緋弾のアリア〜スキャッグスの名をもつ原作ブレイカー〜
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 「で、次の博麗神社ってどこなのですか?何しに行くのですか?」

 

 「ん?ただの観光だよ」

 

俺は頭の上に乗っている椛と話している

そして俺はネットに書いてあった場所へと向う

 

 「にしても、長いなこの階段」

 

 「もう10分過ぎていますよ」

 

言うな椛

俺も気にしているんだ

 

 「あ、見えてきましたよ」

 

やっとかよ

俺は最後の数段を飛び越し頂上へと降りたつ

そして今まで歩いてきた長い階段を見る。ここからだったら下の町が全部見えるな

 

 「本当にボロボロですね」

 

そう言い放ち俺の頭から飛び降り、通常の犬の大きさになる

最近わかったことなのだがどうやら大きさを調節できるらしい

 

 「誰もいないな………」

 

普通だったら箒でも持って落ち葉を掃いているイメージなんだがな、巫女さんって

神社は本当に廃れていた。それも何年もまともに整備したいないぐらいだ

 

 「とりあえずお賽銭を入れるか」

 

そのまま真っ直ぐに進みお賽銭箱に十円を入れようとするが

 

 「やっぱ多めにしよう」

 

そして十円をなおし百円玉を入れる

 

俺は手をたたく

あれこれであってるのか?

 

すると向こうのほうから人が走ってきた

 

 「あなた、お賽銭は!?」

 

紅白の巫女装束のちびっこの女の子が俺の胸倉をつかんで言う

 

 「い、入れたぞ!!」

 

そう言うとお賽銭箱の中を覗く

そしてやけに喜びだす

 

 「ありがと!あんたいい人ね」

 

 「そんなに嬉しいのか?」

 

 「ええ、本当に久しぶりね」

 

そう言ってお賽銭箱の中の百円を取りだす

それを見たあとうれしそうな笑顔を見せて、百円玉をポケットの中にしまいこむ

 

 「さぁ、いらっしゃい。ここは博麗神社よ。私は博麗霊夢よ」

 

 「カゲヨシだ」

 

そう言って握手をする

 

 「それより中に入る?」

 

 「え?いいのか?」

 

 「大丈夫よ。私の勘はあなたは危険な人じゃないってつげてるから」

 

それたんにお賽銭入れたからじゃないのか?

そして神社の奥の方に入っていったので後を追うように靴を脱ぎ中に入る。進んでいくとそこには広いとはいえない和室があった。その真ん中にはちゃぶ台が置いてあった

 

 「座っていて、お茶持ってくるから」

 

巫女装束をはばたかせながら走っておくに入る。たぶん台所だろう

数分後お茶を入れて戻ってきた

現在一応夏なので冷たいお茶を持ってきてくれた。これはありがたい

 

 「ってか本当に誰もいないな」

 

 「ええ、ここには私以外いないわ」

 

俺はしまった、と思う

おそらく両親や肉親がいないのだ

 

 「大丈夫、もう慣れたし。いまさら欲しいなんて思わないわ」

 

そういってお茶を啜る

 

 「そうか………」

 

俺もお茶を飲み干す

 

 

 

前世での俺は今の彼女と似たような状況だって

 

両親は仕事でほとんど海外へ

兄さんは大学のため移住

 

ずっとそんな感じだった。寂しかった。だから転生した後両親がいてこんなにも身近にいてくれることに感謝した。だから俺はあの日常を望んだ。

だがしかし現実はそこまで甘くない。俺も少しはあのような襲撃を予想していた。今はもう俺の両親はいない。でも俺の近くには今は椛もいる

 

俺は人のぬくもりを知っている。

 

だが彼女は―――霊夢はどうだろうか?

 

おそらく彼女は物心ついたころから周りには誰もいなかったのだと思う

 

俺は彼女の為に何ができるだろうか?

 

 

 

 

 

 

 「なぁ、霊夢。ここに泊まっていっていい?」

 

 「え?別に問題ないけど。どうしたの?」

 

 「いや、実は俺旅していてな今夜の宿とってないのよ」

 

俺は目の前で手を合わせる

 

 「だからいいけど、荷物とかは?」

 

 「あのかばん一個」

 

俺は持ってきたボストンバッグを指差す

やはり棺を持って歩くとおかしいので、それは王の財宝の中に入れてカバンを一個買うようにしたのだ

 

 「あっそう。でも働いてもらうわよ」

 

 「オッケー。別に問題ないよ」

 

これから俺と霊夢との楽しい?短期の居候生活が始まったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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最初のころは二人で箒を使って落ち葉集めをしていたのだが誰も来ないので、特に頻繁にやる必要性はないといわれたので最近は神社の右隣の倉庫の掃除や整理をしている

 

 「ふぅ〜疲れた」

 

つい先ほど今日の分の整理が終わったので霊夢と一緒に縁側でお茶を飲んでいる

 

 「ねぇ、カゲヨシずっと気になってたんだけどさぁ」

 「ん、何?」

 

 「あの犬なんなの?」

 

霊夢が指差しているのは俺が投げた手まりで遊んでいる椛(犬形態)だ

 

 「犬だけど」

 「いやそういう問題じゃなくて」

 

手を横に振りながらそう言う

 

 「なんかその違和感があるのよね」

 

ん?

まさかこいつが式紙(妖怪の類)だって気づいたのか?

どれだけ勘が鋭いんだ

 

 「違和感って?」

 

とりあえず訊いて掘り下げてみる

 

 「なんて言うんだろう……犬じゃない犬?」

 

首をかしげて言う

正解です

 

 「椛もういいぞ」

 

俺はそう言い放ち椛は手まりで遊ぶのを止めてこちらを見て首を縦に振る

なんの事だかわからない霊夢は余計頭の上に?マークを浮かべている

 

椛がその場で飛ぶといつものおなじみのボンッと音と共に白い煙が出てくる

それに驚いて霊夢はお茶をひっくり返す

 

煙がすぐに晴れその中からはいつもの服を着た椛が立っている

 

 「やっとこの姿に戻れました」

 

そういいながら肩を揉みながら回している

 

 「な、何がおこったの!?あの可愛らしいワンちゃんは!?」

 「白狼です!!!」

 

椛今はそこが問題じゃない

 

 「あれも椛でこれも椛だよ。変化したのさ」

 

 「え?なにそれ忍者」

 

あながち間違っていません

 

 「まぁ、私はこういう者ですから。気にしないでください」

 

そんなこと言うと余計気にするだろ

 

 「えぇ、わかったわ」

 

こぼしたお茶を拭いているが、完全に動揺しているな

 

 

 

 

 

 

 

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それから数日

 

 

 

 

 

 

 「なぁ、唐突だけどなぁ」

 「ん、何?」

 

 「俺と一緒にこないか?」

 

 「は?」

 

さすがにこれには驚いている

 

 「本当に唐突ね」

 

たしかにそうだ

正直に言う、彼女は一人にして置いていけない子だ。今はまだ子供だし余計不安だ

それに霊夢はかなり巫女としての力を持っている。正直強い

 

一人にしていると他の組織に狙われるかもしれない。なら彼女をイー・ウーにおいておけばいい。そうすれば安全なのだ

 

 「私は行きたいわ。でも神社がね………」

 

 「あ、それは大丈夫だよ。なんとかするし。それより話したいことがあるんだ」

 

俺は彼女を連れて行くためにもそれなりの事は話した

イー・ウーの存在や、何をしているか

 

霊夢は何も言わずにただただ聞いてくれた

 

 「楽しそうね」

 

話し終えた後の開口一番の言葉だった

 

 「そんな場所も楽しそうね。私そうゆうのに関わってみたかったのよ」

 

ニヤリと笑うが

そんな生半可な物じゃないんだぞ

 

 「本当にいいのか?」

 

 「ええ、いいわよ。ついていってあげる」

 

 

 

 

 

 

 

 

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 「準備はいいか?」

 

 「ええ、大丈夫よ」

 

早朝

霊夢は荷物をまとめて神社の前にいる

服は巫女服ではなんか危ない人に見えるので着替えさせました

 

霊夢は神社に別れを告げるかのように腰を折る

そして俺の方に走ってくる

 

 「で、何処に行くの?」

 

 「同じことを椛にも言われたよ」

 

だが俺は時計とカレンダーを見る

 

そうもうすぐ一年たつのだ

あの日から、一年だ。

俺はシャーロックに電話をして、連れが何人かいることを説明した

 

 『そうか。私としても優秀な人が入学してくれるのは嬉しいよ』

 

 「そうか。それで何処に行けば拾ってくれる?」

 

 『君の旅が始まった場所で会おう』

 

あの孤島か

 

 「わかった」

 

俺は携帯を切り

後ろにいる霊夢に向き合う

 

 「行き場所が決まったぞ。俺らの秘密基地だ」

 

 「秘密基地………」

 

どうやら霊夢は秘密基地が気に入ったらしい

確かに響きはいいもんな

 

 「それじゃあ、飛行機に乗るぞ」

 

 「え?」

 

 「え?じゃないよ。行くぞ」

 

そのままタクシーをみつけ空港へと向かう

霊夢はまだ飛行機に乗ったことがないらしい

 

すぐ荷物を預けて登場口へと向かう

 

 「これが飛行機………」

 

 「ほら乗るぞ」

 

中に入ったのだがその飛行機の匂いが気に入らなかったみたいだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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飛行機十時間ちょっと

 

 

 

 「うし着いたぞ。こっからは徒歩が多いぞ」

 

 「そ、そう………わかったわ」

 

まだ紙袋を持っている

そんなに気持ち悪かったのか?

 

そして途中は車でそっからは徒歩とボートだった

 

 

 

 

 「あとは待つだけだ」

 

 「ねぇカゲヨシ、リーダーってどんな人なの?」

 

 「すごい人だぞ。とりあえず強いってのはわかる」

 

頭に?マークを浮かべるが

お前ならわかるさ。勘のいいおまえだったらな

 

 「褒められると少し照れくさいな」

 

そう言いながら背後からまた現れたのはシャーロック・ホームズだった

シルクハットをかぬっていたがそれをとった

 

 「久しぶりだね、カゲヨシ君」

 

 「まぁ、そうだな」

 

 「そして後ろにいるのが博麗霊夢君かい?」

 

 「そ、そうよ……」

 

やっぱりそうか

霊夢はシャーロックを見た瞬間俺の後ろに隠れたのだ

 

 「ふむ聞いたとおり勘がいい子だ。普通私を見たら何もわからないはずなんだがね」

 

そしてシルクハットをかぶる

 

 「では帰ろうか、わが潜水艦(ホーム)へと」

 

するとシャーロックの後ろに大きな潜水艦が浮かび上がってきた

しかし本当に大きいな、これは

 

 「カーくぅん!」

 

潜水艦の上に理子とジャンヌがいるのがわかる

特に理子は服がすごい派手になっている

 

  「それじゃあ行くぞ。霊夢」

 

俺は霊夢の手をつかみそのまま進むのだった

新しい((家|ホーム))へと

 

 

 

 

説明
第十四話
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