IS 2体の魔神皇帝
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一夏(まだ大丈夫みたいだな・・・箒は?)

 

箒(私もだ。だが10年は持たないだろう)

 

一夏(カイザーとスカルカイザーが自動的に再生と強化の魔神パワーを使っていたから助かったな)

 

箒(せめて子供は産みたいな・・・)

 

一夏(なんか言ったか?)

 

箒(い、いや。何でもない/////)

 

一夏(ならいいけどな)

 

一夏と箒は起きてからラウラを起こさないよう小声で会話をしていた。

内容は残りの寿命に関してだった。

十蔵や弓、3博士達の健康診断の結果、一夏は昔の薬物強化のせいで、

箒は父親が幼い箒に無理をさせ過ぎ、結果として二十数年しか生きられないほどに二人をボロボロにしていたのだ。

十蔵は黙っていても2人の為にならないと判断し、この結果を夕食の後に話したのだ。

彼自身、愛する孫と孫同然に可愛がってきた2人がもう長くないと悟ると自分の無力さに嘆いた。

しかし諦めず、なんとか長生きさせようと様々な試みをしている。

 

一夏(まぁジジィが出来るだけ長生きさせてくれるさ。でも後20年も生きられるかどうかって所だな)

 

箒(・・・そうだな)

 

一夏と箒自身、何事にも限界があると悟っていたが

なら限界まで行き続ける事で自分たちが生きていた証を残そうと決めてた。

 

箒(い、一夏。こんな時になんだが)

 

一夏(ん?)

 

箒(一夏は私の事を好きだと言ってくれたな)

 

一夏(あぁ。それは今も変わらない)

 

箒(わ、私は・・・)

 

一夏は黙って箒を見つめる。

 

箒(私も一夏が好きだ。大好きなんだ。だから私は・・・一夏の恋人になる////)

 

一夏「っしゃぁ!」

 

ラウラ「ん〜?」

 

箒「い、一夏!!」

 

突然大声を上げた一夏に反応してラウラは寝ぼけながらも起き上がり、箒は慌てる。しかし・・・

 

ラウラ「おやすみなさい・・・」バタッ

 

一夏「寝たな」

 

箒「あ、あぁ」

 

またねてしまったラウラ。箒は顔を真っ赤にしながらも一夏に答えた。

 

ラウラ(お二人の邪魔をするわけにはいきません)

 

一夏(って思ってるんだろうが・・・まぁありがたいけど)

 

ラウラは寝てはおらず、それに気がついていながら妹の気遣いに感謝した一夏だった。

現在午前6時40分。朝食は7時からだ。

一夏は着替えると寝た振りをしていたラウラを起こす振りをして部屋を出た。

箒とラウラも着替えて部屋を出て食堂へ向う。

 

弾「お〜お三方おはよ〜さん」

 

一夏「はぁ〜・・・」

 

箒「はぁ〜・・・」

 

ラウラ「朝最初に会ったのが弾か・・・」

 

弾「な、何なんだよ・・・」

 

3人「朝弾に最初に会うと其の日は碌な事がない」

 

弾は目を点にして固まり動かなくなった。3人はそんな弾を放置して食堂へ急いだ。

そして食事を済ませてからラウラ達はISスーツを着て一夏と箒はコートを着て研究所の訓練スペースへ来ていた。

一般生徒達は真耶が指導し、千冬は専用機持ちを受け持った。束は補佐として千冬と真耶をバックアップする。

 

千冬「よし。五反田以外は砂地での歩行訓練はやっているか?」

 

弾以外が頷く。其の時だった。

 

ドーーーーーン!!!

 

何かが近くに墜落してきた。一夏が素早く動いて確認すると・・・

 

一夏「Z?」

 

千冬「なに!?」

 

マジンガーZがボロボロの状態で横たわっていた。

装備されていたジェットスクランダーは翼が折られていてまともに飛行できない状態だ。

 

十蔵「どうした一夏!?千冬!?む?Zだと・・・」

 

ボロボロのZをみて十蔵は驚く。

 

十蔵「一夏、Zを格納庫へ。パイロットが乗っているようじゃ」

 

一夏「わかった」

 

弓「医療班を格納庫へ急がせました」

 

十蔵「うむ」

 

格納庫へZを持って行き、展開を解除すると千冬とそっくりの女の子が倒れこんだ。

 

千冬「な!?」

 

一夏「・・・」

 

千冬は驚いたが一夏は殆ど無反応でそのまま担架にその女の子を乗せた。

其の日の訓練は中止され、研究所内の見学の後、自由行動となった。

一夏と箒は治療室へ運ばれた女の子の面倒を見ていた。

 

箒「一夏、この子の事を知っているのか?」

 

一夏「・・・あぁ」

 

箒「この子は一体・・・」

 

一夏「姉貴や俺の妹だ。父親は唯一姉貴と同じだ。外見がここまでそっくりとは思わなかったけどな」

 

千冬もやって来た。そして一夏から先程箒に話した内容を聞くと何故か突然泣き始めた。

しかし一夏は部屋から出て行ってしまった。箒も如何して良いか解らず部屋を出て行く。

 

千冬(気を使わせてしまったか・・・)

 

千冬は以前から妹が二人いるらしいと聞いていた。

そのうちの一人がラウラだということは彼女が転校してきてから知ったがこの少女の事は名前しか知らなかった。

 

千冬「マドカ・・・」

 

マドカと呼ばれた少女は一夏の産まれた後直ぐに母親が出産した。

一夏は人工子宮から生まれたがマドカは千冬と同じく母親から普通に生まれた子だ。

しかしDrヘルが母を殺し、マドカはどうやらあしゅら男爵に育てられたようだ。

千冬は少なからずあしゅらに感謝した。理由は洗脳手術を施されていなかった事だ。

 

千冬「・・・」

 

そのまま千冬はマドカが目を覚ますのを待った。

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其の頃、太平洋に浮かぶ不気味な人工島、地獄島では・・・

 

Drヘル「そうか、Zを奪われたか・・・」

 

あしゅら「「はっ!このあしゅら一生の不覚に御座います」」

 

王座の間のような場所では上座に座っている老人にあしゅらが土下座をしてた。この老人がDrヘルである。

 

Drヘル「よい。Zはもう研究し尽くした。これでより強力な機械獣を製作可能になった。それにアレも完成に近づいた」

 

Drヘルはそれほど気にしていないようだ。

 

あしゅら「「重ね重ね申し訳ありません。それとDrヘル」」

 

Drヘル「なんだ、あしゅらよ?」

 

あしゅら(女)「私の育てたあの子供がZを持ち出し逃げた事等の責任を取りたいのです」

 

Drヘル「その事は不問にしたはずだが?」

 

しかしあしゅらは構わず続ける。

 

あしゅら(男)「いえ、今まで何体もの機械獣を破壊されてきた罪もありますゆえ・・・」

 

Drヘル「そうか・・・それで如何するつもりじゃ?」

 

あしゅら「「この私を例の最強合体機械獣に組み込んでもらいたいのです」」

 

Drヘル「ならん!そうすれば貴様の体は・・・」

 

Drヘルは身を乗り出してあしゅらを止めるがあしゅらは首を横に振る。

 

あしゅら(男)「洗脳手術を施した者達ではどうしても反応が鈍いのはお分かりのはず・・・」

 

あしゅら(女)「だからこそ、Drヘルの為に私はこの体を差し出すのです」

 

Drヘル「わかった!あしゅらよ!貴様の想い、このワシの胸に届いたぞ・・・では着いて来い」

 

あしゅら((マドカ・・・本来の家族の下で幸せにな))

 

じっさいマドカにZを渡して逃がしたのはあしゅらだった。

このままではDrヘルの洗脳手術を受けてしまうだろうと考え、それでは可哀そうだとも思った。

だがら逃がしたのだ。そしてそれを詫びる為、機械獣の頭脳となりカイザー達を倒すと決めたのだ。

しかし色々矛盾しているが・・・彼(彼女?)の最後の親心のような物だったのかもしれない。

 

Drヘル「しかし貴様を機械獣に組み込むのには時間が掛かる。なにか奴等の目を逸らせぬものか・・・」

 

あしゅら(女)「ご安心下さいDrヘル」

 

あしゅら(男)「すでに手は打ってあります。クロコダイバーO1を使い、地下から光子力研究所を襲わせます」

 

Drヘル「おぉ」

 

あしゅら「「さらにアメリカとイスラエルの共同開発した「銀の福音」をバードスの杖の制御下に置きました。

      これで奴等の戦力を分断するだけでなく此方への目を逸らす事が可能です」」

 

Drヘル「よくやった!あしゅらよ!!者共、あしゅらの機械獣への

     組み込み作業を始めよ!ワシは「銀の福音」で光子力研究所を攻撃する!」

 

鉄仮面の者達があしゅらを連れて行き、Drヘルは福音をモニターに写す

 

Drヘル「さて・・・これからじゃな」

 

Drヘルはモニター前のコンソールを操作し始めた。

 

Drヘル「あしゅらの組み込みは・・・半年ほど掛かるじゃろう・・・

     試験運用やら何やらがあるから稼動は来年の4月以降じゃな。

     重力炉やグラビトンリアクターの試験でアレも直ぐには使えぬ・・・

     暫くは何も出来ぬか・・・まぁちょくちょく機械獣を送り込んでくれるわ」

 

クククと悪役らしく笑うDrヘル。

 

Drヘル「さてプログラムの書き換えを始めるか。明日には光子力研究所を攻撃し

     破壊してくれようぞ。そして世界制服を本格的に開始してくれるわ」

 

4時間ほどするとマドカが目を覚ました。十蔵が色々と尋問の様な物で色々と聞いたが全て素直に答えた。

そして害意がないことがわかると千冬や一夏と対面した。

 

マドカ「お姉とお兄?」

 

一夏「あぁ。なんで此処に来た?」

 

マドカ「マドカはあしゅらに逃がされた」

 

一夏「アイツに?」

 

マドカ「ん・・・マドカ如何なる?」

 

千冬「私達と本当の家族になっただけだ。何も無い」

 

マドカ「ん、よかった」

 

其の時マドカの腹の虫が鳴く。

 

一夏「食堂行くか」

 

マドカ「ご飯・・・(ジュルリ)」 

 

マドカを連れて食堂へ行くと弾達も食事をしていた。

弾達はマドカを見て少し驚いたが千冬と姉妹だからと聞き、納得して食事を再開した。

あとから箒と束もやって来てマドカと箒は一夏の両隣に座る。

 

マドカ「・・・誰?」

 

箒「私か?私は篠ノ之箒だ」

 

マドカ「箒姉?」

 

箒「好きに呼べ」

 

マドカ「ん」

 

食事が運ばれてくると一夏とマドカは大食いを始めた。一夏は何時もの量だがマドカはその5割増を平らげた。

 

マドカ「お腹一杯」

 

一夏「ご馳走さん」

 

箒「ご馳走様」

 

千冬「一夏とマドカは良く食うな・・・」

 

束「束さんもビックリだ・・・」

 

千冬と束は一夏が沢山食べる事は知っていたがマドカも大食漢とは思わなかった。

何時も笑っている束は顔を引き攣らせている。

箒は食べている時は少し驚いたようだが一夏の妹だから不思議ではないと自己解決したようだ。

今はもう所定位置で眠りこけている。

 

箒「スー・・・スー・・・」

 

マドカ「・・・」ジー・・・

 

一夏「・・・」←読書中

 

マドカ「・・・」ジー・・・

 

マドカはずっと一夏の膝枕で寝ている箒をみて羨ましそうな目をしている。

 

弾(マドカだっけ?アイツ一夏の膝枕で寝てる箒をジッとみてないか?)

 

鈴(見てるわね・・・)

 

セシリア(見てますわ)

 

簪(見てる)

 

シャル(?)←ラウラを愛でていたので気がつかない

 

ラウラ(兄様助けて下さい・・・(泣))

 

遠目で見ていた千冬達も・・・

 

束「穴が開くんじゃない?」

 

千冬「かも知れん」

 

真耶「本当ですね〜」

 

しばらくすると一夏が気がついた。マドカはまだ一夏の膝を見ている。

 

マドカ「・・・」ジー

 

一夏「寝たいなら寝ていいぞ」

 

マドカ「・・・ん」

 

マドカも一夏の膝で眠り始めた。弾達は一夏が使っていた訓練施設を借りてISの操縦訓練をすることにした。

 

弾「んー・・・上手く行かないな」

 

シャル「いきなりは無理だよ。この時はね・・・」

 

セシリア「鈴さん、近接戦闘のご指導をお願いできます?」

 

鈴「解ったわ。其の後射撃のコツ教えてくれる?」

 

セシリア「私でよければ喜んで」

 

ラウラ「む、此処が間違ってないか?」

 

簪「ほんとだ。ありがと」

 

弾は戦闘時の回避行動をシャルから教わり、セシリアと鈴は互いの得意分野を教えあっている。

ラウラは簪の組みあがった専用機の試験運用と機動プログラムなどのチェックなどを手伝っている。

十蔵はボロボロのマジンガーZを格納庫へ運び込むと修理改修を始めた。

 

マドカ「Zはどうなるの?」

 

十蔵「ん?いまからカイザーに匹敵する性能に仕上げるのじゃ。

   まぁカイザーには一歩劣るが真のグレートと同等になるでな。

   ジェットスクランダーはもう駄目だったがこんな事もあろうかとZの翼は別のものがある。

   楽しみに待っておれ。束、お前も手伝うのじゃ」

 

束「OK!了解! 合点承知だ!!」

 

十蔵「其の後は本格的に一夏と箒用の医療ナノマシンの開発じゃ!」

 

束「燃えてキターーーー!!」

 

束と十蔵は物凄いスピードでZを修理改修してゆく。

 

弓「これなら明日の昼には作業が終ってしまうな・・・相変らず出鱈目な人達だな」

 

弓は師と其の孫の出鱈目さに呆れると共に感心してしまったのだった。

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翌日、一夏、箒、ラウラは騒がしい研究所の音で起こされた。

時間は午前5時半、日もまだ昇り始めた時間だ。

 

一夏「うるせぇ〜」

 

箒「なんで朝からこんなに騒がしいんだ?」

 

ラウラ「お爺様にお聞きになられては?」

 

一夏はそうだなと答えた後着替えて部屋を出て行く。

箒達も着替えてラウラは箒の膝枕で昼寝(というより朝寝?)を始め、箒は推理小説を読み始める。

 

一夏「ぬぅぅわぁぁぁにぃぃぃぃぃぃぃぃ!?!?!?!?!?!?」

 

箒「!?」

 

ラウラ「ピヨッ!?」

 

雛かよおい!?

 

箒「ラウラ!?」

 

ラウラ「はやっ!?」

 

箒「それより一夏だ!!」

 

ラウラ「はい!」

 

箒とラウラは一夏の声の聞こえた方向、十蔵達のいる試験司令室へと向った。

司令室に行くと十蔵がアメリカの外交官と話をしていた。

 

外交官「我々とイスラエルの開発した「銀の福音」がDr.ヘルに乗っ取られてしまった。

    出来れは破壊せずに取り戻して欲しいのだがそうも言っていられない。

    コア以外は破壊しても構わないので「銀の福音」の破壊を依頼したい」

 

十蔵「貴様等は見ているだけか?」

 

外交官「既にそちらにエースを向わせた。彼女と連携をして欲しい」

 

十蔵「・・・よかろう。研究資金と孫達への報酬金等はしっかり頂くからな」

 

外交官「構わない。このような事をさせるのだからな。それともう一つ」

 

十蔵「なんだ?」

 

外交官「「銀の福音」とともにグレートマジンガー、機械獣が2体確認された。

    後で映像を送るので参考にして欲しい」

 

通信が切れると箒は十蔵に説明をするよう求める。

 

十蔵「どうもこうもDr.ヘルの攻撃じゃな。地下から機械獣が一体。空から一体。そしてISが一体じゃな

   それに量産型グレートが空から一体じゃ」

 

一夏「・・・俺は地下の奴をたたく」

 

箒「私は空か・・・」

 

ラウラ「ISは私達が足止めしてその後兄様達が合流し次第撃墜ですか?」

 

十蔵「戦力を考えればそうなるな」

 

其の時一人の女性が入ってきた。

 

女性「ナターシャ・ファイルスです。よろしくお願いします」

 

十蔵「ではISの方はナターシャ君を指揮官とする。千冬と箒は空からの一夏は地下の敵に当ってくれ。

   箒、カイザースクランダーが準備できるまでは地上から千冬の援護になる。出来るか?」

 

箒「無論です」

 

そして専用機持ちメンバーはナターシャを指揮官、ラウラを副官として出発していった。

千冬と箒はグレートブースター(大)に乗って飛んでいく。一夏は予想通過地点にある湖に入って水中で待ち伏せする。

最初に闘いだしたのは一夏だ。

 

一夏「水から上げねぇとな。オルァ!!」

 

機械獣クロコダイバーO1を水中から引きずり出し、地上戦に切り替えさせる一夏。

そして牙斬刀で切り刻むが頭、胴、尻尾に分離して一夏を襲う。

いくらスカルカイザーの装甲が厚く、頑丈でも衝撃までは抑えられず、中の一夏は多少なりダメージを受けていた。

 

一夏「ったく何時までもやられていると思うなよ!!」

 

頭を投げ捨てるが顎を開いて頭にかぶさられてしまった。

さらに尻尾が絡み着き、胴もしがみついて来た。そして電撃攻撃をして一夏にさらにダメージを入れる。

 

一夏「ぐわぁぁぁぁぁ!!!」

 

一夏は電撃のダメージに耐えながらトルネードクラッシャーパンチで胴を破壊した。しかし電撃攻撃は止まらない。

 

一夏「魔神パワー!!」

 

魔神パワー「再生」「吸収」「強化」を発動させる。

「再生」により一夏の傷は癒え、「吸収」により電撃を無効化し、

さらに「強化」で電撃を自らの力に変換して反撃を開始した。

 

一夏「トルネードクラッシャー!!」

 

トルネードクラッシャーパンチが頭をぶち抜き、最後は尻尾だけだ。

しかし尻尾は逃げるように水中に戻る。一夏も追おうとしたが逃げ足が速かったので

逃してしまう。一夏は舌打ちしながらもウイングを呼び寄せ、ウイングクロスの準備をする。

 

箒は地上から千冬の援護をしていた。しかしガラダブラに掴まり、富士山の火口へ落とされてしまう。

 

箒「早く脱出しないと・・・」

 

しかしガラダブラは火口部分に弾幕の雨を降らせる。千冬はガラダブラの狙いに気がつく。

 

千冬「しまった。奴の狙いは富士山を噴火させる事か!!箒!早く逃げろ!!」

 

しかし無常にも富士山は噴火を起こし箒とカイザーはマグマの中へと消えた。千冬も量産型グレートに苦戦している。

まだ完全に慣れていないので性能は上でも操縦する人間の機体の熟練度で相手は千冬の上を行き、

其の技量で圧倒している。

 

千冬「貴様等・・・許さんぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

千冬はマジンガーブレードで量産型に向って行った。十蔵はカイザースクランダーの発進準備をしている。

箒がマグマの中に消えてすでに5分が経過している。いくらカイザーが無事でも熱により箒が参ってしまう可能性が高い。

なので研究所所員も最速のスピードで作業をしている。

 

十蔵「皆頑張ってくれ!箒はあと10分が限度じゃ。3分で仕上げるぞ!!」

 

所員達「おう!!」

 

カイザースクランダーは後は起動プログラムの若干の修正のみが終っていなかった。

カイザーが地上にいるならまだ余裕は有ったがマグマの中では話は別だ。そして2分で作業を終えることが出来た。

 

十蔵「よし、カイザースクランダー射出!!」

 

カイザースクランダーが勢い良く富士山火口へ突っ込んでいく。

 

弓「間に合いましたね」

 

弓は額の汗を拭き、新しいタオルを十蔵に渡す。十蔵も久しぶりにかいた汗を拭く。

 

十蔵「全くじゃ。しかしこれで箒は大丈夫じゃな」

 

箒『スクランダー!クローーース!!』

 

カイザースクランダーと合体したマジンカイザーが富士山の頂上付近を破壊して飛び出してきた。

ガラダブラがカイザーに向うが100%のパワーを発揮したカイザーに押し負けて地上に落とされる。

箒はマグマの中で「再生」「吸収」「強化」の魔神パワーで持ちこたえていた。

そしてカイザースクランダーと合体し、完全なマジンカイザーでガラダブラを圧倒する。

 

箒「ルストトルネード!!」

 

強酸性の風がガラダブラの装甲を腐食させる。

 

箒「トドメだ!!ファイヤァァァァ・・・ブラスターーーー!!!」

 

ファイヤーブラスターで完全に溶解させられ、ガラダブラは爆死した。箒はガラダブラを倒すと千冬の援護に向う。

千冬は最初は押されていたが大分相手になれたようで押し返し始めている。

 

「クソッ!!」

 

相手の操縦者も女性らしい。今は完全に千冬が押している。

 

千冬「貴様等の敗因はたった一つだ」

 

「なんだと!?」

 

千冬「解らんか?たった一つのシンプルな答えだ・・・」

 

「そんな事知るか!!過程や方法など関係ない!!最後に勝てば良い」

 

千冬は相手の言葉は戯言程度にしか受け止めていない。

 

千冬「貴様らは・・・」

 

斬!

 

相手の右腕を叩き斬る。

 

千冬「私を・・・!!」

 

斬!

 

さらに左足と左腕も叩き斬る。そして右腕を振りかぶり・・・

 

千冬「怒らせた!!!」

 

ドリルプレッシャーパンチが腹部に命中し、吹っ飛んでいく。千冬は後を追おうとしたが逃げられてしまった。

 

箒「千冬さん!!」

 

千冬「箒・・・無事だったか。よかった」

 

千冬はほっと胸をなでおろした。

 

箒「一夏からさっき通信があって向こうの機械獣も逃げて行ったそうです」

 

千冬「次は完全に倒してくれるわ・・・」

 

箒「はい。それよりみんなの援護に・・・」

 

千冬「あぁ」

 

千冬と箒はフルスピードで銀の福音と戦っている仲間達の下へ急いだ。 

 

説明
PIXIVでは10,11話として投稿した話です。之以降はPIXIVと同時進行になります。
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一夏×箒 インフィニット・ストラトス マジンカイザー マジンカイザーSKL 

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