仮面ライダー Rainbow of the oblivion―忘却の虹― 5話
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「………………」

 

まだ太陽が昇っていない時間にリトは起きてしまった。

ツナの家に来るまで彼は公園、最悪路上で寝ていた。

しかも、寝ている間に怪人が襲って来るのもあり、いつも最低限の睡眠しかとっていなかった。

 

「(……俺はT世に怪人を倒す力をもらった。……だけど昨日もその前も怪人を倒せていない。)」

 

そう、彼はボンゴレT世にアークルを渡されて今日まで数回怪人と闘ってきた。

だがいままで一度も怪人を倒せていなかった。

 

「(………本当に俺はこの星を救えるのか……?でも…そもそも救うってなんだろう?)」

 

そんなことを考えながらリトは再び眠りのついた。

 

 

―――――――――。

 

「ふぁぁ〜あ」

 

「あら、ツッ君おはよう。リト君は?」

 

「まだ寝てたよ」

 

「あらそう…じゃあビアンキちゃん、リト君を起こしてきてくれないかしら」

 

「いいわよ、ママン」

 

ツナは起きてリビングに来ていた。部屋を出るときにまだリトは起きていなかった。いや正確には二度寝だが

 

「つれてきたわ」

 

「…おはよう」

 

「おはよう、リト。…どうしたの?しかめた顔して」

 

「…ちょっと、な」

 

「さあさあ!立ち話しないで朝ごはんにしましょ♪」

 

起きてきてしかめた顔をしていたリトに疑問をもちながらツナたちはリビングに向かった。

 

「「「いただきます!」」」

 

「…………………なあ、ツナ」

 

「?何?」

 

「…救うってなんだろう」

 

「えっ?」

 

朝ごはんを食べていた途中にリトが唐突にツナに質問した

 

「うーん…救うかぁ……なんて言うんだろ…自分の好きな物を守る…とか?」

 

「…よくわかんない」

 

「俺はさ、いつも過ごしている日常が好きだからいままで戦ってこられたんだ…だから頑張れる」

 

「………………」

 

「リトに好きなものってないの?」

 

「…俺の好きもの…食べ物…空…それに…」

 

「どうでもいいけど、ツナ、お前遅刻するぞ」

 

「あっ!?やべ!!」

 

リトと話していたツナだったが、リボーンの言葉で急いで朝ごはんを口にかきこむ

今日は平日。明日から連休でうかれていたのか今日のツナの行動は遅かった。

 

「ああ、それとツナ、明後日、守護者とリトつれて出掛けるぞ」

 

「出掛けるって…どこに?」

 

「イタリアのボンゴレ本部に決まってるぞ」

 

「い、イタリア!?それもボンゴレ本部!?でもなんで!?」

 

「リトが九代目の孫かどうか調べるのもあるし、昨日の話しのも試してみたいしな」

 

「えっ?昨日?」

 

「…遅れるんじゃないの?」

 

「あっ、そうだった!!」

 

急にイタリアに行くことになり、講義していたツナだったが、リトの言葉で遅刻することを思いだした。

 

「行ってきまーす!!」

 

「「「いってらっしゃい!」

 

「…いってらっしゃい」

 

「山本たちにもいっとけよ」

 

「わかった!!」

 

そう言ってツナは学校へと走っていった。

 

「さあ、お洗濯しなくちゃ♪リト君手伝ってくれる?」

 

「…わかった」

 

「じゃあ俺は本部に連絡するか」

 

そう言ってその場にいた人物はそれぞれ行動を起こしていった

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「―――――…という訳なんだ」

 

昼になろうとしていたときツナは屋上で学校にいる一名を除いた守護者たちを呼び出し、昨日から今朝までのことを話していた。

 

「しっかし九代目に孫か〜、どんな顔してんだろ」

 

そう言ったのは黒髪の男…山本武は呑気に呟いていた

 

「そうじゃねーだろ!!問題なのはその怪人ですよね、十代目!?」

 

ツナを十代目と呼んだ男…獄寺隼人は話題に出ていたリトよりも怪人の方に興味を持っていた。

彼は自分より年上の人間は敵と考えている上に、彼はオカルト系のことを信じているからである。

その証拠に「新手のUMAか……?」と呟いている。

 

「何をいっておるのだ、タコ頭。そんな怪人など、俺の極限ボクシングで一捻りだ!!」

 

そう叫ぶのは並盛中学校のボクシング部 主将…笹川了平だった。

ちなみにツナが好意を抱いてる女子生徒…笹川京子の兄である。

 

「ははは…それじゃあ明後日守護者とリトと一緒にイタリアにってことで。」

 

「あと伝えてないのは…ヒバリに…クロームか」

 

「クロームには明日か今日に伝えるとして…ヒバリはどう説得すればついてきますかね」

 

「あの人興味なさそうだからね」

 

了平のセリフに苦笑いしつつ確認するツナ。

イタリアに行くことを伝えていない人物を確認し、ヒバリという人物をどう誘うか考えてた

 

「それより極限に腹がへってきたぞ。そろそろ昼飯の時間だ」

 

「それもそうっすね。」

 

「十代目!!一緒に食べましょう!!」

 

「あ〜それなんだけど…実は弁当家に忘れちゃって…」

 

「なんだ沢田、それなら俺の極限スタミナ弁当をわけてやるぞ」

「あ、ありがとうございます…」

 

 

 

そう言った瞬間、

 

 

 

「ツナくん!」

 

「きょ、京子ちゃん!?どうしたの!?」

 

「今ね、校門前でヒバリさんと部外者がケンカしてるの!」

 

「またやってんのか、あの戦闘狂!!」

 

「うお〜〜!!こうしてはおれん!!仲裁にいってくる!!」

 

屋上にきた京子の言葉を聞き、了平は走って校門へむかった

 

「先輩も相変わらずだな」

 

「それでその部外者ってどんな人?」

 

「確かお弁当を持ってた背の高い人だったよ」

 

「……ん?」

 

ツナは京子の説明を聞いてなにやら嫌な予感がしていた。

 

「なっ弁当もってたぁ!?」

 

「それより見に行こうぜ、ツナ」

 

「う、うん(なんだろ、凄くやな予感が…)」

 

そう思いながらツナたちは校門へ急いだ。

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―――今から約40分前

 

 

「あらッ?」

 

奈々は家事を一通りやり一息ついていたところ、テーブルに弁当がおいてあるのに気がついた。

 

「ツッ君忘れちゃったのかしら…」

 

「…俺届けるよ」

 

「あらそう?でも中学校どこだかわかる?」

 

「…わかんない」

 

「じゃあ地図を書いてあげるわね」

 

その後、奈々の書いた地図を見ながら並中に向かうリト。

 

そして校門に入ろうとしたとき、

 

 

 

「ねえ、君部外者だよね」

 

 

校門を通ってすぐ目の前に学ランを羽織った男がいた。

 

「…そうだけど…」

 

「部外者はここにはいっちゃいけないんだ。用がないなら帰って」

 

「…この弁当をツナに渡すまでは帰らない…」

 

「……君あの小動物の知り合い?……だったら強いよね…!」

 

小動物?と誰のことか考えていると、トンファーを持って男…雲雀恭弥は襲いかかってきた。

リトはそれを紙一重でかわす

 

「!?………何を!?」

 

「へぇ……今のをかわすんだ…じゃあ、これはどう?」

 

そう言いはなってヒバリはさらに攻撃を仕掛ける。

リトは弁当に当たらないように攻撃を避けているが次第にヒバリのイライラはたまっていた

 

「……いつまで避けてるの?」

 

「…ツナの!、弁当!、を渡すまで!!」

 

「ふーん…」

 

そんなやり取りをしている間に周りに人だかりができていた。

そして、遠くから叫び声を上げて了平が走ってきた。

 

「ヒバリ!!お前またケンカをしていたのか」

 

「……何しにきたの?」

 

「お前たちの仲裁にきた!!」

 

そう話している間に後からきたツナたちが追い付いた。

 

「ああ〜、やっぱりーー!!」

 

「十代目、やっぱりってことはまさか」

 

「うん、あの人がさっき言ってた…」

 

「九代目の孫か〜」

 

「…あっ、ツナ。」

 

リトはツナに気づくとそばに行く。

 

「…はい、弁当」

 

「あっ、ありがとう」

 

「ツナ君知り合い?」

 

「う、うん。なんて言うか…その…遠縁の親戚みたいな…」

 

「へぇ〜、はじめまして、私ツナ君のお友達で笹川京子って言います」

 

「…平沢梨斗です」

 

「……ねぇ、いつまでやってるの」

 

自己紹介をしているところでしびれを切らしたヒバリがやって来た。

今にも襲いかかってきそうだ。

 

「…もう渡したから帰る」

 

「まだ僕は満足してないよ」

 

「ヒバリさん!!もういい加減…?」

 

「………………………」

 

ツナはヒバリを止めようとしたが、急に黙ってしまった。

リトも同様にだまっている。

 

「「…!!危ない」」

 

リトとツナは校門近くにいた京子の前に立つ。

それと同時に校門からなにかが飛び出してきて、それはリトにあたった。

 

「!これって!?」

 

「…まさか生きてたのか……」

 

リトの腕に当たっていたのは蜘蛛の糸。

 

そう、校門に立っていたのは昨日倒したと思っていた蜘蛛の怪人だった。

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「うあぁぁぁぁぁぁぁあ!? 」

 

「ばっ化け物だ!」

 

「きゃあああああああ!!」

 

その姿を見て、周りにいた生徒は悲鳴を上げて逃げていく。

 

「なんなの…あれ……」

 

「京子!!お前も早く逃げろ!!」

 

「でも、お兄ちゃんたちが!!」

 

「俺たちなら大丈夫だ!!だから早く逃げろ!!」

 

「う、うん」

 

「十代目!!あれがさっき言ってた…」

 

「怪人ってやつか…」

 

「うん、でも昨日倒したと思ったのに…!」

 

「それだけ奴が頑丈だってことだな」

 

「リボーン!!」

 

いつの間にかそこにリボーンがいた。しかもてには竹刀を持っている。

 

「ほら、山本」

 

「おっ、サンキューな!」

 

山本はリボーンに礼を言うと竹刀…時雨金時を独自の剣術で振るう。

 

「時雨蒼燕流…一の型、車軸の雨」

 

すると時雨金時は竹刀から日本刀に変わり怪人を斬る

しかし怪人からは血が出ず、そのまま山本を襲おうとするが獄寺が投げたダイナマイトによってそれはなされなかった。

 

「ナイス!獄寺!」

 

「油断してんじゃねぇ!!」

 

「ガァァ!!」

 

「………これ以上並中の風紀を乱すのは許さないよ」

 

ガッ!

 

「グッ!?」

 

さらにはヒバリも戦闘に参加した

 

「……………」

 

「俺たちも闘おう!!…リト?」

 

その様子を見て自分も戦闘に参加しようとするツナだったがリトが一向に動かない。

「どうしたの?リト」

 

「…俺は……」

 

ドガッ!

 

「ぐあ!」

「っ獄寺君!!」

 

そうしている間に獄寺がツナたちの方に倒れてきた。

怪人に突き飛ばされたのか獄寺の腕に打撲した後があった。

 

「大丈夫!?獄寺君!?」

 

「こんなの平気です…っつ!」

 

「ここで休んでて!!」

 

そう言うとツナは死ぬ気丸を飲み、超死ぬ気モードになる。

ツナはそのまま怪人に攻撃を仕掛ける。

 

「(…俺が戦ってもあいつを倒せない、こんなことで救うことが、守ることができるのか?)」

 

「おい!!あんたも早く戦え!!」

 

「…俺が戦ってもあいつを倒せない… 」

 

「だからどうした!!」

 

「!!」

 

「俺たちは死ぬ気であいつを倒そうとする覚悟がある!!倒せるか倒せないかなんて二の次なんだよ!!」

 

「…死ぬ気…覚悟…」

 

「うあっ!!」

 

その時、獄寺と同じく怪人に突き飛ばされたツナがいた。

 

「十代「ツナぁ!!」…!?」

 

ボッ!

 

「ぐが!!」

 

「なっ!?」

 

「……………」

 

「あれは…」

 

「死ぬ気の炎…!?」

 

リトが着けていたリングから炎が点った。

リトはT世からもらったグローブを素早くつける。

するとリングの炎がグローブに移りそのまま怪人を殴り付ける。

怪人は反撃しようと殴るがリトはしゃがみそれをよけ、怪人の足を掴む。

掴んだ腕から氷ができ、足の自由を奪う。

さらに怪人の顔を掴み、そこも凍らせる。

 

「零地点突破・初代エディション!?」

 

「ははっスゲーな!」

 

「ツナ…俺分かったかもしんない…救うってことが…」

 

「えっ?」

 

「俺が好きなものは食べ物で空で…そして…笑顔…」

 

「笑顔…」

 

「誰かが幸せに笑っているとこう…満たされるんだ…」

 

「……………」

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「だから世界を…この星を滅ぼそうとする奴らからみんなを…笑顔を守るんだ。」

 

「そうか…」

 

「誰かの涙は見たくない!!……死ぬ気でやらなくちゃいけないんだ…その覚悟はできいてる」

 

リトはそう言って一呼吸し、

 

「…だから…だから見てくれ……俺の、変身!!」

 

叫んだ瞬間、リトの腰にアークルが表れる。

さらに独特のポーズをとる。

 

「変身!!」

 

リトはそのまま怪人に攻撃する。

怪人についていた氷は砕ける。

それと同時にリトの姿が変わる。

 

「前と違う…」

 

「ラアァァァ!!」

 

「ガッ!ぐが!!ブッ!!」

 

ツナがいう通り、その姿は以前と違い赤く、角も少し長くなっている。

しかも前より攻撃が効いている。

 

「オリャァァァァァ!!」

 

「がぁぁぁ!!」

 

ドオォン!!

 

リトは止めの飛び蹴りをする。

それを食らった怪人はもがきそして爆発する。

 

「おお!やった!」

 

「つえぇ……」

 

「ワォ」

 

シュゥゥ…

 

「やったね!!リト!」

 

「ツn「先生こっちです!!」…?」

 

戦闘して時間を忘れていたらしく京子や他の生徒は先生を呼んできた。

まだリトは人間の姿には戻っていなかった。

 

「やっ、ヤバい!!リト、とりあえず人目につかないように逃げて!!」

 

「…分かった」

 

リトはツナに言われるままに逃げ出した。

 

「ツナ君!あの怪物は?」

 

「えっ?あのえっと……なんか赤い仮面を被った人が助けてくれて…」

 

「そっかぁ…よかったぁ…」

 

とっさに嘘をついてしまったが上手くごまかせた。

そして暫く先生に事情を説明して学校は早く終わった。

ツナと並中のヒバリ除く守護者はツナの家に向かっていた。

 

「しっかし、さっきは大変だったなぁ」

 

「先公をごまかすのも苦労したぜ」

 

「平沢とかいう奴はあのあとどこにいったのだろうな?」

 

「家に帰ってるんじゃないんですか?」

 

会話をしているとあっという間に家についた。

 

「ただいま〜」

 

「あっ、ツッ君お帰りなさい。リト君から電話来てるわよ」

 

「えっ?」

 

家の番号知ってたっけ?

そう思いながらも受話器をとる。

 

「もしもし?」

 

『…もしもしツナ?ちょっと来て貰いたい所があるんだけど…』

 

「来て貰いたい所?て言うかいまどこなの!?」

 

『…警察署』

説明
書き疲れました…あっ、間違いあったらいってくださいね

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