トランスフォーマーが幻想入り
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ナレーション(CV:正宗一成)

 

 さて、今日のトランスフォーマーは、日本のある集落から物語を始めよう!

ここはゲンソウ・キョウ。現実世界からバリアによって隔離され、人間とヨウカイが共存している不思議な空間である。

そしてそのバリアを管理し、人間とヨウカイの生活を守っているのが、博麗神社の巫女、ハクレイ=レイムである。

彼女はいま休憩中であった。

 

レイム:「ぷはーっ、今日もいいてんき☆」

 

 縁側でお茶を飲み終えると母屋からはなれ、彼女は神社にある大きな箱の前に来た。

賽銭BOXだ!

 

レイム:「今日もなにも入ってない、空っぽだわ、からっぽ……」

 

 肩を落とすのも無理はない。神社の維持費、そして彼女の生活費はこの賽銭BOXへの奉納によって賄われているのだ。

実際ここ1か月彼女の主食は安くて経済的な豆腐であり、食卓にはつねに湯豆腐があがっていた。

 

レイム:「あーあ、誰もお賽銭を入れてくれない……ご利益ないからかな? っていうかこの神社ほんとに神様いるのかしら……」

 

 この暴言である。

 

レイム:「朝起きたらこう、景気よくドカンッっと黄金の鉄の塊でも、デーンッってな風に入ってないもんかなぁ」

 

 無理な相談である。

 

レイム:「……はぁ、掃除でもしよう」

 

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 むなしい夢想を終えて境内の掃除をしようと歩き出した。と、その時!

後方から激しい衝撃と爆音が響いた!

 

レイム:「アイエエエ!? なっ、なになに!? また地震!?」

 

 振り返ると粉じんとけむりが辺りをおおっており見当がつかない。俟ったホコリを吸わないよう口をおさえ、

腕をふってけむりを払いながら音のした方に近づいていくと、地面にいくつも木材の破片が散らばっていた。

どうやら賽銭BOXに何かが落ちてきて、その周辺が爆発四散したらしい。

 

レイム:「えっ、なにこれ、隕石? 魔理沙の弾幕? げほっ! ってかケムいっ、見えない! 見えにくい!」

 

 近づくレイム、するとさっきまであった賽銭BOXは木端微塵になっており、そこからなにかが蠢き声をあげて這い出てきた!

 

???:「うわぁ、すごい高さから落ちたねバンブル。本当にもうダメかと思ったよ!」

 

???:「いやーオイラももう助からないかとひやひやしたよ、スパイクの機転がなかったらバラバラだったね、ケガはない?」

 

スパイク :「僕は大丈夫、バンブルのエアバッグのおかげでかすり傷ひとつついてないよ」

 

バンブル:「そりゃよかった。流石に日本製のエアバッグは格が違ったね、こいつがあればバンジージャンプのヒモもいらないや」

 

スパイク :「そうだね。でも今度はパラシュートがほしいな、もっとゆっくり降りて景色を楽しみたいよ」

 

バンブル:「ハハハ、言えてる!」

 

スパイク :「ところで、ここどこだろう?」

 

レイム:「地球よ、よくきたわね」

 

 這い出てきた二人を仁王立ちで出迎えるレイム! さあ、どうなる! どうするハクレイノ・ミコ!

 

 次回を待て! 

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