魔法少女と竜と漆黒の狂戦士と A's編 空白期 第九話
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零冶 「・・・まさかシグナムが管理局にいたとはな。」

    

 

    零冶は昨日の事件の事を思い出していた。

 

 

零冶 「ということは・・・はやても管理局に・・・。」

 

 

    零冶が一番心配していた事が的中した。はやては管理局に入っているであろうこと。シグナムがいるのなら

    当然はやてもいるはずだ。恐らくはやては闇の書が今までしてきた事に対しての償いをしているのだろうと

    零冶は思う。

 

 

零冶 「はやての性格なら仕方ない・・・か。」

 

 

    零冶はそれがはやての意思なら何も言わないつもりである。だが、複雑な気持ちだった。

 

 

クイント「零冶君、夕食ができたわよ。」

 

 

    そこへ、クイントが入ってきた。どうやら夕食を作っていたらしい。

 

 

クイント「もうみんな集まっているわ。早く食べましょ?」

 

 

    クイントはそう言って部屋を出ようとすると

 

 

零冶 「うん・・・・・・・・母・・・さん。」

 

 

    零冶が呟いた言葉に足を止めた。

 

 

クイント「・・・え?零冶君・・・・・い、今・・・お母さんって呼んだわよね?」

 

 

    クイントは信じられないといった表情で聞き直した。

 

 

零冶 「うん・・・・・母さん。」

 

 

クイント「〜〜〜〜〜っ!!!」

 

 

    ガバッ!

 

 

零冶 「ちょっ!く、苦しいよ!」

 

 

    クイントは嬉しさのあまり零冶に抱きついた。それもそのはず、零冶は過去を告白してからずっとクイントを母と

    呼んでいなかった。

 

 

    クイントは零冶がいつか呼んでくれると思い、今まで待っていたのだ。それがやっと呼んでくれたのだから、その喜びは

    大きいだろう。

 

 

クイント「やっと・・・やっと呼んでくれたのね・・・。嬉しいわっ!」

 

 

    そして、思いっきり抱きしめた後に零冶を離した。

 

 

クイント「それじゃあ、夕食を食べましょう?」

 

 

零冶 「うん。」

 

 

    そうして夕食を食べに食堂へ行った。

 

 

 

 

 

???「あ、おにーちゃん!もぅ、おそいよぉ!」

 

 

    食堂に行くと、女の子が頬を膨らませていた。

 

 

零冶 「ごめんごめん、ルー。それじゃあ食べようか?」

 

 

ルー 「うん!」

 

 

一同 「いただきます!」 

 

 

    ルーは美味しそうにご飯を食べていた。このルーと呼ばれた女の子、実はメガーヌの一人娘、ルーテシアなのだ。

 

 

メガーヌ「ねぇ、零冶君。」

 

 

    そして夕食を食べているときに、突然メガーヌが声を掛けてきた。

 

 

零冶 「ん?どうした?」

 

 

メガーヌ「・・・実はしばらくルーと一緒に旅に出たいのだけど・・・いいかしら?」

 

 

零冶 「・・・・は?」

 

 

ルー 「(もぐもぐ)・・・?」

 

 

    零冶は一瞬固まった。メガーヌの言葉が理解できなかったのだ。

 

 

零冶 「また唐突にどうしたんだ?」

 

 

メガーヌ「実はこの子を鍛えるために、修行をしたいのよ。」

 

 

零冶 「?それなら俺が修行を見てやるぞ?」

 

 

ナンバーズ・ゼスト隊「(それは止めろ!!!!!)」

 

 

     この時、ナンバーズとゼスト隊の皆の心の声が見事に一つになった。もちろん・・・メガーヌも。

 

 

メガーヌ「い、いえ、そうじゃなくて・・・ルーの召喚獣を探しに行くのよ。」

 

 

零冶  「召喚獣?」

 

 

ジェイル「それは私から説明しよう。以前、ルーテシアちゃんを検査した時、なんとレアスキルがあることが分かったんだよ!

     それは零冶君と同じ“召喚”だ。せっかくのレアスキルをここで活用しないと勿体ないと思って私から薦めたのだよ。」

 

 

     相変わらずこういう分野になると興奮するジェイル。

 

 

メガーヌ「それに、ある程度は自衛手段を持たないと。」

 

 

零冶  「それは構わないが、2人だけで大丈夫なのか?それに、姿を見られるのもアウトだろ?」

 

 

ジェイル「それは心配ない。召喚獣を探すだけだから、管理外無人世界に行けばいい。バレることはない。」

 

 

零冶  「・・・分かった。そこまで言うなら止めはしない。」

 

 

メガーヌ「ありがとう、零冶君。」

 

 

     そして、ジェイルが突然思い出したように言った。

 

 

ジェイル「おお!すっかり忘れていた!!実は以前から調子が悪かった娘がやっと治ったんだよ。入ってきなさい!」

 

 

     ジェイルが言うと、ドアが開いて2人の少女が入ってきた。

 

 

ディエチ「ディエチです・・・よろしく。」

 

 

ノーヴェ「俺はノーヴェだ。よろしく頼むぜ。」

 

 

ジェイル「ディエチは零冶君が来る前に重傷を負っていてね。今まで修理とメンテナンス、調整を繰り返していたんだ。

ノーヴェは今日完成した新しい娘だよ。仲良くしてくれたまえ。」

 

 

     そんなこんなで夕食が終わり、その日が過ぎていった。

 

 

     ちなみに、2人が零冶の訓練という名の拷問に悲鳴をあげていたのはまた別の話だ。

 

 

 

 

 

 

     それから時が進み、新暦70年 3月

 

 

零冶  「ジェイル、てめぇ巫山戯てんのか?」

 

 

ジェイル「いや、私は真面目だよ。」

 

 

     ジェイルの研究室で零冶とジェイルは険悪な雰囲気だった。とくに、零冶は目に見えているほど怒っている。

 

 

零冶  「何故俺が管理局の指導官にならなきゃいけないんだ?あ?」

 

 

ジェイル「何度も言っているだろう?そうすることが必要だからだよ。」

 

 

    バンッ!!!

 

 

     ジェイルの言葉を聞いて零冶が机を叩いた。

 

 

零冶 「だから!!その理由を聞いているんだよ!!」

 

 

ジェイル「・・・。」

 

 

     零冶がジェイルの胸ぐらを掴む。それでもジェイルは答えなかった。だがその時、誰かが研究室に入ってきた。

 

 

クイント「止めて零冶君!!」

 

 

ジェイル「クイント君・・・。」

 

 

零冶  「母さん・・・。」

 

 

     クイントだった。そして零冶はジェイルを掴んでいた手を離した。

 

 

クイント「私が博士にお願いしたのよ。」

 

 

零冶  「・・・どういうことだ?母さん。」

 

 

クイント「・・・私には2人の娘が居るのはしっているわよね?その娘が今月、陸士訓練学校に入校する事を博士が教えてくれたの。」

 

 

零冶  「・・・そういうことか。」

 

 

     零冶は今の言葉で全て理解した。

 

 

零冶  「つまり俺が指導官になり、母さんの娘・・・俺の義妹を鍛えさせたいんだな?」

 

 

クイント「・・・ええ。あの子達は強くならなきゃいけない予感がするの。だから・・・お願い、零冶君。零冶君が管理局を

     嫌っているのは知っているわ。でも、あえてお願いするわ。娘達をどうかお願いします!!

 

 

     クイントは零冶に頭を下げた。零冶はそんなクイントを見てしばらく考えた。そして、頭を掻きながら溜息をついて言った。

 

 

零冶  「・・・分かったから顔を上げてくれ、母さん。子供に向かって頭をさげるもんじゃないよ。」

 

 

クイント「ええ・・・ありがとう、零冶君。」

 

 

零冶  「母さんの頼みなら仕方ないよ。それとジェイル・・・すまなかったな。」

 

 

     零冶はバツが悪そうに謝った。

 

 

ジェイル「なに、私にも非はある。こちらこそすまなかったね。」

 

 

零冶  「ああ。それで・・・行くのはいいが、指導以外に仕事はするつもりはないぞ?それと、どうやって指導官になるんだ?」

 

 

ジェイル「それには心配に及ばない。こういう時の為に偽造IDと経歴書を作製してある。それに、管理局に少しコネがあってね。

     その人にも協力して貰ったんだよ。経歴書もその人に渡してある。」

 

 

     そう言ってジェイルは偽造IDカードを渡した。

 

 

零冶  「・・・最初っからそのつもりだったんだろうが!え〜と何々・・・氏名:ゼロ・ユンカース。年齢14歳。魔導師ランクAAA。

     階級は一曹・・・か。」

 

 

ジェイル「向こうに着いたらボース少将という人に会ってくれ。その人が協力者だ。

 

 

零冶  「分かった。」

 

 

ジェイル「仕事は明日からだ。頑張ってくれたまえ。」

 

 

クイント「零冶君、娘の名前はギンガとスバルよ。お願いね?」

 

 

零冶  「分かったよ、母さん。心配するな。」

 

 

     そう言うと零冶は部屋から出て行った。そして部屋にはクイントとジェイルが残って真面目な話をしているみたいだった。

 

 

クイント「・・・これで良かったのかしら?」

 

 

ジェイル「ああ。彼には彼女達が必要だ。これが切っ掛けになればいいのだがね。」

 

 

クイント「う〜ん・・・私はギンガやスバルのどちらかを貰ってくれたら安心なんだけどなぁ。」

 

 

ジェイル「私の娘達も彼に貰ってくれると私も安心するのだがね?」

 

 

クイント「あら、私の娘は可愛いわよ?将来きっと美人になること間違いないわ。」

 

 

ジェイル「何を言う?私の娘も美人揃いだ。とくにウーノやドゥーエなんか大人の魅力があると思うよ。それに、最近はチンクと

     仲が良いみたいだ。・・・・・・・ふっ、勝ったな。」

 

 

クイント「ちょっ!?まだ分からないでしょ!!零冶君ならきっとギンガやスバルを気に入ってくれるわ!」

 

 

ジェイル「ふはははは!そうやって吠えているがいい。私の勝ちは揺るぎない!」

 

 

クイント「ムキーーー!!今に見てなさい!!」

 

 

 

 

 

     ・・・・割とどうでもいい話だったようだ。

 

 

 

説明
ほのぼの〜。
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コメント
ああ〜、そう言えばそんな感じでしたね。 殺生丸は犬夜叉の兄貴ですよ。(クライシス)
調べたら、犬夜叉の殺生丸って人の声やってるみたい、てか殺生丸って誰や!?はやて『ちょ!うちの台詞パクらんといて!(頭翅(トーマ))
どうしょうか?私もあまり知らないんですw(クライシス)
ジェイルってバイキンマンの声してそうだ(おれは原作知らん(頭翅(トーマ))
マツケンさん、すいません。頑張っているのですが中々進まなくて・・・。(クライシス)
古手さん、そうですねぇ。でも、会うとは限りませんよ?もしかしたら永遠と隠し続けるかも・・・。(クライシス)
ネギまの続きも気になります(頭翅(トーマ))
零冶なんかすっげえ、つらいと思うなぁ本当ははやて達に会いたいのに会えない自分なのに自分じゃない人に話してるみたいな感じになりそうでw(古手雅樹)
マツケンさん、零冶は頑張って正体を隠します!(クライシス)
鎖紅十字さん、ランスター家もありますよ。もしかしたら騎士カリムも・・・・。(クライシス)
おうふ、シグナム達に会ったらどうすんだろ(頭翅(トーマ))
・・・どうなるか気になる!!さぁ早く続きを書くんだ!!スカ「そうだとも!もちろん私の娘達がかつのだろう!!?」俺・スカ「さぁさぁさぁさぁ書きt」その場を光線が走り二人は消滅した(鎖紅十字)
ルートは高町家、テスタロッサ家、バニングス家、月村家、八神家、ナカジマ家、ナンバーズ(スカリエッティ家)、ハーレム、BAD ENDの9つ?(鎖紅十字)
カイさん、・・・・4つぐらいに増えそうですね・・・。(クライシス)
氷屋さん、見つかったら間違いなくO☆HA☆NA☆SHI!ですね・・・。(クライシス)
actさん、ご報告ありがとうございます!すぐに訂正します。   間違いなくフラグを立てますねw(クライシス)
八神家に行くか、ナカジマ家に行くか、二つに一つか・・・二つ?二つなのか?あと二つか三つ選択肢が増えそうだけど?(カイ)
親バカが二人www、零治はとりあえず変装するなり幻術か何かで見た目変えないとどこでばったり会うか分からないから油断はできないですな(氷屋)
誤字報告です。そして、思いっきり抱きしめた後に零冶を話した。のところは、そして、思いっきり抱きしめた後に零冶を離した。でなないでしょうか?すみません。最初のコメントで報告しとけば良かったのですが、すっかり抜けていました。(act)
零冶と本人達そっちのけで娘達のことを話すジェイルとクイントの様子は、まさに親バカそのものwwww というか零冶が管理局に入局したら、ギンガ・スバル・ティアナの3人にフラグが立ちそうな予感がするwww(act)
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