魔法少女リリカルなのは〜転生だろうが生きるだけ〜
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どうもみなさん。転生してただいま六歳の水奈月春兎です。

 

どうやら俺は原作のみんなよりかは四つ上らしいです。まぁ、そんなことは置いといて今の両親、水奈月夫婦は俺が転生者であることを知っています。何故かって?そりゃ神様が手紙で教えていたらしいから。最初は二人とも驚いたらしいけどそんなことはどうでもいいらしく俺を出産して育ててくれた。養子の子と一緒に。

 

俺の両親(水奈月夫婦)は捨てられた子供を引き取って養子にしているらしく俺には血の繋がりは無いけれど四人の三姉妹と弟がいる。みんなとの仲はとってもいい。最高だ。

 

俺達全員魔法使いの素質があるらしく魔力量の多い俺を筆頭にして父さんと母さんによる特訓が俺が四歳になってから始まり特訓の日々が続いていた。今日もその日だ。

 

「春兎。もう疲れたのかい?」

 

「いやまだだよ。俺はまだ弱いからもっと強くなりたいんだ。だからまだ動ける」

 

「毎回聞くけど何の為に強くなるのかな?」

 

「そりゃ家族や大切な人達を守る力を手に入れたいんだ。だから俺はこんなところでへばっていられないんだ!」

 

俺はそう言うと竹刀を下段構えで構えて父さんとの距離を一気に詰めた。

 

しかしそれでも軽く流されるが、俺は踏ん張りながら返し手で思いっきり竹刀を父さんの腹に当てた。

 

「いや〜。まさか返し手で来たか〜。今までだったら流されただけでも倒れるのにな〜」

 

父さんは頭を掻きながら竹刀を置いて正座した。

 

「そうでもないさ。俺も賭けだったしね。それでも俺はまだまだヒヨッ子だよ」

 

「自分でそう言えるのはいい事だよ。それじゃ次は瀬戸奈やろうか」

 

「うん・・・」

 

三女の瀬戸奈はそう言って竹刀を両手に持って構えた。

 

三女の瀬戸奈は双剣型で剣戟は俺より良いが魔力量ともに体力が少なくすぐに疲れるが毎日特訓してるお陰か少しづつではあるが、上がってきている。

 

「それじゃ俺は外に出て散歩でもしてくるよ」

 

「わかった。あまり遅くならないようにね」

 

「了解。それじゃ行ってくる」

 

「行ってらっしゃい。おにぃ」

 

葉月はそう言ってすぐに父さんとの距離を詰めた。瀬戸奈、今のは反則だろ。

 

俺はそう思いながら道場を後にして家を出た。

 

・・・・・・・・・

 

「主、散歩にしては長くない?」

 

「そうか?まぁ偶にはいいじゃないか」

 

さすがに一人で出歩くのは寂しかったので神様が用意してくれた使い魔のミナリ(わんこ状態)を連れて散歩する事にした。

 

「しかし最近は魔力が安定してきたね〜。それに技も少しながら増えてきたしね〜」

 

「だな。・・・ん?」

 

「どうしたんだ主?」

 

「いや誰かが泣いてるような気がする」

 

俺は立ち止まって辺りを見渡した。けど誰も居ない。だが、誰かが泣いている声が聞こえる。誰だ・・・誰が泣いているんだ。

 

俺は無我夢中に走り出した。

 

「ちょ!どこ行くんだよ主!」

 

俺はミナリの声を無視して走った。

 

走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走りまくった。

 

そしてある場所に着いた。

 

公園に・・・。

 

「ハァ・・・ハァ・・・誰か居るのか?」

 

そこは木々が多くある公園。良くかくれんぼ大会などが行われる場所だ。その為に一人で居るにはとても適した場所だ。

 

「ミナリ」

 

「何だ主。まさかさっきから言っている泣いている子を探せってか」

 

「わかっているなら早い。そうだ」

 

「たくっ。わかったよ。主も自分で探せよ」

 

そう言ってミナリは走っていった。それじゃ俺も探すか。

 

だが、そうも簡単に見つからないのがこの公園の難関だ。俺は辺りを見渡しながら歩いて探し続けていると。

 

どこからか泣き声が聞こえる。近い。どこだ。どこに居る。

 

俺は微かに聞こえる誰かの泣き声。弱弱しいくて寂しがっている声。

 

その声に導かれて俺は辿り着いた。

 

目の前にはベンチに座って一人泣いている女の子俺より四つ下だろう。

 

「おい。こんな所で何泣いてんだ」

 

「ふぇ・・・」

 

これが俺と魔法少女の一人との出会いだった。

 

・・・・・・・・

 

なのはside

 

私の家はみんな忙しい。

 

だから笑っていなくちゃいけない。

 

寂しいなんて思わせたくないだから笑ってなくちゃいけないのに。

 

涙が止まらない。

 

寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しいよ

 

「おい。こんな所で何泣いてんだ」

 

「ふぇ・・・」

 

それが彼との始めての出会いだった。

 

なのはSIDEEND

 

・・・・・・・・・

 

見つけたのは小さな女の子。

 

とてもか弱い女の子。たぶん寂しい思いを隠すためにこんな所で泣いていたんだろうか。

 

さっき言った言葉をかき消すかのように彼女は笑った。

 

「な、泣いてないです。大丈夫です」

 

その笑顔はとても痛々しくて悲しい気持ちになる。

 

だから俺はこんな言葉をかけた。後々になって俺にとっては黒歴史だ。

 

「馬鹿やろうが。寂しいんなら寂しいって言えよな。まぁこんな知らない奴に言われても困るかもしれないけどよ。怖いけどよ。君みたいな何でもかんでも溜め込もうとする奴を何回も見てきたからよ。だから君みたいな子をさ。一人しないために俺は・・・その何だ。俺にさ、君の悩みを聞かせてくれないかな。君の力になりたい。いや、ならせてくれ!」

 

俺はそう言って手を差し伸べた。その手を困惑して女の子は驚いていたが突然俺に抱きついてきた。

 

俺は困惑しながらも抱きついて来た女の子を優しく抱きしめた。

 

女の子は安心したのか思いっきり泣き出した。

 

そして泣きながらも寂しいという事を話してくれた。だから俺はこう思った。

 

この子の涙はあまり見たくないと・・・

 

それから俺はずっと抱きしめて側にいた。それから女の子が泣き止んだのは結構日が沈みだした頃だった。

 

日が暮れた頃に泣き止んだんだがそのまま寝てしまった。このままにしておけないので俺は女の子をおんぶしてこの子の家を探す事にした。

 

ちょうど立ち上がった所でミナリが来た。

 

「おう。主!やっぱり主が先に見つけたか〜って寝てる?」

 

「ああ。こんな所に一人で居させるのもあれだからこの子の家に送っていこうと思うが付いて来るか?」

 

「付いて行くに決まってんだろうが。それにその子確か翠屋の子供だろ。確か名前は高町なのはって言ったけな」

 

今気づいた。ミナリが言って。

 

そうか。だから心なしか知っているような顔だったんだな。まぁ置いといて連れて行くか。翠屋なら場所分かるしな。

 

そんなこんなで翠屋に到着!しかしついて分かることが一つ。

 

緊張する。

 

俺は恐る恐る翠屋の扉を開けた。

 

「いらっしゃいませ・・・ってあら」

 

出迎えてくれたのは、なのはのお母さんの桃子さんだった。

 

「今日は客として来たんじゃないですけどいいですか?」

 

「ええ。それに後ろでぐっすり寝ている娘のお礼もしないとね」

 

桃子さんはおんぶしているなのはちゃんを見ながらそう言って翠屋ではなく家に上げてくれた。

 

「それにしてもなのはをどうしておんぶしていたの?」

 

「それは散歩していてちょっと一休みしようとして公園に立ち寄ったらベンチの上で寝ていたものでほっとけなくて。それにここの娘さんだとすぐにわかりました」

 

俺は公園で泣いていた事を言わずに寝ていたと嘘を言った。その方がなのはちゃんのためでもあるしな。

 

それから俺は時間を見てちょうどいい頃だったので帰ろうとした。

 

「それじゃそろそろ帰らないといけない時間ですので」

 

「ごめんなさいね。引き止めちゃって」

 

「いえ。構いません。それじゃ「うるさい!俺はもっと強くならなくちゃいけないんだ」・・・・・・誰だ?」

 

俺はどなった上で強くなると言った声を聞き逃していていなかった。

 

俺の雰囲気が変わった事に気がついたのか桃子さんが難しい顔をしていた。「恭也はまったく」と言っていた。

 

そして俺が誰かが近づいてくる扉を見た瞬間扉が思いっきり開いた。

 

「誰だお前は?」

 

「水奈月春兎だ。さっき強くならなくちゃいけないとかぬかした馬鹿がいたような気がしたが気のせいか?」

 

「馬鹿だと?」

 

「ああ。馬鹿だ。何が強くならなくちゃいけないだ?」

 

「貴様!侮辱するきか!」

 

突然、なのはの兄貴が殴りかかってきた。

 

「ふっ。こんな鈍らな拳受けても痛くないな」

 

「何!?」

 

なのはの兄貴は難なく受け止められた自分の拳を見ていた。そんなに自負していたのか。

 

「桃子さん。ここ道場ありますか?」

 

「どうしてかしら」

 

「そりゃいたって簡単です。こいつを一から叩きのめす」

 

完全に俺はカチンと来ている。

 

「きさまあぁぁ!絶対に倒してやる!」

 

おーお。子供相手に切れちゃって。こんな奴が強くなろうなんかまだ早い。そんな気がする。

 

それから俺は道場に招かれ、俺は竹刀を持ってなのはの兄貴と睨み合っていた。

 

だが、そんな空気を壊すかのように真っ直ぐに距離を詰めてきた。くだらねぇ。

 

俺は相手の竹刀を流して流して流しまくった。

 

「・・・だらねぇ」

 

「なにぃ?」

 

「くだらねぇって言ったんだよ。くだらねぇってよ!」

 

俺はそう言って竹刀をかわして下から竹刀を上げた。避けることが不可能な速さで。

 

「ぐあっ!」

 

なのはの兄貴は痛みを堪えきれづその場に倒れた。

 

「これがあんたの力だ。そしてあんたは強くなんてなれない」

 

「どう・・・ゆう・・ことだ・・・」

 

「それはあんたが家族の笑顔を守れてないからだよ!いい加減にしやがれ!」

 

俺は倒れこんでいるなのはの兄貴の襟を掴んだ。

 

「てめぇは家族が一人で泣いているのに気がつかねーのか!」

 

「なに・・・?」

 

「あいつは・・・なのはちゃんはあんたらになんて言っているのか知らないけどよ。あいつは寂しいのを隠すように一人で泣いてんだよ!」

 

俺は隠そうと努力をしたなのはちゃんの努力を無駄にしてしまった。けど後戻りはできない。

 

「あんたはまず自分の家族の笑顔を守れ!それができないやつが強くなれるかよ!」

 

俺はそう言ってその場にいるのが辛くなって、道場を出て行った。いや、翠屋自体を出て行った。

説明
リリなの〜転生だろうが〜の第一話です。
良かったらコメントを下さい。
見てくれる人達が楽しめるように頑張ります。
それじゃ
魔法少女リリカルなのは〜転生だろうが生きるだけ〜始まります。
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コメント
yasuさん。どうもありがとうございます。間違えているところは修正しておきます。恭也については考えたところでそうなりました。(蒼崎夜深)
まず恭也は子供相手に切れる様な人間じゃない、 恭也が扱い辛いなら出さん方が良かったんでないか? あと主人公の説教は説教じゃなくSEKKYOUになってる(yasu)
「恭介はまったく」、お兄さんの名前は恭也ですよ〜(氷屋)
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