転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?
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「……何で電気が点いてんだ」

 

「きっとなのはちゃんだよ」

 

「リインとザフィーラも来とる筈や、龍君のプレゼント持って来てって頼んだし」

 

「私もアルフに頼んだら、直ぐに龍の家に行くって」

 

「取り敢えず、さっさと中に入れなさいよ」

 

ハラオウン、八神、バニングス、月村と共に俺の家に着くと何故か電気が点いてた…まぁ100%高町だ、家の鍵を持ってるのは彩羽だからな

 

ガチャ

 

「おい!高町、彩羽、ベスター」

 

俺は家に入って直ぐに高町と彩羽とベスターを呼ぶ。

 

「龍君お帰り♪」

 

「お兄ちゃ、お帰りぃ〜!フェイトさん、はやてさん、アリサさん、すずかさん!こんにちわ〜!」

 

「久しぶりやなぁ彩羽!そんで相変わらず可愛い!エプロンしてるって事はお料理しとったんか?」

 

「エヘヘ〜♪内緒だよ〜♪」

 

「そっか〜内緒なんか〜♪」

 

玄関にエプロン姿の高町と彩羽が現れた途端、八神が彩羽に抱きつく。

 

「はやて!あんた抜け駆けするんじゃ無いわよ!」

 

「いや〜…久しぶりに会ったから」

 

「はやてちゃんは相変わらずですぅ」

 

「まぁ彩羽は可愛いからな〜」

 

「アルフ、それにリインやっぱりもう来てたんだ」

 

八神とバニングスが言い争っているとリインとアルフも現れた。

 

「皆、取り敢えず上がって♪」

 

「高町、此処はお前の家じゃねぇぞ」

 

「ふぇ?!えっと……あはは」

 

「「……」」

 

偉そうに自宅に招き入れる様な言動をした高町に俺は取り敢えずツッコミを入れるとハラオウンと月村が何故か高町を凝視していた。

 

そしてリビングに行くと……

 

「ザフィーラ!!貴様汚いぞ!」

 

「ふっ……我が鉄壁の前に敵は無い」

 

「守ってばかりで恥ずかしくないのか!」

 

「それは俺にとっては誉め言葉だ」

 

「この引きこもりがぁ!!」

 

「誰が引きこもりだ!!」

 

何故かベスターとザフィーラが将棋盤を挟んで睨み合っていた…何やってんだ、アイツ等

 

「にゃはは、まだやってる」

 

「ザフィーラとベスターは何をしとんのや?」

 

「ベスターもザフィーラも料理は出来ないから邪魔に成らない様に二人で暇を潰すって言って」

 

「将棋してるの?」

 

「そうだよ、でもザフィーラがさっきから鉄壁の守りで勝ち越してるからベスター怒ってるんだよ」

 

「アホか……」

 

高町の説明を聞いた後に俺は思わず呟いた。

 

「全くアイツ等は〜〜……」

 

「ア…アルフ?」

 

そしてアルフがイライラしながら大股で一歩一歩、ベスターとザフィーラに近づき……

 

「いつまでも遊んでるんじゃないよ!このアホ共ーーー!!」

 

ガシャーーーン!!!

 

アルフの蹴りで将棋盤が宙を舞う。

 

「な!何をするアルフ!!」

 

「男の勝負を邪魔するな!」

 

「あ゛〜〜ん?何だって?」

 

「「……」」

 

「あんた等いい加減に……「「ちょ!」」しろーーー!!!」

 

バキッ!バキッ!

 

そして二人の厳つい男が小さい女の子にボコボコにされるという異様な光景を目にした。

 

「アルフ頑張れ〜〜!」

 

彩羽、煽るのは止めろ。

 

〜なのは視点〜

 

「それじゃあ龍君のお誕生パーティーを始めます!!」

 

ちょっとした騒動(アルフがベスターとザフィーラ《主にザフィーラ》をボコボコにした事)が有ったけど龍君のお誕生パーティーを始める事にしました。

 

「よっしゃ!じゃんじゃん焼こか!」

 

「お肉〜♪お肉〜♪」

 

「彩羽…」

 

「何〜♪お兄ちゃ〜」

 

「ピーマン」

 

「…………うぅ…モグモグ」

 

「彩羽偉いわねぇ……ソーセージ食べさせて上げるわ」

 

「アリサさん、ありがとう!あーん♪」

 

「しもた!先を越されてもうた!」

 

「龍、お肉焼けたから」

 

「おう」

 

「ねぇ龍君、このおにぎり私と彩羽で作ったんだよ」

 

「三角がお前で丸いのが彩羽だな」

 

「龍君、お茶どうぞ」

 

「わるいな月村」

 

「「……すずか(ちゃん)?」」

 

「へ?…あ!ほ!ほら!龍君は今日の主役だから最初に渡しただけだよ?!ほら皆の分も…はい!なのはちゃん、フェイトちゃん」

 

「そっか♪」

 

「ビックリしたよ」

 

「あはは……」

 

「このおにぎりは私のモンや!」

 

「はやて!!彩羽が作ったおにぎりを渡しなさい!!」

 

「ザフィーラ…この肉食べるか?」

 

「すまないな…皿に置いといてくれ」

 

「この鈍感が!!」

ベチッ!!

 

「熱!!」

 

「お前は相変わらずだな」

 

「彩羽!このお肉凄く美味しいですぅ!」

 

「ホント〜……モグモグ…!!美味しい〜」

 

「彩羽…」

 

「!…何、お兄ちゃ……」

 

「ピーマン!」

 

「うぅ…」

 

そして私達は全力全開で騒いで食事をしました…因みに近所迷惑に成らない様に龍君が結界を張ってます

 

「それじゃあ最後は……バースデーケーキ食べよっか!」

 

「美味しそうやな〜」

 

「ホント美味しそうね」

 

「因みに私も手伝ったけど基本的に彩羽が作りました」

 

「「前言撤回!絶対に美味しい!!」」

 

「彩羽凄いね、こんなケーキ作れるなんて」

 

「将来はケーキ屋さんに成れるね」

 

私が冷蔵庫で冷やしてたケーキを取り出し、彩羽お手製のケーキと言うと案の定はやてちゃんとアリサちゃんは目を輝かせ、そしてフェイトちゃんとすずかちゃんが彩羽を褒めると…

 

「じゃあ、いろは大きくなったらケーキ屋さんに成って、皆にケーキ食べさせて上げる!」

 

ホント彩羽は優しい子だよ…この場に居る全員がそう感じたに違いありません。

 

「高町、さっさと切れ」

 

「解りました……全く龍君は…」

 

相変わらずの龍君だけど……

 

「モグモグ…」

 

「……お兄ちゃ、美味しい?」

 

「…あぁ美味ぇ」

ナデナデ

 

「エヘヘ〜♪」

 

やっぱり彩羽には優しいね。

 

「あ〜♪幸せや」

 

「ホント…味以外の何かを感じるわ」

 

「きっと愛情だよ」

 

「すずかの言う通りかもね」

 

「流石、龍の妹だな」

 

「彩羽は天才ですぅ!」

 

「シャマルにも見習ってほしいものだな」

 

「ザフィーラ、アレはもう手遅れだって…」

 

皆も彩羽のケーキを食べて美味しいと言います。

 

「なのはお姉ちゃん!美味しい?!」

 

「パクッ……ん♪美味しいよ」

 

「やったぁ!!」

 

将来はきっと……翠屋の看板娘だね♪

 

〜フェイト視点〜

 

「そうだ!はやて、アリサ、すずか!今日何であんな所に居たの?」

 

彩羽のケーキを食べてる途中で私はアリサとすずかが何で転送ポートに居たのか聞きます。

 

「何か有ったの?」

 

「なのは、実は帰る途中で転送ポートでアリサとすずかに会ったの」

 

「何で二人が転送ポートに?」

 

なのはは事情を知らないので説明すると首を傾げる。

 

「そうね、なのはも居るし……すずか」

 

「うん、話そっかアリサちゃん」

 

「二人共驚くで、私もビックリしたし」

 

「「?」」

 

そしてアリサとすずかが前に出る…驚く事って何だろう?

 

「それじゃあ話すわよ……まだまだ先の事だけど私とすずかも将来時空管理局に就職する事にしたわ!」

 

「「……へ?」」

 

「今日は無限書庫で勉強したり、私はマリエルさんにデバイスの事とかを教えてもらってるの」

 

「ちょっ!!ちょっと待って!」

 

「はやて!何で止めなかったの!!」

 

アリサとすずかの話を聞いて、私となのはは驚く。

 

「いや……私も止めてんで?でもな二人が余りにも真剣やったから」

 

「でも…どうして急に」

 

「……あ!そう言えば龍も知ってたよね!」

 

「……」

 

私は転送ポートでのやり取りを思い出したので龍もこの事知ってた事に疑問を抱いたので龍に聞くけど龍は何も言わない。

 

「龍君何か言ったの?!」

 

「別に……」

 

「成る程……やっぱり龍がすずかに何か言ったのね」

 

「アリサ、やっぱりって?」

 

なのはが龍に詰め寄るとアリサが何か納得した様な素振りを見せる。

 

「正直な話、私は前々からアンタ達の仕事に興味が有ったわ、魔法なんてこの世界じゃ基本的にあり得ないしって意味で」

 

「解るわ、魔法なんて夢物語の話やしな」

 

「でも魔法を使えないから私に出来る事は無いって事も解ってたから特に関わろうとは思わなかったわ……でも数日前、すずかから話したい事が有る…って電話が有って話を聞いたら」

 

「管理局の仕事をしたいって言ったの?」

 

「そうよ、魔法が使えなくても自分に出来る事はあると思うの…って、だから私も決心が付いたわ!元々興味は有ったし」

 

そしてアリサが自分の気持ちを話す。

 

「ほら!やっぱり龍君何か言ったんでしょ!」

 

「俺は相談に乗っただけで決めたのは月村自身だ」

 

「すずかホント?」

 

「うん♪ホントだよ、だから龍君を責めないでなのはちゃん」

 

「…すずかちゃんがそう言うなら」

 

そしてアリサとすずかの事で詳しい事はまた今度話すという事に成りました。

 

「所で龍君、もしかしてコレってアルバムか?」

 

「……違「そうだよ」高町てめぇ」

 

「彩羽の写真は何処や!!」

 

「はやて待ちなさい、こういうのは順番に見た方が面白いわ」

 

話が終わって直ぐにはやてが龍と彩羽のアルバムを見付けて、アリサと一緒にテーブルの上に持ってくる。

 

「好き勝手に漁るな」

 

「まぁまぁ龍君、今日は誕生日だし」

 

「俺のな」

 

「「アレ?」」

 

「どうしたの?アリサ、すずか」

 

「まさか!!……おねしょの写真でも「有るわけねぇだろ」チッ、詰まらんな」

 

そして写真を見始めるとアリサとすずかが急に不思議そうな顔をする。

 

「この人…」

 

「龍君と彩羽のお母さん?」

 

「うわぁ〜めっちゃ美人や!」

 

「アリサどうかしたの?」

 

「どっかで見た様な気が……」

 

「アリサちゃんも?私も何処かで……」

 

アリサとすずかは龍の母親を何処かで見たと言う。

 

「テレビか何かで見たんじゃねぇか?」

 

「何や?龍君のお母さんモデルか何かやったんか?」

 

「違う、母さんはヴァイオリニストだ……当時の名前は天音 桜だ」

 

「「あ!!天音 桜ーーー?!!!」」

 

そして龍が母親の名前を言うとアリサとすずかが大声で驚く…そんなに有名な人なのかな?

 

「アリサちゃん、すずかちゃん…龍君のお母さんって、そんなに凄い人なの?」

 

「凄いなんてもんじゃ無いわよ!」

 

「えっとね…天音 桜さんって中学生で世界でも指折りのヴァイオリニストに成って、講演会のチケットは数百万円もしたらしいの」

 

「「「数百万!!」」」

 

「百年に一人の逸材って言われて、ヴァイオリンを習ってる人なら一度は聞く名前よ…にしても」

 

「龍君のお母さんが天音 桜だったなんて…」

 

アリサとすずかの説明に私となのは、はやては呆然とした…そんなに凄い人だったなんて

 

「ねぇ龍君!天音 桜さんの思い出の品とか無いの!」

 

「すずかちゃん、急にテンションが……」

 

「すすかは天音 桜の大ファンなのよ、DVDで演奏聞いてからずっとね」

 

「その割には写真を見ても直ぐに気付かへんかったな?」

 

「だって天音 桜さんって活動したの高校1年生迄だったんだよ、髪型もショートカットだったし…解らないよ」

 

すずかのテンションがかなり上がる、アリサ曰く大ファンみたい…こんなすずか初めて見たな〜…アレ?高校生で引退って事は……あ!

 

「龍、もしかして龍のお母さんの引退の理由って結婚したから?」

 

「あぁそうだ」

 

「ストップ!ストップ!え?!今何て言うた?結婚?今の話からして引退したんは高校生のときやろ」

 

「母さんは16で結婚したんだよ」

 

「「「「16歳で結婚?!!」」」」

 

私はアルトセイムで龍に話してもらった事を思い出して訪ねると龍は答えてくれて、その後に皆が驚く…そうだよね、私も驚いたし

 

「そう言えば電撃引退だったらしいし……そう言う事だったのね」

 

「母さんは色々と凄かったからな」

 

「龍君っていつ生まれたんや?」

 

「母さんが高2の時だ…式を上げる前には腹ん中に居たらしい」

 

「凄いお母さんだったんだね…」

 

「それは良く言われた…」

 

「お兄ちゃ、どうしたの?」

 

そして今までアルフやリインとテレビゲームをしていた彩羽が何を話していたのか聞いてくる。

 

「ん?母さんは凄かったなって話だ」

 

「お母さん凄かったの?」

 

「まぁな」

 

「エヘヘ〜♪」

 

彩羽は自分のお母さんが凄かったと聞いて喜ぶけど、凄いの意味がちょっと違うんだよね……

 

〜なのは視点〜

 

ビックリした…龍君のお母さんが結婚したのって高校生の時なんだ……今の私と余り変わらない歳なのに結婚だなんて凄い…結婚かぁ…私もいつかは龍君と……

 

「なのは?なのは?!」

 

「ふぇ?!なな何フェイトちゃん!」

 

「龍にプレゼント渡そって」

 

「あ!そうだったね!」

 

危ない危ない……フェイトちゃんに声を掛けて貰わなかったら、また変な私が出てくる所だったの

 

「それじゃあトップバッター!八神はやて行くで!」

 

「お前は気持ちだけで充分だ……ほら次」

 

「そうそう、私のプレゼントは気持ちだけで充分……って!何でやねん!!用意したんやから受け取りぃや!!」

 

「……バニングス代わりに開けるか?」

 

「嫌な予感がするから嫌よ」

 

「すずかちゃ〜ん、龍君とアリサちゃんが苛めるんよ〜」

 

「茶番はこれ位にして開けるぞ」

 

「ヒドッ!!」

 

はやてちゃんが一番最初にプレゼントを渡すと龍君とアリサちゃんがはやてちゃんを適度に弄って、その後龍君がプレゼントを開ける。

 

「何だコレは……」

 

「竜の模型?あ!石だから石像かな?」

 

「いやなぁ骨董品屋さんで見付けた時に雷が落ちたわ〜…ほら私も龍君から狸の置物貰ったやん、やからお返しに」

 

「龍に竜の置物をプレゼントしたの?」

 

「その通りや!」

 

はやてちゃんのプレゼントは竜の置物…何となく願いを叶えてくれそうな感じがするようなしないような

 

「プレゼントとしては良いが……」

 

「何や?」

 

「ダジャレなら5点だな」

 

グサッ!!

「うっ!……いや……自分でもそないな事位解ってたから」

 

はやてちゃん今のダジャレ自信が有ったのかな?

 

「それじゃあ次は私ね……はい、龍」

 

「ペンケースか」

 

「実用性の有るものを選んだつもりよ」

 

次に渡したのはアリサちゃんで、プレゼントはペンケースでした。

 

「実用性か…なら2学期から使うか」

 

「別に!無理に使う必要無いわよ!」

 

「お前実用性の意味知ってんのか?」

 

アリサちゃんの相変わらずのツン…照れ隠しに龍君は呆れた顔をする。

 

「次は私から…龍君お誕生日おめでとう♪」

 

「おう……本か?」

 

「そうだよ♪お気に入りのファンタジー小説で、自分の性別を隠して国の為に民の為に仲間の為に戦う王様のお話し♪」

 

「へぇ……」

 

「速読せずにちゃんと読んでね!で!読み終わったら感想聞かせて!」

 

「……月村、顔が近いぞ」

 

「へ?……!!あ…ごめんなさい」

 

次にすずかちゃんが龍君にお気に入りの小説をプレゼントするけど……やっぱりすずかちゃんの様子が変だ…もしかして…でも今までそんな素振りは無かったのに、どうして急に…

 

「で…次は高町か?ハラオウンか?」

 

「あ、私が渡すよ…龍お誕生日おめでとう」

 

「随分大きいな…ジャージか……」

 

「うん…」

 

次はフェイトちゃんが龍君にプレゼントを渡す、プレゼントは白いジャージでした。

 

「その……前にジャージ貰ったから」

 

「その事は気にする必要ねぇが……ジャージは結構着るから助かる」

 

「ホント!……良かった…」

 

「時にフェイトちゃん?私そのジャージを貰ろたって話……興味有るなぁ〜」

 

「話してくれるわよね?フェイト〜」

 

「あ……ほらその」

 

獲物を見付けた肉食動物の如くフェイトちゃんに近づくはやてちゃんとアリサちゃん。

 

「なのはちゃんも気になるやろ?」

 

「私は前に聞いたから気にならないよ」

 

「なのは!」

 

「だったら私達にも話なさーい!」

 

「人ん家で暴れんな」

 

はやてちゃんにフェイトちゃんの話が気になるか聞かれたけど、私とフェイトちゃんは4月から毎朝【夏に向けて】 一緒にトレーニングをしているので、6月頃に聞きました…正直かなり羨ましかった

 

「最後は高町か」

 

「私だけど最後じゃ無いよ」

 

「は?」

 

私の言葉に龍君は疑問を持つけど私は早速龍君にプレゼントを渡す事にしました。

 

「龍君、お誕生日おめでとう!!はい!プレゼントだよ」

 

龍君は私のプレゼントを受け取り、中身を確認する。

 

「へぇ……IDプレートブレスレットか」

 

「龍君もしかして……持ってる?」

 

「持ってない、知ってるだけだ」

 

「よかった♪」

 

私のプレゼントはシルバーアクセサリーでプレートに【龍】と名前が彫ってあります…ビックリした、似たようなの持ってるかなって思ったよ

 

「龍君着けてみて!」

 

「その内な…」

 

「え〜っ」

 

「はぁ…それより最後は誰だ」

 

早速私は龍君にブレスレットを着けてもらおうとしたけど断られました…勿論予想してたよ…でも着けてほしかったなぁ

 

「最後は勿論……彩羽♪」

 

「はーーい!」

 

彩羽は元気良く手を上げて、プレゼントを持って龍君の所に行く。

 

「お兄ちゃ、お誕生日おめでとぉ!!」

 

「……あぁ」

 

彩羽がプレゼントを渡すと龍君は一瞬私を見てから彩羽のプレゼントを受け取る。

 

「マグカップか…」

 

「凄く可愛いね」

 

「流石彩羽、センスあるわ〜」

 

「そりゃあ、アンタのに比べたら100倍はセンス有るわ」

 

「アリサちゃん手厳しなぁ……」

 

「でもマグカップ、白いのと黒いの…二つ有るよ?」

 

「すずかちゃん、それはね……」

 

彩羽のプレゼントは白猫と黒猫の形をしたマグカップ…確かにすずかちゃんの言う通り、プレゼントならマグカップは一つで良いんだけど

 

ヒョイ

「エヘヘ〜♪お兄ちゃと同じの〜♪♪」

 

白猫のマグカップを持つと彩羽は笑顔で答える。

 

「…………アカン、私今すぐ彩羽をお持ち帰りしたい」

 

「はやて、落ち着いて」

 

「そうですよ、はやてちゃん」

 

「せやかて〜リイン〜〜」

ギュッ!

 

「わわわ!!はやてちゃん離してくださいですぅ」

 

「まぁ…はやての言う事も理解できるわ」

 

「アリサちゃんダメだよ?」

 

「にゃはは」

 

「はぁ…」

 

「?」

 

彩羽の笑顔とプレゼントにマグカップを選んだ理由を聞いて、はやてちゃんはノックアウト、アリサちゃんは腕を組んで平然としてる……様に見えるけど右手の人差し指がピクピク動いてる…凄く我慢してるんだね、アリサちゃん

 

「彩羽、ゲームの続きをするですぅ」

 

「負けないよぉ!」

 

そして彩羽はリインと一緒にゲームを始める。

 

「龍君、ちょっと相談があるんやけど……」

 

「何だ?」

 

「数日の間、私の家に彩羽をお泊「却下だ」……」

 

「はやて、仕方ないよ」

 

「そうだよ、はやてちゃん何しでかすか解らないし」

 

「なのはちゃん?!ちょっとヒドない?!!」

 

彩羽が離れたと同時に龍君に話し掛けるはやてちゃんだけど、龍君ははやてちゃんのお願いを直ぐに断る。

 

「それにしてもアンタと彩羽はホントに仲が良いわね」

 

「……かもな」

 

「かもじゃないわよ……やっぱり親が居なくなってからなの?」

 

アリサちゃんが龍君に彩羽との仲の良さを聞く…確かに幾ら兄妹でも此処まで仲の良いのって珍しいのかも?

 

「親が亡くなったのとは関係ない……最初からあんな感じだ」

 

「最初からって何歳からよ?」

 

「最初からだ、何せ彩羽が初めて口にした言葉は……お兄ちゃんだったからな」

 

「「「「「えっ!!!」」」」」

 

そして龍君が言った言葉を聞いて私達は驚いた。

 

「母さんも俺もあの時は驚いたな、普通お父さんとかお母さんだろ?よりによってお兄ちゃんって……しかも動きまわれる様に成ってからは俺の後を付いてきたり、足にしがみついてきたり…はぁ」

 

龍君はため息を吐くけど、そのため息はいつもの面倒くさい時のため息じゃなくて、懐かしむ感じのため息だった。

 

「彩羽ちゃんはそれだけ龍君と一緒に居たかったんだよ」

 

「羨ましい限りね」

 

「自慢にしか聞こえへんで」

 

「彩羽はお兄ちゃん子だね♪」

 

「お姉ちゃん子でも有るよ?だって今は私が…なのはお姉ちゃんが居るんだからね〜」

 

「「チッ」」

 

「ちょっと!!はやてちゃんアリサちゃん何で舌打ちしたの?!」

 

「なのはお姉ちゃん、どうしたの?」

 

話をしていると彩羽がまたやって来ました、アルフとリインが対戦しているから来たのかな?

 

「え?……えっとね…彩羽は昔から変わらないね〜って……ね!龍君、フェイトちゃん、はやてちゃん、アリサちゃん、すずかちゃん」

 

「「「「うん」」」」

 

「はぁ…」

 

「?」

 

私の言葉の意味が解らない彩羽は不思議そうな顔をする。

 

「にゃはは」

 

「……エヘヘ〜♪」

 

でも私が笑うと続けて笑う。

 

〜数時間後〜

 

〜龍視点〜

 

「こんな時間まで居すわりやがって」

 

プレゼントを受け取った後かなり面倒だった……アルバムの写真を勝手に見続ける八神が俺と高町のガキの頃の写真を見付けた途端に色々と挑発してきたので取り敢えず頭を殴り、高町はそれを聞いて顔をうつ向かせ、ハラオウンは何か知らねぇが機嫌が悪かったり、バニングスと月村(主に月村)には母さんの事について質問攻めに合うはで気が付くと夜の9時を過ぎていた。

 

「それじゃあ彩羽!ついでに龍おやすみ、2日後に会いましょう」

 

「龍君、彩羽ちゃんおやすみなさい」

 

「おやすみなさ〜〜い」

 

迎えの車が来て、バニングスと月村は一緒に帰っていった……因みに3日後に何故か海に行く事が勝手に決まっていて、前日に水着を買いに行くとかで彩羽も前の水着はもう着れない(子供は成長が早い)という感じで水着を買いに行く事に成った…俺が行く必要は全く無いが…

「荷物持ちが要るやろ?」

「そうよ、か弱いレディの買い物には荷物持ちが必要よ」

…か弱いレディ?他の3人は認めるにしても、お前等2人は絶対に違うだろ?まぁそんな事を言ったら……面倒くさい事に成るから言ってねぇがな

 

「じゃあ私達も帰ろか……彩羽〜!一緒に砂遊びしよな〜〜!」

 

「うん♪」

 

「彩羽!龍さんおやすみなさいですぅ」

 

「ベスター……決着はまた今度だ」

 

「良いだろう」

 

「全くコレだから男ってのは……」

 

「龍、今日は凄く楽しかった……また一緒に行こうね」

 

「気が向いたらな」

 

「龍君、彩羽おやすみなさい」

 

「なのはお姉ちゃん、おやすみなさ〜〜い」

 

そして次に八神とリインとザフィーラ、ハラオウンとアルフ、高町が帰ろうとするが……

 

「待て高町」

 

「何?龍君」

 

「お前は一人だろ、送ってやる」

 

「……じゃあお願い♪」

 

八神とハラオウンと違い高町は一人なので俺は家まで送る事にした。

 

〜なのは視点〜

 

「龍君、言いたい事有るんでしょ」

 

「察しが良いな」

 

今私は龍君に家まで送ってもらってる、理由は私が一人だからってのも有るだろうけど、本当の理由は多分別に有る。

 

「彩羽が買ったマグカップいくらだ」

 

やっぱり……龍君は彩羽がプレゼントを渡した時に私の方を見た時【お前が買ったのか?】って聞いてる感じだったもん

 

「アレは彩羽が自分のお金で買ったんだよ」

 

「嘘を言うな、彩羽に小遣いなんてまだやってねぇぞ」

 

私の言葉を龍君は嘘と言って否定する……だけど

 

「嘘じゃないよ……彩羽ね、昨日翠屋に行った時お母さんに【お兄ちゃのプレゼントを買いたい】【一生懸命お手伝いする】って真剣に頼んだんだって」

 

「……」

 

「だからダメだよ、私にお金を渡すの……もしそれでも渡すって言うなら私怒るよ?」

 

そう……彩羽は一生懸命頑張ってた、料理は作れないけどテーブルや窓を拭いたり、お皿を洗ったり、自分に出来る事を率先してやっていた…子供だから、どれも時間が掛かってたけど龍君の為に彩羽は頑張ってた…だから私は龍君がまだお金を払おうとするなら、好きな龍君が相手でも私は怒る

 

「はぁ……解った、その事はもう何も言わねぇ、次は「食べ物のお金はお母さんが出してるから♪」……」

 

でもこんな話を聞いて、龍君が納得しない筈がないよね♪いつもぶっきらぼうだけど龍君は優しいから♪

 

そして私の家に着いて…

 

「絶対に受け取らないわよ♪」

 

龍君はお母さんに今日の食事代を払うと言うけど、お母さんは見事に断る。

 

「いや桃子さ「彩羽も龍君のプレゼントを買うだけのお金以外受け取ってくれないのよ、だから食事代位ださせてもらうわ」……だからそう言う訳にも行か「あら!忘れてたわ、私も龍君にプレゼント有るのよ、取ってくるから待っててね♪」……」

 

龍君の話を聞く所か門前払いして、お母さんは家の中に戻る。

 

「……はぁ」

 

「ああ成ったお母さんには何言っても無駄だよ?」

 

「だろうな……」

チラッ

 

「何?」

 

ため息吐いた後に龍君は私を見る。

 

「お前もその内あんな感じに成るんだろうな」

 

「誉め言葉だよね♪」

 

「解釈の仕方は任せる……」

 

龍君は呆れた顔をする…将来お母さんみたいにか〜……つまり旦那を尻に敷くって事かな?

 

〜龍視点〜

 

「「「龍君、お誕生日おめでとう」」」

 

「どうも……」

 

俺は戻ってきた桃子さん、そして俺が来てる事を聞いた士郎さんと美由希さんにおめでとうと言ってもらい、桃子さんからプレゼントを受け取る。

 

「それでは俺は帰りますんで」

 

「「「「おやすみ龍君」」」」」

 

一礼して俺は家に帰る。

 

「クッキーか…」

 

桃子さんから貰ったのは手作りのクッキーだった

 

サクッ

「やっぱ美味ぇな……」

 

一枚食べてみるが、美味いの一言だ…プレゼントでクッキーか

 

「そういや母さんからも貰った事有ったな…塩と砂糖間違った奴……」

 

アレは酷かった……俺はそんな事を思いながら桃子さんから貰ったクッキーを食べる……が

 

「ん?待てよ、クッキーなら上げる日に作る筈だよな…って事は俺が来る事解って……」

 

やっぱりあの人には勝てる気がしないと俺は再認識した。

 

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神様の雑談…のコーナーです〜

 

沢原 龍さんお誕生おめでとうです〜!

 

まぁ言ってみただけでプレゼントなんて渡さないですよ、神様として一人の人間に肩入れしたりするのは良くないですし、身勝手な行為も良くないです〜

 

さてさて沢原 龍さんはプレゼントを貰っても普段通りのリアクションでした、相変わらず堅物です〜

 

では、ゴッドスマイルでリリカル☆マジカル、さよならです〜

 

それにしても海ですか〜……海の家の焼きそば、たこ焼き、ラーメン、かき氷…………

 

 

 

 

 

 

 

 

えっと……水着は〜

 

 

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読者の皆様、お久しぶりです

 

この度は更新が大幅に遅れ、申し訳ございません。

 

皆様から多くの人気投票のメッセージを頂いたのに、この体たらく情けない限りです。

 

このような事が今後も有る可能性が有りますが、必ず作品は完結させるので読み続けて頂ければ幸いです。

 

 

 

さて、人気投票の結果は次話に成りますが……中々面白い結果に成っております!

 

そして最近スランプ状態なので、息抜きに原点に帰ろうという事で…私の人生を見事に砕いた【CCさくら】を見直したんですが…やっぱり素晴らしい!ニヤニヤが止まらない!特に最終回の教室で顔が赤くなる、さくらちゃん!!あの可愛さに勝てるものは無いな

 

では、恒例の……今月のリリカルなのはinnocentの感想(ネタバレ有るので単行本御待ちの方はスルーして下さい)

 

番外編という事ですが……おい!!ユーリの出番をもっと増やせ!

 

フローリアン姉妹に目が行くと思ったけど……一時停止、王様の髪型が!ショ!ショートポニーテールだとぉ?!!

 

それにしてもページを捲ると……思わずこの作品のはやての扱いが変わるじゃないか!という感じの、お休みはやてちゃんが……でもノリはどの作品でも同じみな感じでした

 

階段の手すりに成りたい!!と思った私はきっと正常です

 

そしてそして漸く登場我等が提督とリニス、少し爽やか過ぎるよ提督?

 

この調子で行けば良かったのに、なのはの家族紹介……ユーノ、君はもう人には戻れないんだね(笑)

 

恭也さん美由希さん、それ練習違う修練だ

 

そして衝撃の事態!!なのはもやってる?!!

 

照れながら、ほんの少しかじってると言ってるのは可愛かったのに……次のページで、スプーンを剣?え?ちょ……なのはちゃん?

 

カッ!!!

 

いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

無表情!左腕光ってる!右腕もなんか恐い!てか紙コップが!!

 

龍さん解説お願いします!

 

龍「アレは多分【徹】と言う御神流の基本の一つだな」

 

もっと凄いのが有るらしいんですが!それについては?!

 

龍「可能性としては派生の雷徹か奥義の射抜だろうが……かじってると言うからには射抜じゃなくて雷徹の可能性が」

解説ありがとう!!もう良いよ!

 

では、皆様次回は人気投票の結果を発表します!

それでは失礼します!

 

龍「高町、お前も御神流かじってるのか?」

 

なのは「そんな訳無いでしょ!」

 

 

説明
第五十五話…龍君、お誕生日おめでとう!!
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コメント
すずかフラグがたった(Fate)
初めまして落ちこぼれです。面白くて一気に読んでしまいました。更新頑張ってください。(落ちこぼれ)
幼女神、今度は余計な事をしないと思うが、まさか……(クライシス)
頑張って下さい。応援してます!(Fate)
幼女神も海に現れるつもりか、海の家で、食べてるイメージしかないなw(珠さん)
個人的にはCCさくらは映画の二作目エンドが物語の最終回だと思っているので、観ておられなかったら、ぜひそちらも観てくださいな それにしても、すずか嬢フラグがやっぱり立っていたか……さすが龍くん(神余 雛)
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