IS x 龍騎?鏡の戦士達 Vent 14: 怒りと戒め
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そして放課後、シャルルに誘われて一夏はアリーナに来ていた。どんな物か見て見たいからと言っている。一夏は了承したがその際、司狼も同行していた。

 

「それ、ラファールを改造したのか?」

 

山吹色のシャルルの機体を見て一夏が指摘する。

 

「うん。ラファール・リヴァイヴ・カスタム IIだよ。プリセットを幾つか外して拡張領域を倍にしてあるんだ。武装は大体二十個以上はあるかな?」

 

「羨ましいな。俺も色々と武器が欲しいもんだ。」

 

「仕方無いだろう、ワンオフの方にスロットを回してるんだから。それに、武装ならそんなに無くてもほぼ実力で勝ってるだろうが?」

 

「銃は男のロマンですよ。」

 

一夏は自作のカスタムリボルバーをトントンと指で叩く。そして、ウィングナイトを展開し、ダークバイザーを構えた。ウィングランサーを楯にしたりウィングウォールで防ぎながら攻防の応酬を幾つか繰り返し、やがてシャルルのシールドエネルギーがエンプティーになる。

 

「一夏、やっぱり強いね。遠距離の武装って内蔵されているソレしか無いのに。」

 

「まあ、あくまでこれはプロトタイプだからな。まだ改良の途中だ。」

 

「へえ。そうだ。一夏、僕の銃使ってみる?」

 

「ああ。でも、良いのか?お前の会社の物勝手に使って。(フランスから送り込まれたらしいが・・・敵意は感じられないな・・・・・まあ乗ってみるか。)」

 

「良いよ、これ位。はい。」

 

渡されたのはアサルトライフル『ヴェント』だ。一夏はそれを受け取ると、しっかりと構えて投影された的の中心を全て撃ち抜いた。

 

「すご・・・・」

 

「ああ、言って置くが、コイツは暇な時には射撃場か改造で暇を潰してるガンマニアな所がある。命中率、正確さは海軍やアメリカ軍、SPEC OPS 並みだ。スコープ無しとは言わないが、ライフルは片手で扱える。」

 

「嘘・・・!ドイツの第三世代だ・・・」

 

「あれ、まだトライアル段階じゃなかった?!」

 

そこには機体の色が黒いIS、シュヴァルツェア・レーゲンを纏った銀髪の女が立っていた。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ・・・・」

 

「貴様も専用気持ちだったか。丁度良い、私と戦え。」

 

 

「千冬姉の二連覇を邪魔した雪辱戦か?」

 

「良く分かっているな。」

 

「残念だが、俺は見境も無く勝負を挑んで来る奴と戦う((主戦論者|ウォー・モンガー))でも((戦闘中毒者|バトルジャンキー))でもない。折角のお誘いだが、断らせてもらう。決着をつけたいなら、トーナメントでも遅くないだろう?それとも、お前は軍隊で忍耐と言う物を学ばなかったのか?」

 

「っ!黙れ!」

 

司狼と一夏の銃撃が飛んで来るレールカノンの砲弾を一撃で破壊した。再び攻撃を仕掛けようとしたラウラは後ろから森次に蹴り飛ばされ、眼前にショットガンの銃口を突き付けられた。

 

「コイツは面白い事が出来てな、レーザーの出力を調整出来るんだ。今は出力を最大に挙げてある。引き金を引けば絶対防御の有無関係無しにお前を消し炭に変えられる。信じるか?

 

「貴様・・・・!」

 

「後、お前((俺の会社|AD・VeX7))に喧嘩売って只で済むと思うなよ?ドイツ軍位簡単に潰せるぞ。とっとと失せろ。」

 

「くっ・・・・」

 

ISを解除すると、ラウラは直ぐに踵を返して去って行った。

 

「口程にも無いな。森次。」

 

「はい。」

 

「憲司に連絡しろ。ドイツ軍で検索。キーワードはIS、部隊、ラウラ・ボーデヴィッヒ。(後、あいつから目を離すな。遠巻きに監視しといてくれ。)」

 

「了解、ボス。」

 

「凄かったね・・・・・」

 

「あれ位普通だ。さてと、俺達も興が削がれたし、帰るか。」

 

四人はアリーナを後にし、一夏と司狼は部屋で再び話し始めた。

 

「屋上での話の続きだが、あわよくば彼女をこちらに引き入れる。当然本人の意向もあるがな。憲司には既にガゼール達を使わせて監視させている。あ、そうそう。それとお前に仕事が来た。名指しで。デュノアの傘下に入っている中小企業の研究所を潰す事になってる。本人は最初は静かに、最後は派手に、がリクエストだそうだ。報酬は合計五千万。着手金は半分キャッシュ、もう半分は手形で来る。質問とか必要な物は?」

 

「C-4の爆薬を数ポンド、対人地雷を幾つか。後はアサルトライフル、暗視ゴーグル、銃弾。」

 

「オッケー。直ぐに用意するから。出発は二十分後。高速ジェットをフランスに飛ばすからな。」

 

「了解です。」

 

一夏は右手で顔を覆うと、顔が仮面に覆われた。斜めには銀色のラインに黄色の稲妻模様が入った不気味な仮面だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、鈴音はアリーナにやって来ていた。だが、既に先客がそこにいる。

 

「あら、鈴さん。」

 

「てっきり私が一番乗りと思ってたけど、ちょっと残念ね。タッグトーナメントに向けての特訓に来たのよ、私は。」

 

「あら、奇遇ですわね、私もトーナメントに向けての自主練に来たのですわよ?」

 

「じゃあ・・・・どうせならここで今どっちが上かはっきりさせましょうか。」

 

「構いませんわよ、返り討ちにして差し上げますわ!」

 

二人はISを展開し、お互いに攻撃しようとしたが・・・・二人の間を砲弾が通り過ぎて着弾する。

 

「何?!」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ・・・・」

 

「イギリスのブルー・ティアーズに・・・・中国の甲龍か・・・データで見た方がまだ強そうだったな。」

 

「何よ、やるの?ドイツくんだりからやって来るなんて、ジャガイモ畑じゃそう言うのが流行ってるの?」

 

「あら鈴さん、彼女は共通の言語をお持ちでないのですから、虐めるのは可哀想ですわよ?」

 

「とっとと来い。有象無象のうちにしか入らんお前らが私に勝つ事は不可能だ。」

 

「あんたどうやらスクラップがお望みの様ね?!」

 

「ふん、下らん種馬を取り合うメスに負ける気はしないな。」

 

ブチン!

 

「今何て言った?あたしにはどうぞ好きなだけ殴って下さいって聞こえたんだけど?!」

 

「この場にいない方の侮辱をする等・・・・その減らず口、私が閉じて差し上げますわ!」

 

「その役目は俺が請け負う。俺も部下をそこまで貶されちゃ黙ってる訳にも行かない。だから、俺がコイツをぶっ潰す。お前らは下がってろ。」

 

「で、ですが!」

 

「そうよ!後から出て来て何勝手な事を」

 

「黙れ!!」

 

初めて聞く司狼の大声で三人はびくりとする。

 

「人を殺した事も無い様な甘ちゃんのガキがグダグダ言うな。邪魔をするならお前らから食い殺すぞ。」

 

ISを起動すると、デュアルーパス・アズラ、アマラを呼び出した。

 

『『Attack Vent』』

 

「行け。」

 

デュアルーパス達はラウラに襲いかかり、俊敏な動きと絶妙なコンビネーションでラウラを翻弄した。

 

「ご自慢のAICも、相手の動きがここまで速ければ使えないだろう?ご自慢の『眼』を使ったらどうだ?」

 

「く・・・・!!この駄犬共がああああああ!!!!」

 

ワイヤーブレードが伸びてデュアルーパス達を捕縛しようとした。

 

『Steal Vent』

 

だが、ワイヤーブレードは消え去り、代わりにブルート・ヴォルフの両肩から六本のワイヤーブレードが伸びている。それが逆にラウラを捕縛した。

 

「な、馬鹿な・・・!!」

 

『Shoot Vent』

 

アマラの背中にある大砲、『フルムーンバスター』が現れ、それを発射した。青白い閃光とともに瞬く間にラウラのシールドを削る。

 

「無様だな。」

 

バスターを片手で担ぐと、プラズマクローを展開し、残りのシールドを削った。

 

「脆弱だな、軍人。お前、生きて祖国の土を踏めると思うなよ?(((強化試験体|アドヴァンスド))の出来損ないが。)」

 

「な、何故、それを・・・・?!」

 

「お前には関係無い。今度((俺の部下|一夏))に手を出せば、お前は比喩表現で無く消えて無くなると思え。後、お前ら。喧嘩は結構だが、自分の立ち場を弁えろ。中国、イギリス、そしてドイツの三つ巴戦争なんて誰も見たくない。代表候補生ならまず考える事を進める。もしまた喧嘩始めやがったら、俺が直々に引導を渡してやる。まだ使ってない切り札があるからな。それを切れば、絶対防御があろうと只では済まない。ISごとバラバラにしてやる。トーナメントで決着をつけろ。良いな?」

 

セシリアと鈴音を首根っこを掴んで連れて行き、廊下で下ろした。

 

「何で邪魔するのよ!!」

 

「そうですわ!あのままなら勝てたかもしれませんのに!!!

 

「間に合ったから良かった様な物の、お前らあいつに勝てると本気で思ってるのか?戦闘は相手の本職だぞ?それにAIC相手に殆どの攻撃は効かない。ちょっとは頭を使え。それに、言って置くがお前らじゃ俺には勝てない。払う埃が一つだろうが二つだろうが、眼に見える違いは無い。」

 

説明
今回は司狼がキレてラウラ相手に無双します
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タグ
無双 IS 仮面ライダー龍騎 ラウラ 

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