魔法少女リリカルなのは〜原作介入する気は無かったのに〜 第五十三話 ナカジマ家にお邪魔します
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 「ホント、ご迷惑をお掛けしました」

 

 「いや、お前さんが無事で良かったよ」

 

 俺が地球に帰還した日の翌日…。

 時間は早朝。シュテル達はまだ家で寝ている時間帯。学校に通う前に俺は陸士108隊に顔を出した。ゲンさんが今日は早朝から出勤している事を昨日、勤務シフトを見て確認しておいたのでこうして無事を報告しに来た訳だ。

 頭を下げ、謝る俺をゲンさんは快く迎えてくれた。

 

 「お前さんがいない間、部隊の連中も意気消沈してたからな。またこうやって戻ってきてくれたんだ。俺から言う事は何もないさ」

 

 「…ホント済みません」

 

 俺のせい(正確には神様のせい)で迷惑掛けたからなあ。

 

 「だから気にすんなって。それに今日はお前さんの力が必要な程の任務も特に無えだろうしな。学校が終わったら家に帰ってゆっくり休んどけ。昨日の今日でまだ疲れが残ってんだろ?」

 

 「そこまで疲れる様な事はしてないんですけどね。…まあ、今日はそのお言葉に甘えさせていただきます」

 

 一礼してから部屋を出る。

 廊下ですれ違う早朝出勤の隊員の人達は俺の体調を心配してくれた人達や無事に帰って来たのを喜んでくれる人達ばかりだった。

 …皆、本当に良い人達ばかりだ。帰って来れて良かったと心の底から思う。

 

 昨日は昨日で、アースラで俺の身に起きた事をクロノ、エイミィさん、リンディさんに話している時から家に帰るまでシュテル達は俺から離れず、常にベッタリだった事から本当に心配してくれてたのだろう。悪い事したと思う。

 説明を終えるまで1時間程要し、家に帰ったら帰ったでルーテシアに抱き着かれ、メガーヌさんにも抱き着かれた。

 ルーテシアには『俺が長期の任務で家に帰ってこれなかった』という事にしているらしいので俺も話を合わせておいた。

 その日はすぐに休んで今朝、上で説明した通り108隊舎に顔を出し、そこから家に帰ってきた俺はすぐさまなのは達にメールで俺が帰ってきた事を連絡した。『この時間帯は皆寝てるかな?』と思ったが連絡は早めにした方がいいと思ったからな。

 おかげで朝から携帯に着信が次々と表示されていく。

 学校もあるので詳しい話は放課後『翠屋』で話す旨をメールで皆に伝え、シュテル達と家を出る。ただ、4人が俺から離れず登校するというのは良いとして

 

 『『『『勇紀(ユウ)と手を繋ぐのは私です!!(僕だよ!!)(我だ!!)』』』』

 

 なんて言い争いをしていた。

 この時俺は4人に呆れながらも時折見る光景をこの目で見る事が出来て嬉しかった。本当に帰ってきたと実感出来たからな。

 学校ではクラスの皆に『随分長い事、用事が続いたんだな』とか『お前の家庭の事情も大変なんだな』とか『何処で遊んでたんだ?』とか。最後の言葉を口走った奴は((裁判官|ディアーチェ))の下した判決により((タイキック|レヴィの一撃))と((制裁のビンタ|シュテルの一撃))を執行されていた。

 昼休み、給食を食べ終えた後、学校の屋上で

 

 『君が無事に帰ってきてくれて良かったよ』

 

 と、俺の事を心配してくれた亮太には迷惑を掛けた事への謝罪と感謝をし

 

 『大丈夫?フローリアン姉妹はちゃんと堕とした?フラグ立て忘れてない?』

 

 と、別の事で心配してる((椿姫|バカ))にはアイアンクローをプレゼントした。

 …普通は俺の身を心配するだろ。何だよフラグって?

 そんな学校での平和な日常も終わり、俺は亮太、椿姫を加えてシュテル達と共に翠屋へ向かう。

 

 「「「「「「勇紀君(勇紀)、おかえりなさい」」」」」」

 

 「あー、うん…ただいま。心配掛けて済まん」

 

 店に入ると同時に聖祥組の6人が即座に出迎えてくれる。皆良い笑顔をしてる。

 …けど少し落ち着こうか。他のお客さんがコッチ見てるから。

 俺達は6人に促されるままいつもの席に向かう。

 テーブルの上には既にシュークリームが注文されてあった。

 

 「さあ、アンタの身に何があったのか話して貰いましょうか?」

 

 アリサの一言で俺の自白タイムが始まった。とりあえず俺は認識阻害を使い、話し出す。

 

 「うーん…次元震に巻き込まれた後はエルトリアっていう星に飛ばされて……そこで人助けしてたぐらいだぞ?」

 

 「勇紀君はすぐに帰ってこれなかったの?」

 

 「俺は転移魔法使えるけど、地球までどれぐらい離れているか分からなかったんでな。超長距離転移するための魔法の構築に時間が掛かったんだ。後は地球の座標調べたりするのにも多少時間掛かった」

 

 すずかの質問にそれらしい理由で答える。

 

 「人助けねえ。まあアンタらしいと言えばアンタらしいけど連絡の一つぐらい入れなさいよね」

 

 「いやいや!連絡入れる事が出来たら俺、行方不明扱いになんてなってねえから」

 

 アリサの無茶な言い分には突っ込んで答える。

 

 「ねえ勇紀?エルトリアって『砕け得ぬ闇事件』の時に来た二人も同じ名前の世界から来てた気がするんだけど、もしかして…」

 

 フェイトが尋ねてきた。おそらくその二人とはアミタとキリエの事だろう。

 

 「フェイトの想像してる通りだな。俺が飛ばされた先のエルトリアはその二人の住む世界だから」

 

 もっとも、フェイトが知ってる二人は未来から来た二人だが。

 

 「じゃあ勇紀君はこの世界の王様達とも会ってきたん?」

 

 「それに関しては『ノー』だはやて。この世界のシュテル達とは会えなかった」

 

 未来のエルトリアに行った訳では無いので会える筈が無い。

 なのは達は記憶操作の影響でフローリアン姉妹とこの世界のシュテル達が『未来のエルトリアに帰った』のではなく『俺達と同じ時間軸のエルトリアに帰った』と思っているからな。

 『未来に帰った』という事実を知っているのは俺と、サーチャーでそれらを見ていたすぐ側にいるシュテル達、そして原作知識を持っている亮太と椿姫ぐらいだ(亮太は自分のデバイスから既に『なのはGOD』の原作知識を得ている)。銀髪トリオは言わずもがなだろう。西条の奴もなのは達と同じ処理を受けてたけどデバイスに原作知識がある以上、知っていて…もしくは思い出していても可笑しくは無い。

 

 「そうなんだ。この世界のシュテルが元気か知りたかったんだけどなあ…」

 

 若干落ち込むなのは。ツインテールにしてる髪も垂れ下がっている。

 …以前から思っていたんだが、なのはの表情や感情が変わる度に動くあのツインテール、実は神経が繋がってるんじゃないのか?

 

 「まあ、何にせよ勇紀が無事で良かったよ」

 

 「「「「「「「「「うんうん」」」」」」」」」

 

 皆一斉にアリシアの言葉に頷く。

 

 「それで勇紀、お昼に聞いた時は答えてくれなかったけど教えてちょうだい」

 

 「ん?」

 

 俺がシュークリームをモグモグと食べて味を堪能していると椿姫が聞いて来た。

 

 「フローリアン姉妹にちゃんとフラグは立てたの?」

 

 ビキイッ

 

 …今、空気に亀裂入ったよね?

 何となくだけどそんな感じがしたよ?

 つーかこの((椿姫|バカ))はしつこいな。

 

 「そういえば昨日、その辺りの確認をするのを忘れていましたね」

 

 「昨日は勇紀が帰ってきた事で頭が一杯だったからな」

 

 …シュテルとディアーチェの周囲の空間が歪んでる様に見えるのは気のせいだと思いたい。

 いや、他の皆も空間を歪ませている。これも気のせいだよな?

 

 「勇紀君、その辺りの話しを少し聞かせてほしいな」

 

 「(モグモグ…ゴクン)…聞かせてほしいと言われてもな…すずかは具体的に何が知りたいんだ?」

 

 「えっと、…その人達にフラグ立てたの?」

 

 「立ててねえし!!普通に友達になっただけだし!!」

 

 俺は即否定する。

 だけど皆は疑わしそうな目で俺を見るばかり。そんな中…

 

 「だ、大丈夫ですよユウキ。私は信じてますから」

 

 「本当か!?ユーリは信じてくれるのか!?」

 

 「はい」

 

 俺に対して唯一いつも通りの態度をとってくれるユーリ。背後の景色は歪んでいない。

 

 「ありがとうユーリ」

 

 ユーリの手を取って感謝の言葉を伝える。

 

 「い、いえ…(以前シュテルがした手口を真似させてもらいましたが(第三十七話)これは効果有りと見て間違いないですね)//」

 

 俺、何だかユーリの背中に後光が輝いて見えるよ。

 

 「なっ!?ユーリズルいよ!!」

 

 「抜け駆けだ!!ユーリが抜け駆けしたー!!」

 

 アリシアとレヴィを筆頭に何か皆からの視線が更に鋭くなったけど今の俺には頼もしい仲間がいる。

 一人じゃないって嬉しいね。というか抜け駆けって何のこっちゃ?

 

 「やるわねユーリ。あの時のシュテルの手口を真似るなんて…」

 

 「???あの時の手口?何の事や椿姫ちゃん?」

 

 「実はね…」

 

 椿姫が何やらはやてに吹き込んで、周りの連中も聞き耳を立てている。

 

 「……という訳なのよ」

 

 「(くっ…。確かに運動会のあの時、私はそうやってユウキの味方をしましたね)」

 

 「(今回はユーリがそれをやったから…)」

 

 「(ユウの中ではユーリに対する株が上がってるって事!?)」

 

 「(うう…私、ユーリに完全に出遅れたって事だよね?)」

 

 「(ユーリちゃん、ズルいよ)」

 

 何か今度は悔しそうな表情に変わるシュテル達。

 

 「…何だか大変だね」

 

 亮太の発する言葉は誰に向けられたものなんだろうか?

 俺はユーリの手を離し、二つ目のシュークリームを手に取る。

 

 「…そういえば昨日ユウキが帰ってきたのは日本ではなくてイギリスという国だったな?何故日本に飛ばなかったのだ?」

 

 「ああ…それは(神様が)座標設定を少しミスってな。本来なら臨海公園に転移するつもりだったんだけど」

 

 「ユウキ…お前は本当に何処か抜ける時があるな」

 

 「…ほっとけ」

 

 ディアーチェが呆れた様に言うので俺はそっぽを向く。

 

 「でもでも、勇紀君が無事に帰ってこれてホントに良かったの」

 

 「そうそう。なのは凄く落ち込んでたからね〜」

 

 なのはの声とは別の声が聞こえたのでそちらを向くと美由希さんが何時の間にやらすぐ側にいた。

 ちなみに美由希さんは認識阻害の影響を受けてない…というより受けない様にしてある。魔法の事知ってるから普通に会話聞かれても問題無いし。

 

 「はいコレ。皆の分のジュースだよ」

 

 お盆の上には丁度人数分のジュースがあり、美由希さんが机の上に置いてくれる。

 

 「あれ?俺達はジュース頼んでないんですけど?」

 

 「なのはから勇紀君達が来る事は聞いていたからね。あらかじめ皆の分をまとめて用意しておいたんだ」

 

 俺の分はちゃんとカルピスで注文されている。

 まあ、この店でカルピスばっか注文してるからなあ。好物は完全に把握されてるな。

 

 「ありがとうございます。それで美由希さん、なのはが落ち込んでたって一体?」

 

 「そのままの意味よ。家でもいつも不安げな表情で過ごしてたし」

 

 「お、お姉ちゃん!そんな事言わなくても「事実でしょ?」…あうう……////」

 

 美由希さんに指摘され、顔を真っ赤にするなのは。

 

 「それが今朝、部屋から出た時は満面の笑みだったのよ」

 

 「だ、だって!心配だったんだよ!次元震に巻き込まれて行方不明になったって聞いたんだから!!だから『帰って来た』ってメールが届いた時は凄く嬉しかったんだもん!!//」

 

 「なのはの気持ち分かるよ。私も…その、メールが届いた時は無事に帰ってきてくれた事が分かって嬉しかったから//」

 

 「当然私も心配してたよ//」

 

 「わたしもや。シグナム達も心配してたし一番元気が無かったんはリインやからな。メールが届いた時の喜び様は凄かったで//」

 

 「ま、まあ私はそんなに心配してなかったけどね。どうせすぐ帰ってくるだろうと思ってたし//」

 

 「私も勇紀君が無事な姿を見れてホッとしたよ//」

 

 そこまで心配してくれてたんだな。

 申し訳なく思いつつもちょっと嬉しい。

 

 「まあ、今後は出来るだけ注意するよ。と言っても突発的な次元震なんて防ぎ様が無いからどうすりゃいいのか対策が思い付かないけどな」

 

 今出来るのは、二度と巻き込まれない事を祈るぐらいだな。

 カルピスを飲みながらそんな事を考える。

 それからは他愛の無い雑談を交わしつつ、俺はシュークリームとカルピスの味を堪能するのだった………。

 

 

 

 それから数日が経った…。

 

 「捕縛完了…っと」

 

 今日は指名手配されていた違法魔導師の逮捕にワッキーさん始め陸士隊の隊員さん数人と現場に来ていた。

 …で、今捕まえる事が出来たのでこれから連行する。

 

 「お疲れさん」

 

 「ワッキーさん、さっきの一撃はお見事でした」

 

 「お前のおかげだ。俺の一撃程度じゃあアイツに障壁張られたら簡単に止められるからな」

 

 「相手はSSランクですもんね」

 

 「そんな相手の魔力を封じるレアスキルなんてスゲーよな」

 

 「流石は((108隊|ウチ))の若きエースだな」

 

 ワッキーさんや他の隊員の人達が俺を持ち上げてくれる。

 今回逮捕した違法魔導師はSS相当の魔力を誇る相手で、地上の局員で対応するのは至難と言われていたぐらいだ。過去にも何度かこの違法魔導師を逮捕しようと挑んだが返り討ちに合い、殉職した局員もいる。ゼストさん、クイントさん、メガーヌさんも挑んだ事があるらしくその時は重傷を負い、撤退するのがやっとだったとか。

 そのため、高ランク魔導師がいない地上では逮捕したくても出来ず、相手の違法魔導師はやりたい放題で今まで苦汁を飲まされてきたのであった。

 本局に依頼すればもっと早く逮捕出来たかもしれないが地上と本局は仲が悪いし、レジアス中将が応援を要請するはずも無いからなあ。

 で、今回もその違法魔導師が現れたとの報告を聞き俺が

 

 『その違法魔導師を逮捕します』

 

 と立候補した訳だ。周りには止められたけど流石に放っておけんでしょう。

 上が反対しようと一人でも俺は捕まえに行く気満々だったし。

 で、俺を引き留めるのを無理だと判断したゲンさんに

 

 『ワッキーさんの指揮下で動き、無理しない事』

 

 という条件を出され、俺が頷く事で出動を許可された。

 と言っても俺が近付いて((唯我独尊|オンリーワンフラワー))で魔力を封じた上でワッキーさん達が捕獲っていうシンプルな作戦だったけどな。

 作戦は見事に成功。

 魔力を封じた瞬間、相手は逃走を図ろうとしたがワッキーさんが『ソニックムーブ』を使い、一瞬で背後に回り込んで首筋に手刀を一発。

 意識を刈り取った後でバインドで捕獲、逮捕成功という訳である。

 まあ力が使えなきゃ魔導師なんて多少身体能力が高い一般人みたいなものだしねえ。

 ゼストさん達が負けたっていうのも圧倒的な魔力攻撃を防ぎきれず、防戦一方になってたからであって接近戦にさえ持ち込めたらゼストさん達でも楽に勝てる相手だろう。障壁で防がれさえしなければだが。

 というか『折角のSSランクなんだから犯罪なんてせず普通に管理局入れば優遇されるだろうに勿体無い事してるなあ』と思う。

 あと、陸士隊の皆さん曰く

 

 『お前って魔導師の天敵だよなー』

 

 との事。

 …否定はしないけどな。

 まあ、無事に逮捕出来て良かった良かった。それで隊舎に戻って来た訳だけど…

 

 「長谷川三等陸士、今日ウチにメシ食いに来ねえか?」

 

 「いきなりですね」

 

 ゲンさんに招待をうけてしまった。ちなみに今は勤務中なので呼び方はプライベート時の呼び方じゃない。

 

 「お前さんが高ランクの違法魔導師を逮捕した祝いみたいなもんだ」

 

 「逮捕したのは俺一人でやった訳じゃありませんよ?」

 

 「当然ワッキー一等陸士達も誘ってる。皆来るってよ」

 

 「まあ、家に連絡したら許可は貰えると思いますけどナカジマ三佐の家ってそんなに入るんですか?」

 

 今日、違法魔導師逮捕に行ったのは俺含めて全部で8人。

 

 「大丈夫だ。ウチは無駄に広いからな」

 

 「そうですか。じゃあ家に連絡してきますから」

 

 こうしてナカジマ家へお邪魔する事が決定した………。

 

 

 

 「ここが俺ん家だ」

 

 「…確かに大きいですね」

 

 俺が現在見上げているナカジマ家はこの辺りの住宅では一際大きく目立っている。

 Sts終了後にナンバーズを引き取れるのにも納得出来る。

 …というよりここまで大きな住宅建てる必要あったのかな?

 

 「何ボーっとしてんだ?入るぞ」

 

 「あっ、はい」

 

 ゲンさん達の後を追い掛けてお邪魔させて貰う。

 

 「ギンガー、スバルー。今帰ったぞー」

 

 ゲンさんが家の中に声を掛けると奥の方からパタパタと足音を立てて、二人の女の子が姿を見せる。

 片や青くて長い髪の元気そうな女の子。片や青色のショートカットで大人しそうな女の子。

 …ギンガとスバルです。

 スバルは俺達を見るなりギンガの後ろに隠れる様にして、顔だけをギンガの肩越しから出してコチラを見る。

 

 「おかえりなさいお父さん」

 

 「お、おかえりなさい…」

 

 …何かスバルがあんな態度取るところを見ると原作を知っている身としては違和感あるな。

 確かに子供の頃は気弱だったらしいけど。

 

 「二人共、良い子にしてたか?」

 

 「はい」

 

 「……………………」(コクッ)

 

 「そうか。今日は職場の部下と一緒に晩ご飯食べる事になってな」

 

 そう言って二人の視線が俺達の方に向く。

 皆次々に挨拶していき

 

 「初めまして。長谷川勇紀です」

 

 俺も二人に向かって挨拶する。

 

 「初めまして。お父さんの娘でギンガ・ナカジマです。長谷川さんの事はお父さんから何度か聞いた事があります」

 

 「ス…スバル・ナカジマです」

 

 元気に挨拶するギンガとは対照的に小さめの声で自己紹介してくれるスバル。

 

 「まあ、こんな所で突っ立っててもしょうがねえ。全員中に入ってくれ」

 

 「「「「「「「「「お邪魔します」」」」」」」」」

 

 お邪魔させて貰い、リビングに移動する。

 

 「それで、買ってきた物は何処に置けばいいんでしょうか?」

 

 実はナカジマ家に来る前に食材を買ってきてある。というかワッキーさんと他二人の隊員さんが食材を買ってきたんだ。その食材は今、宝物庫に全部収納してるが。

 わざわざ食材を買ったって事はこの中の誰かが今日の晩ご飯を作るんだろうけど…。

 ゲンさんが誘ってきたんだからゲンさんが作るのかな?

 それとも買い物をしてきたワッキーさん達の誰かか?

 

 「食材なんて買ってきたのか?誰が作るんだ?」

 

 逆にゲンさんに聞き返された。

 

 「「「「「「「勇紀(長谷川)が作ります」」」」」」」

 

 「俺ッスか!?」

 

 まさかの俺だった。

 

 「だって俺達の中で料理出来るのお前ぐらいだし」

 

 確かに、ワッキーさん達が残業する時は賄い代わりにおにぎりとかサンドイッチを差し入れてから帰ってたけどさ。

 

 「…俺も一応、逮捕に貢献した一人なんですけど?」

 

 「「「「「「「気にするな」」」」」」」

 

 「気にするわ!」

 

 自分勝手な人達の意見に反論する。

 

 「あー…なら出前でも取るか?俺は元々そのつもりだったし」

 

 「……いえ、いいです。食材勿体無いから俺が作ります」

 

 「「「「「「「大変だな、まあ頑張れ」」」」」」」

 

 「アンタ等が言うな!」

 

 今度から賄い入れるの止めてやろうか?

 そう思いながらもキッチンのある場所を聞き、食材を持って行く。

 改めて食材を確認すると肉、魚、野菜がかなりの量で買い込まれてる。

 …あと酒も買ってあるのが確認出来た。まあ、それ程の量じゃないので飲み過ぎにはならないだろうから明日の業務には差支えない…とは思う。

 

 「…こうなりゃ串カツにでもするか」

 

 献立を決めた俺。串カツなら酒とも相性が良いし。

 早速玉ネギ、ピーマン、茄子、南瓜等野菜から切り始め、串を宝物庫から取り出す。

 ちなみに宝物庫に串がある理由は、串カツを一杯食べたいがために串を大量に買い過ぎたレヴィが原因だ。

 ……しかし本当に宝物庫便利だから、最近私物ばっか収納してる気がするな。

 今度一回、宝具以外に収納してる物を確認しておくか。

 そんな事をふと考えながら料理に集中。

 

 「「ジーーー………」」

 

 「ん?」

 

 視線を感じたので一旦手を止め、振り向くとそこにはギンガとスバルの姿があった。スバルは俺が振り向いた直後に、ギンガの背中に隠れたが。

 

 「えーっと…ギンガちゃんとスバルちゃんだったよね?何か用?」

 

 こっちを見てたって事は何かしら俺に用があるんだろうけど。

 

 「いえ、長谷川さんお料理出来るんだなあと思いまして」

 

 「ははっ。まあ、家では家事をする機会が多いからね。自然と身についていったし、今じゃ料理はもう趣味の範囲だね」

 

 「でも凄いと思います。私やスバルとそんなに年も変わらないってお父さんからは聞いていたのに」

 

 「そういえば二人は何歳なのかな?俺は11歳だけど」

 

 「私は9歳でスバルは7歳です」

 

 「……………………」(コクコク)

 

 ギンガが答え、スバルもギンガの肩越しに頷くのが見える。

 …うーん。

 

 ジーーー…

 

 「どうかしましたか?」

 

 「いや…スバルちゃんっていつもそんな感じなのかなあと」

 

 「あー…すみません。スバルは結構恥ずかしがり屋で人見知りもするんです。ほらスバル!いつまでも隠れてないで」

 

 「っ!!」(ブンブン)

 

 必死に頭を左右に振ってギンガから離れようとしない。

 

 「本当にすみません。こんな妹で」

 

 「いいよいいよ。気にしてないから」

 

 申し訳なさそうに謝るギンガ。

 で、再び野菜を切り始める俺だが…

 

 「…二人共、料理が出来るのはまだ時間掛かるよ?」

 

 すぐに手を止め、また振り返る。

 視線の先にはコッチを見たまま動こうとしないギンガとスバル。

 

 「えと…長谷川さんが料理するところ、見ててもいいですか?お父さん達が話してる内容は分からないから向こうにいても退屈で」

 

 「ああ〜、そういう事か。俺は別にいいよ」

 

 「ありがとうございます!」

 

 深々と頭を下げるギンガ。

 けどお礼を言われる程の事じゃないぞ。

 あらためて野菜に向き合い調理を再開する。

 

 トントントントン…

 

 一定のリズムで野菜を切る音がキッチンに響く。

 切った野菜は一旦皿の上に置く。

 次はキャベツ。これは千切り決定。胃もたれを防ぐため、揚げ物にキャベツの千切りは必須だからな。

 

 トトトトトトトトッ…

 

 「は、早いですね…」

 

 「ん?慣れればこれぐらいのスピード余裕だけど?」

 

 実際シュテルもディアーチェも千切りの際はこれぐらいのスピードを出している。

 あっという間にキャベツの千切りが出来た。

 次は肉だな。

 …と思ったが肉は既に手頃なサイズに切られた物だったのでコレは手を加えず、そのまま串に刺す事にしよう。

 最後に魚。これはアジだな。

 身を一口サイズに切る。

 

 「まあ、こんなトコだろう」

 

 肉、魚、野菜を切り終えると結構な量を用意してしまった。

 後はコレらを全て串に刺して小麦粉、溶き卵、パン粉をつければ油で揚げて完成だ。

 

 「あの…長谷川さん」

 

 遠慮がちにギンガが声を掛けてくるので『何かな?』と聞き返す。

 

 「私にも何か出来る事はありませんか?」

 

 「手伝ってくれるの?」

 

 俺が聞くと『はい』と言って頷いてくれる。

 

 「じゃあ、この切った材料を串に刺していってくれる?俺はその間におにぎりでも作るから」

 

 「分かりました」

 

 ギンガがこっちに来て手伝ってくれる中、スバルだけは物陰に隠れる様にしながら顔だけをコチラに覗かせている。……本当に人見知り激しいな。

 それよりおにぎりおにぎり…っと。

 炊飯器の中を見せてもらうが、中にあるご飯は半分ぐらいだった。

 …人数から考えても足りないよな。

 

 「ギンガちゃん、お米ってどこにあるのかな?」

 

 「あっ、はい。お米はそこに…」

 

 ギンガの指し示す先には米袋があった。

 炊飯器の中のご飯をボウルに全て移し、新しく米を研いで炊飯器で炊き始める(設定の仕方はギンガに教えて貰った)。

 その後、手を水で濡らしてボウルの中のご飯から三角形のおにぎりを作っていく。

 ご飯に塩をかけただけで具は何も入れていない。

 

 「わ、綺麗な形ですね」

 

 「そうかな?普通だと思うけど」

 

 「…私が握るとグチャグチャになってしまうので。それにご飯が手に引っ付いてボロボロにもなるんです……」

 

 あ、落ち込んだ。

 

 「力加減を間違えなければ綺麗に握れると思うよ。あと、握る前に手を濡らしておけば御飯が手に引っ付く事もなくなるから」

 

 喋りながらも一つ、また一つとおにぎりを作っていく。

 

 「……………………」(ジーーーッ)

 

 そんな俺達をスバルはただ眺めるだけの様だ。その時…

 

 グウ〜〜〜…

 

 誰かのお腹から可愛らしい音がした。

 

 チラリッ

 

 俺はギンガの方を見ると

 

 「っ!!」(ブンブンブンブン)

 

 首を振って否定する。

 

 チラリッ

 

 続けてスバルの方を見ると

 

 「////////」

 

 あ、顔が真っ赤だ。

 自分の腹が鳴らした音だって自覚してんだな。

 俺はおにぎりを一つ持ってスバルに近付く。

 スバルはビクリと身を震わせるが逃げたりする素振りは見せない。

 良かった。恥ずかしがり屋で人見知りらしいから『逃げられたらどうしようか』と思ってた。

 

 「はいコレ」

 

 「???」

 

 おにぎりをスバルに差し出すとスバルは首を傾げる。

 

 「食べていいよ」

 

 「…………いいの?」

 

 「味見してもらいたいんだ。駄目かな?」

 

 「……………………」(ブンブン)

 

 「じゃあ、どうぞ」

 

 俺の手からおにぎりを取るとモグモグと食べ始める。

 

 「美味しいかな?」

 

 「モグモグ……」(コクン)

 

 「それは良かった」

 

 そう言って再び俺はスバルから離れ、おにぎりを作り始める。

 

 「長谷川さん。全部串に刺しましたよ」

 

 「ありがとギンガちゃん」

 

 「他に何かする事はありますか?」

 

 「そうだなあ。なら小麦粉、溶き卵、パン粉、それと揚げ物に使う油を別々の容器に準備してくれるかな?油は鍋に入れるから鍋の用意もお願いするよ」

 

 「はい」

 

 俺の指示に従い、ギンガはテキパキと動き小麦粉、パン粉を戸棚から、玉子は冷蔵庫から出して衣作りの準備をしてくれる。

 あとは油だけど…

 

 「………これ」

 

 「え?」

 

 いつの間にかスバルが側に来ていた。おにぎりは食べ終わったみたいだ。

 そのスバルが両手で抱きしめる様に抱えて持っているのはサラダ油。

 

 「………油」

 

 「あっ、うん。ありがとうねスバルちゃん」

 

 「……………………」(コクン)

 

 スバルから油を受けとると再び『テテテ』と走って離れ、先程と同じ様に離れた所からジーっとコチラを見る。

 

 「長谷川さん。鍋はコレを使いますか?」

 

 ギンガが用意したのは中華鍋。

 ……何でミッドに中華鍋?

 地球の文化がそれ程多く流れてきてるって事か?

 まあ、今そんな事考えてもしょうがないか。

 

 「…うーん。これでも出来ない事はないけど…天ぷら用の鍋は無いのかな?」

 

 「天ぷら用?……ゴメンなさい。鍋は一杯あるんですけどどれが天ぷら用の鍋か分からなかったんです」

 

 シュンとするギンガ。

 

 「ゴメン、こっちの指示も適当だったね。俺が探すから鍋のある場所教えてくれる?」

 

 「あっ、はい。ここです」

 

 流し台の下の棚に鍋やフライパンはあった。

 

 「んーっと…。コレだよ。この網が付いて底が若干深いのが天ぷら鍋だよ」

 

 天ぷら鍋は棚の奥の方にあったので取り出し、ギンガに見せる。

 

 「網が付いてるやつですね。覚えておきます」

 

 ギンガは頷き、鍋の特徴を覚える様にジーッと見つめる。

 

 「じゃあ、さっき串に刺した材料を、小麦粉→溶き卵→パン粉の順番につけてこの大きい皿に置いていってくれるかな?……こんな感じで」

 

 衣作りを実演してギンガに見せる。

 

 「分かりました」

 

 一つずつ丁寧につけて衣を作っていくギンガ。

 けど、結構量があるから俺は向こうからコッチを見ているスバルに声を掛ける。

 

 「スバルちゃん、少し手伝ってくれないかな?」

 

 「???」

 

 「ギンガちゃんがしてるのと同じ事をしてほしいんだ。一人より二人でやった方が早いし、俺は衣のついたヤツを今から揚げていかないといけないから手を貸せないんだ」

 

 「……………………」(コクン)

 

 少し考えた後に頷き、こっちに来て手伝ってくれるスバル。

 姉妹仲良く作業をしてる姿は見ていて微笑ましいです。

 俺は俺でコンロの上に天ぷら鍋を置いて火を点け、中にサラダ油を入れる。

 炊飯器のご飯が炊けるまではもう少し掛かりそうだな。

 ナカジマ姉妹の方を見ると丁度半分ぐらいが衣をつけ終えていた。

 鍋の方に視線を戻し、しばらく眺めていると油の温度が段々と上がってきたみたいなので

 

 「この衣を付け終えたヤツもらうね」

 

 「どうぞ」

 

 「……どうぞ」

 

 衣づけの終えている材料が入った皿を貰い、代わりの皿をギンガとスバルの前に置く。

 

 「じゃあ早速…」

 

 串を一つ入れると『ジュワアアァァァァッ』と小気味良い音を上げる。

 油の温度は丁度良かったみたいだな。

 一つ、また一つと材料を油の中に放り込む。あまり多く入れすぎると油の温度が下がってしまうので適量な所で入れるのを止めて待つ。

 こんがり狐色になるまでは目を離せない。

 

 「スバル、野菜の衣づけお願いね。私は肉と魚をやるから」

 

 「んしょ…んしょ…」

 

 ギンガとスバルは役割分担で衣づけを担当中。

 しばらくしてから箸を使って串カツをひっくり返し、衣の色合いを確かめる。

 

 「(それにしても最近は((他人|よそ))の家で料理する事が多いな)」

 

 エルトリアでも料理担当してたし。別に料理は嫌いじゃないからいいけどね。

 つか、俺って祝われる立場だった筈だよな?

 

 ピーーーッ

 

 考え事をしてる側から鳴り響く炊飯器からの電子音。どうやら炊けたみたいだな。

 

 「ギンガちゃん、そっちの作業終わったらおにぎり作ってくれる?」

 

 「ええええっっ!?無理ですよ!さっきも言いましたけど私そこまで綺麗に握れないですから!!」

 

 「別に綺麗に握れなくても口に入れたら関係なくなるよ。練習するつもりでやってくれたらいいし」

 

 「ででで、でも見た目が良い方が食欲をそそると言いますか…」

 

 「良いから良いから。俺は揚げ作業から手を離せないからさ」

 

 「う〜………本当に期待しないで下さいよ?」

 

 そう言った後、スバルと二人、衣づけ作業に集中する。

 程無くして衣づけを終えたギンガは炊飯器から炊き立てのご飯をボウルによそう。『手を火傷してはいけないのでしばらくご飯を冷ましてからやる様に』と注意しておいて。

 する事が無くなったスバルは俺とギンガの方を交互に見る。

 

 「スバルちゃんもギンガちゃんのお手伝いしてあげて」

 

 俺が指示を出すとコクンと頷いてギンガの方に行く。

 

 「……うん。このぐらいでいいか」

 

 早速一つの串カツを箸でつまんで網の上に置く。

 衣は理想の狐色をしている。これは美味く出来ただろう。

 残りの串カツも全て網の上に置き、新しいのを油の中に投入する。

 

 「そーっと…そーっと…」

 

 「んしょ…んしょ…」

 

 二人は慎重にご飯を握り始めている。もうご飯を触っても大丈夫なぐらいに冷めたんだな。

 二人が握っているおにぎりの形は確かに悪いかもしれないが、先程も言った様に腹の中に入ればそんなのは関係無くなるからな。

 俺も俺でどんどんと串カツを揚げていき、出来上がったヤツは網の上で油をある程度落としてから皿の上に盛り付けていく。

 やがて、全ての串カツを揚げ終えると同時に

 

 「出来ましたー!」

 

 「…出来たー」

 

 二人もおにぎりを作り終え、そのまま大皿に乗せてゲンさん達が待っているリビングに運ぶのだった。

 その日の夕食は賑やかなものだったが皆、思っていた以上に酒に弱く缶ビール一本飲み終える頃にはベロンベロンに酔っていた。その様を見て

 

 『そんなに弱いならこんなに酒買うなよ』

 

 と心の中で静かに突っ込んでおいた………。

 

 

 

 「悪いな。違法魔導師の逮捕に貢献したお前さんにメシ作らせる羽目になっちまってよ」

 

 「そうですね。よく考えたら『既に出来上がってる惣菜買ってきたら良かったじゃん』ってワッキーさん達に一言、言いたかったんですけど…」

 

 肝心の本人達は酔い潰れて寝ちゃってるし。

 

 「それより皆さんの事どうするんですか?」

 

 「今日はウチに泊めるわ。流石に起こすのも何だしな」

 

 「そうですか…」

 

 「お前さんも泊まって行って良いんだぞ?」

 

 「いえ、実は帰って学校の宿題を片付けないといけないので」

 

 算数の宿題が出ているのを思い出した。

 

 「申し出はありがたいんですけど今日は帰らせていただきます」

 

 「そうか…。なら気を付けて帰れよ…と言うところだが転移魔法で帰るなら心配は無えか」

 

 ゲンさんの言葉に首を縦に振る。

 

 「長谷川さん、今日は美味しい晩ご飯ありがとうございました」

 

 「……ありがとうございました」

 

 玄関まで見送りに来てくれたギンガとスバルからもお礼を言われる。スバルは相変わらず、ギンガの後ろに隠れているが。

 

 「二人こそ、今日は手伝ってくれてありがとう」

 

 「いえ、大した事はしていませんから」

 

 「でも二人が手伝ってくれたおかげで意外に早く出来たから本当に助かったよ」

 

 頭を下げてお礼を言うギンガ。俺も軽く頭を下げる。

 

 「じゃあ、今日はこれで失礼します」

 

 「おう!」

 

 「長谷川さん。良かったらまた家に来て下さい!」

 

 「……………………」(コクコク)

 

 「ありがとう。また寄らせてもらうよ。…それじゃあ」

 

 俺は最後にもう一度頭を下げてから転移魔法で家に帰る。

 『今日の出来事はクイントさんにメールで伝えよう』と思いながら………。

 

-2ページ-

 〜〜あとがき〜〜

 

 『卵』と『玉子』…どちらかに漢字を統一した方がいいかなあ?と思う今日この頃です。

 後、主人公である勇紀の誕生日は『12月1日』って事で決めました。

 そのため、主人公設定の時点では『10歳』と表記していますが、四十三話開始時点では『11歳』になっていたという設定で行きたいと思います。

 

説明
神様の手違いで死んでしまい、リリカルなのはの世界に転生した主人公。原作介入をする気は無く、平穏な毎日を過ごしていたがある日、家の前で倒れているマテリアル&ユーリを発見する。彼女達を助けた主人公は家族として四人を迎え入れ一緒に過ごすようになった。それから一年以上が過ぎ小学五年生になった主人公。マテリアル&ユーリも学校に通い始め「これからも家族全員で平和に過ごせますように」と願っていた矢先に原作キャラ達と関わり始め、主人公も望まないのに原作に関わっていく…。
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コメント
最近、TVで林先生が、調理していないのが卵で、調理しているのが玉子だと解説してましたよ(蕾姫)
さすがにヒロインがチョロすぎる気がしてきたwwwもしかして本当に嫁さん100人ハーレムとかできるのか!?www(海平?)
勇紀の誕生日は12月1日。できればその話も読みたいです。あと、勇紀の誕生日=ユーリの誕生日(29話より)なので、ユーリが何を貰ったのかも気になります。(chocolate)
ナカジマ姉妹ともあっさり仲良くなったようで。StS開始前にフラグが立つかもしれません。ヒロインの数は候補も含めると40超えたくらいか。(chocolate)
村くらいできるかも(Lapis lazuli)
将来、大豪邸に住むぐらいヒロインが増えそうw(tenryu)
多分堕とすだろうな(ohatiyo)
もうstsキャラ全員堕としちゃえばいいと思うんだ(匿名希望)
そろそろ日常編ですかね。記念も見てみたいですけど。ヒロインの数どうなっちゃうの?(Fols)
ヒロインの数がわからなくなってきたw (妖精の尻尾)
それに勇紀本人の誕生日会が開かれて無いのが気になりましたね。十二月時点でなのは以外のヒロイン達は勇紀に想いを寄せてたんだから何かしら企画してても可笑しくないと思うんですけど。特にシュテル達やさざなみ寮(フィリス含む)の面々。(俊)
ナカジマ姉妹とのファーストコンタクトは成功みたいですね。後は時間を掛けて堕として行くだけですね。そう言えば、第四十三話時点で勇紀は11歳だそうですが、シュテル達との約束の手作りプレゼントの方は如何成ったんですかね?確かユーリが勇紀と同じ日を自分の誕生日にしてた気がしたんですけど。(俊)
読んでる途中でナカジマ姉妹を堕とすのを期待してる自分がいたww(Hydrogen)
あぁ、椿姫がナカジマ家いったのしったら姉妹落としたか?とかまた爆弾発言を皆がいるときしそうだな(笑)とりあえず椿は魔法やレアスキルやっても逃げそうなので純粋に力による鉄拳制裁の方が効きそうですねwww(氷屋)
フラグ前の接触完了w(tenryu)
StrikerSでは何人落ちることやら・・・・・・それよりもアミタとキリエもやってくんのかな?今はそれが気になる・・・・・(はらっぱ)
たまごやきを漢字で変換すると卵焼きと玉子焼きの両方が出てきますね……(妖精の尻尾)
"玉子"は形を崩すもの(玉子焼きや御寿司の玉子)で、"卵"は形を崩さない物(ゆで卵や温泉卵等)の事だと思います(頭翅(トーマ))
自分は「卵」で使ってますね。 それにしても、無口で恥ずかしがり屋さんなスバルちゃん、かわいいなぁ・・・(*´∀`*)(garaasaa)
面白いけどそろそろ日常がみたいなw(カルピスソーダ)
料理などで手が入れば玉子、そうでなければ卵ってのが通説(Lapis lazuli)
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