魔法先生ネギま?なんか勘違いされてね?気のせい??
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?アスナside?

 

 

昨日私達は、何故エヴァンジェリンが本屋ちゃんを襲っていたのかを話し合った。ネギの話だとエヴァンジェリンは懸賞金がかけられるほどの悪い魔法使いだと言っていた。

そして昨日、お風呂場で水着で入っていたクラスメイトの水着を盗んだエロオコジョと、今日一緒に尾行することにした。

 

…あのエロオコジョ…このかと私の下着まで盗んで…

 

オコジョの作戦は、ネギと私が仮契約?っというのを交わして茶々丸さんを2人がかりで倒す?というものだった。

 

…まぁ、((仮契約|パクティオー))したんだけどね。…おでこに…

 

やっぱり初めては高畑先生と……///…ハッ?いけない、いけない?

 

なので、私達はエヴァンジェリン達を尾行することにしました。

 

途中、エヴァンジェリンは高畑先生に呼ばれて高畑先生と何処かにいった。

 

私達はそのまま茶々丸さんを尾行しました。

 

そこで見た物は、子どもが飛ばした風船を取ってあげたり、階段を上がっていたおばあちゃんをおんぶしてあげたり、川に流されていた仔猫を助けたりしてました。

 

「っていうか茶々丸さん人間じゃないの?なんか風船の時飛んでたけど?」

 

「見りゃわかんだろっ?」

 

「い、いや?ほら、私メカ苦手だし…」

 

「僕も実は機械は…」

 

「そーゆー問題じゃねぇよっ?」

 

そして、その後茶々丸さんは広場で仔猫達にエサをあげてました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「………………いい人だ」」ホロリ

 

「ちょっ…待ってください二人とも?ネギの兄貴は命を狙われたんでしょうが?

と、とにかく人目のない今がチャンス?心を鬼にして一丁お願いします?」

 

しょうがないので、戦う事にしました。

ただ、その前にネギが茶々丸さんに狙うのやめて欲しいと頼んだけど、断られました。

 

「ううっ…仕方ないです…(ア、アスナさん…じゃ、じゃあさっき行ったとおりに……)」

 

(うまく出来るかわかんないよ……)

 

「行きますっ?契約執行10秒間?

ネギの従者『神楽坂明日菜』?」

 

ブァッ?

 

「んっ…」

 

なんかくすぐったいのよね。

 

ドンッ?

 

アスナは茶々丸に向け走り出した。

 

(わ?何これ?体が羽見たく軽い……

これが仮契約の効果ってこと?)

 

アスナが右手を出すと茶々丸が左手で弾く

すかさずアスナは左手で茶々丸のおでこにデコピンをしようとするが頭を後ろに下げられ当たらない。

 

そして茶々丸が何かに気付きすぐさまアスナの足を払う。

 

それと同時に

 

「魔法の射手 連弾・光の11矢?」

ビュビュビュビュビュビュビュビュン!!!!!

 

ネギが茶々丸に魔法を放つ?

 

ドドドドドン?

 

茶々丸の周囲が煙に包まれる。

私は当たったと思ってネギの方を見ると、ネギが暗い顔をしていた。

 

多分、ガキンチョだから傷つけたと思って自己嫌悪しているのかも……

 

…確かに、茶々丸さんはとてもいい人?だけど、命狙われている訳だからしょうがないよね……

 

そう思ってネギに声をかけようと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾクッ!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ?」バッ?

 

私は反射的に煙に視線を向けた。

 

(なに…?今の感じ……?)

 

煙が晴れて来ると、オレンジ色の炎が見えた。そして、煙が全部晴れると額とグローブからオレンジ色の炎を灯してる男の人が立っていた。

 

(…誰よ……この人……)

 

「ッ?誰だ?」

 

ネギの肩に乗っているエロオコジョが聞く。…さっきそこの壁に隠れてなかった?

 

「……枢木……スザク…様?」

 

茶々丸さんがそう呟いた。

もしかして知り合いなの?

そう思っていたらその人が

 

「……お前達……何をしている?」

 

と私達に聞いてきた。

 

「えっ?……あっあの…」

 

ネギ動揺してるわね……まぁ、いきなり知らない人が現れたら動揺もするか

 

「ちょっと?アンタいきなり出て来て?

誰よっ?」

 

「アっアスナさん?」

 

ネギが何か言っているけど……

この人はマズイわ……

なんとかしないと?

 

「兄貴?姉さんの言う通りですぜ?

やい?お前?エヴァンジェリンの仲間かっ?」

 

エロオコジョは気付いてないみたいね…

 

「……お前達が何をしようと知った事ではない。」

 

「ッ?なら?」

 

どうして邪魔をするのか聞こうとしたら

 

「…たが、ここには俺の大切な物がある。俺の大切な物を守れなかったら……死んでも死に切れないっ?」

 

そう言うとその人の炎が力強く燃える。

 

(……綺麗……ハッ?いけない、集中しないと?)

 

その人の炎はとても綺麗だった。

ネギも見惚れていたけどすぐに正気に戻り

 

「アスナさんっ?」

 

「分かっているわよっ?」

 

「契約執行20秒間?

ネギの従者『神楽坂明日菜』?」

 

ブァッ?

 

「行くわよっ?」

 

アスナはシヴァに向かって走り出しす。

その勢いのままシヴァにパンチをする。

 

ブンッ?

 

スッ

 

たけど、わずかに体をズラすだけで躱される。

アスナは何度も攻撃をする。

右、左、アッパー、裏拳、前蹴り、回し蹴り………

 

明らかに、常人並以上の早さで繰り出すアスナの攻撃。

天性なのか攻撃自体は悪くない。

寧ろ、一般人は当然、下級の魔法使い並びに武道家ですら勝てるほどの攻撃を繰り出していた。今日初めて戦っているアスナがである。

しかも、アスナは気付いてないが「魔法無効化能力」がある。つまり、相手の魔法もしくは気の攻撃を無効に出来るのだ。

 

そう、相手が魔法使いで下級クラスであればこの2人は勝てるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……相手が下級クラスであれば……

 

……相手が死ぬ気の炎という気でも魔力でもない力でなければ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスナは焦っていた。

 

(どうして?どうして私の攻撃が当たらないの?)

 

アスナは攻撃し続ける。常人以上の早さと威力で

 

しかしその攻撃も当たらなければ意味がない。

茶々丸でさえ僅かに掠ったりしたのに……

 

目の前の相手は掠りさえしない。

すべてギリギリで躱されてるのに、すべてが、掠らない。

 

 

 

 

だが……お忘れではないだろうか?

彼女は1人で戦っている訳ではない。

 

彼女には……魔法使いがいるのだ。

 

「ラス・テル マ・ステル マギステル……」

 

シヴァが一瞬ネギを見る。

その一瞬にスキが出来た……それを見逃すアスナではない。

 

ドゴッ?

 

「えいっ?…ッアツ?」

 

アスナがシヴァを殴ったが掌でガードされた。グローブに触ったので熱がってはいたが……

 

だが、威力までは受け止められず後ろに吹っ飛んだ。

 

空中なら回避はできない。

そのスキをネギは突く。

 

「魔法の射手 連弾・雷の11矢?」

ビュビュビュビュン!!!!!

 

今度は当たる?

ネギもアスナもそう思った。

 

だけど現実は違った。

シヴァのグローブが強く燃えるとその場で浮いて止まる。

 

ブァッ?

 

「「う、浮いたーーーーーーーーーーーー!!!!!」」

 

ネギとアスナが驚くのも無理はない。

まさか魔力も気も持ってない人が空中に浮くとは思わなかったのだから

 

そしてそのままシヴァは右手を横に振るうと、炎の壁となって魔法の矢は全て防がれた。

 

「…お前達では俺に勝てない」

 

シヴァがネギ達に言う。

だが、ネギ達はまだ諦めてない。

 

「くっ…ラス・テル マ・スキル マギステル

来たれ雷精 風の精?」

 

(あ、ありゃ今の兄貴の1番強い魔法じゃねーか?)

 

「ちょっと?ネギ?なにする気?」

 

「…オペレーション((X |イクス))」

 

『OK?BOSS?』

 

ゴオオォォッ?

 

シヴァが右手を後ろにして炎を出す。

左手は胸元に置き、グローブのクリスタル部分が光る。

 

「雷を纏いて吹きすさべ南洋の嵐?」

 

『右手 柔の炎 5…7…9…10FVに固定

左手 剛の炎 グローブクリスタル内に 4…6…8…10FV

シンメトリー 発射スタンバイ?』

 

「雷の暴風!!!!」

 

「((X BURNER AIR!!! |イクス バーナー エアー))」

 

ドンッ!!!!!

ズバアアァァァァーーーーーー!!!!!!!!!

 

「のわっ?」

 

「きゃあっ?」

 

オコジョとアスナは余りの威力にその場に捕まる。

 

「ち、ちょっとネギ?やりすぎよーーーーーー?」

 

「あっ兄貴?このままじゃオイラ達までっ?」

 

ゴオオォォッ?

 

2人の攻撃は拮抗し、そして……

 

 

 

ドゴアアァァァァ?

 

相打ちの影響で周りが煙で見えなくなる。

 

「あ、相打ち?」

 

「ネギ?大丈夫?」

 

サアァァァァ……

 

煙が晴れるとそこには……

 

全く表情の変わってないオレンジの炎を出す男と……

 

「…はぁ…はぁ…はぁ……」

 

最早体力と魔力の限界に来てる子供がいた。

 

「…まだやるか?」

 

シヴァがネギ達に聞く。すると……

 

「うっうぅ………うわーーーーーーーーーーーーん!!!!!!」

 

ネギが明後日の方へ走り出した。

つまりは怖くて逃げたのである。

まぁ、数え10の子供が自分の力が全く通用せず、魔力で強化されたアスナでさえ攻撃が通じず、さらには自分の今現在の最強の魔法攻撃でさえ効かなかったのだから逃げ出しても仕方ない。

 

「ちょっ?待ちなさいよネギーーーーーー?」

 

私はネギを追いかけた。

 

 

?アスナside end?

 

 

 

 

 

?シヴァside?

 

 

やれやれまったく…

そんなに猫が嫌いなのかあの子供は?

注意して素直にごめんなさいって言えば許してあげて、さらには猫の魅力について話してやろうと思ったのに、まさかその子供のお姉さんまで一緒になってイジメようとするとはっ?

まったく?あのツインテールの女の子めっ?自分の弟が悪いことしていたら止めるのが普通だろうに、一緒になって逆ギレとは………あれが最近のキレやすい10代なのかねぇ?……

 

……しかし、最後の技はなんだ?

なんか、かめはめ波みたいな感じがしたから思わず"X BURNER AIR"をやっちまったが………

…ま、まぁ?手加減したし、空中で衝突するように仕向けたから周りに被害は無いし大丈夫だろう。

 

それより仔猫ちゃん達にケガは……

 

「……あ、あの……」

 

ん?おや?茶々丸ちゃんじゃないか?

 

「ありがとうございました。」ペコッ

 

なんでお礼?

もしかして仔猫ちゃん達の事かな?

 

「……当然の……事………ケガ…は……?」

 

仔猫ちゃん達にケガなんてあったら……ブルブル((((;゚Д゚)))))))

 

「いえ、大丈夫です。稼働部分に泥が詰まっていたようですが行動に大きな支障はありません。」

 

稼働部分に泥?

…稼働部分ってなに?

よくわからないが支障ないって言ってんだからいいのか?

 

「……そう…か…」

 

「はい……あの、一つ聞いても宜しいですか?」

 

「……?」

 

「先ほど、『ここには俺の大切な者がある。』と仰っていましたが……大切な物というのは……その……///」

 

あり?急にしどろもどろになったけど……どしたん?

てか茶々丸ちゃん?あの時居たんかい?全然気がつかなかった……

……おかしいな?、こんな近くに居たら"気"とかで気付くはずなんだけど……

おっと、それより質問に答えないと…

 

「……君の……考えている……通りだ……」

 

同じ猫を愛する物同士!この広場には私達の大切な物である仔猫を守らないと?死んでも死に切れん?

 

「ハゥ?……ア、アア…ソウナンデスカ…///」プシューーーー

 

オイィーー?なんか頭から煙みたいなのが出てますけどーー?

なに?大丈夫アレ?大丈夫なのアレーー?なんか顔真っ赤ですけどっ?風邪?風邪かな?風邪だよね?病院に連れて行った方がよくない?連れて行った方がいいよね?そうに決まっている?

 

「……大丈夫……か…?」

 

「…ハイ……問題アリマセン……チョットシタ不足自体ガ起コッタダケデスカラ……オキニナサラズ……///」

 

いやいやいやっ?煙出てますから?顔真っ赤ですから?そしてさっきから言葉が変ですから?不足自体って何が起こったの?

 

「…アノ…?///」

 

「……どうした……?」

 

「アノ……(私の)ドコガ好キナノデショウカ?……見テノ通リ…アマリ魅力的デハ無イト思ウノデスガ……」

 

…ふむ、さっきの子供達のせいで仔猫に関して過敏になっているのかな?

だが?安心したまえ?私は仔猫の味方だ?

 

「……(仔猫ちゃん達の)魅力は……ある…その…愛くるしい……表情…粒らな瞳……そして何より……一緒に……居るだけで……癒される……とても……可愛い……」

 

ボンッ?///

 

「アゥアゥアゥアゥ?………ソコマデ……///」

 

ちょっとーーーー?さっきより酷いことになってますけど?真っ赤どころじゃねーよ?トマトより真っ赤だよ?こんな真っ赤なの見た事ねーよ?てか煙出過ぎ?どんだけ出んの?見えないからね?茶々丸ちゃんの後ろ?煙幕みたいになってるから?

 

「……ソウデスカ……ソコマデ……///」

 

「……あぁ……正直……家に…持って…帰って……飼い…たい…な……」

 

「ッ?持ッテ帰ッテ飼ワレチャウンデスカ?///」

 

「…残念…だが……それは……出来ない…がな…」

 

「ソ、ソウデスネ。私ニハますたーガ……」

 

「……俺が……今…住んでる……ところは……(動物が)飼えない…から……飼うとなったら……引っ越さないと……」

 

「ッ?ソ、ソコマデシテ?………飼ワレルンデスカ……デモ私ニハますたーガ……アゥアゥ///」プシューーー?

 

ねぇ?大丈夫?大丈夫なの?本当に大丈夫なの?なんかヤバそうなんだけど?

 

「…ソロソロますたーガ、オ帰リニナルノデ……カ……カエリマス……」

 

…うん。帰った方がいいよ。

なんか体調悪そうだし…

 

「……体に…気をつけて…な…」

 

「ハイ、アリガトウゴザイマシタ///」

 

そう言うと、茶々丸ちゃんの肩甲骨あたりからパカッと開き、ジェット音を出しなが空に飛んで行った。

 

てか茶々丸ちゃん?なんで空飛べるの?てか、なにその装置?茶々丸ちゃんってロボットだったの?

 

 

 

 

……今頃気付いた主人公であった。

 

 

 

 

?エヴァの別荘?

 

ガチャ

 

「今、戻リマシタ。ますたー」

 

「ふん、随分と遅かっ………まて茶々丸、顔が赤いがどうした?」

 

「大丈夫デスますたー」

 

「……いや、顔赤いし…なんか喋り方がおかしくないか?」

 

「大丈夫デスますたー。オ食事ヲ作リマスネ」

 

「本当に大丈夫なのか?……まて茶々丸……その買い物袋はなんだ?」

 

「首輪デス」

 

「首輪ッ?まて茶々丸?なんで首輪なんか買ってきたんだ?しかも、大量に?」

 

「私ヲ飼イタイソウナノデ、粗相ガ無イヨウニ……」

 

「まてまて?飼う?飼うってなんだ?誰だ?誰がそんな事をっ?オイ茶々丸?何があった?詳しく話せ?」

 

「ソレデハ料理ヲ開始シマス。」

 

「人の話を聞けっ?茶々丸?誰だ?誰なんだ?……ひょっとして、ぼーやか?ぼーやなのか?……私にやられた腹いせに私の居ない間に……クックック…なるほど……宣戦布告というわけか……茶々丸?すぐに出かけるぞ?あの母親といい、ぼーやといい何処まで私をコケにすれば…………まて茶々丸……なにを入れている?」

 

「今日ハかれーらいすデスノデ、すぱいすヲ」

 

「なぜカレーのスパイスに防腐剤をいれるのだっ?……まて茶々丸?なんだこの化学薬品は?」

 

「すぱいすデス」

 

「そんな訳あるかーーーー?

おい茶々丸?ハカセを呼ぶから一回見てもらえ………ってその薬品を混ぜるんじゃないっ?それ混ぜたら……」

 

 

ボンッ?

 

「茶々丸やめろーーーーーー?

催涙ガスが…ゲホゲホッ?…….くそっ?」

 

ピポパ……トゥルルルル…ガチャ

 

『もしもし??エヴァンジェリンさん?どうかしたの?』

 

「ハカセか?今すぐ私の家に来てくれ?茶々丸の様子が………」

 

ドガァーーーーーン?

 

「アトハこれヲ……」

 

「やめろーーーー?茶々丸?この付近を吹き飛ばす気かーーーー?」

 

『…何かよくわからないけど、危ないって事はわかりました?今すぐそっちに行きます?』

 

「頼む?早く………って茶々丸止まれ?命令だ?止まってくれーーーーーーーー?」

 

 

ドゴォーーーーーーーーーーーン?

 

 

?エヴァの別荘 end?

 

 

 

 

?水無月 アキラside?

 

 

大きな屋敷の廊下を1人の女性が歩いていた。水無月 アキラである。

 

コツ…コツ…コツ…

 

「こんな時間になんですかね??明日も学校あるのに……」

 

目的の部屋の前に着いたのだろう。女性は部屋の前に立ち止まりドアにノックした。

 

コンコンコンコン

 

「玲那ちゃん、私です。入りますよ?」

 

「…あぁ」

 

ドアの奥から女性の声がした。その声を確認してアキラは部屋に入った。

 

ガチャ………バタン

 

「すまないな。こんな時間に…」

 

そこには、アキラより背が高い女性が立っていた。髪型は赤色でポニーテール、太ももぐらいの長さだ。切れ長の目が特徴の美人で、褐色の肌をしており、アキラよりも大きい胸がたぷんっと揺れた。

 

……これが爆乳という奴か……

 

「……毎回あなたのその無駄に大きい乳房を見るたびに自信が無くなるのですが……

……なんですか?呼んだのはその大きな乳房の自慢の為ですか?」

 

「ッ?そ、そんなわけ無いだろう?

というか、いい加減敵意を持つのやめろ?」

 

玲那と呼ばれた女性が顔真っ赤にしての抗議………

 

どうやらその手の話は苦手のようだ。

 

「んんっ?……今日呼んだのはな……実はもう一人現れたんだよ。謎の力を持つ人がな……」

 

玲那がワザとらしい咳をして話を切り出す。

 

「またですか?。

…今度はどんな人ですか??」

 

アキラが力なく聞く。

 

「それは、これを見てもらえればわかる。今回の相手は運良く監視カメラに映っていた。しかも、広場に出て来たから色々な角度で編集出来たらしい。まだ私も見てないのだ。」

 

そう言って玲那はプレイヤーをセットし始める。

 

「これから何が起こるのじゃ?」

 

「はい、それが今日も不審者らしき人が出たらしくて……」

 

「……どうしてプレイヤー?」

 

「なんでも今回の人は、運良く監視カメラに映っていたそうで……」

 

「はうぅぅ……悪い人なのでしょうが?」

 

「いえ、まだわかりませんので姫様達に内緒で確認を……………って姫様ッ?」

 

「なにっ?」

 

アキラ達が振り返ると、3人の少女が居た。

 

「どういう事じゃ玲那?妾達に内緒でとは?」

 

この気の強そうな少女は

"アテナ・プレアデス・エファイツースト"

髪型はツーサイドアップ、前髪は髪留めで止めているせいかオデコが目立つ。背は155前後、猫目が特徴の気の強そうな顔をしている。

バストは82だとか

 

「……私達に秘密はダメ」

 

このクールぽい少女は、

"ビアンカ・プレアデス・エファイツースト"

髪型は癖のあるショート。背は150ぐらい、余り表情に起伏がない。

バスト76だとか

 

「はうぅぅ……やっぱり悪い人なのですか??」

 

この気の弱そうな少女は、

"ヘスティア・プレアデス・エファイツースト"

髪型は銀杏返し(後頭部が∞の形に結っており、前髪はパッツンである。)

背は158ぐらい。メガネを掛けている。たれ目が特徴の優しそうな顔をしている。

バストは88だとか

 

ちなみに、髪色は皆銀色で将来は美人になりそうな容姿である。

 

この3人は姉妹であり、魔法世界のエファイツースト王国のお姫様である。

長女はアテナ、次女はビアンカ、三女はヘスティアである。

 

「玲那!アキラ!妾達も見るぞ?」

 

「しかし姫様?」

 

「くどいぞアキラ!妾の騎士なら妾達に見せい?」

 

「……私もお願い」

 

「仕方ありませんね?」

 

「おい?アキラ?」

 

「しょうがないでしょ?玲那、一度言ったら聞かないんですから?」

 

「あの………私も……」

 

「はい。ヘスティア様も一緒に見ましょうね?」

 

「お、おいっ?アキラ?」

 

アキラは諦めて楽しむ事にしたようである。

 

「どうしたのじゃ?早く見せるのじゃ?」

 

玲那から僅かに、ため息が聞こえる。

 

「…ふぅ……わかりました姫様。

ですが、今映す方は敵かどうかはまだわかりませんので…」

 

「……わかってる。」

 

「どんな方なのでしょうか?」

 

「楽しみですね?」

 

もはや気分は映画鑑賞である。

 

スクリーンに映像が映る。

そこには、茶々丸とネギ、アスナが映し出されていた。

 

「玲那…この者達は?」

 

「はい、左側の少女は"絡繰 茶々丸"

エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルの従者です。見ての通り彼女はガイノイドと呼ばれるロボットです。

右側の少年は"ネギ・スプリングフィールド"

紅き翼(アラルブラ)のサウザンドマスターの異名を持つ"ナギ・スプリングフィールド"の子供です。」

 

「……紅き翼(アラルブラ)って…確か昔お母様が支援したと」

 

「はい、その通りです。ビアンカ様」

 

「では、ネギ様の隣にいらっしゃる方は?」

 

「はい。彼女は"神楽坂 明日菜"

おそらく、ネギ・スプリングフィールドの従者かと…

それとネギ・スプリングフィールドは現在、3年A組の担任の先生をしており、神楽坂 明日菜と絡繰 茶々丸はその生徒です。」

 

「なんとっ?教師なのか?まだ子供ではないか?」

 

「……頭が良いのかな?」

 

「ふえぇぇ…凄いです?」

 

「…ところで、玲那達が言っていた者は何処じゃ?」

 

「それは…恐らくもう少ししたら…」

 

すると、茶々丸とアスナが戦い始める。

 

「なぜ2人が戦っているのですか?」

 

「…詳しい事は何も…」

 

 

「しかし…素人とは思えない動きしますね?神楽坂さん」

 

「はい。お二人共凄いです?」

 

戦いを見ていたアキラ、ヘスティアは楽しんでいるようです。

 

すると、ネギの周りに魔力が集まる。

 

『ラス・テル マ・ステル マギステル

光の精霊11柱。集い来たりて敵を射て?』

 

「何じゃあの子供?仮にも生徒に攻撃するのか?」

 

「あ、危ないですよ?!」

 

「……でも、何か事情があるかも」

 

「でも教師としてはどうなのでしょうね??」

 

「まぁ、まだ子供だからな。仮にも彼女は"闇の福音"の従者だからな…

彼だけが悪いとは限らないと思うが…」

 

『魔法の射手 連弾・光の11矢?』

ビュビュビュビュン!!!!!

 

ネギが茶々丸に魔法の矢を放つ。

だが、茶々丸は動かない。

 

「ッ?どうして避けぬのじゃ?」

 

「はうぅぅ……あのままじゃ当たってしまいます。」

 

アテナとヘスティアは心配してる中、ビアンカは何かに気づいた様だ。

 

「……ネコ?」

 

「おそらく、動いたら後ろの仔猫に当たってしまうから、動けないのでしょう。」

 

茶々丸の後ろには仔猫が映っていた。

 

「いい人ですね?…ですが当たればいくらロボットでも…」

 

「恐らく壊れるな」

 

「そ、そんなっ?」

 

ドドドドドン?

 

アテナ達が心配する中、魔法の矢が当たる。当たった影響で煙が出て見えない。

 

「ど、どうなったのじゃ?」

 

「……煙で見えない」

 

「はうぅぅ」

 

「流石にこれはどうなのかしら?」

 

「少しやり過ぎな様な気がするな…」

 

煙が晴れるとそこには、額とグローブに炎を灯した男の人が立っていた。

 

「ッ?誰じゃ?あの男は?」

 

「……綺麗///」

 

「………ポォ??///」

 

「……あら?」

 

「ほぉ…」

 

アテナは驚き、ビアンカ、ヘスティアは見惚れ、アキラは何かを思い出そうとし、玲那は相手の力量について考えていた。

 

映像がアスナと炎を出す男との戦いになったが、アスナの攻撃が全く当たらなかった。

 

「…凄いのじゃ…」

 

「……全く当たらない」

 

「……ポォ??///」

 

「……う??ん…」

 

「…凄いな…」

 

アテナ達は2人を除いて驚いていた。

彼女達も試合などで戦いを見た事あるが、明らかに彼は次元を超えていた。

 

そして、男がアスナの攻撃により、空中に吹っ飛ばされ、ネギの魔法の矢を放つ。

 

「あ、危ないのじゃ?」

 

「……でも空中じゃ」

 

「……ポォ??///」

 

「…う??ん……どこかで…」

 

「これはマズイな」

 

だが男は空中にとどまり、魔法の矢を防いだ。

 

「なんとっ?飛べるのか?」

 

「……凄い」

 

「……ポォ??///」

 

「…どこだったかな?…」

 

「あのグローブか…」

 

そして戦いはネギと男の戦いになり

 

『くっ…ラス・テル マ・スキル マギステル

来たれ雷精 風の精?』

 

『…オペレーション((X |イクス))』

『ゴオオォォッ?』

 

「なっ?あの子供先生、雷の暴風を出す気じゃぞ?」

 

「……でも男の人も後ろに炎だして何かするみたい。」

 

「……ポォ??///」

 

「…見たことあるんだけどな?…」

 

「何をする気だ?」

 

『雷の暴風!!!!』

 

『((X BURNER AIR!!! |イクス バーナー エアー))』

 

『ドンッ!!!!!

ズバアアァァァァーーーーーー!!!!!!!!!』

 

「おぉ?凄いのじゃ?」

 

「……雷の暴風と同等」

 

「……ポォ??///」

 

「…どこだったかな?…」

 

「何だあの威力は?」

 

結果相打ちで、ネギのほうは疲れていたが、男のほうはまだ余裕がある様に見られる。

 

そして映像はそこで切れた。

 

「しかし…これで3人か…こんな短期間に出て来るのか?」

 

玲那は今まで出て来た謎の男達について考えていた。

 

「…確かにどこかで…」

 

「………ポォ??///」

 

アキラは何かを思い出そうとし、ヘスティアは……まぁ……うん

 

「……カッコ良かった///」

 

ビアンカは……どうやらさっきの男の人を気に入ったらしい……フラグ?

 

そして、アテネは……

 

「……よし?決めたのじゃ?玲那?」

 

「はい。どうしました?姫」

 

「妾はあの男を騎士に迎える?

何としても、あの男の事を調べるのじゃ!!!!」

 

「……はい?」

 

アテネはとんでもない事を言い出した。

 

「じゃからあの男を騎士に「ま、待ってください?」迎え…」

 

「まだその人が善良な人かどうかはわかりません?

…それにもしかしたら、姫様達を狙う輩かもしれませんし…」

 

「じゃがあの力は見た事ないぞ?実力も問題なさそうじゃし…

なにより、あの炎からは怖い感じがしなかったのじゃ!

恐らく、とても優しい人だと思うのじゃ?」

 

「…し、しかし…」

 

「お願いじゃ玲那…もちろん調査して悪い人ならば玲那に任せるが、もし良い人なら妾の騎士に「ダメです!!!!」して……」

 

突然ヘスティアが叫んだ。

 

「ダメです?この人は私の騎士にします?///」

 

「じゃ、じゃが妾の騎士の方が…」

 

「………私も彼を騎士にしたい。///」

 

「ビアンカまでっ?

じゃ、じゃが妾は第一王女なのじゃ?

なので妾が…」

 

「お姉様方にはもう既に騎士がいらっしゃるじゃないですか?

私はまだ騎士がいません?ですから私の騎士にします?」

 

「う、うぅ?……玲那?」

 

「……アキラ」

 

アテネは玲那に泣きつき、ビアンカはアキラに助けを求めた。

 

「う??ん……確かにこの場合だと順番的にヘスティア様になるのかしら?」

 

「し、しかしどこの誰ともわからない者をヘスティア様の騎士には……」

 

「ところで騎士候補の方はどうなんですか?」

 

「い、いや……今の所大勢の人が希望しているが……これといった人は…」

 

「その候補達は、この人以上なのですか?」

 

「いや…戦闘力でいったら…この男が一番だな…」

 

「なら、いいんじゃないですか?

最終的に決めるのはヘスティア様ですし

危険ならこちらで対処すればいいだけでしょう?」

 

「…うっ…」

 

「で、では?」

 

「はい。ヘスティア様

危険人物なら無理ですが、この人が希望すればヘスティア様の騎士になります。」

 

「ほ、本当ですか?」

 

「はい。」

 

「のわっ?アキラ?ヘスティアの味方をするのか?」

 

「……アキラは私の騎士…私の味方のはず」

 

「ですが姫様?

アテネ様もビアンカ様も騎士はいますし、順番でいえば次はヘスティア様ですよ?

そう決めていたはずではありませんか」

 

「う、うぅ?」

 

「……それは確かに」

 

「ヘスティア様専属にはなりますが…仲間になりますから、ここで折り合いをつけるのが賢明かと…」

 

「……確かにの…

わかった。この者はヘスティアの騎士とする!…良いなビアンカ?」

 

「……仕方ない」

 

「アテネ姉様…ビアンカ姉様…

ありがとうございます。」

 

ヘスティアは満面の笑みを浮かべてお礼を言った。

 

「…という訳で、全力で調べますよ玲那?」

 

「そうだな……しかしヘスティア様があそこまで彼を騎士にしたいとは……」

 

「ふふ…ヘスティア様は優しいんですけど意外と頑固ですからね?

よほどこの人の事が気に入ったのでしょう

…これはご期待に備えないと……ね?玲那?」

 

「あぁ、私も彼には興味があるしな」

 

「あら、玲那がそんな事言うなんて珍しい……ひょっとして一目惚れ?」

 

「バ、バカをいうな?わ、私はただ未知の力に興味があってだな?///」

 

「あら?……ひょっとして図星?」

 

「……ア?キ?ラ?」

 

「ふふ、冗談よ……それで?目星はついてるの?」

 

「恐らくエヴァンジェリンか茶々丸の関係者だろうが……下手に調べると誤解を招く危険があるな…」

 

「そうですね……そこは慎重に調べて見ないと…」

 

玲那とアキラは今後について話し合っていた。

 

その頃アテネ達は……

 

「大丈夫じゃ……騎士は1人の姫専属という決まりはなかったはずじゃ……最初はヘスティアに譲るとして…二番目に妾、三番目にビアンカで…妾達姉妹専属騎士にすれば問題ないのじゃ」

 

アテネはどうにか3姉妹専属にしようと計画し……

 

「……どんな人か楽しみ///」

 

ビアンカはどんな人なのかと期待し……

 

「…私の…騎士様…

早くお会いしとうございます///」

 

ヘスティアは未来の騎士に想いを寄せていた。

 

 

 

こうして夜はふけていった。

 

 

 

?水無月 アキラside end?

 

説明
いきなりの不運により死んでしまった哀れな男?
だがそんな男に神は手を差し伸べた?
転生という幸運に?男は?新たな世界でなにを望むのか!!!!!!




……いや、天寿を全うしたいだけだよ?のらりくらりと
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コメント
ルビの付け方がやっとわかりましたので、少し訂正しました。(GO♪サマ)
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