真・恋姫†無双 〜我天道征〜 第11話
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注意 本作の一刀君は能力が上方修正されています。

 

   そういったチートが嫌い、そんなの一刀じゃないという方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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今日もいつも通りに朝議が進む。

そんな中俺は、眠気を我慢しながら各部署の報告を聞いていく。

全部署の報告も終わり、今日の朝議も終了かと思ったが、おもむろに桂花が立ちあがった。

 

「最近、この辺りを荒らして回っている賊についての、新たな情報が得られましたので、ご報告させて頂きます。」

「賊って、私達の村を襲った、あの賊のことですか?」

「ええ、そうよ。」

 

桂花の報告に、流琉が疑問を持ち質問する。

そんな流琉の顔は、あの時のことを思い出したのか、苦々しい顔だった。

 

 

「奴等の特徴として、体のどこかに黄色い布を身につけていることがあげられます。」

「黄色い布?」

「はい、どうゆう意味があるかはわかりませんが、そこだけは全員に共通していました。

 よってその容姿から、奴等のことを黄巾党と呼称したいと思います。」

「「「「「黄巾党。」」」」」

「・・・・・。」

 

皆がその言葉をつぶやくように確認する中、俺だけは黙りこんでいた。

 

 

黄巾の乱。

腐敗しきった漢王朝に対する不満が爆発し起こった、大陸全土を巻き込む農民反乱。

史実、この場合は正史というべきなのか、の三国志の始まりを告げる大事件だ。

 

この外史も、似たような状況だ。

そんな大規模な反乱がいつ起きてもおかしくなかったし、以前の賊退治の時からその兆候はあった。

だが俺は、今日までそれを否定し続けていた。

 

 

「黄巾党の実態は、食いつめた民やそれに便乗している賊の集団です。

 また、かなり拙くはありますが、ある程度の指揮系統や連絡系統を持っているようです。」

 

桂花の報告が次々と進んでいくが、次の言葉で皆に動揺がはしる。

 

「ただこの黄巾党、やっかいなことにほぼ大陸全土に広がっており、その数は数百万とも言われています。」

 

ザワザワザワザワ

 

そのあまりの規模に、皆が動揺を隠せず、あたりが騒がしくなる。

 

 

「静まれ!」

 

そんな中、華琳の凛とした声が響き渡る。

さすがと言うべきか、さっきまでの騒がしさが嘘のように静まり返った。

 

「まだ報告の途中よ、それぞれの話は後にしなさい。桂花、続きを。」

「は、はい。先ほどの数も、非戦闘員を含めての数なため、実際に戦闘に参加する人数は、もう少し少ないものと思われます。」

「それでも、そうとうな数ね。ほかに、奴等のことについてわかっていることは?」

「はい。黄巾党を率いていると思われる、首謀者達の名前がわかりました。」

「!」

 

首謀者という言葉を聞き、俺の身体に緊張がはしる。

そして、願う様に桂花の次の言葉を待つ。

 

 

「首謀者は、張角、張宝、張梁の3人です。」

「・・・・・。」

 

しかし、桂花の口から出た名前は、一番聞きたくなかったものだった。

俺がずっと黄巾党の存在を否定してきたのも、天和、地和、人和の3人がこんなことをする子たちじゃないと信じていたからだ。

だが、そんな俺を嘲笑うかのように黄巾の乱は起き、首謀者として彼女達の名前があがった。

 

(天和、地和、人和。お前達に、一体何があったんだ?)

 

俺がその事実にショックを受けている間も話は進み、黄巾党への対応策についての話し合いが行われていた。

しかし俺の耳には、そんな話はまったく入ってこなかった。

 

 

そして、そんな話し合いも終わりを迎えようとしていた。

 

「それでは、以上の方針で対応を進めて行きたいと思います。よろしいでしょうか、華琳様?」

「ええ、構わないわ。それでは、これで本日の朝議は終了とする。」

「「「「「御意。」」」」」

 

華琳の締めの言葉を聞き、各自がそれぞれの持ち場へと戻ろうとする。

その時、

 

「ああ、春蘭、秋蘭、桂花それと季衣、流琉、一刀、貴方達には少し話があるから残りなさい。」

「「「御意。」」」

 

何の話だ?と考えている間に、他の者は全員退出し、その場には華琳を含めたその7人だけが残る形となった。

 

 

 

 

 

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「華琳様、お話とは?」

「ええ、それは私じゃなく、一刀からあるわ。」

「えっ、俺?」

「一刀、貴方黄巾党について、何か知っているわね?」

「・・・・・・」

 

華琳のいきなりの質問に、良いいいわけや冗談も思いつかず、俺は黙りこんでしまった。

それが、肯定以外の何物でもないとしても。

自分の予想が間違いではないと確信したのか、華琳はそのまま話を続ける。

 

 

「黄巾党の話、特に張角達の話がでてから、貴方の雰囲気が変わったわ。」

「!」

 

俺はしまったと思った。

じいちゃんからも、そうゆう所がまだまだ甘いって注意されていたのに。

どうも不意を突かれたり、油断している時は、感情を隠しきれない。

 

 

「張角達は、名前以外全て不明。今は少しでも情報がほしいの。

 もう一度だけ聞くわ、何か知っているのなら話しなさい、一刀。」

「・・・はぁ〜。」

 

華琳の言葉を受け、皆の視線が俺に集まる。

俺は大きなため息をつき、この場を誤魔化すのは無理だと悟る。

 

「ああ、華琳の読み通り、俺は張角、張宝、張梁の3人を知っている。

俺は一時期、彼女達3人と一緒に暮らしていたし、その時真名も預かった。」

「「「!!」」」

 

予想以上のことに、皆驚いているようだ。

俺はそれに構わず、話を続ける。

 

 

「彼女達は、大陸一の歌姫を目指す、只の旅芸人だ。」

「旅芸人?」

「そんな奴らに、あんなことができるの?」

「・・・可能だ。彼女達の歌には、多くの人を惹きつける力がある。それに心酔し、盲目的になれば、充分起こりえる。」

 

感情では、そのまま否定をしたかったが、俺の中の冷静な部分が、彼女たちならそれが可能だと結論付ける。

 

 

「そんなことが・・・。」

「人を集める才に長けた者は、得てして何か大きな力を持っているものよ。

彼女達は、それがたまたま歌だったというだけのこと。」

「だけど、彼女達は大陸の皆を笑顔にし、元気づけるために歌っているんだ。

 だから、こんな黄巾党みたいな人々を悲しませる様な馬鹿なこと、絶対するはずはない!」

 

記憶の中の3人の笑顔を思い出すと、俺はどうしてもこの現状が信じられなかった。

 

「兄ちゃん。」「兄様。」

「だが北郷よ。現に、こうして首謀者として名前があがっている。」

「大方、自分達に集まる人を見て、欲が出てきてしまったんでしょ。」

「くっ。」

 

俺は、皆の否定的な意見に反論することもできず、ただうつむくしかできなかった。

 

 

「・・・それでも、俺は信じたい。」

 

その言葉を言うのがやっとだった。

しかし、そんな俺への援護射撃が、思わぬところからきた。

 

「まあ、あんたの意見を信じるとするなら、裏に別の人物がいて、その3人を神輿として利用していることも考えられるわね。」

 

桂花からだ。

確かに、そう考えれば彼女達の意思とは無関係に黄巾の乱は起きる。

 

 

「ありがとう、桂花♪」

 

俺はそのことに嬉しくなり、桂花の手をとってお礼をした。

 

「なっ!は、離しなさいよ!私はただ、軍師として客観的に意見を述べただけで、あんたのことなんかどうでもいいんだから、勘違いしてんじゃないわよ!!」

「それでも、ありがとう。」

 

俺はそんな桂花の言葉を無視して、お礼をし続ける。

 

「わ、わかったから。いいかげん、離しなさいよ!孕んじゃうでしょ、この全身精液種馬男!!」

 

桂花は顔を真っ赤にしながら、そんな俺を罵倒し続けていた。

 

 

ようやく落ち着きを取り戻した俺は、あらためて華琳へと向き直る。

 

「華琳。桂花の言った通り、たぶん3人は利用されているんだと思う。

 だから、3人をここで保護することはできないか?」

「一刀の言うとおり、その3人にそれだけ人を惹き付ける才があるのなら、確かに利用価値があるわね。」

「じゃあ・・・」

 

俺の提案に対し、華琳は肯定的な意思を見せてくれた。

俺は、そのまますんなり話が通るものと思ったが、

 

「但し、今すぐ判断はできないわ。」

 

華琳の出した結論は、保留というものだった。

 

 

「何で!」

「先にあげた様に、彼女達が黄巾党の本当の首謀者の可能性も否定できないからよ。」

 

確かに華琳の言うとおり、まだ利用されているという話も、憶測の域をでない。

彼女達を知らない華琳にとってみれば、もっともな判断だと思う。

 

 

「なら、彼女達は無実だと、誰か利用している奴がいると、証明できればいいんだな?」

「ええ、そうなるわね。」

「わかった、なら必ず証明してみせる。」(絶対助けに行くって、約束したもんな、みんな。)

 

俺は華琳としっかり向き合い、力強くそう宣言したのだった。

3人との約束を、胸に秘めながら。

 

 

 

 

 

 

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その日から、またしばらくの時が過ぎた。

黄巾党のことも、天和達のことも進展は見られず、今の所、暴れまわる黄巾党を討伐していくことで対処していた。

そんなある日、また手が足りないということで、俺は華琳と桂花の召使い状態になっていた。

そんな政務室に、

 

ドドドドドドッ  バタンッ

 

「し、失礼致します!」

 

一人の兵士が駆け込んできた。

 

 

「ここは華琳様の政務室よ、たかが一兵士が許可もとらずに入るなど・・・」

「申し訳ありません。しかし、夏侯淵将軍からの、火急の知らせだったため。」

「秋蘭から?」

 

たしか秋蘭は、流琉と一緒に黄巾党が近くで暴れている町があるからって、数日前からその討伐に向かってたはずだ。

その秋蘭から、火急の知らせ?

華琳と桂花も同じ考えに至ったのか、兵士の話を促す。

 

 

「その内容は?」

「はっ!賊討伐にあたっていた夏侯淵将軍たちだったのですが、敵の戦力が予想以上であったため、近くの町で籠城をしているそうです。

またその際、夏侯淵将軍が敵の攻撃を受け、負傷した模様です。よって、至急援軍を願うと。 」

「秋蘭の容体は?」

「はい、深手は負ったようですが、命に別状はないとのことです。」

「・・・そう。」

 

そんな兵士の報告に、華琳は少し安堵の表情をする。

 

 

「敵の戦力は?」

「報告では、黄巾党三千人だと。」

「桂花、秋蘭達の戦力は、どれくらいだったかしら?」

「はい。初めの報告では黄巾党五百人だったため、兵千で向かったはずです。」

「そう。なら、兵四千人をすぐに編成し、秋蘭達の救援に向かわせましょう。

報告御苦労、あなたは下がっていいわ。」

「御意。」

 

華琳はテキパキと指示をだし、すぐに秋蘭たちの救援を出そうとするが、桂花の表情は優れない。

 

 

「華琳様。兵はいいのですが、春蘭、季衣の両将軍も他の賊討伐に出てしまっているため、兵を率いる将がおりません。」

 

確かに、いくら数がいてもそれを指揮する将がいなければ、兵といえど只の烏合の衆だ。

しかし華琳は、大した問題じゃないと言わんばかりに、余裕の笑みだ。

 

「ならば、私自身が直接兵を率いましょう。」

「いけません、華琳様。もし御身に何かあったら。」

「こんな時に、自ら兵を率いることもできない者に、民も兵もついてこないわ。」

「そ、それは・・・」

 

桂花は、華琳の身を案じてそれを止めようとするが、華琳の決意にそれ以上言えなかった。

 

 

「それに、護衛として一刀を連れて行くから安心なさい。」

「なっ!」

「俺か?」

 

それまで、二人の会話を聞いていただけの俺に、白羽の矢がささる。

 

「お、お考えなおし下さい、華琳様!それこそ、華琳様のお身体が穢されてしまいます。

 こんな変態種馬全身精液最低屑男を連れて行くくらいなら、私をお連れ下さい。」

(そこまで言わなくても・・・)

 

それに対し桂花は、さきほどよりも必死に華琳を止めようとする。

そのことに、ちょっと傷ついたのはないしょだ。

 

 

「一刀の武は、あなたも知っているでしょう。それに、桂花。

貴方には、城でやってもらわなければならないことがあるのだから、連れてはいけないわ。」

「で、でも・・・」

「ふふっ、帰ってきたら御褒美をあげるから、今回は我慢なさい、桂花。」

「華琳様〜♪」

 

駄々をこねる桂花を、説得していく華琳。

のはずなのに、なんでピンクの空気に包まれ、二人の背後に百合の花が咲き乱れてるんだ・・・。

 

 

二人がそんな空気を醸し出していたかと思えば、桂花が俺を睨み、一気にその空気が霧散していく。

 

「いい、北郷。あんたなんかどうでもいいんだから、死ぬ気で華琳様をお守りするのよ。」

「言われなくても、わかってるよ。」

「もし、華琳様の美しいお体に傷の一つでもつけられてみなさい。アンタの首、あると思わないことね。」

「・・・冗談きついなー。」

「本当に、冗談と思う?(ニヤッ)」

 

本気だ。

顔は笑ってるのに、目が一切笑ってない。

本当に、華琳に擦り傷の一つでもつけようものなら、あらゆる手段を用いて首を斬られそうだ。

 

 

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「無駄話はここまでよ。桂花、すぐに部隊の編成を行いなさい。

一刀、一時(1時間)後には出立するから、それまでに準備しておきなさい。」

「御意。」「了解。」

 

そんな俺と桂花に、華琳は声をかけ、準備をするよう促す。

俺達はそれぞれ返事をし、政務室を後にする。

 

 

準備に向かうその廊下の途中、俺は上着のポケットからあるモノを取りだす。

 

「桂花、これ。」

「!!確かに預かったわ。」

 

そしてそれを、桂花へと渡す。

桂花はそれを受け取り、すぐさま自分の懐へとしまいこんだ。

 

「それじゃあ桂花。こっちのことは頼んだぞ。」

「ふん、あんたに言われなくても、うまくやってみせるわ。そっちこそ、さっき言ったこと忘れんじゃないわよ。」

「え?ああ、華琳のことは絶対守るよ。命にかえてもね。」

「わかってればいいのよ。あー、えと、あ、あんたも、その、き、気をつけなさいよ。」

 

桂花は、自分の発言がよほど恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にしていた。

 

 

「へえー、桂花が俺の心配してくれるんだ。」

 

俺はそんな桂花が珍しく、ついからかうようなことを言ってしまった。

 

「なっ、違うわよ!あんたが死んだら、華琳様、季衣や流琉が悲しむでしょ。」

「あれ?桂花は、悲しんでくれないの?」

 

そして必死に弁解する姿が可愛らしくて、俺はさらにからかってしまった。

 

「悲しむ訳ないでしょ!そ、そう、せっかくアンタに生き地獄を味あわせる方法を考えているのに、そんな楽に死なれたらたまらないわ。」

「ちょっ!!何、その怖い計画。」

 

前言撤回。

やっぱり桂花は桂花だ。

心配してくれてるわけじゃなくて、自分の手で苦しめたかっただけか、とほほ・・・

 

俺達はそんな短い会話をした後、それぞれの準備をするために別れた。

 

 

 

 

 

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【語り視点】

 

一刀と華琳達は、その後準備を終え、秋蘭・流琉の救援へと城をあとにした。

その少し後の城の一室では、数人の人物達による密談が行われていた。

 

「曹操の奴が、夏侯淵の救援に向かったそうです。」

「全て、予定通りですな。」

 

 

その中のリーダー格らしき老年の男が、自分の手を見ながら楽しそうに笑う。

 

「我らが掌の上で、踊らされてることも知らずに、愚かな連中だ。」

「しかし、大丈夫なのですか?曹操の奴は、あんな小娘といえど、かなりの力を持っております。

 万が一にも、失敗する様なことになったら。」

 

その男の隣にいた、見るからに気の弱そうな男が、不安そうにそんなことを聞く。

しかし老年の男は、さらに笑みを深くする。

 

「心配いらん。あのお方直属の部下と、その大部隊が来てくれるそうだ。いくら曹操だろうと、数の暴力には敵うまいて。」

「それならば安心ですな。」

「戦とは、数で決まるものですからな。」

 

その言葉に安心したのか、不安そうにしていた男もすぐに態度を変え、楽しそうに会話をしだす。

 

 

「それにあのお方はここだけではなく、別の場所にも大部隊を送ったそうじゃ。」

「なんと!」

「して、その場所とは?」

「そこまでは、わからん。だが、このまま大陸を支配する時は近いやもしれんな。」

「おおー、それは喜ばしい。」

「その暁には、我らにもそれなりの地位を約束しておられる。」

「その時が待ち遠しいですな。」

「はやく、昔のように楽をしたいものです。」

 

男達は、もうすでに勝利を確信したかのように、先のことを話していた。

 

 

「まあそのためにも、まずは曹操の抹殺が第一。」

「そして、その後の後片付けですな。」

「いやはや、楽をするためには、苦労をしなければならないものですな。」

「違いない、はっはっはっ・・・」

 

男達の欲に塗れた笑い声が、部屋に響き渡る。

その欲望は狂気という形をなし、一刀達に襲いかかろうとしていた。

一刀は、それらから華琳達を守り抜くことができるのか。

一刀の天の御遣いとしての戦いが、今まさに始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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あとがき

 

sei 「以上、12話をお送りしました。

   もっと早くあげたかったのですが、残暑のせいか体がだるくてだるくて、なかなか筆が進みませんでした。

   早く、秋になれーー!!!

 

   今回は、今後の話の導入部分となるため、いつもより短く、フラグをまくだけで終わってしまってます。

   まくだけまいて、終わらないようにしないとな・・・。

 

   まあ、憂鬱な気分は置いておいて、今回のゲストを紹介しましょう、どうぞ。」

 

春蘭「今回は、私がゲストだ!」

 

sei 「はい、というわけで今回のゲストは、魏の大剣、春蘭に来てもらいました。」

 

春蘭「うむ。ところで、sei よ。」

 

sei 「はい、なんでしょうか?」

 

春蘭「私の前に、華琳様をゲストに呼ぶのは当たり前だ。秋蘭や桂花が先なのも、まあいいだろう。

   しかしなぜ私を飛ばして、季衣や流琉を先にゲストに呼んだのだ?」

 

sei 「えっ、それは・・・」

 

春蘭「ことと、次第によっては(チャキ)」

 

sei 「まずは、その手に持つ七星餓狼を離しませんか?」

 

春蘭「いいから、答えろ!!」

 

sei 「え、えーと、そのー、そう!トリです。

魏の初期メンバーの中で、トリを飾ってもらおうと思い、こんな後になってしまったんです。」

 

春蘭「なに、そうなのか?」

 

sei 「もちろん!トリを飾れるのは、魏の大剣たる、春蘭以外いないじゃないですか。」

 

春蘭「そうかー、私以外いないかー。まあ華琳様の右腕たる私だ、当然といえば当然か、はっはっはっ。」

 

sei (ふぅー、なんとか誤魔化せた。まさか、忘れていたなんて言えないわ。)

 

春蘭「よし、それでは話を進めようではないか。」

 

 

sei 「じゃあ、コメントについて話しましょうか。」

 

春蘭「流琉は良い子だの、妹にしたいキャラ1位だの、流琉を褒めるものが多いな。」

 

sei 「そりゃそうですよ、事実ですもん。はぁ〜、前回から言ってるけど、こんな妹ほしかったな〜。」

 

春蘭「ず、随分と、テンション高いな。」

 

sei 「だって、好きなキャラなんですもん、しかたないじゃないですか!」

 

春蘭「ほう、そうなのか。ちなみに、私のことも好きなのか?」

 

sei 「えっ!? ・・・そ、そりゃ、好きですよ。もちろんじゃないですかー。」

 

春蘭「はっはっはっ、照れるではないか。」

 

sei 「ネタキャラとして(ボソッ)」

 

春蘭「ん?何か言ったか?」

 

sei 「いえ、何もー。」

 

春蘭「よし、次のコメントだな。

季衣達の拠点パートを前回ではなく、後で纏めてやれば良かったのではないか?というものだな。」

 

sei 「ああー、それは、自分ルールのせいです。」

 

春蘭「自分ルール?」

 

sei 「はい、仲間にしたキャラがいたら、その後は拠点パートをやるという、変なこだわりがあったんです。

   そのためあんな短い間隔で、拠点が続いてしまったんです。」

 

春蘭「うむ、そうなのか。だが、短すぎないか?」

 

sei 「ですよねー。内容的にも後でも良かったし、完全に意固地になってましたね。今度からは、もう少し考慮しないと。」

 

春蘭「?まあ、よくわからんが、頑張れ。」

 

sei 「・・・伝わなかった。orz 」

 

 

sei 「うう、今回はこれで終わりにします。」

 

春蘭「本編については、触れんのか?」

 

sei 「あんまり書くと、うっかりいらんことまで書きそうなので、今回は控えさせてもらいます。」

 

春蘭「なら、せめて次回予告ぐらいはするのだろう?」

 

sei 「はい、次回は救援に向かった一刀達の新たな出会いと、迫りくる危機を書く予定です。」

 

春蘭「新たな出会いか。誰かはわからぬが、楽しみだな。」

 

sei 「えっ!?ま、まあ、わからないならそれでいいです。楽しみにしててください。」

 

春蘭「うむ?それでは、次回も私の活躍を期待しててくれ!」

 

 

 

 

sei 「・・・次回、出番ないなんて言えないわ。」

 

 

 

 

説明
黄色い布を身に纏っていた賊達。
以前の賊退治から、ずっと心に引っかかりを感じている一刀。
そして、頭に浮かず最悪の予想。
しかしその予想は、一刀の期待を裏切り、現実のものとなってしまった。

一部、セリフ間違いがあったので修正しました。
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コメント
アーモンド 様>ぎゃ〜、何ばらしてるんですか! はっ!いや、その、これには訳があぁ〜〜〜〜〜・・・・(sei)
お〜い春蘭、次回出番ないってよ?wwwwすごい勢いで砂煙が!?..........さいなら!!(逃亡)(アーモンド)
イマ 様>あっれー?何ですか、その未来に絶望しか見えない行動は。 そんなに悪いことしたかな??(sei)
seiさん、春蘭に飛びつこうか。そろそろ三枚おろしを見てみたいw(イマ)
アルヤ 様>まあ、やろうとしていることがいかにも小物っぽいことですし、噛ませ犬オーラは消しきれませんねw(sei)
なんか乗っ取りを企んでる連中がそろそろ噛ませ犬っぽい雰囲気を出してきた・・・・・・(アルヤ)
劉邦柾棟 様>ご指摘ありがとうございます。気をつけていたつもりなのですが、やっぱりやってしまいました。修正しておきますね。(sei)
本郷 刃 様>秘密兵器?的なものなので、ここではないしょです。 後の楽しみということで。(sei)
秋蘭が負傷した筈なのに伝令の兵士は「夏侯淵将軍」ではなく、「夏侯惇将軍」が負傷したと言っているのは変ですね。(劉邦柾棟)
一刀が桂花に渡したモノとは一体なんでしょうかね・・・?楽しみですw(本郷 刃)
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