バカとテストと召喚獣 五つの鎧を持つもの 第十五話
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 試召大会四回戦。目の前には姫路と美波の姿があった。

「まさか同じクラス同士で戦うことになるとはな。」

「私達も驚きました。でも負ける気はありませんから。」

「そうよ鋼牙。あんたなんかコテンパンにしてやんだから。」

「期待しておく。」

『これより四回戦を始める。両者、召還獣を召還しろ。』

『試獣召還』

 Fクラス 姫路瑞希 & 島田美波

 古典   399点   6点

 Fクラス 冴島鋼牙 & 坂本雄二

 古典   547点   211点

「美波・・・・・もう少し勉強しろ。さすがにその点数は見るに痛いぞ。」

「うるさいわね!大体アンタなんでそんなに勉強ができんのよ!」

「あれくらい見たら簡単に覚えれるだろ。」

「あんたの頭は変よ!」

 失礼だな。というか姫路に教えてもらった方がいいだろ。

「それでは両者、試合開始!」

 西村先生の合図と同時に姫路の召還獣が鋼牙の召還獣に急接近する。鋼牙の召還獣は二本の小型の双剣を逆手で持っていた。鋼牙は先のことを予想した。もしその攻撃を受け止めた瞬間、美波の召還獣が後から現れて自分の召還獣に攻撃をしてくることを。

 鋼牙の召還獣は高く跳び二人の召還獣の後ろに着く。鋼牙の召還獣は二本の双剣を二人の召還獣に向けて投げる。

「ちょっ!」

「危ない!」 

 二人は投げられた二本の双剣を回避する。

「危なかったです。でもこれで手薄に!」

 油断した瞬間であった。投げられた二本の双剣が空間に二つの円を描く。二つの円は一つとなり光が漏れる。光の中から銀色の鎧が出てくる。二人は回避しようにも回避できずにいた。鋼牙の召還獣は左手を伸ばし二人の召還獣に向かう。その最中に鋼牙の召還獣に銀牙騎士・絶狼の鎧が纏われる。

 絶狼は二本の銀狼剣を手に取り南の召還獣に切りかかる。美波の召還獣は消滅する。

「はあ!」

 絶狼は姫路の召還獣に蹴りを食らわそうとする。姫路の召還獣は大剣で防ぐが飛ばされる。

「もらいます!」

 姫路はまっすぐ突いてくる。絶狼は二本の銀狼剣をクロスさせて後ろに飛翔する。これにより攻撃のダメージと衝撃を軽減する。絶狼は銀牙銀狼剣を形成し二つの刃に魔導火を纏わせる。

「はあ!」

 絶狼は銀牙絶狼剣を投げる。

「同じ攻撃は二度も喰らいません!」

 姫路の召還獣は大剣で弾く。その隙を絶狼は突く。絶狼は烈火炎装で体中を魔導火で纏い、姫路の召還獣に拳を叩き込む。暇時の召還獣は消滅した。

「そこまで!勝者Fクラス坂本雄二、冴島鋼牙。」

 

「ほとんどお前が倒しているな。」

「仕方ないだろ。だがよくよく考えてみれば俺一人で出てもよかったと思ったんだが・・・・まああの人の方針だから仕方ないか。」

「そうだな。あのババアの方針だから仕方ないか。」

「「お前は学園長に対して敬意を払え!」」

 鋼牙と翼のチョップを額に喰らう雄二。

「うごっ!」

「マッタク、最近ノ若イモンハ年上ヘノ敬意ガナイモンジャ。」

「同感ダナ。ナンデアンナ口言エルノカ知リタイナ。」

「お前らは人間じゃないだろ。」

「千年以上も長生きしていてよく言うな。」

『せ、千年!?』

「ああ。こいつらに昔一番覚えている記憶を聞いたんだ。」

「そしたら千年くらい前の記憶がうろ覚えているそうだ。実際の年齢は本人達もわかってはいない。」

「だが俺らとしてはそんなことはどうでもいいがな。」

「そ、そうか・・・・」

「・・・・・二人とも。」

「どうしたムッツリーニ?」

「・・・・時間だ。」

「早いなおい!」

「・・・・・四回戦の対戦が意外にも早く終わったみたいだ。そろそろ放送が流れるから急いだ方がいい。」

「わかった。恩に着る土屋。」

「・・・・・礼には及ばない。金庫の件もある。」

「そうか。行くぞ、雄二。」

「お、おう。」

 二人は四回戦に向けて試合会場に向かった。

 

説明
四回戦ハヒメジタチトカ。ナンダカヤッカイニナリソウダナ。
「同士」
道ハ違ッテイテモ目的ガ同ジナラバ仲間ダヨナ。
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バカとテストと召喚獣 ジナラバ 仲間 ダヨナ 目的 同士 五つ ハヒメジタチトカ ナンダカヤッカイニナリソウダナ ッテイテモ 

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