北郷一刀争奪戦勃発?(雪蓮VS祭)
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「もっと腰を入れて振らんか!」

「そんなこと言われても・・・・・・」

「黙って振らんか!」

 久しぶりの休日を楽しもうと、部屋を出て行こうとドアを開けた瞬間、腰に手を当て祭が待ち構えていた。

 そのまま引きずられていった先は広場であった、中央には準備していたのであろう、剣が二振り刺さっていた。

 到着するとすぐに、素振り千回を命じるとそのままどこかへ行ってしまった。

「これで、終わり!」

 ともかく、一千回の素振りが終了した。

「意外と早かったのう」

「そんなことより、朝食い逃した」

「その心配はない、ほれ」

 祭が取り出したのは、大皿に盛られた回鍋肉と麻婆豆腐であった。

「こんなに・・・・・祭さんが作ったの?」

「あぁ、そうじゃ、前に青椒肉絲を作ったじゃろ?」

 確かに、青椒肉絲を作ってもらったことを思い出し、そのあとの行為まで思い出し顔を真っ赤にした。

「なにを思い出しておる!さっさと食って市へ行くぞ!」

 急かされるように口にしたが、その味は前の青椒肉絲を超えていた。

「う、うまい!祭さん、さすがだよ」

「そ、そうか・・・・それは良かった」

 少し照れくさそうに、腕を組み頬を少し赤く染めていた。

「へぇ〜祭が、一刀を連れ出してたの」

 その場が凍りつくほど、静かな声を出して雪蓮が近づいてきた。

「さ、策殿!」

「祭、言い訳なんてないわよね?あっても、聞いてあげないけど」

「何の事だか、儂は北郷に訓練をつけてやって、飯を食わせてるだけですが?」

「そう、じゃあ、さっきの市を見に行くっていうのはどういうことかしら?」

「そ、それは・・・・・・・警邏に、警邏ついでに市を視察に行こう思ってな」

 気まずそうに話している、珍しいことに完全に目が泳いでいる。

「一刀、食べ終わったら市を見に行くわよ」

「へ?この後も祭に鍛錬してもらう予定だったんだけど」

「そ、そうじゃ、策殿はそのあとにしてくれ」

「じゃあ、私も鍛錬に参加するわ」

「さ、策殿が・・・・・・・北郷、死ぬなよ」

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 その後の鍛錬は、凄惨なものであった。

 祭ばかりに責めていると、雪蓮が不機嫌になり一刀を無理やり自分のほうを向かせて、鍛錬をはじめ、そのまま続けていると祭が不機嫌になり結局二人して相手をすることになった。

 やはりというか、二人の息の合った一撃が一刀に襲いかかった。

「さすがに・・・・・二人とも、それはないって」

 それを言い残し、一刀は崩れ落ちた。

「北郷!おい!」

「一刀!大丈夫?」

 そのまま、二人により、一刀の部屋に連れて行かれた。

 

 

「うっ・・・・・・うう・・・」

「北郷!起きたか!」

「一刀!」

 二人が心配そうに顔を覗き込んでくる。

「すまんな、北郷、ついやってしまった」

「ごめんね、一刀」

「い、いや・・・・・・武将二人を、相手取るの・・・・つっぁ!」

 少し喋っているだけで、左腕から激痛が走る。

「左腕・・・が痛いのか?」

「え?あ・・・・」

 返事をする前に服を脱がされ、症状を見られた。

「これは、折れておるの・・・・・・・さすがは策殿、愛する者でも容赦しない」

「何言ってるの!私は右腕側に放ったはずよ!」

「ふむ・・・・・それでは、儂が看病いたしますので、策殿はお休みくだされ」

「むう〜!一刀を独り占めする気?」

「そ、そんなつもりは・・・・・」

「ふ、二人とも、少し静かにしてくれるかな?声が響くんだけど」

「ご、ごめんね」

「すまんな」

 二人とも珍しく、しゅんと項垂れている。

「そんなに、気にすることないって、幸い左腕だったし、きれいに折れたほうが治りが早いっていうしね」

「そう言ってくれると助かる、して、北郷よ」

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「なに?」

「最近、えらく鍛錬の動きが良くなっ・・・・・」

「それは、私と鍛錬してるからよね〜?」

 それを聞くと、祭は目を見開いた。

「北郷、そんなことは一度も聞いてないが」

「言おうとしたけど、祭さんが聞いてくれなかったじゃないか」

 そろそろ不機嫌になり始めている雪蓮の表情が見えた。

「いいけど、祭、そろそろ出て行きなさい」

「なぜじゃ!儂が怪我をさせたのです、儂が看病するのが板にあっているでしょう」

「違うわ!祭には反省してもらうために、一週間程度一刀と会うことを禁止するわ」

「それはあまりにも・・・・・儂に北郷と会うなとおおせたいので?」

「一刀は私の物なんだから」

「違いますな、それをいまから証明させて見せましょう

 そう言うと、祭は布団にもぐりこみ始める、それを見た雪蓮も負けじと布団にもぐりこみ、奉仕を始める。

 怪我をしているにもかかわらず、夜ハッスルしてしまった一刀は次の日、午後まで腕の激痛で仕事ができなかったという。

 

 

説明
リクエストがあったので作りました、何気にシリーズ化してる気が・・・・まぁ、リクエストが来るのはありがたいことです、リクエストはまだ募集しているのでよろしくお願いします
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コメント
ハッスルって・・・^^;(コウガ)
骨折してるときぐらい自重しろよ(ブックマン)
かーずーとーーーーー。やーりーすーぎーだーーーーーー(キーパー)
ああああああああああああああ一刀・・・・ OTL(ビスカス)
にゃ〜様、一応地の文はナレーションなので祭さんではなく、祭と表記しました、ご指摘ありがとうございます(叢 剣)
おもしろかったです! ・・・けど一刀は祭のことを「祭さん」と呼ぶはず(にゃ〜)
愛するものから受けた傷は男の勲章!その調子で痛めつけられちまえww(MiTi)
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