ソードアート・オンライン rebirth of fencer
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第一層フィールド内

 

ユウトは今、クエストをしており、標的のモンスターと戦闘中だ

 

「はぁ!!」

 

ユウトの剣にライトエフェクトがはしり、モンスターを切り裂く

モンスターのライフゲージはゼロになり、ガラス片の様に散らばる

 

「おし、終了っと…」

 

クエスト達成を確認すると、現在拠点にしている宿屋に向かう

今の時間帯は既に夜であり、ユウトはあくびをしながら歩く

 

「しっかし…以外と遠くまで来たな…」

 

クエストを受注したは良いものの

近場に標的のモンスターは居らず、探している内にいつの間にか遠くに来ていた様である

距離で言えば片道三時間くらいだろうか

 

「はぁ…遠い…」

 

キンッ…キンッ…

 

「…んっ?何だ?」

 

音が聞こえた方角を見るとマントをつけたプレイヤーが

かなりの数のモンスターと戦っていた

ユウトは一瞬MPKに合ったのか?と思ったが、プレイヤーの回りにいるモンスターを見て考えを改めた

回りに居るのはナイトウルフ

昼間に戦えばそこら辺のモンスターと変わらないが

夜になれば、耐久力が少し上がり、HPゲージがレッドになると仲間を呼ぶ特性を持つ

よく見るとレッドになっているナイトウルフがちらほらいた

 

「仕方ないな…」

 

ユウトは背中の剣を抜き、青いライトエフェクトがはしると

レッドの縦に並んでいるナイトウルフに突進し、一気に切り裂く

マントのプレイヤーはビックリして、こちらを向いている

 

「よぉ、助太刀してやる」

 

ユウトが言った後、マントのプレイヤーと背中合わせになった

 

???side

 

私はレベル上げの為に狩りをしていた

昼間に散々倒したナイトウルフがいたから、私は攻撃を仕掛けた

ナイトウルフの体力はレッドで止まった

昼間に戦った時は一撃だったのに…と思いながら、追撃をしようとすると

 

「ワォォォォォォォン!!」

 

とナイトウルフが高々に吠えた

するとナイトウルフが数匹出現した

 

「何で!?」

 

と叫んだ後、ナイトウルフ達は一斉に攻撃を仕掛けてきた

何とか避けながら攻撃しても削り切る事は出来ず、相手はどんどん数を増やしていく

数が増えれば、攻撃も多くなり、段々と避けれなくなってきて

遂にHPゲージがレッドゾーンに入る

もう…ダメ…私…死ぬの…?

私が満身創痍になっていた時、モンスターの消滅エフェクトの音が聞こえた

驚いて振り返ると、茶髪の少年が居た

 

「よぉ、助太刀してやる」

 

私は少し混乱していたが少年からポーションを貰った後、「構えろ」と聞こえたので

ポーションを飲み、剣を構え、少年と背中合わせになる

 

「良いか?一度しか言わないからよく聞け、俺がこの狼共の攻撃を弾く

アンタはその隙に攻撃して止めを刺せ」

 

「でも…ゲージが満タンの奴には私の攻撃じゃ、削り切れないよ…」

 

「ある程度数が減れば、後は俺がやる。

安心しろ、お前には指一本触れさせやしねぇから」

 

少年は微笑んで言った

何か…顔が熱くなった気がする…

ダメダメ!今は集中しなきゃ!

 

「来るぞ!」

 

少年の号令と共に数々のナイトウルフが一斉に襲いかかる

 

sideout

 

 

 

 

 

ユウトside

 

「今だ!」

 

「はぁっ!」

 

マントのプレイヤーのソードスキルが決まり、

ナイトウルフはHPがゼロになり、消滅する

順調に対処は出来ている

数がソロでは少し厳しい程度の数だったのもあるが

何よりマントのプレイヤーの攻撃速度がかなり早い。

だから、予想より結構早く全滅させれた

ナイトウルフ達のリザルトが終わった時、レベルアップのファンファーレが鳴る

これで今のレベルは28

ソードスキルに慣れる為に暴れてたら、いつの間にか結構上がっていた

 

「はぁ〜…良かった…生きてるよ〜…」

 

マントのプレイヤーはその場に座り込む

よく見れば涙も落ちていた。余程怖かったんだな…

 

「ありがとう!君が居なければどうなってたか分からなかったよ!!」

 

「お、おう…」

 

俺の両手をマントのプレイヤーが両手で包み込み、中々の気迫で礼を言った

マントのフードから覗いた顔は美少女と言っていいくらい整った顔だった

てか、コイツ女だったのか

 

「ねぇ、名前聞いていい?」

 

「あっ、ああ…ユウトだ」

 

「ユウト君だね、私はアスナ

よろしくね!ユウト君!」

 

「お、おう…」

 

押しの強い奴だな…

まぁ、嫌いじゃないけど

 

「あのさ…」

 

「んっ?何?」

 

「何時まで握ってるつもりだ?」

 

「えっ?…はっ!!」

 

アスナは慌てて手を離す

何か顔を真っ赤にしてるが…何だ?暑いのか?

 

「でっ…でさ!ユウト君はこの後どうするの?」

 

「俺はこれから、拠点に戻るつもりだ」

 

「拠点?何処にあるの?」

 

「ここら辺」

 

「遠っ!?」

 

俺はマップを出して

拠点の宿屋の所を指差すとアスナから即答される

 

「今から歩いて行くの!?日が登っちゃうよ!?」

 

「仕方ないだろ?そこしか知らないんだから」

 

「直ぐ、近くに私の知ってる宿屋があるからそこに行こう?」

 

「…仕方ないな、寝れれば良いし」

 

俺はアスナに連れられ、アスナの利用している宿屋へ向かった

ほとんど部屋が埋まってて、アスナと相部屋になったりしたが…

そのまま俺達は、寝泊まりして朝になった

んっ?何か無かったのかって?おいまさか、俺が寝てる女の子に手を出すとか思ったのか?

そんな事するか!何か夜中に布団に入って来てたけど…そんな気持ちになった覚えは無い!

…おい今、ヘタレとか言った奴、出てこい。二秒で殺す…

 

その後、アスナと別れ、俺は再びソロに戻った

 

sideout

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一ヶ月後

 

はじまりの街広場

 

ユウトside

 

俺は今、はじまりの街のとある広場にいた

これから始まる事に参加する為だ

始まる事とは…第一層攻略会議だ

約一万人が収容されたあの日から一ヶ月が立った今でも第一層は攻略されていない

今、SAOでは一ヶ月で三つの行動をしているプレイヤーがいる

一つ目が俺達の様なクリアを目指して、ひたすらに強くしている者

二つ目が死ぬのを怖がり、第一層の宿屋でクリアされるまで引きこもっている者

三つ目がデスゲームを認めず、外周から飛び降りる等の手段を取る者

結果は間違いなく死ぬ、一ヶ月で2000人近く死んだが、主な原因がそれだ

話が逸れたな…

取り敢えず俺は、昨日第一層の迷宮区に潜っている時

ディアベルと言う奴に誘われ、今に至る

関係無い話だけど迷宮区で暴れまくり、気がついたらレベルが32になっていた

 

「そろそろ行くか…」

 

時間を確認した後、会議が開かれる会場に向かった

 

 

 

 

 

 

俺は会場の椅子に座った後、前に立った男性が話す

 

「はーい!それじゃ、始めさせてもらいまーす!

俺はディアベル、職業は気持ち的に騎士(ナイト)やってます!」

 

とキャラクターカスタマイズで髪を水色にしている男性ディアベルが話す

ディアベルの言った事に「ジョブシステムなんか無いだろ〜」等と皆和んでいた

掴みはバッチリって感じだな

するとディアベルの雰囲気が変わり

 

「昨日、俺達のパーティーがボスの部屋を発見した」

 

少し回りがざわつく

へぇ…俺を誘ったのはその帰りか…

 

「この層を攻略して、いつかはこのゲームをクリアできるってはじまりの街に居る皆に

伝えなくちゃならない。そうだろ、皆!」

 

ディアベルが言った後、同意するかの様に拍手が起きた

 

「ありがとう、それじゃ、先ずは6人パーティーを作ってくれ!」

 

マジかよ…これは…やべぇ、あぶれた…

俺の近くには誰も座っておらず、次々と近くのプレイヤーが隣のプレイヤー等とパーティーを組む中

俺は何も出来ずに結果的にあぶれた

仕方ないな…最終的には俺一人でも…

なんて考えていたら、見覚えのあるマントがいた

 

「お前…アスナか?」

 

と俺が声をかけ、向こうがこっちを向くと

 

「ちょ!?」

 

アスナが俺に抱きついた

 

「会いたかった…会いたかったよ…」

 

「分かったから、今は離れてくれ…変に目立ってるから…」

 

今、前に座ってる全てのプレイヤーがこっちを見ている

俺が頭を下げると皆、各々のパーティーメンバーと話し合いを再開する

 

「うんっ…分かった…」

 

涙目になりながらアスナは言う

そんなに寂しかったのか…まぁ、こんなゲームの中だ

家族も居ないし…心細くなったりするんだろうな

あれ?なら何で俺にこんな事を?

 

「あのさ…お取り込み中悪いんだけど…俺…あぶれたんだ

良かったら、パーティーに入れてくれないかな?」

 

そう後ろから、聞こえたので振り向くとそこには…

 

「キリト!?」

 

「ユウト!?」

 

はじまりの街の次の村以来のフレンドがいた

 

「久しぶりだな!キリト!」

 

「あぁ!お前が居てくれたら、組むのも楽だな!」

 

「んっ?どういう事だ?」

 

「気持ち的な問題だよ」

 

あぁ〜…なるほど…

 

「取り敢えず、パーティー組むか、アスナお前もな」

 

「うん」

 

パーティーの承諾ボタンを押して

俺はキリト、アスナとパーティーを組んだ

…何か、アスナ

一ヶ月前に会った時より大人しくなってる様な気がする…

 

「皆、組み終えたかな?それじゃあ…」

 

「ちょお、待ってっか?」

 

後ろの方から声が聞こえた

振り向いてみると茶色のウニ頭のおっさんがいた

軽やかに階段を降りた後、ディアベルの前に立つ

 

「ワイは、キバオウってもんや」

 

省略

えっ?何でって?

話すだけ無駄だと思ったからさ

べ…別に作者が面倒になったとかそう言う訳じゃないんだからね!

…キャラじゃないな

簡単に言えば

ベータテスターは死んだ奴に詫び入れんかい!→スキンヘッドの大男乱入(エギルだったっけ?)→

皆が持ってるガイドブックはベータテスターが情報提供した!→

ベータテスターは悪い奴ばかりじゃない!→論破

こんな感じ

 

「それじゃあ、再開させてもらうよ

先日ガイドブックの最新版が配布された

そのガイドブックによるとボスの名前は[イルファング・ザ・コボルトロード]

基本武装は斧とバックラーで、HPゲージがレッドに入ると曲刀カテゴリのタルワールに持ちかえるらしい

その他に[ルイン・コボルト・センチネル]と言う取り巻きがいる」

 

と言う事は俺達はそのルイン・コボルト・センチネルって奴の担当になるかな

 

「センチネルを足止めをしながら、コボルトロードを叩く!

これで異論は無いかな?それじゃあ、攻略会議は以上だ

皆、今日はゆっくり休んで明日に備えてくれ」

 

とディアベルが言った後会議はお開きになった

 

sideout

 

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主街区

 

アスナはベンチでパンを食べていた

 

アスナside

 

どうしちゃったんだろ…私…

ユウト君とはフィールドで助けてもらっただけの仲なのに…

一目惚れも…した感じじゃないし…そうだ、小学生の時に一緒に遊んだあの子に似てるんだ…

年相応に子供っぽかったけど、何処か大人びてて

何だかその子と居るだけで安心できた、その子と遊んでるのが一番楽しかった

正直に言うとその子に初恋していた、今は何処に居るのか分かんないけど…

ユウト君と居る時もその子と同じ様に安心できた

それに一度ユウト君と相部屋になった時、何時もなら怖い夢を見るのにその時はその子と遊んでる夢を見た

起きた時にユウト君の布団に潜り込んでたのは驚いたけど…

私…ユウト君が好きなのかな?でも、何か違うような…

 

「ス…スナ…おい、アスナ!」

 

「へえっ!?」

 

いきなり声をかけられて変な声を出しちゃった…

私の目の前にはユウト君と同じパーティーの…キリト君?が居た

 

「ったく…何度も声かけても返事しないからどっか悪いんじゃないか?って思ったぞ」

 

「ゴメンね…考え事してて…」

 

「まっ…良いけど…」

 

「アハハ…俺、邪魔者?」

 

キリト君がそう呟く

 

「んっ?何が邪魔なんだ?」

 

「いや、何でもない」

 

ユウト君…

何だよ…と呟いた後、ユウト君はメニューを開いて小さな壺の様な容器を取り出した

 

「それは?」

 

「これか?これはそのパンにつけると美味いぞ」

 

試してみろと言われたので、容器の上の部分をクリックして

パンに塗る、するとクリームの様な物がついた

私はその部分を食べると直ぐに残りのパンを全部食べた、凄く美味しかった…

 

「ハハハッ、そんな美味かったか?」

 

ユウト君がクリームを塗ったら、容器が消滅した

耐久値が切れちゃったみたい

ユウト君はアーッ!とか言いながら涙目になってる

キリト君がドンマイと言った後

 

「俺、本当空気だな…」

 

とキリト君が呟いた

何処か哀愁が漂っていた

 

その後三人で少し喋った後、私達は宿屋に向かったら

二部屋しか空いてなくて、どっちかが相部屋になると言われて

私が一人で、ユウト君とキリト君が相部屋になった

ユウト君となら、相部屋でも良かったんだけどな…

 

sideout

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次の日

 

ユウトside

 

今、俺達はボス攻略に向かっている

 

「二人共、確認しておくぞ

あぶれ組の俺達はルイン・コボルト・センチネルって言う取り巻きを抑える役だ」

 

「分かってる」

 

「問題ない」

 

キリトの言った事に俺とアスナは返事をする

 

「俺とユウトがセンチネルの攻撃を弾くからその隙にスイッチしてくれ」

 

「スイッチって?」

 

「スイッチを知らないのか?ユウトと組んだ事はあるんだろ?」

 

「正式に組んではいないがな、アスナ、簡単に言えば一人が攻撃した後

直ぐにもう一人が攻撃する事だ。あれだ、ナイトウルフの時と一緒だ」

 

「うん、分かった」

 

あの時は、スイッチまがいの事をしたしな

 

確認を終わらせた後、暫く歩き

迷宮区を抜けてボスの扉の前までつく

 

「皆、俺から言う事はただ一つ…勝とうぜ!」

 

おぉー!!と歓声が上がる

その後ディアベルが扉を開く

その奥にはデカイトカゲ?の様なモンスターがいた

そのモンスターは斧と丸い盾バックラーを持って、俺達の前に来た

まさしくイルファング・ザ・コボルトロードだった

その両隣にはルイン・コボルト・センチネルも出現した

 

「全員、突撃!!」

 

うおおおおおおお!と各々が向かっていく

 

「キリト、アスナ!俺達も行くぞ!」

 

「「了解!」」

 

俺達も向かっていく

第一層の攻略が開始された

 

sideout

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アスナのキャラが全然掴めなかった今回…

後、題名が第一層攻略ですけど…攻略会議で終わっちゃいました(笑)

アスナの思い出話ですけど…はっきり言っちゃえば、掴めなかったからつけた設定なんですよね(笑)

最初は思い出話を入れる予定は全くありませんでした

結果的には好きなのかどうなのか良く分からない事になっちゃったけど(笑)

まぁ、likeとloveの中間辺りって考えてます

 

それでは、次回もお楽しみに!

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第一層の攻略が始まった

順調に攻略は進んでいき

ボスのHPが、後僅かになった時

ディアベルはまさかの命令を出す

次回[ソードアート・オンライン rebirth of fencer]

第3話「第一層決着」

説明
第2話「第一層攻略」

なのはの方が難航してる中、先にこっちが出来たので先に投稿しました
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コメント
面白かったです。次回の更新、楽しみにしてます。(キシメン)
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