悪魔と僕
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「それで、君のすべきことはなんだい?」

悪魔はいった。僕は答えた。

 

「だから、それは勉強とか…」

 

悪魔は失笑した。

「これだからいい子ちゃんは。」

 

「じゃあなんだよ。」

 

「それを自分で考えるんだろ。」

悪魔は言った。

 

「じゃあ、絵を描くとか。」

 

「それは君のやりたいことだろ。ばかか君は。もっと深いことだよ。」

 

僕は考えた。

「深いこと…生きるとか?」

 

「それは、義務じゃあないんだ残念ながら。」

悪魔は両手を横に振った。

 

「じゃあなんだよ。」

僕は怒った。

 

「残念時間切れだ。」

悪魔は笛を鳴らした。

「正解は『わからない。』だよ。おばかさん。」

説明
何となく五分小説です。
クリスマスなのにずっと家にいました。
読んでください。
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コメント
「わからない。」こと自体が、正解。それは前時代から導き出された事なのに、それでもなぜか他の答えを探したくなるんですよね。(彬 )
悪魔の答えが実に良いです。「わからない。」だから色々したくなるんですよね。(華詩)
タグ
オリジナル 五分小説 悪魔  生きているということ。 

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