魔法少女リリカルなのはAfter ダメ人間の覚悟
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父親『透ッ!早く乗れ!』

 

父に装置に乗るよう急かされたその時、また奴が俺達の所に現れた。

 

父親『・・・・・仕方ないッ!!!』

 

ダンッ!!

 

父が俺が乗った装置を叩いた。すると装置の扉が閉まった。

 

透「『ょっ!!おいっ!!やめろって言ったやろ!ありはしないんやろ?!逃げようや!!』

 

俺は装置の中から必死に訴えかけるが伝わらない。

 

母親『ごめんなさいね、無理なのよ・・・・それは一人用にしか作れていないのよ・・』

 

父親『俺達はここに残る、お前を逃がす為にな!』

 

透『はぁ?!ちょっふざけんなや!!』

 

父親『いいか?これに乗って着いたらそこに居る奴と暮らせ』

 

母親『大丈夫よ!私達にはアンタから貰った魔力で作った魔力銃があるから!!』

 

そして父は装置の転移スイッチを押した。

 

透『おいっ!!』

 

父親 母親『『じゃぁな(ね)』』

 

透『父さん!!母さん!!』

 

父と母は魔力銃を奴に向けて撃ち直撃した。だが、

 

ザシュッ!!!!!!ブスッッッ!!

 

何かを斬った音と刺した音が聞こえた。見れば父の体が上半身と下半身に分けられており、そして母の腹部に奴の爪が刺さって2人の返り血が俺が乗っちょる装置に飛んできた。

 

透『・・・・おぃ・・・・・嘘やろ?・・・・・』

 

すると母がこっちを向き、声が出ない代わりに口パクで伝えてきた。『愛してる』と。

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・

 

 

 

奴は父さんと母さんを殺した、今でもあの光景はハッキリと覚えとる・・・・・俺が地球に送られる前に両親は死んだ。

 

俺の心は奴を見つけるとガラスのように壊れ何も無くなった・・・・・・・・・・・・・・いや、ただ一つだけあった・・・それは。

 

 

 

 

 

『奴ヲ殺ス』

 

 

 

 

ハルカ Side

 

 

なのは「ハルカちゃん大丈夫!?」

 

ハルカ「私は大丈夫だから、アンタは自分の事を考えなさい!!こいつに非殺傷なんかやっても意味ないんだからね!!」

 

なのは「う、うん!」

 

ったく!?何なのよコイツは!!いきなり出るなり攻撃してくるなんてどーかしてるわよ!?

 

まぁ幸いザフィーラが防いでくれたお陰で全滅は免れたけど、半分はやられたけど・・・・・・・大丈夫かしら?

 

っとと!自分から人の心配すんなって言っておきながら私がよそ見してたら世話無いわね、でもホントに何でこいつがここにいるのかしら?確かコイツって『ガッシュ』の魔物、しかも千年前の魔物だったわよね?

 

名前は確かぁ・・・・・そぉデモルトだったわよね、しかも他の魔物からは狂戦士って恐れられてたのよね。

 

それより何でアイツの腹に穴があるの?それに右側頭部には虚の仮面みたいな物もあるし・・・・・何よアレ、破面のつもり?

 

デモルト『『ラギアント・ジ・ゼモルク』・・・・・』

 

突然デモルトが呪文らしきものを唱えた、私は『ガッシュ』の話は途中までしか知らないからコイツの呪文の内容や種類は知らないけど、確実にコレを喰らったらヤバいって事はよく分かる!

 

するとデモルトの腕に巨大なカートリッジのようなものが出現しだした、そしてそれを私の方に向けてきた・・・・・勘が言ってる、逃げないと死ぬって!

 

私は逃げようと飛ぼうとした・・・・・・・しかしそれは杞憂に終わった、何故なら・・・・・・・・・・・。

 

 

ドオォォォォン!!!

 

 

デモルト『ガァァァァァ―――――!!』

 

攻撃しようとしたデモルトに一つの影が迫り、デモルトの横っ面に当たり奴はそのまま倒れた。やった張本人は私達のよく知る人物がいた、もちろん透よ。

 

なのは「透君!!」

 

シグナム「透!来ていたのか?!」

 

なのは達もデモルトに攻撃したのが透だってことに気付いたようで透に声を掛けていた、透はすでに卍解状態で『天鎖斬月』を右手に持っていた。

 

フェイト「透ーー!!」

 

はやて「透君!いつこっちに来たん!?」

 

透「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ハルカ「??・・・ちょっと透!聞いてるの!?」

 

透「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

私達の声が上手く届いていないのか透はまったく反応が無かった、すると私達の下になんとユーノが来た・・・そしてその後ろにはザフィーラ達も一緒にだった、ヴィータは酷くやられたのかザフィーラにおぶさった状態で来た。

 

ユーノ「なのは!!皆、大丈夫!?」

 

なのは「ユーノ君!何でここにいるの!?それに透君も・・・」

 

ユーノ「僕はクロノから連絡を受けて透と一緒に皆を助けに来たんだ」

 

フェイト「クロノが?」

 

ユーノ「うん、それで着いたらアリシア達がやられてたから応急処置だけやってね・・・・・残念だけど榊と緋村は重傷でね乗り組み員にあとは任せたんだ、それで透と一緒になのは達を探そうとしたんだけど・・・・・・」

 

ハルカ「透なら、あそこにいるわよ」

 

私は透がいる位置を指で指し示した、透は空中に突っ立ってる状態のまま微動だにしてなかった。

 

ユーノ「・・・・・どーしたんだろ、透」

 

シャマル「何が?」

 

ユーノ「うん・・・・透、皆を見つけたと思ったらいきなり叫びだして物凄い勢いで飛んで行ったから」

 

成程・・・・さっきのアレのことね。

 

ヴィータ「・・・・・・」

 

シグナム「?・・・・・・どーしたヴィータ」

 

ヴィータ「いや・・・・・・あのよ、この戦いに透を巻き込んだらダメな気ぃするんだよ」

 

ハルカ「どーゆーことなの?」

 

ヴィータ「わかんねぇんだよ、でもさっき透を見たらいきなりそんな風に考えちまったんだよ・・・・・・なんつーか不安なんだよ」

 

ヴィータの言葉に皆は俯きだした、それはそーだ・・・・今朝から感じている不安が透が来たことによって更に不安の度合いが増したんだから。

 

すると、透に倒されたデモルトが起き上がり大きな咆哮を上げた。

 

デモルト『グオォォォォォ――――!!!!』

 

リインフォース「くっ!!奴がまた暴れ出す前になんとか倒さねば!!」

 

アリシア「でもどーやってやるのさぁ?!」

 

はやて「いくらメッチャ強い透君かて、あないあバケモン相手に簡単に勝てるわけ『アァァァァァ――――――――!!!!!!!』なっ!何や!!??」

 

デモルトが叫びだしたとすぐに別の叫び声が聴こえた、その声の主は・・・・・・・・透だった。

 

なのは「透君・・・・なの?今の声」

 

響子「そのはず・・・・・・・ですけど・・・・」

 

フェイト「なんだか・・・・様子がおかしくない?」

 

私は嫌な予感がして透の顔をよく見てみることにした、そしたら透の顔に普段の戦いで付けたことの無い物がそこにあった・・・・・・・そう、あの状態は・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『虚化』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり・・・アイツ持ってたのね・・・・・・死神スタイルだからもしかしたらって思ってたから・・・・・虚化だけなら安心するんだけど・・・・・アレって・・・・・・絶対。

 

 

 

 

『完全虚化』

 

 

 

 

してるわよね?それだったらかなりヤバいわよ!?ここら一体・・・・いいえ、この世界が崩壊しかねないわよ!!??

 

ザフィーラ「どーしたのだ?透は・・・・何やら見た事の無い仮面をしているが」

 

シャマル「それに角も生えて・・・髪も長くなってない?」

 

ヴィータ「しかもバリアジャケットから見える肌の色が白い気がするんだけどよ」

 

リインU「それにそれに、胸に穴が開いちゃってますぅ!!」

 

シグナム「・・・・・・・」

 

響子「・・・・・・・・・」

 

ハルカ「・・・・・・・・」

 

なのは「・・・・どーしたのハルカちゃん、いきなり黙って」

 

ハルカ「・・・・・ここから離れましょ」

 

フェイト「え?」

 

ハルカ「急いでここから離れましょ!あーなった透は誰にも止められないわよ!」

 

なのは「ハルカちゃん、あの仮面の事知ってるの?!」

 

ハルカ「今はそんな事はいいから早く『■■■ーーーーーーーーーーー!!!!』・・・始まったわね」

 

透は『BLEACH』の主人公同様人かどうかもわからない声で叫ぶと同時にデモルトに向かって突っ込んだ、デモルトは『リゴン・ゼモルク』と唱えると両腕の角を三節棍に変化させ、それを透に向けて振りぬいた。

 

だけど透はその三節棍を片手で簡単に受け止め、三節棍を掴んだままデモルトを投げ飛ばした!デモルトが倒れた所から物凄い土煙が立ち込めた、デモルトの姿は見えなかったけど煙の中から三節棍が飛んで来た、奴はダウンしていなくて態勢を立て直すと透に向けて攻撃してきたのだ。

 

フェイト「危ないっ!!」

 

シグナム「避けろ透!!」

 

シグナムが透に向けて避ける様に声を掛けた、透はまた受け止めるのかと思いきやいつの間にかデモルトが攻撃した場所にはおらず、既にデモルトの背後に・・・・正確には後頭部辺りにスッと立っていた・・・・・・・アレは確か。

 

シグナム「アレは・・・『瞬歩』か?!」

 

ハルカ「いいえ、『瞬歩』じゃないわ!アレは・・・『響転(ソニード)』よ」

 

シグナム「『響転』?何だそれは?」

 

ハルカ「『響転』は・・・・・『瞬歩』と似てるけど、あーゆー仮面を付けた奴等がやる高速移動能力よ」

 

フェイト「『瞬歩』とどう違うの?」

 

ハルカ「・・・・説明しようにも詳しくは私も分からないの、でもアレは探知をすり抜けることが出来るって言われてるわ」

 

なのは「・・・・・ねぇハルカちゃん・・・透君のアレは・・・・・一体何?」

 

響子「何だか・・・・・とてつもなく不安になるんです・・・・教えてください、ハルカさん」

 

響子がここまで沈むなんてね・・・・・・・教えようにもどー伝えたらいいのかしら?

 

ハルカ「・・・・・分かった、教えるわ・・・アレはね『虚化』って言うのよ」

 

アルフ「ホロウカ?」

 

はやて「って何なんそれ」

 

ハルカ「簡単に言えばねぇ・・・そーね・・・・・響子以外は一度は目にしてるけど、『闇の書』の暴走プログラムと戦った時に剣持った奴とノッポな奴が居たでしょ?アレが一般的に虚って呼ばれててね」

 

シグナム「アレか・・・・」

 

ハルカ「その虚っていうのは自分の負の心って所かな・・・・『虚化』をするには心の中にいる負の自分と戦って勝たないといけないのよ」

 

アリシア「じゃぁ透は負の自分に勝ってあの仮面を手に入れたの?」

 

ハルカ「どーかしら?たぶん違うと思うわ」

 

シャマル「どーゆーこと?」

 

ハルカ「あの仮面・・・・元々の作品の主人公の仮面と同じなんだからね」

 

シャマル「元々の作品って・・・・そーかハルカちゃんと透君は前世があるのよね」

 

ハルカ「ええ、それでアイツはその仮面の力を使うと魔力が飛躍的にアップするのよ」

 

ヴィータ「それスゲェな」

 

ユーノ「でも何だかそれにしてはおかしい気が・・・・」

 

ハルカ「そっ・・・・アレは暴走とも言っていいわね・・・・・・『完全虚化』なんだから」

 

アルフ「『完全虚化』?」

 

ハルカ「持ち主の心が不安定になったら・・・・・例えば激しい憎悪とかね、そんなのが頂点に達したらあーなっちゃうわけ」

 

私が皆に説明してる時も透は激しい攻撃を繰り出している、もう誰が見ても透が圧倒しているようにしか見えない、ただ戦い方がいつもの透ではなく獣に近い感じだけど。

 

響子「でも何であーなっちゃったんだろ?」

 

ハルカ「さぁね、そればっかりは分からないわ・・・・・ただアイツには近付かない方がいいからね」

 

なのは「でも止めないと!」

 

ハルカ「アンタ馬鹿?さっきも言ったけど、あーなったら誰にも止められないのよ、攻撃してくるものをすべて排除するわよ」

 

シグナム「だが何かあるはずだろ?」

 

ハルカ「・・・・・・・」

 

リインフォース「あるんだな?」

 

ハルカ「・・・・ええ、だけど一つは有効か分からないし、もう一つは危険過ぎる」

 

なのは「それでもいいよ!言って!」

 

ハルカ「・・・・・ハァ、分かった・・・一つはこのまま透がアイツを倒すのを待つか、もう一つは・・・・透の仮面の一部を壊せばいいのよ・・・角とかね」

 

アルフ「あ・・・あの状態の透に近付くのかい?」

 

皆の顔が一気に青くなった・・・・それもそーよね、私達を苦しめてたデモルトをまるで赤子の手を捻るかのようにあしらっていってるんだから。

 

響子「・・・・私、行きます!!それで透さんが正気に戻るんなら!!」

 

ハルカ「やめなさい!今近付くのはダメよ!アンタにまで攻撃しかねないんだから、あーなったら例え仲間だろうが平気で刀で刺してくるのよ!?」

 

響子「でも・・・・でもそれじゃぁ・・・・」

 

ハルカ「・・・・・・・行くんだったら、アイツを仕留めた後にしなさい・・・・・仕留めてもまだなってたら全力でアイツの目を覚まさせましょ」

 

響子「・・・・・・・・はいっ!」

 

透とデモルトは未だ戦い続けていた、透は斬ったり殴ったり蹴ったり、時には『天鎖斬月』を投げることもあったするといきなりデモルトは口を大きく開けた、口にデカい魔力が溜まっていった・・・アレって虚閃?!嘘でしょ!?何でアイツが虚閃を使えるのよ・・・・もしかしてあの仮面が関係してるの?まさか虚と融合でもしたの?

 

私は驚いてると透も同じように虚閃を撃つ為角の先端に魔力を集中していった・・・ってまずいわコレ!!

 

ハルカ「皆伏せて!!」

 

私の声に皆反応して、全員が伏せた・・・・そして・・・・・・・。

 

デモルト『ヴォォォォ―――――――――――――――!!!!』

 

透(完全虚化)『■■■――――――――――――――――――!!!!!!!』

 

互いの虚閃がぶつかり当たりに凄まじい衝撃波が襲った、デモルトの虚閃は確かに強力だ・・・元々の強さに虚をプラスされたんだから・・・・・でも、勝ったのは透だった。

 

透の撃った虚閃はデモルトの虚閃を打ち破りそのままデモルトに直撃してデモルトを吹っ飛ばした、流石あの仮面ってとこかしら?なんてったってあの状態の主人公は十刃のbSを軽くあしらったくらいだからね。

 

シグナム「これは・・・・あの時の奴等と同じ魔力砲?!」

 

アリシア「それに透も同じモノを撃ったよ!?」

 

ザフィーラ「さらにはあんな巨大な奴の魔力を打ち消す程のものを撃つとは・・・・・」

 

透(完全虚化)『■■■――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!』

 

デモルトに勝利したことの咆哮なのか透は空に向かって雄叫びを上げていた、さて・・・・ここからどーやってアイツの目を覚まさせましょうか?

 

そんな事を考えてると突然透の仮面に罅が入った。

 

ハルカ「は?」

 

なのは「ハルカちゃん・・・透君の仮面に罅が」

 

皆も私と同じく驚いてるようだった、皆今から透の解放に行こうと決心したんだろうけど、いきなり仮面に罅が入るんだからビックリよ。

 

そしてそのまま仮面が割れ、同時に体の虚化も解けていった・・・・・・一体どーしたのよ?

 

まぁこれでアイツに決死の攻撃をしなくてすんだから、良しとしましょうかね。

 

リインフォース「・・・透は元に戻ったのか?」

 

ハルカ「ええそーよ、ただあの状態から解けたから疲労とか半端じゃ無い筈よ」

 

案の定透は膝に手を置いて肩で息をしていた、そりゃー虚化をすれば体力とかものスッゴク持って行かれるからね。

 

私達は疲れてるであろう透の下に労いに行くか、心配かけさせるなとか言いに行こうと走ろうとした、透もこっちに気付いたのか立ち上がってこっちに向かおうとした、けど・・・・・・・・私達の目に信じられない光景が一瞬で広がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透の体に角らしき物体が突き刺さっていたのだから・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

〜虚化が解けた辺りまで遡る〜

 

バリンッと音を立てて何かが崩れていった、俺は気が付くと物凄い疲労感に襲われて、メッチャ走り終わった時のように膝に手を置いて肩で息をしていた。その時地面に見覚えのある破片を見つけたんじゃけど、すぐに霧散していった。

 

透(コイツは・・・・・確か・・・)

 

白一護『ヤット正気ニ戻ッタカヨ?』

 

透「・・・・白?」

 

白一護『「白?」ジャネェヨ、テメェ何勝手ニ暴走シテンダヨ』

 

暴走?俺が?・・・・・・待て待て、俺は何をしとったん?

 

ヤクモ『マスター・・・・実はついさっきまでマスターはご両親の仇と戦っていたんです』

 

仇?・・・・・・・・そーじゃ思い出した、ヴィータ助けた後なのは達を探そうとしたら目の前にデモルトを見つけて・・・・・・ダメじゃ、そっからの記憶が曖昧じゃ・・・じゃけど。

 

透「じゃぁ俺はアイツを倒したんか?」

 

白一護『一応ナ、虚化ヲ使ッテナ』

 

透「虚化を?」

 

白一護『シカモ、完全ナ状態ダッタゼ・・・・・マルデ一護ノヨウダッタ』

 

それってつまりは・・・・・『完全虚化』って事かい?!マジか・・・・・・・・。

 

リコ『ですがやったではないですか!仇を見事に打ち破りましたよ!』

 

透「・・・・俺の暴走で倒しても実感湧かんよ、俺の手で倒したかったんじゃ・・・・・・・にしても」

 

ライラ『なんです?』

 

透「いんや、グレアムさんにあんな大口叩いておきながら、俺自信が仇を目の前にして自分見失って・・・・・何やっとんじゃろうかな・・・俺」

 

ライラ『そんな・・・・マスターはあの時はまだ子供だったじゃないですか、それに御自分の目の前でご両親が殺されて、その仇が目の前に現れたら誰だって正気ではいられません!』

 

透「・・・・・・・まぁそーかもしれんけど・・・・・俺がやった事には変わらんじゃろ?」

 

ヤクモ『マスター・・・・・』

 

俺は立ち上がり周りを見ると相当派手にやったんじゃろう、辺り一面焼け野原って言っても過言じゃねェって感じじゃった、そしてどこにおったんか知らんけどなのは達が俺の方に向かって走って来とった。

 

そいじゃぁアイツ等の小言とかを聞きに行きますか、と俺は頭の中で今から起こるであろう説教やら『O☆HA☆NA☆SHI』を想像しながら皆の所に行こうとした・・・・・・・・・・・・・けど、それは出来なかった・・・・何故なら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドスッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の腹にデモルトの角・・・・・たぶん『ガッシュ』の主要メンバーの一人をやった術と同じ『ゼモルク』じゃろうな、俺の腹にもブッ刺さったわ。

 

透「ごふっ・・・・・ぐっ!」

 

響子「いやぁーーーーーー!!」

 

遠くの方で響子が叫んじょるわ、まぁこんなんなっとったら誰が見ても悲鳴モンじゃろーしな・・・・・じゃけど、デモルトの野郎『完全虚化』状態の俺にやられておきながらまだやる気かい?シブトイネェ・・・・さて、どーすっかな。

 

デモルト『ゴァァァァーーーーーーーーー!!!!』

 

見るとデモルトの体の傷口はは見る見る塞がっていく、あらまぁ『超速再生』とは・・・いよいよマジで虚っていうか破面じゃね?

 

ヤクモ『マスター!!!大丈夫ですか?!』

 

透「ああ・・・ギリギリ意識はあるで・・・・・・じゃけど、まだ生きとるこいつをどーやって倒すかじゃね?」

 

ライラ『そんな事はいいんです!!今はマスター怪我を!』

 

透「それは後でハルカに治してもらえりゃぁええんじゃけぇ、それよかコイツをどーにかせんといけんのんじゃけぇ・・・・・うぐっ!」

 

リコ『マスター!!』

 

透「大丈夫じゃって、なんとか魔力を怪我に集中させて痛みとか和らいどるけぇ・・・・・・・・ん?アレは・・・・」

 

俺はデモルトに視線を戻そうとすると、デモルトの後ろに黒い空間のようなものを発見した。

 

ヤクモ『アレは・・・・・・マスター!アレは虚数空間です!!』

 

透「マジか!?」

 

アレが虚数空間・・・・・原作アニメで見て知っとったけど、実物はこんな異様なものなんじゃねぇ。

 

白一護『タブンオマエノ虚閃トアイツノ虚閃がブツカッタ時ニ発生シタンダロ』

 

俺虚閃まで撃ったんか、じゃけど巨大な虚閃同士がぶつかりあって出来たって事は・・・・次元震が発生するレベルの力があったんか。

 

じゃ・け・ど、虚数空間か・・・・・・この手しかないか。

 

ヤクモ『行きましょう、マスター!』

 

透「!!・・・・・バレとったんか」

 

ライラ『当たり前じゃないですか、一体何年一緒にいると思ってるんですか?』

 

透「そーじゃったね・・・・・・・・・すまんね、付き合せてもうて」

 

リコ『いいんですよマスター、私達はマスターと一心同体!じゃないですか?』

 

透「アッハハ・・・・ませやな・・・・・・・アシュロンとかもスマンね、一度も出さずにさぁ」

 

アシュロン『まぁ仕方が無い事だろう?』

 

九喇嘛『ワシは暴れて無いのが不満なのだがなぁ』

 

透「スマンって・・・・ま、次誰かと組む時はそいつに言って暴れさせてもらえや」

 

九喇嘛『・・・・・ふんっ!』

 

透「ほいじゃぁ・・・・・・行きますか!!」

 

俺は気合を入れ直すと自分の顔に手を持って行き仮面を出した、今回は意識がハッキリしとるけぇノーマル『虚化』なんじゃけど、こんだけ出来れば十分じゃろうね。

 

透「ウラァァァーーーーーー!!!」

 

なのは達も突然動き出したデモルトとまた『虚化』した俺に驚いて立ち往生してしまっとる。

 

俺はデモルトの角を抜いて痛みに耐えながら奴の懐まで『瞬歩』で辿り着き、『天鎖斬月』を突き刺した・・・・・流石の奴も『完全虚化』状態の俺の虚閃をまともに喰らった分再生するのに時間が掛るようで、俺の行動に対処出来ずにおった。

 

透「『月牙天衝』ォォォォ!!!!」

 

俺は刺した状態の『月牙天衝』を出し、そのままデモルトごと虚数空間に飛んだ。

 

透「抜ーケーローヤァァァーーーーーーーー!!!!!」

 

俺は虚数空間に入る寸前に斬魄刀を抜いて、トドメと言わんばかりに蹴りをかましてデモルトを虚数空間に入れてやった、その際に『虚化』も解いた・・・ついでに卍解も勝手にじゃけど解けてしもぉた・・・・ヤバッ、勝手に解けるって事は俺が今瀕死の状態である事を意味しとるんよな?

 

ま、これでよかった・・・・んじゃけど、抜くタイミングを間違えたんか知らんけど、俺も虚数空間に入る事になってしもぉた。

 

ガシッ!!

 

虚数空間に入る寸前に俺の腕をなのはが掴んでくれとった・・・・・・いや、なのはだけじゃない・・・フェイトやはやて、シグナム達もなのはや俺の腕を掴んで引っ張ってくれとった。

 

なのは「透君!頑張ってっ!!!!」

 

フェイト「諦めたら・・・ダメだよ!透に会わせたい子がいるんだから!!!」

 

透「お前等・・・・・・・」

 

シグナム「透!!絶対、我々が助けてやる!!だからしっかりしろぉ!!!!!」

 

ヴィータ「ゼッテー離さねぇ!!!」

 

透「・・・・・・・・」

 

ハルカ「アンタ・・・・アリサやすずか、はる先輩達はどーすんのよ!!??」

 

響子「透さん!!透さんが居なくなるなんて絶対嫌ですからね!!!」

 

ユーノ「君の話をまだまだクロノとザフィーラと聞きたいんだから、しっかりしなよ!!!」

 

コイツ等は・・・・・本当によぉ・・・・・・・俺の為にここまでするとはのぉ・・・・・・・。

 

そんなことを俺は思っとると、後ろからデモルトの声が聴こえてきた。

 

デモルト『ヴァァァ・・・・・・・!!!』

 

透(あの野郎・・・・・結構しぶといの・・・・じゃけど、このままここにおっても何も出来んじゃ・・・・・っ!)

 

俺はある事を思い出した、確か俺が奴と初めて会った時・・・・・奴はいきなり現れたのを思い出した。

 

奴には何かしらの移動方法があるんじゃないんか?じゃけぇ両親とおったあの世界にいきなり現れることが出来、この世界にも出現したんじゃろーよ。

 

透(となると・・・・・俺が出来ることは・・・・これしかねぇんかなぁ・・・・・・・・・・コイツ等にはホンマに悪いんじゃけど)

 

俺はデモルトの位置を確認する為、顔をデモルトの方に向けてそのままなのは達に話し掛けた。

 

透「のぉ・・・・・俺さぁ・・・やる事出来たんよなぁ・・・・・」

 

なのは「やる事?・・・・・帰ったら手伝うから!!!」

 

透「それ無理なんよ・・・・・俺しか出来ん事なんよ・・・・」

 

ハルカ「こんな時に何言ってんのよこの馬鹿!!!」

 

透「・・・・ホンマ・・・お前等と居ると、毎日が飽きんかったわぁ・・・・・・笑わされたり、キレさせされたり、馬鹿やれたり・・・・惚れられたりさぁ・・・・・・・・マジで楽しかったのぉ」

 

アリシア「な・・・・何言ってんのいきなり!!??」

 

透「・・・・・・もうお前等は・・・・・俺がおらんでも自分等でやってけるやろ?・・・・って話」

 

なのは「何それ・・・・・・嫌だ・・・・・止めてよ」

 

透「じゃけぇさぁ・・・・・・ここでお別れってことなんよ」

 

俺は振り向くと同時に眼を『輪廻眼』に変えた。

 

なのは「ダメェーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透「じゃーの・・・・・・・『神羅』・・・・・・『天征』」

 

 

バァァァンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリサ Side

 

 

バァァァンッ!!!

 

アリサ「アァッ!!」

 

私は今日もすずか達と一緒に『螺旋丸』の練習に励んでる、今日は響先輩と逢が水泳の部活で来れないとってことではる先輩だけが来ている。

 

すずか「アリサちゃん!大丈夫!?」

 

はるか「アリサちゃん!あんまり無理はダメだよ?」

 

シャルル「僕達だけでやるって言っても、まだまだ時間はあるんだからそんなに急がなくても大丈夫だよ?」

 

アリサ「分かってるわよそんなの・・・・・ただ早くこの『螺旋丸』を完成させたいだけよ」

 

シャルル「ん〜それだけじゃないよね?」

 

アリサ「な・・・・・何言ってるのよ!アンタは!」/////////////

 

すずか「確かに早く完成させたいのは分かるけど、透君はちゃんと待ってくれるよ?」

 

アリサ「すずかまで!・・・・・それにななな、何で透の名前が出て来るのよ!?」//////////////

 

はるか「そーだよー?無理しても透君は喜ばないよ?」

 

シャルル「僕らにあったペースでやっていいと思うよ」

 

アリサ「・・・・・・分かってるわよそんなの!」

 

シャルル「アリサは・・・・もうちょっと素直になってもいいと思うんだけどなぁ」

 

アリサ「うううううるさい!!」/////////////

 

まったく・・・・・でも、それでも早く完成させてアイツに認めてもらうんだから!!待ってなさいよ透!今に目に物見せてやるんだから!!!

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは「いやぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 

なのは以外「透ぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーー(透君ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー)!!!!!」

 

 

 

 

 

 

この日、一人の魔導師が・・・・・・・・・・・ある世界で姿を消した。

 

 

 

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あとがき

 

 

さて長々とやってしまいました、本当でしたらクロノ視点も入れようかと思ったんですが、またの機会に入れようかと・・・・・回想的な感じにでも。

 

今回はなんとオリジナルデモルトに透の『完全虚化』を出してしまいました、どこかで『虚化』は出しておかないとと思ったのですが、まさかこの最終回で出すことになろうとは・・・・・。

 

さぁ・・・・・・・皆様の予想通りだったでしょうか?透が消えてしまいました、大切な子達を置いて姿を消してしまいましたねェ。

 

一体この先どうなることになるのか、皆様ぜひお楽しみにください!!!

 

で!!!話はあまり変わらないのですが、次回はこの最終回の後日談的な話をやろうか・・・もしくはStsの話・・・・・というか繋がる話をしようか迷っております!!!ですが、なんとか決めますのでお楽しみください!!!!それでは!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
最終回 暴走と別れ
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コメント
マジか…でも九尾出せば簡単に終わるぞ?(渡部一刀)
・・・まさかのエルトリアフラグ?某ss小説みたいで申し訳ないとは思いますが(デルタ)
透と精神世界に居る方々(白を台頭に斬パク刀や九尾など)でSTSで最高評議員相手に無双してほしい(頭翅(トーマ))
↓↓そこまで考えが回らんかったよ(ohatiyo)
↓↓↓いやぁ、面倒見が良いからなのか、ナカジマ家に合流する(STS後にナンバーズを引き取ってたし)のは割とある。教会とランスターが続いてる感じ※こういう流れでなくて、物語の一番最初からだったが(Lapis lazuli)
スカリーズが拾えばゼスト隊死なないと思うのだが(頭翅(トーマ))
寧ろ変化球の方が好ましい(ohatiyo)
↓ナカジマ家も変化球じゃね?(頭翅(トーマ))
↓まぁ、拾い手はスカリーズが中島さん家しかないわな…変化球でランスターさん家か教会か?(Lapis lazuli)
↓それしかなくね?(頭翅(トーマ))
ふと思ったが、まさかスカさん味方フラグなのか?(ohatiyo)
まぁこんだけリリカル作品があった少しぐらいはカブるさ。(ohatiyo)
Sts期待!!てか、狐に出番あげよ(東文若)
さて、誰が透を助けてくれるかな?(tenryu)
クライシスさんの小説で見たことあるわ(kazunori20)
↓↓↓王道テンプレを今後覆してくれることに期待! じゃないですか?(神余 雛)
↓↓テンプレが増えてきたってことですかねぇ(Lapis lazuli)
↓同じく、でもそれより暴走具合が半端ない(頭翅(トーマ))
なんか見たことある、展開だな(kazunori20)
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