歯医者体験談 序章
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12月の初旬ごろ急に歯が痛み始めた。

「うぅ、ズキズキ痛む・・・。」

右上の奥歯が疼き出した。

「歯医者に行かないといかんな・・・。」

ひさしぶりに歯医者に行く事になった。どこか近くの歯医者に行こうかと考えた。

住んでいる家の近くに治療が上手な歯科医院がある。

「琴美デンタルクリニック」という女性歯科医師が院長だと思われるような歯科医院である。

私自信、歯科医は女性でないと治療ができないのである。男性歯科医に対して強烈なトラウマがある。

 

幼少期の頃、頭が禿げかかっていた中年太りのおじさん歯科医から乱暴な治療をされた事があった。

「なんで、こんなたくさん虫歯になったんだ!おい!」

足の親指みたいな感触の悪い指で口内を思いっきりこじ開ける。

「泣くな泣くな、男だろ!こんぐらいで泣くな!」

と乱暴で高圧的な口調で威圧し、虫歯を削る。

衛生士達が私の手足を押さえつけ身動きが取れず、ただ泣き叫ぶことしかできなかった。

その後、あまりにも泣き叫びすぎて扁桃腺が腫れ上がり、高熱を出してしまった。

あの怖い男性歯科医は今でも恐怖心を持っている。

 

私は「琴美デンタルクリニック」へと向かった。

診察室に入ると、あの消毒液の臭い匂いはなく、フルーツの香りがした。

受付を済ませてから10分後、名前が呼ばれ診察室に入る。

「knzさんおまたせしました。こちらへどうぞ。」

歯科衛生士さんから呼ばれ、私は診察室へと向かった。

やはりいくつになっても歯医者は怖く、足がガクガクと震え出す。

「エプロン掛けますね。少々お待ちください。」

衛生士さんからエプロンを掛けてもらい、しばらくして待つ。

先生はどんな人なのかと心臓が破裂しそうな位ドキドキしていた。

その時、私の右後ろから優しげな女性の声がした。

「knzさんこんにちわ。」

「こ、こん、こんにちわ。」

今回の治療は新しく入って来たと見られる美人の女医さんのようだ。

 

続く

説明
私の虫歯治療のレポートを書こうと思います。
文才の無い私ですが、どうぞよろしくお願いします。
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