ペルソナ4 鳴上悠のストレス 第1章
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雪子「・・・・・・」

 

悠「・・・・・・」

 

雪子(悠くん、さっきから全然話してくれない・・・)

 

 

悠と雪子は、お祭りに来ていた。しかし、二人とも余り楽しそうに祭りをまわっていない。事の発端は今から15分前にさかのぼる・・・

 

 

クマ「話し合いの結果、クマが皆とまわるクマ♪」

 

千枝「えぇ!」

 

雪子「クマくんとまわるの?」

 

りせ「最終的な選択がこれとはね。」

 

クマ「それじゃあ行くクマ♪」

 

雪子(でも、私は悠くんと・・・)

 

雪子は自分の彼、悠を見た。

 

悠「・・・・・・」プイ

 

雪子(ゆ、悠くん・・・)ズーン

 

クマと雪子達は、陽介達をおいて行ってしまった。

 

完二「クマのヤロ〜!勝手に決めやがって!!」

 

陽介「まぁまぁ完二、落ち着けよ。仕方ねぇよ。俺達3人でまわろうぜ♪」

 

完二「ウ、ウッス・・・」

 

陽介「お前もそれでいいよな?」

 

悠「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ

 

陽介「お、おい・・・どうしたんだ?」

 

完二「せ、先輩・・・!?」

 

悠「・・・どうかしたか?」

 

完二「いや、どうかしたって・・・」

 

陽介「明らかどうかしてるだろ!そのオーラ!」

 

悠「オーラ?そんなもん出るわけないだろ?」

 

陽介「いやいや!どす黒いオーラメチャメチャ出てたから!!」

 

完二「ま、ま〜先輩がなんでもねぇってなら、別にいいじゃねぇスか。」

 

陽介「いいのかよ!まぁ彼女が別の男(?)と一緒にいたら、そりゃ機嫌悪くもなるわな・・・」

 

悠「そんなことない。雪子の自由にすればいい。」ニコッ

 

完二(先輩)

 

陽介(相棒)

 

完・陽(その笑顔が半端なく恐いわ(ッス))

 

二人は多少怯えながらだが、悠と一緒に祭りをまわった。

 

 

そして・・・

 

 

陽介「お〜し、そんじゃここで一旦解散で残って周りたい奴はそれで、帰りたい奴は帰るって事で!」

 

千枝「意義な〜し♪」

 

りせ「私も。」

 

完二「そんじゃ、俺は帰って寝るッス!」

 

陽介「そんじゃクマ、俺らも帰るぞ。」

 

クマ「もっと遊びたいクマけど、陽介が帰るんじゃ仕方ないクマね。」

 

千枝「雪子達はどうする?」

 

雪子「私はもう少し残るつもり。」

 

千枝「そっか。じゃあ鳴上くんも残るんでしょ?と〜ぜん♪」ニヤニヤ

 

悠「・・・・・・」

 

陽介「ちょ!里中おまっ!ちょっとこっち来い!」ガシッ

 

千枝「ちょ!花村何すんのよ!!」

 

陽介「うっせ!完二ちょっと手伝え!」

 

完二「了解ッス!里中先輩!すんませんがちょっと拉致らせてもらいやす!」ガシッ

 

千枝「ちょっと完二くん!?あんたまで何手助けしてんのよ!」

 

陽介「うっせ〜!お前空気読みやがれ!!」

 

完二「そ〜ッスよ!これ以上先輩の機嫌を損ねるような事は言いっこなしッスよ!!」

 

千枝「離せったら!コラ〜!!」ズルズル

 

千枝はひきずらながら陽介と完二に連れて行かれた。

 

りせ「それじゃ、私も帰るね。先輩♪」

 

りせも悠達に挨拶をして陽介達の後を追った。

 

悠・雪「・・・・・・」

 

二人っきりになって気まずい雰囲気になった。

 

雪子「そ、それじゃあまわろうか?」

 

悠「・・・・・・」スタスタ

 

雪子「あ、待って悠くん!」

 

 

そして、現在に至ります・・・

 

 

雪子「ね、ねぇ。何か話してよ。」

 

悠「・・・俺よりクマと一緒の方がいいんだ。」

 

雪子「そ、それはクマくんが勝手に決めて・・・」

 

悠「そのわりには楽しそうに見えたけど?」

 

雪子「あれは、その場の流れというか・・・」

 

悠「クマ以外は俺達が付き合ってるの知ってるんだから、何かしら言ってもよかったんじゃないか?」

 

雪子「うっ・・・」

 

悠「はぁ、何で言ってくれないかな。」

 

雪子「じ、じゃあ明日2人でまわろうよ!ね、そうしようよ。」

 

悠「明日は部活の仲間と行く約束してるから・・・」

 

雪子「え!?でも、私達恋人同士だよ?」

 

悠「それとこれとは関係ない。」

 

雪子「で、でも。」

 

悠「約束して、ドタキャンはしたくないから。」

 

雪子「そ、そう・・・だよね。」シュン

 

悠「だから明日は無理だ。」

 

雪子(どうしよう・・・悠くんを怒らせちゃった・・・どうしよう)ジワ

 

涙を堪えながら雪子は、自分がした過ちを後悔した。

 

悠「・・・それじゃ、俺は帰るから。」

 

雪子「え!?もう帰るの?」

 

悠「明日もあるし、今日はもう帰って寝るよ。それじゃあ。」

 

 

そう言って悠は、雪子を残して帰ってしまった。

 

雪子「悠・・・くん・・・」

 

雪子はそう言うだけで精一杯だった。

 

雪子「私は最低だ。悠くんがいるのにも関わらず、悠くんを誘わなかった・・・うぅ・・・グス・・・」ポロポロ

 

雪子は、堪えていた涙が止まらなかった。

 

雪子「・・・私も帰ろう・・・」

 

 

それからしばらくたち新学期・・・

 

 

悠「おはよう。」

 

陽介「う〜す!鳴上、おはようさん!」

 

千枝「おはよう鳴上くん。今日は雪子と一緒じゃないの?」

 

悠「・・・」ピクッ

 

陽介「どうしたんだ相棒?」

 

悠「別に・・・何でもない。」

 

千枝「ならいいけど?」

 

ガラッ

 

柏木「はぁ〜い皆♪席について♪今日から2学期よ〜ん。」

 

いつものノリで話す柏木。

 

千枝(あれ?雪子が来てない?どうしたんだろ?)

 

陽介「センセ〜、今日天城さんが来てないみたいッスけど?」

 

柏木「あぁ〜、天城さんなら今日は体調不良でお休みよん♪何でも、1週間前から体調崩してるんですって。皆も体調には充分気を付けてね♪じゃないと、先生悲しくなるから♪」ウッフ〜ン

 

千枝(1週間前?確かその日は皆とお祭りに行った日だよね?あの後私達は皆雪子と鳴上くんを残して解散したけど、その後何かあったのかな?後で、花村にでも相談しよっかな?)

 

キーンコーンカーンコーン

 

陽介「んぁ〜、終わったぜ♪」

 

千枝「あ、花村!アンタこの後少し付き合いなさいよ!」

 

陽介「何でだよ!俺この後、店の手伝い言われてんだから、お前に付き合ってる暇はねぇ〜の!」

 

千枝「いいから少し付き合いなさい!!」ガシッ

 

陽介「ちょっ!お前引っ張るな!た、助けてくれ相棒!」

 

 

助ける

<見捨てる

励ます

 

<見捨てる

 

 

陽介「そんなひで〜!裏切り者〜!!」ズルズル

 

陽介は千枝に引きずられながら教室から出ていった。

 

 

・・・山菜大学・・・

 

 

千枝「おばちゃん!ビフテキ串5本ね♪」

 

陽介「俺は2本で。」

 

千枝「アンタ男でしょうが!もう少し食えないわけ?」

 

陽介「うっせ!こっちは今月ピンチなんだよ!!」

 

千枝「だらしないな〜。」

 

陽介「ほっとけ!で、用事って一体何なんだよ?」

 

千枝「ふぉうじ?むぁ〜ふぉふぇは・・・」

 

陽介「食べ終わってから話なさい!!」

 

千枝「・・・ゴクン」

 

陽介「ハァ・・・」

 

千枝「それで、最近鳴上くんに何にか変わったことない?」

 

陽介「相棒?別に変わったことなんてねぇけど?

 

千枝「フム・・・いやさ、雪子が学校休んでたじゃん?しかも1週間前から体調が悪いって柏木言ってたし・・・」

 

陽介「あ〜確かにいってたな。」

 

千枝「1週間前って言ったら、ちょうど神社で祭りがあった日。その日から雪子の体調がおかしくなった・・・」

 

陽介「なるほど。確かにそうだが、それが相棒の様子がおかしいって事に・・・あっ!!」ピコーン

 

千枝「な、何?」ビクッ

 

陽介「そうだよ!思い出した!!その日お前達3人クマ吉と祭り回っただろ?その時から、相棒からどす黒いオーラが出ててさ。」

 

千枝「マジで!?」

 

陽介「マジマジ!その後に[雪子の自由すればいい]とか言って、あの時の笑顔マジで恐かったんだから!!」

 

千枝「鳴上くんも雪子も、お互いいつもベッタリだからお祭り2人で回りたかったんだね・・・」

 

陽介「そうだよな〜。ってことはつまり・・・」

 

千枝「今回の原因は・・・」

 

陽・千「俺ら(私達)にある・・・」チーン

 

陽介「俺らも何かしらフォローするべきっだったな。」

 

千枝「そうね、クマにも伝えておくべきっだったね。」

 

陽介「どうするよ?」

 

千枝「どうするって、・・・わかんないよ!」

 

陽介「だぁ〜!俺ら2人だけじゃ無理がある!他のメンバーも呼んで考えよう!」

 

千枝「うん!集合場所は愛家でいい?」

 

陽介「オーケー、そんじゃ連絡するか」ピポパ

 

千枝「そうだね」ポピペ

 

 

陽介と千枝は、それぞれのメンバーに連絡をした。そして・・・

 

 

・・・場所は変わり愛家・・・

 

 

直斗「なるほど。それで、僕達が呼ばれた訳ですね。」

 

陽介「そういうわけ。俺と里中だけじゃ、なかなかいい知恵がでねぇからな。」

 

千枝「ほっとけ!!」ビシッ

 

陽介「痛って〜!何しやがる里中!」

 

千枝「うっさいわね。余計なこと言わなくていいわよ!」

 

陽介「だからって殴ることね〜だろ!」

 

千枝「はいはい。で、鳴上くん雪子の事なんだけど・・・」

 

陽介「そのまま無視ですか!?」

 

りせ「花村先輩少し黙ってて!」

 

陽介「・・・はい。」シュン

 

完二(花村先輩、ドンマイッス・・・)

 

りせ「それで千枝先輩?」

 

直斗「詳しく聞かせて頂けますか?」

 

千枝「うん。」

 

陽介と千枝は、雪子が祭りの日からずっと休んでいることや、陽介から聞いた悠の事等を直斗達に説明をした。

 

直斗「なるほど。今のお話を聞かせて頂きましたが、原因はやはり・・・」

 

完二「俺達が原因」

 

りせ「って事ですよね。」

 

一同「・・・・・・」ズーン

 

直斗「取り合えず、もう少し詳しい情報が必要ですね。鳴上先輩のご自宅に行ってみませんか?」

 

千枝「そうだね!」

 

陽介「マジで行くのか?俺、アイツのあのオーラまた拝まなきゃなんないのか〜!」

 

完二「大丈夫ッスよ!皆で行きゃ怖くなんてね〜ッス・・・多分。」

 

りせ「2人とも、相当参ってるね。」

 

千枝「ま〜、あのリーダーの気迫ってかオーラは、半端ないと思うよ・・・」アハハッ

 

クマと雪子を除くメンバーは、悠のいる堂島家へと向かった。

 

 

・・・堂島家前・・・

 

 

陽介「ああ!ついに着いちまった・・・」

 

完二「花村先輩・・・俺は〜もう腹くくりましたッス!」

 

千枝「アンタ等ね〜・・・」

 

ピンポーン

 

菜々子「は〜い!」

 

りせ「こんにちは♪菜々子ちゃん!」

 

菜々子「あ!りせお姉ちゃん達だ!それに皆も♪」

 

千枝「オーッス!」

 

陽介「こんにちは。」

 

完二「ちわッス!」

 

直斗「こんにちは。あの、菜々子ちゃん?お兄ちゃんは帰ってきてるかな?」

 

菜々子「お兄ちゃん?まだ帰ってきてない・・・」

 

千枝「そっか〜まだ帰ってないんだ。」

 

陽介「なら、しゃ〜ね〜な!」ホッ

 

完二「んじゃ、また今・・・」

 

直斗「それじゃあ、菜々子ちゃん?お兄ちゃんが帰ってくるまで、待たせてもらってもいいかな?」

 

陽介「んなっ!?」

 

千枝「そうだね。そうさせてもらおうか♪菜々子ちゃん!お姉ちゃんと遊ぼっか♪」

 

菜々子「ホントに!やった〜♪」

 

りせ「それじゃ、お邪魔しま〜す♪」

 

完二「・・・・・・」

 

陽介「完二・・・」ポン

 

完二「なんすか・・・花村先輩」

 

陽介「諦めて入ろうぜ・・・」

 

完二「・・・ッス」

 

諦めたのか腹をくくったかわからないが、2人も家の中へと入っていった。

 

直斗「では皆さん、僕は少し調べたいことがあるので、先輩の部屋を調べようと思います。」

 

千枝「わかった。あたしとりせちゃんは、菜々子ちゃんと遊んでるね。」

 

りせ「いってらっしゃい♪」

 

陽介「って事は・・・あれだよな」

 

完二「もしかして俺等は・・・」

 

直斗「すみませんが、一緒に来ていただけますか?」

 

陽介「ですよね!絶対そう思ってましたよ!!」

 

陽介の雄叫びを無視して、直斗は悠の部屋に向かった。

 

 

・・・2階・・・

 

 

ガチャッ

 

陽介「な、何なんだこりゃ・・・」

 

完二「スッゲ〜!先輩と天城先輩の写真やらが沢山あるッスね。」

 

直斗「・・・天城先輩いいな」ボソッ

 

陽・完「えっ!?」

 

直斗「な、何でもありません!それより、何か少しでも情報が欲しいですから、手分けして探してみましょう。」

 

完二「ああ!」

 

陽介「あ〜も〜!やりゃいいんだろ!・・・すまねぇ相棒」

 

俺と完二、そして直斗の3人で悠の部屋の物色を始めた。

 

完二「なんか、それといったもん何もね〜ぞ?」

 

陽介「だな?しっかし、なんか俺達怪しくね〜か?」

 

直斗「仕方ありませんよ。しかし、確かに何もありませんね・・・」

 

陽介「あいつの部屋はハズレか・・・んっ?おい!これ!!」

 

陽介は、何かを見つけて直斗達に駆け寄った。

 

完二「こりゃ〜・・・」

 

直斗「先輩の日記・・・ですね。」

 

陽介「ああ!これになら、何かわかるかも知れねえ!」

 

直斗「人の日記を読むのは得策じゃありませんけど、仕方ありませんね。」

 

直斗は、そう言うと日記を確認し始めた。

 

『○月○日、今日は雪子と海に出掛けた。雪子の水着姿がとっても可愛かった。朝から特をした。早速泳ごうとしたら、雪子から泳げないと言ってきた。泳ぎを教えることにした。一生懸命の雪子可愛すぎる!』

 

『○月○日、今日は隣町まで買い物にいった。雪子が、あの服可愛いと言っていた。けど、お金ないからプレゼントしてあげた。凄く喜んでいた。』

 

陽介「相棒・・・お前ってそこまで一途だったんだな」

 

完二「先輩尊敬するッス!」

 

直斗「・・・羨ましい」

 

完二「・・・・・・」

 

陽介「ま、ま〜気にすんな完二・・・」

 

完二「・・・ウッス」

 

直斗「では、続きを・・・」

 

『○月○日、明日は久々に皆でお祭りに行くことになった。雪子の浴衣姿楽しみだ。今日は早めに寝よう。』

 

『○月○日、皆で祭りに行った。雪子とまわるつもりだったのに、クマが皆を連れてってしまった。雪子も満更ではない顔をしていた。雪子の自由だから、強制はしないがなんだか面白くない!』

 

陽介「・・・・・・」

 

完二「・・・・・・」

 

直斗「取り合えず、戻りましょうか?」

 

陽介「ああ・・・」

 

 

・・・数時間後・・・

 

堂島「ただいま〜」

 

菜々子「あ、お帰りなさい・・・」

 

菜々子以外「お邪魔してます。」

 

堂島「ああ、よく来たな。ん?どうしたんだお前等?暗い顔して??」

 

菜々子「お父さん・・・お兄ちゃんが帰ってこない」

 

堂島「何?」

 

千枝「数時間前からあたし達、お邪魔してるんですけど・・・」

 

陽介「アイツから何の連絡もなくて・・・」

 

堂島「そうか・・・お前等、今日はもう遅い。明日また詳しく教えてくれないか?」

 

直斗「わかりました。それでは、僕達はこれで」

 

時間は午後23時。流石に遅いと判断し、皆はそれぞれの家に帰っていった。

 

 

・・・午前0時・・・

 

 

陽介「まさかとは思うが、一応マヨナカテレビチェックしとくか。」

 

何も映らないだろうと考えていた陽介。しかし、TVには映ってほしくない人物が映っていた。

 

???「これはこれは、TVをご覧の皆様。只今より、僕の大事な雪子を奪った犯人のいる場所へとやって来ました。雪子を助けるのはこの僕!それ以外はお断り♪それでは、今から奥に突入しちゃいます♪」

 

陽介「・・・・・・マジかよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

次回へ・・・

説明
ストレスを中々表に見せない鳴上悠に問題が!?
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コメント
抑圧された自分を解き放つ!!(嫉妬で)(黄昏☆ハリマエ)
タグ
ペルソナ4 鳴上悠 天城雪子 

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