IS 世界を守る者 EP51女・難・最・悪
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IS学園、1年1組教室。

 

そこでジンヤは明日の学園祭への準備の確認をしていた。

 

「よし、これでOKだな…明日の学園祭は頑張らないとな…」

 

そう呟くと、ジンヤは自分の部屋に戻る為に教室を出た。

 

『君に残された時間は少なくなってきたんです』

 

数日前に村上に言われた事がジンヤの脳裏でフラッシュバックした。

 

そして、歩いていると箒と会った。

 

「あ、箒」

 

「ジンヤか…少し良いか?」

 

「?良いけど…」

 

ジンヤがそう言うと、箒は顔を少し赤くして言った。

 

「実は……私はお前の事が………」

 

箒が意を決して振り向くと…

 

「………」

 

そこにはIS学園の制服にジンヤの髪型をした猫の人形ことジンヤ人形が置かれていた。

 

「変わり身の術か…」

 

思わず箒は呟いた。

 

変わり身の術(?)を使ったジンヤは自分の部屋に戻ろうとセシリアの部屋の前を通ろうとすると…

 

「あら、ジンヤさん」

 

「セシリア、どうしたの?ドアから顔を出して?」

 

セシリアがドアから顔を出してジンヤを呼び止めた。

 

「実は料理を作ったので…ジンヤさんに食べて欲しいんですけど…」

 

「え、僕で良ければいいけど…」

 

「それではわたくしの部屋へどうぞ♪」

 

セシリアに招かれてジンヤはセシリアの部屋に入った。

 

「セシリア…何でそんな姿なの?」

 

ジンヤはセシリアの姿に思わず言った。

 

セシリアの姿は…俗に言う裸エプロンだった。

 

「チェルシーが言っていましたわ♪男の人はこのような姿がお好きだと!」

 

(チェルシーさん、セシリアに変な事を吹き込んじゃダメだよ…)

 

「それでは、わたくし特製のサンドイッチをどうぞ♪」

 

そう言うと、セシリアはサンドイッチが乗った皿をジンヤに渡した。

 

その時、セシリアの指には絆創膏が貼ってあった。

 

「セシリア、その絆創膏は…」

 

「ええ、わたくしは料理をやるのは初めてでして…」

 

そう言うセシリアの表情は苦笑いだった。

 

ジンヤはタマゴサンドみたいなサンドイッチを掴んで食べた。

 

「うん、美味いよ。セシリア♪」

 

「本当ですか!それは嬉しいですわ♪」

 

そしてジンヤはサンドイッチを食べ終えると、セシリアは顔を赤くして言った。

 

「あ、あの…ジンヤさん……デザートに…わたくしが有りますわ///」

 

「は?」

 

すると、セシリアは顔を赤くして後ろを振り向いた。

 

(いやん、わたくしのバカ///ストレートすぎましたわ///)

 

セシリアが顔を赤くしてもだえていると…

 

「………」

 

またもやジンヤはジンヤ人形と入れ替わっていた。

 

それを気付かずセシリアは桃色回想をしていた。

 

セシリアの桃色回想…

 

『そうか…それじゃあ、いただきます…』

 

そう言うと、ジンヤはセシリアを押し倒して、そっとセシリアの首筋にキスをすると、そのまま唇へと…

 

(わたくしは今…ジンヤさんに愛されて嬉しいですわ…)

 

もし、振り替えってジンヤ人形を見たらショックを受けるだろう…

 

一方、ジンヤは自分の部屋に戻ろうとしているとシャルとラウラと会い、茶道部の部屋でお茶をしていた。

「なかなか美味いお茶だよ、ラウラ」

 

「本当だよね、ラウラのお茶は美味いよね♪」

 

「そうか、それは良かった」

 

ラウラはそう言われると微笑んだ。

 

なお、ラウラの服装は着物で髪はツインテール風にしてあった。

 

「そうだ、茶菓子代わりに…その…私を///」

 

「ジンヤ、その…僕も良いよ…///」

 

2人がジンヤの方を見ると…

 

「「………」」

 

今度は2人分のジンヤ人形が置いてあった。

 

「思ったんだけどジンヤは本当に手先が器用だよね…」

 

「ジンヤは忍者の家系なのか…?」

 

そしてジンヤはやっと自分の部屋に戻ったが…

 

「ジンやん、お帰り?♪」

 

「お待ちしていました」

 

そこには本音と姉の虚が居て…

 

「お帰りなさい、ア・ナ・タ♪」

 

「…待っていたよ」

 

楯無と簪も居た。

 

「な、なんでここに…」

 

すると、本音と虚がジンヤを後ろから羽交い締めにした。

 

「ちょ、2人共?!」

 

「ジンやん、ゴメンね?」

 

「すいません、これは会長からの…本当にすいません」

 

本音と虚が謝っていると、楯無と簪は制服を脱ぎながらジンヤに近付いていった。

 

「神崎君、本当に大好きだからね…」

 

「うふふ、綺麗な身体ね…無垢な子供のようね…」

 

すると、楯無は扇子を開いた。

 

そこには『ずっと愛してア・ゲ・ル♪』と描かれていた。

 

「イヤだぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ジンヤくん、覚悟♪」

 

「…大好き!」

 

「ふにゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 

すると、何処からか無線越しで声が聞こえてきた。

 

『それをヤってはダメだ!未来が変わってしまう!タイムパラドックスだ!!』

 

「ふにゃぁぁぁ!!」

 

奇声を発しながらジンヤは逃走した。

 

勿論、楯無達も追跡をしたがジンヤの机にある物に気付いていなかった。

 

それは古い書類でタイトルは『絶対兵士計画』と銘打っていた…

 

その後はジンヤは追われまくった。

 

後で知った事だがもし、ジンヤが学園祭後の戦いで勝利した後、上手く部活に入るように色んな手段を使った…

 

一方、寮長室で千冬はIS委員会のメンバーとテレビ通信をしていた。

 

「ええ、分かっています。学園祭に仮面ライダーが出現したら、捕獲します。その際には人質や殺人の許可を貰っていますので…」

 

そう言うと、千冬はアリスや生徒達の写真を見た。

 

『その通りです。ただBSAAやDSO、S.H.I.E.L.D.は仮面ライダーを援護するので気をつけてください』

 

その事を聞いた千冬は苦虫を潰した様な表情をした。

 

DSO。

 

2011年、アメリカ合衆国大統領マイケル・ウィルソン・Jrと政府高官アダム・ベンフォードの指示により設立されたエージェントの組織。

 

最大の特徴はそれぞれ『大統領直轄』のエージェントで彼らの任務はすべて大統領からの直接命令であり、それ故に彼らの行動は絶対的な正義とされる。

 

大統領が信じる正義に従い、アメリカ合衆国や世界、弱き人々を脅かす危機をすべて排除するDSOは、結成からわずか1年で『大統領の剣』とまで呼ばれる組織となった。

 

なお、アメリカ政府が最も信頼するエージェント、レオン・S・ケネディは設立時のメンバーで政府高官のアダム・ベンフォードとは旧友である。

 

なお、王冠を被ったライオンとアメリカの国旗がマークである。

 

S.H.I.E.L.D.

 

戦略国土調停補強配備局の略であり、スーパーヒーローを管理していて、怪事件を調査・解決する国家組織である。

 

ニック・フューリーが長官として指揮を取っている。

 

BSAA、DSO、S.H.I.E.L.D.は世界の正義を司る3本の剣と呼ばれていて、男性や男女平等を掲げる女性達を中心に支持されている。

 

もっとも、IS委員会からすれば完全に邪魔者扱いされたりする。

 

(BSAAとかDSOだとか関係あるか!デルタを殺して、変身アイテムを委員会に渡して、私は地位を得る!)

 

千冬はそう思うが、その目論むが潰されるのは後の話である…

 

一方、何とか逃げ切ったジンヤはこっそり自分の部屋に戻って、シャワーを浴びていた。

 

「やれやれ…身から出たサビはこの事かな…」

 

すると、ジンヤの脳裏にある言葉がフラッシュバックする。

 

『ぜ、絶対兵士だ!』

 

『ジャックだ…切り裂きジャック…ジャック・ザ・リッパーが出たぞ!!』

 

『撃て!撃ち殺せ!!』

 

銃声、そして…

 

『ぎぃやぁぁぁ!!』

 

『いやぁぁぁぁぁぁ!!』

 

『死にたくない!死にたくな……』

 

断末魔の悲鳴…

 

「くそっ…」

 

ジンヤはシャワーを止めると鏡で顔を見た。

 

その時、ジンヤの目が何やら光った…

 

「今さらだけど、本能を抑えるのは難しいな…」

 

それぞれの思惑が蠢き、遂に学園祭が始まろうとしていた………

 

 

説明
次回からは学園祭編になります。

それではゆっくりしていってね!

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コメント
遂に千冬との直接対決か^^IS委員会VSBASS、仮面ライダー、アメリカヒーロー、そしてミスターフリーズを初めとする悪役たち。俺としてはミスターフリーズ対千冬が見たい気がするぞ^^(yosiaki)
タグ
IS インフィニット・ストラトス 女難 ジンヤ人形 次回から学園祭編 

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