真・恋姫無双 天下統一伝 第十四話
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「やはり、広宗県が穴場か…」

 

「はい、黄巾賊の内部に部下を派遣してみたら

そこに、張三姉妹がいるという報告を受けたので」

 

前話の最後に広宗県に派遣した明命が

戻ってきたのでその報告を受けている刃です

 

「しっかし、その部下が見たと言った姉妹が

本当に張三姉妹かどうかわからんだろ?」

 

「ご心配には及びません

奴らは、その三人のことを天和ちゃん、地和ちゃん、人和ちゃんと呼び

慕っているようでした

多分、これは真名でしょう

それに、隙を見て、ある黄巾賊徒に聞いてみたところ

その人たちが、丁寧に

あの三姉妹を張角、張宝、張梁と教えてくれたので」

 

天和、地和、人和ね〜

 

そういえば、張角たちって自分のこと

 

天公将軍

地公将軍

人公将軍

と名乗ってたからな〜

それが間接的に真名になっても可笑しくないか

 

「ありがとな、明命、重要な情報源になりそうだよ」(ナデナデ)

 

「刃様」(グスッ)

 

 

軽く泣きそうになりながら、俺のナデナデを素直に受けてくれる明命

何この子、めっちゃ可愛い

お持ち帰りしていい?ダメですか、そうですか

 

 

「ほら、明命、仕事中は?」

 

「グスッ…泣きません」(パチン)

 

 

軽く自分の頬をたたいて、泣きたいという感覚を押さえ込もうとする

 

 

 

 

 

 

「ちゃんと、約束通り猫も用意したから

ほら、そっち行って来い」

 

「お猫様!!」

 

さっきの雰囲気はどこに行ったのか

目をキラキラさせて走りながらそう言う明命

現金な人…

 

 

さて、明命は取り敢えず、置いといて

 

「誰かいるか?」

 

「御前に」

 

一人の伝令兵を呼び出した

 

「この城にいる全ての将(明命を除く)を呼び出せ

至急軍議を開くゆえ、会議場に集まってくれとな」

 

「御意、ただ、趙雲様は現在

兵の鍛錬中のはずですが、いかがいたしましょう?」

 

「代役つけて、こっちに呼んでくれ

今優先すべきは、軍議だ」

 

「御意」

 

そういうと、伝令兵は走っていった

 

 

〜四半刻後〜

会議場には、急遽集められた

全ての将と、軍師が集められた

 

「お兄さん、どうされたのですか〜、こんなに急に皆を集めさせて〜」

 

風が、そう言ってくる

 

「そうですな、ぜひお聞きしたい

なぜ鍛錬中の私を代役を立ててまで呼び出そうとしたのか」

 

星もそれに同調して聞いてきた

 

「皆、急に呼び出して悪かった

だが、この報告が入って

いても立っても居られなくなってな…」

 

「どんな報告でしょうか?」

 

稟が軽く急かすようにきいいてきた

 

「まぁ、そう急かすな

その報告は、黄巾賊の根城がわかったという報告だよ」

 

 

一瞬で空気が変わった

 

「それでは…」

 

「黄巾賊の時代は」

 

「終わったということじゃの」

 

 

上から、政、水仙、緑の順にそう言った

 

 

「まだです、ご主人様、そこにいる黄巾賊は何万ほどです?」

 

さすが永久だな、着眼点が違う

 

「明命の報告だと、25〜30万だそうだ」

 

 

「さ、30万ですか…

予想より多いですね」

 

「星、今の俺らの兵力は?」

 

「ざっと、4〜5万ですな、新兵は含めていませんが

含めるとなると6〜7万」

 

絶望的だな…

これじゃあまるで

 

 

「章邯に立ち向かう時の、楚軍と同じですな

まぁ、あの時は周辺諸侯と協力して勝利しましたが」

 

政、美味しいところをとっていかないで

悲しくなる…

 

 

章邯…漢の前の秦の時代の将軍

項羽率いる楚軍7万と戦い

敗北(楚軍に一応燕や代[国名]の協力アリ)

 

 

「ん?周辺諸侯?」

 

永久さんがなにか閃きました

 

「そうです、目には目を、歯には歯を

こっちも周辺諸侯と協力して、立ち向かえばいいのですよ!!」

 

 

永久さん頭の回転早い!!

ところで、なんで永久がハンブラビ法典を知っているんだろう?

不思議だな〜

 

 

「では、早速文をしたためて…「伝令!!」何ですか!急に」

 

「軍議中申し訳ございません

中央の使者の方からこのような文を預かりました!!」

 

 

そして、その文を広げると

 

「どうやら、永久が文章を認める必要はなさそうだな」

 

 

そこに書いてあったのは

 

 

『各地の周辺諸侯に命ずる

広宗県にはびこりし漢に歯向かう逆賊どもを

殲滅せよ

 

後漢 12代皇帝 劉宏

大将軍 何進』

 

 

「明命、この勅命に参加する諸侯は?」

 

「はッ、それも既に部下に探らせて、報告ができます

まず、冀州牧 袁紹

東郡太守 曹操

北平郡太守 公孫賛

虎賁中郎将 袁術

及びその幕下 長沙太守 孫策

荊州牧 劉表

といったところでしょうか

あと、不確定ですが

中郎将 董卓も参戦するかと」

 

淡々と述べていく

 

「ありがとう、明命」(ナデナデ)

 

「はぅぅ、刃様〜」

 

((((((いいな〜))))))

 

あれ、みんな指くわえて見てる

どうしたんだろう?

集団で爪でも噛んでんのか?

 

 

((((((お兄さん(刃様・主・ご主人様)って鈍感?))))))

 

今更である

 

 

「さて、星、出立の準備を」

 

「御意、兵はいかほど連れて行きましょう?」

 

「そうだな〜守備も考えて、55000だな」

 

「御意(いつかこの思い、主に伝えますぞ)」

 

そう思って、星はさってった

 

「永久と、風はかかる費用や糧食の帳簿の提出を」

 

「「御意・分かりました〜((ご主人様・お兄さんは朴念仁でしたか〜、苦戦しそうです))」」

 

永久と風も去っていった

時折こっちを見ながら

 

「水仙は、これまで以上に徹底して街を見廻れ、泥棒一人も逃すな」

 

「御意(主様、お慕い申し上げております)」

 

 

顔を真っ赤にして去っていく水仙

本当に何なんだ?

 

「紅は騎馬隊の調練を急がせろ」

 

「御意(刃様…、はぁ〜なんなんでしょう、この胸の圧迫感)」

 

紅は未練がましそうに去っていった

 

 

「政、緑は…、どした?」

 

((ジトー))

 

なんか、ふたり揃ってジト目でこっちを見ていた

 

「刃様、本当に気づかないのですか?」

 

「気づくって何にだ?」

 

「もういいわい、政、主様はこんな人なんじゃからな」(ジトー)

 

本当に何なんだ?

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ご視聴いただきありがとうございます

 

「ありがとうございます

ところで作者?」

 

何だい?刃

 

「みんな、人の顔を見て赤くなってるんだけど

アレなんなんだ?」

 

あ〜、それはね… (ピクっ)

 

(言ったら殺すという不敵な気配を浮かべている)女性の将たちがこっちみてる

 

あ、ははは、刃、それは聞くだけ野暮ってことだよ

 

「?どゆこと?」

 

さぁね〜、ほんじゃ、今日はこのへんで

 

「あ、おい、逃げるなよ

あ、そうだ

こんなダメ作者ですが次回もよろしくお願いします

待てって!!」

 

 

皆さん、分かっていても刃に教えないほうがいいですよ

女性の将達に嬲り殺されますから…

「「「「「「作者!!」」」」」」

 

ギャァァァァ!!

 

 

 

次回もよろしくお願いします

説明
二回連続投稿のに作品目です
ご視聴ありがとうございます
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タグ
アンチ一刀 過去の人出現双 真・恋姫無双 主人公チート 

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