魔法少女リリカルなのは DevilStrikerS ー機動六課の休暇。その1ー
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「はーい!!これで今日の訓練は終わり!今からはオフシフトだから、しっかり休んでね。お疲れ様」

 

「「「ありがとうございました!!」」 」

 

 

 

 

なのはの訓練が終了し、バルダ達は今は馴染みの食堂で食事をしていた。

 

「いやはや、なのはさんの訓練はなかなかキツいな…」

 

ギルバーはなのはの訓練の感想を述べた。

 

「にゃはは、そうかな?」

 

あまり自覚がないのか、軽く言うなのは。

 

「そういえば何故訓練を?三日後には悪魔との決戦だというのにさ」

 

ここでバルダが何故訓練をするのか聞いてみる。

 

「まあ本当はみんなオフシフト何だけど…」

 

「だがフォワード陣がそれだと何だか落ち着かないということでいつもどうり訓練しているってわけだ」

 

フェイトとヴィータは理由を説明する。

 

「…皆さん、くれぐれもワーカーホリックはいけませんよ?体壊しますから」

 

それを聞いてバルダがため息混じりにそう言った。

 

「「「うっ…」」」

 

バルダの言葉に何もいえない様子の一同(主に隊長陣が)。

 

「だ、だけどいつも身体動かしてるから動いてないと……ねえ?」

 

「そうですね。何だか落ち着かないもの」

 

スバルとエリオは理由を言うが

 

「それはもうワーカーホリックの様なものだぞ」

 

ギルバーの追加攻撃が入った。

 

「「うっ、それは…」」

 

ギルバーの追加攻撃により言葉が出ない一同。

 

「ほなら休暇取ればええんや」

 

「です〜」

 

どこから来たのかテーブルにはやてとリインがいた。

 

「どこから来たのはやてちゃん?」

 

「気にしたら負けや」

 

「ああ…そう」

 

「けど休暇を取るってどういうこと?はやて」

 

フェイトの問いにはやては何かの書類を取り出し、皆に見せる。

 

「これは?」

 

「見ての通り、休暇の辞令や。それも三提督の」

 

「「「えっ!?」」」

 

いきなり大物の名前が挙がったため、驚くなのは達。

 

「三提督?」

 

バルダは知らないためか、疑問符を浮かべている。

 

「ああー。今の管理局を作り上げた人達、かな」

 

フェイトが説明するとバルダ達は「ふーん」と相槌を打つ。するとギルバーがはやてに質問をする。

 

「では何故このタイミングで休暇の辞令を三提督が出してきたのでしょうか?」

 

「何やかんやで私達は仕事ばっかりで休暇なんて全くとってなかったからなぁ。だからちゃうかな?」

 

「あーうん、それワーカーホリックですよ、はい」

 

「仕事熱心すぎやしませんか?あんたら…」

 

なんて事無いという感じのはやてに冷ややかな視線を向けるバルダとギルバー。

 

「あ、あはははは…まあこの話は置いといて、休暇の話何やけど―――――」

 

はやてはその視線に苦笑いしつつも休暇の事について話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――というわけで、3時間後準備をしてヘリポートに集合な♪」

 

「「「はーい!」」」

 

 

 

 

――3時間後…

 

 

 

 

「みんな、準備はもうええな?」

 

「「「はい!!」」」

 

今は皆ヘリポートに集合して、点呼をとっている。

 

「楽しみだなぁ〜。俺海なんて初めてだよ〜」

 

バルダは年相応の子供のようにはしゃいでいた。

 

「ああ、そうだな」

 

ギルバーははしゃいではいないが、楽しそうな表情を浮かべている。

因みに他のメンバーは…

 

「楽しみだねぇ。あっ!ねえティア、一緒に泳ごうよ!!」

 

「う、うっさい!スバル!あんた一人で泳いできなさいよ!」

 

「え〜、ティアのい〜じ〜わ〜る〜」

 

 

 

 

「エリオ君、久しぶりだね!海に行くの!」

 

「そうだねキャロ。確か、前にフェイトさんに連れてってもらって以来だね」

 

「うん♪」

 

 

 

 

「ねえ、なのはママ!フェイトママ!海ってどんな所なの?」

 

「そうだねー、青くて綺麗で、」

 

「そしてとっても広い所…かな?」

 

「わ〜、楽しみ〜!」

 

 

 

 

「リインちゃん、とっても元気ねえ」

 

「もっちろんです!!シャマル!久しぶりの休暇ですぅー!!」

 

「書類とかに追われるのがよっぽど嫌だったんだな」

 

「まあリインも頑張りすぎてたから休みが欲しかったんだろうよ」

 

 

 

 

「ふふふっ♪」

 

はやてはそんな皆の様子を楽しげに見ていた。

 

「それじゃあみんな、行くよ〜」

 

「「「は〜い!」」」

 

こうしてバルダ達一行は、休暇を満喫するため出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わってバルダ達が出発した頃の機動六課はというと―――――――

 

 

 

「はあ、八神部隊長に留守は任せてって見栄張ったけど…やっぱ僕も行きたかったなー海…」

 

「まあいいじゃねえか。こっちはこっちでのーんびり出来るんだからよ。それにこうして休暇くれた三提督にゃあ感謝しないとなぁーっと!よっしゃプロモーション!!クイーンになったぜ!」

 

「な!?しまった!」

 

「そこで、ほらよ!チェックメイトだ!!」

 

「あちゃー、負けた…」

 

「へへ、まだまだだな。グリフィス」

 

「う〜。もう一回しましょうヴァイスさん!今度は勝ちますよ!!」

 

「いいぜ〜何度でも相手になってやるよ!」

 

「うわ〜あのグリフィス君が燃えてるよ…」

 

「結構悔しかったんだねぇ、チェスに負けたの」

 

「にしてもこんなにのんびり出来るときが来るとはねー」

 

「ほんとほんと。三提督様々だねぇ」

 

「あっ、午後みんなでショッピングに行こうよ!!」

 

「いいね〜後でシャーリーさんも誘おうよ!」

 

「うん、そだね♪」

 

アルトとルキノがそう談話していた。

機動六課は、平凡に休暇を満喫していたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方バルダ達は…

 

 

 

「「海だーーー!!」」

 

「にゃはは、バルダとヴィヴィオ、凄い盛り上がってるね」

 

なのは達はバルダ達の盛り上がり様に驚いている。

 

「まあけどやっぱり微笑ましい光景ねー」

 

「そうだね〜」

 

確かに端から見ればバルダとヴィヴィオは仲のよい兄妹のようである。

因みにエリオとキャロとも一緒に遊んでいる。

 

「バルダがあんなに笑ってるとは…あなた達機動六課の人達には感謝します。バルダにこんなにもよくしてもらって…」

 

バルダの楽しそうな表情を見てなのは達に礼を言うギルバー。

 

「いやいや、私達も何とかしてあげやなって思っただけやから、別に礼言わんでもええで?」

 

はやてはそう言うが、

 

「いえ、言わせてもらいます。あの地獄を見て、壊れかけてしまっていたバルダの心を繋ぎ止めてくれたあなた達には感謝しています。…ありがとう」

 

「「「ギルバー(君)…」」」

 

ギルバーの物言いに何も言えないなのは達。しばらくの間があいて、

 

「すみません。せっかくの休暇なのにこんな空気にしてしまって…」

 

ギルバーが謝る。そこではやてがこう言う。

 

「そうやな〜、こんな雰囲気にしてしもうたギルバーにはちょいとお仕置きが必要やなー……そや!今日一日中みんなの言うことを聞くこと!ってのはどうや?」

 

「え…まあ、いいですよ」

 

ギルバーは断る理由が特にないので了承する。

するとはやてはバッグから…………

 

「ならこれ着てくれへんか?」

 

何故か執事服を取り出した。

 

「「「はやて(ちゃん)…」」」

 

「「八神部隊長…」」

 

一同(はやて以外)唖然…

 

「…これを着ればいいんですか?」

 

「そうや、ええやろ?」

 

「わかりました。少し待っていてください」

 

ギルバーはそう言って更衣室へ向かった。

 

「はやてちゃん、何故執事服を持ってたの?」

 

「気にしたら負けや♪」

 

「ああ…そう…」

 

「なのは、はやてのこういった事は聞かなくていいぞ。きりがないから」

 

ヴィータはなのはに言う。すると……

 

「Yeaaahow!!」

 

ナイトミュージアムにでもでできそうな聞き慣れた歓声が聞こえてきた。

 

「な、なに!?」

 

「あっ!なのはさん、あれ見てください!!」

 

スバルに言われた所を見てみると……

 

「Yeah!!!」

 

バルダがサーフボードに乗ってサーフィンしていた。

 

「………バルダ」

 

「すごーい」

 

「あいつ…本当に何でも出来るな…」

 

「さすが我らが父さんの息子だな」

 

頭を抱えているなのは達にギルバーの賞賛の声がした。

 

「ギルバー、いつの間に戻って来た……の?」

 

言葉を言いかけたフェイトを始め、皆がギルバーの執事服姿に見惚れてしまった。

 

「? どうかしましたか?」

 

ギルバーはそんな皆を心配そうに見ている。

 

「い、いいいいや、何でもないで?/////な?みんな?」

 

「「は、はい(う、うん)///////」」

 

「そうですか。ならいいんですが」

 

「「「(ものすごく似合ってるんですけどーーー!!)」」」

 

心の中でそう叫んでいたなのは達であった。

説明
二十五話目です。
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