真・恋姫†無双 真公孫伝 〜雲と蓮と御遣いと〜 1−28
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この作品は【 恋姫†無双 】【 真・恋姫†無双 】の二次創作です。

 

三国志の二次創作である物に、さらに作者が創作を加えたものであるため

 

人物設定の違いや時系列の違い。時代背景的な変更もありますので

 

その辺りは、なにとぞご容赦をお願いいたします。

 

上記をご理解の上、興味をお持ちの方はそのままお進み下さい。

 

 

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「ふふっ、どうやら敵はこっちの誘いに乗ってくれたみたいね」

 

関攻めの喧騒の中に心底嬉しそうな声が通る。

 

「孫策さま!関が開きます!!」

 

「分かってるわ思春。孫策隊!袁紹軍を盾に後退するぞ!適度に矢を射かけ、敵を誘い込め!」

 

周囲で混乱する袁紹軍が孫策の台詞にどよめく。だが、そんなもの知ったことではない。孫策は笑みを浮かべながら徐々に開く門を肉食獣の様な獰猛な眼で見つめていた。

 

 

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「麗羽さまーっ!」

 

 

前線も前線。

無謀な関攻めを敢行する最前線。それを文醜と共に指揮していた顔良が声を張り上げながら総大将、袁紹の下へと駆け寄っていく。

 

 

「あら顔良さん、関は破れまして?」

 

「あ、いいえ、まだですけど……」

 

 

二人を前線に送りだした袁紹としては顔良や文醜が次に自分の元に戻って来るのは、関を破った報告の時。そう思っていただけに、袁紹は少しづつ不機嫌オーラを纏い始める。

 

 

「あら、じゃあなんですの?私(わたくし)の耳に入れたいことでも?」

 

 

自然とその口調も素っ気ないものになってしまっていた。

顔良もその袁紹の性格に慣れているのだろう。少しの不快感も示さず、だが少し苦笑い気味で報告を始めた。

 

 

「あの〜なんでか分からないんですけど門が開き始めてて――」

 

「それを早く言いなさい!」

 

「きゃっ!」

 

 

突然、袁紹の上げた大声に吃驚して小さい悲鳴を上げる顔良。

それを気に出来ないほど袁紹は舞い上がっていた。

 

 

「おーっほっほっほ!!!!我が軍の間断ない攻撃に恐れをなして門を開けたのですわねっ!」

 

 

どこかの覇王様が聞けば「間断ない、ねぇ……」なんていう呆れ交じりの台詞を吐きそうな、どこからくるのか分からない自信の程だった。

 

顔良も吃驚した拍子に少し出た涙を拭いながら、それと似たようなことを思っていたが敢えて口には出さない。こういう時は、触らぬ神になんとやら。

下手に触れて不興を買ってもしょうがないと理解している故の傍観だった。

 

戦場に、関攻めの喧騒以上の高笑いが響き渡る。

普段なら皆が皆、足を止めて声の発生源を探そうと辺りを見回すかもしれない。

そう言っても過言では無いくらいの高笑い――が、しかし。

 

事ここに至ってはそんな事象は起こり得ない。

なぜなら――

 

 

ドンッ!!!

 

 

 

――前線ではそんなものよりも目を引く、いや目を引かざるを得ない光景が展開されていたのだから。

 

 

 

「……はい?」

 

 

 

袁紹の高笑いが止まる。

目が点になる。天に向けられたまま。

 

辺り前だろう。その眼には、人間が数十……

いや、数百人規模で空を舞うという現実離れした光景が映し出されていたのだから。

 

 

「あっ、あっ……あれはなんですのーっ!!!!!!!」

 

 

自慢の高笑いより大きな絶叫が戦場に轟いた。

 

 

 

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「おー!派手にぶち上がっとんなぁ!さすがは呂奉先や」

 

「当たり前なのです!恋殿に掛かればこんな連合パパッと一掃なのです!」

 

「……疲れるからやだ」

 

 

 

虎牢関門前。

門が開くのを目にし、内部に攻め寄せようと思った矢先。

兵達が目にしたのは武骨で凶悪な武器を手にした一人の少女。

 

 

次の瞬間には視界いっぱいに広がっていた人の群れが空へと舞い上がっていた。

その信じられない光景を目の当たりにし、しばらく時が止まっていた兵達。

 

 

『あっ、あっ……あれはなんですのーっ!!!!!!!』

 

 

それを皮肉にも後方から聞こえてきた絶叫が覚醒させた。

同時に、目の前のありえない光景を引き起こした存在を、嫌でも自覚することになってしまったが。

 

 

 

 

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そして、陳宮によって勢い良く広げられた

『それ』を見た兵士たちは恐怖に慄くこととなるだろう。

 

彼女達呂布軍にとっては誇りの、それ以外の兵士たちにとっては恐怖の象徴であるものなのだから。

 

 

「あ……あぁ……!!」

 

 

兵士の一人が風にたなびく『旗』を見て青ざめる。

呼吸が上手く出来ない。

その『深紅の旗』が意味するところを理解してしまったが為に――。

 

 

 

 

「りょ、りょりょりょ……っ!呂布だーーっ!!!!!」

 

 

 

 

『深紅の呂旗』

 

 

 

それは伝説を知る者達にとって悪夢でしかなかった。

その旗と相対しているのであれば尚更に

 

 

 

 

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敵の慄く声が止むのを待たず、深紅の呂旗を背にたなびかせた呂布は前進し、機械的に眼前の敵を駆逐していく。先刻と同じような光景が地上と空で展開されていくのを苦笑い交じりに横目で見つつ、張遼は背後に整然と列する部下達に向き直った。

 

 

「うっし張遼隊ぃ!こんなとこで死ぬんは許さへんでえ!こっからが正念場や、呂布っちの後に続いて――」

 

『張遼さま――!』

 

兵士がそれに気付くより早く、張遼は振り向きざま、堰月刀で飛来した矢を打ち落としていた。

 

「――あの馬鹿どもぶっ飛ばしたれぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

『おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

意図せずして士気を上げた張遼隊。

一気呵成に進撃するその先には、矢を射った孫策隊。

 

こちらの動きに気付き後退して行く赤い群れを張遼は睨みつける。

 

 

(誘われとんなぁ……まぁええか。袁紹は恋に任しとけば問題は無いやろし、ウチは敵の囲みに風穴開けたる……!!)

 

「張遼隊ぃ!全速前進っ!あの赤い奴ら追うでぇ!!」

 

『応!!』

 

 

張遼は突き進む。

誘われていると理解した上で。策であるならばそれすら踏み潰して行く覚悟で。

 

 

 

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『前線は混乱し収拾がつかない状態!情報も錯綜しており――』

 

 

虎牢関攻め先発部隊の様子を確認してきた斥候の報告を聞いている面々は皆が皆、一様に険しい表情を浮かべていた。公孫賛軍の主としてその報告を聞いていた白蓮は傍らに立つ雛里に「どうしよ……」的な顔を向ける。

 

 

「あわわ……正直なところ本当に敵が討って出て来るとは思っていませんでした……」

 

「本当に、ってことは予想はしてたの?」

 

「は、はい。でも可能性としては低かったし、あったとしてもすぐには出てこないと……」

 

 

シュンとした様子で帽子を押さえる雛里の頭をポンポンと叩いて慰める一刀。

その様子を見つつ、星は顎の下に添えていた手を戻し、口を開いた。

 

 

「ならば先発隊の誰かが策を巡らせたのかもしれませぬな。候補で言えば曹操辺りが可能性として最も上げられるところだが……」

 

「荀ケか、孫策さんか……周喩さん辺りも侮れないかな」

 

「いやもしかすると袁紹殿や袁術殿が――」

 

「「それはない」」

 

「――でござるか……」

 

 

一刀と星に同時に突っ込まれた舞流はショボーンと意気消沈し項垂れてしまう。

燕璃がそれを見て溜息を吐くが、現状を優先したのかフォローは入れなかった。

 

 

「とにかく現状を優先しよう。雛里だって万能じゃないんだから、そう落ち込むこと無いんだぞ?次に頑張ればいいさ」

 

「白蓮様……」

 

 

雛里の暗い気持ちを吹き飛ばすように

ニカッと笑った白蓮。だがそれも一時のこと。

表情を引き締め、斥候によってもたらされた情報を頭の中で整理し始める。

 

少しの間があり

一度力強く頷いた白蓮はその場に居並ぶ仲間を見据えた。

 

 

「星!」

 

「前線への援軍ですな」

 

「……最後まで言わせてくれないか?」

 

 

きりっとした表情が崩れ、半泣きになる白蓮。

 

 

「これは失敬」

 

「はぁ……星!騎兵二百を率いて前線の援護に向かってくれ。必要があれば追って援軍も出す。報告の内容から考えると一番被害を受けてるのは本初の軍だ。気乗りしないかもしれないけど頼んだ!」

 

「心得た。兵達に罪は在りませんからな。なに、この辺りで袁紹に恩を売っておくのも悪くないだろう」

 

「燕璃!」

 

「趙雲殿の支援を承りましょう」

 

「やだー!!!!もう帰るー!!!!!!」

 

 

星、燕璃と続く指示の先廻りに心が折れたのか

半泣きどころかマジ泣きをし始める白蓮。

 

自分達に向けられる一刀のジトっとした視線を感じ

居心地が悪そうに目を明後日の方向に向ける星と燕璃だった。

 

 

「くすん……いいんだいいんだ。どうせ私の言うことなんて皆にはお見通しなんだ」

 

「そんなことないでござるよ大殿!さあ!某にも指示をっ!」

 

 

「くすん……留守番」

 

 

「だな」

「ですね」

「はい……」

 

「おおおお……」

 

 

白蓮の指示に始まり、一刀、燕璃、雛里の連携。

 

水関での失態を思い出した舞流は

自分に謹慎命令が出ている事をも思い出し、頭を抱えて呻いていた。

 

自分並みにテンションが下がった舞流を見て少し持ち直したのか。

しかしまだ若干、目に涙を溜めている状態の白蓮は残る二人に指示を出す。

 

 

「雛里は斥候から情報を出来るだけ多く得て、全体的な状況の把握と臨機応変な対応を。どの敵に誰をあてればいいか私には分からない。だからその辺りの選定も頼む。但し、報告は厳に」

 

「分かりました。ご期待に添えるようにがんばりましゅ!……ひゃんじんなひょころでひゃんじゃいましゅた……」

 

「あはは……。一刀は雛里と一緒に情報の選別と、情報共有の為に他の陣営へ、伝礼兵を派遣してくれ」

 

「ん、了解。それだけなら雛里と俺とでお釣りがくるから、待機組の舞流と大将の護衛かな」

 

 

大将。

つまり自分の護衛。

 

自分が少し軽く見られていると感じ

お返しに、と一刀をからかう様な目で見る。

 

 

「護衛〜?一刀が〜?」

 

「あっ、ひでぇ!なめんなよ?……護衛ぐらいなら出来る!!」

 

「……わー」

 

 

微妙に憐みの目で一刀を見る白蓮。

 

 

「つっこむとかしてくんない!?ボケてんだからさぁ!」

 

 

今度は一刀が半泣きになる番だった。

 

 

 

 

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「白蓮どの!」

 

 

そこに馬の嘶きと共に後方からやって来る武将が二人。

青龍堰月刀を引っ下げる愛紗と、丈八蛇矛をグルグルと振りまわす鈴々だった。

 

 

「鈴々!味方の前で蛇矛を振りまわすなと何度言えば分かるのだ!」

 

「う〜……だって鈴々は水関ではお留守番だったから、イライラしているのはしょうがないのだ!う〜!」

 

「はぁ……。すみません白蓮殿。お見苦しいところをお見せしてしまって」

 

「いや気にしないで良いよ。それよりどうしたんだ二人だけで。桃香と他の義勇兵達は?」

 

「そ、そうでした!我らこれより桃香さまのご命令で前線の援護に向かうのですが、我ら二人が前線へ赴けば、只でさえ寡兵な我が軍の護りが薄くなってしまう――と朱里が」

 

 

姉妹喧嘩をしている場合では無いと気付き

自身の失態に軽く頬を染めながら愛紗は早口で状況を説明した。

 

 

「つまり後方の劉備軍を我が軍に合流させ、見方だけでも兵数の強化を図ろうと言うことですね」

 

「あ、ああ……朱里はそう言っていた。驚いたな……まったく同じことをこうも簡単に」

 

「白蓮さま、私達の軍も数はそれほど多くはありませんからここは……」

 

「うん、分かってる。一刀!少し行軍速度を落とすから追い付いてくるようにって桃香のところに伝令出してくれ!」

 

「あいよ!伝礼兵――」

 

 

雛里の言いたいことを酌んだ白蓮はすぐさま指示を飛ばした。

威勢よく答えた一刀は伝礼兵を近くに呼び、指示を伝える。

 

 

「かたじけない。それでは我らは先に」

 

「おいおい愛紗よ。私を置いていくつもりか?」

 

「おー、星も来るのかー?」

 

 

愛紗と鈴々の横に轡を並べる星。

初めからこの三人で前線へ向かうことが決まっていたかのように振る舞う。

 

 

「ああ、白蓮殿の命でな。では白蓮殿、吉報を待たれよ」

 

「気を付けろよ、星」

 

「ふっ、無用な心配ですな。ですが有り難く頂戴しておきましょう。

愛紗、鈴々、先に行くぞ、はっ!」

 

 

一瞬だけ、言葉では伝わらない

目でのやり取りを交わした白蓮と星。

 

次の瞬間

不意打ちのように馬の腹を蹴り、その場にいる誰よりも早く飛び出していた。

 

 

「あーっ!星ずるいのだ!」

 

「待て二人とも!では白蓮殿、馬上から失礼をしました。私も前線に向かいますのでこれにて、はっ!」

 

 

星の後を追い、続けて飛び出した鈴々に驚きつつ

失礼とは思いながらも一言断った愛紗は馬上から白蓮に頭を下げると

二人に負けず劣らずの勢いで飛び出していった。

 

 

「大丈夫かな……」

 

「大丈夫だろー?あの三人で動くなら滅多なことは起きないさ」

 

 

伝礼兵を出立させ、白蓮の傍らに戻ってきた一刀。

心配性な彼らしい台詞に、白蓮はのんびりと、しかし確かな期待を持って応えた。

 

 

「それよりうちも行軍再開するぞ!先行したやつらの支援とか補給とか怪我人の手当てとか色々あるんだから!」

 

「ん、ああ、分かった。雛里、全軍に行軍速度を落とすように通達。劉備軍が合流し次第、迅速に前線へと向かう。おそらく激戦になるだろうから今の内に英気を養っておくように伝えてくれ」

 

「は、はい!分かりました!」

 

 

勢いよく応え、裾をパタパタとはためかせながら後方に下がっていく雛里を優しい眼で見つめる一刀。傍から見ればそれは気を取りなおし、今できることをするという、いつもの北郷一刀だろう。

 

 

(天下無双の飛将軍、呂布……か。何事も無ければいいんだけど)

 

 

しかしその胸中はこの場から遥か先に向けられていたことを、知る者はいなかった。

 

 

 

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『ぎゃっ!』

 

『……ぐへぇっ!?』

 

 

 

振るった堰月刀が次々と敵に致命傷を与えて行く。

呂布と共に敵の群を突っ切る張遼は、額の沸き出る汗を返り血と一緒に拭った。

 

「あー、鬱陶しい!全然敵が減らへん!」

 

「……敵、多い」

 

「ホンマになっ……!うらぁ!」

 

 

会話しながら、呂布に迫った矢を弾き飛ばす。

 

 

「……霞、ありがとう」

 

「礼なんて言っとる場合とちゃう!そろそろ逃げ始めないとアカンかな?」

 

「……まだ」

 

「いつまで粘るつもりや呂布っち!このままずるずると今の状況繰り返し取ったら逃げる機会失うで?」

 

「……もうちょっと」

 

「もうちょい敵減らす言うんか?」

 

 

張遼の台詞に呂布はコクリと頷く。その間も手は動き、敵を数十人単位で屠っていた。

 

 

「……霞が右の敵を倒す、……恋が正面の敵を倒す」

 

「いや確かに右の包囲は薄いんやけど……恋が正面っちゅうことは敵の大部分相手にするんやで?」

 

「……恋は大丈夫、……霞の方が大変」

 

 

呂布の指摘に一瞬ドキリとし、冷や汗が流れる。

 

 

「なんや、お見通しやったんかい」

 

 

無意識に手の甲にある傷を押さえた。

水関で一騎打ちをした際、趙雲に付けられた傷を。

 

 

「……霞の仲間も怪我してる人多い。……恋はまだ大丈夫」

 

「……流石やなぁ、こと戦に関しては呂奉先の眼は誤魔化せんいうわけか」

 

「恋は死なない、……だから霞ともまた会える」

 

「嬉しいこと言ってくれるやないか。……分かった。ウチは右の囲みを破ってそのまま逃げる。恋も正面の敵あらかた片付けたらはよう逃げないとあかんで?」

 

「……大丈夫、ちんきゅーがいるから」

 

「そか。それやったら心配せんでもええな。……そんじゃまたどこかで会おうな?」

 

「……(コクリ)」

 

素直に頷く呂布を見て、張遼は目を細める。

その眼差しは、姉が妹を見守る様に暖かかった。しかしそれを長くも続けてはいられない。

 

 

「張遼隊ぃぃ!!これから右の包囲破って逃げるでぇ!酷なこと言うかもしれへんけど倒れた奴は見捨てて行きぃ!自分が生き残ることを第一に考えるんや!」

 

『はっ!!』

 

「ええ返事や!そんじゃウチの後に続きぃ!その勢いのまま、敵いてこましたれぇぇぇぇ!!!!!!」

 

 

張文遠。

既にその瞳には右の包囲が薄い箇所しか映っていない。

覚悟を決めた紺碧の軍は、士気を最高潮まで高め、突撃を開始した。

 

 

 

 

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それを見送る呂布。

だがそれも一瞬のこと。

 

目の前の大軍を見据えた獣は再び、純粋に武を振るい、殲滅を再開する――が、しかし。

 

 

「待てっ!」

「待つのだ!」

「待ってもらおう!」

 

 

「……?」

 

 

その眼の前に三騎の武者が降り立った。

 

普段なら、待てと言われても待つ筈がなく、そのまま吹き飛ばして先に進むだけ。

だが不思議と、呂布にしては珍しいことだったが、少し待ってみる気になった。

 

 

――敵に、これから殺す相手に興味を持つなんて。

 

 

自分の奥底から声がする。

だがその声を無視できるぐらいには興味を持った。

 

 

「貴殿が呂布か」

 

「……お前は?」

 

「我が名は関羽!桃香さまが第一の矛にして幽州の青龍刀!」

 

「鈴々は燕人張飛なのだー!」

 

「公孫賛軍客将、趙雲。会えてお目にかかれて光栄だ呂布殿」

 

 

三者三様の自己紹介に

呂布はたっぷり二十秒は掛けて首を傾げた。

 

 

「な、なんだその反応は!我らも名乗ったのだから貴殿も名乗るのが筋というものであろう!」

 

「かんう……ちょうひ……ちょううん」

 

 

方天画戟を持った手とは逆の手で、愛紗、鈴々、星と順番に指を指していき、最後に小首を傾げる呂布。

 

尋常ではない闘気が立ち上っている辺り、間違いなく目の前にいる赤髪の少女は天下無双の呂布だろう。しかしその闘気とは不釣り合いな行動に、多少なりとも三人は気勢を削がれていた。

 

 

「なあ……愛紗よ」

 

「なんだ、星」

 

「いやな、この少女との戦い……やりづらいと思うのは私だけか?」

 

「なんか鈴々も弱い者いじめしてる気分なのだ……」

 

「む、むう……。確かに何かこう……保護欲を感じさせるものではあるが――って、そんなことを言っている場合でもないだろう!」

 

「……恋は呂布。……呂奉先」

 

 

ワンテンポずれた

呂布からの回答に、とりあえず胸をなで下ろす三人。

 

小動物の様なその雰囲気に少しだけ

人違いかと思ってしまったが、どうやらそうでは無いらしかった。

 

愛紗は、仕切り直しだ、とでも言わんばかりに一度咳き込む。

 

 

「こほん……そ、そうか。ならば呂布よ、お主にこれ以上味方を倒させるわけにはいかん。すまんがここで止めさせてもらうぞ」

 

「……お前たちじゃ無理。……恋には勝てない」

 

「むむむー!鈴々たち馬鹿にされてるのだー!」

 

「ふむ、そう言われると試してみたくなるのが武人の性。呂布よ、悪いが少々付き合ってもらうぞ」

 

「そういうことだ、呂布。貴殿の噂は耳にしているのでな卑怯とは思うが三人掛かりで行くぞっ!」

 

「……やはり我々の方が悪人に見えないか?」

 

「星!」

 

 

ボソッと呟かれた星の一言に反応し、愛紗が抗議の声を上げた。

 

 

「……お前達、おもしろい」

 

「そう言われて悪い気はせんな。お前はどうだ?愛紗」

 

「まったく……!お前はずっとそうしていろ!行くぞ呂布っ!」

 

「恋は生きなきゃいけない……だから負けない」

 

 

微笑んでいた表情を引き締め、自分の覚悟を口にする。

呂布は、既に何百もの血を吸った愛用の武器、方天画戟を構え敵を迎え撃つ。

 

だが未だにその心は、自身がこのおかしな三人組みと戦う意義を見出せずにいた。

むかってくるなら敵。敵なら倒す。本来ならばそれぐらい単純なことだというのに。

 

 

 

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「華琳さま!袁紹は兵を残して後退!張旗が袁術軍へと向かっています!」

 

 

弓兵の眼を活かして戦場を見る夏候淵。その口から逐一、戦場の情報が伝えられる。

その報告に、曹操は不愉快そうに眉根を寄せた。

 

 

「麗羽……王にあるまじき行動ね、まあいいわ。秋蘭、孫策は?」

 

「袁術軍の後方に抜けた模様!旗が殆ど動いていないことから、牽制の為に矢を射っているだけかと推察します」

 

「妥当な判断でしょうね。すると孫策は目的を達した……なら今度はこちらの番ね。春蘭!」

 

「はっ!」

 

「張遼を止めてきなさい。出来るわね?」

 

「それはもちろん……しかし、袁術軍を助けることになってしまいますが」

 

「結果的に袁術を助けることになるのは癪だけれど、それ以上に価値のある物が手に入るでしょうから構わな――あら春蘭、不満そうね?」

 

 

曹操のからかう様な声。

それでもまだ、夏候惇の表情は渋いままだった。

 

 

そんな姉を見て、妹の夏候淵は苦笑する。

 

 

「姉者は張遼に嫉妬しているのでしょう」

 

「しゅ、秋蘭!!」

 

「あらそうなの。ふふ、心配することは無いわ。私、春蘭のこと大好きだから」

 

「か、華琳さまっ!?」

 

 

ボンっ!と一瞬にして夏候惇の顔が赤く染まった。

 

 

「だから大丈夫よ、春蘭。安心して戦いに臨み、張遼に勝利し、この場に連れて来なさい」

 

「は、はっ!!」

 

 

喜色満面。

未だに頬を紅潮させたまま、戦場には不釣り合いな笑顔で、夏候惇はその場を後にした。

 

こういう事例によって『夏候惇将軍は戦が大好き』という偏見が生まれるのだろう。

強い者と戦うのが好き、という点ではもちろん間違っていないのだが。

 

 

「相変わらず姉者を乗せるのがお上手ですね」

 

 

夏候淵は微笑みながら曹操を見やる。

 

 

「あら、本心よ?桂花がこの場に居ればもう少し面白いことになったでしょうけど」

 

 

夏候惇以上に嫉妬深い腹心のことを思いながら、曹操は小悪魔じみた微笑みを浮かべる。

 

 

「でしょうね。……では華琳さま、姉者一人だけでは些か心配ですので」

 

「ええ、許可するわ。こちらには季衣や凪達もいるから問題ないでしょう。吉報を待っているわよ、秋蘭」

 

「華琳さま、その吉報を届けるのは私ではなく姉者かと」

 

「ふふ……そうだったわね。気をつけて行って来なさい、秋蘭」

 

「御意」

 

 

最後まで冷静に返答し去っていく夏候淵を見ながら、曹操は微笑んでいた。

 

なぜか?

それは、去っていく夏候淵の横顔が少し紅潮していることに気付いていたからに他ならない。

 

この戦の後、部下の可愛い姉妹とこれから手に入るであろう張遼をどう可愛がろうか――

 

曹操の頭の中は既にその大半で占められていた。

 

 

 

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「はあっ!」

 

 

青龍堰月刀が閃く。

常人では受けきれない。仮に受けきれたとしても防ぎきれない一撃を、呂布はなんなく捌き切る。

 

 

「なにっ!?」

 

「……遅い」

 

 

風を切る音と共に呂布の方天画戟が愛紗に向かって振るわれる。

金属と金属がぶつかる鈍い音。辛うじて防いだものの、あまりに重い一撃に愛紗はたたらを踏んだ。

 

 

「はーっ!!なのだ!」

 

 

その間に鈴々が分け入り、丈八蛇矛で攻撃後の呂布の隙を狙う。

しかし

 

 

「……お前も遅い」

 

「にゃーっ!?」

 

 

深追いはせず、次に鈴々の攻撃が来ることを予想していたかのように方天画戟を一閃する。

ギリギリで反応し頭を下げた鈴々の頭上を、それは凄まじい速度で通り過ぎて行った。

 

 

「ならばっ!!」

 

 

愛紗、鈴々と続いた線の攻撃とは違う、龍牙による点の攻撃を試みる星。

凄まじい速さと威力を持って数多の突きが呂布を襲う――!

 

 

「……」

 

「なっ!?」

 

 

その悉くを避ける。または方天画戟で軽く捌いていく呂布に、星は驚きの声を上げる。

このままでは不味いと悟った星は追撃を止め、後方に飛び退く。

刹那――その鼻先を掠めた方天画戟が凄まじい衝撃と共に地面に減り込んだ。

 

ヒヤリ、と首筋を嫌な汗が伝う。

――今のは危なかった。

 

 

「……はやいけどそんなに怖くない」

 

「そうか。それはすまなんだ」

 

 

内心の動揺を悟られまいと、星は飄々と軽口を叩く。

 

見れば愛紗も鈴々も、額に珠のような汗を浮かべていた。

呂布の反撃は捌き切れなければ間違いなく致命傷になるレベル。

 

何度も掛かって行き、その度に攻撃を防がれ、捌かれ、避けられ、反撃される。

 

その繰り返し。常に死と隣り合わせな状況なのだ。

尋常ではない緊張から、汗が噴き出すのも当然と言えよう。

 

 

「飛将軍呂布、まさかこれほどの武を持っていたとは。……華雄が警告をするわけだ」

 

 

愛紗は水関での華雄の忠告を思い出す。

 

 

 

――奴は、次元が違う――

 

 

 

なるほど。

これ以上に無い、的を射た表現だった。

 

一対三。本来であればとてつもなく卑怯な構図。

だが今となっては、一人で挑まなくて良かった思う。

 

武人同士の立ち合いは一対一。

そう普段から心構えている信念さえ根底から覆されそうになっていた。

 

 

「……これでは埒が明かんな。愛紗、鈴々、私から提案があるのだが」

 

「なんだ、星」

 

 

二人は、呂布から目を離さずに会話する。

今、相対している敵から目を離せる余裕などある筈もなかった。

 

 

 

「星になにか作戦があるらしいからちょっと待ってて欲しいのだ!」

 

そこに鈴々の朗らかな声が響く。

 

別段、星にしても作戦を隠したいわけではなかったがその予想外に型破りな鈴々の行動は予測できなかった。

故に

 

 

 

「「なっ!?」」

 

 

 

心境が同じだった愛紗とハモってしまった。

 

 

「……あんまり、待てない」

 

「すぐ終わるのだ!」

 

「……ん」

 

どうやら了承したらしい呂布は構えを解き、方天画戟を降ろす。

 

一瞬、その素直さと行動に毒気を抜かれそうになったものの、未だ尋常ではない闘気が立ち上っている辺り、いつ掛かってこられても問題では無い――という万全の状態なのだということが窺がい知れた。

 

 

「星!今の内なのだ!」

 

「鈴々……お主はある意味大物だな」

 

「そっかなー?へへー、褒められたのだ」

 

「言っている場合か!……して星、なにか呂布に勝つ方法でも?」

 

「そんなもの浮かぶ筈もなかろう。あれはそういう次元の話では無い。もし奴に勝とうとするなら綿密な作戦が必要だ。それこそ軍師殿達の出番だろう」

 

「だけどそんな暇ないのだ!」

 

「鈴々の言う通りだ。だが我らは先ほどから一人一人で掛かり、返り討ちにされている。他に試していないことと言えば――」

 

 

星は二人に一つの考えを語る。

今のところ自分にが思いつく考えがそれしかなかった。

 

 

一度戦場をぐるりと見渡す。

後方にて張旗と夏旗がぶつかっているのが見えた。

自分達の周囲では残った袁紹軍と呂布が有していると思われる隊の一部が戦っている。

 

 

援軍の兆しはまるでなかった。

 

 

「――仕方ない。一か八か、それに賭けて見るしかないだろう」

 

「それしかないのだ!」

 

「ああ、頼んだぞ二人とも」

 

 

突き合わせていた顔を上げ、三人は呂布と再び対峙する。

自身の中で最高の一撃を放つ為、今まで以上の気を練って。

 

三人から漏れでる闘気に反応し、呂布が眠たそうにしていた顔を上げた。

 

 

「……終わった?」

 

「終わったのだ!待っててくれてありがとーなのだ!」

 

「……べつにいい」

 

「余裕だな、呂布よ。だが我らとていつまでも舐められたままではいられん!」

 

 

愛紗が青龍堰月刀を構える。

全身全霊の力を次の一撃に込めて。

 

 

「なあ愛紗よ」

 

 

そんな中、星はどうしても愛紗に聞きたいことがあった。

 

 

「……なんだ」

 

「いやな、お主――賭け事は強い方か?」

 

「言ってる場合か!……賭け事はやらん!」

 

 

不謹慎とも言える星の質問に怒鳴り返すも、律儀に答えを返す愛紗。

その姿勢に好感を覚えながら、星は微笑んだ。

 

 

「一度やってみるといい。存外、いいものだぞ。あの刹那の緊張は戦場と似たような感じがしてな、私は好きだ」

 

「星は強いのかー?」

 

「ははは、鈴々よ。好きということと強いということはまた別物だ」

 

 

強いか弱いか。

その発言で星の賭け事の実力をなんとなく察した愛紗は溜息を吐いた。

それに気付き、星はカラカラと愉快そうに笑う。

 

 

「いや真面目になるべき状況だと言うのにすまんな。さて――おしゃべりはここまでとしよう」

 

 

その台詞と共に目つきの変わった星。

龍牙を構え、瞳で射抜くかのように呂布を見据えた。

 

 

「よ−し!鈴々も本気出すのだー!!」

 

 

鈴々も嬉々として丈八蛇矛を構える。

 

 

愛紗の整然とした闘気。

鈴々の無邪気な、しかし猛々しい闘気。

星の静かな、それでいて冷たい闘気。

 

 

それぞれ種類の違う。

しかしどれも猛々しい闘気に当てられ、呂布の闘気も自然と高まる。

 

「……恋も本気で行く」

 

方天画戟を肩越しに構え、先刻とはまた違う剣呑な光を放つ眼差しで敵を見た。

 

「……来い――!」

 

呂布のその声が始まりの合図。

愛紗、鈴々、星の三人は同時に、自身が出せる最高の勢いをもって呂布に挑みかかる――!

 

 

 

-13ページ-

 

 

 

 

愛紗も鈴々も気付かなかったのだろう。

一か八かの賭け――それに対して星の『賭け事は強くない』とでもいうような言葉。

 

それが、星一人が感じていた嫌な予感を表している事に。

いや、もしかしたら星自身も気付いてなかったのかもしれない。

 

 

 

 

-14ページ-

 

 

 

「はあぁぁぁっ!!」

 

乾坤一擲。

最も早く接近した愛紗が青龍堰月刀を呂布に叩きつける。

 

 

「……っ!」

 

 

方天画戟でそれを防いだ呂布。

先刻よりも強いその衝撃に、一瞬だけ怯む。

そこに

 

「そりゃそりゃそりゃー!!」

 

鈴々の丈八蛇矛による連撃。

既に怯んだ体勢を持ち直し、その連撃を捌きながら逆に鈴々に攻撃を加えて行く。

だが

 

 

「させるかっ!!てえぇぇいっ!!」

 

 

それを許さないのが星。

呂布の側面から現れ、龍牙で空間を薙ぎ払う。

 

 

先刻の呂布の一撃に勝るとも劣らない風切り音。

 

 

しかし防御態勢に入った鈴々を一撃で吹き飛ばした呂布に隙は無かった。

動物的な直感でその薙ぎ払いを受け流す。

 

 

「く……っ!」

 

 

受け流され、態勢の崩れた星。

迂闊にも背中を見せている状態――

 

 

(……不味いなこれは。だがっ――!)

 

 

――受け流された勢いのまま、肩足を軸にし身体を回転させすぐさま呂布に向き直る。

 

 

(あ――)

 

 

 

 

 

 

目の前に

方天画戟を振り上げた呂布の姿があった。

 

 

その背後。

数十歩先で態勢を整えつつ、目を見開いてこちらを見る愛紗と鈴々がいた。

無論、援護が間に合う筈もない。

 

 

防御は出来る。

 

 

だが分かった。例えこの状況で防御しようとも――方天画戟の一撃はその防御をも砕くだろうと。

 

 

 

人伝に聞いたことがあった。

“死ぬ直前は時の流れが遅くなる”

“走馬灯が見える”

 

 

 

(……それを体験した者はその後死すだけだろうに何故それを他人が知っているのか、などと思ったものだが――なるほど、真実であったか)

 

 

方天画戟と共に徐々に近付く死。

不思議と穏やかな、死の直前に流れ逝く走馬灯。

武人として戦場(いくさば)に立つ者の定めを受け入れようと目を閉じかける刹那――

 

 

 

 

 

(……は?)

 

 

 

 

 

 

――視界いっぱいに白が広がった。

 

 

 

金属が割れる様な音。

何かが軋む様な音。

そして肉の避ける嫌な音。

誰かが吹き飛ばされ、地面に倒れる音。

 

 

その白が、呂布と自分の間に割って入った人間の

服の色だと気付くのにそれほど時間は掛からなかった。

 

そして自分の身代りになり

地面に倒れたままの人が誰であるのかを理解することも。

 

 

 

「あ……あぁ……」

 

 

 

土埃で汚れた白。仰向けに倒れたその人の胸に赤い色が浮き出るのを見た瞬間――

 

 

 

 

 

 

 

 

「き…っさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

――理性など吹っ飛んでいた。

 

 

 

 

 

-15ページ-

 

 

 

 

 

 

あとがきだよ!!

耳かっぽじってよく聞きなぁ!!

 

 

……すいません、調子乗りました。

年末の忙しさからか、若干ハイになっているようです。

 

 

【お知らせ】

これからタイトル的なものは作品説明の欄に乗せます。

 

まあ、早い話が心機一転のイメチェンです。

間違って思春期覚えたてのファッションのようににならなければいいのですが(笑)

 

 

【呟き】

更新を再開してみて

「自分の文は他の人の文と比べて雑だな〜」なんて思ったり。

 

とはいえ今のところこの書き方しかできませんし

特に読みにくいとのご指摘もないので大丈夫かな、と楽観視しております。

 

 

おそらくこれが年内最後の更新かと思います。

……おそらく、なのでまだ分かりませんが。

 

もしかしたら違うやつを更新するかも。

違うやつ、なんて言っても一つしかありませんがね。

 

なのでとりあえず締めのご挨拶はここでしないことにします。

それでは出来るだけ年内に、またお会いしましょう。

 

 

 

説明
年内に更新成功ー!!
いやっふー!!!ヘイヘイヘイお前らなにしけた面してやがんだ!
もう年末だぜ?しかももうすぐ大晦日だぜ?そのままのテンションで正月まで突っ走るつもりかい?

……はっ!馬鹿言ってんじゃねーよ!!
気合い入れなおせ!気合いが足りないやつはハートマン軍曹のしごきでも受けてきな!!!!!
ま、イカツい軍人のおっさんと過ごすのは嫌だから
俺は沙和のしごきの方がいいけどな(苦笑)


……はい。
一番こんなテンションが欲しいと如実に思っているじゅんwithジュンです。皆さん、年末ですが体を壊さずに寒さに負けずに頑張りましょうねー。

今回のタイトルはこちら

【 虎牢関の戦い†異聞 】

よろしくでーす。
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コメント
呂布の一撃なんか受けたら確実に即死だと思うんだが。五体がバラバラに千切れ飛んでもおかしくない。・・・まぁ直前に恋が気づいてなぜか手加減したんだよね、そうだよね。(PON)
走馬灯の意味間違えてますよ(紗詞)
ヒロインを身を挺してかばうのは主人公の役割ですからね。しかし、かばわれたのが星とは…白蓮さん、頑張れ!(summon)
一刀さーんッ!? どのタイミングで来たのか気になるけど死なないで! でも流石、一刀さんマジ御遣い!(黒乃真白)
……あれ? 公孫伝なのに、主役が星っぽいぞ? ………まぁ、いつものことだけど(ロンリー浪人)
俺も冬講がんばってこー ……やっぱこのテンション辛い(泣)(東文若)
えっ?一刀が身代わりで斬られたのですか!?ここでまさかの主人公死亡とか!?(mokiti1976-2010)
ポリエステルー?!(patishin)
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