IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 光のお礼ーGratitude of light ー
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 翌日。日の出より前の時間、一夏はベットから起き上がり体を伸ばす。

「ん―――――。」

 一夏はジャージに着替えてランニング用のシューズを履く。

「さてと。今日もやるか。」

 一夏は自室の扉を開け、寮の外に出る。

 一夏は口内を駆け、一時間ほど走る。走行距離約10キロメートル。

「おっ!一夏君おはよう。」

「おはようございます。」

 一夏はIS学園で唯一一人の用務員の男性と挨拶をする。

「今日も張り切ってるね。私なんかがそんなことしたらすぐに体を壊すよ。」

「まあ俺も最初のころは短い距離から始めて今この距離ですから。」

「それでもすごいよ。頑張って。」

「はい。」

 一夏はストレッチをすると、腕立て、腹筋、背筋、スクワット、指立てけんすいをする。それぞれ百回する。普通なら翌日筋肉痛が普通だが一夏は慣れているため平気である。

 それらをやり終えると日は昇り始める。一夏は寮の屋上にいき日の出を眺める。それが一夏が晴れている日に毎朝していることである。

「さて、部屋に戻るか。」

 一夏は廊下を歩いて戻っていると山田先生と出くわした。

「あ、山田先生おはようございます。」

「おはようございます、織斑君。今日なんですが――」

「政府の方からの聴取ですよね。織斑先生から聞いています。」

「そうですか。じゃあちゃんと来て下さいね。」

「絶対に昼までに終わる約束でお願いしますよ。」

「それを私に言われても・・・・・・」

 山田先生は少し困ったようだ。

「ところで織斑君は何をしていたんですか?」

「いつもどおりの自主トレをしているんです。」

「へ〜、どんなことですか?」

 一夏は毎朝していることを山田先生に話す。

「・・・・・・織斑君、普通なら身体壊れますよ。」

「大丈夫です。慣れてますから。」

「そういう問題ですか・・・・・・・・・・まあ織斑君がいいと言うならいいですけど無茶しないで下さいね。織斑君はいっつもそうやって演じていますけど、本当は結構疲れているんじゃないかと心配なんですから。」

「肝に銘じておきます。それでは。」

 一夏は自室に戻るとシャワーを浴びる。鍛えられた身体は誰もが魅了されるほどの肉体、細マッチョの姿。

 一夏はシャワーを浴び終えるとタオルで体を拭き、着替える。

 その時扉を叩く音が一夏の部屋に響き渡る。

「はい?」

「あ、あの・・・・・」

 扉を開けるとそこには簪が立っていた。

「どうした?」

「え、えっと、その・・・・・」

「もしかして一緒に取り調べいこうって話か?」

「う、うん・・・」

 簪は頷く。

「じゃあ行くか。」

 一夏と簪は並んで廊下を歩く。

「身体は大丈夫なの?」

「ああ。楯無さんは?」

「あの時の一夏君の白式が三次以降したおかげで完治してたよ。」

「ISの保護機能のおかげか?」

「それだけじゃないと思うよ。た、多分。」

「そっか。まあ治ってよかったと思うぜ、俺は。」

「そ、そうなんだ。」

「皆大好きだしな。」

「・・・たしも・・・・・」

「ん?」

「私も、大好きだよ!」

 簪はいきなり大きな声を上げて言った。流石の一夏もそれには驚いた。

「そ、それじゃあ!」

 簪は耳まで赤くなり、その場を走って去っていった。

 

 言っちゃった。私言ちゃった。

 簪は改めて自分の言ったことに恥ずかしくなっていた。

―私を変えてくれた一夏。

―私を強くしてくれた一夏。

―私を強く押してくれた一夏。

 

 そんな一夏が、私は好きだ。

 

―好きになってしまった。

 簪は改めて自分が言ったことを振り返る。

・・・・・・あれ?私・・・・・・皆が好きって言った・・・・・・・        

簪は少しばかり肩を落とす。

・ ・・・・失敗しちゃった。で、でもまだ機会はあるし出来るよね!

 

 午前の聴取を終え、一夏は少し休んでいた。

「あまり元気がないようだな、織斑。」

「織斑先生、こんにちは。」

「うむ。聴取は午前で終了だ。後は自由にしろ。」

「はい。」

「それと。」

「?」

「夜間外出許可書だ。まだ出していなかっただろ。」

「あ、それ今から出そうと思っていたところです。」

 そう言って一夏は制服の内ポケットから外出許可書と夜間外出許可書を千冬に差し出す。

「うむ。確かに受け取った。行って来い。」

「はい。」

 一夏は部屋に戻っていく。

 部屋に戻り、一夏は着替え、出ようとした途端であった。テレビにモノレール事故がニュースで出ていた。

「マジかよ。これじゃあ・・・・・」

 その時であった。懐のエボルトラスターが鼓動を放つ。

 一夏は取り出してみると、チカチカと点滅しながら振動していた。エボルトラスターは光を発する。一夏は光に包まれる。一夏はエボルトラスターの輝きに目を閉じる。

 光が晴れると一夏は聖マリアンヌ女学園の前にいた。

「・・・・おまえのおかげ?」

 一夏はエボルトラスターを見るとチカチカと光っていた。

 その後、一夏は蘭と合流し、有意義な時間を過ごした。

 

説明
翌日、一夏は何事もなっかったようにいつもの日課を行っていた。
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コメント
ふと思ったが、ゴジラと今の作品のコラボレーションの外伝的な物書いて欲しいな〜と思います。(駿河)
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インフィニット・ストラトス IS 何事 日課 翌日 Gratitude ネクサス light 

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