緋弾のアリア〜審判を下す者〜第3審
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いつもの自室ではなく、教授が俺に用意した部屋にて。俺は黒っぽい赤色の髪と目 をしている。

 

物置の様に何もない部屋の床には奇怪な陣が描いてある。目の前と左右にも同じような 陣が描かれており、その中央に人一人通れる黒い穴が開いてある。目の前の穴の上に『 Infinite Creator』(無限の創造者)、右には『龍』と描かれている。

 

「一つの世界は俺が持つ全てを創り出す力を使う男がいる」

 

その言葉に応じる様に、穴に一人の男が浮かび上がる。頭の上には、『黒神夜哉』と書 かれている。

 

「もう一つの世界は、俺と同じように巨大な力、龍をその身に宿した男がいる」

 

もう一つの穴に、同じように男が浮かぶ。『飛闇審治』と書かれている。

 

「これらだけでは無い、無限に創られた平行世界」

 

左の壁の陣には、無数の穴、人一人の顔ぐらいの穴が出現する。例として、一つは、『 神崎・H・マリア』、一つは、『椎名優希』、一つは『那須蒼一』。

 

「一つ一つが人間の善し悪しを知らせる物。だが、これらは俺が創り出したものでは無 い。他の神が創り出した、神自信の分身達」

 

無数の穴が消える。

 

「神の生き様を、聞いても、人間の善し悪しが完全に分かる訳が無い。だから、もう一 つ、俺が創り出す。今度のテーマは【闇から出た光】」

 

左の壁に一つの穴が出来る。人一人通れる穴が。

 

「この素を創る為に」

 

片手を目の前の穴に向ける。その穴が少し白く光る。

 

「まずは、黒神の世界へ行き、用を済ませる。お前はいつも通りにやってくれ」

 

俺は後ろを振り返る。そこには、俺と同じ顔をしている男がいた。髪や目の色も似てい る。その隣には二十代の男がいる。

 

「・・・・・・・・・・分かっている」

 

そいつは抑揚の無い声で答えた。

 

「・・・・・・・・それより、気を付けろ。こいつ等を怒らすと」

 

「こっちが死ぬって言いたいんだろ。分かってる。もしそうなってもお前等がいるだろ 。じゃあ、行ってくる。『神師』として、『神魂』として頑張れよ」

 

「・・・・・・・・ああ。行ってこい」

 

俺は黒神の世界へ通じる穴へと飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・これで良いんですか?教授」

 

俺はいつも通りの口調で隣の男に話しかけた。顔は今、男が飛び込んだ穴に向いている 。

 

「ああ、ありがとう。無理を言ってすまなかったね」

 

「・・・・・・いえ。ですが分神する所をみたいと言った時は驚きました」

 

「ははっ、君が感情を出してるとは思えないよ」

 

教授は少し悲しそうな顔で言った。

 

「・・・・・・・無感情な人間ですから」

 

「君が神様から貰った時、捨てたと思っていたんだけどね。そうゆう人間らしさは」

 

「・・・・・・・俺は、神力を持った、人間です。それは、変わりません」

 

「そうだね。神魂の君は自分が神だという言い回しだったけど、人間には変わらないよ ね」

 

「・・・・・・・はい。そろそろ行きましょう。ここは、いつも通り封鎖します」

 

「分かったよ。後で神魂としての依頼をするから部屋に来てくれるかい?」

 

「・・・・・・・分かりました」

 

教授が出て行った後、俺は目の前の穴を見ていた。その穴に、映像が流れる。

 

先ほど穴に浮かんだ黒神夜哉の顔が見える。背景からしてどこかのファミレスの様だ。 俺が何かを言って、黒神の顔に驚きが表れる。

 

「・・・・・・・・無感情じゃない。常に無表情なだけだ」

 

吐き捨てるように言って、俺は部屋を出た。

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緋弾のアリア 闇の男 審判を下す者 ヒロイン ハーレム 

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