SAO〜黒を冠する戦士たち〜 第百六十一技 第二次ラフコフ討伐戦
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第百六十一技 第二次ラフコフ討伐戦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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キリトSide

 

全員が武器を抜いてはいるが、ぶつかり合ってはいない。まずは、警告からだからな。

 

「『((笑う棺桶|ラフィン・コフィン))』の残党、並びにオレンジプレイヤー達に告げる。

 武器を捨てて、大人しく『((回廊結晶|コリドー・クリスタル))』の中を通れ!

 行先は『黒鉄宮』の監獄に設定してある。大人しく通るのであれば、命までは取らない!

 さぁ、どうする!」

 

ウェルガーの言葉に、ラフコフ残党とオレンジ達に動揺が奔る。

 

奴らの周囲は俺達討伐軍が包囲しているが、混戦になればそれもあっさり崩れるだろう。

 

それはできるだけ避けたいし、両軍共に被害は少ない方が良い……しかし、((あいつ|・・・))はそれを許す気はないようだ。

 

「おいおい、そういう戯言は何回も聞いたぜ、DDAのリーダーさんよぉ」

 

「PoH…!」

 

集団の中からPoHが歩み出て、ウェルガーが奴の名を呼んだ。

 

側には頭陀袋のようなマスクを被ったジョニー・ブラックともう一人、見慣れない男がいた。

 

190cmはある身長に、おそらくカスタムアイテムを使っているのか派手な金髪。

 

それに反して瞳は濁ったような灰色。

 

けれど顔のつくり自体は変えられないからか、俺はその男が誰なのかに気が付いた。

 

「連続殺人犯の、『((鬼船 久|きふね ひさし))』か!」

 

「ゲーム内で本名を呼ぶのはマナー違反じゃないかい? 【黒の聖魔剣士】さん?

 間違ってはいないから別にいいけどよ……キャラネームはデモントってんだ。以後よろしくな」

 

ニュースで見た事がある本物の殺人犯の登場に討伐軍にも動揺が奔る。

 

さすがの俺も驚いたが、今はそんなことよりも…、

 

―――ゴゴゴゴゴッ!

 

そんな音が聞こえそうなほどに殺気を放っているヴァルとハジメが心配だ。

 

本物の犯罪者が出てきたので二人とも暴走寸前だ。これはヤバい、色んな意味で!

 

しかもその殺気を見てか討伐軍と残党軍にも恐怖が起こる。お前ら、敵はともかく味方を怯えさせるなよ…。

 

加えてカノンさんからも純粋な殺意が起こっている、なんだ一体…?

 

「リアルの殺人犯が出てきたのには驚いたが、どうするというのかね?

 君達よりも、質も数もこちらの方がうえだ。勝ち目はないと思うが…」

 

ヒースクリフ団長、アンタこの空気が読めないんですか?

 

まぁ、このまま睨みあっていても仕方が無いけどな…。

 

「キャッハッハッハッ!」

 

「ハッ、勝ち目ねぇ……ワリィんだけどな…」

 

「俺達は元々、殺しにしか興味がねぇんだよ!」

 

そう言った瞬間に、ジョニー、デモント、PoHの三人はヒースクリフ、ウェルガー、シンカーの方に突っ込んで行った。

 

途中でそれぞれが武器を抜き放ち、斬りかかろうとする……が、

 

―――ガキンッ!

 

「のっ!?」

 

「やらせると思ったか?」

 

ジョニーの前に俺が、

 

―――ガガァンッ!

 

「くっ!?」

 

「甘いな」

 

デモントの前にハクヤが、

 

―――ギャシィンッ!

 

「チッ!」

 

「ぬるいぜ!」

 

PoHの前にシャインが入り込み、武器で阻止する。

 

俺はすぐにヒースクリフ達に顔を向けると三人は頷いた。

 

もう後戻りはできない。

 

「攻撃、開始!」

 

「It’s show time!」

 

ヒースクリフとPoHの宣言により、『第二次ラフコフ討伐戦』の幕が切って落とされた。

 

 

 

「ハァッ!」

 

俺は『エリュシデータ』でジョニーの麻痺毒付与のダガーを弾きながら、『ダークリパルサー』で斬りつける。

 

「ちょ、まっ、お前、殺す気満々じゃねぇか!?」

 

「避けるな! 殺さないように配慮してんだよ!……運が良ければ」

 

「運が悪かったらどうなる!?」

 

「地獄行きだ!」

 

「先にお前を殺す!」

 

ジョニーがそういうと他のオレンジが俺に対して攻撃を行ってきた。

 

しかし、俺はそれらを回避しながら攻撃してきた奴らの武器を破壊する。

 

武器がなくなった奴らはこちらのメンバーが捕まえて回廊結晶で開いた場所から黒鉄宮へと放り込んでいく。

 

「やっぱ雑魚じゃ止められねぇか!」

 

「このまま死んでみるか?」

 

俺は《二刀流》で苛烈な攻撃を続ける。

 

攻略組レベルとはいえ、俺とのレベル差は広すぎるため、

《索敵》スキルの効果で奴のHPがみるみる減っていくのが分かる。

 

「当たれよ!」

 

「断る!」

 

「クソが!?」

 

攻撃が当たらない事に苛立ってきているジョニー。

 

「クソッ、ザザが居りゃあなぁ!」

 

「無い物ねだりとは子供みたいだな?」

 

「あぁ〜あぁ〜、もう興醒めだっての…」

 

「なに?」

 

奴は武器を下ろし、楽な姿勢を取った。何を考えている?

 

「お前と殺し合うのも楽しんだし、今度は((リアル|・・・))で楽しもうぜ、じゃな!」

 

「な、待て!?」

 

そういうとジョニーは、身を翻し回廊結晶によって開かれた空間に自ら飛び込んでいった。

 

「く、お前らの相手なんかしたくもない…」

 

「キリトくん! 大丈夫?」

 

アスナが俺の身を案じて近づいてきた。

 

「……ああ、みんなの援護をしよう…」

 

俺は答えるとアスナと共に、他のプレイヤーの援護に向かった。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

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後書きです。

 

オリジナルキャラのデモント登場です、コイツの意外な能力に皆様「え、マジ?」と思うかもしれませんねw

 

そしてジョニーですが、あっさりと捕まりに行きました・・・勿論、GGO編などなどのフラグですよw

 

キリトもハジメも大変だwww

 

それでは、次回の戦闘もお楽しみに・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
第百六十一話になります。
ラフコフ側のオリキャラ登場とジョニーとの戦闘です。
戦闘は・・・期待しない方がいいと思います。

では・・・。
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コメント
meeshe様へ キリトはどの世界(物語)でも共通して大変な運命にありますww(本郷 刃)
ミヤビ「リアル? 遭《遭ったら》殺せば良《良い》?」アスカ「流石にそれはダメだろ!?」そうですよ、殺すなら、散々痛めつけないと!アスカ「一番の外道はお前だあああああっ!!」別世界のキリト「……どれにしろ、何所の俺も大変なのかな」カメリア「あ、お久し振りです、名前と容姿以外、殆どがオリキャラさん」ダーク「ひでえw(meeshe)
アサシン様へ そりゃそうですねw(本郷 刃)
リアルで会いたくネ〜(汗)(アサシン)
kaito様へ いえ、アスナも戦っていますよ・・・相手は有象無象共で、キリトの周囲で戦っていました。(本郷 刃)
やっぱりキリトは最強ですね。ていうかアスナは戦ってなかったのですか?すぐに駆けつけてきましたけど(kaito)
RevolutionT1115様へ 自分から突っ込みましたねw 団長は確かに超越していますねw(本郷 刃)
まさかの自分からつっこみやがったwさすが団長いろんな意味で超越してるw(RevolutionT1115)
サイト様へ 確かにキリトは良い意味でも悪い意味でも、色んな奴に好かれていますねwww(本郷 刃)
やはりキリトは良くも悪くもいろんな奴に好かれるなwwwとりあえずご愁傷様w(サイト)
suika様へ 危険以前の問題ですけどねw(本郷 刃)
リアルの殺人犯・・・・・。 メチャクチャ危険な奴やん・・・・・。(suika)
魅沙祈様へ 引っ張りすぎると後々面倒なんでw(本郷 刃)
ジョニーが意外に呆気なく終わったw(魅沙祈)
train様へ ? 何か勘違いをなされているようですけど、違うのは髪と眼の色だけで顔は指名手配などの写真と同じですよ。(本郷 刃)
不知火 観珪様へ リアルで、というの名のフラグですw(本郷 刃)
何でキリト君は殺人犯を知っていて顔も違うのにその人だとわかるんですかね?これもご都合主義ですか?ww(train)
とりま、戦死者がいないのは重畳ですね。 んでも、リアルでまたとは不吉ですなー(神余 雛)
Kyogo2012様へ まぁ本物の殺人犯が出て来たら思わず本名を呼んじゃいますよね? ジョニーはGGOにおける『死銃事件』の犯人の一人ですからね・・・他の二人も似たようなものになるかもです。(本郷 刃)
リアル名・・・。確かにルール違反だな。でも、このゲームは遊びじゃないから。いいのではと思ってしまう。それはともかく、ジョニーは呆気なく、終わったな。他の二人も同様ってやつかな・・・。(Kyogo2012)
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