特務戦隊 Lパワード! 第2話 指令:ヒーローショー会場のちびっ子たちを守れ!
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(優楽園遊園地 特設会場・昼)

 

 ワイワイ キャッキャッ

 

ナレーションのおねーさん「さぁ、ちびっ子のみんなぁ〜、元気良く名前を呼んでね〜、じゃあ、行くよ!」

 

ちびっ子達&ナレーションのおねーさん「えるパワード〜!」

 

 シ〜ン

 

ナレーションのおねーさん「あ、あれ? どうしたのでしょう? ヒーローが出てきません!」

 

???の声「今日のこの会場は、我々が占拠する!」

女の子「きゃあああ!」

???の小声「親御さん、お約束有り難うございます」

親御さん「いえいえ」

 

 先頭の黒い戦闘員が、観客席の通路から入ってきて、お約束の女の子を一人抱えて、会場のステージ中央までやってきた。

 

ワルイダー(役者)「ハ!ハ!ハ! Lパワード! 今日は我々が先手を取ったぞ! しかも人質付きだ! 出て来れまい!」

ナレーションのおねーさん「ああ! どうしましょう! 悪の組織が先に出てきて、女の子が掴まってしまいました! Lパワード!助けて!」

ワルイダー(役者)「ハ!ハ!ハ!」

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(ステージの袖)

 

マスタールカ「なんで“本物のヒーロー”が、ヒーローショーのバイトしなくちゃいけないのよ・・・・」

ハニィリリィ「しかも、せっかくの日曜日で、喫茶店の定休日に・・・。メイコさん、どういうマネージメントしてるのよ・・・」

ガンマンエル「僕はヒーローショー好きだからワクワクしてますけど。皆さんは厳しいですよね・・・」

ヒーリングミク「武器を使えないし、戦っているフリのお遊戯ミクけどね」

アイスカイト「オレの自前のマフラーパンツスーツ、ナレーションのおねーさんに断られて、支給品になったよ・・・。せっかくちびっ子達にオレの美しさを教えてやろうと思ったのに・・・」

ハニィリリィ「あー、それだけは助かったみたいね」

マスタールカ「さて、そろそろミキさんの出番ね。このステージの“仕掛け”だしね。確かそれが合図だったわね」

ガンマンエル「ワクワクしますよ!」

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(ステージ)

 

ワルナノヨ「ワルイダー様、人質は私めがしっかりと守っておきます」

ワルイダー「そうか。では、人質を頼むぞ!」

 

 ワルイダーは戦闘員へ、人質を女性幹部ワルナノヨへ渡すように命令した。無事、人質はワルナノヨに渡った。

 

ワルナノヨ「ハ!ハ!ハ! うかつだったな! ワルイダー!」

ワルイダー「何?・・・・もしかして、お前は!」

 

 バッ!

 

 ワルナノヨはマントをひるがえした! そしてそこには、人質を保護した“ミキ”が立っていた。

 

ナレーションのおねーさん「あああっと! なんとLパワードの“ミキ”さんが、“ワルナノヨ“に変装していたのだ〜!」

ミキ「ナレーションのおねーさん! 会場のみんな! 人質は私が無事保護したわ! みんなで“Lパワード”を呼んでね!」

 

 ミキは女の子を抱えて、観客席の通路を通り、先ほどの親御さんに女の子をかえした。

 

女の子「ぐすっ」

ミキ「ご協力、有り難うございます」

親御さん「いえいえ。せっかく大人気のこの役になれたのに、この子、泣いちゃって。すみません」

 

ナレーションのおねーさん「さぁ! みんな! 今度こそ、Lパワードを呼びましょう! さぁ、行くよ! せーの!」

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 その時、ステージ中央に黒い球体が現れ、何人か出てきた後、球体は消えてしまった。

 

シテヤンヨ「ヤンヨー!」

ガクポ「おい、スウィート・アン、ホントにここに反応があったでござるか??」

怪人スウィート・アン「スウィーーーーーーーーート!」

メグポ「あったみたいね」

ガクポ「しかし、弟君の年齢から考えて、ちょっとここは“ちびっ子過ぎる”場所でござるよ?」

メグポ「あら? 確かあの方、こういうの好きだったはずだけど?」

 

 ワルイダーや戦闘員達“役者連中”はオロオロしていた。まさか“本物の悪者”が来てしまうとは思ってなかったのだ。

 

???「待て!」

ガクポ「何やつ!」

 

 舞台の袖から、いつものヒーロー5人が颯爽と現れた!

 

マスタールカ「Lパワード、参上! 現場の問題で爆発演出と各人の紹介は省略!」

 

 コケコケコケコケ

 

 残りの4人はこけてしまった。

 

ガンマンエル「マスタールカさん? ここは見せ場ですよ??」

アイスカイト「そうだ! ここで目立たなかったら、役得にならんぞ!?」

マスタールカ「仕方ないでしょ! 役者の方々とナレーションのおねーさんと会場の観客の避難の方が先です! ミキさん! 誘導をお願いね!」

 

 会場の観客席の方から、ミキが答えた。

 

ミキ「はい! こちらは大丈夫です! さぁ、皆さん、落ち着いて出口の方へ!」

ナレーションのおねーさん「(さすが本職)、は、はい! 皆さん、落ち着いて移動して下さい!」

ワルイダー「まさか、本物が出て来ちゃうとは・・・」

 

 ダッダッダッ

 

 ようやく会場には、ガクポ達とLパワードの面々だけになった。

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スウィート・アン「スウィート?」

ガクポ「ううむ。まだ反応は消えてないでござるか。避難した連中は遠くには行ってないようでござるな」

メグポ「じゃあ、“お笑い戦隊”をさっさと片付けて、追いかけましょう!」

マスタールカ「“特務戦隊”よ!!!!」

ガクポ「どっちでもいいでござるよ! それにここではさすがに、ご自慢の“銃”は使えまい! どうするでござる? Lパワード!」

 

マスタールカ「ふっふっふっ、こちらの武器は銃だけではないのだよ、明智君!」

ガクポ「明智君じゃないでござる!」

マスタールカ「さぁ、みんな! 私の“レンキソード”にパーツをセットして!」

みんな「おお!」

 

 カチャ カチャ

 

 皆はマスタールカの近くに集まり、前とは別のパーツをマスタールカが持っていた日本刀“レンキソード”に合体させていった!

 

ガクポ「ええい! こざかしい! 行け! スウィート・アン!」

スウィート・アン「スウィーーーーーーーート!!!!」

 

 怪人は真っ直ぐにLパワードに向かっていった! ステージは狭いので、すぐにLパワードの所までたどり着いた!

 

マスタールカ「“飛んで火にいる夏の虫“とはこの事だ! 必殺! ダンシングソード!!!!」

 

 ズバッ! ズバッ!

 

 マスタールカが持っていた合体剣の剣先が5色の残像を残しながら、高速で怪人の体を何度も斬りつけていった! 右から左へ! 左から右へ!

 

スウィート・アン「ス・・・・スウィーーーーート!!!!」

 

 ボカーーーーーーン!!!!

 

 怪人は、いつものように爆発し、消えてなくなった。

 

ガクポ「えええい、またしてもやられたでござるか・・・」

メグポ「兄上、今日も撤退しましょう」

ガクポ「“も”っていうなでござる。ええい! 撤退!」

 

 ドロン!!

 

 大きな煙幕が現れた後、ガクポ達はいなくなってしまった。

 

マスタールカ「ふぅ。今日もミッション・・・って、今、本当は“バイト”中だったわよね!?」

ガンマンエル「今日の扱い、どうなるんだろ・・・・」

 

 そこへ誘導を会場の関係者に任せてミキが戻ってきた。

 

ミキ「皆さん、残念ながら今日のステージは全部キャンセル扱いになってしまいました。もう帰っていいそうなので、基地に帰りましょう」

 

ハニィリリィ「ああああ、なんかもの凄く嫌な予感がする・・・」

 

 こうして、Lパワードの面々は、駐車場に停めてあった専用マシンに乗り込み、基地に帰っていった。

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(Lパワード基地)

 

メイコ「えーーーーーーー、今回はツイてなかったようね。苦情は来てないけど、ステージ全部がキャンセルになっちゃったから、今日のバイト代、払えないって・・・・」

ミキ「駐車料金は払っておきました」

ハニィリリィ「やっぱり・・・・・」

マスタールカ「ちょ! だって! ステージで怪人を倒して、安全を守ったでしょ!」

メイコ「私たちの行動は、営利目的ではないの。だから、安全確保しても、謝礼はもらえないのよ」

マスタールカ「ううう、わかっていたものの、現実は厳しいなぁ〜・・・」

ガンマンエル「ちぇ! せっかく楽しみにしてたヒーローショーだったのに・・・」

ハニィリリィ「タダ働きか・・・」

ヒーリングミク「あいつら、もう許さないミク!」

アイスカイト「やっぱり、自前のマフラースーツでなかったからいけなかったんだ!」

 

他、6人「違うって」

 

メイコ「ということで、お疲れの所悪いけど、今日の手当分、喫茶店の方で稼いで下さいな。臨時営業でいいから」

マスタールカ「あああああ。せっかくの日曜日が・・・・」

 

 こうして、5人は更衣室で着替えて、喫茶店の方へ向かったのだった。

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(喫茶“LEO”店内)

 

 ガラーーーン

 

エル「・・・そりゃそうだよね。今日、定休日で、いつもの人たち、来てないし」

ルカ「これでどうやって稼げっての!」

 

 しかし、どういう訳か、ドアが開いた。

 

 カランコロン♪

 

エル「え?? い、いらっしゃいませ・・・」

ルカ「いらっしゃいませ・・・が、学歩さん???」

学歩「今日は、いつものお客さん、いないんですね」

ルカ「ええ。今日は本来は定休日なんですが、事情で臨時営業してます。だから知っている常連さんは来てないんですよ」

学歩「そうですか・・・。ところで、今日、ここ、これから“貸し切り“に出来ますか?」

エル「え? “貸し切り”? ええ、まぁ予約も入ってないし、たぶんこれ以降、お客さん来ないと思うし」

めぐみ「実はね、お兄ちゃん、今日大学の研究室(本当は宇宙船のリンの所だが)で、もの凄く怒られて、それでここで“ぱーっと”憂さを晴らしたい、ってそれで来たんですよ」

リリィ「ありゃ。でも、ここ、お酒置いてないよ? ジュースならあるけど」

めぐみ「あ、大丈夫です。お兄ちゃん、グレープジュースで酔えるから」

ルカ「す、すごいですね」

学歩「そ、それで物は相談なんですが、ある程度、料理とか飲み物とか用意できたら、皆さんにも参加して欲しいのですよ。みんなでぱーっとやりたいんです。あ、費用はこっち持ちにしますから」

ルカ「え!? 私たちもですか??」

エル「お客さんの誘いとはいえ、こちらは営業側ですから・・・」

学歩「そこをお願いします!」

エル「うーーん・・・」

ミク「やりましょうよ、私たちも今日は嫌なこともあったし〜」

リリィ「そうですよ、どうせならみんなでやった方が楽しいですよ」

エル「・・・・わかりました。私たちも参加しますけど、さすがに全額そちら持ちって訳にもいきません。費用は半額にしますよ。半分こちらが持ちます」

学歩「あ! ありがとうございます! じゃあ、リリィさん、すぐ出来て、好みの物で良いので、ざざっと作ってください。それからパーティしましょう!」

ルカ「いいのかなぁ・・・」

 

 こうしてルカは扉の外に、“本日貸し切り中”の札をかけ、リリィは茄子中心の料理を人数分ざざっと作って皿に盛り、エルは普通のジュースと学歩用のグレープジュースを用意し、ミクとルカが給仕し、海斗と学歩とめぐみは、パーティみたいにテーブルにパーティ用のクロスを貼って、みんなで準備した。

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(打ち上げパーティ??)

 

全員「かんぱーーーーい!」

 

 ごくごくごく

 

学歩「ふぅ〜、う〜、五臓六腑に染み渡る〜。美味しいグレープジュースですね!」

エル「有り難うございます。私どもも、ひさびさに楽しませて頂きます」

めぐみ「エルさん、今日は無礼講で行きましょうよ」

エル「いえいえ、最低限の礼節は守らないと行けませんから」

 

ルカ「ふ〜、全く今日は臨時のお手伝い、潰されちゃうし・・・」

 

 落ち着いたルカは、つい、ホンネが出てしまった。とはいえ、さすがに“そのまま”ではなかったのだが。

 

学歩「あれ? 今日、定休日なのにお手伝いがあったんですか?」

ルカ「はい。ちょっと用事があって、みんなで手伝いに行ったんですが、変な連中が舞い込んできて、現場は大荒れ。結局中止になっちゃったんです」

リリィ「まぁそれで、お手伝いのお礼もなくなっちゃったし、今日は徒労に終わったんですよ。仕方ないから、ここを臨時営業にしたんです」

学歩「ひどいですね! そいつら!」

ルカ「全くです。ごくごく」

 

学歩「うぃ〜、実はですね、私、今日、上司・・・まぁ研究室の偉い人から、大目玉喰らいましてね。なんか“ぱーっと”やりたくなって、ムリにお願いした訳なんです。全く、リン教授のヤツ・・・・・」

めぐみ「お兄ちゃん!」

学歩「あ、リンって、その私の上司の名前でね。全く、女性なのに・・・。部下全員で“イラリン“って影で呼んでます。短気でもう・・・」

エル「い、いたた・・・なんだ? 急に頭が痛く・・・・いててて・・・」

ルカ「エルさん、大丈夫ですか?」

エル「お客さん、みんな、ごめんなさい。ちょっと頭痛がひどいので、休憩室で休ませて貰います。すいません」

学歩「? いえいえ。お疲れなんだと思います。ゆっくりお休みになってください」

エル「有り難うございます。では」

 

 こうして、頭痛がひどくなったエルは退席し、休憩室のソファで休むことにした。

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(休憩室)

 

 エルはソファで横になっていた。

 

エル「いたた・・・。今日は別に何もなかったのに、学歩さんの話を聞いたら急に・・・。疲れているのかも。ちょっと休むことにするか」

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(パーティ会場・終盤)

 

ルカ「ありゃ〜、学歩さんも大変なんですね」

学歩「そうなんですよ、ルカさん!」

 

 サッ

 

ルカ「!」

 

 学歩はグレープジュースでかなり酔っていた。そのため、なんの躊躇もなく、ルカの肩に手を回して、肩を組んだ。

 

めぐみ「(お兄ちゃん!)」

 

学歩「解ってくれるのは、めぐみとルカさんだけですよ!」

ルカ「あの・・・あの・・・」

 

 これはまずいと思っためぐみは、学歩の手をルカの肩からつまんでどけた。そして、皆に向かって喋ることにした。

 

めぐみ「えっと、お兄ちゃんもかなり酔ってしまったようですし、宴もたけなわなので、まことに勝手ながら、これでお開きにしたいと思います」

学歩「うぃ〜」

 

 ルカは真っ赤になって、縮こまっていた。リリィが代わりに時計を見て、うなづいた

 

リリィ「そうですね。こちらの洗い物とか片づけの時間を考えると、ちょうどいいですね」

 

めぐみ「それでは、お会計をしますが、あの、私たちのお片づけは・・・」

ミク「ああ、いいですよ。こちらで全部やっておきますから」

めぐみ「それでは・・・」

 

 ミクがレジで計算して、めぐみが支払い、学歩を起こした。

 

めぐみ「あのお兄ちゃん、こんな状態なので、私がしめさせていただきます。今日は無理を言ってパーティをさせていただき、本当に有り難うございました! とっても楽しかったです! それでは今日はこの辺で」

 

リリィ「今日は楽しかったよ! またね〜♪」

ミク「有り難う!」

海斗「どうもでした!」

エル「いたた、有り難うございました」

ルカ「・・・・有り難うございました・・・」

 

 こうして酔っぱらってフラフラの学歩とめぐみは、店の外に出て、近くの自販機の前に移動した。

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(自販機前)

 

 ガチャン ゴロゴロ

 

めぐみ「はい、スポーツドリンク」

学歩「うぃ〜、ありがとさん。ごくごく」

めぐみ「一応今の状態で言って置くけど、お兄ちゃん、ルカさんに軽いセクハラしたよ」

 

 ゴトン・・・・

 

 学歩はスポーツドリンクのペットボトルを地面に落としてしまった。

 

学歩「ぇ・・・・マジ?」

めぐみ「マジです。本人の同意無しで、肩組んだよ。危なくそれ以上になりそうだったし、時間も時間だったから、パーティをうち切ったのよ」

学歩「す・・すまん・・。今度あそこに行く機会があったら、ルカさんに謝っておくよ」

めぐみ「そうしてよね。まぁ、慣れというか、私たちの素性が、あの人達のような“一般市民”にカミングアウトする事は無かったからいいけど、“リン”って名前は出しちゃったわね。お兄ちゃんの教授って事になっているから良かったけど」

学歩「何か変わったことはあったか?」

めぐみ「別に反応は・・・・あ、その発言の途中で、エルさんが頭痛になって、パーティを抜けたわ。最後は戻ってきたけど」

学歩「そっか。まぁ臨時営業で疲れていたんだろう。パーティなんてやっちゃって、申し訳なかったかな」

めぐみ「いえ、みんな楽しそうだったわよ」

学歩「とにかく今度行くときは、なにかお礼を持っていった方がいいな」

めぐみ「そうね。とにかく、今日はもう帰りましょう」

学歩「そうだな」

 

 こうして、二人は自分たちの地球での生活場所であるアパートに帰っていった。

 

***

 

(喫茶“LEO”の店内)

 

 おおかた片づけは終わっていた。全員、楽しかったのか上機嫌だった。

 

ルカ「・・・・・学歩さん・・・・・」

リリィ「ありゃー、ルカ、惚れちゃったか?」

ルカ「そ! そんなこと・・・・」

ミク「あるもん、ミクね」

ルカ「・・・・・・」

リリィ「そっか。ルカは“押しの強い男性”に弱いのか〜。なんか学歩さんも気があるみたいだし、こりゃ今度セッティングしないとね」

ルカ「もぅ!・・ところで、エル、大丈夫?」

エル「あ、ああ。大丈夫。なんか学歩さんの話の途中で頭痛がひどくなって」

海斗「そういえば、“リン教授”って言葉に、随分反応していたけど、エルは“短気でツンツン上司”が好きなのか?」

エル「いや、それはない。むしろ苦手だ。しかし、何故か反応したんだよね」

ルカ「不思議なこともあるのね。まぁいいや、とにかく片付け終わったら、帰りましょう」

エル「その方がいいね」

 

 程なくして5人は片づけを終え、基地に帰ったのだった。

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(優楽園遊園地 特設会場・真夜中)

 

 怪人スウィート・アンに付けられていた“反応マシン”は、それだけ単独に壊されずに会場に転がっていたのだった。全員気づかなかったのだが、あのあと、分析を続けていたのだ。

 

反応マシン「ピピ・・・、対象者の分析終了。観客には対象者は存在せず・・・対象者は、ステージ上の誰か・・・・。ピピ・・・ピ・・・」

 

 分析が終わったマシンはバッテリーがなくなってしまって、止まってしまった。

 

(続く)

 

CAST

 

ルカ(マスタールカ):巡音ルカ

エル(ガンマンエル):???

リリィ(ハニィリリィ):Lily

ミク(ヒーリングミク):初音ミク

海斗(アイスカイト):KAITO

メイコ(カイザーメイコ):MEIKO

ミキ:miki

 

暗黒大帝リン:鏡音リン

学歩(ガクポ):神威がくぽ

めぐみ(メグポ):GUMI

VY1:VY1

怪人スウィート・アン:SWEET・ANN

下っ端隊員“シテヤンヨ”:シテヤンヨ

 

観客、ナレーションのおねーさん、その他:エキストラの皆さん

説明
○ボーカロイド小説シリーズ第12作目の” 特務戦隊 Lパワード!“シリーズの第2話です。
○今回は戦隊モノです。
○ギャグあり、涙あり、ワクワクありの、戦隊モノの王道をボカロ達に演じて貰いました。
○まぁ、今回もカイトにーさんは、ギャグ要因で不憫な役なんですけどね・・・。
○Lパワードの“L”が何を意味するのか? お楽しみに。

☆今回はヒーローショーのバイトです。戦隊も大変です。
☆少しずつ、エルの事がわかってきた感じですね。
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タグ
Vocaloid 巡音ルカ 鏡音リン Lily KAITO 初音ミク MEIKO インタネボカロ AHSボカロ 海外組 

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