魔法少女と竜と漆黒の狂戦士と A's編 空白期 第七話
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    新暦68年 12月24日 夜

 

 

    第97管理外世界 地球 バニングス邸

 

 

 

アリサ「・・・・・・・。」

 

 

    自室でアリサは写真を見ていた。

 

 

アリサ「・・・零冶。」

 

 

    それは小学校三年生の時に行った温泉旅行で、偶然居合わせた零冶との集合写真だった。

 

 

    アリサの目に一滴の雫が流れ落ちる。

 

 

アリサ「・・・バカ。なんで・・・死んじゃうのよ?」

 

 

    アリサはあの時、リンディ提督から説明を受けた。

 

    零冶が魔導師である事、提督やなのは達と敵対していた事、闇の書の事、そして・・・零冶が落ちた、虚数空間の事も。

    

    虚数空間では魔法が一切発動せず、一度落ちたら二度と戻ることはできない。行方不明扱いとはなっているが、

    実質死亡していると同じだ。

    

 

アリサ「私・・・まだ・・・好きだって・・・言ってない・・・のに・・・・・うぅっ・・・バカ!」

 

 

    アリサの目から涙が溢れ、泣き続けた。

 

 

 

    月村邸

 

 

忍  「すずか・・・?」

 

 

すずか「・・・・ごめんね、お姉ちゃん。今夜はだけは・・・一人になりたいの。」

 

 

忍  「・・・そう。」

 

 

    すずかはクリスマス・イヴの日、自室に引きこもっていた。そして忍が扉を閉めた途端、涙が出てきた。

 

 

すずか「零冶・・・くん。どうして・・・いなくなっちゃたの?」

 

 

    すずかもアリサと同様にリンディ提督に説明を受けていた。

 

 

すずか「どうして私に・・・話してくれなかったの?どうして相談してくれなかたったの・・・?」

 

 

    すずかの目から更に涙が溢れる。

 

 

すずか「どうして!?どうしてなの!!・・・戻ってきてよ。・・・・寂しいよ・・・零冶君。・・・・零冶君が居ないと

    ・・・・寂しいよ。」

 

 

    零冶が居ない寂しさは今でも残り、すずかは一晩中泣き続けた。

 

 

 

 

    高町家

 

 

桃子 「・・・なのは?」

 

 

    毎年この日になると、なのはは自室に引きこもってしまう。

 

 

なのは「・・・。」

 

 

    なのはは返事をせず、ただ写真を見つめていた。

 

 

士郎 「桃子・・・そっとしてあげなさい。」

 

 

桃子 「・・・ええ、そう・・・ね。」

 

 

    桃子達はなのはをそっとするために、ドアを閉めた。

 

 

ユーノ「なのは・・・。」

 

 

    ユーノもなのはを心配そうに見る。

 

 

なのは「ユーノ君・・・・・・私、何もできなかった。」

 

 

    すると突然なのはが呟くように言った。    

 

 

ユーノ「そんなこと・・・無いよ。あれは・・・どうしようも無かった。」

 

 

    ユーノはなのはを慰めようとするも、上手く言えなかった。

 

 

なのは「もう・・・零冶君はいないんだね。」

 

 

ユーノ「でも!虚数空間はまだ解明出来ていないことが多いから、もしかしたら生きてるかも・・・・。」

 

 

    だんだん言葉が小さくなっていくユーノ。

 

 

なのは「・・・でも、戻ってきた人は・・・いないんだよね?」

 

 

ユーノ「うっ・・・・。」

 

 

    なのはの言葉にユーノは何も言えなかった。

 

 

なのは「・・・ごめんね、ユーノ君。もう寝るね?」

 

 

    なのははベッドに入り、寝ることにした。

 

 

なのは「零冶・・・君・・・・。」

 

 

    そして・・・枕は涙に濡れていた。

 

 

 

    テスタロッサ邸

 

 

フェイト「・・・・・・。」

 

 

    フェイトはベランダで月を見上げていた。

 

 

アルフ「・・・フェイト。」 

 

 

フェイト「・・・・・・。」

 

 

    そこへアルフが声を掛けたが、フェイトの返事は無かった。

 

 

プレシア「・・・・そっとしてあげなさい。大切な人を失ったんですもの・・・。そう簡単には立ち直れないわ。」

 

 

アルフ「・・・うん。」

 

 

    そして、プレシアとアルフが中に入っていった。

 

 

フェイト「・・・零冶。」

 

 

    フェイトがポツリち呟いた。そして、それを引き金に次々と悲しみが溢れてきた。

 

 

フェイト「なんで・・・こうなったの?どうして・・・どうしてよ!私、まだ零冶に好きって言ってないのに!うぅ・・・うあああああ!!」

 

 

    フェイトは悲しみのあまり泣き始めた。それをプレシアはそれを悲痛な表情で見守るしか無かった。

 

 

 

    八神家

 

 

はやて「うぅっ・・・零冶兄ぃ・・・・。」

 

 

    はやては自室で泣いていた。シグナム達ははやてをそっとしておいた。

 

 

はやて「なんで・・・何で手を離したんや・・・?」

 

 

    はやての脳裏にあの時の光景が浮かぶ。手を離す前の零冶の寂しそうな笑顔がはやての胸を締め付ける。

 

 

はやて「・・・言ったやろ?手を離したら・・・恨むって・・・。」

 

 

    再びはやての目から大粒の涙が流れる。

 

 

はやて「約束・・・ちゃんと守ってや・・・零冶兄ぃ。・・・・寂しいよ、零冶兄ぃ・・・ううっ・・・ひっく。」

 

 

    はやての悲しみは誰よりも深かった。なにせ、目の前で零冶が落ちていったのだから・・・。

 

 

はやて「戻ってきてや・・・。お願いや・・・・零冶兄ぃ・・・!もう一度・・・会いたいよ・・・零冶兄ぃ!」

 

 

    はやてはまだ知らない。零冶が生きていることを。

 

 

    だが、はやてと零冶が再会するのはまだまだ先の事である。

 

 

 

 

説明
ちょっと暗いです。
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コメント
なかなか難しいですよね(^^;)(クライシス)
スカルエッティが犯罪者である事には変わりはない。だから少し強引だけどstsは成立する(カイ)
そこはオリジナルで!(クライシス)
あれ?スカリエッティもう犯罪止めたんだよね? スカ「そうだね」 じゃあsts成立しないんじゃ?なので続きが気になるのでクライシスよ続きを書くのだ………???「まったく、イビルくっちまえ」 ( ̄▽ ̄;)!パクン!! (鎖紅十字)
それは後のお楽しみというやつで! リア充爆発しろ!!(クライシス)
なのは達が零冶が生きていることは知らないのは良いとしても、stsで零冶はどっちの味方なのやら?案外、零冶+機動六課(ギンガも)+ナンバーズ(ゼスト隊も)VS管理局になってたりしてwwww でもってハーレムとリア充死ね(act)
・・・すいません、68年の間違いでしたw(クライシス)
新暦98年・・・はて?A'sが新暦65年(?)Stsが新暦75年だったような・・・98年だと40歳超えているようなw(氷屋)
実は皆12歳ですw (クライシス)
カイさん、多分予想ですが零治のみそのまま、後はSTS通りじゃないんですかね?(古手雅樹)
えーと皆今何歳だ?(カイ)
現状維持にします。 一応そこらへんは原作に沿っていこうと思います。(クライシス)
なんだろ、3人が簡単に管理局を抜ける事を想像できてるような気がするのは俺だけじゃないはず、そしてさぁ作者よ!勉強を捨てて早く次の話を「2秒後誰も居なかったように静かになった」(古手雅樹)
答えは出ましたか、クライシスさん?(現状維持かどうか?)(カイ)
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