インフィニット・オンライン
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一夏が無言のプレッシャーと戦う少し前

 

 

 SIDE 和人

 

 「何で制服が真っ白なんだよ。」

 

 そういってうなだれる.

 

 「だ、大丈夫、似合ってるよ。」

 

 苦笑いしながらそう言う明日奈

 

 そしてそれを見て溜息を吐く担任の織斑 千冬。

 

  この人は第一回であるISの世界大会、モンド・グロッソで総合部門を剣一本で勝ち抜いたと言うチート気味な人らしい(明日奈談)

 

 「何であの時ISをさわってしまったんだ」

 

 後悔先に立たずとはこのことかと思った。

 

 学力テストの時の会場が、たまたまIS学園の入試とかぶっていて、その時にISにさわってしまい女に間違えられそのまま試験官と戦って勝ってしまい入学した。

 

 明日奈がいるのは俺が入学する条件としていくつか出した内のひとつに「一人は心細いから明日奈も入学させてくれと」いったからだ。

 

 先生達は初めは渋っていたが明日奈の適正ランクがSの次に高いA++だったので許可してくれた。

 

「さて、そろそろ教室に向かうぞ。いつまでも副担任に任せるのは不安だしな。」

 

 何気にひどいことを言う織斑先生。

 

 教室に向かって歩いている時ふと明日奈が「そういえばナツ君も同じなんだよねと言った」

 

 「ナツ」というのは二年前に起きたSAO事件の時の仲間で一年年下の男子だ。

 

 たった一人、刀一本でパーティを逃がすため、ボス相手に30分近く守り通すほど守りに特化したプレイヤーだ。

 

 そして俺たちに担任の織斑 千冬の弟で本名は織斑 一夏と言うらしい。

 

 明日奈に「らしいな。」とだけ返事をするとクスクスと笑われた。

 

 「まに笑ってんだよ?」と聞くと明日奈は「だって同じ日に二人が同じようなことをしたんだよ。」といった。

 

 それに対して「迷ったやつと一緒にするなよ。」と言った。(何故知っているかは織斑先生が溜息とともに言っていたからだ。)

 

 そんな話をしていると教室についたらしく織斑先生がいきおいよく扉を開けて入っていった。

 

 俺達も織斑先生の後に続いて入ると見知った顔がフリーズした状態であった。

 

 そして数秒後に「…キリトさん、アスナさん」とつぶやいた。

 

 それに対して俺たちは「「久しぶりナツ」」(君)と言った。

 

 SIDE OUT

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 SIDE 一夏

 

 

 

 

 思考が追いつかない。たった今入ってきた二人はSAOの時に一緒にいた二人にしか見えないからだ。

 

 それに俺が言ったことに対して「久しぶり」と言って当時のキャラクター名を言ったのだ。

 

 (どうなっているんだ?二人は確かにあの時…)

 

 と考えてると突然「スパァンッ!」と言う音とともに強烈な痛みと衝撃が襲い掛かってきた。

 

 何事かと思い顔を上げるとそこには俺の姉が立っていた。

 

 「ち、千冬姉!」驚いてそう呼ぶとまた「スパァンッ!」と言う音とともに出席簿で叩かれた。

 

 (出席簿って凶器だったっけ。)ついそんな考えが浮かぶ。

 

 「ここでは織斑先生だ。公私を分けろ。」と織斑先生が言うのに対して俺は「はい」としか答えられなかった。

 

 しかしここで俺と織斑先生が姉弟であることがクラスの人に気づかれてしまった。

 

 改めて千冬姉を見ると目が「さっさと座れ!」と物語っていたので疑問を残しつつも席に座った。

 

 その後千冬姉が自己紹介をし、それを聞いた女子が一気に黄色い声援を送っていたが、そんなことは頭に入らなかった。

 

 「では、諸事情により遅れた者に自己紹介してもらう。桐ヶ谷、結城。」

 

 おそらく二人の苗字であろう名前を呼んで指示する。

 

 「初めまして、結城 明日奈です。趣味は料理などです。みんなより二つ年上だけど仲良くしてね。」

 

 と明日奈さんが言った。周りからは「綺麗」や「お姉さま」などと言う声が上がる。

 

 「桐ヶ谷 和人だ。一つ年上だが気にしないで接して欲しい」とキリトさんもとい和人さんが言った。

 

 周りは「それだけ?」みたいな視線を浴びせる。

 

 それを感じ取ったのか和人さんは一つ溜息をはく。そして

 

 「そこにいる織斑 一夏と同じ男子だ。」

 

 一瞬の沈黙。そして

 

 「「「えええぇぇぇぇぇ!!!???」」」悲鳴にも似た大声が炸裂した。

 

 SIDE OUT

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 SIDE 和人

 

 

 「本当に男の子!?」

 

 「当たり前だろ!」

 

 (一つ目の質問がこれかよ!)

 

 「女の子にしか見えないよ!」

 

 「心底余計なお世話だ!」

 

 「Sですか?Mですか?。」

 

 「何の話だ!?」

 

 いきなり聞かれたらこう答えるしかないだろう。すると前(ナツ)と横(明日奈)から、

 

 「Sだな。」(だね)と言われた。

 

 「おいコラ!。」

 

 と俺が言い返していると「パンッパンッ!」と織斑先生が手を叩いた。

 

 するとさっきまでうるさかった教室が一気に静かになった。

 

 俺が思わず「すごっ」っと思っていると織斑先生が口を開いた。

 

 「さあ、SHRは終わりだ、諸君らにはこれからISの基礎知識を半月で覚えてもらう。その後実習だが基礎知識は半月で体に染み込ませろ。いいか、いいなら返事をしろ、よくなくても返事をしろ、私の言葉には返事をしろ。

 

 思わず「どこの鬼教官だよ!?」と言う言葉が出かけたが何とか飲み込んだ。

 

 SIDE OUT

 

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 その後先生達が出て行ってから決められた席に座っていると前のほうからナツがやってきた。(ちなみに和人は一夏の列の後ろから二番目明日奈はその後ろ)

 

 「お久しぶりです。キリトさん、アスナさん。」

 

 一夏がやってくると周りの聞き耳を立てている女子が「あの三人って知り合い?」と言っていた。

 

 「おいおい、ここじゃその名前はだめだぞ。それに同じ学年ださん付けも敬語も要らないぞ。」と和人は苦笑いしながら言う。

 

 「うん、そうだよ。」と明日奈。

 

 「それじゃあ改めて、俺は桐ヶ谷 和人だ。」

 

 「私は結城 明日奈だよ。よろしくね。」

 

 「あっ、織斑 一夏です。」

 

 「「敬語。」」

 

 「あ」

 

 「まあ少しずつ慣れてくれ。一夏」

 

 「わかりま…わかった、和人」

 

 「それでなんか用事があったんじゃないのか?」

 

 と和人が聞くと一夏はハッとした顔をして聞いてきた

 

 「そうだ、どうして二人とも生き「ちょっと言いか?」ん?」

 

 一夏と話してると黒髪でポニーテイルの女子がやってきた。

 

 どうやら一夏が目当てらしい。そのとたん女子たちが「先を越された!」と言っていた。

 

 「おお、やっぱり箒だったか。」

 

 「どちらさん?」

 

 「ああ、俺の幼馴染の篠ノ之 箒だ。」

 

 「どうも。」

 

 軽い会釈をする篠ノ之

 

 「篠ノ之 箒って言うと確か…」

 

 「あっ、前に一夏君が言ってた剣道少女のことじゃない?」

 

 と明日奈が言った

 

 「むっ。」

 

 少し篠ノ之がにらんできた

 

 「ああそうだよ。久しぶりだな箒。去年剣道の全国大会で優勝したんだってな、おめでとう。」

 

 すると篠ノ之は頬をそめて「何故知っているのだ!?」と言った。

 

 それだけで納得した。この娘も一夏の毒牙の被害者なのだと。

 

 何を隠そう一夏はSAOで沢山の女子から好意を受けているのだがそれに全く気づかないと言うとんでもなく女タラシなやつなのだ。

 

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 「和人君、人のこと言えないよ。」

 

 明日奈がジト目でにらんでくるのをスルーして篠ノ之に聞く

 

 「優勝ってことはスグを倒したのか?」

 

 すると一夏と篠ノ之は?と言う顔をした。

 

 「桐ヶ谷 直葉。俺の妹だよ。多分準々決勝であたってたと思うんだけど…」

 

 と聞くと篠ノ之は思い出したようだ。

 

 「ああ、あいつか。勝てたのは運がよかったんです。決勝の相手より強いと思いましたから。」

 

 と言ってくれた。

 

 「あっ、自己紹介がまだだったね。私は結城 明日奈です。敬語も要らないし、名前で呼んでね、箒ちゃん。」

 

 「そうだったな、俺は桐ヶ谷 和人だ。俺も別に敬語は要らない。よろしくな篠ノ之。」

 

 「そうか、私は篠ノ之 箒だ。私も名前で呼んでくれてかまわない。」

 

 自己紹介が終わったところで一夏が箒に聞いてきた。

 

 「ところで箒、何か用があったんじゃないのか?」

 

 「ああ、その…さ、三人は知り合いなのか?」

 

 「ああ、ちょっとな。」

 

 そして三人は顔を見合わせて、

 

 「俺たち三人はみんな二年前に起きたSAO事件の生還者なんだ。」

 

 一夏がそう言うと箒は目を見開いて何かを言おうとした。

 

 がそのとたん

 

 「「「えええぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」と本日二度目の大歓声?が轟いた。

 

 END

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 あとがき

 

 すんません。時間を見つけて書くつもりだったんですがその時間が全然なく時間がかかってしまいました。

 

誤字、脱字、指摘、感想お待ちしております。

 

 

 

 コメ返し 

 

 ジンさん直葉はもう堕ちている状態です。どうしてかはまた後々に。

 

 ディヴァンさん 短いですか^^;がんばってみます。

 

 クロノさん 初めはナツかナッツか迷ったんですけどナッツだとリ○ーンとかぶってしまうのでナツにしました。一夏のヒロインは基本SAO組みですが箒と鈴のフラグをキリトにつける方法が浮かばなかったので箒と鈴は一夏にです(土下座)

 

               ・            ・

 竜羽さん ヒロインはリーファもです(ここ重要)簪はSAOはしてません。楯無のそのネタも一瞬考えたですけどそれだと楯無の学園最強の設定が出来なくなってしまうんです。無理やりIFで作るって言う手もあるんですけど今のところないです

 

 ルファイトさん kaitoさん そのとうりです。一夏も和人も多数に思われているのです。そして和人は周りからアプローチと受けて明日奈はそれに嫉妬して…。更識姉妹は和人にと思ってるんですが、シノンは検討中です。

 

 やぎすけさん 誤字指摘ありがとうございます。

 

 トウマ275さん それはご想像に…

 

 

説明
本編開始

遅れてすいません ペコリ(o_ _)o))
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コメント
誤字を発見しました。和人SIDEで「なに笑ってんだよ?」が「まに笑ってんだよ?」になってました。(アインハルト)
基本はキリ×アスだけど、サブヒロインとしてキリトに加えるなら更識姉妹とシノンですね。みんな青髪。ISヒロインの中で更識姉妹は一夏にはもったいないと常々思ってる。(笑)続き楽しみにしてます!(N.T.)
楯無はIS方面で一夏、簪はALO方面で和人というのが何となく設定とか作品全体の空気みあいなのからそう感じました。 シノンさんはどっちとも相性はよさそうだがGGO編済みなら和人側かなぁ……(ルファイト)
更新きてたー!直葉と箒は剣道繋がりがあったか。 個人的に更識姉妹は一夏と和人と分けたほうがいい気がしますが……(ルファイト)
一夏には暴力で訴えることのしないヒロインが一番ですから^^;まぁそうするとヒロインはほとんどSAO&ALOの女性になるんですけどね。(ジン)
簪は一夏にして欲しいです。だって接点があるのって一夏しかいないじゃないですか?和人には明日奈がいますし(ジン)
別に学園最強設定はなくなってもいいんじゃないかと。むしろ一年から数か月で最強になるとかも燃える展開だと思うんですよ。楯無さんならSAOでユニークスキルの一つくらい会得してそうだし、キリトやアスナと違って万能型になりそう。(竜羽)
wktkしながら全裸待機、saoもisも好きだからこれは見に入る、できればもう少し文章長くしてくれたら嬉しい(古手雅樹)
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