魔導師シャ・ノワール無印偏 第二十六話  黒猫は逃げられない
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フェイトside

 

 

 

 

「・・・はぁ」

 

もう何度目の溜息か分からない。

時の庭園からの一件以来、ずっとノワールに会えていない。あの、なのはという子にも。

 

「フェイト〜」

 

アルフが心配そうに呟く。

 

「大丈夫だよアルフ。でも、正直言うと寂しいかな・・・」

 

隔離室で外には出れないが食事もしっかりした物が出ている。

リンディ艦長などは用事が無くてもよく訪ねて来るし。

エイミィさんなどもお話に来てくれている。

 

 

クロノくんやリンディ艦長に話を聞いた限り。ノワールは自由になれたみたいで

事件のほうも事後処理が進んでいるらしい。

わたしの方は裁判が開かれるらしいけど。重い刑には絶対ならないと言われてる。

 

 

でも、あの時にはびっくりした。

 

 

庭園が崩れる時に巻き込まれたわたしを。自分の身を犠牲にして助けてくれたノワール。

結果的にわたしもノワールも無事に助かったけど。

もし、あのままノワールが母さんと同じように落ちて行ってしまっていたらと思うと胸が締め付けられる。

 

ただでさえ、何時もわたしを助けてくれている。

大好きな彼に何かあったら今度こそわたしの心は壊れてしまうだろう。

 

 

もう最後に会ったのはあの模擬戦の一時だけ・・・。

 

「やあ、元気して・・・ないね、やっぱり」

 

「あ、エイミィさん」

 

食事を乗せたカートを押して。エイミィさんが部屋に入って来た。

 

「フフンッそんな君に朗報だよ♪」

 

「「?」」

 

「なんと!フェイトちゃんが本局に移送される前に地球でノワールくんとなのはちゃん

 に会える時間が作られることになりました!」

 

「ほ、本当!?」「本当かい!?」

 

「う、うん!本当だよ(なんだか二人を見てるとしっぽを振ってる可愛い犬みたい。アルフの方はそのまま犬だけど)」

 

 

これでノワールと会える!しばらくまともに話も出来てないからすごく楽しみ。

アルフも同じ気持ちなんだろう。人間の姿だがお尻から出しているしっぽがすごい勢いで振っている。

 

「あ・・・そういえばフェイトちゃんってノワールくんのことが好きなんだよね?」

 

「あ、はい。そうです。ノワールのことを思うと胸がドキドキしたり

 寂しくなったりしてとても、愛おしいです」

 

これは嘘偽りの無いわたしの気持ち。

初めて家で名前を呼び捨てで呼ばれた時。母さんにお仕置きされている時に助けてくれた時。

溜め込んでいた思いを吐き出させてくれた時。

 

それから戦闘でわたしが危険な目に会った時はいつも助けてくれる。

わたしの思いは日に日に増すばかりだった。

 

 

「あはは・・ご馳走様(でもノワールくんの横に今はなのはちゃんが居るし

 ここは一つ恋の手ほどきでもしてあげますか。ノワールくんと家族になった。

 なのはちゃんと違って少しの間会えなくなるんだし。それになんだかノワールくんは今

 フェイトちゃんを避けてしまいそうだしね。いろいろ理由があって)」

 

「どうかしましたか?」

 

「ううん♪フェイトちゃんの大好きなノワールともっと仲良くなれる方法でも教えようかと思って」

 

「本当ですか!?」

 

「うん、まずは...」

 

エイミィさんはやはり年上とあっていろんな異性へのアプローチの仕方を教えてもらった。

結果的には彼を困らせることになるとは、この時わたしは露とも思わずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイトside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのはside

 

 

 

 

 

 

あのアースラの一件から数日が過ぎ。

 

結局、アースラではフェイトちゃんに会えずに帰って来て。

 

ノワールくんに「何で会わなかったの?」と、聞くと

彼は何も答えずに俯いてしまいます。多分、自分だけが自由の身になったことを気にしてるみたい。

 

でも、フェイトちゃんはきっとノワールくんに会いたい筈です。

 

反対にノワールくんも本当は会いたい筈。わたしもすごくフェイトちゃんに会いたい。

 

そんなある日の朝....

 

 

《♭〜♪》

 

「んっ・・ん〜・・・」

 

寝ぼけた頭で手を動かし。着信音が鳴り響いている携帯電話を触ろうとするが

 

《ペシペシ!》

 

「なッ!なんだ!?」

 

手触りのいい柔らかな感触しか手に広がらず....

 

《ギュ!》

 

「イデデデッ!この!」

 

 

《ガーン!》

 

 

「ふわっ!?い、痛い!なにするの!?ノワールくん!」

 

 

「なにするのじゃねぇよ!顔を叩いて今度は頬を抓るとかどんだけ寝像悪いんだよ!」

 

 

どうやら寝ぼけてノワールくんの顔を悪戯してしまったようです。

ちなみにノワールくんと一緒に寝るとよく眠れた落ち着いた夜が過ごせます。

 

でも最初、ノワールくんは嫌がってて。他にお布団とか用意しましたが

不思議なことに夜中、寝ぼけてノワールくんが寝ている布団にわたしがもぐりこんでしまうので

逢えなく布団は意味を成さなくなり。「仕方ないから一緒に寝てやる」と

ノワールくんに言われて一緒に寝る毎日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《♭〜♪》

 

「あ〜・・・時空管理局だ。ほら、なのは」

 

携帯を見たノワールくんが投げやりにわたしの携帯を差し出します。

それを受け取って電話に出ると...

 

〈やあ、なのは。久しぶり〉

 

「え?ユーノくん?」

 

〈うん、僕だよ。久しぶり〉

 

「あ、うん。久しぶりだね♪」

 

そういえば、ユーノくんのこと忘れてた訳じゃないけど。

ノワールくんの事とかですっかりアースラに放置したままだったの・・・。

 

〈やっとこっちの処理が片付いてね。フェイトも・・・フェイト・テスタロッサも

 本局の方へ移送されることになったんだ。それで、少しだけど会える時間を作って貰ったんだ。

 本局に行くとしばらくは会えなくなるからね。

 ノワールは・・・フェイトに会いたくないのかも知れないけど。

 フェイトの方はすごく会いたがってるみたいだよ。もちろん、なのはにもね。〉

 

「フェイトちゃん・・・うんっ♪」

 

よかった。フェイトちゃんとお話できるみたい。

まだ、あの答えも聞いていないし。実際に会ってお話したいことも沢山あるの♪

 

《コソ・・・コソ・・・》

 

「どこ行くの?ノワールくん?」

 

「えっと・・・トイレ?」

 

会話に聞き耳を立てていたノワールくんがコソコソと部屋を出て行こうとしていたので呼び止めます。

 

「フェイトちゃんがわたし達に会いたいんだって」

 

「いや・・・俺は・・・」

 

言葉に濁るノワールくんでしたが。部屋の扉が静かに開かれた。

 

「おはようございます。マスター、なのはさん」

 

扉から現れたのはノワールくんの使い魔のアリスさん。

いつもニコニコと微笑んでいて。綺麗な大人の女性です。

山猫の使い魔らしいのですが。耳やしっぽは出さないので本当の人間みたいです。

 

ですが、今その微笑みは、目が笑っていません。

 

「マスター?」

 

「な、なんだよアリス・・・」

 

「フェイトに会わなくていいんですか?」

 

「・・・」

 

「確かにマスターはフェイトと違って罪に囚われず自由の身になりました。

 フェイトに負い目を感じるのも分かります。でも、フェイトの気持ちを無視していいんですか?

 フェイトはマスター・・・ノワールのことを大切に思ってるんですよ?

 それにフェイトはやさしい子です。ノワールのことを妬んだりすることなんてありえません。

 ノワールとフェイトの立場が逆だったら、ノワールはフェイトのことを妬んだり恨んだりしますか?」

 

「それは・・・そうだと思うけど」

 

アリスさんの問いかけにノワールくんは静かに首を横に振ります。

 

「それでも俺は・・・ガッ!?」

 

《ズドォン!》

 

「あ、あわわ・・・」

 

わたしが見た光景は残像のように加速したアリスさんから繰り出される拳。

その拳は顔を背けて言葉を詰まらしていた。ノワールくんのお腹に直撃し。

体は横にではなく上に。言うなればアッパー、鳩尾から体が上に上がるように拳が振られ。

結果として、ノワールくんは白目を向いて。気絶しました。

そして、アリスさんが行った行為とは一致しないほど。ノワールくんを優しく背中に担ぎました。

 

「どうかしましたか?ささっいつフェイトと会えるんです?

 場合によってはこのままノワールを拘束しないと行けませんから」

 

「え?あ、はいっ!」

 

慌てて携帯電話に耳を当てるとユーノくんの慌てて声が聞えました。

 

〈なのは!なのは!すごい音がしたけど大丈夫!?〉

 

「あ、うん。わたしは大丈夫だけど・・・。」

 

「フフンッ♪」

 

ノワールくんが大丈夫じゃないです。とは、とてもこちらを見て微笑んでいるアリスさんの前では言えなかった。

 

「そ、それでユーノくん。いつフェイトちゃんと会えるの?」

 

〈できれば今からいつもの公園でって。クロノ達は言ってるよ〉

 

「うん、すぐ行くね」

 

そして、気絶しているノワールくんを背負ったアリスさんと一緒に海辺の公園へと急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公園に辿り着くと。そこにはフェイトちゃんにユーノくん、クロノくん、アルフさんが待っていた。

 

走り寄るわたし達を見て一瞬頬を緩ませてくれたが。アリスさんに力なく担がれている

ノワールくんを見て。ちょっとだけ皆が、氷付きました。

 

「フェイトちゃーん!」

 

「え・・・あ、ノワールはどうしたの?」

 

「えっと〜・・・」

 

なんて説明したらいいんだろう。アリスさんは相変わらず横でニコニコしているし

 

「ノ、ノワールくんって寝ぼすけさんなの〜!」

 

「そ、そうなんだ・・・(絶対嘘だ・・・)」

 

「では、その寝ぼすけさんを起こすとしましょうか」

 

《ドスッ!》

 

脇腹へノワールくんを抱え直したアリスさんが徐に、首後ろへと手刀を叩き込んだ。

 

「っぐ・・・一体、俺は?」

 

「やっと目が覚めたんですか?寝ぼすけさんですね〜マスターは」

 

「アリスてめぇ・・・なっ!な、なんでみんな居るんだよ!?しかも家じゃない!?」

 

 

「「「ああ、そういうことか・・・」」」

 

慌てるノワールくんを見て。大よその事情は皆理解してくれたようです。

 

 

 

 

「ノワール・・・」

 

「・・・フェイトか」

 

アリスさんから解放されて首後ろを摩りながらノワールくんはフェイトちゃんと一瞬だけ

目を合わせてからすぐに背中を向けてしまいます。

 

「まあ、時間は少しあるから。ゆっくり話すといい。他にもゆっくり話し合いたい人達も居るみたいだしね」

 

そうクロノくんが呟いた先を見ると。涙を流しながらアリスさんに抱きつくアルフさんの姿が見えた。

 

アリスさんから聞いた話だと。昔はプレシア・テスタロッサの使い魔だったらしく。

 

エングレイブ傭兵団に偶然、拾われて。今ではノワールくんの使い魔さんです。

 

そんなアリスさんは、フェイトちゃんはもちろん。アルフさん達の先生であり、家族だったようです。

 

アリスさんは抱きついて泣いているアルフさんの頭をゆっくりと撫でながら。

わたし達に気を使ってか。ゆっくりと離れた位置に向って移動しています。

 

 

「・・・・(ササッ)」

 

「どこいくの?ノワールくん」

 

ドサクサに紛れて逃げようとした。ノワールくんの襟を掴みます

 

「・・・」

 

「フェイトちゃんはノワールくんやわたしに会いたくて来てくれたんだよ?

 なんで逃げようとするの?」

 

そう、問いただすと。「フンッと」鼻を鳴らして腕を組んでその場に仁王立ちで立ち止まりました。

 

「逃げないから離してくれ」

 

案外、ノワールくんはこういう時、嘘はないので。素直に離しました

 

「はぁ・・・話があるんだろう?さっさと済ませろ」

 

「う、うん。でも、ノワールくんも後でちゃんとフェイトちゃんと話してよ」

 

「さあな」

 

「ノワール・・・」

 

わたし達の会話を聞いていたフェイトちゃんが寂しそうな顔をしています。

 

 

「大丈夫だよフェイトちゃん。ノワールくんはフェイトちゃんのこと大好きだから。

 きっと、お話してくれるよ。それでね?わたしもフェイトちゃんとお話したいんだ」

 

「・・・ありがとう。わたしも返事を返したかったから。なのはに」

 

「お返事ってもしかして・・・」

 

もう、いろいろあって結構前に伝えた思い。

 

「うん、友達の返事。こんなわたしで良かったら友達になってくれないかな?なのは

 でも、どうやったら友達ってなれるのか。わたしよく分からなくて・・・それで」

 

「うんっ!うんうん!それは簡単だよ。名前を呼んで?

 貴女とか君とかじゃなくて。相手の目を見て名前を呼ぶの。フェイトちゃん!」

 

フェイトちゃんの手を取って瞳をを見つめ名前を呼ぶと。フェイトちゃんもしっかりとわたしの目を見つめて呟きます

 

「なのは」

 

「うんっ!フェイトちゃん!」

 

長い道のりだったけど。やっとフェイトちゃんと友達になれた。

今のフェイトちゃんの瞳は前に見た寂しげな目ではなく。とても嬉しそうで暖かだった。

 

「やっと、友達になれたけど。しばらく会えなくなる。ごめんね」

 

「ううん、でもまた会えるんだよね?」

 

「そうだね。絶対なのはに会いに来る。ノワールにも会いたいし」

 

そうフェイトちゃんの言葉が聞えたのか。すぐ後ろに居るノワールくんの肩が一瞬、震えた

 

「・・・そっか。あ、これ」

 

なにか絆を繋ぐ物を渡したくて。咄嗟に、頭に結んでいた桃色のリボンを解きます。

 

「あ、じゃあわたしも」

 

フェイトちゃんも、わたしと同じように黒色のリボンを解きます

 

「絶対、また会おうね」

「うん、必ず会いに来る」

 

左右の左手と右手をフェイトちゃんの両手と合わせ。リボンを交換します。

 

そして、フェイトちゃんの視線がわたしの後ろに居た。ノワールくんへ映ります

 

 

「ノワール・・・」

 

 

 

 

 

 

 

なのはside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ノワール・・・」

 

フェイトの俺を呼ぶ声が聞えて思わず身を竦ませてしまう。

 

「ごめんね。わたし、ずっとノワールに迷惑を掛けちゃって。わたしの事嫌いになったよね?」

 

「違う・・・。そんなこと、思ってない」

 

なんで、こいつは何時も自分が悪いと勝手に解釈するんだ。

 

悪いのは俺だ。一人だけ自由の身になって、のうのうと生きて行けるようになってしまった。

 

フェイトは裁判に掛けられる。皆は軽い処罰で済むと言っているが。俺は信用していない。

 

アレだけの事件で、軽い刑が降りるほど管理局は甘くは無いはずだ。

 

今さらどうやってフェイトに向き合えばいいか。俺には分からない。

 

そんな事も気にせずにフェイトが俺の正面に回り。しっかりと俺の目を見て言葉を続ける。

 

「ノワール。わたし、ずっと伝えたいことがあったんだ」

 

そう言うとフェイトは徐に俺の頬に両手を当てて顔の正面を自分に向かせ。そのまま...

 

《チュ》

 

「んんッ!?」

 

「んっ..」

 

「ふぇ!?」

 

視界いっぱいにフェイトの顔があり。唇には湿った、柔らな感触が伝わって

フェイトの匂いが入って来た。短い数秒ではあるが。フェイトからキスされた。

 

唇を離すと顔を真っ赤にしたフェイトが一歩後ろへと下がり。呟く

 

「んっ・・・これがわたしの気持ち。ノワール、大好きだよ」

 

「あ、あああ・・・」

 

さようなら俺のファーストキス・・・じゃなくて!

 

「行き成りなにするんだフェイト!」

 

「わッ!?」

 

年齢的にまだ、恋は・・・いやいや!確かにこの年なら好きな子が出来ても不思議じゃないが

行き成りのキス後に告白はいかがなものなんだ!?

 

なのはなんか目を丸くして固まってしまっている。

 

「なんで、キスなんか」

 

「ごめんなさい!エイミィさんが好きな相手にだったらこうした方が手っ取り早いって」

 

あの茶髪局員か!フェイトに入らん知恵を教えたのは!!

 

「いやだった?」

 

「そういう事を言ってるんじゃない!」

 

 

フェイトにそう思われるのは嫌ではないが。

 

 

「ご、ごめんねノワール。それに貴方には残せるものってなかったから・・・。

 急にこんなことしたら困るって分かってたけど。ど、どうしても、して・・・措きたくて・・・・」

 

シュンとフェイトが落ち込んで行き。目には涙が溜まり始めていた。

やや、遠くで見ているクロノ達の冷たい視線が刺さる。

 

 

「べ、別に嫌な分けじゃない。だけど俺には、フェイトの気持ちを受け取る資格なんてない」

 

 

犯罪者であり。日向を歩ける身分にはされたが。人を数え切れないほど殺して来た俺に人を愛する資格があるのか?

それに、フェイトに対しては余計に罪悪感がある。

フェイトは裁判で裁かれるかも知れないのに。俺だけ自由の身になってしまって・・・。

 

 

「ノワールの考えてること大体わかるよ?でも、わたしにはそんなの関係ない。

 わたしはただ、自分の気持ちに素直になっただけ。あの時から自分を始めることにしたから」

 

「フェイト・・・」

 

どうやら俺が思っているよりフェイトは大きく成長しているようだ。

 

「だから自分を責めないで。わたしは平気だから。きっとまたすぐに会えるから・・・」

 

「・・・ああ、ありがとうな。フェイト」

 

すぐ目の前にいるフェイトの頭に手を伸ばして撫るとフェイトが泣きながら抱きついて来て。

互いに言葉は無く。泣いているフェイトを抱きしめた。

 

ただ、俺にはフェイトの気持ちを受け止めるすべは無かった。

 

お礼の言葉を掛けて、結局は誤魔化してしまう。

フェイトもしっかりした答えは望んでいないのかもしれないが。俺は....最低だ。

 

 

 

 

 

 

 

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ハーレム物の主人公としてはひどい鈍感でもなく。また、愛を素直に受け止めることも出来ず

自己嫌悪に陥るやっかいな人物です。面倒な奴ですがよければこれからも見守ってあげてください。

 

 

 

次回、黒猫は眠れない(安眠という意味で)

 

 

 

※読んでくれてありがとうございます!感想などなどはお気軽に!

 

 

※誤字脱字などの指摘もどんどんお願いします。

 

 

※また誤字脱字や妙な言い回しなど見つけ次第修正しますが特に物語りに大きな影響が無い限り報告等は致しませんのであしからず。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
神様などに一切会わずに特典もなくリリカルなのはの世界へ転生した主人公。原作知識を持っていた筈が生まれ育った厳しい環境の為にそのことを忘れてしまい。知らず知らずの内に原作に介入してしまう、そんな魔導師の物語です。 ※物語初頭などはシリアス成分が多めですが物語が進むにつれて皆無に近くなります。 ※またハーレム要素及び男の娘などの要素も含みます。さらにチートなどはありません。 初めて読む方はプロローグからお願いします。
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コメント
Asでは、はやてに惚れられるんですね、わかります(匿名希望)
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