〜少年が望んだ世界と力〜
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プレシア・テスタロッサ事件から早くも3ヶ月が過ぎた9月。

色々あった夏休みが終わり、学校が再開してもう2週間が経った。

まだ暑さが残る中、今日もめんどくさいが俺は学校に来ている。

 

「起立!礼!」

 

『さようなら!』

 

「はい、さようなら。皆さん気をつけて帰って下さいね」

 

「はぁ」

 

本来なら高校生である俺にしてみれば小学生の授業は理解出来てるので暇でしかたない。

そう思いながら学校に通い、ホームルームが終わったのでまだ入れていない荷物を鞄に入れていく。

 

「「健悟(君)」」

 

「野田君」

 

「ん?」

 

俺が鞄に荷物を入れているとすずかとアリサとなのはが近づいてきた。

 

「一緒に帰ろう?」

 

「あぁ、ちょっと待っててな。よしっと、帰るか」

 

「「うん」」

 

「そうね」

 

荷物を入れ終え、俺とすずかとなのはとアリサは教室を出た。

 

 

「そういえば健悟君。今日って何か用事ある?夏休みの間少ししか会えなかったから、もしなければお茶会に来ない?」

 

校門に向って歩いている時にすずかが今日用事があるか尋ねてきた。

 

「あぁ、すまんすずか。今日はちょっと用事があるんや」

 

「そうなんだ」

 

用事があるならいないことを伝えるとすずかは残念そうな表情をしている。

 

「すまんな。折角誘ってくれたのに」

 

「ううん。用事があるなら仕方がないよ」

 

「ありがとう。また今度誘ってな?」

 

「うん!」

 

そういうとすずかは笑顔で返事を返してくれた。

 

「ところで健悟」

 

「ん?」

 

「さっきあんた溜め息ついてたけどなんか悩みでもあんの?」

 

本当にアリサは人をよく見ているな。

少しの変化にもすぐに気がつく。

でも悩みが授業が解るから退屈なんて言えないから黙っておこう。

 

「いや、別に何もないで?」

 

「本当?」

 

「ほんまやって。でも気ぃつかってくれてありがとうなアリサ」

 

気をつかってくれたのが嬉しかった俺はアリサの頭を撫でた。

 

「べ、別に・・その・・友達だし・・・ってだから頭撫でてんじゃないわよ!///」

 

「あぁ、すまん」

 

頭を撫でるとアリサが顔を赤くして怒ったので謝罪して頭から手を離した。

 

「・・・・・別にいいけど」

 

「ん?」

 

「何もないわよ!」

 

手を離した後、アリサが何か言ったように聞こえたから聞き直すと何でもないと怒られた。

なんでアリサは怒ったんだ?

女の子は色々難しいなぁ。

 

「?・・・・!」

 

アリサが怒った理由を考えているとすずかが笑顔で俺を見ている。

しかしその笑顔は以前Gトレーラー内で見たものと同じ、笑顔なのに後ろから黒いオーラを放っているように見える。

そして1番怖いのは・・・前回同様に顔は笑顔なのに目が笑っていない。

 

「ど、どうしたんすずか?」

 

「別に何もないよ?」

 

なんでもないと言っているがあれは明らかに怒りの感情。

なんで怒ってるんだ?

俺何かしたか?

すずかが怒っている理由を検索しながら前を見ると俺は声を漏らす。

 

「あ」

 

「「「ん?・・・あ」」」

 

俺が声を漏らしたことが気になりなのは達も前を見るとなのは達も声を漏らした。

 

「はぁ・・・なんでここにおんねん」

 

あまりのことに溜め息をつき半分呆れていた。

何故なら学校の校門の前に青いクレーン車、はしご車、緑のミキサー車、黄色いダンプカーの氷竜、炎竜、風龍、雷龍が止まっていたからだ。

 

「な、なんでクレーン車とミキサー車とダンプカーと消防車が?」

 

「あの、健悟君?」

 

「・・・あんたの迎え・・・よね?」

 

「・・・多分、いや間違いなく」

 

なのはは驚き、すずかとアリサの質問をあまりのことにこめかみを押さえながら答えた。

他の下校中の生徒達もクレーン車、はしご車、ミキサー車、ダンプカーが何故学校の校門前に止まっているのか疑問を持った表情で氷竜達を見ながら帰って行っている。

 

「じゃあ、俺はここで」

 

とりあえず、このままでは間違いなく邪魔なので早く退けるためにすずか、アリサ、なのは

に別れの挨拶をした。

 

「う、うん・・・」

 

「また明日」

 

「バイバイ健悟君」

 

「おう」

 

なのは、すずか、アリサが返事を返し、その返事に俺も返事を返してから氷竜達の所に走って行った。

俺が近づくと氷竜がドアを開く。

 

「よっと!」

 

俺は氷竜に乗り込み、俺が乗り込みと氷竜はドアを閉めた。

ドアを閉めると氷竜がエンジンを掛け、それに続き炎竜、風龍、雷龍もエンジンを掛け走りだした。

窓から外を見ると何人かの生徒が俺が氷竜に乗り込んだので唖然とした表情をしていた。

 

 

氷竜 車内

 

「・・・・で?なんでお前達がここにいるんだ?」

 

帰宅途中に俺は氷竜達に質問した。

 

「隊長をお向かいに上がるためです」

 

「それは分かってる。俺が聞きたいのはなんでお前達なんだと聞きたいんだ」

 

「ボルフォッグは現在パトロール中なので私達が参りました」

 

「でもなんで四人で来たんだ?」

 

「「「「・・・・」」」」

 

「考えてなかったのかよ・・・」

 

氷竜達が考えもなく四人で向かい来たことに俺は呆れた。

 

「すいません」

 

「はぁ。まぁいいけど」

 

氷竜が謝罪すると俺は溜め息をつき、どうでもよくなり窓の外を眺めた。

 

 

 

野田家 地下演習場

帰宅後、制服を着替えずそのまま地下の演習場の観測室に向かった。

 

「たっだいま〜」

 

「お帰りないませ、マスター」

 

観測室に入ると朝机の上に置いて行ったアポロンがいた。

 

「おう。ところでアポロン、1つ聞きたいことがあるんだが?」

 

「何でしょうか?」

 

「氷竜達に俺を向いに行くよう指示したのはお前か?」

 

「そうですが?」

 

「なんで?」

 

「その方がマスターが早く帰ってこれるかと」

 

「確かに早くは帰ってこれたがあいつらは目立つからあまりやるな。それに心配しなくても今日は早く帰るつもりだったさ」

 

実際帰る時すっごい見られてた。

普通小学生がクレーン車に乗って帰ったりしないからな。

 

「了解しました。申し訳ありません。以後気をつけます」

 

俺が注意するとアポロンは素直に謝罪してくれた。

こうゆう素直なところはいいところだと思う。

これがSEED ASTRYの8みたいな性格だったら多少反発してきただろうけど。

 

「それで、あれの準備は?」

 

「整っています」

 

演習場の方を見ると机が置いてあり、その上に2つのベルトと1丁の銃が置かれ、その横に人間サイズ程にしたMSハンガーにパワードスーツが掛けられていた。

これらの4つは今回新たに開発した新ライダーシステムだ。

 

「やっと完成したな。A's開始までに間に合って良かった」

 

A's開始、つまりなのはと守護騎士達が戦う日。

その日までに本体が完成して安心した。

 

「では早速テストを行いましょう。テスト後は調整をしなければならないので」

 

「そうだな」

 

 

 

観察室を出て演習場に出た俺は机の前に立ち、新しいライダーシステムのテストを最初はどれから始めるか選んでいた。

 

「じゃあ最初は〜、これにするか」

 

俺は机の左側に置いてあったツールが多く付けられているベルトを取り、腰に巻き付け、一緒に置かれていたファイズフォンと同じ形をした携帯電話を手に取ると机とMSハンガーが格納される。

 

「準備はよろしいですかマスター?」

 

「おう」

 

「各観察機器正常稼動中、変身どうぞ」

 

「了解だ」

 

アポロンの準備が整うと携帯を開き、番号を入力する。

 

―946 ENTER

 

『STANDING BY』

 

番号を入力すると待機音が流れ、携帯を閉じ右腕を高く上げる。

 

「変身っ!」

 

上げた右腕を下ろし、そのままベルトに携帯を突き立て左に倒す。

 

『COMPLETE』

 

音声の後にベルトから俺の身体を沿って銀の光、フォトンフレームが形成され、銀色の光を放つ。

そして光が収まり、黒と白の戦闘用特殊強化スーツを身にまとい、フォトンストリームがライン状に全身に行き渡っている。

頭部はギリシャ文字のΛ(ラムダ)を模した黄緑色の複眼、全身に行き渡るフォトンストリームは銀色、2本に分かれているダブルストリームとなっている。

スマートブレインのライダーズギアを元に開発した新ライダーシステムの1つ、「仮面ライダーラムダ」に変身した。

 

「おおぉ・・」

 

ラムダに変身した俺は軽く腕を動かし、手を握ったり閉じたりし、感覚を確かめる。

 

『いかがですかマスター?』

 

「あ、あぁ。ちょっと・・・なんと言うか感動してる」

 

『感動ですか?』

 

「あぁ。本当に俺とお前が造ったライダーシステムがちゃんと起動して、ちゃんと変身出来るから・・・嬉しくてな」

 

今までのように予め用意されていたライダーシステムではなく、自分が思い描いていた仮面ライダーに変身出来たことに俺は本当に感動していた。

 

『それはなによりです』

 

「そっちから見ての状況は?」

 

『観測のところ、脳波、心拍、血圧ともに全て正常。ライダーシステム自体にも変化なし。今のところは順調です』

 

「そうか。ならこのままテストを続行しよう」

 

『ラージャ。対戦相手を送ります』

 

『MOBILE RIDE!GN-XU!GN-XU SWORD!GN-XU CANON!』

 

演習場のトレーニングシステムが機動すると3機の擬似太陽炉搭載MS、「GNX-607T ジンクスU」「GNX-607T/AC ジンクスU ソード」「GNX-607T/BW ジンクスU キャノン」が現れた。

今回召喚された3機のジンクスUの内2機は1機が肩にGNフィールドを内蔵したGNバスターソードを装備した近接戦闘型でもう1機は頭部が高精度センサーを内蔵し、通常機とは形が大きく異なり、肩にGNキャノンを装備した遠距離砲撃型の機体となっている。

 

「ほぉ、ジンクスUかぁ」

 

今回出てきたMS、ジンクスUは1st、2ndSEASONでも登場せず、ダブルオーの世界でも生産数が少ない珍しい機体。

そんな機体が何故選ばれたのか不思議に思っている。

 

『この機体ならラムダの武装テストに最適だと思います。では始めてください』

 

アポロンの合図と共に最初に動いたのはジンクスUソード(以降 ソード)だった。

 

「おっと!」

 

ソードは急接近するとGNバスターソードを手に取り、振り下ろしてくるが即座に回避し、距離をとった。

 

「いきなりバスターソードを抜いてくるとは容赦ないな。それにしても・・・」

 

距離をとった場所で俺は軽くステップをした。

 

「ファイズの時とは全く違う。動きやすいな」

 

以前変身したファイズと比べると動きやすく、装着者である俺の反応速度にもついてこれている。

そう考えている間にもジンクスUがGNビームライフル、ジンクスUキャノン(以降 キャノン)がGNキャノンで、ジンクスUソードがGNバスターソードで攻撃をしてくる。

攻撃を焦ることなく回避していき、身体を馴染ませていく。

 

「うっし!そろそろ反撃行くか!」

 

ある程度馴染んできたところで反撃をするために腰のベルト「ラムダドライバー」の左側のハードポインターに装備されている剣「ラムダストランザー」を取り、構えた。

再びソードがGNバスターソードを振り下ろし、ラムダストランザーでGNバスターソードを受け止める。

 

「ふんっ!」

 

ソードのGNバスターソードをラムダストランザーで押し返し距離を取り反撃しようとする。

 

「っ!」

 

しかし、それを邪魔するように左からジンクスUがGNビームライフルを放ってくる。

放たれるGNビームを回避しながらラムダストランザーを銃形態「ラムダストランザー シューティングモード」に変形させた。

 

『SHOOTING MODE』

 

「バースト!」

 

『BURST MODE』

 

シューティングモードに変わったことを確認し、音声入力すると3連バーストモードに切り替わり、ジンクスUにフォトンブラッド弾を放つ。

 

「ん!」

 

ジンクスUにフォトンブラッド弾を放つと今度は上からキャノンがGNキャノンで砲撃を放つ。

 

「危ねっ!・・・!」

 

キャノンの砲撃を回避すると再びソードがGNバスターソードで構えて向って来る。

 

「フルオート!」

 

『FULL AUTO MODE』

 

それを見た俺は即座にラムダストランザーをフルオート射撃モードに変更しフォトンブラッド弾を連射する。

 

「!」

 

フォトンブラッド弾の連射を数箇所に受けた後ソードはGNバスターソードからGNフィールドを展開し、フォトンブラッド弾を防御し、上空に退避する。

 

「逃がすか!テイクオフ!」

 

『LAMBDA TAKE OFF』

 

上空に逃げたソードを追うために背中のバックパック「フライングアタッカーカスタム」に飛行指示を出し、受信したフライングアタッカーカスタムは直ぐに機動し、勢いよく上昇した。

 

「うおっと!」

 

あまりの急上昇に多少驚きながらも態勢を整え、ラムダストランザーをシューティングモードから剣形態「ストランザーモード」に戻す。

 

『STLANZER MODE』

 

ストランザーモードに戻すとラムダドライバーのバックル部にある携帯電話「ラムダフォン」のプラットフォームからミッションメモリーを取り外し、ラムダストランザーに差し込む。

 

『READY』

 

音声が発せられるとラムダフォンを開きENTERキーを押す。

 

-ENTER

 

『EXCEED CHARGE』

 

ENTERキーを押すとラムダドライバーからフォトンストリームを経由してフォトンブラッドが注入され、銀色のフォトンブラッドの刃が出現した。

 

「うおおぉぉぉぉりゃぁぁぁ!!!」

 

雄叫びを上げながらラムダストランザーから伸びる巨大なフォトンブラッドの刃をジンクスUソードに斬りつける。

 

「!」

 

迫り来るフォトンブラッドの刃をソードはGNバスターソードのGNフィールドを展開し受け止めた。

 

「・・・っ斬り裂けぇぇぇっ!!」

 

ラムダストランザーに更に力を込めるとソードのGNフィールドを発生させているGNバスターソードが押され始める。

そしてフォトンブラッドの刃の威力を抑えきれなくなりGNフィールドが消えた。

 

「!!」

 

GNフィールドが消えたことでソードを驚いた仕草を見せた次の瞬間、ラムダストランザーを使った必殺技「ラムダスラッシュ」にGNバスターソードと共に縦に真っ二つに切り裂かれ爆発、深紅のGN粒子が散っていく。

 

「まずは1機!っと!」

 

ソードを撃破するとジンクスUとキャノンがすぐに攻撃を仕掛けてきた。

 

「マシンキャノン!」

 

『LAMBDA DISCHARGE』

 

フライングアタッカーカスタムが展開し、両肩に背負う形に「ブラッディマシンキャノン」が装備され、ジンクスU、キャノンにフォトンブラッド弾を連射、ジンクスUとキャノンはGNシールドで防いだ。

 

「今のうちに」

 

ジンクスU、キャノンから攻撃が止まっているうちにラムダドライバーからラムダフォンを抜き取り、コードを入力する。

 

-96401 ENTER

 

『STANDING BY』

 

コードを入力するとラムダフォンをフォンブラスター形態にし、右腰のハードポインターに装備されているトランクケース状の装備「ラムダアサルト」にデルタフォンをデルタムーバーに差し込むようにラムダフォンを差し込んだ。

 

『IGNITION』

 

音声の後にラムダアサルトがファイズブラスターのように変形、ラムダフォンにコードを入力する。

 

-101 ENTER

 

『ASALTO MODE』

 

連射性が高いラムダアサルトの基本射撃モード「アサルトモード」を機動させ、フォトンブラッド弾を連射するがジンクスU、キャノンはGNシールドで防いでしまう。

アサルトモードは連射性が高い代わりに威力が低い、そこで俺はラムダフォンにまた別のコードを入力する。

 

-106 ENTER

 

『SHOOT MODE』

 

コードを入力するとキャノンに狙いを定めフォトンブラッド弾を1発放ち、遅れて更に1発放つ。

キャノンは再びGNシールドで防ごうと構えるがGNシールドは2発のフォトンブラッド弾を受けて弾かれてしまいキャノンの手から離れてしまう。

今のラムダアサルトの射撃モード「ショットモード」は連射性がない代わりに限界まで圧縮し威力と貫通性を高めた高圧縮フォトンブラッドの弾丸を放つ。

キャノンのGNシールドが弾かれるとまた別のコードを入力する。

 

-109 ENTER

 

『LAUNCHER MODE』

 

音声の後、ラムダアサルトがトールギスVのメガキャノンの最大出力モードのようにバレルが展開されキャノンに向けラムダフォンのENTERキーを押した。

 

-ENTER

 

『EXCEED CHARGE』

 

ラムダアサルトにフォトンブラッドが注入され、パワーが蓄積されていく。

その間にキャノンがGNキャノンを向け俺にGNビームを放つ。

そしてフォトンブラッドの注入が完了し、トリガーを引くと蓄積されていたフォトンブラッドが一気に開放され、なのはのディバインバスターとスターライトブレイカーの中間ぐらいの太さの光線となってキャノンに放った。

最初に放たれたキャノンのGNビームを簡単に飲み込み、威力を落とすことなくキャノンに向う。

 

「!!!」

 

キャノンは回避しようとするが間に合わず高出力、超高圧縮フォトンブラッド砲、ラムダアサルトを使った必殺技「ラムダブレイカー」に飲み込まれ、跡かもなく消滅した。

 

「ラスト1機!」

 

ソード、キャノンを倒し最後になったジンクスUに向っていく。

 

「!」

 

ジンクスUは接近されまいとGNビームライフルを連射する。

ジンクスUを大人しくさせるためにラムダアサルトをハードポインターに掛け直し、ラムダフォンを抜きバックルに戻し、プラットフォームからミッションメモリーを引き抜き右腰にあるもう1つのハードポインターからファイズのファイズポインターと同型のポインティングマーカーデバイス「ラムダポインター」を取り、ミッションメモリーを差し込んだ。

 

『READY』

 

音声が流れ、ラムダポインターを右足の脹脛に装着し、ラムダフォンを開きENTERを押した。

 

-ENTER

 

『EXCEED CHARGE』

 

「せいっ!」

 

ラムダポインターにフォトンブラッドが注入され、注入が完了と同時に五角錐状の銀色の光を放ち、ジンクスUをポイントした。

 

「!!!」

 

ジンクスUがポイントから必死に逃れようとするが動けないでいる。

 

「でぇりゃぁぁぁぁっ!」

 

動けないジンクスUに向って行き、掛け声と共に右足を前に出し、そのまま五角錐の中に入る。

 

「よっと」

 

五角錐がジンクスUの中に入っていく様に消え、相手の中を通り抜けたかの様にジンクスUの後ろに着地、ラムダの必殺技「シルヴァスマッシュ」を受けたジンクスUは銀色のギリシャ文字、Λ(ラムダ)を浮かべ爆発した。

 

「ふぅ」

 

3機のジンクスUを倒した俺は溜め息を漏らした。

 

『お疲れ様です。マスター』

 

「おう。どうだったアポロン?」

 

『いいデータが取れました。各武装の必殺技の方も問題ないようです。しかし、やはり多少の微調整が必要です』

 

「なるほど」

 

『ではマスター、ラムダのテストを終了しますので変身を解除し、次のテストをお願いします』

 

「はいよ」

 

アポロンに言われ変身を解除してラムダドライバーを外し、格納された机とMSハンガーが再び設置され、机の上にラムダドライバーとラムダフォンを置いた。

 

「次は・・・こいつにするか」

 

次に選んだのは机の真ん中に置かれていたディケイドのバックルと同じ形をしたバックルとカードの束が入ったカードケースを手に取り、再び机とMSハンガーが格納され、バックルを腰に当てるとベルトが伸長して装着され、装着を確認するとバックルの両側をディケイドのように外側に引き、バックルを90度回転させカードの挿入口を上部に露出させ、カードケースから1枚のカード取り出し構えた。

 

「変身!」

 

『KAMEN RIDE! CHAOS!』

 

カードを装填し腰のベルト「カオスドライバー」をディケイドと同じように押し込むと姿が変わった。

ガーネットを基本カラーとし水色の複眼をし、フェニックスの変身能力のみを移植してディケイドライバーを基に開発した二つ目の新ライダーシステム「仮面ライダーカオス」に変身した。

 

『こちらも身体に影響はありませんね』

 

俺がカオスに変身するとアポロンがすぐに報告してくれる。

 

「そのようだな。じゃあアポロン、対戦相手を」

 

『ラージャ』

 

『KAMEN RIDE! DECADE!』

 

「何!?」

 

今の音声に一瞬聞き間違いかと思ったが残念ながら聞き間違いではなかった。

 

「ディケイド・・・」

 

俺の目の前に「世界の破壊者」の異名を持ち、今変身している仮面ライダーカオスと半分はその力を持っている仮面ライダーフェニックスの基になった九つの世界を旅し「通りすがりの仮面ライダー」を名乗った仮面ライダー「仮面ライダーディケイド」が現れた。

 

『準備はよろしいですかマスター?』

 

「準備はいいがなんで相手がディケイドなんだ?」

 

『どうせ戦うなら同性能の相手と戦ったほうがいいと思いまして。では開始します』

 

「あ!勝手に始めるな!」

 

「はっ!」

 

アポロンが勝手に始めるとディケイドが動きだし右ストレートを放ってくるが左腕でガードする。

 

「くそ!やってやる!」

 

そういいながらカードケースから1枚のカードを取り出した。

 

「最初はこれだ!」

 

『KAMEN RIDE! KUUGA!』

 

カードをカオスドライバーに入れ、クウガに変身する。

 

「はぁぁぁっ!はっ!」

 

「ふっ!」

 

クウガに変身した俺はディケイドに向って走り、左ストレートを喰らわせようとするがディケイドは軽く受け流し、左腰のライドブッカーからカードを取り出し、ディケイドライバーに入れる。

 

『ATTACK RIDE! BLAST!』

 

アタックライド「ブラスト」を発動させるとライドブッカーをガンモードに変形させ「ディケイドブラスト」を放ち、無数の弾が俺に襲い掛かる。

 

「ぐあっ!」

 

ディケイドブラストを受けた俺は後ろに飛ばされ倒れた。

 

「くっ!この野郎!」

 

『FORM RIDE! KUUGA TITAN FORM!』

 

すぐに立ち上がりカードケースからカードを取り出し、ドライバーに入れる。

カードが発動し基本形態の「マイティフォーム」から「タイタンフォーム」にフォームチェンジした。

 

『ATTACK RIDE! TITAN SWORD!』

 

「はっ!」

 

アタックライドでタイタンフォームの武器「タイタンソード」を装備しディケイドに向って行く。

ディケイドはライドブッカー ガンモードで攻撃してくるがパワーと防御に優れたタイタンフォームにはあまり効果がなかった。

 

「せいっ!」

 

「ぐああっ!」

 

タイタンソードで斬りつけるとディケイドは火花を散らし、地面を転がる。

起き上がったディケイドはライドブッカーからカードを取る。

 

『KAMEN RIDE! AGITO!』

 

カードをドライバーに入れるとディケイドはアギトに変身した。

 

「変身するのかよ。・・・って当たり前か」

 

『FORM RIDE! AGITO FLAME!』

 

アギトに変身したディケイドは続けてカードを入れ、「アギト フレイムフォーム」(以降 DアギトF)にフォームチェンジした。

 

「ってフォームチェンジもありかよ!」

 

フォームチェンジまで可能であることに驚いているとDアギトFがフレイムセイバーを出現させる。

 

「はあっ!」

 

「おっと!」

 

DアギトFがフレイムセイバーで連続で斬りかかり、俺はタイタンソードで受け止める。

 

「この!」

 

「ぐっ!」

 

タイタンフォームのパワーとタイタンソードの重量を生かしフレイムセイバーを弾き、一旦距離を取らせまた別のカードを取り出す。

 

「いくらでも相手になるぜ!」

 

『FORM RIDE! KUUGA DRAGON FORM!』

 

タイタンでは動きが鈍いので俊敏、跳躍力による機動性重視の戦闘に変更しようと思った俺は「ドラゴンフォーム」にフォームチェンジし、持っていたタイタンソードもドラゴンフォームの武器「ドラゴンロッド」に変わったのだがそれを見たDアギトFがライドブッカーからカードを取りドライバーに入れた。

 

『FORM RIDE! AGITO STORM!』

 

俺がフォームチェンジするとDアギトFも「ディケイドアギト ストームフォーム」(以降 DアギトS)にフォームチェンジし持っていたフレイムセイバーが消え、今度はストームフォームの武器「ストームハルバート」が出現し、DアギトSがストームハルバートを構え、俺もまたドラゴンロッドを構える。

 

「「はああああっ!」」

 

互いに叫びながら向って行きドラゴンロッドとストームハルバートを激しくぶつけ合い、少しずつではあるがDアギトSに押され始めてきた。

体勢を立て直すためにDアギトSの足元を狙ってドラゴンロッドを振るとDアギトSはジャンプして回避し、体勢を立て直した俺も追うようにジャンプする。

俺がジャンプして追うとDアギトSがストームハルバートを構え、俺もまたドラゴンロッドを構える。

そして重力に引かれてDアギトSが落下、距離が縮まってくる。

 

「「はっ!」」

 

互いのドラゴンロッドとストームハルバートの射程距離に入り、同時にドラゴンロッドとストームハルバートを槍のように攻撃する。

 

「がっ!」

 

しかし、落下している分DアギトSの方がスピードが速いためストームハルバートが当たりそのまま落下、地面に激突した。

ドラゴンフォームになったことで耐久性が落ちているためストームハルバートに当たったのも地面に激突したのも両方が痛かった。

DアギトSは上手く着地をしストームハルバートを構え俺に向って来る。

 

「いって〜。ならこれだ!」

 

『FORM RIDE! KUUGA PEGASUS FORM!』

 

向って来るDアギトSを迎撃するために「ペガサスフォーム」にフォームチェンジする。

これまでの訓練の成果なのか、光とかが苦しくない。

 

『ATTACK RIDE! PEGASUS CROSSBOW!』

 

持っていたドラゴンロッドが消え、今度はARでペガサスフォームの武器「ペガサスボウガン」を装備しDアギトSに向ける。

 

「くらえ!」

 

「ぐあっ!」

 

ペガサスボウガンから放たれた弾がDアギトSに当たり、飛び、地面を転がる。

今平然としているように見えるが今の俺はペガサスフォームの影響で目や耳等が厳しい状況になっている。

アースラに居た時に比べればまだましになったほうだがこれは回数をこなさないとしんどうな。

ペガサスボウガンを受けたDアギトSは起き上がるとまた別のカードをドライバーに入れる。

 

『KAMEN RIDE! BLADE!』

 

DアギトSは「ディケイドブレイド」(以降Dブレイド)に変身しライドブッカーをソードモードにして向って来る。

しかしそれでも接近しなければ攻撃は当たらない、接近されないようにペガサスボウガンを連射、Dブレイドはペガサスボウガンに怯むがカードを取り出しドライバーに入れた。

 

『ATTACK RIDE! METAL!』

 

DブレイドはARで「トリロバイトメタル」を発動させ、ペガサスボウガンを防ぎ、更にカードを入れる。

 

『ATTACK RIDE! MACH!』

 

「ふっ!ふっ!たあっ!」

 

「ぐっ!がっ!がああ!」

 

今度は「ジャガーマッハ」を発動させ、高速移動で急接近、ライドブッカーソードモードで連続で斬られ、最後はミドルキックを喰らって飛ばされ、仰向けに倒れた。

 

「いつつっ『FINAL ATTACK RIDE!』・・・!!」

 

聞き覚えのある音声が聞こえ、首だけを起こしDブレイドを見るとディケイドライバーから待機音が流れ、手をパンパンっと叩いている。

 

「ま、まさか・・・」

 

Dブレイドがディケイドライバーに手を掛ける。

 

「ちょいまっ!」

 

『B B B BLADE!』

 

ブレイドのFARを発動させた。

 

「ちょっと待てぇぇぇぇ!!!」

 

「はっ!」

 

叫ぶ俺を気にすることなくDブレイドは高く飛び上がった。

 

「てりゃぁぁぁぁっ!」

 

「やっべ!」

 

ブレイドの必殺技「ライトニングブラスト」が迫る中、俺は急いでカードケースからカードを取り出しドライバーに挿入した。

 

「間に合え!!」

 

『ATTACK RIDE! INVISIBLE!』

 

身体を透明化して姿を消す「カオスインビジブル」がギリギリのところで発動し、Dブレイドのライトニングブラストを回避、少し間を開けDブレイドの後ろから10m離れた場所に再び姿を現した。

 

「し、死ぬかと思った。・・・・お前〜、もう本気(ガチ)で怒ったぞ!」

 

いくらテストとは言え、FARを放たれたのは正直怖く命の危険を感じた。

怒った俺は本気でディケイドを倒すためにカードをドライバーに入れた。

 

『ATTACK RIDE! ILLUSION!』

 

本気になった俺は自身の分身体を複数作り出す「カオスイリュージョン」を使い5人に増える。

 

『ATTACK RIDE! ILLUSION!』

 

それを見たDブレイドはブレイドを解除してディケイドに戻りドライバーにカードを入れ「ディケイドイリュージョン」を使い、俺と同じ5人に増えた。

同じ手段を使ってきたディケイドに多少驚きながらも4人の分身達はカードを取り出す。

 

「「「「変身!」」」」

 

『『『『KAMEN RIDE!』』』』

 

『RYUKI!』

 

『DOUUBLE!』

 

『OOO!』

 

『FAIZ!』

 

取り出したカードをドライバーに入れ「カオス龍騎」(以降 C龍騎)「カオスW」(以降 CW )「カオスオーズ」(以降 Cオーズ)「カオスファイズ」(以降 Cファイズ)に変身し構える。

俺の分身達が変身するとディケイドの分身達もカードを取り出しドライバーに入れた。

 

『『『『KAMEN RIDE!』』』』

 

『HIBIKI!』

 

『RYUKI!』

 

『KIVA!』

 

『KABUTO!』

 

ディケイドの分身達もそれぞれ「ディケイド響鬼」(以降 D響鬼)「ディケイド龍騎」(以降 D龍騎)「ディケイドキバ」(以降 Dキバ)「ディケイドカブト」(以降 Dカブト)に変身してきた。

しかも龍騎カブッてる。

互いの分身同士がライダーに変身し構え、緊迫した空気が流れる。

 

「「「「「いくぞ!」」」」」

 

緊迫した空気を破るように俺と分身達が叫びディケイド達に向って行き、ディケイド達も俺達に向って来る。

 

C龍騎Side

叫びと同時に5人の俺達がディケイド達に向って行き、龍騎に変身した俺はD響鬼に向かって行く。

最初は龍騎同士で戦うのも面白いかと思ったけど既にCWが向って行ってるから今回はD響鬼。

龍騎同士の戦いはまた今度にしよう。

 

『ATTACK RIDE! ONGEKIBOU REKKA!』

 

俺が考えているとD響鬼はARで響鬼の音撃武器「音撃棒 烈火」を装備し、音撃棒の先端の鬼石から火炎弾を放つ技「鬼棒術 烈火弾」を放ってくる。

 

『ATTACK RIDE! GUARD VENT!』

 

『GUARD VENT』

 

放たれる烈火弾をARで龍騎の盾「ドラグシールド」で防ぐ。

 

「お返しだ!」

 

『ATTACK RIDE! STRIKE VENT!』

 

『STRIKE VENT』

 

烈火弾を放たれた俺はARで同じく龍騎の武器「ドラグクロー」を装備し、構えを取る。

そしてD響鬼と同じ火炎弾を放つ「ドラグファイヤー」をD響鬼に放つがD響鬼は横にローリングして回避する。

 

『ATTACK RIDE! ONIBI!』

 

「はっ!」

 

D響鬼はローリングで回避しながらドライバーにカードを入れ、ARを発動させ「鬼法術 鬼火」を使い口から紫の炎を吐き出してきた。

 

「おわっ!」

 

吐き出された鬼火は回避するが回避した時に思わず変な叫び声を出してしまった。

 

「ならこれだ!」

 

『ATTACK RIDE! ADVENT!』

 

『ADVENT』

 

「ウオオォォォォンッ!!」

 

俺はARを使って龍騎の契約モンスターであるドラグレッダーを呼び出した。

 

「ウオオォォォォンッ!」

 

「がっ!」

 

呼び出されたドラグレッダーは尾でD響鬼を攻撃し飛ばされ、地面に倒れた。

 

「もらった!」

 

D響鬼が地面に倒れると龍騎の紋章が描かれた金色のカードを取り出しドライバーに挿入した。

 

『FINAL ATTACK RIDE! RYUKI!』

 

『FINAL VENT』

 

「はっ!はぁぁぁぁぁっ!!」

 

「ウオオォォォォォンッ!」

 

FARを発動させ腰を低くし構えをとり、ドラグレッダーは俺の周りを回る。

 

「はっ!」

 

上に飛び上がり、俺を追うようにドラグレッダーもついて来る。

 

「だりゃああぁぁぁぁぁっっ!!」

 

「ギャオオォォォンッ!」

 

空中で前方2回転し、右脚を前に出しドラグレッダーが放った火炎弾を受けるドラゴンライダーキックを放った。

 

「ぐわあああっ!!!」

 

ドラゴンライダーキックを受けD響鬼は爆発、消滅した。

 

CWSide

叫びと同時に5人の俺達がディケイド達に向って行き、Wに変身した俺はD龍騎に向かって行く。

 

「はぁっ!」

 

D龍騎はドラグセイバーを出現させ斬りかかってくる。

俺は向って行くのを止め、バックステップで回避する。

 

「最初っからドラグセイバーか。なら俺はこいつだ!」

 

『FORM RIDE! DOUUBLE! HEAT METAL!』

 

『HEAT!METAL!』

 

ドラグセイバーを持っているD龍騎に対し、同じ炎系で近接武器を持ちタイタンフォームと同じパワーと防御が高いW「ヒートメタルフォーム」にフォームチェンジする。

またヒートメタルにフォームチェンジするとダブルドライバーのようにガイアウィスパードが発せられ、変身、フォームチェンジ時の音が流れる。

 

『ATTACK RIDE! METAL SHAFT!』

 

アタックライドでメタルサイド専用棒術武器「メタルシャフト」を装備してドラグセイバーを構えているD龍騎に向って行く。

 

「せぇぇぇい!」

 

「くっ!がっ!」

 

振り下ろすドラグセイバーをメタルシャフトを振って弾き、D龍騎の腹部をメタルシャフトで突き、D龍騎は突き飛ばされる。

 

「さーて、ちゃっちゃと決めるか」

 

突き飛ばして距離が開き、Wの紋章が描かれた金色のカードを取り出しドライバーに入れる。

 

『FINAL ATTACK RIDE!DOUUBLE!』

 

FARを発動させると突き飛ばされたD龍騎が起き上がり同じく金色のカードを取り出しドライバーに入れる。

 

『FINAL ATTACK RIDE! RYU RYU RYU RYUKI!』

 

「はっ!」

 

「ウオオォォォォォンッ!」

 

俺に少し遅れてFARを発動させ空中に飛び上がるといつの間にか現れたドラグレッダーもD龍騎に続いて行く。

D龍騎がドラグレッダーと空中に舞い上がっているとFARを発動させた時にメタルシャフトのマキシマムスロットに出現したメタルメモリを深く差し込んだ。

 

『METAL! MAXIMUM DRIVE!』

 

ガイアウィスパードが発せられるとメタルシャフトの両端から炎が噴射される。

 

「さぁ、お前の罪を数えろ!これで決まりだ!」

 

「だりゃああぁぁぁぁぁっっ!!」

 

「ギャオオォォォンッ!」

 

「メタルブランディング!」

 

Wの台詞を言った後D龍騎がドラゴンライダーキックを放ち、俺も噴射した熱による推進力を乗せて相手に高熱をまとったメタルシャフトを叩き込むヒートメタルの必殺技「メタルブランディング」を放ち、それぞれの必殺技がぶつかり合う。

しかし、まだ決着はついていない。

俺のメタルブランディングがD龍騎のドラゴンライダーキックを押し返してメタルシャフトを叩き込もうとし、D龍騎のドラゴンライダーキックが俺のメタルブランディングを弾き、ドラゴンライダーキックを喰らわせようと押してくる。

 

「ぐぅぅぅぅぅぅっ!!」

 

なんとか持ちこたえていたがスペック上はドラゴンライダーキックの方が重さが上であるため徐々に押され始める。

 

「こんっっっのくそぉぉぉぉ!!」

 

このままでは殺られると思った俺はメタルシャフトを少しずつ傾け、噴射されている炎によって生まれている推進力とパワータイプであるヒートメタルのパワーを利用、そして最後は根性でD龍騎のドラゴンライダーキックを別の方向に弾いた。

 

『FORM RIDE! DOUUBLE! CYCLONE JOKER FORM!』

 

『CYCLONE!JOKER!』

 

ドラゴンライダーキックを弾くとすぐに基本のW「サイクロンジョーカー」にフォームチェンジし、もう一度FARを入れる。

 

『FINAL ATTACK RIDE!DOUUBLE!』

 

FARを発動させるとカオスドライバーの右側にダブルドライバーのマキシマムスロットとジョーカーメモリが出現し、ジョーカーメモリをマキシマムスロットに差し込んだ。

 

『JOKER! MAXIMUM DRIVE!』

 

ジョーカーメモリからガイアウィスパードが発せられると緑色の竜巻が発生し身体が宙に浮き上がる。

 

「ジョーカーエクストリーム!はあああっ!!」

 

「がああっ!」

 

体が半分に分かれジョーカーエクストリームを喰らわせ、D龍騎は消滅した。

 

CオーズSide

叫びと同時に5人の俺達がディケイド達に向って行き、オーズに変身した俺はDキバに向かって行く。

 

「獣には獣って訳か」

 

「ふっ!はっ!はっ!」

 

「おっ!よっ!ほいさっ!」

 

俺がそういうとDキバが最初に右足で頭部にハイキックを出すと左腕でガードし、今度は右腕でフックを出すがしゃがんで回避、回避すると右腕で裏拳を放ってくるがこれも左腕で裏拳を放って防いだ。

Dキバの攻撃を防ぐと両腕の「トラクロー」を展開し後ろを振り返り、右斜め下からトラクローでDキバを攻撃する。

 

「チョイさ!」

 

「ぐあっ!」

 

トラクローを受けたDキバは火花を散らし、地面を転がる。

Dキバは起き上がり、ドライバーにカードを入れる。

 

『FORM RIDE!KIBA!GARULU!』

 

アオオオォォォ

 

狼の遠吠えが聞こえるとDキバは「ガルルフォーム」(以降DキバG)にフォームチェンジしガルルセイバーを構え向って来る。

 

「おっと!」

 

『FORM RIDE!OOO!TAKAKIRIBA COMBO!』

 

『タカ!カマキリ!バッタ!』

 

Dキバがガルルフォームなると俺もコンボチェンジを行い胸の虎の模様と黄色だった腕「トラアーム」がカマキリの模様と緑色の腕「カマキリアーム」となった「タカキリバコンボ」に変わる。

 

「はあっ!」

 

「ほいっ!ほいっ!」

 

「ぐっ!」

 

DキバGがガルルセイバーを振り下ろすと両前腕部にあるブレード状の武器「カマキリソード」を両方使って受け止めて上に弾き、がら空きになった胴体を×字に斬るとDキバGは後ろに後退する。

これまでの戦いや訓練のおかげか相手がガルルフォームであるのに動きが見え、落ち着いて戦える。

 

「さぁ、決めるぜ!」

 

カードを取り出し、ドライバーに挿入した。

 

『ATTACK RIDE! MEDAJALIBER!』

 

ARでオーズの世界の巨大企業「鴻上ファウンデーション」が開発したオーズ専用の大剣「メダジャリバー」を装備しオーズの紋章が描かれた金色のカードを入れる。

 

『FINAL ATTACK RIDE!OOO!』

 

FARを発動させると勝手にセルメダルがメダジャリバーに装填され、カオスドライバーの右側に「オースキャナー」が装備され、手に取りメダジャリバーに当て中のセルメダルをスキャンする。

 

『トリプル!スキャニングチャージ!』

 

オースキャナーがスキャニングチャージを発声するとオースキャナーは消え、メダジャリバーを構える。

するとDキバGもカードを取り出しドライバーに入れる。

 

『FINAL ATTACK RIDE! KI KI KI KIBA!』

 

DキバGがFARを発動させると回りが満月が浮かぶ夜に変わりガルルセイバーを口にくわえ構える。

 

「「・・・・」」

 

互いを無言で睨み、同時に走り出す。

 

「せいやあああぁぁっ!」

 

「はあああぁぁぁっ!」

 

互いの必殺技「オーズバッシュ」と「ガルル・ハウリングスラッシュ」がすれ違う。

 

「ちっ!」

 

「ぐっ!」

 

すれ違うと俺もDキバGも同時に跪き、俺は右肩を、DキバGは右脇腹を押さえる。

互いに必殺技は当たったが浅かったらしく消滅しないがそれでもダメージが多少大きかった。

痛みが和らぎ立ち上がり互いに向き合って剣を構え合う。

 

「流石だ。でも負けない!」

 

「はっ!」

 

剣を強く握り締め再びDキバGに向かい、DキバGも俺に向って走り出した。

 

CファイズSide

叫びと同時に5人の俺達がディケイド達に向って行き、ファイズに変身した俺はDカブトに向かっていく。

こちらに向かってDカブトはカブトクナイガンを取り出す。

 

『ATTACK RIDE! FAIZ SHOT!』

 

カブトクナイガンに対抗するためARで「ファイズショット」を左手に装備する。

 

「くっ!はっ!この!」

 

「ふっ!はっ!はぁっ!」

 

Dカブトがカブトクナイガンで斬り掛かるとファイズショットで弾き、右ストレートを放つが左腕でガードされ、さらに右足でミドルキックを出すがDカブトもミドルキックで止めてくる。

 

「くそっ!」

 

防御されたことが悔しかった俺はファイズショットで顔面を狙って殴り掛かるがDカブトはしゃがんで回避し、しゃがんだ状態で俺の左腕を掴んだ。

 

「しまっ・・!」

 

「でやぁ!」

 

「うわっ!」

 

最後まで言い切る前にDカブトに背負い投げをされ、投げ飛ばされ地面に落ちる。

投げ飛ばされるなんて学校の体育の柔道以来だなぁ。

 

「いってぇぇ・・・!」

 

投げられて起き上がり、Dカブトを見ると右手に一枚のカードを持っている。

あれは恐らく「クロックアップ」のARだ。

 

「クロックアップを使う気か」

 

「・・・」

 

しかし、Dカブトは中々カードを入れようとしない。

まるで何か待っているかのように。

 

「スピード勝負をしようってか?いいぜ?」

 

相手がスピード勝負をしようと俺を待っていることに気がつき、カードを取り出す。

 

「付き合ってやる、10秒間だけな!」

 

『FORM RIDE! FAIZ AXEL FORM!』

 

『ATTACK RIDE!』

 

俺が「アクセルフォーム」にフォームチェンジするとDカブトがARのカードを入れる。

 

『START UP』

 

『CLOCK UP!』

 

「「はぁぁぁぁ・・・、はっ!」」

 

俺がファイズアクセルのスタートスイッチを押し、DカブトがARを発動させると互いに構えを取り、互いに高速化し俺達以外の時間がゆっくり流れる。

 

「たっ!ふっ!だぁっ!」

 

「ふっ!はっ!はぁっ!」

 

高速化空間でもさっきと同じように互いにパンチ、キックを繰り出し合いそれを回避、防御する。

 

「はっ!」

 

「ごっ!」

 

その攻防戦の中Dカブトのアッパーが顎に命中し飛び、倒れた。

 

「はぁぁっ!」

 

俺が倒れるとDカブトがカブトクナイガンを振り下ろしてくる。

 

「なめんな!」

 

「ぐっ!」

 

Dカブトを倒れた状態で前蹴りで距離を離して起き上がりファイズの紋章が描かれた金色のカードを入れる。

 

『FINAL ATTACK RIDE!』

 

俺がFARのカードを入れるとDカブトもFARのカードを入れる。

 

『FINAL ATTACK RIDE!』

 

互いのドライバーから待機音が流れる。

 

『FAIZ!』

 

『KA KA KA KABUTO!』

 

同時にFARを発動させ、俺はDカブトに向って走り出し跳び上がり右脚を前に出した。

 

「でりゃぁぁぁぁぁっ!」

 

「つぁぁぁぁぁぁっ!」

 

互いの必殺技「クリムゾンスマッシュ」と「ライダーキック」がぶつかり合い爆発が発生する。

必殺技を放った俺とDカブトは地面を滑るように後退し、互いに距離が開く。

 

『THREE・・・TWO・・・ONE・・・TIME OUT』

 

『CLOCK OVER!』

 

互いの高速移動が解除されるとゆっくりだった時が元に戻り、アクセルフォームから通常のファイズに戻った。

 

「「うおおおおっ!」」

 

俺とDカブトはダメージを負いながらも再び互いに向っていく。

 

カオスSide

叫びと同時に5人の俺達がディケイド達に向って行き、俺はディケイドに向かっていく。

 

『ATTACK RIDE! SLASH!』

 

「はっ!」

 

「ちっ!」

 

ディケイドがライドブッカーをソードモードに変形させAR「スラッシュ」を使い刀身を分裂させ斬りかかって来るがギリギリのところで避ける。

 

「くっそ〜!こんなことなら専用武器作っておけばよかった!」

 

実はカオスにはディケイドのライドブッカーのような専用武器を用意していないので作っていないことに今後悔している。

 

「しょうがない。他は結構長いこと戦ってるけど、こっちは早めに終わらせる!」

 

武器がない状況での長期戦は圧倒的に不利。

早めに決着をつけるためにカオスの紋章が描かれた金色のカードを取り出しドライバーに入れるとディケイドもディケイドの紋章が描かれた金色のカードを取り出しドライバーに入れた。

 

『『FINAL ATTACK RIDE!』』

 

『CHAOS!』

 

『DE DE DE DECADE!』

 

「「はっ!」」

 

同時にFARを発動させ、10枚のホログラム状のカード型エネルギーが出現し同時に高く跳び上がる。

 

「「はあああぁぁぁっ!!」」

 

互いにカード型エネルギーを潜り抜け必殺技「ディメンジョンキック」がぶつかり合い爆発を起こした。

 

「ぐああっ!」

 

「がああっ!」

 

爆発によって俺もディケイドも飛ばされ地面を転がった。

 

「くっそ!まだまだ!」

 

『そこまでにしましょうマスター』

 

まだ動ける俺がディケイドに向って行こうとすると観測室のアポロンが止める。

 

「なんで止めるんだアポロン?」

 

『今回は模擬戦ではなくライダーシステムのテストが目的です。カオスの変身時の戦闘能力、ライダーへの変身、フォームチェンジ、ファイナルアタックライドのデータは既に取れました。特に一番気になっていたWとオーズのデータが取れたのが幸いでした。それにまだテストしなればならないことが多いのです。全力で戦っていると身体がもちませんよ?』

 

「・・・分かったよ」

 

多少不満ではあった俺が納得するとディケイドが消え、分身していた俺も一体に戻り変身を解除しようとした。

 

『あ、まだ解除しないで下さい。ライダーへの変身データは取れましたがまだMS達のデータが取れていません』

 

「まさかASやスーパー戦隊も全部試すのか?今日中に?」

 

『本当はそうしたいのですがまだイクスとG5も残っているので流石に全てはしません。今日はMSに変身し搭載されている支援AIがオールレンジ兵器のサポートを上手く出来るか確認するだけです』

 

今日はMSだけと聞いて俺は少しホッとした。

 

「変身する機体はなんでもいいのか?」

 

『出来ればU.C、未来世紀、アフターウォー、C.E、西暦の全オールレンジ兵器を試したいのが本音ですが全てはマスターが疲れるので今日はどれか1つに限定し、残りは後日改めてテストしましょう』

 

うーん、どれか1つか。

正直どの世界のガンダムのオールレンジ兵器を搭載している機体はどれも個人的に好きだから何に変身するか迷う。

 

「そうか。なら・・・こいつにするか」

 

『MOBILE RIDE!ν GUNDAM!』

 

様々な機体の中から俺が選んだのは映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場し、地球連邦軍 第13独立艦隊「ロンド・ベル」隊に所属するあの「アムロ・レイ」自ら設計して搭乗し、宇宙世紀のガンダムタイプの中で始めてファンネルを搭載したガンダム「RX-93 νガンダム」に変身した。

 

『ではステージを変更します』

 

ステージが変更されると周りが暗くなり更に細かい光が浮かんでいた。

・・・これって。

 

「星?」

 

『続いて重力制御システム作動。無重力モードに設定』

 

「!!重力が!」

 

突然体から重みがなくなり、少しずつ宙に浮き始める。

無重力状態になっている。

 

「アポロン、こんなの聞いてないぞ?」

 

無重力になったことに驚きながらアポロンに尋ねた。

 

『言ってませんでしたか?』

 

「うん!」

 

こいつ普段はしっかりしてるのにこういうことはよく伝え忘れてるよな。

 

「でもなんで重力制御システムなんてあるんだ?」

 

『マスターがいつでも宇宙(そら)に進出出来るように訓練するためです』

 

「そうか。宇宙かぁ」

 

『イエス、マスター』

 

「・・・・・」

 

『・・・・・』

 

理由を知ると少し無言になった。

 

「・・・宇宙に行く予定、あるかな?」

 

『当面はありませんね。もしかしたら永久に来ない可能性もありますが、もしもの時のために訓練しておきましょう』

 

宇宙に行くなんて相当な理由でない限り行かないから本当に永久に行かない可能性がある。

 

「うーん、まぁいいか。面白そうだし」

 

それでもやっぱり無重力や宇宙には興味があるし確かに訓練するのはいいかもしれない。

 

『では今から講師を呼びます』

 

「講師?」

 

『MOBILE RIDE! GM CUSTOM!Ver BURNING!』

 

演習場に音声が響き渡ると俺の前にブルーグレーカラーリングをした『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場した地球連邦軍MS「RGM-79N ジムカスタム」が現れた。

 

ジムカスタム

『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場した地球連邦軍MS。

「RGM-79 ジム」の性能向上型でジムの倍近い推力とガンダムタイプ並のジェネレーター出力を持つオーガスタ系の機体で機体特徴は特徴が無いのが特徴。

性能が高いため製造コストがかかり配備は少数のエース級パイロットのみにとどまった。

 

「ジムカスタム。それもバニングっということは・・・」

 

「お前がMSの操縦を教えてほしいって奴だな?」

 

キターーー!!

サウス・バニング大尉キターーー!!

バニング大尉はSTARDUST MEMORYの中で一番好きなキャラ!

今凄くテンションが上がっている!

 

「はい大尉!」

 

ジムカスタムの擬似人格がバニング大尉であったため思わず敬礼してしまい敬語になっていた。

 

「大尉?あぁ、俺の人格の元の人物の階級か」

 

「!そういうの分かるんですか?」

 

ジムカスタム、いやここは大尉と呼ばせてもらおう。

大尉が一瞬不思議がり、すぐに納得すると俺は少し驚いた。

召喚されるMSやAS達には自分の人格の元になった人間がいると理解出来ていないと思っていたからだ。

 

「あぁ、なんとなくだがな。それよりも早速だが宇宙空間での操縦レクチャーを始める。覚悟はいいなヒヨッコ?」

 

「ハッ!」

 

大尉がそういうと敬礼をして返事を返し、すぐにレクチャーが開始された。

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

ビームライフル、シールドを装備した状態で約2時間半に渡って宇宙空間での姿勢制御、スラスター操作、回避運動、射撃、近接格闘等のレクチャーが行われ少し息が切れている。

 

「うむ、ガンダムタイプの機体を使っているのにも関わらず中々上達が早いな。いい腕をしている」

 

「空中戦の時のやり方を参考にしているので」

 

「成る程な。射撃や近接戦はライダーで身につけたためか筋がいい。だがデータを見たがお前が行っていた空中戦はMS状態では殆どがGNドライヴ搭載機でしか経験していない。メイン、サブ共にスラスターを扱い方が雑だぞ?」

 

「うっ」

 

「それに最初からスラスターを全開で使い過ぎだ。推進剤が切れたらどうする?回避運動の訓練でも回避するのにサブスラスターを大して吹かさなくても回避出来る攻撃を吹かさせ過ぎだ。方向転換の時も動きがスマートじゃない。更に言えば動きも直線的過ぎる。あれでは『当てて下さい』と言っているようなものだ」

 

「ううっ」

 

大尉に問題点を次々と挙げられいく。

しかし大尉の言う通りで今までの飛行はMSほとんどがGNドライヴばかり、でスラスターを使ったのはこの前のガンダムとZガンダムだけで経験が浅く、上手く扱うことが出来ない。

今はさっきまでの大尉の指導のおかげである程度扱えるようになったが地上ではなく初めての無重力なので姿勢制御、方向転換が上手く出来ない。

 

「これが俺から見て今回問題だと思った点だ。まぁそれ以外、あとオールレンジ兵器はまだテストしていないからそれ以外は合格点だ。訓練を重ねればお前は十分強くなる。しっかりやれよ」

 

「は、はい!」

 

『ではレクチャーも終わったところでそろそろ本番といきましょう』

 

「は?」

 

「ん?」

 

ようやくレクチャーが終わるとアポロンが何か言った。

本番って何?

 

『今日のカオスのメインがまだなので』

 

「待て!まさかこれからファンネルの訓練か?!」

 

『そうですが?』

 

今更だがこいつはなんで答えるのがこんなに軽いんだ?

まぁ、確かに今回のメインはファンネルの制御が上手くいくかのテストだが。

 

「いいじゃないか。早速オールレンジ兵器のテストが出来るんだ。やっておけ」

 

「は、はい・・・」

 

大尉にも言われたので渋々準備を整え、大尉は下がっていく。

 

『では相手を召喚します。数は3機で行きます』

 

「何?!」

 

『MOBILE RIDE!ZAKUU S TYPE!Ver CHAR! HYAKUSHIK!Ver QUATTRO! SAZABI!』

 

音声の後、俺の前にピンクとワインレッド、金色、赤色のMSが現れる。

 

「おいおい冗談だろ?」

 

目の前に現れた「機動戦士ガンダム」に登場したジオン公国軍、「機動戦士Zガンダム」に登場した反地球連邦組織「エゥーゴ」、νガンダムと同じ「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場した新生ネオ・ジオン軍の赤色と金色、そしてもう1機の赤色のMS「MS-06S ザクU S型 シャア・アズナブル専用機」「MSN-100 百式」「MSN-04 サザビー」を見た俺は冷や汗を流す。

どれも有名なMS、しかも全てあのシャア(百式に乗っていた際の名は《クワトロ・バジーナ》)が搭乗した機体、擬似人格はもちろんシャア。

つまり俺はシャアを3人同時に相手することになる。

明らかに不利なためアポロンに相手を変えてもらおうと声をかけようと・・・。

 

『開始』

 

「てめぇぇー!!」

 

する前にアポロンが勝手に始めだし、3機のMSが同時に動き出す。

 

「見せてもらおうか、新しいライダーシステムの性能とやらを!」

 

「百式、出る!」

 

「行くぞ!」

 

「ちっ!」

 

シャア専用ザクU、百式、サザビーの3機がスラスターを吹かし散開、それぞれ別々の方向から向かってくるのに対し俺は1番の強敵であるサザビーに「ビームライフル」を向ける。

 

「照準合わせ・・・よし!」

 

トリガーを引きビームを放つがサザビーはシールドで防御又は回避をする。

 

「中々正確な射撃だ。しかし!」

 

サザビーのスピードが落ちると今度は右側から向かってくるシャア専用ザクUにビームを放つが回避され、しかもサザビーのようにスピードを落としていない。

流石「一年戦争」時に地球連邦軍から「赤い彗星」と恐れられた機体。

シャアの優れた操縦技術で機体性能を限界まで引き出され、通常のザクUの3倍のスピードを出している!

前に模擬戦で戦ったザクU J型とは全然違う!

 

「当たらなければどうということはない!」

 

シャアの名言をいいながらザク・マシンガンを放ってくる。

メインスラスターと足のスラスターを使って上に急上昇しザク・マシンガンを回避した俺は百式を探す。

 

「私ならここだよ」

 

「!」

 

後ろから声が聞こえ振り返ると右手に持った「ビームライフル」を連射しながら左手に「ビームサーベル」を持った百式が接近してくる。

百式が放つビームを俺はシールドで防ぐ。

 

「沈め!」

 

距離が縮まると百式がビームライフルを撃つのを止め、ビームサーベルで斬りかかってくる。

 

「沈んでたまるか!」

 

射撃が止むと「シールド」を持った左手でバックパックにある「ビームサーベル」を引き抜き、百式のビームサーベルを受け止める。

 

「やるな。だが!」

 

「そこだ!ファンネル!」

 

接近してきたサザビーがコンテナからオールレンジ兵器「ファンネル」を射出すると百式のビームサーベルを振り払い、頭部の「60oバルカン砲」を発砲、牽制して距離を取り、ビームサーベルを仕舞いファンネルからの攻撃を回避する。

前のスローネツヴァイ、アルケーのGNファングとの戦いのおかげでファンネルの動きが見え、慌てることなく回避、ビームライフルを放ち、ファンネルの一つを撃墜する。

 

「ほお、ファンネルを撃墜するか」

 

「行け!フィンファンネル!」

 

サザビーが感心している間にお返しとしてオ−ルレンジ兵器「フィン・ファンネル」を全機射出されるがフィンファンネルの動きにはキレが無く、俺が送る指示も受信が遅いのか、反応も鈍い。

それに引き換え、サザビーのファンネルはキレがあり、反応も速い。

その結果サザビーのファンネルが6機のフィンファンネルの内、3機があっという間に落とされた。

 

「あ!「ヴィー、ヴィー」・・・!!」

 

「堕ちろ!」

 

警報が鳴り、左斜め下を見ると百式がいつの間にか「メガ・バズーカ・ランチャー」を構えてチャージし、発射してくる。

 

「フィンファンネル!」

 

残った三機のフィンファンネルに命令を送り、数秒遅れてフィンファンネルが動き「ファンネルバリア」を展開する。ファンネルバリアでメガバズーカランチャーを防ぎ、メガバズーカランチャーの射線軸から離れ、ビームライフルを放った。

 

「くっ!」

 

放たれたビームは百式の右肩に命中し、バランスを崩す。

 

「このまま仕留める!「どうかな?」・・!がっ!」

 

百式に気を取られているといつの間にかシャア専用ザクUが接近し、俺の腹に蹴りを入れた。

また蹴られた衝撃でシールドを手放してしまった。

 

「ザクだと思って油断するのは良くないな」

 

「くそっ!っ!」

 

態勢を整えようとするが熟れていない宇宙空間とスラスターのせいか態勢を上手く立て直せない。

 

「バ、バランスが!「ヴィー、ヴィー」・・!真上!?」

 

また警報が鳴り響き、真上を見上げると百式がメガバズーカランチャーを構え、チャージしていた。

 

「またか?!」

 

俺が驚いていると百式がメガバズーカランチャーを発射、サブスラスターを全開にして右に回避した。

 

「掛かったな」

 

「何?・・・「ヴィー、ヴィー」・・!」

 

メガバズーカランチャーを回避すると再び警報が鳴り響き、すぐに右側を向いた。

 

ブオン

 

「なっ!」

 

「これで決まりだな」

 

右側を向くとサザビーに「ビームサーベル」を喉元に突きつけられた。

 

「動かない方がいい。例えファンネルに指示を出したとしても先に私がこの拡散メガ粒子砲を放つ。恐らく間に合わないだろう」

 

「くっ!」

 

サザビーを言う通り、抵抗しようとしても今のフィンファンネルは受信率が悪い、命令を送ったところで素早く反応しないし間違いなく至近距離から「拡散メガ粒子砲」を撃たれるだろう。

仮に回避出来ても既に百式とシャア専用ザクUがビームライフルとザクマシンガンを構えていつでも撃てるようにしている。

相手に隙が生まれればなんとかなるが相手はあのシャアの擬似人格を持つ三機、戦況的に回避、反撃ともに不可能と判断し、抵抗を止めた。

時間は僅か5分以内に決着がついた。

正直俺は悔しかった。

 

『どうでした?サザビー、百式、ザクU』

 

決着がついたことを理解したアポロンがシャア専用ザクU、百式、サザビーに感想を聞く。

 

「格闘、射撃のセンスは十分いいが射撃は単に狙って撃っているだけだ。もっと相手の動きを見て先読みして撃つこともしたほうがいい」

 

最初に感想を述べたのはシャア専用ザクUだった。

 

「反射神経はたいしたものだ。初戦でファンネルをあそこまで回避出来れば問題ないが、姿勢制御がまだまだ甘い。もっと訓練したほうがいい」シャア専用ザクUの次にサザビーが俺の喉元に突き付けていたビームサーベルを降ろし、ビーム刃を消してサーベルラックを戻しながら答える。

 

「最後に気になったのは君のファンネルの動きは鈍い。君はまだファンネルを上手くコントロール出来ていない」

 

シャア専用ザクU、サザビーに続いて百式が答える。

 

「訓練の時よりも少しはマシになったがやはり動きが直線的、尚且つパターンが予測しやすい動きをしている。もと色々工夫をして動け」

 

そして最後に遠くから戦いを観戦していたジムカスタムが近づきながら答え、止まった。

今の俺の欠点を的確に言うシャア専用ザクU、百式、サザビー、ジムカスタムの4機。

流石サウス・バニングとシャア・アブナブルが搭乗したMS達だ。

 

『どうやら支援AIの再調整が必要ですね』

 

「それも必要だと思うが私は彼自身にも頑張らせる必要があると思う」

 

そういいながらサザビーが俺の方を見る。

 

「俺自身?」

 

「君自身がファンネルのコントロールが上手く出来ていれば今回のようになんらかの不具合が生じた時にAIに頼らずにファンネルを自在に操ることが出来る」

 

確かにサザビーの言う通りだ。

それに俺自信がオールレンジ兵器を自由に扱えれば、フェニックスでオールレンジ兵器を使う時アポロンの負担を減らすことが出来る。

 

「そうかも知れませんね。アポロン、オールレンジ系のトレーニングメニューは作れるか?」

 

『もちろんですマスター』

 

「じゃあこれからはトレーニングの時はオールレンジ兵器のコントロールはAIの支援を無しでやってみるか。実戦では熟れるまでAIにサポートしてもらおう」

 

「それがいい。その時は我々も協力しよう」

 

「ありがとうございます」

 

俺はサザビー達に頭を下げた。

 

『ではカオスを終了して次のテストをしましょう。サザビー達もこのまま協力してください』

 

「おう」

 

「了解した」

 

『ステージをノーマルの変更、重力制御を終了します』

 

ステージと重力が元に戻り地面に着地しバックルを外し変身を解除する。

すると再び机が出現し、カオスドライバーを置き右側に置かれた銃とカードケースを手に取り、カード取り出しドライバーに入れる。

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『EX!』

 

右手に持った銃「イクスドライバー」の引き金を引くと姿が変わった。

暗緑色を基本カラーとし、黄色の複眼を持ち、フェニックスの召喚能力と殺傷、非殺傷能力を移植して「ディエンドライバー」を基に開発した三つ目の新ライダーシステム「仮面ライダーイクス」に変身した。

 

『ではマスター、ライオトルーパー達を非殺傷設定で召喚してください。設定も音声入力で可能ですので』

 

「あいよ。非殺傷モード!」

 

『KAMENRIDE! RIOTROOPERS!』

 

アポロンに指示され非殺傷設定にしてカードを装填してライオトルーパーを3体召喚する。

 

「準備はいいか?」

 

「あぁ、構わんよ」

 

「いつでも来い」

 

俺が尋ねるとサザビー達がシールドを構える。

 

『では攻撃命令とマスターも攻撃を』

 

「おう」

 

『ATTCK RIDE! BLAST!』

 

「攻撃開始!」

 

俺の指示でライオトルーパー達がアクセレイガン ガンモードを放ち、俺はアタックライド「イクスブラスト」を発動させサザビー達に銃撃を放った。

 

「っ!」

 

「むっ」

 

放たれた銃弾がサザビー達に命中していく。

 

「どうだ?」

 

「ふむ。損傷をチェックしたがダメージはほとんどない。少し体が痺れるが」

 

「盾もたいして傷ついていないな」

 

百式とサザビーが弾を受けた損傷報告をしてくれる。

どうやら非殺傷設定は上手く働いているようだ。

 

『では次は殺傷設定で。あと召喚しているライダー達も含める場合はフルモードと言ってください』

 

「めんどいな。殺傷モード、フルモード!」

 

音声入力をするとイクスドライバーからカチリと音が聞こえた。

 

「攻撃!」

 

「ぐっ!」

 

「くっ!」

 

再びライオトルーパーが射撃するとサザビー達が痛そうに声を漏らす。

 

『ジムカスタム、盾をそこに置いて離れてください』

 

「分かった」

 

大尉がアポロンの指示で持っているシールドを置き離れる。

 

「いくぜ」

 

大尉が離れるとイクスの紋章が描かれた金色のカードを取り出しドライバーに入れた。

 

『FINAL ATTACK RIDE! EX!』

 

イクスのFAR「ディメンジョンショット」を放つと置かれていた大尉のシールドが威力に耐え切れず爆発した。

 

「おおぉ」

 

「盾が消滅しちまったな」

 

シールドが爆発したことに俺と大尉は驚きの声を上げた。

 

『どうですサザビー?』

 

「うむ。確かにさっきと比べると同じ攻撃とは思えないな。だが私程なら平気だ」

 

殺傷設定の弾を受けてサザビーは平気そうにしている。

百式とシャア専用ザクUを見るが2機も大丈夫そうだ。

 

『ではマスター、イクスを解除してオールドライドを試しましょう』

 

「え?もうイクスは終わりか?」

 

ラムダとカオスに比べると戦闘もせずにテストを終えようしているので俺は少し驚く。

 

『イクスの殺傷、非殺傷設定は良好だったので十分です。それにカオスとラムダに時間を掛け過ぎたので早く済ませなければマスターが寝る時間が少なくなります。明日も学校があるのですから』

 

確かにアポロンの言う通り前の2つに時間を掛け過ぎた。

早く終わらせないと食事や入浴、宿題、寝る時間がなくなってしまう。

 

「へいへい」

 

明日学校があることがめんどくさいと思いながらイクスを解除し、イクスドライバーにオールドライドのカードを入れた。

 

『OLD RIDE! TWENTY!』

 

オールドライドを使うといつも通りの20代の男性に姿を変えた。

 

「特に違和感はないが。どうだアポロン?」

 

『マスターの身体に異常は見られません。こちらも正常ですね。ではそのままG5のテストを行いましょう』

 

「了解だ」

 

そういうとまたまた机が出現し、その上にイクスドライバーを置き、その隣にある小型MSハンガーに掛けてあるG3,G4に似たパワードスーツを装着し、最後に頭部にマスクを装着する。

 

『オートフィット機能、作動』

 

観測室のアポロンがそういうと装着したパワードスーツが俺の体に合わせて調節されてる。

 

『オートフィット機能、正常稼動確認。続いてパワーエクステンダー、補助システム作動、システムオールグリーン』

 

補助システムが作動すると身に纏っているパワードスーツの重みが緩和され、全ての準備が整う。

基本カラーは藍色、複眼部は黄緑色でつり上がっている。

G3、G4を基に開発した最後の新ライダーシステム「仮面ライダーG5」が起動した。

 

「ふっ!ふっ!よっ!はっと」

 

G5が起動すると最初にシャドーボクシングをし、次に回し蹴り、最後にジャンプし空中で後ろに一回転して着地する。

 

『どうですがマスター?』

 

「あぁ、なんていうか。動いた時にちょっと違和感を感じたんだ」

 

動き具合にしては悪くはないが、どうも違和感があったように感じられた。

 

『少々お待ち下さい』

 

俺がそういうとアポロンがすぐに原因を探る。

 

『原因が分かりました。マスターの反応速度にG5が若干遅れているようですが調整を行えば問題ありません』

 

「そうか。ところでG5の武器や各プラン武装は?」

 

原因が分かったところで俺は今日テストするはずのG5用武器と一部のプラン武装が用意されていないことに気付きアポロンに尋ねた。

 

『実はプランの一部が本日完成する予定だったのですが途中で問題を発見し完成が多少遅れています。武器と各武装プランのテストは後日になります』

 

「まぁそれなら仕方が無いな。じゃあ今日はここまででいいな?」

 

『イエス、マスター』

 

正直今の内に色々試してA`sに開始に間に合うよう調整を行いたかったが残念だ。

武器とプラン武装がないので今日のテストを終わらせることにした。

 

「それじゃあ、ご苦労様」

 

「あぁ。また会おう」

 

「次も厳しく指導してやるからな」

 

サザビーと大尉が俺に返事を返すとシャア専用ザクU、百式、サザビー、大尉が消えた。

 

「・・・・腹減ったなぁ。アポロン、今何時だ?」

 

『現在21時31分07秒です』

 

「まじ?」

 

観測室にいるアポロンに時間を尋ねると夜の9時半、約5時間半かぁ。

結構長い時間やってたな。

 

「あ〜、明日の宿題やらないと。・・・でもその前に飯だな」

 

体を動かして腹が減ったので明日の宿題を終わらせる前に夕飯を食べようとG5を外して小型MSハンガーに掛け、オールドライドを解除して演習室を出て、観測室にいたアポロンを回収して夕食を食べながら改良点を話し合うために夕飯を作りに上に戻った。

 

 

-2ページ-

 

後書き

 

ARXー7アーバレスト「連続投稿!ドヤーーー!!」

 

健悟「五月蝿い」

 

アポロン「また今回は長いですね」

 

ARXー7アーバレスト「なんか夢中になって書いてたらいつの間にかこんなに書いてた」

 

健悟「アホだろ?」

 

ARXー7アーバレスト「はい・・・」

 

アポロン「というかストックなかったのでは?」

 

ARXー7アーバレスト「ああ、実はこれも含めて1、2話は残ってたんだよ」

 

健悟「ほぅ?(ジャキ)」

 

ARXー7アーバレスト「すいませんでした」

 

健悟「次はないと思え」

 

ARXー7アーバレスト「はい。では気を取り直して今回の話について語ろう!」

 

健悟「それはいいけど」

 

ARXー7アーバレスト「どしたの?」

 

健悟「シャア専用ザクUに百式、サザビーを相手ってお前馬鹿なの?!シャアを3人同時に相手して勝てる訳ないじゃん!それにライダーシステムは最後の方グタグダ+なんか終わり方があっさりだし!」

 

ARXー7アーバレスト「勝てよ!あとライダーはまだ書けたけどあれ以上書くと色々大変だったんだよ!」

 

健悟「ライダーは納得したが、MSに関しては無理言うな!」

 

アポロン「マスター、作者様。今回は本文が長かったのでこっちでは早めに終わらせましょう」

 

ARXー7アーバレスト「うんそうだな。では次回予告といこう」

 

アポロン「BGMスタート」

 

BGM『特攻野郎?』

 

健悟「あ、フルメタだ」

 

ARXー7アーバレスト「じゃあ、クールによろしく!」

 

健悟「了解。んんっ!・・・新たなライダーシステムが完成し、戦力を強化していく俺。海鳴に現れる怪人とも戦いながら来るべき時までに更なる完成を求めテストを続ける。しかし、ある日俺は予想だにしていなかったことが起きてしまう。次回、〜少年が望んだ世界と力〜 『第三十五 遭遇』。物事は甘く見てはいけないな 」

 

ARXー7アーバレスト 「はいOK!」

 

アポロン「お疲れ様です」

 

健悟「おう。ところで遭遇って何と遭遇すんの?」

 

ARXー7アーバレスト 「それは次回のお楽しみだよ。あと後日改めてオリジナルライダーの設定を投稿しますのでそちらもよろしく。次回もお楽しみに!!」

 

説明
第三十四話 新ライダーシステム
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4240 4019 5
コメント
なるほど。ありがとうございます。 リクエストはふとしたときにでもしていただければ幸いです。変な注文加えて・・・(^U^)<モウシワケアリマセン (デーモン赤ペン)
理由は全てがディケイド達と同じだろオリジナリティーがない(既にないような気もしますが)と思ったので。わざわざご意見ありがとうございます。また何か思ったことがありましたらよろしくお願いします。追伸 リクエストを未だに出せなくてごめんなさい!A's編では出せるように頑張ります! (ARX-7 アーバレスト)
デーモン赤ペンさんこんばんは。いつも感想とリクエストありがとうございます。確かにディケイドではなかったので「フォーム」までいれる必要もなく武器も自動なのでARで呼び出す必要もないと思いますがフェニックス、カオス、イクスのFARがディケイド、ディエンドのようなスクラッチ調ではないように音声にアレンジを加え、武器は必ずARを使用して装備するという手間が掛かる設定にしているので。(ARX-7 アーバレスト)
あ・・・(察し(デーモン赤ペン)
それは禁句だ(渡部一刀)
クウガのフォームライドでは「タイタン」とか「ドラゴン」だけで「フォーム」までいれる必要はないと思うんですが、どうでしょう?あと、W・ヒートメタルは背中にシャフト背負ってるのがデフォルトだから、アタックライドで呼び出す必要もないかな?と。(デーモン赤ペン)
基本的には健悟が使用する前提で開発しましたがアリサ達にも使わせる予定です(何時使うかは、未定)(ARX-7 アーバレスト)
新ライダーシステムライダーはアリサ達に渡すように作ったのですか?(gurioo)
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