「平成維新の風」梗概
[全2ページ]
-1ページ-

「平成維新の風」

梗概

 

このストーリーは明治維新時の戊辰戦争を現代の視点で書き直し、さらに独自の視点を加えたリアル歴史SFだ。政治と戦場が交錯する。主人公は2人、戦場のほうは花火職人の響涼太という40歳台の男性だ。彼は、福岡の住居が空爆され妻を失い、娘は行方不明となる。「ネオ皇軍」の義勇兵に参加し、最後には、内戦終結のキーマンとなる。数奇な運命に翻弄される役割だ。

政治として、キーパーソンは、坂本龍馬だ。政商としてこの内乱の鍵となる人物だ。実際の坂本龍馬とは異なるが、現代に、このような状況になったとき、彼が現れたら、という設定だ。彼の軍事産業グループ「海援グループ」も日本初の株式会社「海援隊」にちなんだもので、内乱を通じて大きな役割を果たす。その会社のCEO・坂本良馬として登場する。姫さまの擁立、薩長同盟など政治の表舞台で大活躍する。東京総攻撃の阻止に奔走し、敵役・鷲山総統に無念にも射殺される。

大きな構図として、まず敵勢力として、慈愛党・鷲山が出てくる。かれは政権交代で圧倒的な国民の支持を得て、与党となった。しかし、彼は国民を裏切り、国のすべてを都合よく変えてしまった。軍事組織である自衛隊も支配下においてしまう。それが「JSS」(内閣付親衛隊)だ。彼の趣味で第二次大戦時のドイツを範としたものだ。東日本を、このJSSに変えてしまう。

その流れに真っ向反抗したのは九州の第4師団長・西郷隆守だ。かれは孤立無援の状況で九州征伐に対抗する。さらに国の現状を憂う「海援グループ」CEOの坂本良馬が反抗勢力を結集しようとする。そして「姫さま」を擁立する。このお方は、戊辰戦争時と同じく、さる高貴なお方という設定であり、それ以上の設定ではない。その姫様を立てて「ネオ皇軍」という組織を立ち上げる。このネオ皇軍が国難にたかる侵略勢力の撃退、国を不幸にする鷲山追放のため、東京へ進軍する。この2つの勢力が対立の軸だ。

ストーリーは博多のラーメン屋から始まる。一見戦乱とは無縁のシュチュだが、ここで一人の主人公「俺」響涼太が登場する。第一人称で語られるのはメインの主人公の彼だけだ。

西日本大濠花火大会当日、ついに戦火が開かれる。そこで主人公・俺は妻と娘を奪われる。避難所をさまよっていたところを、「ネオ皇軍」の義勇兵の募兵に遭遇し、敵討ちのつもりで入隊する。彼はそこで無口な成人女性の嶋美幸と出会う。彼は火薬取り扱い経験もあり、工兵として後に転戦する。そしてやがて彼らは不思議な歴史との交差をする。

一方九州の自衛隊平定とした作戦が行われた。攻めるのは中国、四国勢だ。しかし、中部方面隊・木戸孝好は、坂本の反抗勢力として説得されていた。坂本良馬は政商としてその自由な立場で、色々な交渉を行っていた。中心になるお方、姫様擁立を進めていた。九州の防衛により、木戸もついには西郷と手を結ぶ。

-2ページ-

その日本の国難に外国勢力が攻めてくる。アジアの大国・大漢人民共和国と南朝民国が沖縄、対馬に対し、侵略攻撃を仕掛けてくる。これを日米同盟で迎え撃つ。しかし、大漢による大規模なサイバーテロで絶体絶命のピンチを迎える。ここで彼らを助ける秘匿艦隊が出現する。それが、大和型4番艦「紀伊」と10万トン級空母「赤城」「加賀」だ。これらの海戦、空戦には主人公の親友がそれぞれ登場する。このストーリーでは、大戦期の兵器から未来兵器まで出てくるのが特徴だ。大味な展開にならないようリアルを追求した。

国外が一定に収まり、国内の反攻に移る。そして鳥羽・伏見の戦いをモデルとした琵琶湖湖岸の戦いで、包囲された西郷軍を救ったのが、「錦の御旗」だった。これによりJSSは求心力を失い、戦線は崩壊し始める。

そして関ヶ原の戦いを迎える。ここで「俺」は嶋美幸が鷲山の娘、沙羅であることを知る。そのため、「俺」は西郷軍の中枢に据えられる。歴史と交わることになる。「俺」は東京への強襲作戦に参加し、敗退し、レジスタンスに助けられる。そこで行方不明の娘・陽菜と再会した。

最後、東京攻撃となるのだが、坂本は二度目の焼け野原を恐れ、両軍の首脳に停戦を飲ませようとする。ネオ皇軍側・西郷隆守とJSS側・勝海州副総統の会談だ。両者譲らないが、鷲山がその動きを察知し、坂本をおびき寄せる。そして、停戦を訴える坂本を射殺する。その思いを継ぐ西郷は、勝とついに停戦にこぎつけた。

鷲山は最後のよりどころ、新選組の集結した上野公園に立てこもる。早期決着と思われたが、坂本の海援重工から奪った大量のロボット兵器に苦戦する。正規軍が、難航するのを見て、「俺」と美幸は策を巡らす。レジスタンスと「俺」はロボット兵器を、死んだ坂本の策で撃破する。さらに立てこもる上野に、美幸が鷲山沙羅として姫様と乗り込む。本人登場で戦意を失った新選組は、次々武装を捨てて、この内戦は終結する。

2年後「俺」は再び西日本大濠花火大会にのぞむ。美幸と結婚しその姿が過去のフラッシュバックとなる。その花火大会のさなか、娘は過去を払拭するように、レジスタンスのリーダーと婚約報告をする。

説明
DLサイトで小説「平成維新の風」として販売しています。http://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ129587.html
HP[ふじさんの漫画研究所」http://book.geocities.jp/hujisam88/index.html
YouTubeに動画あります。
http://www.youtube.com/watch?v=U-34P8KDsuE

中学生漫画家の藤居義将の歴史SF作品の集大成「ネオ皇軍」がついに完成した。歴史のパラドックスを突いた秀逸な作品に仕上がっている。高校受験の合間に書き上げた。14歳の文章だ。今回、一流デザイナーを入れ、大きなプロジェクトとして進行している。その梗概を公開する。なお挿入イラストは山田サトシ氏だ。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
1358 1354 1
タグ
平成維新の風 SF ミリタリー 倒幕 幕末 ネオ皇軍 梗概 日本軍 自衛隊 歴史 

藤居義将さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com