とある魔術の禁書目録 二次創作 第三章 part.2
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第三章 2

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会場に着いたのはそれからしばらくバスに揺られてからだった。既にイベントが始まってからかなりの時間が経っていた。そのせいか、会場の外まで人が溢れている。

「さすがに中までは入れそうにないな」

その様子を見て隼人がため息と共に吐き出した。朱美も残念そうに肩を落としている。

「なぁ、もう帰ろうぜ〜」

空は欠伸を噛み殺しながら提案する。

隼人もその意見に同意しようとした時異変が起きた。

爆音が鳴り響き、天井の役割を果たしていたであろう鉄柱やその他諸々が瓦礫となって会場全体に降り注ぐ。そして、少し遅れて黒煙と土煙が上がる。続けて誰からともなく悲鳴が聞こえてくる。

あまりにも突然の出来事に固まってしまっていた隼人達は我に帰り、すぐさま行動に移った。

「空は警備員と風紀委員に連絡してくれ!朱美はみんなを避難させてくれ!」

2人に指示を出して会場の中に飛び込む。誰か1人でも助かっていてくれればと僅かな希望を胸に抱きながら叫ぶ。

「誰か!動ける人は…」

台詞を言いきる前に眼前に広がる光景を見て再び固まってしまった。隼人の目の前には…

「いったい何が起きたんだ?」

「おい、そっちは大丈夫か?」

「びっくりした〜」

予想と反してそこには瓦礫の中を動き回り安否を確認しあっている人々の姿があった。どうやら全員無事のようだ。

「隼人!中の人は!?」

朱美が駆け寄って来て隼人と並び中の状況を確認する。少し遅れて空もやって来た。

そして、一通り確認を済ませて後は警備員と風紀委員に任せて帰ることにした。全員が無事だったことを喜んでいたが隼人はどこか違和感を覚えていた。

が、補習の疲れとこの事件の疲れで頭を働かせるのも億劫に感じ、思考を停止して帰路につく。

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第三章part.2です。
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