IS x 龍騎?鏡の戦士達 Vent 38:喫茶店でご奉仕!フラグは乱立?
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「さてと、皆お疲れー!と言いたい所だけど、もう一働きしてもらおうか?特に一組の皆さん。さあ、これに着替えろ。」

 

差し出されたのは、燕尾服とメイド服だった。

 

「俺はやらなくていいんだよな?」

 

弾は汗をタオルで拭きながらそう聞いた。

 

「ああ。元々お前は生徒じゃないからな。携帯の招待券を見せれば直ぐに納得してくれるだろう。好きに飲み食いすれば良い。」

 

「凄かったわね、許可出しといた甲斐があったわ。でもまさか私も歌わせるとは思わなかったけど。ねえ、虚ちゃん?」

 

「はい。とても楽しかったです。私もまさか会長が歌うとは思いませんでしたが・・・」

 

「悪いな、でも出ない訳にも行かないだろう?」

 

「確かに。」

 

着替え終わると、一組の教室に向かって行く。そこでは既にライブを見ていた((生徒|ファン))が廊下の両脇を占領、きゃあきゃあ叫びながら写真を撮ったりしていた。教室に入り、早速準備に掛かる。弾は虚とどこかに行ってしまった。弾がどうにか一緒に回る所までこぎ着けたらしい。意外に脈がありそうだ。

 

「い、一夏、どうかな・・・?」

 

「似合ってるぞ。しかしまさか俺がこんな物を着る事になるとはな。燕尾服なんて始めて着たぞ。少し動き難いな、ベストの所為で。それに紐ネクタイは嫌だ。普通のネクタイの方がまだマシなのに・・・・」

 

「一夏、愚痴っても何も変わらないぞ。さっさと終わらせようぜ。あれ、そう言えば三緑さんは?」

 

「厨房の方で料理作ってる。あの人、根は優しいが見た目がちょっと威圧的だからな。」

 

意外に接客がすんなりと出来ている一組のご奉仕喫茶は、大繁盛だった。途中で楯無もメイド服を来て手伝いに来ていた為、余計に人が増えた。一組の教室の外は、とんでもない長蛇の列が出来ていた。いや、それだけでは足りない。正に人間版万里の長城だった。そして相変わらず騒がしい。堪えかねた一夏と数馬は外に出て、一度大きく手を叩いた。

 

「お嬢様方、時間はまだたっぷりあります。他のお客様のご迷惑となりますので、どうぞお静かに。」

 

一夏の冷たそうな目にうっすらと浮かべた微笑、そこに添えられる人差し指。

 

「精一杯の努力を尽くして分け隔て無くご奉仕いたします。お時間とお手間を取らせて誠に申し訳ありません。」

 

数馬も眼鏡を押し上げて頭を下げる。

 

「「今暫くお待ち下さい。((お嬢様|マイ・レディ))」」

 

それだけであっという間に収拾がついた。教室に戻って再び業務に戻る。数時間経ってからようやく時間が空いたので、それぞれが少し休憩を取った。

 

「俺ちょっと外出て来る。」

 

一夏はそれだけ言うと、四組の教室に向かった。途中廊下でばったりと簪に会ってしまう。

 

「あ・・・・・」

 

「よう、簪。学園祭の間だけだが、とりあえず戻って来た。ライブ、見てた・・・・よな?

 

「うん・・・・かっこ良かった。」

 

「喉乾いたな。クラスの材料が切れたから喉カラカラなんだ。ここ何かあるか?」

 

簪は丁度手にペットボトルを持っていたジュースのボトルを飲み干すと、一夏の顔を両手に挟み、

 

「え、ちょ、おい」

 

口移しで飲ませて来た。流れ込んで来るジュースを只機械的に嚥下するしか無かった。只のジュースなのに殊更に甘く感じる。

 

「あ・・・・おま、何で・・・・?」

 

「だって・・・・・また、明日になったらいなくなっちゃうんでしょ・・・・?そうなる前に・・・・その・・・・」

 

「キャアアアアアアーーーーーーー!!!!」

 

キィイィィィイイイイィイイィイイイ・・・・・

 

「モンスターの気配・・・・直ぐに戻って来る。話の続きはまた後でな。」

 

気配のする方に向かって行くと、虚が尻餅をついて廊下に踞っている。窓ガラスの中には弁髪のマゼンタ色のライダー、ライアがエビルウィップを振るってジェットライガーと戦っていたが、劣勢を強いられている。

 

「虚さん!大丈夫ですか?!」

 

「は、はい・・・でも、あの・・・・五反田さんが・・・」

 

「ここで待ってて下さい。もう見たかもしれませんけど、この事は他言無用にお願いします。」

 

デッキを突き出すと、拳を作った右腕を内側に振り被る。

 

「変身!」

 

ナイトに変身するとミラーワールドに飛び込んだ。ダークバイザーを構えて加勢に向かう。

 

「弾、大丈夫か?」

 

「おう・・・・こいつ、強ぇぞ・・・スピードが半端無い。俺じゃ捉え切れない。あのアクセルベントのスピード以上だ。」

 

「じゃあ、そんな困ったお前に俺からの特別大サービスだ。」

 

デッキから疾風のサバイブを引き抜き、ライアに差し出した。

 

「え?」

 

「虚さんの事、好きなんだろ?だったら好きな女守る位の気合い見せろよ。」

 

「じゃ、遠慮無く。」

 

疾風のサバイブで、風が巻き起こり、エビルバイザーが巨大化した弓の様なエビルバイザーツバイの口にあたる部分にカードを装填した。

 

『サバイブ』

 

マゼンタの装甲に金が所々追加され、弁髪も金色に変わった。マスクの部分もこめかみの部分から上に突出した角の様なパーツも増える。

 

「俺もやるかね。これを使ったらどうなるか分からんが・・・・」

 

ナイトも烈火のサバイブをダークバイザーツバイが赤くなった物に差し込んだ。

 

『サバイブ』

 

「シャアアーーーー!!!」

 

『スイングベント』

 

『シュートベント』

 

ライアサバイブはエクソビュートを使って飛び回る虎のモンスター、ジェットライガーを捕縛した。頭の弁髪もまるで意志を持つかの様にジェットライガーを捕縛し、電流を流して苦しめた。その隙にナイトサバイブのメテオアローによる強力な炎の矢で撃ち落とす。

 

『『アドベント』』

 

ライアサバイブ、ナイトサバイブのモンスター、エクソダイバーとダークレイザーが現れ、ジェットライガーを弄ぶかの様に攻撃し始める。

 

「弾、お前がやれ。」

 

「言われなくても。」

 

『ファイナルベント』

 

ファイナルベントのカードをを装填すると、エビルバイザーツバイから放たれた真空と雷の矢がジェットライガーを地面に釘付けにした。更にエグゾダイバーがグライダーに変形し、ライアサバイブがそれに掴まる。回転して電流を纏った竜巻を起こしながら急降下し、ジェットライガーを貫く。爆発の後、地面に残っていたのは小規模のクレーターとモンスターの残骸から現れたエネルギーの塊だけだった。

 

「名付けてハイドデモリッションだ!」

 

「良いね。もうタイムアップだ。ミラーワールドでまごまごしてて死ぬなんて俺はゴメンだぞ?」

 

二人は直ぐにミラーワールドから出ると、弾は未だに腰を抜かしていた虚を介抱していた。一夏は場の空気を読んでその場を後にした。

 

「一夏!」

 

疾風のサバイブカードを投げ返された。

 

「これで借り一つか。ありがとうな。」

 

「おう。ライダーは助け合いだ、当然だろ。大事にしろよ?泣かせたら厳さんと幼馴染みがお前をぶっ殺しに来るぞ。いや、比喩表現無く消されるかもな。」

 

「分かってる。虚さん、行きましょう。」

 

そんな冗談を言いながら再び元来た道を辿った。戻っている途中で誰かに腕を掴まれ、物置に引っぱりこまれる。

 

「動かないで・・・・」

 

「簪・・・・待ってろっつったろうが・・・!」

 

「またどこかに行っちゃうと思ったんだもん・・・・その前に言っておきたい・・・」

 

耳元で何かを囁かれ、壁に押し付けられると、かなり強引にキスされてしまった。普段の簪には考えられない様な行動である。

 

(ちょ・・・・これ以上はヤバい・・・・?!)

 

舌がまるで別の生き物の様に自分の口の中で蠢いている。一旦彼女を引き離して一夏は呼吸を整えた。これ以上続けられると自分も何をしてしまうか分からない。

 

「簪、ちょっと落ち着け・・・・!今はまだ」

 

「じゃあいつ?いつなら良いの?」

 

「だから今はまだ駄目なんだ。俺、いや俺達が今戦ってるのは、世界だ。それに、お前は日本の代表候補生。言わば国に縛られている存在だ。だから、仮に、そう言う関係になったとして、もし簪と戦う事になったら・・・・考えたくもない状況だ。それだけは、避けたい。絶対に、何があっても。」

 

「でも・・・・」

 

「誤解しないで欲しい。気持ちは凄く嬉しいんだ。でも、今はまだ駄目だ。」

 

「じゃあ、たまにだけで良いから、会いに来て?」

 

「無理言うな。もうここにも委員会の手が回ってる。今回は司狼さんの許可が会ったからこそ戻れたんだ。幾ら対暗部用暗部とは言え、IS委員会は相手に出来ないだろう?だから、待ってくれ。な?代わりと言っちゃ何だけど、ほら。俺の連絡先。俺の携帯は使う時にスクランブルされてるから盗聴も逆探の心配も無い。」

 

「・・・・ありがと・・・・」

 

差し出された紙切れを受け取ると、人がいないのを見計らって物置を出て、簪に別れを告げた。

 

(しかし・・・・・ああまでストレートに言われるとはな・・・・・しかも何の躊躇いも無くファーストキス奪いやがって・・・・しかも舌使いやがった・・・・・)

 

出来るだけ先程の出来事を意識しない様に歩いて行く。

 

 

 

 

 

 

場所は変わって保健室では・・・

 

「虚さん、大丈夫でしたか?」

 

足首を少し捻ったらしく、湿布を貼っている。弾は心配そうに表情を曇らせていた。

 

「は、はい・・・・あの、さっきのあれは一体・・・?」

 

「それは・・・・俺からは話せません。でも、誤解しないで下さい。これは、本当に知らない方が良いんです。テロリストや殺人鬼よりも質が悪いですし。下手に首を突っ込めば死にますから。」

 

「でも、またああ言う物が襲って来るんじゃ・・・・?」

 

「その時は俺が守ります。後、これは保険ですので、渡しておきます。」

 

デッキから封印のカードを取り出して虚の手にしっかりと握らせた。

 

「これは・・・?」

 

「お守りです。俺が近くにいるいないに関わらず、これは肌身離さず持ち歩く様にして下さい。絶対ですよ?これは本当に大事な事なんです。」

 

「は、はい・・・・あの、その・・・・手・・・・」

 

興奮していて彼女の手を握っていたままだったので、虚は顔を少し赤らめる。

 

「あ、すいません・・・・んじゃあ、俺はこれで。ちょっと用事がありますので。先生の仕事の手伝いが。」

 

「そうですか。」

 

ちょっと残念そうな顔をしたが、直ぐに表情を元に戻した。

 

「あの、また・・・会えますか?」

 

「縁があれば、会えます。これ、俺の連絡先です。と言ってもスクランブルされてますから盗聴も逆探知も出来ませんからね。ちょくちょく会いに来ますけど。でもこの戦いが終わったら・・・・その時は・・・・・・正式に俺と付き合って欲しいです!」

 

言うだけ言うと、学園を後にした。

 

説明
ライブの後は、一年のご奉仕喫茶です!そして新モンスター、原作では登場しなかったあのライダーと、もしこうしたらどうなるかと言うライダーが現れます!
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コメント
死にかけはするかもしれませんが、死にはしません。ライアサバイブ、結構気に入ってるので。後、最後の言葉ってのはその場で最後って意味だったんです。誤解させてしまったならすいません。(i-pod男)
弾の最後の台詞、それ死亡フラグじゃないっすか!?(ichika)
おいぃぃ〜〜!?Vent 34での「最後の言葉だった」って冗談だったのか! よかった・・・簪が悲しまなくてよかった・・・(涙(デーモン赤ペン)
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喫茶店 インフィニット・ストラトス 龍騎 新モンスター 

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