真・恋姫†無双 〜我天道征〜 第19話
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注意 本作の一刀君は能力が上方修正されています。

 

   そういったチートが嫌い、そんなの一刀じゃないという方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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突然の事態に困惑している俺を無視して、華琳の話は進められる。

 

「そう、あなたが。私は?州で州牧を務めている曹操よ。」

「曹操さん。あらためて、助けていただいて、ありがとうございます。」

 

そういって劉備は、再び深く頭を下げてお礼を言う。

 

 

「礼は要らないわよ、劉備。あれは黄巾の奴らを討伐しただけで、貴方達はそのついでなのだから。」

 

しかし華琳は、そんな礼などいらないとばかりに、助けたことを否定する。

 

(こんなことで恩を売りたくないんだろうけど、素直じゃないっていうか、ツンデレって、ごめんなさい。)

 

軽くため息をついて、そんな華琳の態度のことを考えていたが、華琳に睨まれたため、心の中で土下座をする。

 

(・・・この世界の子は、人の心の中が読めるのか?)

 

 

「それでも、私達が助けてもらったことにかわりはありません。 何かお礼をさせて下さい。」

「ふぅ、ここで断ってしまえば、私の方が礼に失してしまうわね。わかったわ劉備、その礼受け取っておきましょう。」

「はい、ありがとうございます。」

 

劉備は礼を受け取ってもらえたのが嬉しかったのか、満面の笑顔だった。

 

(さすがは大徳、劉玄徳ってところかな。)

 

俺はそんな劉備の姿勢に、好感を持つ。

 

 

「あっ、でもお礼って言っても、どうすればいいんだろう?」

「では劉備、少し質問をさせてもらってもいいかしら?」

「は、はい。」

 

お礼をどうしようか困っていた劉備に、華琳は覇気を出しながら質問をする。

その覇気に若干怯えながらも、劉備はなんとか返事を返す。

 

「まず、なぜあなたは義勇軍を立ち上げたのかしら?どのような志を持って、この乱世に名乗りをあげたの?」

「・・・みんなの、笑顔を守るためです。」

 

それは先程まで華琳の覇気に怯えていた人物と同一とは思えない、堂々とした態度だった。

 

「それは、どうゆう意味かしら?」

 

その豹変ぶりに華琳も若干驚いたものの、すぐにその真意を尋ねる。

 

「今、この大陸は大きな闇に包まれています。

 官の圧政や賊の跋扈、そしてそれらに苦しめられているのは、いつも力無い民の人達です。

 何も悪いことをしていない、そんな人達が泣くなんて間違ってると思うんです。

 だから私は、いえ私達は、そんな人達が泣かなくていい、笑顔で暮らせる世界を守るために立ちあがったんです。」

「・・・そう。」

 

劉備は自分の思いをぶつける様に、言葉を紡いでいく。

その言葉一つ一つから伝わってくる思いからも、その言葉は真実であり、本当に人々の笑顔のために立ちあがったのだろうと感じた。

その思いは本当に尊いものだと思うし、俺自身共感できる部分も多い。

 

 

「それじゃ、もう一つ質問させてもらってもいいかしら?」

「はい。」

 

そんな劉備の返事を聞いて、華琳は僅かにだが笑みを浮かべる。

 

(あ〜、あの顔は碌でもないことを考えてる顔だ・・・)

 

その顔を見た俺は、また華琳の悪癖が出たと溜息をつく。

 

 

「では、何故無謀にも自軍の数倍はあろうかという黄巾党と戦いをしていたのかしら?」

「それは、相手がいきなり仕掛けてきて」

「それで、全滅するとわかっていながら迎え撃ったのかしら?」

「あの、でも、そうしないと」

「あら、何か言い訳があるの?民を守ると謳いながら、黄巾党討伐の名誉に眩んだのではないの?」

 

華琳は先程の黄巾党との一戦について、劉備へ質問する。

劉備は答えようとするのだが、華琳の矢継ぎ早な質問にそんな暇もない。

最後にきっちり、劉備のことを侮辱するのも忘れていない。

そんな華琳の言葉の暴力に、劉備も若干涙目になっていた。

 

 

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(あぁ、そんな風にいったら・・・)

「いくら助けてもらった恩があるとはいえ、桃香様へのこれ以上の暴言、聞き捨てならん!!」

 

そんな二人の会話に、隣にいた綺麗な黒髪の女の子が割って入って来た。

二人の会話が始まった時から、鋭い視線とともに、ずっと殺気も放ってたもんな。

しかしそれも我慢の限界だったのだろう、今にも華琳へと斬りかからんとするような勢いだ。

 

 

(ううう、こうなってくると・・・)

「下がれ下郎!我らが主、曹孟徳様に無礼であろう!」

(やっぱりね〜!)

 

我が軍の猪、もとい春蘭が予想通り反応してしまった。

 

「先に無礼を働いたのはそちらであろう!」

「なんだと!」

 

売り言葉に買い言葉、春蘭もその子も、もうまさに一触即発の空気となっていた。

 

 

「やめなさい!」「やめて!」

 

そんな中、2つの声が響く。

華琳と劉備だ。

 

「しかし、華琳様・・・」

「私はやめなさいと言ったのよ、春蘭。」

「うっ。」

「私は大丈夫だから、下がってなさい春蘭。」

「わかりました (´・ω・`) 」

 

「しかし、桃香様・・・」

「お願い、愛紗ちゃん。」

「うっ。」

「私だったら大丈夫だから、ねっ。」

「わかりました (´・ω・`) 」

 

それぞれの主に窘められ、似た様な反応でとぼとぼ戻っていく二人。

 

(実は気が合うんじゃないのか、この二人。)

 

 

 

「曹操さん、すいません。愛紗ちゃんが失礼なことしちゃって。」

「別に、気にしていないわ。

 それに、こちらも同じようなことをしてしまったのだから、おあいこということにしときましょう。」

「は、はい。」

 

トップ二人の大人な対応のおかげで、なんとか先程の嫌な空気が消えてくれた。

あんな空気、当事者じゃないけど心臓に悪すぎる。

このまま平穏に終わってくれれば、いいのだが・・・

 

 

「それじゃ劉備、先程の質問の答えなのだけど、」

(やっぱり覚えてたーーー!!!)

 

先程のごたごたに紛れ、このまま有耶無耶になるかと思ったのに、うちの覇王様きっちり覚えてるんだもんなー。

せっかく嫌な空気が消えたのに、また別の嫌な空気が辺りを覆い始めた。

はっきし言って、もうこんな重苦しい空気からは早く解放されたい。

 

「へっ? ・・・ああ、えと、あの」

 

劉備も予想外だったのだろう、華琳の言葉を理解するのに少し間があった。

当然、そんな混乱している状態でまともに答えることなどできず、しどろもどろになっている。

 

 

「そこから先は、私達がご説明しましゅ。はう。」

「しましゅ。あう。」

 

そんな劉備を救うため、また別の声があがる。

思いっきり噛んでいたが。

 

その声の主は、劉備達の後ろからひょっこり顔をだし出てきた。

一人は薄い金髪で、大きなリボンのついたベレー帽?のようなものを被ってる、利発そうな少女だ。

もう一人は薄い青色に、こちらは大きな魔女帽??のようなものを被ってる少女だ。

まあこっちの子は、出てきたもののやっぱり怖いのか、ベレー帽の子の後ろに隠れてしまっているが。

 

 

「貴方達は?」

「はい、劉備様の下で軍師をさせていただいている、諸葛亮と申します。」

「同じく、? 統と申しましゅ。」

 

あ、またかんだ。

って、いま諸葛亮に? 統って言ったか?

この子たちが、臥龍と鳳雛と言われる、あの諸葛亮と? 統だって。

まあ見た感じ武の素養は感じられなかったから、軍師とかそっち系の人物だとは思ったけど、まさかのビックネームがきたな。

 

というかこの2人、黄巾の乱の段階じゃまだ仲間になってないだろ。

まあ最終的に仲間になるんだけど、そこら辺いつも曖昧すぎだろ外史よ、おいっ!

と、心の中で一人漫才をしながら悶える俺はもちろん無視して、向こうの話は進められる。

 

 

「そう。ではあらためて問うわ、なぜ無謀にも黄巾の大軍と戦っていたのかしら?」

「はい、それは我らが後方に村があったからです。」

「さ、先程の黄巾党たちは、まっすぐその村を目指していました。

 このままでは村の人達が危ないと思い、我々は討って出ました。」

 

まだ多少の固さはあるものの、二人に先程までのオドオドした感じはなくなり、しっかり華琳と対峙していた。

 

「なるほど、討って出たのにそれなりの理由があったのは理解したわ。

 だけどあれだけの戦力差があってわ、迎撃は難しい筈よ。

 精々、時間稼ぎが関の山。 実際、私達が合流するまでは押されていたらしいじゃない?」

「はい、それが目的でしたので。」

「時間稼ぎが目的?どういうことかしら?」

 

華琳が続けざまに質問するが、諸葛亮はそれを肯定する様な発言をする。

華琳はその真意を確かめるため、さらに尋ねる。

 

 

「言葉の通りです。我々の目的は、あくまで時間稼ぎ。

 その間に村の人達には、近くの町へと避難してもらいました。」

「つまり、貴方達はその村人達を逃がすため、己が身を犠牲にしたということかしら?」

「いえ、確かに村の人達が逃げるための時間を稼ぐ為に討って出ましたが、

 一応救援の目処があったので、それまでなら耐えられるとふんでいました。」

「救援?義勇軍である貴方達に、そんなあてがあるとは思えないのだけれど?」

「いいえ、曹操さん、あなた方が来てくれると思っていましたので。」

「!? どうして、そう思ったのかしら?」

 

諸葛亮から告げられた言葉に、流石の華琳も顔に動揺の色が出ていた。

 

 

一方その言葉を受け、今度は? 統が説明を始めた。

 

「何日か前から、曹操さんの軍がこの近くに来ているとの情報は入っていました。」

「それでも、都合良くここへ来るとは限らないんじゃないかしら?」

「いえ、この先は衢地となっており、しかもその場所を黄巾党が根城にしているというのは、この辺りでは有名な話です。

 曹操さんほどの人が、そんな場所にいる黄巾党を見逃していくとは考えづらいです。

 そして行軍速度から計算して、今日中にはここを通過するだろうと予想はしていました。」

 

そこまでを言いきり、恥ずかしかったのか? 統は帽子で顔を隠してしまった。

 

 

諸葛亮、? 統の話を聞いて、俺は感心せずにはいられなかった。

確かに、通常の進行方向から若干ずらしてこっちへ向かうと決めたのは、ここ数日のことだ。

その理由も、? 統が言ったことそのまんまである。

戦略上、重要な拠点になるとかって、華琳や桂花が説明してたっけ。

まあ俺をはじめ、春蘭、季衣、真桜、沙和なんかは、?(゜_。)? って顔してたけどな。

 

てか他の軍、しかも得られる情報量も少ないだろう義勇軍で、そこまで予測できるとは、

さすがは歴史に名を残す人物は違うなとしみじみ思ってしまう。

・・・見た目は、完全に○学生だけど。

 

 

 

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「その説明では、あくまで私達がこの辺りを通ることがわかっていただけでしょ。

 そこで私が、兵の損失を避けるために貴方達を見捨てるとは考えなかったのかしら?」

 

(まーた、心にもないことを。素直じゃないっていうか、やっぱりツンデ、本当にごめんなさい。)

 

華琳がまたひねくれたことを言っているなと思っていると、また華琳に睨まれたので、本日2回目の脳内土下座を行った。

 

 

「曹操さんのお噂は、私達もよく耳にしています。誇り高き覇者だと。

 そんな曹操さんが、自身の名誉や風評に傷がつく様な行動をすることは、まったく考慮していませんでしゅた。あう。」

 

あ、またまた噛んだ。

ここまではばっちり決まってたのに、気が緩んだのか最後の最後でやっちゃたな。

 

 

「ふふっ、あははははは。」

 

そしてそんな? 統を見て、華琳は愉快そうに笑う。

さっきまでのギャップもあり、劉備軍の人達は一様に目を丸くしている。

 

「ふぅ、劉備。」

「ひゃい。」

 

そして一通り笑い終えたのか、いきなり劉備のことを呼ぶ。

そんな不意打ちに反応しきれず、劉備は変な声を発してしまった。

 

「貴方に提案があるわ。」

「提案?」

「ええ、もしあなたが人々を救いたいと考えているのなら、私達と行動を共にしなさい。」

「「「「「ええっ!?」」」」」

 

そんな突飛とも言える提案に、皆が驚きの声をあげる。

 

 

「それは我々に、曹操殿の下につけということか?」

 

それに続いて、せっかくおとなしくしていた黒髪の子がまた殺気づく。

 

「安心なさい、あくまで黄巾党を倒すまでの間よ。その後は、好きにするといいわ。」

「本当だろうな?」

「疑り深い子ね。それじゃ、その間の兵糧と装備も提供してあげましょう。」

「なっ!?」

「華琳様っ!?」

 

さらに破格の提案に、その子だけでなく桂花まで声を出した。

 

「なに、桂花。どちらも劉備の軍に提供しても、まだ十分な余裕があるはずよ。」

「それは、確かにそうですが・・・」

「なら、問題ないわね。」

 

桂花は反論しようとしたのだろうが、うちのお姫様にそんなもの通じるはずもなく、問答無用で押し通された。

 

 

「どうかしら、劉備。これでもまだ不満?」

「えと、朱里ちゃん、雛里ちゃん、どうしよー。」

 

あまりの事態に、どうしていいかわからずオロオロしている劉備は、思わず小さな軍師二人に意見を求める。

 

「この提案、受けるべきだと思います。というか、受ける以外私達に道はありません。」

「実はここまでの道のりや先程の戦いで、兵糧のほうがほぼ尽きかけています。

 このままでは、兵士の皆さんに食べさせてあげられなくなってしまいましゅ。」

「皆さんが懸念している部下にされてしまう恐れですが、曹操さんの性格から考えても、約束を違えることはしないはずです。」

「ええ、約束は守るわ。なんなら、我が真名をかけて誓ってもよいわ。」

 

そんな劉備達の会話に、華琳が後押しをしてやる。

 

「なので桃香様、ここはこの提案を受け入れるのが得策だと思います。」

「・・・それが、二人の意見なんだね。」

「「はい。」」

 

軍師二人の意見を聞き終えた劉備、今度は華琳へと向き直る。

 

 

「答えは出たかしら、劉備。」

「その前に、一つ答えてもらってもいいですか、曹操さん。」

「何かしら?」

「なんで、そこまでしてくれるんですか?」

 

そんな最もといえる、質問をぶつけてくる。

確かに、普通ここまで破格の条件を出されれば、何かあると疑うのが普通だ。

 

「それは、貴方自身で考えなさい。」

「えっ?」

「今でなくてもいいわ。貴方自身の目で、耳で、魂で感じ、そして答えを出しなさい。」

「・・・わかりました。」

「ふふっ、それで劉備。この私の答えを聞いて、どうするか決断できたのかしら?」

 

劉備は、先程の華琳の言葉や軍師二人の意見のことを考えているのかしばらく黙っていたが、その口が開かれる。

劉備の決断は、

 

「曹操さん。その提案、受けさせてもらいます。」

 

これにより劉備達は、一時的に俺達と行動を共にすることになった。

 

 

 

 

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「なら、改めて名乗りましょう。姓は曹、名は操、字は孟徳よ。それじゃ、貴方達も名乗っておきなさい。」

「夏侯惇だ。華琳様の足を引っ張るのではないぞ。」

「夏侯淵だ。短い間だろうが、よろしく頼む。」

「曹操様の下で軍師をやらせて頂いてる、荀ケよ。よろしく。」

 

華琳に促され、皆がしぶしぶといった感じで自己紹介していく。

まあ、一部かなり威圧的な紹介になっているが・・・。

 

え、俺はしないのかって?

いやいやいや、今の私はあくまで兵士Bとかですから、そんな場違いなことできませんよ。

 

 

「陣に戻れば他の子もいるんだけど、そっちは後で紹介することにするわ。」

「えーと、夏侯惇さんに、夏侯淵さん、そして荀ケさんですね。よろしくお願いします。

 それじゃ、今度はこっちの番ですね。先程も言ったんですけど、姓は劉、名は備、字は玄徳って言います。」

 

劉備はそんな自己紹介とともに、ぺこりと頭を下げる。

 

そんな劉備のことを改めて観察するが、やっぱりほんわかぽやぽや〜とした美少女にしか見えない。

さっきは一瞬とはいえ、英傑としてのオーラみたいなものを感じたが、今は微塵も感じられない。

 

(う〜ん、この子が後に華琳のライバルに?

 まあ確かに胸の大きさなら、比べるまでもなく劉備の圧勝だけどおおぉぉぉーーーー!!!)

 

なぜばれたかは分からないが、華琳に思いっきり足を踏まれた。

なんとか声は我慢できたが、涙目にはなってしまった。

だって、ピンポイントで小指の方とか狙ってくるんだもん。

 

 

「ほら、愛紗ちゃんも。」

「はぁ、わかりました。我が名は関羽、字は雲長という。しばらく、一緒に行動させてもらう。」

 

そんなぶっきらぼうな紹介とともに、黒髪の子の正体が明らかになった。

まあ劉備へのあの過剰な反応や、手に持っている物騒な武器の種類から、なんとなく予想はできてたけど。

 

(しかし綺麗な髪だな。正史じゃ髭のほうで有名だけど、女の子だから髪になったのか?

 それに、劉備に負けず劣らず立派なモノをお持ちでふっ・・・ぅぅぅ。)

 

今度は鳩尾に、華琳の肘が綺麗に入った。

 

「ん、そちらの者はどうかしたのか?」

「さあ、何かそこら辺の物でも拾い食いしたのでしょう。」

 

もちろんそんな所を殴打されれば、腹を抱えて前かがみになってもしょうがないと思う。

てか、読唇術でも専行してたんですかと聞きたい。

 

 

「次は鈴々なのか?」

 

次に出てきたのは、赤髪ショートヘアで虎のバッジみたいなものをつけた可愛い女の子だ。

やっぱりその子も、見た目とは不釣り合いなものを手に持っている。

 

(すっげー長いな、一体何メートル位あるんだ?これって、確か蛇矛だっけか。

ん?てことは、もしかしてこの子って・・・)

 

「鈴々は、張飛なのだ。よくわからないけど、一緒に行くならよろしくなのだ。」

(やっぱり張飛か。)

 

こんだけ特殊な蛇矛を持ってる劉備の所の将なんて、まあ一人しか思いつかない。

それでも、あんな少女が扱える様な武器ではない。

 

(そういえば、季衣や流琉もごつい武器使ってたな。

なんだ?年齢が下がるほど、ごつくしなくちゃいけない決まりでもあるのか??

うーん、確かにそういった意味では、華琳の絶もごついと言えないことおぉーー・・・。)

 

「にゃ?そこのお兄ちゃん蹲っちゃたけど、どうかしたのか?」

「さあ、変な病気にでもかかったんじゃない。」

 

今俺は、脛を押さえながら蹲っている。

なぜかと問われれば、華琳の絶がクリーンヒットしたからである。

まあ刃の方でなく、柄の方であったのがせめてもの救いだ。

というかもうお前、超能力とかなにか使えるんじゃないか?と突っ込みたい。

 

 

「改めましゅて、諸葛亮と申しましゅ。はわわ。」

「ほ、ほ、ほう、? 統でしゅ。あわわ。」

 

うん、見事に噛み倒してるね。

噛んだのが恥ずかしかったのか、二人とも顔を赤くして俯いてしまった。

 

(なんとなく、庇護欲を刺激される二人だな。まあそれでも、天下に名を轟かす名軍師なんだよな。

 

 ・・・はっ! この世界の核心に近づいてしまったかも知れない!

 うちの軍師は、もちろん桂花。そして、それと同等なことができる華琳。

 諸葛亮、? 統、桂花、そして華琳。この四人に共通点。

 それから導き出される答えは、体の栄養が頭にいくせいで、胸が貧―――)

 

そこで、俺の思考は停止する。

 

「あ、あの、その人、本当に大丈夫ですか?先程からずっと・・・」

「今度は、飛び跳ねてる・・・。」

「ええ、何の問題もないわ。いつもの発作で、頭にうじでもわいたのでしょうから。」

「この発情猥褻物、このまま死ねばいいのに。」

 

俺は、男の大事な部分を押さえながら飛び跳ねてる状態だ。

黄金コンビばりに息のあった、華琳・桂花のツインシュートが炸裂したためである。

というか華琳だけじゃなく、桂花までそんな芸当できるの。

心を読むのって、この世界の英傑の人達は普通にできることなの?

覇気って、見聞色とかそっちのってことなの?

そのうち、覇気だけで人とか気絶させることできるんじゃないだろうな??

 

 

 

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「とりあえず、これでここにいる全員の自己紹介は終わったかな。」

 

どうやら劉備軍の方の自己紹介も終わったらしい。

只の自己紹介のはずなのに、なぜか俺の体はボロボロになっているが。

 

「あら、まだ誰かいるのかしら?」

「黄巾党と戦うにあたって、村の者たちにも避難してもらっていたのだが、

 少数の兵とその者を村人達の護衛につけていたのだ。」

「関羽、それは貴方の後ろにいる人物のことかしら?」

「え?」

 

そんな華琳の言葉を聞いて、関羽をはじめ皆がそちらに目を向ける。

 

「私が居ない間に、随分と面白そうな状況になっておるな。」

「「「「「星(ちゃん)(さん)!」」」」」

 

劉備軍の皆が、一斉に驚きの声をあげる。

 

 

そう、劉備軍の皆が驚くのは問題ない。

問題なのは、他の軍の者がその人物の登場に驚くことだ。

 

「趙雲!あっ。」

 

しまったと思ったが、時すでに遅し。

以前、風を助けた時に出会った趙雲との再会に、思わず声をあげてしまったのだ。

よくよく考えれば、すでに諸葛亮や? 統が仲間になっているんだ、趙雲が仲間になっていても不思議じゃない。

 

 

もちろんこんな近距離での声を聞き逃すはずもなく、皆の視線が集まる。

 

「ん?お主どこかで・・・」

 

そういって趙雲はこちらへ近づき、兜の隙間から俺の顔を窺う。

しばらくすると思い出してしまったのか、すっきりとした顔に変わる。

 

「おお、誰かと思えば、北郷殿ではないか。久しぶりですな。」

「は、ははははは、そ、そうだねー。」

 

再開できたのは嬉しいんだけど、俺としては別の時に会いたかった。

笑顔の趙雲とは逆に、俺は乾いた笑いしか出せずにいた。

 

 

「星ちゃん、その人と知り合いなの?」

「ええ、以前北郷殿には助「あー!はい、そうなんです。趙雲さんとは、以前賊退治の時に知り合いまして!」むう。 」

「そ、そうなんだ。」

 

趙雲が余計なことを言う前に、先手を取る。

 

「こ、こんな所で会うなんて、一体どうしたんですかー?」

「うむ、あの後各地を放浪していたのだが、その折に劉備様と出会ったのだ。

 そして共に行動する内に、その思いや志しに惹かれ、仲間に加えて頂いたという訳だ。」

「へー、そうなんですかー。(なんとか、話は逸らせたか?)」

 

かなりの不自然なしゃべり方になっているが、そんなことには構っていられない。

俺はなんとか趙雲の話題を逸らそうと、必死になる。

 

 

「ふむ。して北郷殿、貴殿は今どうしているのですかな?」

「へ、俺?えーと、俺は、かー、曹操様の下で部隊長をさせてもらってる、ます。」

「北郷殿が部隊長?それはおかしいですな。北郷殿程の武があれば、将になることも」

「あー!しょう、しょう、しょういえばー!風や郭嘉さんとかは、どうしたんですか!!」

 

ああ、解ってる。かなり苦しいね。

 

「うむ、二人とは途中で別れてな、きっとまだ仕えるべき主君を探して、放浪の旅を続けておるのだと思うが。」

「そ、そうなんですかー。」

 

ううう、もう限界だ。

この状況、はやくなんとかしないとー。

 

 

そんな限界に達していた俺に、救いの手が差し伸べられる。

 

「星!お前、何故ここにおるのだ!」

 

関羽だ。

どうやら村の人達を避難させているはずの趙雲が、今ここにいることに疑問をもっているのだろう。

当の本人はそんな報告など忘れ、俺と会話なんかしてるのだ、そりゃ怒るよな。

 

「なんだ、愛紗よ。私は仲間になったと思っていたのに、お主は違っていたのか?

 くっ、真名まで預けあったというのに、まさかそのように思われていたとは。」

「ちっがーう!!お前は村の人達の護衛についていたはずだろう。私はそのことを聞いておるのだ!」

「そんな怒鳴らずともわかっている。冗談ではないか。」

「!!!」

 

あれ、完全にからかって遊んでんな。

関羽は声にならない声で怒っているが、それすらも受け流している。

 

 

「実は避難途中、偶然この辺りの軍と遭遇してな。その際、村人たちを預けてきたのだ。

 まあ向こうも少数だったため、さすがに増援までは頼めんかったがな。」

「ふぅ。それならそうと、さっさと言えば良いのだ、まったく。」

「そう怒るでない、愛紗よ。そんなことでは、男に逃げられてしまうぞ。」

「誰のせいで、怒ってると思っているのだ!!」

 

趙雲と関羽の、そんな漫才みたいな会話が続く。

 

「ところで、愛紗よ。これは今、どういう状況なのだ?」

「なっ!?状況もわからず、話に入ってきたのか?」

「うむ、こんな楽しそうな状況、傍から見ているだけではつまらんではないか。」

「はぁ〜、もういい。今の状況だが―――」

 

そんな自由奔放な趙雲に呆れながらも、関羽はここまでの経緯を説明した。

 

 

「なるほど、そうゆうことであったか。ならば、私も名乗らせて頂こう。

 姓は趙、名は雲、字は子龍と申す。以後、お見知り置きを。」

 

そういって趙雲は、礼儀正しく頭を下げる。

 

「まあ色々あったけど、どうやらこれでそちらは全員自己紹介が済んだ様ね。」

「あ、はい。」

「それじゃ私達はひとまず、自分達の陣に戻るわ。

 兵糧などの件に関しては、おいおいこちらから使いを出すから、その時に話しあいましょう。」

「はい、わかりました。えと、曹操さん、これからよろしくお願いします。」

「ええ、よろしくね。劉備。」

 

そして俺達は、劉備の陣を後にすることにした。

 

 

 

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―― 陣へと戻る帰り道。

 

「で、どうだったんだ、劉備達は?」

「あら、気付いていたの?」

「まあ、昨日今日の関係じゃないからな。」

 

そう、華琳は劉備達のことを試していたのだ。

劉備に質問したり、侮辱したりは、全て相手の反応を確かめるためだ。

 

「劉備達の後方に村があって、それを守るために戦ってたのも、知ってたんだろ。」

「ええ、もちろん。地形を知ることは、戦の重要な要素のひとつなのだから。」

 

そう、それを解っていながら、あえてあんな質問をして、相手の反応を窺ったのだ。

本当に人が悪い。

 

「まあ諸葛亮や? 統あたりは、私の意図に気付いていたみたいだけど。」

「え、そうなの?」

「まあそれを知った上で、私に興味をもたせるため、あえてそれに乗ったのでしょうけど。

 桂花、貴方はあの二人をどう見たかしら?」

「はい。現状を把握し、今後起こりうる事象をも視野にいれた戦略。

 そして先程の華琳様との会話を聞いた限り、二人とも私と同等の知は有しているかと。」

 

珍しく桂花が他人をほめている。

まあだからこそ、あの二人の能力の高さを示すなによりの証拠とも言えるけど。

 

 

「そう、あなたがそこまで評価するとはね。

 それじゃあ春蘭、あなたから見て、関羽はどうだったかしら?」

 

次に華琳は、関羽について春蘭に尋ねる。

 

「おそらく、かなりの武を持っていると思います。」

「あら、それは春蘭じゃ敵わないということかしら?」

「そんなことはありません!しかし、必ず勝てるとも・・・」

 

そういって、春蘭は言葉を濁す。

 

「ふふっ、別に叱ってるわけではないのよ、春蘭。」

「・・・はい。」

「もしそれを気にしているのならば、さらに強くなりなさい。貴方なら、できるはずよね?」

「はい!もちろんです、華琳様!」

 

多少落ち込んでいた春蘭も、華琳の激励ですぐに立ち直った。

うん、平常運転、平常運転。

 

 

「しかし、春蘭と同等の武を持つか。ふふっ、やっぱり欲しいわね、彼女。」

 

華琳がそんなことを漏らす。

そういえば、史実でも曹操って、関羽にご執心だったよな。

やっぱりこれも、正史の影響ってやつなのかな?

いや、でも華琳って優秀な人材が好きだから、そういったの抜きでもありそうだな。

 

「あの綺麗な黒髪に、私に対するあの態度。

 もし私のモノになった時、閨ではどんな鳴き声を聞かせてくるのかしら。ふふふふ・・・」

 

華琳の目が、獲物を狙う獰猛な捕食者のそれとなる。

・・・・・うん、何も聞こえなかったし、何も見なかった。

 

 

「ちなみに、あなたはどう見たのかしら、一刀?」

 

トリップから帰ってきた華琳が、そんなことを尋ねてくる。

 

「まあ関羽が強いってのはその通りだけど、張飛や趙雲、彼女たち二人もそうとう強いよ。」

「あら、そうなの?」

「ああ、少なくとも春蘭や秋蘭くらいの実力者と見て、間違いない。二人もそうだろ?」

「ああ。」「うむ。」

 

俺が張飛、趙雲の評価について春蘭、秋蘭に尋ねると、二人も同意見らしくうなずいてくれた。

 

「なるほど、随分と優秀な人材が多いようね、劉備には。」

「そうゆう華琳はどうなんだ?」

「あら、何がかしら?」

「劉備についてだよ。」

 

とぼける華琳に、俺は呆れる様に質問する。

 

「そうね。世間知らずで、夢ばかりを追いかけている、甘ちゃんってところかしら。」

「それだけじゃ、ないんだろ?」

「あら、どうしてそう思うのかしら?」

 

わかっているはずなのに、またとぼける華琳。

こうやって人を試す癖は、勘弁してほしいと思う。

 

 

「そうじゃなかったら、態々劉備達に、あんな提案しないだろ。」

「ええ、そうね。」

「華琳なりに、何か感じるものがあったんだろ?」

「ええ、私とは違うけど、確かに彼女からも王としての覇気を感じたわ。

 まだ未熟だけど、私とは違う道で彼女も王となりえる人物なのでしょう。

 だからこそ、私と劉備、どちらがより王にふさわしいか決める必要があるの。

 優れた王に統治されてこそ、この国に真の平和が訪れるのよ。」

「そのために、今はまだ弱い劉備軍に、手を貸してやるってことか。」

「まあ、そんなところね。」

「じゃあ、もし華琳が負けたら、その下につくってことか?」

「もちろん、その者が私より王にふさわしいと思えば、その下で存分に力を振るうつもりよ。」

 

そんな華琳の国に対する、いや、この大陸に住む人たちに対する思いに、俺は胸が熱くなった。

 

「あれ?じゃあ、華琳が今太守とかやってるのって・・・」

「ええ、少なくとも私より相応しいと思う人物がいなかったからよ。」

 

『天上天下唯我独尊』、なぜか俺の頭の中には、その文字が浮かび続けていた・・・

 

 

 

-8ページ-

 

「そういえば、一刀ひとつ気になっていたのだけど。」

「なんだ?」

 

そして俺達の陣に着こうかという頃、華琳が思い出したように俺に質問する。

 

「随分と、趙雲と仲が良いみたいね。」

「へっ?てか、あの、お二人さん?」

 

そんな華琳の体からは、何か黒いオーラの様なものが吹きあがっていた。

さらに春蘭、秋蘭の二人が両脇に立ち、俺の腕をとる。

 

「そういえば、他にも二人ほど名前があがっていたな。」

「うむ、一人は真名まで預かっているようだしな。」

 

それだけに留まらず、春蘭と秋蘭は火に油を注ぐ。

 

「きっとこいつのことだから、そこら中で口説いた女の一人に違いありません。」

 

桂花に至っては、その火を勝手に飛び火させる始末。

 

「か、華琳。落ち着いて話合わないか?」

「ええ、そうね。戻ったら他の皆も呼んで、そのことについてじっくり尋問する必要があるわね。」

「ちょ、話し合うとかじゃなくて、尋問になってるから!」

「あら、それとも拷問が良いのかしら?」

「さらに酷いことになってる!!」

「さて、じゃあ行きましょうか。一刀。」

「い、やぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー・・・・・」

 

俺は逃げることもできず、そのままズルズルと引き摺られていった。

翌日、ある天幕の一つに、何かの燃えカスの様なものがあったとか、なかったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-9ページ-

 

あとがき

 

sei 「またまた遅くなってしまいましたが、なんとか第19話投稿できました。

   話は浮かんでこないし、時間はないしで、どうにもペースがあがりません。

   できるなら、今年中にあともう1話くらいはあげたいですね。

 

   さて今回の話ですが、劉備軍のメンツとの出会いと、自己紹介を主にしてみました。

   まあ所々無茶苦茶なとこもあるけど、限界なんです、これで勘弁して下さい。

 

   さてと、言い訳はやめてそろそろ次にいきますか。

   今回のゲストですが、三国志といえばこの人。

   他のゲームなんかだと、もう髭が素敵なあの人です。それでは、どうぞ!」

 

 

 

 

朱里「え、えと、よろしく、お願いします。」

 

sei 「はい、今回のゲストは、三国志といえば知らぬ者なしの諸葛亮こと、朱里でぇーす。やんや、やんや♪」

 

朱里「えと、ゲストに呼んでもらえたのは嬉しいんですけど、あの、さっき髭って・・・」

 

sei 「え、特徴的じゃないですか、あのちょろっとした髭とか。」

 

朱里「それと、前回の流れとかだと、私じゃなくて、愛」

 

sei 「はい!!それでは、はりきって行ってみましょーー!!!」

 

朱里「はわわ。」

 

 

sei 「まず、本編について話しましょうか。」

 

朱里「その、私達の自己紹介をしてる時のご主人様が、かなり酷いことになってる気が。」

 

sei 「そうですね。何度やられても、まったく懲りずに繰り返す。

   相当な愚か者か、ドMかのどっちかですよね。」

 

朱里「ご、ご主人様ドMなんですか?

   そ、そしたら、あんなことやこんなことをして差し上げた方が、お喜びに・・・」

 

sei 「おーい、朱里ー。」

 

朱里「はわわ。そ、そうです、ご主人様はドMなんかじゃないですし、これはちょっと。」

 

sei 「まあ、朱里の言いたいことも解るんですけど、止むに止まれぬ事情があるんです。」

 

朱里「そ、それは?」

 

sei 「だって、思いついちゃった以上、書かなきゃもったいないじゃん。

   よって、一刀君には一時的に学習しない子になってもらいました。」

 

朱里「・・・どうでもいい理由ですね。」

 

 

朱里「次に、コメントですね。

   桃香様の登場ということもあって、その立ち位置が気になるというものがありました。」

 

sei 「まあ、なるべく原作に近い様な感じにしてみました。当然、いつかは戦うライバル関係です。

   まだまだ未熟でも、自分のできることをしていこうと頑張っている女の子って感じですね。」

 

朱里「つまりは、敵、悪役ってことになっちゃうんですか、私たち。」

 

sei 「まあ確かに、敵は敵なんですけど、あまり酷い感じにはしたくないんですよね。

   前にも言った通りみんな好きなので、なるべく敵になる人達も、嫌な所がでない様にしたいです。」

 

朱里「それ、話として大丈夫なんですか?」

 

sei 「さあ?なる様になるでしょ、あはははは。」

 

朱里「はぁ〜・・・」

 

 

朱里「それじゃ、次ですね。」

 

sei 「はいはい、どうぞ。」

 

朱里「えーと、結構意見が多かったのが、愛」

 

sei 「あー!!あー!!」

 

朱里「えと、あ」

 

sei 「わー!!わー!!き・こ・え・な・いーー!!!」

 

朱里「その、今回もですけど、あまりこういった問題は、先延ばしにしないほうがいいと思いますよ。」

 

sei 「知ったことか!怖いものは、怖いんだ!延ばして逃げれるのなら、いくらでも延ばすわ!!」

 

朱里「はわわ、すっごい真面目な顔で、とんでもなく情けないこと言ってます。」

 

 

sei 「というわけで、朱里。」

 

朱里「はい。」

 

sei 「今回は、これで終わりだね。( ^ー゚)b グッ!」

 

朱里「はい?」

 

sei 「さて次回ですが、劉備達と共に黄巾党本隊のいる場所へと辿り着いた一刀。

   他の諸侯も集まる中、戦の緊張感が高まって行く。

   そんな中単身、張三姉妹の救出へと動く一刀。

   果たして、一刀は無事三人を救出することはできるのか、って話ですね。」

 

朱里「あの、かなり長めに次回予告して、お茶を濁すのはどうかと思うんですけど。」

 

sei 「はい、それではみなさん、次回またお会いしましょう!!」

 

朱里「はわ、じ、次回も見て下しゃい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

sei 「ふぅ、今回もなんとか逃げ切れたな。」

 

朱里「いつか痛い目に会いますよ。」

 

(はわわわわ〜♪はわわわわ〜♪はわわわわ〜♪)

 

朱里「あ、メールが来てる。」

 

sei 「・・・随分と変わった着信音ですね。」

 

朱里「愛紗さんからですね。」

 

sei (ビクッ!!!)

 

朱里「えーと、『sei よ、いつまでも逃げ切れると思うなよ。』らしいです。」

 

sei 「ハ、ハハハハ、そ、そのくらいだったら、前回の手紙の方がまだ怖かったですよ。

   や、やっぱり、時間をおいたことで、怒りが収まってきてるんだ、うん、そうに違いない。」

 

朱里「・・・その、画像が添付してあるんですけど。」

 

sei 「えーと、どれど、ヒィィィィィィ((((ll゚゚Д゚゚ll))))ィィィィィィ!!!」

 

朱里「皆さんは、問題があっても先送りにせず、すぐ解決しちゃいましょうね♪」

 

 

 

説明
黄巾党と戦っていた部隊、それは劉備が率いる義勇軍だった。
その突然の出会いに、驚く一刀。
しかし華琳が告げた劉備への提案により、さらに驚くことになってしまうのだった。



メリークリスマス。
また遅くなってしまいましたが、クリスマス前には投稿できました。
まあかといって、話はクリスマスと一切なんの関係もないんですけどねw
まあそんなお話ですが、よかったらご覧ください。桃香
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コメント
アーモンド 様>応援ありがとうございます。  愛紗のメアドですが、この界隈何故か知っている人が多いんで、そっちに聞いた方が早いかもしれませんよw(sei)
また知らないうちに上がってたwww毎回楽しみにしてます。  あ朱里さん愛紗のメアド教えてください(土下座)(アーモンド)
アサシン 様>理不尽なくして、一刀と恋姫たちの関係は成り立ちませんからw(sei)
kikikuya 様>まあ、一刀にとってはいつものことですけどねw(sei)
理不尽ここに極まれり(アサシン)
一刀乙ww(kikikuya)
本郷一刀(ほんごうかずと) 様>一刀の立ち位置といえば、皆の恋人で、種馬で、おもちゃで、鬱憤の捌け口じゃないですかw(sei)
一刀の立場って一体…とりあえず一刀、冥福を祈ります …自業自得とか言っちゃダメですよww(ミドラ)
デューク 様>読心術の間違いですね。  まあ、一刀の心の声が読まれるのは、定番ですよねw(sei)
前原 悠 様>いやー!は・な・し・てー!! 聖なる夜に、主のもとに召されるのはいやー!!(sei)
イマ 様>え、えーと、それは、どこを唐竹るんですか?場所によっては、お見せできない衝撃映像になってしまうんですけど。(sei)
メガネオオカミ 様>一刀の活躍を、こうご期待下さい。  そして、私はもう、駄目そうです・・・(sei)
アルヤ 様>書いてはなかったのですが、実はあの場には他にも数人の兵士がいたのです。そして、兵士Aとは実は私だったのです(すいません、嘘です。)(sei)
ロンリー浪人 様>学習しないのは否定しないけど・・・ いやー!!鬼が、鬼がきたーー!!(sei)
不知火 観珪 様>星は、どの軍でも存在感がありますからね。 風や稟の出番はまだ先なので、もう少しお待ちくださいね。(sei)
本郷 刃 様>そろそろそうゆう面も出しておかないと、一刀らしくないかなーと思いましてw(sei)
読唇術?読んでるのは唇じゃなく心じゃないの? まあ、この世界の乙女は邪な考えや癪にさわる考えに敏感だからなあ、学びなさい、一刀!!(デューク)
いったいなにをみたんだろう・・・・・・;;;;「ピッピッピ あ、愛紗さん?え?seiさん見つけたら捕まえておけですか?わかりました。ピッ」ふーといわけでseiさん黙って捕まってね♪俺も命ほしいから^^(前原 悠)
そろそろseiさんがかわいそうになってきたので、愛紗さんにseiさんを唐竹割りしてもらうってことで許してもらいましょう。seiさん、この提案どうでしょうか?(イマ)
次回、三姉妹救出編! 頑張れ、一刀! 負けるな、一刀! そして早く逃げてください、sei様!?(メガネオオカミ)
何でB?兵士Aは誰だよ?(アルヤ)
主人公って作者の分身ですよね? つまり、何度やっても学習しないのはseiさんも一緒ってことですか。現に今も …あ、あっちに見えるのは………おーい、愛紗さ〜ん!! こっちにseiさんいるよ〜!!!(ロンリー浪人)
相変わらずの星さん! この雰囲気というか空気が大好きっす! 早いとこ風たんや稟さんも合流して欲しいところです(神余 雛)
一刀も結局平常運転でしたねw(本郷 刃)
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