魔法少女リリカルなのは 究極の魔法使い
[全8ページ]
-1ページ-

前編のあらすじ

 

ケーキにつられて、高町士郎のサッカーチームに参加した勇樹

チームを一部強化(?)して試合に挑む翠屋KFC

しかし、相手との実力は違いすぎ…

どんどん点を入れられ、キャプテンは迷走し、作者は一時期サボり、遥香は女神で

そんな苦難を越えて遂に勝利を手にした!

 

勇樹『おい!なんか変なの混じってたぞ!!』

 

-2ページ-

 

「ここなら大丈夫かな?」

 

サッカーグラウンドから少し離れた所

 

そこには先程の試合でGKをしていた斉藤と

チームの女子マネージャーの一人がいた

 

「どうしたの?斉藤君」

 

「じ…実は…君に見せたい物があるんだ…」

 

斉藤が箱を取り出し、フタを開ける

その中には青く光る石があった

 

「綺麗…」

 

「これを君にプレゼントしようと思って…」

 

「本当に?嬉しい!」

 

「それでね…もし良かったらなんだけど…」

 

斉藤は一息飲んだ後

 

「ずっ…ずっと前から好きでした!ぼっ…僕と付き合ってください!」

 

相手は口を押さえ、数秒後

 

「はい、お願いします!」

 

と笑顔で答える

こうして一組のカップルが誕生した

青春である

 

「やっ…やったぁぁぁぁ!!」

 

斉藤は大袈裟に喜ぶ

その様子に相手もクスリと笑う

 

「じゃ…じゃあこれ…」

 

と斉藤が手に取ると眩しい程に強い光が出る

 

「うわぁ!?何だ!?」

 

と言った後、斉藤は何処かに放り投げる

それは木に命中し、光が収まった後、木は急激に成長していく

 

「なっ…何だよ…これ…」

 

と斉藤と女子マネージャーは絶句していた

実はこの木の成長に巻き込まれた人物がいた

それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇樹side

 

「これはこれは…」

 

俺は現在、翠屋KFCの皆で祝勝会しようと言う時に

持ってきていたカバンを忘れたので取り入った後

GKの斉藤とマネージャーの女子が居たので

尾行していって木に隠れて様子を見ている

 

「もしかして告白か?」

 

『マスター、盗み聞きとは趣味が悪いですよ』

 

「良いじゃねぇか、減るもんじゃねぇし」

 

『そういう問題ですか…』

 

ベルが何か言ってるが特に気にせず、二人を見ていると

斉藤が箱を開け、顔を真っ赤にしながら中の物を見せ、何か言った後

マネージャーが斉藤と同じ様に顔を真っ赤にした後、斉藤がそれに触るとそれは突然光出し

斉藤は驚いて、それを投げる。それは真っ直ぐに俺の隠れてる木に向かって飛んでくる

 

「なぁ…あれって…」

 

『間違いなくジュエルシードですね』

 

「やっぱそっか…逃げるぞ!!」

 

俺は後ろに向かって全力疾走しようとした瞬間

木の枝が俺の足を絡めとり、俺は盛大に転び、意識を失う…

 

sideout

 

 

木は勇樹を取り込みながら、ぐんぐんと成長していき

ビル等を軽く越え、とてつもなく巨大な木へと成長する

勇樹は枝の間で木の表面に十字架の様に磔にされている

イメージするならクイーンモネラに取り込まれたウルトラマンダイナみたいな感じ

 

『面倒な事になりましたね…こちらに来る魔力反応は10…ルーラー達と高町なのは達ですか…』

 

「うっ…う〜ん…」

 

『目が覚めましたかマスター、おはようございます』

 

「うん、おはよう…あれ?全然動けない…なんだこれ!?」

 

『ジュエルシードで急激に成長した木に巻き込まれてしまったんですよ』

 

「マジかよ…どうすんだこれ?」

 

『助け出されるまで待つしかありませんね。

高町なのはも近付いて来ていますし、変身魔法も時間がかかります

迂闊にセットアップも出来ません

ルーラー達に念話を送っておきます』

 

「はぁ…まぁ、仕方ないな…ルーラー達が来るまで待つか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃

 

「マスターァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ベルの念話を聞いた後

ルーラーは普段の優雅さは何処に行ったのか

物凄く取り乱しながら現場へ向かっていた

 

「ルーラー!気持ちは分かるが落ち着け!」

 

「落ち着いていられますか!マスターが、たかが木ごときに

(自主規制)や(自主規制)されているかもしれないんですよ!?

マスターの貞操に危機が迫っているんです!もし、マスターがあんな木に…

あぁ!駄目です!!マスターの初めては私が貰うのに!!」

 

「いや、それは考えすぎだ!!と言うかお前は何を言っているんだ!?」

 

とアーチャーとアルフは顔を赤くし、フェイトは首を傾げている

 

「アルフ、初めてって…」

 

「フェ…フェイトは知らなくて良いよ!」

 

その後、後ろの方から大きな音がする

 

「ルーラー…今聞き捨てならない事を耳にしたのだが…」

 

音の発信源はセイバーだった

そのセイバーは凄く恐ろしい顔をしながら

あれっ?セイバーさんオルタ化してね?って言うくらいドス黒いオーラを出している

 

「ふざけるな!マスターの初めてを奪うなど言語道断!貴様はそれでもサーヴァントか!」

 

アーチャーが(セイバー…)とセイバーの言った事に感動した瞬間

 

「マスターの初めては私が貰う!」

 

アーチャーは盛大にずっこけた

それは綺麗にギャグ漫画の様に足を伸ばしながら

 

(違う…コイツは俺の知っているセイバーじゃない…)

 

「そもそも何故貴様が貰う前提なんだ?」

 

「それを言うなら、貴女だって同じじゃないですか

私はこの通りスタイルも良く、貴女よりも胸も大きいですし、

何よりも貴女は(自主規制)が無駄だとか言われてたじゃないですか」

 

「くっ、メタい発言はやめろ!それより貴様は、マスターの写真や

母君から借りた幼いマスターの映像で(自主規制)していたじゃないか!

聖処女にあるまじき行動だな!!」

 

「なっ!?そっ…そう言う貴女こそ、マスターがお風呂に入っている最中に

マスターの脱いだ服を持ち出して、部屋で匂いを嗅ぎながら(自主規制)していたじゃないですか!

騎士王の名も聞いて呆れますね!!」

 

「うっ!?何故…それを…」

 

とかなり危ない言い合いをしている二人

 

「行こう…付き合いきれん…」

 

「そ…そうだねぇ…」

 

「?」

 

フェイトは最後まで首を傾げながら、

三人は、二人の変態(バカ)を置いていき

ジュエルシードの現場へ向かう

 

(この二人の方がマスターの貞操に危険が有りそう…いや、有るな)

 

-3ページ-

 

ゾクゾクゾクッ!

 

「!?」

 

『どうかしましたか?』

 

「今、物凄い寒気が…」

 

勇樹は二人の変態(けもの)に狙われている事を本能で感じ取っていた

 

「えっ!?何で小津君が居るの!?」

 

勇樹の目の前には白い魔砲少j…もとい魔法少女高町なのはがいた

 

「ゲッ…高町…」

 

『マスター、ここはバレない為にも助けを求める演技をしましょう』

 

「おっ…おう…コホンッ…」

 

勇樹は少し咳払いをした後

 

「わーたすけてーこわいよー」

 

『マスター…私は貴方の演技力が怖いです…』

 

勇樹が行ったのは見事なまでの棒読みだった

 

「待ってて!今助けるから!」

 

『通じた!?』

 

「こわいよーだれかー」

 

『マスター、恐らくですが…やる気ありませんね?』

 

「あっ、バレた?」

 

『ハァ…』

 

何だか全てがどうでもよくなったベルであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのはは勇樹を助け出そうとするが枝が邪魔をして近付けさせない

 

「ディバインシューター!」

 

<ディバインシューター>

 

連続で当てるがまるでビクともしていない

 

「なのは!あんな奴なんかほっといて一気に吹き飛ばせば…」

 

「ダメに決まってるでしょ!」

 

甲城院に三咲が答える

 

「シャル!」

 

<魔剣創造>(ソード・バース)

 

「炎の魔剣!」

 

三咲は巨大な枝に炎の魔剣を突き刺す

すると枝は燃え出すが木が枝を根元から外し、枝は空中で燃え散る

外した所からさらに枝がはえてくる

 

「くっ…これでもダメなの?」

 

「三咲ちゃん…氷の魔剣は?」

 

「やったとしても、さっきみたいに切り離されて終わりね…一体どうすれば…」

 

「やっぱ吹き飛ば…」

 

「アンタは黙ってて」

 

「フッ…素直になっていいんだぜ?三咲」

 

「チッ…ウザッ…」

 

<マスター、ゲイボルグでジュエルシードを狙えばいんじゃね?>

 

「あっ…そっか…」

 

「バカ、そんな事したら勇樹君の心臓に向かっちゃうでしょうが」

 

「えっ!?」

 

<あっ…バレた?>

 

「ったく…桜のデバイスは何がしたいの?」

 

<面白くなればと思って…>

 

「せんでいい!」

 

<へ〜い…>

 

自分の陣営にバカしかいない事に三咲は頭を抱える

 

「取り敢えず、なのは一回戻ってきて」

 

「でも、小津君が…」

 

「作戦会議、向こうはこっちが攻撃しなければ何もしてこないから

勇樹君は必ず助け出すわ」

 

「…分かったの」

 

なのはは三咲達の所に戻ってくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…何か疲れてきた…」

 

『長時間ぶら下げられてますからね』

 

「でも、この状態って劇場版の危機に陥っているダイナみたい…

何これ、気分が上がってくる。凄い…体が軽い…大丈夫、もう何も怖くない」

 

『マスター、それは死亡フラグです』

 

「でも、あの映画だと、この後にティガが助けに来るんだよなー…あの時のティガ、カッコよかったなー…」

 

するといきなり勇樹の体から物凄い量の光が出始める

 

「んっ?何これ?何これ!?」

 

さらに光が溢れだし、勇樹の目線の先に集まると

巨大な人型になっていき、光が収まると底に居たのは…

太古の光の戦士、ウルトラマンティガだった

 

 

 

 

勇樹side

 

「うそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?えっ、何で!?何で出てきた!?」

 

『どうやら、【創生の大魔法使い】が各地にある巨人伝説を解析して

マスターの記憶でその巨人を再現したみたいです…』

 

「はぁぁぁぁぁ!?そんな応用聞くの!?俺の能力!?」

 

『今回は太古に存在した巨人と言う事で出来ただけで、他のウルトラマンは出来ないみたいです』

 

「なるほど…」

 

この時、俺はもしかしたら他のウルトラマンも出来んじゃね?とか思ってたので少し落胆した

 

「デュワッ!」

 

ティガは巨木に向かって走ってくる

枝が何本もティガに襲いかかるがティガは枝を避け、

向きを反らし、手刀で切り、段々と俺に近付いて来る

しかし、巨木も狙いが俺だと分かったのか

枝の本数を増やし、ティガに襲いかからせる。

ティガも流石に対処しきれなくなったのか後ろに下がる

するとティガは腕をクロスさせ、腕を下ろすと体が青色になる

ティガがスカイタイプになったのだ。

ティガはティガフリーザーを放ち、巨木を全て凍らせる

そして瞬時に近寄り、俺が居る所の枝をちぎり、なのは達の方を向く

なのは達に頷いた後、なのはと三咲が救助に来る

 

「小津君、もう大丈夫なの!」

 

「あっ…あぁ、ありがとう…」

 

三咲が腕の枝を斬り、ティガの手の上に落ちる

そのまま、俺達を安全な場所へ置いた後

ティガは再び腕をクロスさせ、マルチタイプになる

そして巨木にゼペリオン光線を放つ

普通ならジュエルシードの爆発を誘発するが

撃つ時のモーションがイーヴィルティガの時のだったので大丈夫だろう

そして巨木が消滅し、ジュエルシードが落ちてくる

 

「リリカルマジカル、ジュエルシード封印!」

 

なのはが封印し終わった後、ティガが光になっていく

 

「ティガ!ありがとな!!」

 

俺が手を振るとティガは頷いた後、サムズアップをして消えていった

 

sideout

 

-4ページ-

 

「勇樹君!早く行こうなの!」

 

「はいはい、分かったよ高町…」

 

「ジーっ…」

 

「…なのは」

 

「エヘヘ〜♪」

 

何故彼がなのはを名前で呼んでいるかと言うと

ティガが消えた後、三咲を名前で呼び

「ずるいの!私も名前で呼んで!」と煩かったので仕方なく呼んでいる

 

「俺ならいつでも呼んでやるぜ?な・の・は☆」(パチコーンッ

 

気持ち悪い発音(+ウインク)で名前を呼ぶ甲城院

そのせいでなのはは吐き気を催し、三咲は汚物を見るような目で見ていて

桜はエチケット袋に吐きまくっている

 

「別に呼ばなくていいし、来なくていいの…」

 

「ハハハッ、なのはは本当にツンデレだなぁ♪」

 

そんなこんなで翠屋についた

 

勇樹side

 

翠屋

 

「やぁ勇樹君、遅かったね。何かあったのかい?」

 

「まぁ、色々有りまして…」

 

「そうかい、それで…後ろの三人は?」

 

「実は…ゴニョゴニョ…」

 

「ふむふむ…三人を奥で休ませてくるよ…」

 

「お願いします…」

 

なのは達を連れていってもらい、自分は桃子さんからジュースを貰う

 

「お母様!今日もお美しいです…」

 

「あらあら、ありがとね」

 

桃子さんは甲城院に話しかけられても明後日の方向を向いている

話す時は相手の目を見て、話す人なのに…

 

「アンタ、随分と遅かったじゃない」

 

「何だ?バッカーノ」

 

「バニングスよ!もうバしか合ってないじゃない!」

 

「はいはい、で何の様だ?」

 

「もう…何で遅れたのか気になっただけよ」

 

「そうだな…向かっている途中に吐き気を催す邪悪に出会って

被害者を届けてたら遅れた。これでいいか?」

 

「そうね、その吐き気を催す邪悪を連れてこなきゃ、良かったわ」

 

その吐き気を(ryは女子マネージャーを口説いている

マネージャーからは嫌悪の目がハッキリと分かる

 

「アイツ、あんなんだけど最初は結構モテてたのよね…

最近は皆、目を覚ましたのか嫌ってるけど…」

 

「妬いてんn…「へし折るわよ?」…すいません」

 

今のバニングス…目がマジだった…

まぁ、嫌われる理由も分かる

ガチムチが付けたニコポナデポは簡単に言えば

二兎追うものは一兎も得ずな能力であり、一個で一人だけに使えば段違いな能力を発揮するが

多数に使えば能力は薄くなり、さらにそれを二個も付けていて、

そのせいでマイナスに能力が働いている。

その能力は原作メンバーには絶対に効かない

薄くなる割合が一個時に比べて10億倍だ。

甲城院はそれを多用しすぎたせいで吐きk(ryになってしまった。

あの優しすぎる桃子さんも嫌う程に

この能力は一途用と言う感じだ

そもそもこれは生まれ持った才能の様な物なので

これくらいのハンデは生ぬるい位だとの事(引用【創生の大魔法使い】大辞典)

 

「おいテメェ!アリサから離れろ!!嫌がってんだろうが!!」

 

「そう言う訳で、後は頑張れ」

 

「ちょっと!?見捨てる気!?」

 

「あーあーきこえなーい」

 

俺は足早にその場を立ち去る

 

 

別の席に座ると遥香が隣に座ってくる

 

「遅かったね?」

 

「その話はさっきしたからパス」

 

「アハハ…まぁ、良いや…でもね、あの人って何?」

 

「あの人ってh(ry?」

 

「うん、(ry」

 

遥香も甲城院に不満があるようだ

 

「いきなり名前聞いてきてね?名字言ったら下の名前って言って

答えたらいきなり名前呼び捨てでね?気持ち悪い笑み浮かべて、撫でてきたの

その後にね?いきなり俺の嫁だーっとか訳の分かんない事言い出して本当嫌になっちゃう!

勇樹はどう思う?」

 

「良いんじゃね?それがアイツだし」

 

「何で!?最低男なんだよ!?」

 

「まぁ、キモいと思う所はあるけど別に嫌いじゃないし、面白い奴だぜ?アイツ」

 

「僕には勇樹の感性が分からないよ…」

 

「オイ!遥香が嫌がってんだろ!!離れろ!!」

 

甲城院がこっちに来た、離れようと思ったが

遥香が怖い物を見るような目で見ながら

小刻みに震えながら、俺の服を掴んでいる

はぁ…全く…仕方ないな…

 

「断る」

 

「何だと?」

 

「遥香は俺の三歳からの幼馴染みだ、こいつの事はこの中では俺が一番良く知ってる

俺の事を嫌がる様な奴が、5年近く幼馴染みをしている訳ねぇだろ」

 

「それはお前が脅して…」

 

「脅して幼馴染みにして何の得がある?それなら彼女にした方がまだマシだろうが

つうか脅して幼馴染みにするってソイツ頭いってんのかって俺は思うがな?」

 

「うるせぇ!うるせぇうるせぇうるせぇ!!モブの分際でオリ主の俺に口答えすんじゃねぇ!!」

 

「お前の言ってる事は全部お門違いだ、自分の主観を他人に押し付けてそんなに楽しいか!!

テメェ一人の世界じゃねぇんだよ!なのはやアリサはともかく俺達の絆にお前の主観を押し付けんじゃねぇよ!

オリシュだかチェリッシュだか知らねぇが、出会って数分しかないお前が

俺とここの誰よりも一番同じ時を過ごしてきた遥香との仲をとやかく言われる筋合いはねぇ!!」

 

正直ここまで激昂するとは思っても見なかった

でも俺は言いたい事を言った、後悔は無い

見渡すとこの場にいた全員が唖然としていた

 

「テメェ…殺す!!」

 

甲城院は俺に殴りかかってくる

俺は迎え撃つ為に構えるが…

 

「二人共落ち着くんだ!」

 

俺達の間に士郎さんが割って入る

 

「士郎さん…」

 

「離せ!この野郎!!」

 

士郎さんは俺の目の前に手のひらでストップをかけ、甲城院の拳を掴んでいた

 

「どうだい?落ち着いたかい?」

 

「はい、お騒がせしてすいません」

 

「離せって…イデデデデデデデデデデ!!」

 

甲城院の拳からギチギチギチッと音が聞こえてきた

 

「分かった分かったから離せ!!」

 

「聞こえないなぁ?」

 

「ーッ!!すいません!もうしません!許してください!!」

 

「よろしい」

 

士郎さんは甲城院の手を離す

甲城院の手は赤くなっており、息をフーフー吹き掛けている

 

「しかし、勝負したいならこれですると良いよ」

 

「なっ!?これは!?」

 

それはボールを相手のゴールにシュウウウウーッ!!する超エキサイティン!な3Dアクションゲームだった

ルールの構造がサッカーに似ているからか俺はこのゲームをするとサッカーの時みたいに人が変わる

 

「以前整理をしていたら出てきてね。

恭也が超エキサイティン!と言って遊んでいたのを思い出してね、取っておいたんだ」

 

「フフッ…悪いけど負ける気は無いよ?」

 

「ほざけ、俺はオリ主だ。クソモブに負ける訳ねぇ」

 

俺と甲城院が向かい合う場所に座る

 

「それじゃあ行くよ?ゲームスタート!!」

 

士郎さんの号令と共に大量のボールが落ちてくる

 

「相手のゴールにシュウウウウーッ!!」

 

「うおおおりゃあああああ!!」

 

「相手のボールを相手のゴールにシュウウウウーッ!!」

 

sideout

 

-5ページ-

 

結果

 

「超エキサイティン♪」

 

「何でだ…」

 

ボールは全て甲城院の所に入っており、勇樹の所には一球も入っていない

 

「かったー♪」

 

「お前何か反則使っただろ!じゃなきゃこんな事には…」

 

「デタラメヲイウナ、ヴッドヴァスゾ!」

 

オンドゥル語を言って現れたのは、鋼のシスコン番長雲雀…もとい高町恭也だった

彼は昔は生粋のこのゲームのプレイヤーだった

 

「彼は一球一球正確に打ち返していた

そしてそれを全てさらに正確にゴールにシュウウウウーッ!したのだ!

こんな神業をイカサマだと?恥を知れ!青二才が!!」

 

「えっ、えぇ〜っ?」(何で俺、ゲームでこんなに怒られてんの?)

 

「まぁまぁ、落ち着け恭也」

 

「はっ!?すまない…久しぶりに見た物だから、つい熱くなって…

しかし、懐かしいな…これまだあったんだな〜…」

 

3Dアクションゲームを懐かしい目で見た後

恭也と勇樹は目が合う

暫しの沈黙…

 

「「超エキサイティン!!」」

 

と握手を交わし合う二人

 

「意味分かんない」

 

アリサが呟いた

全くもってその通りである

 

「お〜づ〜く〜ん♪」

 

誰かが勇樹に背中から抱きついた

 

「どうしたんだ?月村?」

 

「んっふっふー♪」

 

すずかだった、そしてほんのり顔が赤い

 

「何で顔赤いんだよ?」

 

「私分かんなーい、でもね?お茶っぽいの飲んだの

何かね、ちょっと苦くてシュワシュワーッてしてたのー」

 

「えっ!?まさか…」

 

士郎が自分の飲んでいる時間がたって泡のたっていないビールを見る

 

「あ・な・た?」

 

「き…今日はいい日だから飲んでて…まさかすずかちゃんが間違って飲むとは…」

 

「ちょっと行きましょうか♪」

 

「やっ…やめてくれ桃子ぉぉぉぉぉ!!」

 

士郎の顔は恐怖で埋め尽くされていた

そして高町夫妻は店の奥へと消えていった

 

「月村、まさか間違ってビール飲んだのか!?」

 

「んっ?んっふっふー♪ねーねーそれよりねー

私見ちゃったんだよねー、小津君の事♪」

 

「見たって…何が?」

 

「しらばっくれてもだめだぞー!証拠はあがってるんだー!」

 

急に大声を出したから勇樹は耳を押さえている

 

「小津君がー通りすがりの魔法使いさんって事ー」

 

「なっ!?」

 

「はぁっ!?」

 

「小津君、私とアリサちゃん助けてくれたんだよねー

お礼にームチュー♪」

 

「うおっ!?」

 

すずかは勇樹の頬にキスをする

キスをした後、頬を吸って口が離れた時にはくっきりとキスマークが出来ていた

 

「私みてたんだー小津君がカッコ良く去っていくところー」

 

「アンタが通りすがりの魔法使いなの!?」

 

「いやっ、そのっ、なっ?」

 

「だからね…そのね…すぅ…」

 

すずかはそのまま寝息をついた

 

「すっ…すずかも寝ちまったし…何処かに移した方が…」

 

「そうね…それはそこにいる恭也さんにやってもらうわ…」

 

「俺?」

 

と甲城院を3Dアクションゲームでボコボコにしていた恭也が振り向く

 

「アンタはみっちりと話を聞かせてもらうわ」

 

と力強く勇樹の方を握りながらアリサは言う

 

「…はい」

 

勇樹は力無く返事をする

-6ページ-

 

帰宅中

 

 

「はぁ…今日は災難だらけだったな…」

 

『お疲れ様です、マスター』

 

「結局これ取れなかったし…」

 

と勇樹は頬のキスマークに触れる

 

『あの後、月村すずかは謝っていましたし、良いでは有りませんか』

 

「うんっ…まぁ、良いんだけどね…」

 

家に着くと家の前にティガが立っていた

 

「って何でぇぇぇぇぇぇ!?」

 

『これは…先程現れたティガと全く同じですね…消えていなかったとは…』

 

するとティガは光になり、その光が少し小さいサイズになると光が晴れる

 

「…………」

 

『…………』

 

「何で…リ〇ックマ?」

 

その姿は何故かリ〇ックマだった

 

『アナライズ終了しました…リミット最終ユニット【ティガックマ】です』

 

「ティガックマ!?それにリミット最終ユニットって…」

 

『ティガックマと契約を結べば、全リミッター解除が使える様になります』

 

「契約…使い魔みたいな物か…うっ!?」

 

勇樹の脳に激痛が走る

 

『新規システムダウンロード中80%…90%…100%…完了

ティガックマの契約及び全リミッター解除を【創生の大魔法使い】にダウンロードしました』

 

「はぁ…はぁ…はぁ…取り敢えず、家の中に入るか…」

 

勇樹はティガックマを持ち、家に入る

 

「ただいまー、母さんこれ拾ってきたんだけど…飼っていい?」

 

「うわぁ〜っ、可愛〜いっ!後でパパと相談してみるけど…きっとOKくれるよ!

あっ…後フェイトちゃん達、来てるよ?夕御飯一緒に食べるみたいだから…」

 

「あっ…じゃあ俺買い物行ってくるよ」

 

「ホント!?ありがと〜…じゃあね〜…要る物は…」

 

 

 

 

その日の晩

 

「マスター!何処ですか!?」

 

「マスター!助けに来ましたよ!!」

 

聖処女と騎士王は既に助けられている主を探しているのでした

-7ページ-

自分では面白いのかちょっと分かんなくなっちゃったのと

高町家長男の漢字を忘れてしまった今回

 

いつも通り思いつきで書いています

そのせいなのか面白いと言う感想を頂きますが

ストーリー性がうんぬん、前後編なのに一話完結っぽいなど

ちょっと悩んだりしちゃってます

きっと徹夜で書いたから、気分が落ちてるだけですね!

長男君は有りそうな組み合わせで当て字しただけです

間違ってたらコメください

 

二人の変態(バカ)によるあうあうな口論

深夜テンション真っ只中に書いたので酷い事にw

自主規制してますし…大丈夫ですよね?

一番ちゃんとしなきゃいけない人がちゃんとしてないってw

変わり果てた騎士王に彼も涙目ですw

 

 

小ネタを詰め込んだつもり

寝てないテンションでぶっこみました

 

訳が分からないよと言う人の為の説明

 

ボールを相手のゴールにシュウウウウーッ!する超エキサイティン!な3Dアクションゲーム

動画サイトでシュウウウウーッ!または超エキサイティン!で調べてみてください

 

デタラメヲイウナ、ヴッドヴァスゾ!

仮面ライダー剣のオンドゥル語と呼ばれている台詞の空耳から

元々は「でたらめを言うな、ぶっ飛ばすぞ!」

 

鋼のシスコン番長

ペルソナアルティメットアリーナより

「可愛い菜々子は誰にも渡さん!鋼のシスコン番長、鳴神悠!」から

 

雲雀…もとい高町恭也

 

「僕を知らないなんて噛み殺すよ?」

 

漫画「家庭教師ヒットマンリボーン」のキャラクター

下の名前が一緒ってだけで採用

これが徹夜クオリティ

 

 

 

 

お茶と泡の無いビール

すずかちゃんに間違えさせましたが、これは作者が小さい時にした体験です

たまたま置いてあったのがお茶に見えて飲んでみたら凄く苦かった…ビールだった…母親止めてた…

そんな思い出です

 

 

 

 

 

ティガックマ

これはこの小説が始まった時から既に決まっていた設定ですw

これを友達に話して…

「この小説、ティガ出すんだよ」

「はっ?」

「しかもこのティガ、リ〇ックマになるんだよ」

「お前は何を言っているんだ?」

こんな感じに変に思われました…

 

 

 

そんなこんなでかなりの不定期ぶりですが完成次第投稿していきます

こんなフリーダムな作者ですが良ければこれからもよろしくお願いします

ては今回はここまで、次回をお楽しみに

-8ページ-

 

ちょこっと次回予告

 

「管理外世界にそっちの法をを持ってこられても困るんだけどなー」

 

「なにここ、汚い」

 

第10話「いつ来るの?『今でしょ!』今じゃ遅いんだよ!」

説明
第9話「僕と巨木と時々巨人」後編 [光の巨人]



待っていた方はお待たせいたしました!
実はネタ探しの旅などに行ってましてですね…(省略)
そして一から書き直した結果、かなりの時間をかけてしまいました…
それに作者お得意の超展開になっております
とにもかくにもこれで巨木編終了です!
次何があったっけ?クロノ辺りかな?
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
7886 7581 4
コメント
お湯と焼酎を間違えて飲んだことならあります(冴島)
唐芋さん お茶と泡の無いビール自分も同じことして結構飲んじゃってヤバいほどハイになりましたよ(^。^;)(龍狐)
タグ
魔法少女リリカルなのは 転生者多数 オリ主最強 カオスが加速 駄文の可能性 

唐芋さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com