IS x 龍騎?鏡の戦士達 Vent 18: Destroy, Kill, Destroy
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フランスに向かって小型ジェットが高速で飛んでいる。搭乗者は司狼、一夏、オータム、ラウラ、そしてシュヴァルツェア・ハーゼの隊員数名だった。

 

「しかし、本当にやるのですか?」

 

「ああ。ここに支社を創設するまたとないチャンスだからな。それに、フラン政府から直接許可が降りたんだ、誰も文句は言わないだろう。ドイツの方ももう手筈は整えてある。本社からの選りすぐりを抜擢して向こうに派遣した。そろそろだな。では諸君、幸運を祈る。作戦通りに、((出動|Move out!))」

 

扉を開けて全員がそこから飛び降り、一夏、オータム、司狼の三人は屋上に、それ以外は全員地上に降り立った。

 

「さてと。俺は((空|ここ))から援護しますかね。変身!」

 

「じゃあ、俺はデュノアを探しに行きます。変身。」

 

司狼は最も火力が高いゾルダになり、一夏は鮫をモチーフにしたライダー、アビスに変身した。王蛇はベノサーベルで兵士達を笑いながら蹴散らし始める。

 

『シュートベント』

 

『シュートベント』

 

ギガランチャー、ギガキャノンを装備してIS部隊をまるでハエの様に撃ち落とし始める。アビスはミラーワールドに飛び込んで社長室の様子を伺った。既に((ミシェル|社長))は逃亡した後の様だったが、一応入ってみる。

 

「いないか・・・・おっと?!」

 

背後から襲って来たボルキャンサーを左手のアビスバイザーから放った高圧水流で押し返した。

 

「シザース・・・・ミリア・デュノアか?」

 

ミラーワールドから出現したオレンジ色のライダーにそう問いかける。

 

「そうよ。」

 

「お前・・・・アンヌ・デュノアを殺したのか。」

 

「ええ、そうよ。あんな泥棒猫死んで当然。この子の餌にしちゃった。貴方も、餌にして上げるわ、あの泥棒猫の娘も帰り次第食わせるわ。」

 

『ストライクベント』

 

シザースバイザーにカードを装填、右手のシザースピンチをアビスに向ける。

 

「そうか。(あいつが使えるカードは三枚。一番の問題は、防御力・・・・まあ、行けるかな。)じゃあ、遠慮はしない。行くぜ。」

 

『ソードベント』

 

アビスラッシャーのノコギリ型の剣、アビスセイバーを構える。ミラーワールドで戦いを繰り広げるが、やはり防御力の高いシザースには致命傷を与えられない。

 

「痛くも痒くもないわよ、貴方の攻撃。」

 

「へえ、そう?じゃあ、こうしたらどうなる?」

 

『アドベント』

 

アビスラッシャーとアビスハンマーが現れて勢力は三対二となる。ボルキャンサーとの共同戦線を主軸にして戦っているのと、ライダーになって余り時間が立っていないので、瞬く間に苦戦を強いられるシザース。

 

「きゃああああ?!」

 

アビスハンマーのキャノン砲の一撃を受けて吹き飛ばされてしまい、遂には左腕のシェルディフェンスもバイザーごと破壊されてしまう。

 

「ま、待って・・・!!」

 

「断る。」

 

『ユナイトベント』

 

アビスハンマーとアビスラッシャーが合体し、巨大なホオジロザメ型の巨大モンスター、アビソドンになった。頭部からノコギリが現れてシザースを吹き飛ばす。

 

「ここで死ね。人間のクズが。モンスターの餌にする価値も無い。ミラーワールドで、消え失せろ。と、言いたい所だがな。これで勘弁してやる。」

 

アビスバイザーに抜き取ったカードをセットした。

 

『ストライクベント』

 

アビスクローの一撃を受けた衝撃でデッキがVバックルから外れ、空中に舞い上がった。それを掴み、中のボルキャンサーの契約カードを抜き取ると、デッキを握り潰した。

 

「あ・・・・・!!」

 

ボロボロになったミリア・デュノアを引き摺ってミラーワールドの外に引き摺り出し、通信で状況を伝え、確認した。

 

「ミシェル・デュノアとその娘を確保した。」

 

「こっちも例の物とミリア・デュノアを確保した。五分後に屋上で会おう。」

 

そしてきっかり五分後、全員が屋上に集まった。

 

「さてと、何か言いたい事はあるか?罪状は偽装、ISデータ強奪未遂、詐欺、裏金、その他諸々。お前らの身柄はフランス政府が引き取る事になっている。本当ならこの場で俺達がここから地上に投げ捨ててやりたい所だがな。だが、ここは、彼女に決めさせる。シャルロット。」

 

シャルロット・デュノアが司狼の後ろから現れた。

 

「何で・・・・?何でお母さんを殺したの?」

 

そしてその手には黒光りする人が作った殺意の塊が・・・・・

 

「こ、殺さないで・・・!!」

 

悲痛な声を上げるミリアを、シャルロットは蹴り飛ばした。

 

「お母さんも同じことを言った筈。なのに、貴方は助けたの?ねえ、助けようとしたの?答えてよ・・・・」

 

そして、銃声が空に鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

学園に戻る途中で、一夏はシャルロットを宥めていた。

 

「良く踏みとどまったな。」

 

そう、シャルロットは彼女をギリギリ掠る程度の傷を負わせたのだ。

 

「何はともあれ、あいつらは終身刑確定だ。アレは回収したか?」

 

「勿論。」

 

アビスのデッキを返し、司狼はその中にボルキャンサーの契約のカードがあるのを確認すると、満足そうに頷いた。

 

「フランスに第三世代のデータは送ってある。これで他国に遅れを取る事も無くなるだろう。貸しを作れたし、ここにも支社を建てられる。デュノアは傘下に入るけど。そして、改めて入社おめでとう、シャルロット・デュノアさん、並びにシュヴァルツェア・ハーゼの諸君。」

 

「はい・・・・うぅう・・・・」

 

「「「「「ありがとうございます。」」」」」

 

「ほら、泣くなよ。お前は立派だった。あそこでもし殺していたら、後戻りは出来なかっただろう。だから、お前は良くやった。今は休め。」

 

シャルロットが泣き止むまで、小一時間近くは掛かったと言う・・・・

 

説明
フランス殴り込みの巻です。原作同様、シザースにはログアウトして頂きます。アドベントカード四枚て・・・・
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ログアウト シザース Destroy IS 仮面ライダー龍騎 

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