【001】雲と森の稜線
説明
最近自然物が描けるアシスタントさんがメッキリ減った、俺が駆け出しの頃には自然物がバリバリ描ける先輩達がたくさんいたのにな… 2010年に描いたカラーの色校が届いた際も心配していた通り黄緑がやや弱かった。モーニング時代カラーは結構描いていたがキレイに出てたのに、最近のほうが水彩の再現が甘い気がする。なぜだろう? それにしても自然物は大変だ、56pほぼ山のなか。そして現在のうちのスタッフは全員自然物が描けないので、結局自分で描くしかなくなる(ToT) ベテランのアシさんに超キレイなトーンフラッシュをやってもらった。しかし「今やパソコンで誰でもできますよ…僕らが長年かけて覚えた技術ってなんなんだろうって感じです」と言われ返す言葉がなかった。某児童向け分冊誌の見本誌がきた、今回はアナログの作家が多いと聞かされていたが、水彩画の作家って俺だけのような気がする。 最近ウチのアシスタッフの一人が忙しくなってきた。独り立ちしてゆく様をみるのは嬉しくもあり、寂しくもある。特に優秀なスタッフだと代役がなかなか見つからないという困った問題もある。 アシスタントの資質というものを兼ね備えた人材というのは、実はなかなかいない。それは色々な先生の所へ行って養われる技術でもあるが、いわばアシスタントのプロ。ウチはなかなかそういう人材に恵まれない…以前から思っていたが、自然物の描き方をどうにかしてレクチャーしたいな…。 アシスタント歴の長い手練れもウチに来るが、「この空き地に雑草描いて」とか抽象的な指示で渡すととたんに筆が止まる…。 俺の描いたモノを参考に渡すと、しばらく考えた末にスミマセンと原稿を返されることもしばしば…なので友人に薦められた教本ってのはちょっとマジメに検討中。そんあ背景ぐらいPCで作れるよ…と思うかもしれない。確かに背景集や写真をPCで簡単に作れるし俺もやる…ただ全てのコマをそうするとどうしてもいびつな背景になる。そもそも木や植物、雲、水の揺らめきをどう処理していいかわからないってヒトが多い…。もちろん色んなやり方があっていいんだけど、職業アシスタントなら一般的な処理の仕方は身につけて欲しいのが俺の要望なんだけどね。具体的にはこんな感じ。雲と森の稜線を描いたモノだが、図のように描いてしまうケースは結構多い。
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