真・恋姫†無双 〜孫呉千年の大計〜 第1章 10話
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第1章 黄巾賊討伐・独立編 10話 『 終結・江東動乱 後日談 』

 

 

 

 

孫呉が江東を制し、晴れて袁術から独立を果たした秣陵の城にて、盛大な祝宴が催される事となった

久々に新旧全ての将が集ったその日の酒宴には、降将の太史慈、山越の三頭目の姿もあった

 

宴の前日までは、敗残兵の再編成と王林を通して降ってきた豪族を組み入れた新たな編成にも着手していたのだ

 

太史慈はというと語尾と愛嬌のある姿であった為皆とすぐに打ち解け、特に一騎打ちを演じた雪蓮とは直ぐ真名を交換し合い

数日もおかずに、中庭にある練武場で全力での真剣勝負をやらかしていた

 

秣陵の練武場が数時間にして大破という・・・激しい有様であった

 

この時の二人を止めたのは、一刀ではなく冥琳と紅の二人で、

白虎九尾で動きの鈍った二人のお尻を打ち据え動きを止めた後、紅により即座に縛り上げられていたのだった

その後、冥琳と紅の二人は笑顔を浮かべたまま・・・雪蓮と桜は縛られたまま正座させられ、数時間お叱りを受ける事となった

 

 

 ○太史慈 子義 真名を桜

 

      能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

      騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

      本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

      両者の良い処をとった万能型である

 

      武器:不惜身命

      特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

      隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

      以来、一刀の呼び名は婿殿となる

   

 容姿  ぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

      眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

      一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

 

一刀はこの時、建業建設用の資材が魯家の工房から大量搬入されてくる予定であった為、琥珀と共に留守にしていた

 

宴会には緋蓮と王林に手を引かれて、今まで合流していなかった末娘・小蓮の姿もそこにあった

 

「ふ〜ん 貴方がね〜 お姉様達を虜にした・・・ふんふん へ〜そうなんだ うんうん」

 

一刀から少し離れて周りを回ったり背伸びしながら

一刀の頭の天辺から足のつま先まで、困惑する一刀を他所に値踏みするかのように見回す

 

「こらっ! シャオ 兄様に失礼でしょ!」

「ふ〜んだ お姉ちゃん 一刀の前だからって・・・いい娘ぶっちゃって」

「なっ!」

「まぁまぁ 蓮華 あまり怒っちゃダメだよ 俺は気にしてないし」

一刀の仲裁に渋々従う蓮華 顔を真っ赤にしてるのが、怒りの為なのか照れ隠しなのか判別不可能であるが・・・

 

「一刀もいいって言ってるしぃ〜という訳で、シャオが一刀の妃になってあげる!」

と一刀の腕を取る・・・というよりぶら下がると嬉しそうに一刀を見上げる小蓮

「かっかかかかkずとって・・・私ですら数回しか・・・しかも妃とか・・・プツン・・・」 

 

「「「あっ 切れた・・・」」」

 

みんなの声が重なった瞬間、蓮華と小蓮は秣陵城中を追いかけっこする大騒動に発展する

 

「待ちなさーーーい! 今日という今日は絶対に許さないんだから!」

「ふんだっ! ここまでおいでぇ〜」

 

ピンクと白のストライプの下着をチラリと見せつつ、お尻を叩いて挑発するものだから・・・

余計に追いかけっこが長期化してしまうのであった

 

「はぁ・・・はぁ・・・兄様 大変お見苦しい姿をお見せしました・・・・」

「ふぅ〜〜〜んだ べぇーーーーーー」

というお互いの反応を示す通り、遊び?に関するジャンルで、蓮華が小蓮に敵うはずもなかったのである

 

「最初は驚いたけど、全然怒ってはいないよ? 今日はめでたい日なんだし、そこらへんで許してあげなよ 蓮華

 おれは呼び捨てでも一向に構わないし? なんなら蓮華も呼び捨てでいいよ?」

 

「ほぉ〜ら! 一刀もそう言ってるじゃない!」

「シャオ! 貴方は・・・もう少し自重なさい!

 わっわたしは・・・兄様で結構です ゴニョニョ・・・ でしたら・・・(あなた・・・なぁんて きゃっ)」

と自分の妄想が、口から漏れていたことに気付かず、一人頬を染める蓮華であった

 

「そう? 蓮華が気に入ってるならいいんだけどね(最後の方何言ったのか聞こえなかったけど・・・まぁいいか)」

お姉ちゃん なにが・・・”あなた”よ シャオにはちゃ〜んと聞こえてるんだから! 

と蓮華の様子に訳が判らない一刀と頬をぷぅ〜と膨らまし”ふくれっ顔”の小蓮であった

 

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そうこうしている間に宴の準備が整い、大広間に将や招待された商人・豪族・隊長クラスの兵達等が続々と集り出す

 

「皆様、本日はお忙しい中ご足労戴き、誠に感謝いたします

 ここにいる皆様の支えがあって、今日孫呉が独立を果たせたと言っても過言ではないわ

 しかし、まだまだ道半ばで、諸兄らのお力添えがまだまだ必要な事も多いと思う

 皆、これからもよろしく頼むわ」

 

雪蓮の真面目な挨拶に、大広間のあちこちから拍手が沸き起こる中

 

「っと堅いご挨拶はここまでで〜 乾杯の音頭は冥琳からお願いね!」

 

「承った 今日は献上品であるワインやラガー酒も用意している 一人1・2杯が限度であろうが・・・

 この機会に是非ご賞味して戴きたい またエール酒及び白酒、こちらの方は沢山用意させてもらっている 思う存分堪能してくれ!

 独立を果たした今日この日を共に祝おうではないか! 乾杯!」

 

「「「乾杯! オォーーーーーー!」」」

 

冥琳の乾杯の音頭が終ると共に、皆思い思いの場所へ一斉に駆ける

 

ある者はワインやラガー酒を飲みたいが為列に並び、食べ物に手をつける者、話に興じる者と皆がそれぞれ宴を楽しんでいた

山越の三人の頭目達も珍しいお酒等に興味津々の様子で、冥琳と仲良く談笑している一幕も見られた

 

宴も((酣|たけなわ))、祭により熟成された”青州における一刀の女性報告”をバラされたのを契機に・・・

 

お兄様・・・不潔です!としこたま酒を飲んだ蓮華から、絡まれ説教され必死になだめる一刀と

やぁ〜〜ねぇ〜私がいるじゃな〜いとお酒を水のように飲みつつ、一刀の肩に嬉しそうに((垂れ|しだれ))かかる雪蓮の姿

胡坐をかいた一刀の膝の上にちょこんと・・・いつの間にか果実飲料を手に座り込み、見事占領を果たしている小蓮の笑い声が響いていた

 

一刀のうろたえる姿を”肴”に、皆で大いに飲んで笑い飛ばし((揶揄|からか))いつつも、温かく見守る緋蓮や祭・冥琳達重臣一同

周りのあちこちから口笛を吹き鳴らし囃したてる孫呉を支える一般兵達

 

 

そう”孫呉の家族”の温かき光景が視界一杯に広がっていた・・・

 

 

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それから数刻後、一刀は静かに宴の行っていた玉座のある部屋を抜け出すと

秣陵を遠くまで一望できる一番大きな見張り台に登ってきていた

 

まだ宴で盛り上がっている声もココまで聞こえてくるが、辺り一面はすっかり夕闇を映し出す光景となっていた

 

一刀が寿春近くの地に舞い降りてきてから、もう6年もの月日が経とうとしていた

孫呉のこれまでの艱難辛苦の日々を共に過ごした仲間であり友であり・・・今となっては皆、一刀にとって大切な家族であった

 

独立した今、次の目標と標的は江東の安定、山越の制圧・・・ではなく、独立を果たした孫呉の皆と山越の頭目達は賑やかに談笑している

この姿こそ、一刀自身の”意思”により成し遂げたこと・・・

”歴史を捻じ曲げて”まで成し遂げたいと願った労苦の結実が目の前にあり嬉しくもあったが、同時に身体に”違和感”を感じていた一刀であった

青州や荊州で相手の攻撃を受けた憶えもないのにも関らずである

 

これに関しては、今度貂蝉に会った時に聞いてみるかと思っていた一刀であった

 

それから自身の両の手のひらを見つめ、それと同時に救えない多くの者達の姿も心に映し出していた

誰かが伸し上がるということは、誰かを蹴落とす事なのだと・・・

 

”天の御遣い”と崇められても、江東の平和を故意に乱し、自身達の理想郷を押し付けたとも言える

掴み取れた同じ分だけ、手の平からすり抜けこぼれていき・・・掴みきれない事も多かった

 

万能なんてこの世に存在しやしない・・・全てのことが表裏一体である

 

人の想いを踏みにじった上に、自分達の意思を貫き通した

その先にあるのが皆の幸せだと信じて、劉ヨウ達には涙を呑んでもらったにすぎないのだと頭の片隅から囁く闇がいた

 

一刀の心の奥底で”これで果たしてよかったのだろうか?””これ以上良い結果が得られたのでは?”

と”今”も”これから”も訴追する闇が((擡|もた))げて来るに違いない

 

「これが・・・俺が死ぬまでこれから背負っていくべき”業”なのだろう・・・重い・・・な」

と呟くと一刀の頬から自然と涙が零れ落ちた

 

「一刀君一人だけが背負う必要はないわ 私達にも一緒に背負わせて頂戴」

「母様の言う通り そうよ これからずっと私が旦那様の手を引いていってあげる ずっと一緒よ」

「兄様の背負う業 一緒に背負う覚悟はあります!」

「重かったらシャオが一緒に持ってあげる!」

 

後ろを振り返るとそこに笑顔を浮かべる緋蓮さん・・・雪蓮に蓮華・・・シャオ・・・み・ん・・な・・・あったかい・よ・・・

 

「北郷 何もお前一人で背負う必要などない すでに私もお前と一連托生だ」

「水臭い奴じゃのう! 北郷の業などワシがいくらでも背負ってやるわ!」

「だね 少し水臭いじゃないか! あたしがついている!」

「わらわもおるのじゃ! 坊やは心配するでない!」

「一刀くんは私が護ってあげます! お姉さんが必ず!」

 

冥琳 祭さんに楓さん 王林さん 紅さん・・・みんなの激励が俺を奮い立たせる

 

「ふん 鍛えてもらった礼もまだ返しておらん 蓮華様のついでになら背負ってやってもいい・・・」

「一刀様のお心は、明命が一命を賭して御守り致します!」

「一刀さん わたしがついてますから〜 心配ご無用です〜♪」

「一刀様! わた・・・わっわたくしが一生おそばについております!」

 

思春 明命 穏 亞莎・・・皆の気遣いが心身へと染み渡ってくる 

 

 

「一刀様 御心のままに・・・」

「一刀君にはまだまだゃワタシの知的好奇心を満たしてもらわないといけないからね」

「隊長に生涯をかけ忠誠をお尽くしすることこそ、我が望み!」

「しょうがないね〜 これからも隊長の面倒みてあげるよ これからも・・・ね!」

「一刀しゃま・・・元気だす」

 

藍里 琥珀 珊瑚 子虎 瑠璃 みんな・・・

 

みんな・・・本当にありがとう・・・ぐすっと腕で涙をゴシゴシと必死で拭く一刀と周りを取り囲む緋蓮を始めとした諸将達

 

 

そしてさらに城の周りには、何時の間に集っていたのだろうか・・・

 

「御遣いさまぁーーーーーー! 我々もついていますぞ!」

「これからは我々も孫呉の民ですからなーーーーーーー!」

 

「本当にみんな・・・ありがとーーーーーーーーーーーうぅっ」

 

「「ウオォーーーーーーーーーーーーーーーッ!」」

 

俺が未来から飛ばされてここに来た意味・・・全てではないだろう・・・が確かに今”ここ”に存在している筈なんだ きっと・・・

そしてこれからも”業”を背負おうとも潰されちゃいけない この光景を俺は一生忘れない・・・忘れちゃいけない・・・

この光を想いを明日へと繋いでいくんだ! これから皆と一緒に!

と落涙し皆へ頭を下げながらも、笑顔で民衆の声に手を振って答える一刀

 

「母さん・・・爺ちゃん・・・和葉 ごめん 皆を護る事が俺の夢だったけど・・・

 皆と同じくらい大切なモノが・・・護りたいモノが今ここに出来たんだ・・・

 そんな大切な皆を置いて・・・俺は未来に帰れないかもしれないよ・・・」

 

悩みを内包しつつも決意を胸に、新たに次代を切り開く”天の御遣い”北郷 一刀の姿がそこにあった

 

 

「私達はこんな光景を間の当たりに出来て 一刀の仲間と認められて本当に幸せだね」

「だね 山越の民の流血と祖先から受け継いできた大地を守ってくれたこの御恩、生涯忘れはしないさ・・・

 恩人に業を背負わせたというのなら、私達にも責の一端はある!」

「ああ 娘の命の恩人でもあるんだ 一刀の為ならいつでもこの命くれてやるさ 地獄の底までだって付き合う覚悟よ」

 

「ふふふ あれが噂の御仁か 私は何時あのような境地に辿り着くものか・・・

 拙者より歳若い筈なのに大きいの・・・”器”が  この度は負けるべくして負けたようでごじゃる・・・母上

 いつかは追い着き追い越したいたいものでごじゃる これからよろしく頼むでごじゃる 我が”隊長殿”」

 

「お互い命の掛け甲斐のあるお人達に巡り会えたようだな」

「違いないでごじゃる これからよろしくでごじゃる」

「こちらこそ よろしく頼む」

「今日は気分がいい 飲み明かそうぞ」

「望む処でごじゃる!」

 

温かい光景を目撃し少し離れた場所よりと声を忍ばせて笑い合う ((費桟|ひせん))、 ((尤突|ゆうとつ))、((潘臨|はんりん))、桜の4人は

しばしその光景を目に焼き付けた後、人知れずその場を立ち去っていくのであった・・

 

 

江東にて戦争と聞きつけ治療の為、急いでかけつけた一行も

秣陵城の城壁の喧騒から少し離れた街角より、この様子を目の当たりにしていた

 

「ぶふふ さすがワタシのご主人様よね〜 凛々しく立派に育って・・・」

「ぐふふ ダーリンとて負けてはおらぬわい!」

と違う?事で火花を散らす中・・・それを気に留めた風も見せない男が叫ぶ

「あれが二人が賞賛していた北郷 一刀か! 熱い奴じゃないか! 気に入ったよ!」

と右の拳を強く握りこみ、赤い髪に目に業火を宿す・・・猛暑が続く夏場には絶対に会いたくない暑苦しい青年こそ!

三国志史上名医と名高い五斗米道(ゴットヴェイドォー)正統継承者の華陀であった

 

二つの筋肉ダルマと一人の熱血男の登場で、街角にあるこの周りだけ感動がぶち壊しになった事も付け加えておく

 

 

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秣陵城の一角にある来客用の部屋にて

 

「貂蝉と卑弥呼じゃないか 久しぶりだな 元気そう・・・でなにより」

と顔を引きつらせながら答える一刀

 

「ぶふふ 凛々しく立派に育って・・・じゅるっ」

「ぐふふ 久しぶりだな!」

一刀としては余り目にしていたくはない光景だったので、すぐに視線を後ろに控えていた男に向ける

「後ろにいる男の人は誰かな?」

「貂蝉や卑弥呼達と一緒に旅をしているゴットヴェイドォー正統継承者の華陀という者だ よろしく!」

「ゴットヴェイドォー?のカダ?」

「オオォーーーー! 初見でその発音ができるとはやるな!」

「あっ あぁ・・・ありがとう」

「カダ・・・カ・・・ダ っ! 華陀って医者のか!?」

「ああ! そうだ!」

と華陀に両手を強く握られ一瞬たじろぐ一刀であったが、ゴットヴェイドォー・・・五斗米道かなるほど・・・ようやく繋がった

俺と華陀の様子を、後ろで涙を流して感動している二人の筋肉ダルマ・・・はそのまま置いておくとして・・・

 

「華陀 後でちょっと診て欲しいんだがいいか? ”違和感”があって・・・

 それと病気になってるかはちょっとまだ判らないんだけど・・・念のため診て欲しい女性がいるんだけど いいかな?」

「ん? 二人かな? 病人かもという事だったら、急ぎでない限り何人でも構わないぞ?

 街にいる病傷人も診るから、当分はこの地にいるしな 近くに宿をとるから来てくれ」

「城に居てはどうだ? 部屋を用意してもらえるように俺のほうから頼んでみるよ」

「いいのか? 済まないな 助かる!」

「いいって! こちらも世話になる身だしね 名乗るのが遅くなったけど北郷 一刀っていうんだ 好きに呼んでくれ」

「おれの事も好きに呼んでくれ じゃ 一刀! これからもよろしく頼む!」

「こちらこそ! よろしく華陀!」

 

二人の美男子が熱く握手を交わしている光景を、身体をくねらせながら逆上せていた貂蝉と卑弥呼であったが

 

「ご主人様 そろそろいいかしら〜ぁん?」

「あぁ 存在すら忘れてたよ・・・」

「ご主人様 しどい・・・わぁん」

 

「華陀ちゃん すこし席を外してもらえるかしらん?」

「華陀 すまないな 見て貰いに会いにいくよ」

 

「ああ 一刀待っている そういうことなら邪魔をした またな三人とも」

 

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華陀が部屋を出て行ったのを確認してから、貂蝉は一刀へ話を切り出す

 

「そうか・・・未来へ帰れる道筋が整ったのか・・・」

「という訳じゃ どうする?」

「ええ それで報告がてら寄ってみたのよん♪」

「お主のお陰でこの5年でシステムが完全復旧したしの」

「という訳でエネルギーが充填できた片道分一度きり・・・だけどぉ ご主人様待ち焦がれた未来に帰れるわよぉ〜ん♪」

 

「片道分 そうか・・・今を逃したら?」

 

「そうね 何年後・・・になるか ちょっと判らないわねぇん もしかしたらここで生きている間一生無理かもしれない・・・」

「・・・ふぅーーーー話は判った なら話は簡単だ おれは・・・!?」

 

 

言葉を続けようとした一刀達の耳に、部屋の外でガッシャーーンという派手な音を響かせる

驚いた一刀達はすぐさま部屋の扉を開け放つとそこにいた人物・・・

 

 

「未来に・・・帰れ・・る? あ・・・あぁ・・・・にっ兄様・・・ごっごめんなさい・・・すぐ片付けます!」

というと、落とした物を涙をこぼしながら急いで落し物を拾い上げ・・・逃げるように足早に立ち去っていってしまう蓮華

「蓮華! 待ってくれ!」

という一刀の呼び止める叫びもむなしく・・・蓮華の姿は廊下より消え去ってしまう

 

落ち着いていると思ってたんだけどな〜やはり心の奥底にはまだ・・・整理していた筈なのに・・・・・・

拳を強く握り締め悔いる一刀であった

 

「わしらも当分ここにいる 猶予はあるのじゃから存分に考えるがよい」

「ご主人様 後悔しないように決めてねん♪」

「ああ ありがとう卑弥呼 貂蝉」

「元気での」

「それじゃまたね〜ん♪」

と挨拶を終えると二人は、一刀の部屋より去っていく

 

侍女に先導され、与えられた部屋へ戻る最中

「貂蝉よ これでよかったのか? 本当に帰られては折角安定した外史が再び不安定になるのじゃぞ?」

「ぶふふ そうねぇ〜ん♪ でも私の愛するご主人様だしぃ〜♪ あまり心配してないわぁ〜ん卑弥呼♪」

「そ・れ・に♪ ここで帰ってしまうような薄情なご主人様なら、最初から愛してはいないわぁよぉ〜ん♪」

「ぐふふ 惚気おって それではデキレースではないか 貂蝉」

「ええ さっきご主人様が言おうとしたのは・・・きっと・・・」

「ふむ ふむ なるほどのぉ〜 まぁしばしお手並み拝見と参ろうかのう〜」

「ぶふふ」

 

先導する侍女にとっては意味不明の会話内容であったが、二人の異様な姿を目の当たりにし、目を速攻背け見なかった聞かなかった事にする

 

 

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あれから逃げるように、自室へと引き篭もった蓮華は、一睡もすることが出来なかった・・・

寝ることが出来ないなら、今日の仕事を少しでも片付けておこうと机に就くものの・・・全く進まず

思春に心配されるものの・・・今はそっとしておいてと言い残して

秣陵城の中庭にある池のほとりで、一人膝を抱え込んで蹲っていたのだった・・・

 

最初の兄様は何処の馬の骨が・・・怪しい人、あいつ(蔡瑁)のように男なんて皆いやらしく汚らわしい・・・と思っていた

でも、そんな偏見は・・・すぐに消えた 兄様の心遣いにその強さに敬意を抱き魅了されてしまった

それからの私は常に兄様の姿を追いかけ、兄様の傍に常にいる姉様にまで嫉妬するほどに・・・

 

兄様の優しさが・・・微笑みが私に触れ溶け込む度に・・・どんどん嬉しさが膨らんできて胸の辺りがぽっと温かくなり愛しく感じる

お慕いする兄様に近づく女がいれば、嫉妬の炎が燃え盛り、自身の胸がキュっと締め付けられ苦しくなる

 

いつしか兄様の傍こそが、心休まる私の居場所・・・いつかは兄様と同じ目線で想いを共有し手を携えて歩みたい

それがいつしか私の夢に・・・そう願っていた・・・はず・・・なのに・・・どうして!

 

悲壮感を出して池の水面に顔を映りこむ自身の顔目掛けて小石を放り込む 

・・・なんて醜く浅ましい顔なのだろう 兄様だってそんな私を避けお嫌いになられてしまうだろう・・・

気持ちがどんどん深みに沈みこみ、益々卑下する心の奥底から抜け出せなくなる蓮華

 

兄様が未来へ帰ってしまう・・・二度と会えなくなるなんて・・・そんなの絶対に嫌!

 

いやいやいやいやいやいやぁいやぁいやぁいやぁいやぁいやぁイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ

いやぁいやぁいやぁいやぁいやぁいやぁイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤいやいやいやいやいや

イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤいやいやいやいやいやいやぁいやぁいやぁいやぁいやぁいやぁ

 

兄様のいない世界なんかいらない! そんな世界で生きていたくない!

それくらいなら・・・ハァハァハァ・・・・いっそ”にいさま”をころして・・・わたしもしぬぅ!

「れ・」

「れ・ん・・」

「れ・ん・ふぁ・・」

「ちょっと蓮華ったら! さっきから随分呼んでいるのに・・・どうしたのよ? 貴方昨日からおかしいわよ?」

蓮華を必死に揺り動かしている雪蓮

 

「姉様・・・」

心の奥底の闇より抜け出せた私は、しばし姉様の顔を見つめ・・・自身が正気を失っていた事に気付いた

私は・・・なんという・・・恐ろしい事を考えていたのだろう・・・

「ワァァァァァァァーーーーーーーーン」

自分の感情が抑えられなくなり、堰を切ったように涙が溢れ出す

 

「ちょっちょっとぉ・・・一体どうしたっていうのよぉ〜もう〜 ハァ〜 しょうがない子ね・・・・」

本当に血の繋がる自分の妹なのであろうか?と疑問に思うことも度々ある

いつもは”堅物”とも思える蓮華のただならぬ様子に

たまには姉らしい事もしないとねぇ〜?と悩みの相談にのる雪蓮であった

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

「そう・・・私が思っていたより随分早かったわね これでも待ってくれた方なのかもしれないけど・・・」

「姉様 そっそれは・・・どっどういうことですか!?」

「あまりにも都合が良すぎるわ・・・独立した時機に合わせるなんて芸当」

「それじゃ・・・」

「ええ おそらくはもっと前に帰れる機会はあったのかもね」

「そっそんな・・・姉様! 姉様は・・・ 兄様がいなくなるのに平気なのですか!?」

 

「ん〜そりゃね 聞いた今の心中は穏やかじゃないわよ?

 でもね 蓮華 今私達が抱いた想いって一刀の未来のご家族も抱いていた気持ちだと思うの

 ううん 私達はまだ心の準備ができる分 幾分マシかもね

 未来の一刀のご家族は、突然消えた大切な一刀の事を、今も心配に思って暮らしている筈よ?

 それを思うとね 全ては一刀の意思次第ということよ? 聡い貴方ならもう判っているでしょう?」

 

「うっ それは・・・」

 

「落ち着きなさい蓮華 貴方も孫家の娘でしょう? 一刀を信じなさい」

「はっはい・・・姉様」

「よしよし いい子ねぇ〜」

「姉様! あまり子供扱いしないでください!」

と妹がいつもの調子に戻っていることに安堵する雪蓮

 

そんな二人を建物の影より見守る二人

「お母さん いかなくても・・・いいよね?」

「ええ もう大丈夫そうね シャオ この事は誰にも内緒よ? 

 さぁ お姉ちゃん達に見つからないように・・・そお〜っとこのまま立ち去りましょう」

とシャオの耳元へ囁くとシャオは元気よく笑顔をみせ頷き、緋蓮はシャオの手を引いてその場から去っていく

 

一方の一刀は・・・というと城の来客用の部屋にいる貂蝉と卑弥呼の元を訪れていた

「やあ 貂蝉、卑弥呼 華陀はいないようだな 今いいか?」

「ええ 構わないわよぉ〜ん 華陀ちゃんなら街に出て診察中よぉん 」

「ふむ よいぞ?」

 

「それでぇ〜 ご主人様 どうするのぉ〜ん?」

 

「昨日言おうと思ってたんだけどね 結論を先に言うと・・・だ

 今、孫呉を去るなんてことは出来ないよ 成し遂げた事もあるが・・・そんなのはホンの一部さ・・・

 

 この手で殺め未来を奪った人達、この手で救えなかった人達に・・・俺はいつも誓いを立てている・・・

 貴方達が去らざる負えなかったこの大陸を必ずや良くしてみせますと・・・

 

 そしてこれから遣りたい事、遣り残した事 ・・・まだまだ沢山ある 

 今更逃げられないし、逃げちゃいけないんだ・・・

 これは他の誰でもない! 俺自身が”一生を懸けて”この世界でやり遂げなくてはならない”使命”なんだよ! 貂蝉 卑弥呼・・・

 

 それに俺の夢はもう・・・上書きされちゃったんだ・・・

 母さんや爺ちゃん、和葉も大切な家族であり護りたいという意思に変わりはない・・・

 

 そう、今となっては・・・ここで生きると決めた時から・・・

 この新たなる家族達、孫呉が統べる大陸に・・・生きとし生ける全ての大切な絆を護っていきたい

 

 今はこの手で掬える大切な人達を、この手で一人でも多く護りたい! これが上書きされた俺の今の夢さ・・・」

 

「これ以後、一生帰れんかもしれんのだぞ? それでも後悔はせんのか?」

 

「うん? 後悔も嘆きもするさ・・・卑弥呼 俺は神でも仏でもないんだ 

 御遣いなんて崇め祭り上げられようとも”人”なんだから・・・

 

 でも! これだけは断言できる! 今、ここで目を瞑り何も成さず・・・この地を去ったとしたら俺は一生後悔するって・・・

 辛くても此処で倒れたとしても・・・地に這い蹲ってでも挑戦するさ 何度でも・・・この命燃え尽きるまでさ」

 

一刀とその後別れた卑弥呼は笑みを浮かべた後、貂蝉に向けて話しかける

 

「成長するオノコは、やっぱりいいものじゃのう! 貂蝉よ!」

「そうね 卑弥呼  眼福♪ 眼福♪ ご主人様はワタシのなんだから・・・じゅる・・・惚れないでよぉ〜ん?」

「ぐぬぬぬ・・・それにしても・・・貂蝉  貴様の言う通りになったの 少し癪ではあるが・・・」

「城壁にいた時の・・・ご主人様!  あの瞳に映る闘志と内包した輝きをみた時から、選択肢なんて一つしかなかったわ」

「そのようだの!  これで当分の間の外史の安定は約束されたものじゃのう!  それでは我らもだぁ〜りんの元へ戻るとするかの!」

「そうね! 卑弥呼」

と相槌をうつと、砂煙をあげ通りを走り去る筋肉ダルマの二人であった 

今日は飛ばんのかい!とあえて突っ込んでおく

 

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その日の夜更け

 

コン コン・・・

 

「夜分遅くにごめん・・・いるかい?」

兄様・・・姉様と話して心が落ち着いた筈なのに・・・兄様の声を聞いただけで、いなくなる恐怖に乱れてしまう弱い私・・・

「はっはい 少しお待ちください 今すぐ開けます!」

 

「ここで話すのもなんだし、少し外に出ないか?」

「はい!」

未来に帰る件についての話なのだろうけれど、兄様と話を出来ることの方が何倍も嬉しかった蓮華であった

 

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                            ・

                            ・

 

「先日の城壁は寒さなど感じなかったんだけど、まだ秋だというのに今年はもう肌寒いな 蓮華寒くないかい?」

夜着の上に軽く羽織っただけだったので、少し寒く感じた蓮華であったが

「いえ 兄様 だいじょ・・・」

「やせ我慢しないの!」

と一刀はそう苦笑しながらやせ我慢をしようとする蓮華を制すると、自身の上着の中に蓮華を迎え入れ頭を撫でられる

「これならお互い温かいね」

「は・・・い 兄様・・・」

いつもなら頭を撫でられ子供扱いされたなら怒ってしまう蓮華であったが

今この瞬間だけは大好きな兄の温もりを身体全体で感じられる事の方が嬉しかった

 

「蓮華 未来へ帰る件な・・・」

 

そう言われた途端に、蓮華の身体がピクッと震え緊張するのが伝わってきた一刀であったが、蓮華を後ろから軽く抱きしめつつ言葉を続けた

「貂蝉に問われた時、心が揺らがなかった訳じゃない 俺の夢は未来の家族を護ることだったからな

 帰れない、夢が破れたと知った時の俺は自暴自棄になっていた」

 

「兄様・・・その事存じ上げておりました」

 

「そっか・・・ この6年あまりで俺には、より多くの大切な家族が出来ていた 蓮華も含めて・・・ね

 俺が遣るべき事も成すべき仕事もまだまだ沢山あって・・・道半ばなんだ

 今さら未来へなんて帰れないよ 俺自身の意思で一生を賭けて取り組むべきだと考えている

 蓮華・・・これからも俺を助けてもらえないだろうか?」

と蓮華の顔を笑顔で覗き込む一刀

 

「はい・・・兄様 私の全力をもってお兄様のお力になれるよう努力してまいります

 それと・・・ 兄様! 以前よりお慕い申し上げておりました もう今の私は・・・兄様なしには一日も生きてまいれません!」

「ありがとう蓮華 これからもずっと愛しているよ」

蓮華の告白に後ろから一層ぎゅっと力を込めて抱きしめる一刀

「私もです!」

と叫ぶと蓮華は、大胆にも自分から後ろから抱かれていた一刀に振り返り口づけを交わしていた

 

「兄様・・・あん・・・ちゅ・・・んっ・・・ん・・・・・・・」

 兄様・・・もう少しだけ・・・少しだけでいいんです・・・ 強く抱きしめてください!

 私が兄様一人だけのモノであると感じられるくらいに強く・・・」

「蓮華・・・」

一刀は後ろから抱きしめている力を少し強める

 

「うれしい・・・今なら兄様と一緒に此処で果てたとしても、少しの後悔もありません」

と頬を染め一刀だけに聞こえるくらいの小声で囁く蓮華に

「それは困るな〜 この温かさを今しばらくは手放したくないよ・・・」

「・・・そうですね 私も・・・です兄様! ふふふ」

「あははは」

 

 

それからの若い二人の甘い行動に関しては、皆様のご想像にお任せするとして・・・

 

 

その大胆な光景を遠目より見ていた影が二つ・・・

 

「ふふっ 心配のあまり来てしもうたが・・・大丈夫そうじゃのう

 それにしても・・・策殿 そんなに拗ねんでよかろう? 権殿とて女子じゃしの」

「ぶぅ〜 いいわよ! 独り占めなんて・・・できると思ってないし・・・一刀は皆に優しいから・・・ブツブツ」

「ぷっ 何を怒ったり拗ねていらっしゃるのか・・・むしろ喜ばしい事ではないか祝福してあげなされ 策殿」

「うっさいわね いいでしょ! 今はほっておいて・・・よ ぐすっ」

「やれやれ・・・」

そこへ雪蓮と祭の近くに、見慣れた人影が差したことに気付く

 

「おっ公瑾か・・・傷心している策殿と一緒に、街へ行って飲み明かそうと思っておるのじゃが 一緒にどうじゃ?」

「ふっ 珍しいお誘いですね いいでしょう お供いたしましょう」

「めぇ〜りん おんぶ!」

「はぁ〜 はいはい・・・」

 

夜空に瞬く綺麗な星空の下、三人は連れ添って街中へと消えてゆく・・・

 

 

-5ページ-

 

 

一刀と別れてから数日後の貂蝉は、なんと驚くべき事に鹿児島にある屋敷へと姿をみせていた

秣陵で語った一刀の言葉や経緯を簡単に母・緋蓮に説明していたのだった

 

「そう・・・そんな事を言うような大人に成長していたの・・・・・・

 嬉しくもあり・・・成長した姿を一目見ることももはや敵わない身の上なのが、悔しくもあり歯がゆいわね

 一刀の様子も聞け、和葉もようやく立ち直って自らの意思で歩き始めた

 ようやく私は親友へ顔向けができたのかしら?・・・ねぇ?」

天空に輝く星々へ視線をあげる緋蓮 

 

最後の問いは貂蝉に投げかけたというよりは、亡くなった一刀の両親へ手向けた言葉であったのだろう

 

「ぶふふ 凛々しいご主人様だったわ 益々惚れ直しちゃったわよ」

「・・・あきれた あんまり私の前で((惚気|のろ))けないでよ 私は成長した一刀を見てないんだから!

 これ以上しつこく言うようなら、貴方と私の仲と言えども・・・殺すわよ?」

 そこは江東の虎が転生した姿 貂蝉を睨みつけ緋蓮の体中に殺気が漲る

 

「ぶふふ 怖い怖い それじゃ殺されない内に早々に退散するわぁん♪」

「貂蝉!  一刀のこと・・・教えてくれてありがとう」

「ぶふふ 貴方とワタシの仲じゃなぁい♪ お爺さんにもよろしくねぇん♪ それじゃねぇん♪」

「えっ ええ・・・」

貂蝉が急にお爺様に対して触れた事に、首を傾け怪訝な表情を見せつつも貂蝉を見送る緋蓮

 

 

ぶるわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

 

天空高く飛び去っていく貂蝉を見上げつつ・・・少し想いに耽る緋蓮であったが

一息入れた後、屋敷に戻るべく振り返った

 

「流石は我が孫じゃのう 緋蓮さん先程の殺気なかなかに良きモノじゃった ほっほっほ」

「お爺様・・・心臓に悪すぎます」

気配断ちをしていた爺ちゃんが、緋蓮の真後ろに静かに佇んでいたのであった

 

「ほっほっほ 驚かせてしまったようですまん すまん」

と少しも悪びれた様子もなく言うと、緋蓮の前に素早く跪き平伏する爺ちゃんに緋蓮の目は驚愕に彩られる

 

「緋蓮さんや 逝ったバカ娘夫婦に成り代わりお礼申す 今まで本当にかたじけない・・・」

 

「おっお爺様・・・おやめくださいませ お着物が汚れてしまいますわ」

「構いはせん 緋蓮さんにゃ 感謝してもしきれん これくらいはさせてくだされ」

 

跪いている爺ちゃんを気遣い素早く屈む緋蓮

「お爺様・・・私は家族をバラバラにさせてしまった張本人です 

 ご家族・親族の皆様方から恨まれることはあっても・・・ 感謝されるのは心外ですわ」

 

「それこそ いらぬ心配じゃぞ? 緋蓮さんや 

 孫達もいずれは一人立ちし、それぞれの道を歩んでゆくのじゃ

 一刀や和葉が今、ようやく自らの意思で己の道を歩めているのじゃ! 感謝することはあっても恨む理由など一片もありゃせんわい

 

 あの世で亡くなった娘夫婦に再会した暁には、大いに自慢できるというものじゃ

 緋蓮さんとワシの2人が、手塩にかけて育て上げ磨きあげた自慢の孫達じゃとな」

 

「お爺様・・・ありがとうございます そのお言葉で長年胸の奥に((痞|つか))えた重石が取れた気がします」

意思を継いだ者同士、互いを思い遣る心が、戦友とも呼べる二人を温かく包み込んでいた

 

「お爺様 お身体に障りますわ そろそろお屋敷へ入りましょう」

「そうじゃな 緋蓮さん」

平伏していた爺ちゃんを助け起す緋蓮

 

一刀・・・貴方の意思で自身の道を見つけられた事、母さんは嬉しく誇りに思うわ

これからも様々な苦難が貴方に訪れることでしょう 

 

「きばいやんせ 我が最愛の息子・一刀・・・」

と闇夜の彼方へ呟くと静かに屋敷内へと戻る母・緋蓮と爺ちゃんであった

 

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下記に17名います(泣ので、コメント欄に1位〜10位までの順位付けをお願いいたします(前回と同様に1週毎にリセット)

 

候補キャラ名: 緋蓮(孫堅)・小蓮・祭・楓(程普)・思春・明命・太史慈・瑠璃(凌統)・珊瑚(朱桓)・子虎(徐盛)

           冥琳・穏・亞莎・藍里(諸葛瑾)・琥珀(魯粛)・紅(張紘)・王林(張昭)

 

例:01位:緋蓮 02位:祭 03位:冥琳 04位:藍里 05位:紅 06位:王林 07位:瑠璃 08位:思春 09位:明命 10位:小蓮

といった具合に、コメント欄にカキコ、よろしくお願い致します<(_ _)>

 

注意※【雪蓮と蓮華は抜いて御投票くださいませ】

    【前半戦の途中集計は、あとがき下に用意しておりますので、そちらもご参考にどうぞ】

 

後半戦も皆様の御投票ドシドシお待ちしております<(_ _)>

ー 皆様の投票が明日の拠点を変える! -

 

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■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程c(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

 (背丈は朱里や雛里と同じくらい) 真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが、一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で

  徐々に頭角を現し、後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

 

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為、未熟であった一刀の補佐に転属させられる 

  初期には転属させられた事に不満であったが

  一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に((蟠|わだかま))りも消え、一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

 

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-8ページ-

 

【あとがき】

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

 

江東動乱の後日談をお送りいたしました これで真?第一章本編終幕となります

今後の予定と致しましては、【拠点→外伝SS→第二章】の順に移行しようと計画中です

この度も本編の第二章までお待たせしてしまう事となりますが、しばらくお付き合いくださいますよう宜しくお願い致します<(_ _)>

 

さて、前・中・後編に後日談と分けて慌しくお送りした訳なのですが

本文が纏めきれず、全編が長文となり読むのに疲れた方や放棄なされた方々もいらっしゃったのではないでしょうか?

4つに区切るのは少々無理があったのかな〜と反省しきりな処もございます

 

そしてこの度オリキャラの桜(太史慈)を、無事孫呉に加入させる事が出来ました

 

作品制作”前”設定では、これ(オリキャラも含めて19人)でもキャラ少ないかなと感じていたくらいなのですが・・・とんでもありません

各勢力のキャラを含めて、これだけのキャラを動かし描ききるのは至難の技であると痛感しております

制作前の己を罵倒してやりたい気分でもあります(苦笑

とっとりあえずがんばってみます これからも愛読・ご支援よろしくお願いいたします

 

序章と投票方法を変更した為、混乱を招きました事、大変申し訳ありませんでした ここに深くお詫びいたします<(_ _)>

拠点を無くしたり、自分勝手に拠点のキャラを決めてしまうのも一つの手法なのですが

以前にも申しました通り、皆様と共に作品を作って参りたいというコンセプトの元

 

”作品参加型”お祭り的要素と捉えて戴ければと考えております

 

短期間でどれだけ皆様の要求にお答えできるのか?満足して戴けるのか?という私自身にとっても挑戦の一つと捉えております

数人と限ってしまう為、描けない人物も当然の事ながら出てくる訳なのですが、そこはご了承願えますようよろしくお願いいたします

 

中々出せないキャラに関しては、お気に入り登録をしてくださってる皆様への”限定”として補足しても良いのかな?

という考えは持っております

第一章の拠点が終り次第、今回はショートストーリー形式、小話と呼ぶ形で、本編の補完とした位置づけでお届けしたいと思っております

 

最後に、お気に入り登録が【400名】の大台に突入致しました  皆様、誠にありがとうございます<(_ _)>

 

毎週読んでくださっている来訪者カウンター数は、一週単位で見ますとそんなに変わらないのですが

初期の頃に比べてコメント数の大幅な減少に、自身の作品の質が落ちてるのかなと感じております

全て未熟な私の自業自得なのですが、見限られた皆様には満足のいく作品をお届け出来ず、誠に申し訳なく感じております

 

しかし、書き上げた作品のこれまでと未来に、面白いと興味を抱き読んでくださっている皆様

そして登録してくださった皆様方には深く感謝いたします<(_ _)>

 

皆様御一人御一人あってのお気に入り登録者”400”という、積み上げられた偉大な数字であると痛感しております

一人でも多くの皆様に、以後も満足して戴けますようご期待に添えますよう、完結目指してこれまで以上に精一杯制作参る所存です

 

 

それでは次回更新時までヾ(*'-'*)マタネー♪

 

 

-9ページ-

 

 

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前半戦 総評:今回は序章とほぼ同じような順位ながら原作キャラ優位が際立っている

         原作キャラが全員入れないので、どういった明暗に分かれるのか?

         その中でもオリキャラ緋蓮さんが序章同様前半戦リードの展開、後半も勢いを維持できるのか?

         そして藍里さんの健闘は、朱里さんからの裏支援票でも届いたのでしょうか!?

         序章では祭さんと同点であった紅さんが苦戦中の模様! 後半巻き返しなるか!?

 

 

第一章拠点争奪杯・前半戦 

 

順位 総得点  キャラ名    獲得順位数 

01位 (38点)   冥琳    (01位/01位/01位/03位)

02位 (26点)   祭     (02位/02位/03位)

03位 (19点)   穏     (01位/02位)

04位 (15点)   緋蓮    (03位/04位)

05位 (13点)   思春    (05位/05位/10位)

============================================当落ライン

06位 (11点)   明命    (04位/07位)

07位 (10点)   亞莎    (06位/06位)

08位 (09点)   藍里    (04位/09位)

09位 (07点)   小蓮    (07位/08位)

10位 (07点)   紅     (05位/10位)

11位 (06点)   楓     (08位/08位)

12位 (05点)   王林    (06位)

13位 (04点)   瑠璃    (07位)

14位 (04点)   琥珀    (09位・09位)

15位 (01点)   珊瑚    (10位)

 

16位 (00点)   桜(太史慈)

           子虎

 

 

後半戦も皆様の御投票ドシドシお待ちしております<(_ _)>

ー 皆様の投票が明日の拠点を変える! -

 

 

一例:01位:緋蓮 02位:祭 03位:冥琳 04位:藍里 05位:紅 06位:王林 07位:瑠璃 08位:思春 09位:明命 10位:小蓮

というようにコメントにカキコよろしくお願い致します

 

前半戦投票して下さった皆様も、後半戦投票出来ますので

お好きなキャラが拠点候補に選ばれるように、お気軽に是非投票してみてください

 

 

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説明
常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております

※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと
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コメント
>タク様 初コメ 誠にありがとうございます 魏√のテーマといえる華琳さんの長年の夢である天下一統と胡蝶の夢が、終り方に寂しさを漂わせた原因なのかなって私的感想で恐縮なのですがもっております(雪月)
魏√は勘弁ウルウル・・・というか何故魏√ではあんな終わり方にしたんでしょうね   以上初コメでした(タク)
>バズズ様 いつも貴重なご感想&ご投票ありがとうございます チャラララッ チャッ チャッチャー(ドラ●エLvup音) カズピーの男のLVが上がった 蓮華の好感度 10 UP 雪蓮の好感度 5 DOWNした(何 順位に変動なしとは さすが漢m ウワーナニヲスルーーー(雪月)
カズピーが男になった! 01位・冥琳 02位・穏 03位・祭 04位・緋蓮 05位・思春 06位・亞莎 07位・明命 08位・小蓮 09位・藍里 10位・珊瑚 順位に変動はありません!だて冥琳が一番ry(バズズ)
>ぱちしえ様 小蓮さんファンの皆様には本当にお待たせ致しました&lt;(_ _)&gt; さっそく蓮華さんとのドタバタ劇へと発展してしまいましたが、 これからは遠慮?なく出せそうで一安心しております(雪月)
>西湘カモメ様 そうですね 江東を制しどう変遷するのか 一刀の次なる一手は? もうしばらくお待たせしてしまいます ご了承を〜 身体の変調に関してはご想像の通りです (雪月)
>西湘カモメ様 ぱちしえ様 今週も貴重なご意見&ご感想&ご投票 誠にありがとうございます&lt;(_ _)&gt;  (雪月)
とうとう小悪魔小蓮が登場してきましたねなので今回はこんな感じで投票です。01位:冥琳 02位:祭 03位:緋蓮 04位:小蓮 05位:桜 06位:思春 07位:紅 08位:楓 09位:琥珀 10位:子虎(ぱちしえ)
なんとか孫呉を独立させて一区切りと言ったところでしょうか?この先正史と違う流れにどう対応するのか、一刀君の奮闘に期待大ですか。ただ、身体の違和感に不吉な予感が少々ありますな。魏√の最後の様な感じかな?拠点投票は冥琳と瑠璃に投票します。(西湘カモメ)
投票一例:01位:緋蓮 02位:祭 03位:冥琳 04位:藍里 05位:紅 06位:王林 07位:瑠璃 08位:思春 09位:明命 10位:小蓮というようにコメントにカキコよろしくお願い致します &lt;(_ _)&gt;(雪月)
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