超次元ゲイムネプテューヌmk2+ BlackFateその28
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〜ギョウカイ墓場 元四女神の間〜

「者共、我が戻ったぞ」

 

女神を縛っていたパイプもボロボロに千切れ(元々酷いが)無残な光景となってしまっているギョウカイ墓場。

暇そうにしていたぬいぐるみ一体と少女一体の前にネプギアを抱えたサーダナが落下してきた。

ドヤ顔で戻ったと宣言するサーダナにその場にいた二人は素でドン引き状態。

思わず「何だこいつ」と言いそうになっていた。

 

「何だ貴様ら。我が珍しく仕事をしたことに言葉もないか?」

「言葉はないな、呆れで」

「言葉もねぇよ。困惑で」

 

ぬいぐるみ、シャルロットことトリック・ザ・ハードと少女、ユーリの突っ込みを賛辞と勘違いしたかサーダナは得意げな顔をしている。

その表情にさらに呆れ顔。漫才か何かにしか見えない。

 

「で、マジックよ。【ソレ】はなんだ?」

「プラネテューヌんとこの女神候補生じゃねぇか。浚って洗脳でもすんのか?」

「我は無理やり引き込むというのは好かぬでな。話し合いの末、引き込む。」

 

((大して変わらんだろ……))

「さて、我は少し火急の用事があるでな。マジェコンヌ様の台座に行く。」

 

二人の間を通り去るサーダナ。

過ぎるとき、ユーリに向かって一言呟いた。

 

「裏切りの女神の称号は貴様のものだ。忘れるなよ」

 

ユーリの表情が凍りついた。その様子に満足したか、サーダナは意気揚々とネプギアを運んでいった。

 

「……。いつまでもこうして暇を持て余している訳にもいかんな。ユーリよ、ルウィーに向かうがよい」

「姉貴と、やりあえってか」

「何、【ホワイトハートの死】を伝えるには貴様が最も適任だろう?」

「…チッ」

 

不満そうに舌打ちしながらユーリも歩き出す。

シャルロットのぬいぐるみの姿故表情がない視線。気味が悪いと呟きながら赤紫色の光に包まれ、光が割れると同時に姿も消した。

 

「我輩が取るべき行動は…一つしかないな」

 

アククク、と無表情で笑うトリック。

紅暗い空を見上げながら、袖のような形状の腕に包まれ、消えた。

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〜プラネテューヌ プラネタワー内部〜

「ネプギアさんの反応消失が早すぎる…」

「シェア消失より先に溺れ死んだとか?転移地点海だったよね?」

 

教会の謁見の間、イストワールとキャストリームの二人が端末を前に首を捻っていた。

イストワールに供給シェアを分断され、挙句遠くに転送されたネプギアの反応が消失した。

女神の原動力、存在元ともいえるシェアを断ち切られたのだから数分立てば反応は消失するだろう。しかし消えたのは転送して数十秒。あまりにも早すぎた。

 

「ネプテューヌさんの反応はギャザリング城付近…こちらに向かっていますね」

「ネプテューヌはほっといていいよ。どうせ何もできないし」

「妹に対し手厳しい。…キャストリームさん?」

「何?」

「貴女の後ろのかたがたの思惑は読めますが貴女の狙いが読めません。ネプギアさんもいない、ネプテューヌさんも不在の今なら制圧するのは容易ですが」

 

イストワールの問いにキャストリームは首を傾げた。

それは見ようによっては【何も考えていない】とも【イストワールはわかっていないの?】という嘲笑にも取れた。

数秒の間のあと、キャストリームが答えを返した。

 

「……連中と違って私は恩は返さないし仇も気分によっちゃ返さない。別にイストワールやネプテューヌに恨みがあるわけでもない。…第二の生って興味あったんだけど、大して変わんないね」

「何が言いたいのですか?」

「私みたいな生真面目な女神は洗脳されない限り女神ってことだよ。まぁネプテューヌいじりはやめないけどね」

「可哀想に……市街内に人間ではない反応が三つ。こちらにまっすぐ向かってきています」

「ネプテューヌ達?」

「のようです。辞世の句の用意とかできてます?」

「誰がそんなもの。めんどくさいし」

 

笑いを含みながら迎撃用にか端末型ビットを出すキャストリームにイストワールは苦笑する。

振ったのは自分だがここまでやる気たっぷりに準備されると、生前と何一つ変わっていないと懐かしみながらも面倒事も呼び込んでしまうということに少しだけ既視感を抱いていた。プラネテューヌの女神は問題児しかいない。と思いながら。

 

「はぁ。ネプギアさんを破棄した以上ネプテューヌさんを戦線復帰させる必要があります。何を連れているかわかりませんが戦線離脱ほどのダメージは与えないでくださいよ?」

「善処するよ」

(ああ、ダメそうですね)

 

ビットを大扉の周囲に待機させ、キャストリームは手頃な椅子に座る。何を始めるのやら、とイストワールももう諦めて別作業を始めた。

 

「……」

「……」

 

二人して沈黙し、そのまま十数秒。

そろそろ来るかな、と思いながら待つことさらに数十秒。

 

教会は静かなままで来訪者の来る気配がない。

 

「……」

「……」

 

ネプテューヌ含めた三体の人外の反応は既に教会前に来ている。

しかしそこから動かない。入ってこない。

奇怪に感じたキャストリームはビットの一つを扉に接触させた。

 

『いやいややっぱりやばいって、お姉ちゃんあれですっごく怖いんだよ!?』

『ここまで来て今更過ぎますねぷねーさん』

『ネプギアも引き込めば事実上4v1よ?寧ろどうしてそこまで怯えられるかが不思議よ』

『君達はお姉ちゃんの怖さ知らないから言えるんだよぉ!!』

 

「……」

「……」

 

『わたしが、このネタに命かけてるネプ子さんがネタを投げ捨てるほどということで察して!お願い!名前を呼んではいけないあの人だよワンチャン!』

『え、呪われんの?』

『ネプねーさん、酸素欠乏症に罹って……』

『いやマジ!マジ!』

 

「さ っ さ と 入 れ や 愚 妹 一 行」

『『『!?』』』

 

数トーン低いキャストリームの声に驚いたか、一斉に扉があけられた。

引き伸ばされたことに怒っているのか好き勝手言われているのかはわからないが見るからにキャストリームは不機嫌顔。既にネプテューヌは泣きかけている。

 

「殺気ぶりねネプテューヌ、始めましてその他二人。プラネテューヌ教会へようこそ」

「まぁぐだぐだしちゃったし本題から始めましょ。私らの目的は最初から【コレ】一つよ!」

 

跳ぶように近づき、キャストリームの額に銃を突きつけるユニ。突然の行動に場の全員が息を飲んだ。

が、キャストリームだけは不機嫌顔を崩さずにユニを見据えていた。

 

「…なるほど。黒いし、あんたがグリスの妹。あいつに似て変な勇気持ってるね」

「悪いけど最近生まれた女神候補生なものでね、古い女神の名前なんてちっとも知りゃしないのよ。死人は墓場に帰ってもらえないかしら?」

「私達がよみがえったのは今代が不甲斐無いから。少なくとも前代に怯えて逃げたりする奴がいる時点で、ね」

「ぐふっ、ネプ子さんの心にクリティカル…」

 

言葉が刺さったネプテューヌが(空気になりかかっている)ネロにしがみ付く。

若干いつもどおりに見えるが、しがみ付く腕が尋常ではないほど震えていた。

 

「で、私を殺してどうする?」

「どうするもこうするもないわ。もう一度言うけど((年増|ロートル))は引っ込んでろっつったの!」

「……はぁ、姉とは似ずに直情的。少しは頭使ってみたら?ほら、チェック」

 

ユニの腕に激痛が走った。

さらに声を上げる暇もなく横から頭を殴られるような衝撃が走り、ユニの体が吹き飛び、並べられた椅子に叩きつけられ大きく音を上げた。

 

「ねーさん!?ッ!」

「そっちは意外に理性的。…いや、ただ臆病なだけか」

 

鉄機腕を起動しキャストリームを殴ろうとしたネロだが一瞬踏みとどまった。

何かいる。いや、【ある】。そう感じたのだ。

 

キャストリームは一歩も動いていない。手も動かした様子はない。

見えない攻撃という恐怖。基本的に殴ってから考えるタイプのネロでも物怖じせざるを得なかった。

 

「まぁさっきのは正当防衛。今は面倒な時期だしドンパチしたくはないんだよね。はーいこーさーん」

 

ひらひらと両手を挙げて無抵抗の素振りを見せるキャストリーム。

見るからに怪しいその様子にネロも戦闘体制を解こうとしなかった。

 

「ネプねーさん。ユニねーさんを…」

「お姉ちゃんと一人でやりあう気デスカ…ネロちゃん、無茶シヤガッテ「ネプねーさん、投げますよ?」ゴメンナサイ」

 

ネプテューヌが跳び、ユニを抱いて離脱。堕ちている本を持って協会の奥に進んでいった。

キャストリームは止める様子はなく、手を下ろしネロに視線を向けた。

 

「それで?まさか女神候補生一人で私と戦うつもり?それもそんなリーチのない武器で」

「丸腰に言われたくはないな!」

「はぁ。((候補生|ルーキー))、そんなに知りたいなら教えてあげる。プロセッサユニット、アクセス」

 

宣言の後、キャストリームの体が薄紫色の光に包まれる。ネプテューヌ、ネプギアも使う女神化の光だ。

光が割れ、女神化したキャストリームの姿があらわになった。

 

全身タイツのように黒に包まれた体には申し訳程度と言わんばかりの数の装甲がつけられ、顔、というよりは目を保護するかのようにバイザーが装着されていた。

周囲には六つの剣状の物体がネロに剣先を向け指示を待つように浮いていた。

 

「じゃ、逝こうか」

 

キャストリームの言葉と共に剣達がネロを囲み、胴体を菱形に囲み持ち上げた。

剣達とともにキャストリームも飛翔し、扉を蹴り開け上空へと昇っていった。

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〜プラネタワー屋上よりもう少し上空〜

「この辺りでいいかな…ほら早く女神化しなさいっての」

「っ…言われずとも!GetReady!!」

 

剣が離れ、投げ飛ばされたと同時にネロが叫び、女神化する。

一瞬の光の後、ネロの姿が一変した。

女神化したにしては妙に肌の出ない装甲と、今まで辛うじて人のものの形をしていた鉄機腕がまるでモンスターのものかと思うほどに巨大なものに変貌した両腕。

ラステイションのイメージカラー通りの黒い姿に女神というより先に悪魔という言葉が出ることだろう。

その姿にキャストリームは感嘆の息を吐いた。

 

「うっわ…グロ。どんなセンス?」

「さぁな、こんなのは後にも先にも私一人だろうさ」

「ウチの妹があんたみたいなじゃなくてよかったよ」

「わたしも貴様のような奴の妹は願い下げだ。死体はとっとと墓に帰れ」

 

ネロが拳を強くあわせガキンと鳴らす。一種の挑発と判断したキャストリームもはぁ、とため息を吐いてネロの周囲に剣を配置、全てネロに向けた。

 

「まぁ、何言っても聞いてくれないだろうし力ずくで黙って貰うよ。イストワールに小言言われるのも面倒だしね」

「上等!」

 

叫びながらネロは両腕を背後に向け、即座に伸ばし自らを囲む内二つを掴んだ。

一瞬反応が遅れたキャストリームに向けて掴んだ剣を投げ飛ばした瞬間、剣が消失した。直後キャストリームの両肩近くに同じ剣が出現。舐められている、とネロは感じた。

 

今の数秒の際、ネロに掴まれたもの以外の剣四本は一切動かなかった。

動揺していたとしても、投げられたのに瞬時に反応して他の剣を動かすことなんて容易のはず。だがあえてそれをしなかった。

動揺させるつもりが自分が動揺している。目の前のキャストリームがバイザーの裏でほくそ笑んでいるようにみえていた。

 

「そうだ。やりあう前に一つ聞きたいんだけどさ」

 

唐突にキャストリームが口を開いた。

 

「これでもたたき起こされたときに今の知識は入れられたんだけど…あんたの情報は微塵もないんだよね。…あんた、何?」

「答える義理はねぇよ」

「あ、そ」

 

話すことはないと言いたげに背中のスラスターを吹かしキャストリームに肉薄するネロ。

少し後ろに下がるだけで拳は空を殴り、ネロの体は大きく一回転。

 

キャストリームが反撃しようとするも一瞬躊躇う。

剣を飛ばそうとしても回転してもう片方の手で自分を守っている。飛ばしても弾かれるだけと判断して距離を取った。

 

(隙だらけに見えるけど…一応のカバーはできてる。未来の候補生らしいけど将来有望かな。ラステイションってのがネックだけど)

 

少し距離を取ってネロの四方八方から剣を飛ばしても体を回転させ器用に腕を盾にしている。

傍から見ても酔いそうな動きだが女神の三半規管だから大丈夫なのかもしれない。

 

しかしそんなゲッダンじみた動きをしている間にもキャストリームは少しずつ間合いを取る。

不規則に剣を飛ばし続けても反応しているのかどうかわからないが的確に防ぎ一本も直撃はしていない。勢いを緩めた瞬間の反撃を避けるため射程ギリギリまで下がる。

そのためネロの包囲網の中で一方向、キャストリームと反対側の方向からの剣の勢いがとまった。

 

「捕った…!」

 

ネロが急停止。先ほどまで回転しまくっていたとは思えないほどの急制動。

そして、其の両腕の指の間にはそれぞれキャストリームの剣が挟まっている。

 

「オラどうした…八本で打ち止めか…?」

「…その状態で私を殴れんの?」

 

互いに煽るような口ぶり。だが口ぶりとは裏腹に双方内心は焦っていた。

ネロは剣を離した瞬間に反撃されやしないかと。さらに指に挟んでいるのは剣の刃。殴ろうとしても意味はない。

キャストリームはネロが言ったとおり八本で打ち止め。消してもいいが出すまでのタイムラグ中に殴られでもしたら目も当てられない。

 

互いに攻撃ができない状況。

数分膠着した後、動いたのはネロが先だった。

 

大きく右腕を振りかぶるのはキャストリームは見逃さなかず、手を振り剣を消す。

剣を投げられると踏んだ行動。空振りからまた牽制し合い。キャストリームの得意戦法に引き込もうとした。

が、その狙いはあっさりと打ち崩された。

 

「―――ッ!!???」

 

また回転すると思われていたネロの機械的な右手がキャストリームの目前にあった。

顔面をつかまれ、再度剣を出すことすら忘れてネロの右腕を弱弱しく掴んだ。

 

「掴んだ…。わたしの勝ちだな、あ?」

 

キャストリームの耳にネロの低い声が聞こえた。

そこまで大きい声でもないのに近くに感じている。それもそのはず、ネロが右手を引き寄せ、キャストリームを掴み上げているからである。

 

「こうも近づいて、しかも見えなきゃ四方からの攻撃は無理だろ?」

 

余裕が浮き彫りのネロの声。後は叩きつけるだけと油断したかあざ笑うような声色になっている。

全身をシェアで張られたシールドが包んでいるにもかかわらず息もできなくなってくるほどの握力にギリギリと握られ、意識も薄れてきている。

 

ゆっくりと手を伸ばすキャストリーム。

クッ、と中指を立てた瞬間、ネロの背中に違和感が走った。

同時にキャストリームを掴む手の力が微かに緩む(といっても人一人の頭を握りつぶせそうなほどにはあるが。)

 

ネロの背後でバチバチという火花の音がなっている。そこには背部プロセッサユニットを貫通し、背中にキャストリームの剣が刺さっている。

ネロの体から力が急速に抜けている。背中の傷口から漏れでた黒いシェア洸が羽根のように散らばっている。

 

「っ、お、ラアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

絶叫しながら壊れた背部ユニットから光を噴出し、プラネタワーの壁にキャストリームの後頭部を叩きつける。先ほどまで握力で握られていたことと後頭部を壁の角を叩きつけられ、キャストリームも意識が吹き飛ばされた。

 

鈍い痛みが頭全体に走り続けるなか、突然キャストリームの視界が開けた。

突然ネロの女神化が解かれ、ゆっくりと体が傾き、推力を失ったネロの体が落ちていった。

 

「な…っま、ず…!」

 

慌てて剣を飛ばしてもネロの落下のほうが早いのか追いつく気配がない。

プラネタワーの標高は500mほど、その頂上近辺から落下すれば着地まで約十秒。

 

ダメか、と目を閉じた瞬間。黒い光がプラネタワーから伸びた。

恐らく先ほど謁見の間で吹き飛ばした女神候補生だろう。そう感じよろよろと浮き上がり屋上に着地。痛む後頭部を抑えながら歩き出した。

 

「あー、女神候補生に一矢報われるとかやっぱ鈍ったなぁ…。流石に手加減しすぎたかなぁ…でも手加減してこの様とか本気で手加減すんなって話だよコレ絶対イストワールから説教ものだよ、やだなぁ…手加減と課する奴は一回私みたいな目合えばいいよ、手加減だから(震え声)みたいな言い訳するのって最早ただの負け惜しみだよ。あ、私もか……」

 

ぶつぶつぶつぶつと、独り言を延々と吐きながら。

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〜??? ??? プラネタワー内部 Sideネプギア〜

……

まず、私が最初に思ったことは【生きている】でした。

 

記憶の限りでは、私はいーすんさんに反逆して事実上破棄されました。

…勉強でしか聞いたことないシェアの切断ですが、経験するとはその勉強時の私は思いもしなかったでしょう。

とにかく、何故私が生きているのか。今の私の疑問の全てでした。

 

周りを見渡すと、見慣れた…ように見えて、全然見たことない部屋。

紫色なんてものを主体にする部屋はプラネテューヌぐらいでしょう。イメージカラーですし。

 

「お姉さーん?」「わぁ!?」

 

上から顔が逆さまで視界に入ってきた。思わず声を出して後ずさりしてもすぐ後ろには壁。

…お、お姉ちゃん?じゃないよね…。

 

「あはは、お姉さんが驚くのなんて初めて見たかも」

 

二段ベッド(かな?)の上から降りてきた女の人。私やお姉ちゃんよりも大きな大人の女性って感じの人だった。

でも表情は面白いものを見たと言いたげに笑っていた。……どうしてか、心が痛くなった。

 

「さ、お姉さん。今日も仕事仕事。サボるとイストワールから何言われるかわかりませんよー」

 

目の前の女性は私を私ではない何かと勘違いしているのか、一人で話を進めている。私に妹なんていないし…ネロちゃんはラステイションだし…。

 

「あの…。お姉さんって、私のこと、ですよね?」

「ほかにいないでしょ?…お姉さん、どうかした?あ、もしかしてラステイションの女神に殴られて記憶喪失にでもなった?」

 

…間違いない。この人は、私を【ネプギア】だと思っていない。

そもそも、この人は誰…?

とりあえず、なんとか不自然にならないように聞き出さないと…

 

「ええ…まだ痛みもあります…。それに、頭がぼやけて……」

「…え?マジ?お姉さん、マジで記憶無くしました?」

「そうなります…」

 

「……イストワアアアアアアアアル!!!お姉さんが記憶喪失になったぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ばたばたとあわてた様子で女性は部屋を走り去ってしまった。

…いーすんさん、かぁ。見つかったら、また消される可能性も高い…。どうしよう…。

 

ふと見ると、部屋の隅に鏡が見えた。鏡なんて、この部屋にあったっけ…?まぁいいや。とりあえず自分の状況は理解しないといけないし、もしかしたらとんでもない顔をしているかもしれない。

…緊張感ないなぁ。私。

とりあえず立ち上がり、其の鏡の前まで歩く。心なしか視点が低く感じながらも鏡を覗き込んだ先には信じられないものが映っていた。

 

 

 

「サーダナ…さん……?」

 

思わず、声が出た。

キリっとした睨むような目つきに、紫色の長いツインテール。それに、目に刻まれているφの形、女神の印。私の記憶の中にしっかりとある顔でした。

 

リーラハート、サーダナ。私を誘った、古い女神の顔だった――――――。

説明
ひっっっさしぶりのこうしーん。
試験とか免許とかなんかこう色々終わったのでやっと更新ラッシュができるからよ、まぁみてなw(死亡フラグ)
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コメント
>クリケット氏 サーダナ「とても楽しい我体験の時間だ」トリック「全然楽しそうには見えぬが」サーダナ「少なくとも我は楽しい」ネロ「活躍の場、最低でもあと二つは欲しい……主人公として」(リアルではおぜうタイプ@復帰)
>あさひ 正直戦闘はアレが限界。これもう(コレ以降の戦闘どうなるか)わかんねぇな キャスト「一矢報われた時点で言い訳とかないよね・・・ね・・・」(リアルではおぜうタイプ@復帰)
>SHZH御中 ネプギアの闇落ちほぼ確定。やべぇよ・・・やべぇよ・・・・・・!(リアルではおぜうタイプ@復帰)
>ヒノ氏 ネロ「わたしの戦闘って何時以来だっけな…ブレイヴだっけか」イストワール「まぁ、及第点と言ったところでしょう。サーダナさんも何を考えているのやら。」ネロ(わざとらしいなおい)(リアルではおぜうタイプ@復帰)
氷室「ネプギアサーダナ化現象」 レオン「本人の心境や如何に。って、何言ってんだか……」 エスター「で、ようやくネロは見せ場の戦闘シーン。まぁ、結果はどうあれ、主人公っぽいとこ見せれただけでもネロにとってはプラスでさァ」 ライ「女同士の闘い怖ぇ……」(クリケット)
手が汗だらけになったぞ… クァム「訳:とても興奮しました。」ネロちゃんとキャストさんの戦いマジでプレッシャーが凄いな… クァム「てかネプギア大丈夫かー!?ヤバくね?闇落ちしちゃうの?」全てはリアおぜちゃんのみぞ知る。(駆蘭)
byZ ネプギアとサーダナと面会をしました、この後どうなるのか後半へ続く!!・・・っのような終わり方のため続きが気になるうううううぅぅぅぅ!!!!( Z ハデス)
チータ「早速ネロに光がさしたか。」ユウザ「頭脳派の遠隔操作型VS直感派の近接格闘型ってやつか。」チ「しかし、ネプギアがサーダナにって急展開過ぎるな。」ユ「サーダナの記憶の疑似体験って所かな。さて、ネプギアの出す答えはいかに……って事かな。」(ヒノ)
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超次元ゲイムネプテューヌmk2 ネロ活躍リンク 姉女神編長すぎぃ! もしかしたら主人公はネプギアなのかもしれない 

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