真・残念†無双  第8話
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「ここは俺に任せて先に行け」

 

「そ、そんなことできる訳ないだろ?一刀!(棒読み)」

 

「実は黙っていたが俺はお前の兄だったんだ」

 

「そんな・・・・(棒読み)」

 

「だから最後に兄さんって呼んでくれないか・・・・」

 

 

 

 

 

ッガ!!ガコッ!ゴトッ・・・グシャ

 

 

 

 

 

 

・・っちそこはまだ早かったか。あと自分でも思うが俺打たれ強くなったな。

 

俺の夢でもあるカッコイイセリフベスト10の内2つを言ってみたが元直には効かないらしい

 

残りの8つはそのうち紹介するとして

 

別に現状で天井が落ちてきつつそれを俺が支えてたり、強敵の前に命を捨てる覚悟で飛び出したわけでもない。

 

ただ歩くだけも暇だったのでなんか振ってみた。ただそれだけ。

 

もういいかげん振るネタもなくなってきたんだよね

 

なぜなら歩くのが暇になるほど歩いた。その理由は

 

 

 

 

 

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「・・・なぁ元直。一つ聞いてもいいか?」

 

「なんだ?私とお前の仲ではないか一つといわず聞きたいことはなんでも聞けばよいだろう」

 

「そうか。なら聞くがこの道はどこに繋がっているんだ?

 

 ってか今歩いているのは道か?森なんだが獣道ですらないぞ」

 

「一刀、道というのはどこにでも繋がっているのものだ。進む先には目的地があるのだよ」

 

「その言葉2日前にも聞いたけど!?そしてその2日後にこんな森の奥にいる時点で

 

 目的地には繋がってなかったことが証明されましたよ!?」

 

「一刀、道というのは自分で切り開くものだ。己が信じる道を進めばその歩んできた所が道となるのだ」

 

「いいこと言ってるけどさっきとは正反対だよねそれ!?そしてその言葉は昨日聞いたよ!!」

 

「正直この辺の地理に詳しくないので勘で進んでる。そして推測では迷子だ。

 

 ごめんね。てへ。ぺろ。」

 

「舌を出すな、っくだが可愛いから許してしまいそうだ。

 

 あと推測じゃなく事実として迷子だからな」

 

「っくく、まぁよいではないか。人生とは波乱万丈、四面楚歌、絶対絶命というだろう」

 

「そんな悲しい人生聞いたことないよ!!数ある四字熟語でその3つを選ぶなよ

 

 そしていい言葉風に言って誤魔化そうとするな!!だけど俺の人生には今のトコ当てはまってるな、やるな元直」

 

「ふむ・・・では、猛虎襲来、七転八踏、残念無念というのはどうだ?」

 

「四字熟語ですらない!!虎に襲われ踏まれ食べられましたっていう状況しか推測できねえよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とこの会話から分かる通り俺たちは迷子になっていた。また迷子かよ。

 

この世界にきてから旅した時間の半分以上は迷子をやってる俺って。

 

一週間ほど前水鏡私塾を出た俺たちは公孫讃という幽州の太守の元に向かっていた。

 

水鏡先生は俺達を信頼してくれていたのか心良く送り出してくれ、食糧なども持たせてくれたため、

 

まだなんとかどうにかぎりぎり無理して食いつないでいる。俺は道を知らないため元直に任せていたが・・・・。

 

幾度とある迷子経験者の俺には口をだせず食糧を調達する係を買って出ている。

 

まぁ方角はあっている筈なので森を抜けたら大丈夫だろう

 

 

 

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「・・・ん、お、元直、森があけるぞ。やっと出られたな!」

 

「っくく、ようやくだな。」

 

俺たちが森を抜けるとそこは街道があり、これでもう迷子にならないだろうと安心した。

 

「っふう、これでちゃんとした道が歩けるな」

 

「一刀、正しき道なんてないのだよ、人が正しいと思っているだけだ」

 

「何それ?ってかお前名言でも作るのはまってるの?」

 

「それはこの世に生を受けたからには、後世にも残る名言というのを残したいと思うのが世の人情だよ。一刀君」

 

「誰だよお前?」

 

「後世で『除元直曰く・・・・』とか言わせたいな」

 

「まぁ頑張れ。応援してるよ」

 

「一刀も頑張らないとこのままでは後世に変態として名を残すぞ」

 

「変態として!?名を残す変態とかどんだけ変態だよ!!」

 

「それはだな・・・・「キャアアアアアアアアアアアア!!」」

 

と急に近くから少女の叫び声が聞こえた。

 

「しまった。すでに一刀の変態による被害者が近くに!!!」

 

「おかしいだろ!!俺がここにいるのにどうやったら被害が出るんだよ!!」

 

元直も冗談(?)をいいつつも異変を感じているらしく声のしている方向へ走り出していた。

 

俺も当然続いていく。俺達が声の元にたどり着くと、そこには既に叩きのされたと見える賊が数人と見知った顔が1人、そして可愛らしい銀髪の少女がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやいや、すまないな。私の連れの変態のせいで迷惑をかけてしまったな」

 

「いやいやじゃねよ!!明らか違うだろ!!その少女が賊に襲われてたんだろ。でそれを助けてくれたんだよな、子龍殿」

 

俺は久しぶりに会った趙雲に声をかける。

 

「いや、私は変態に襲われていた国譲殿を助けたまででその変態が北郷殿で会ったとは・・・」

 

「違うから!!何息があってんだよお前ら!!」

 

「っくく、あなたが子龍殿でしたか私は除元直と申します。いつぞやは私の後輩の子元がお世話になりました」

 

「ほう、そなたも水鏡私塾のものであったか。私は趙子龍。なにあのような可愛い女子は守りたくなるものだ。

 

 気にしないでくれ。でこちらが

 

 

「え、えっと私は田豫、字が国譲です。よろしくお願いします、元直さん。

 

 変態さんもよろしくお願いします」

 

「変態さんじゃないから!こんな小さい子に言われると興奮する・・・じゃなくて悲しいから!!

 

 元直も子龍殿も冷たい目で見ないで!!!」

 

「あ、あの私変態さんって見るの初めてですけど面白い方なんですね!」

 

国譲ちゃんがまぶしい笑顔で俺を見て言う。っくなんだこの眩しさは俺の心が洗われていくようだ。

 

思えばこちらの世界に来てからは殺されかけ、死にかけ蔑まれ罵倒され弄られ殴られ蹴られ死にかけでこうも純粋で癒しの笑顔を見たのは久しぶりだ。

 

あぁ、天使っていたんだなぁ・・・

 

 

 

 

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「で元直殿達はなぜこちらに?」

 

「あぁ私達も世の乱れを憂いてな、この近くの公孫讃殿の所に仕官しようと思ってな。それでその街に行く途中という訳だ」

 

「ほほう、それは奇遇な。ちょうど私は客将として、国譲殿は文官として仕えている所だ。

 

 水鏡私塾の生徒とあっては伯圭殿も喜ばれるだろう。北郷殿も・・・・・まぁ面白い御方だ伯圭殿も喜ばれるだろ」

 

「俺に対する扱いひどくない!?子龍殿達はなんでここに?」

 

「ふむ、国譲殿の仕事で他の街に行っててな、私はその護衛だ。私が少し酒・・・・いや水を飲んで休んでおった間に

 

 先ほどの賊が現れてな。不覚であった」

 

「そ、その私が勝手に出歩いたのが悪いので子龍さんは悪くありません」

 

 

 

「というか国譲殿も文官だったんだな、こんなに可愛らしいのに」

 

外見から見るに国譲殿は孔明や士元よりさらに年下といった感じだ。銀髪の髪が肩まで掛っており、フランス人形みたいに可愛らしい。

 

「え、えっと可愛くなんかないです。文官としてもまだまだ未熟です」

 

「そうかな。そんなことないと思うよ。文官としてもきっと優秀になると思うよ」

 

「おい、一刀それくらにしとかないと捕まるぞ」

 

「ふむ、私も友人として北郷殿を捕まえたくはないので自重してくれるとよいが」

 

「そ、そんなに!?普通の会話じゃなかった?」

 

「えっと変態さんはいい人だと思うので捕まえないで上げてください子龍さん」

 

あ〜、国譲殿から俺への呼び名はまだ変態のままなんだ

 

 

「あの国譲殿、俺の名は北郷一刀、北郷でも一刀でもいいから変態さんはやめてくれると嬉しいかな」

 

「あ、あ、すいません。え、えっと変態さん!」

 

 

 

 

 

 

「まぁにじみでる変態さを見る限り国譲殿には難しい話だな」

 

「っくくそうだな。あきらめろ一刀」

 

「おかしいだろおおおおおおおおおおお!!!」

 

 

 

 

こうして趙雲らに街まで連れて行ってもらい俺達はようやく街に着いた。

 

ちなみに街に着く頃には国譲殿も変態さんとは呼ばなくなってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
どもです。今回は話しほぼ進みません。次は進めます。

今さらですがこの一刀さんは
魅力チートなし
御使い補正なし
性格が残念    な感じで頑張ってます。

今回新オリキャラでます。苦手な方はご注意を
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コメント
>>ちゃあさんコメサンクスです。褒めてもらい嬉しいです。(システマ)
いっきに読ませてもらいました。非常に自分好みの作品でしたので見つけれてラッキーでした。面白かったです!(ちゃあ)
>> グリセルブランド さんコメありがとです。無茶ぶりをなんとか受けきってみます。(システマ)
残念な御遣いと残念な君主が出会う時、物語は危険な領域に突入する・・・?(無茶振り)(グリセルブランド)
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