時は遡り

寿春、合肥組

下?

城壁北側

北郷兵「許?様！門が持ちません！」

季衣「クッ・・・援軍が来るまで耐えて！」

北郷兵「左慈様から伝達です！間に合わない場合は脱出せよ！

殿は受け持つとの事です！」

季衣「（華琳様・・・どうすればいいんですか？）」

呉本陣

陸延「甘述ちゃ〜んもう少しで落ちそうですね。」

甘述「ああ、よく耐えたもんだが・・・終わりだな。」

韓綜「北郷軍もそろそろ落ちて欲しい物ですね。」

城壁北側

季衣「残りの兵数は？」

北郷兵「左慈様の援軍と合わせて・・・2万程かと」

季衣「向こうか20万・・・無理だよぅ・・・うう・・・。」

そこへ

北郷兵「失礼します！濮陽方面から・・・

徐進軍15万程の兵がこちらに向かってきています。」

季衣「嘘・・・」

呉本陣

王凌「失礼、援軍に参った。」

陸延「援軍ありがとうございま〜す。」

王凌「状況は？」

陸延「2刻程かと〜」

呉兵「失礼します！陳瑠方面から砂塵が！」

陸延「！直ぐに追撃を！」

王凌「私が行こう。」

陸延「韓綜ちゃんもお願い。」

韓綜「御意！」

城壁北側

北郷兵「許?様！援軍が到着しました！」

季衣「よかった・・・ボク達はもう少し耐えるよ！」

城壁西側

左慈「間に合ったか！もう少し耐えるぞ！」

北郷兵達『おお！』

北郷本陣

涼美「心姉様はそのまま中央から崩してください！

渚さんは左翼から、明命さんはお城の援護をお願いします。」

渚「任せろ！」

明命「任せてください！」

心「b」

中央前曲

心「音々・・・旗を」

音々「御意ー！」

バサッ

音々「呉の馬鹿共！聞くがいいですぞ！

ここに居るは先代王の娘！北郷心殿である！

鬼の目覚めをしかと焼き付けろなのです！」

心「行く」

シュッ

ザクッ

呉兵「ぐわっ」

呉兵「ばっ化物！うわっ」

ザクッ

心「邪魔・・・」

ザクッザクッ

徐進兵「この！」

スカッ

心「遅い・・・」

シュッ

ザクッ

音々「今なのです！撃てー！」

シュシュシュシュシュシュ・・・・

無数の弓が徐進、呉兵に降りかかる。

心「吹き飛べ・・・」

ブォンッ

ドゴーンッ

王凌「そこのお前！私と戦ってもらおう！」

心「時間がない・・・死ね」

シュッ

カキンッ

王凌「この程度・・・何故・・・がはっ」

心はもう一方の手で、短剣を胸に投げつけた。

心「仕込みナイフは当たり前・・・」

スパーンッ

王凌の首が空に舞う・・・

心「このまま突撃・・・」

心兵『おお！』

左翼

渚「おらおらおら！」

シュッ

ザクッ

韓綜「徐晃！ここは通さんぞ！」

渚「なら、押し通るまで！はぁぁぁ！」

カキンカキンッ

韓綜「クッ」

渚「亞莎！」

亞莎「私達は城壁までの道を作ります！

蜂矢の陣でこじ開けて下さい！

その後、魚鱗の陣で道を固めます！」

北郷兵『おお！』

亞莎の掛け声と共に兵達は止まらず、突っ込んで行った。

しばらくして、門までの道が開く。

亞莎「魚鱗の陣！・・・明命！今です！」

明命「周泰隊はそのまま入城します！」

城壁西側

左慈「直ぐに門を開けろ！周泰隊が入城次第反撃に移る！

白炎隊以外の兵を北門に送れ！俺達は討って出る！」

呉本陣

陸延「むむむ〜35万の兵がこんなにも容易く・・・

撤退します！韓綜ちゃんと甘述ちゃんに伝達を！」

呉兵「御意！」

城壁西側

左慈「奴らを逃がすな！進め！」

白炎隊『おお！』

明命隊はうまく入城し、防御を固めた。

城壁北側

季衣「明命！」

ぎゅっ

明命「これで勝てます！」

兵士「失礼します！奴らが撤退していきます。」

明命「何とか凌いだわね。」

左翼

カキンカキンッ

兵士「失礼します！陸延樣から撤退との事です。」

韓綜「っち、分かった。勝負はお預けだ！」

渚「今度はわっちが勝つ！」

韓綜「これより本陣に戻る！」

韓綜はそのまま本陣へと戻って行った。

徐晃兵「よろしいんですか？」

渚「負傷者が多い、直ぐに救護に回ってくれ。」

徐晃兵「はっ！」

渚「わっちも修行不足かな。」

涼美「心姉様は直ぐに皆刀の援軍に行って欲しいのです。

音々さんはこっちに居てもらいます。」

心「ん」

音々「しょうがないですな〜任されたです。心殿お気お付け下さい。」

心「ん」

心はそのまま皆刀の元へ

こうして、呉軍、徐進軍を追い返したが被害は激しかった。

襄陽

王座の間

千里「皆刀樣、下?での戦いが終わりました。」

皆刀「どうなったの？」

千里「涼美様の書簡によると、呉軍は徐進軍の援護が入った模様なのですが、

敵は撤退と言う形で終わりました。」

皆刀「良かった・・・心姉さんもお疲れ。」

心「ん」

愛乃「さすがはお父さんですね。」

月音「左慈さんが居るし負けないでしょう。普通」

皆刀「だな。」

千里「復旧作業はまだ掛かるとの事です。」

皆刀「じゃあ、しばらくは余裕があるな。」

千里「はい、復旧作業済み次第、江夏を取りに行きます。」

皆刀「そうしよう。」

拠点　周昭

王座の間

皆刀「あの子はどうなってるん？」

泊「まだ、部屋に閉じ篭っとる。時期に出てくるじゃろ。」

千里「解放して馬も用意すると言ったのですが、

まだ、篭ってますね。」

皆刀「そっか・・・」

捕虜部屋

周邵「私は呉に仕える隠密暗殺部隊周邵・・・

なんだけどな・・・北郷皆刀・・・」

コンコンッ

泊「入るぞ！」

周邵「泊！」

泊「どうじゃ明理。」

明理「どうって言われましても・・・」

泊「もし、嫌なら呉に戻ればよかろうに。」

明理「分からないのです。戻ろうと思った途端に、

皆刀樣の笑顔が浮かぶのです。」

泊「（樣？）ほほう・・・」

明理「何ですか」

泊「お主・・・好いとるな？」

明理「ななななな何故そうなるんですか！///」

泊「その心の解消をしてやろう。耳を貸せ。」

明理は言われた通り、耳を近づけけた。

泊「ごにょごにょごにょ・・・」

城下

果物屋「おお！太守樣。」

皆刀「繁盛してる？」

果物屋「ええ。呉が居た時より快適ですよ。

よかったら桃を持ってって下さい。」

皆刀「良いの？」

果物屋「その変わり、お城の方でも宣伝してくださいよ。」

皆刀「おう！」

点心屋「太守樣！こちらも寄ってって下さい。」

皆刀「これは・・・キムチか。」

点心屋「ええ。貴方のお父様に教わったんですよ。」

皆刀「へ〜」

点心屋「もしよかったら味見でも如何です？」

皆刀「もらうよ・・・うん！うまい！」

点心屋「うちの名物点心ですよ。」

明理「民達にが笑顔に・・・///」

キラーンッ

明理「あれは！」

暗殺者「死ね！」

シュッ

明理「危ない！」

皆刀「しまった！」

カキンッ

明理は矢を弾き落とした。

暗殺者「っち！」

明理「逃しません！」

シュッ

暗殺者「がはっ」

バタンッ

明理「これは・・・呉の者ですか・・・

これが愛蓮様のやり方なのですね・・・」

皆刀「周邵！大丈夫か！」

明理「ただのカスリ傷です。」

皆刀「だめだよ。」

皆刀は自分の服を破り、傷口に巻いた。

皆刀「これでよし！・・・ありがとう。」ニコッ

明理「///いえ（迷いは晴れました。）

皆刀様！」

明理は臣下の礼を取った。

皆刀「えっ？」

明理「我が名は周邵、真名は明理と言います。

私はもう迷いません！貴方様の盾となります。」

皆刀「・・・良いの？」

明理「はいっ！」

猫「にゃ〜」

明理「お猫様〜?」

皆刀「これからよろしくね。」ニコッ

明理「はいっ！」

夜

皆刀の部屋

皆刀「よしっ！今日の業務は終わり〜」

コンコンッ

明理「失礼します。」

皆刀「どうしたの？」

明理「皆刀様！私に子種を下さい！///」

皆刀「ぶーーーっちょっ何を言い出すんだ！」

明理「泊がこう言えば、抱いて貰えると言ってましたので・・・

ダメでしょうか？」

皆刀「いや、ダメじゃないけど・・・俺なんかで良いの？」

明理「はいっ！///」

皆刀「・・・分かった。・・・つくづくお父さんの血が流れてるのが分かるな・・・」

明理「？」

事後

翌朝

バタンッ

愛乃「皆刀ちゃん〜おはよ・・・う！＃」

皆刀「ん？・・・あ！」

皆刀の隣には気持ちよさそうに眠る明理の姿があった。

愛乃「・・・＃」

皆刀「あの〜愛乃さん？」

愛乃「この！浮気者ーーー！」

愛乃の拳に気が溜まっていく。

皆刀「早まるな！」

ドゴーンッ

王座の間

達也「ボロボロだな。」

皆刀「うむっ慣れた。」

瑠梨「慣れちゃダメでしょ・・・」

愛乃「＃」

暦「愛乃よ、何故ダメなのだ？一刀様は何人もの女性と、

閨を共にしてるぞ？」

愛乃「それはそうですけど・・・」

月音「そうだよ〜良いじゃん、英雄色を好むって言うしね。

おっとうの血が流れてるんだからしょうがないよ。」

愛美「アンタもね。」

月音「私、良い事言ったと思わない？」

愛美「そうね・・・愛乃、それを認める器の広さも居ると思うよ。」

愛乃「・・・そうですね・・・これ以上女性が増えない事を祈ります。」