真・恋姫†無双〜2人目の天の御使い〜 第21話 英次の屈辱!?
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前回から2ヶ月後

俺たちは玉座に集められていた

英次「何だろう?」

霞「詠が集まれって言われてきたんやけど」

 主力の武将たちを集めるなんて

まさかもう連合軍が来るとかなのか

詠「集まったわね。ちょっと厄介な事があってね」

 詠にしては前置きするなんて珍しいな。よっぽどの事なんだろうか

詠「最近賊が出回っているの、何でも黄巾党の残党らしいのだけど」

 残党かまだ居たのか

霞「そんな事でうちら集められたんか?」

詠「そうよ。その賊集団が結構強いのよ」

霞「ほぉー面白うそうやんけ。うちが行ってもええで」

 霞がニヤリと笑う

詠「そうね、副官に誰かここから連れて行ってもいいわ。一応保険ね」

霞「そんなんいらんけど・・・・英次一緒に行こか」

 突然の誘いだった。だが俺も実は試したいことがあるからちょうどいいと思っていた

英次「あぁ行くよ」

霞「えっええの?」

英次「何だよ誘っておいて」

 霞はビックリした感じだったがすぐに笑顔になり

霞「よっしゃ!気合いも入るわ」

 すると

真琴「私も、私も行く。英次が行くなら」

詠「ダメ。副官は一人だけ。賊にそこまで戦力は出せないわ」

真琴「むむむ・・・なら霞と交代」

詠「あなたの強さは英次から聞いてるけど、軍を率いた事ないでしょ」

英次「真琴は留守番な」

真琴「むー・・・わかった。英次気をつけてね」

英次「ああ」

俺は自分の強さを知りたい。3ヶ月休まず真琴との特訓の成果を知りたかった

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出発当日

霞「英次は後方で見とってええで」

英次「いや前線に行くよ」

霞「いやでも・・・」

英次「頼むよ」

霞「ならうちの横に居るんやで」

英次「わかった」

 こうして賊が暴れているという場所まで行くことに

霞「この邑(むら)やな。賊の被害を受けた所は」

 俺たちが到着すると村長らしき人物が出迎える

村長「よくぞ来てくれました」

霞「すまんな、色々被害出てるんやろ?」

村長「ええ、しかしすぐに対応してくれましたし、保障もやってくれました。これ以上求めることは

賊を倒していただきたい」

霞「その為に来たんや、安心してええで」

村長「おお、ありがたや」

 霞は村長と話している。俺は邑の人たちに目をやると、怪我人が何人か居る、それに家が壊れている所も見当たる

 

霞「英次、わかったで、賊の根城が、ここから北に行った所にある廃墟らしいわ」

英次「わかった」

霞「策とかあるか?」

英次「相手の規模がわからない、斥候を出して調べよう」

霞「おい、行ってきてくれ」

兵士「はっ」

 兵士2〜3人に声をかける

霞「さて、あいつらが戻るまでこの辺の土地を調べよか」

英次「ああ」

 霞と2人で周りを調べるが特に策に使えそうな所ではなかった。

霞「正面からやってもいいけど、こっちにも被害が大きそうやな」

英次「すまん、特に策が思いつかなくて」

霞「ええって、まぁやるなら奇襲やな。夜に奇襲をかける。その前に奴らの所に火を使うのがええな」

英次「そうだな、定石だとそんな感じか」

霞「なら作戦はそれで行こか」

 

 そして斥候が戻り

兵士「敵は約1000ほどです」

霞「お疲れさん、休んでええで」

兵士「はっ」

 兵士がさがる

英次「1000か、こっちが1500。なら火矢を使って敵が外に出てきたら挟み撃ちするか

数はこっちが多い。正面を少なくして勝てると思わして、背後から挟み撃ちで」

霞「おっええな。それでええやろ」

 まぁ魏で桂花が使った策だけどな。火矢を使うからオリジナルでいいか

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そして・・・夜

霞「よっしゃ、やれや」

 火矢が廃墟に入っていく。敵が慌てている

すると、廃墟の正門が開いて敵が出てくる

霞「よっしゃ迎え撃つで」

戦闘が始まった。敵は俺たちの数が少ないと思ったのか、突撃してくる

 

英次「始まったな」

俺は敵に悟られないように隠れていた。

霞に奇襲部隊の指揮をお願いしたのだ。霞は最初は反対していたが最終的に折れてくれた

 これから戦闘とだからか、手に汗をかいている。背中から汗が落ちる

英次(落ち着け、指揮は俺が取ってるんだ。俺が緊張したらダメだろ)

 そして、敵が全部廃墟から出たの確認して

英次「いくぞ!!!!俺に続け!!!!」

 大きな声を出して、自分を奮い立たせる。これから人を殺すんだ。これは俺の覚悟なんだ!

敵は俺たちが出てきたことによりさらに混乱する。こうなったら陣形もなにもない

 俺は先陣を行く。すると敵が一人俺に向かってくる

俺は刀を抜き

英次「でりゃあぁぁぁ」

 敵を切り捨てる。その瞬間人斬った感触が手に残る。敵は血を噴出して死ぬ

急激な吐き気に襲われるが、次々と敵が来てそれどころではない

俺は歯を食いしばり、胃液を飲み、全身に力を入れて立ち向かう

 

 どれほど人を斬ったのだろう、人を斬った感触も慣れてきて

すると俺の目の前に賊の頭が現れる

黄巾党「官軍の将か、貴様の首を貰ってこの場を切り抜けてやる」

英次「来い!」

 こいつが黄巾党の残党か。真琴と特訓したんだ。能力を使わなくても勝てる。

黄巾党が斬りかかってくる。

英次「えっ?」

 何とか防ぐ、

英次(なっ何でこんなに速いんだ?俺は特訓しているはずなのに)

 防ぐの精一杯。力は互角だが、スピードは相手が有利

英次(反撃してやる)

 反撃するが防がれる

黄巾党「その程度か、やはり官軍の将はこの程度だったな」

 お、俺は、こいつに勝てないのか?能力を使わないと勝てないのか

黄巾党「ふはははは、そらそらどうした!?」

 相手の攻撃を防ぐ、

英次(能力で50%は出ているのに、それでも・・・それでも勝てないのか)

英次「はっ!?」

 相手の突きの攻撃が来る。避けきれず、左肩をかすめる

黄巾党「次で終わりだ」

英次(真琴とあれだけ特訓したのに、強くなっていないのか?)

俺は・・・・・・一体何をしていたんだ・・・・

俺は膝ををつき、手から刀を落とす

 

霞「待てやー!!!」

 霞が飛び込んでくる。

黄巾党「神速の張遼!?」

霞「うち相手や!」

黄巾党「くっ・・・くそー!」

 黄巾党がおそいかかるが、あっさり霞が避けて、一撃で倒す

霞「ふん、たいした事ないわ、本気出すまでもなかたわ。っと英次大丈夫か?」

 霞が寄ってくる

俺はそれを見て・・・・

英次「・・・・・・・くっ」

 涙が出そうになった、それを無理やり押さえ込み

霞「とりあえず手当てせなあかんな・・・ん?英次?」

英次「何でもない、手当てしてもらってくるよ」

霞「お、おう」

 霞は俺の態度に何かを感じ取ったのか、これ以上は何も言わなかった

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俺はそのまま衛生兵の所に行かず、みんなから離れる

やけに明るい月明かり、俺は月を見上げた。

この戦いで初めて人を殺した気持ち悪い感じよりも悔しさが大きい。

霞があっさり倒せる相手に負けた。50%の能力を発動しているのに

もし能力がなかったら・・・一撃で負けていた可能性もある

この事が一番くやしかった。強くなれない、強くなれていない

少しでも成長したかと思ったのに

俺は強くなれないか?特訓しても無駄なのか?

この悔しさを飲み込めず大きな声で

英次「くっそー!!!!!」

 この一言に込めた

説明
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コメント
悔しい・・・これは悔しい・・・何て無慈悲なルールなんだ・・・だが負けないで欲しい!(スターダスト)
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真・恋姫†無双 屈辱 新堂英次 

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