真・恋姫†無双 〜孫呉千年の大計〜 第2章 8話
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第2章 反董卓連合編 08話 『 反董卓連合・水関攻防戦 各陣営の思惑 』

 

 

 

 

身体を古錠刀でなんとか支えていた緋蓮であったが、誰へか判らないが微笑みかけたと同時に、躯は終に大地へと崩れ落ちる

 

その光景を目の当たりにした蓮華は、口を両手で覆い、冷静さを失い半狂乱状態となりオロオロしてしまう

雪蓮は動揺を隠せない妹の蓮華を落ち着かせる必要を感じ、一刀へ視線を送り

雪蓮の視線と関の動きを察知した一刀は、蓮華を任せると雪蓮へ頷き返す 

 

「母さま! 母さま!」

「蓮華 落ち着きなさい!」

と馬上で暴れる蓮華の頬を叩いた後、必死になって強く抱きしめる雪蓮

 

「でっ・・・でもっ姉様! 母さまが!」

頬を叩かれ暴れるのは止まったものの・・・涙を瞳に一杯に湛えた蓮華が、姉に向かって大声で離してと叫ぶ

 

「落ち着けと言っている!孫 仲謀!」

雪蓮の大音声の叱責に、目を大きく見開き息を飲む蓮華

 

姉が大音声を発した((言魂|ことだま))が、真名ではなく”姓名”だった事で・・・自身の役割を否応なく瞬時に悟らされた蓮華であった

 

「問おう! 孫 仲謀! 今貴方のすべき事は何か?」

「はい・・・ 姉様! 華雄を取り戻しにこちらへ向かってくる張遼を止める事です!」

と意思の篭った言魂と眼差しを雪蓮に向けてくる蓮華に、微笑んで蓮華の頭を優しく撫でつける雪蓮

 

「はい ご名答! 母さまなら一刀に任せておけば、きっと大丈夫よ こういう時こそ 貴方の兄を信じなさい

 それじゃいくわよ蓮華 私に着いてらっしゃい!」

「はい!姉様! 兄様お見苦しい姿をお見せいたしました 申し訳ありませんでした」

と落ち着いた蓮華は、姉と兄の二人へ交互に視線を移す

 

その間の一刀自身はというと、一騎討ちが終ると同時に、蓮華を落ち着かせている雪蓮を横目に、傍に寄ってきた瑠璃に指示を飛ばしていた

 

「瑠璃! 亞莎へ通達! 関に動きがあるようだ 先頭が飛び出たと同時に”全て一斉射”せよ!

 放った後は機密保持の為、”焼却処分”とする旨を亞莎へ通達せよ!」

「承知!」

と答えた瑠璃は”神速”を飛ばし、小さな躯は辺りに砂埃が舞う中、瞬時に一刀の視界から消え去っていた

 

落ち着きを取り戻した蓮華に安堵した一刀は、視線を向けてきたそんな二人に頷き

「母さんの事は任せろ 必ず救ってみせる」

と言い交わし、3人は力強く頷き合うと、夫々の役割を果たすべく行動を開始する

 

「それじゃ 急いで母さんの下まで頼むぞ 『青(アオ)』!」

白蓮から譲り受けた青鹿毛の”相棒(牝馬)”に対して

一刀に首筋をぽんぽんと期待を込めて軽く叩かれた事に気を良くしたのか、はたまた一刀の頼みを理解し聞き入れたのか

ヒヒィーーーーンと甲高く一声嘶くと、猛スピードで緋蓮の下へと駆け始めた”青”であった

 

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雪蓮・蓮華・一刀達の一連の行動を確認し終え安心した紅は、隣にいる楓へ普段は出さないような大声で声をかける

 

「楓!」

「紅 そんな大声を出さなくても聞こえている 堅様と華雄を確保した後、方円陣を敷いて後方へ退けばいいのだろう?

 あの劉表に追い詰められた絶体絶命の時の事を想えば、今の状況は幾分マシさ・・・

 誰も死んでいないし、絶望的状況に陥ってもいないんだ 堅様の容態は気にかかる処だけれど・・・」 ※経緯は外伝「砂上の楼閣」参照

 

心配げに一度倒れた緋蓮へと視線を向けた楓であったが

今は祭がココにいないんだ あたしは・・・あたしに与えられた仕事を完遂するまでさ・・・

それが宿将としてのあたしに与えられし役目だと思い直し、弱気になりそうな自身に、発破をかけ気合を入れなおす楓

 

緋蓮様が血を吐かれているのを見て、蓮華様同様に動揺しているのかと思って、無理して声を張り上げたのだけれど・・・

「ええ それでこそ楓ね 期待しているわ」

と戦場に似合わぬ笑顔を楓に向ける紅

 

「ああ 任せておけ! 皆の者 待ちに待った我らの出番だ! 

 倒れられた堅様を御守りする為、到着後方円陣を敷のだ! 迅速にかつ的確にだ 遅れるなよ!

 

 この命を賭した堅様の活躍を無碍にした者は、生きて孫呉の地を踏めると思うな!

 今こそ! 孫家の報恩に報いる時ぞ! 万事心してかかれい! 全軍駆け足で前進せよ! 我に続け!」

と紅の心遣いに感謝しつつ、自身の後方に控える孫呉の勇者達へ振り返り、声を張り上げ士気を鼓舞する楓

 

「「オオォォォォォーーーーーーーーー」」

楓の士気を鼓舞する言葉に、即座に手にする武器を天高く突き上げ、楓の指示に従い駆け足で前進する孫呉の兵士達であった

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孫呉の兵達の叫び声を聞きつつ、崖上から一騎討ちの戦況を俯瞰していた亞莎も頃合かと思い

控える部下数人に、一刀様からの指示がもうすぐ来るでしょうから、心の準備しておくよういい含める

 

・・・すると、切り立った崖を人とは思えぬ凄まじい勢いで、稲妻の如きジグザク運動を繰り返し、駆け昇ってくる瑠璃の姿をみつけた亞莎

 

「亞莎 出番! 発射後、焼却処分」

「全て承知しました 瑠璃! 発射後焼却するから手伝って!」

「わかった!」

という、短くも正確な瑠璃の指示の遣り取りを終えた亞莎は、すぐさま反応し部下へ指示を飛ばし一刀の指示に従う

 

 

亞莎が準備を整え終えたと同時に、水関の門が開いて合間から

霞を先頭に物々しい数の兵が、凄い形相で華雄を取り返しに全力で飛び出してくるのが、亞莎と瑠璃の目に飛び込んできた

 

「今です! 『弩弓砲』! 一斉射です!」

 

亞莎の指示が飛び部下数名が、崖上に上下に2機を一対としたズラリと並ぶ計20機に及ぶ弩弓砲全ての導火線に火を入れた

導火線についた火が次々に根元まで達するや・・・バ・バ・バ・バシュ・バシュと凄まじい発射音と火花を散らし唸りを上げながら

凄い勢いで関へと向かって大量の”業火に包まれた矢”が降り注いでいる、世にも美しいけれど恐ろしい兵器の姿を

崖上にいた亞莎と瑠璃の眼に、今もしっかりと焼きついて離れない

 

これぞ琥珀が製作した試作品”弩弓砲(仮)”の実践”初”投入記録でもあった

 

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「華雄 まっとりや! 今救いにいくで!」

と叫びながら愛馬に跨り、関をいの一番で飛び出し、孫呉へと火の玉となって突撃を敢行する 

この時の霞には、上空から襲い来る”悪夢”が、霞達の行く手を阻み勢いを削がれる事になろうとは、一顧だにしていなかった事だろう

 

突撃をしていくその数瞬後に、霞の耳にビュゥゥゥゥゥゥーーーという、今まで聞いた事もない唸り声をあげた丸太程の太さもある矢が

何本も上空より飛来し、人馬ー括りで貫かれ地に突き立てられ死に逝く、多くの将兵の光景を目の当たりにし

しばし華雄を取り返す事も忘れ、眼を大きく見開き、上空から次々と飛来してくる矢を、しばし呆然と眺めてしまう霞

 

うちの気のせいやと思ってた”眩しい”ってコレの事やったんか!と霞が睨む視線の先には

四角く黒光りした二段に詰まれた大きな箱が、関正面の岩陰からは隠れ、横に並んでいるのが目に飛び込んできた   ※第2章 6話参照

 

この見知らぬ兵器の攻撃により、串刺しにされた人馬をみた味方は怯み恐慌をきたしてしまう

関から霞に続こうとしていた者達の勢いが、完全に分断され削がれてしまっていた事に腹を立てて悔しがる霞

 

くそ! 違和感に気付いていたのに・・・放置した結果がコレかいな!

こんな芸当できるのは一刀の仕業やな! やってくれるわ! 敵に回すとこれほど厄介で恐ろしい奴はおれへんちゅーことかいな!

気付いたあん時に何か対処していれば・・・と、ぎゅっと拳を爪が食い込む程強く握りこみ、歯を食いしばり悔しがる霞

 

今は後悔しててもしゃーない ここで華雄を取り返すのを諦めてしもうたら、士気ダダ下がりでここで長期に関を守る処じゃなくなってまう

次がすぐ飛んで来ないって事は”連射”できる訳でもなさそうやし

後続が続いて来るのは諦めて、うちだけでも突撃して華雄を取り返す方が早そうや

将が二人とも出張って混乱してもうてるこのままでは、今よりさらにマズいことになる

 

ここまでを素早く思考し立て直した霞は、愛馬を攻めて立て、華雄を奪い返すべく猛然と突撃を再開させる

 

 

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そうした霞の動きをみて、各連合軍の諸侯の動きも各方面で活発化の様相を見せていた

 

左翼に配置されていた曹操陣営では

 

「桂花!春蘭!秋蘭! 今よ! 用意は出来ていて?」

 

「はい! 華琳さま!」

「いつでも! 準備万端です!」

「もちろんです」

 

「張遼と華雄が関を出てきている今をおいて、是ほど絶好の機会はないわ! 私達は張遼軍の裏側へ回りこみ関を落とす! いいわね!」

「「ハ! 御意!」」

華琳からの指示を受けた三人は、一斉に各隊へと指示すべく散っていく

 

「司馬懿! 残りの本隊を貴方に任せるわ」

華琳の命にいつもは大人しく従う司馬懿が珍しく異を唱える

 

「申し訳ありませんが我が主、高所から撃ったとはいえ、私が知るいかなる物より、飛距離が段違いです

 私めは孫呉が設置したと思われる上空から飛来した崖上の”アレ”を調べて参ろうと思っております」

と司馬懿が指差した方向に視線を向ける華琳

 

「そうね・・・そちらも確かに気になるわね いいわ司馬懿 許可するわ 後で詳細な報告を」

「ハッ! さすがは我が主 感謝します」

と主に拱手し、護衛と共にその場を足早に去っていく司馬懿

 

去っていく司馬懿から目をそらし、稟と風へと声をかける

「稟! 風!」

 

「ハッ! ここに!」

「はいなのですよ〜」

 

「貴方達二人に残りを任せるわ いいわね?」

 

「承知いたしました 華琳さま!」

「承りましたのです〜」

 

「伝令! 左翼に配されている各諸侯へ通達を!

 このまま動かず静観するも良し、我に続くも良し、又孫呉の援護に向かうも良し

 本陣からの通達があればそれに従い、それまでは各諸侯の判断に任せると通達なさい」

 

「ハッ そのように・・・」

 

「それでは指示された隊は、関へ向けて突撃するわよ!

 残りの者は稟と風の指示に従いなさい それじゃ いくわよ!」

 

「名を上げる千載一遇のこの好機! 利用させてもらうわよ! 一刀!」

華琳の軍勢だけが、左翼から離脱し大きく前に迫り出してくるのであった

 

 

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右翼に配されていた劉備陣営では

 

 

「朱里ちゃんそれにしてもすごい兵器だったね! あれ・・・」

「だね〜 わたしも同じようなの考えていたことがあるんだけど・・・根本的に何かが違う気がするよ 雛里ちゃん」

と”弩弓砲”のことで、話が盛り上がる朱里と雛里の二人

 

盛り上がる二人を尻目に、深く考え込む桃香に気付き声をかける愛紗

 

「桃香さま いかがいたしましたか? それと我々はこれからいかがいたしますか?」

と桃香に気遣いつつ指示を仰いでくる愛紗に対し

 

「朱里ちゃん 右翼を統括する陶謙さんからの何か指示はあった?」

と聞いてくる桃香

 

「・・・未だ何もありません」

と首を振る朱里に対し、このまま手をこまねいて見ているだけでいいの?という焦燥感に駆られた桃香は

自身でも信じられないような迅速な行動へと打って出て、周囲に控えていた皆を驚かせた

 

「指示がないのならば、すぐさま私達は友軍である孫呉の軍の援護に向かいます! 皆 直に用意をして!」

皆の心の中に、勝手に動き、和を乱しても良いものかと惑う心の葛藤もあったが

緋蓮の一騎討ちに感動していた事も手伝って、援護に向かうという主君である桃香の決断に粛々と従い

援護に向かうべく準備を慌しく進める劉備軍の面々

 

「武将が突出してきているから、星ちゃんと鈴々ちゃんの二人はその阻止に全力を尽くして!

 愛紗ちゃんはこれから私達が孫呉の応援にすぐ向かうことを、一刀さんにお知らせして指示を仰いでおいてくれる?

 それから伝令さん! 陶謙さんに伝える途中でいいので

 白蓮ちゃんにも劉備軍は孫呉の援護に向かうべく軍を動かす事をすぐにお知らせしてください!」

 

「ハッ 畏まりました」

と拱手すると伝令兵は急いで桃香の下より走り去っていく

 

全てをやり遂げた・・・と感じた桃香の顔からは、焦燥感は綺麗サッパリ消え去っていつもの”のほほん”とした桃香が佇んでいた

 

「・・・・・・あと朱里ちゃん 雛里ちゃん 何かし忘れている事ってあるかな?」

と二人へと恐る恐る聞いてくる桃香に、今までテキパキと指示したキレのある勇ましい桃香の面影は

微塵も感じさせない普段のほわわんとした桃香に戻ってしまっていたものの・・・

 

「桃香さま 完璧です! それでは軍を先へと進めましょう」

と朱里は手に持った白き羽扇で、前線へと進みつつあった孫呉の軍勢へと指し示し、コクコクと頷き朱里の言に同意をしめす雛里

 

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右翼に配されていた公孫賛陣営では

 

「桃香達に動きがある!? 陶謙殿から指示があったのだろうか・・・でもうちには指示届いていないし

 もっもしかして・・・また私だけ忘れられてる訳じゃないだろうな!」

と疑心暗鬼になる白蓮の元に、近衛兵から桃香の伝令が来た事を告げられる

 

それを待っていたとばかりに、白蓮は桃香からの伝令を丁重に陣へともてなす

「それで桃香はなんと?」

「ハッ 我が主 玄徳様は”独断”にて、友軍である孫呉の陣へと援軍に向かわれるとの事でして

 この事につきまして、公孫賛殿へもお伝えするように承り、こうして急ぎ参かり越しましたした次第です

 お伝えしましたこの後、陶謙殿へもこの事をお伝えします所存です」

 

「そうか! それはありがたい 桃香は独断で動いたのか ならば私達も桃香に続くとしよう

 陶謙殿の下へ参るのなら、私達も劉備軍と同様に動くとお伝え願えないだろうか?

 それと桃香には良しなに伝えてくれ 助かったと」

 

「委細承知致しました 私は急ぎます故にて これにて 御免!」

「大儀であった!」

 

「皆聞いていたな? 我らも劉備軍と行動を共にし、友軍である孫策軍の支援に回るぞ!

 急ぎ準備せよ!」

 

「「ハハッ!」」

 

友人の桃香の機転もあり、この度は忘れ去られる事もなく安堵した白蓮であった

 

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中央に5万の兵を配する袁紹陣営では

 

おっほっほっほ 私好みの面白い派手な演出でしたわね 

それにしても孫堅さん やけに目立ちましたわね・・・ まあ? 勝ちは揺るぎなさそうですし

・・・これで漸く、この辛気臭い関を抜けれそうな目処がつきましたわね

 

と緋蓮と華雄の一騎討ちに関して、あまり関心を示さず

お祭りで担ぐ神輿の台座部分を部下数人で担がせ、御堂の位置にある椅子に麗羽は座り、そこで肘をつき退屈を紛らわせていた

洛陽に早く入りたいものですわと、今闘っている水関より、遥か先の事を頭に描いていたのだった

 

一方、お付の二人はというと・・・

「あ〜 いいな あたいもああいう燃える一騎討ちがしたい! 斗詩!」

「何!? キャァーーーー! も〜〜〜文ちゃん! 興奮しながら私の胸揉まないでよぉ〜〜〜」

と主人そっちのけで、戦場にいても愛を確認しあい、騒がしい事この上ない猪々子と斗詩の二人であった

 

この猪々子の言葉が((後年実現|・  ・  ・  ・))するとは・・・この時の猪々子達には想像もできなかったことであろう

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1番最後方の袁術陣営では

 

関に篭った兵数で、どう考えてみても自身の軍の前に位置している孫呉3万と袁紹軍5万を抜いて辿り付く事などありえなかった

それは左軍、右軍を破って辿りつくことを考えても不可能とさえ思えた

 

そんな事もあり、美羽はというと・・・戦争何それ?状態でスヤスヤと天幕にてお昼寝中であり・・・

紀霊は天幕の外にて護衛、七乃はというと各勢力から預かりし食糧の総点検中で

この後に袁術軍に訪れる惨劇の事など、想像もしていなかった美羽達であった

 

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左翼に配されていた馬騰陣営では

 

「なんだ!ありゃ! 孫呉の奴ら!」

「翠姉さま・・・あれ何!? 上から矢のようなモノが次々に降ってきた!」

「おれにわかる訳ないだろ!」

と翠と蒲公英の怒声が響き渡る中

 

面白い兵器ねぇ 中々緋蓮の軍やるじゃない・・・

会議では折り悪く声をかけそびれたけれど・・・ きっちり最後は勝つ処は実に貴方らしかったわ

私が記憶している緋蓮の闘い方ではなかった処が、気になった点だけれど・・・

随分会っていないし・・・お互い変わってたとしても不思議でない年月が経たものねぇ

 

月の事もあるし、見舞いがてらそろそろ様子を伺おうかしらねぇ?

とこの陰惨な殺戮劇も馬騰にとっては、子供だましでしかないようである

 

「・・・sま! 母さま! 聞いてるのか!? 曹操軍はもう皆動こうとしているぞ? どうする気だ?」

「叔母さま!」

 

「翠 蒲公英 ちゃんと聞こえているわ 曹操軍からの指示もないし、私達は現状維持よ

 それから・・・あとで緋蓮・・・孫堅の見舞いに行くわ 二人とも良い機会だからついてらっしゃい」

という馬騰の指示に

 

「え〜」

「面白そう! 叔母さま お供します!」

動けると思って張り切っていた翠は不満を漏らし

逆に蒲公英は、目の前の出来事より興味を抱いたのであろう、馬騰の言に賛同の意を示す

 

「翠! これは私の後継者として必要な事 反論は許しません」

とキッパリ母からこう言われては、昔の経験から反論するだけ無駄な行為なのだ

文字通り、翠を押さえつけてでも連行していく馬騰なのだ

 

「うぐっ わっわかったよ・・・ひっひっぱらなくてもちゃんと行くって!」

と不承不承、母の馬騰の言に従う翠であった

 

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右翼を統括していた陶謙陣営では

 

「これも天の御遣いの力なのかのう? 敵に回れば我らにも向けられよう 空恐ろしいわい」

と空から降り注ぐ”弩弓砲”の矢の行方を追いつつ呟く陶謙 そこへ・・・

 

「申し上げます 陶謙さま」

 

「申してみよ 糜竺」

「先程 劉備殿からの使者が参られ、私達からの指示がないようなので、公孫賛殿と共に孫呉の援軍に向かわれる由とのことです」

 

「ふむふむ 他の諸侯達はどうかの?」

「私達からの指示がないようなので、静観の模様かと」

 

「嘆かわしいのう・・・あの孫堅殿の一騎討ちを間近で見ておきながら・・・

 こちらの指示待ちかえ・・・ 気骨溢れる者は、右翼では劉備殿と公孫賛殿だけのようじゃのう」

 

「陳登や」

「はい 陶謙様!」

 

「左翼の動きはどうじゃ?」

「曹操殿に動きがみられますが・・・それ以外の勢力は何も・・・」

 

「ほう? 馬騰殿は動かぬか・・・元は十常侍派閥じゃし・・・我らの疑いの目を払拭すべく動くかと読んでおったのじゃが・・・

 何やら我らのように、腹に一物を抱えて参加してきておるのやもしれんのう」

と似た者同士であった為であろうか? この時の馬騰の動きを的確に読んでいた陶謙であった

 

「陶謙さま 我らはいかが致しますか?」

との糜竺の問いに対し陶謙は

 

「今更孫呉軍の援護に行こうと、関に寄せようと優秀な者達の邪魔になるだけじゃ

 糜竺や 必要とあらばなんなりと遠慮なく申しなさいと孫呉に使いを遣りなさい

 

 劉備殿と公孫賛殿には、私の指示なく動いた事に対し”支持”を表すると伝えておきなさい」

 

「はい 承知いたしました陶謙さま」

 

徐州を任せるに足る人物は、そう多くはないと嘆く陶謙・・・

前線に視線を向けつつ、これが王朝の末期の姿を映した儚き戦なのだと寂しく感じる陶謙であった

 

 

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試作品の弩弓砲を焼却処分を検分していた亞莎に、”謎の船団”と思しき船から上陸してくる多くの兵士達の姿が目に飛び込んでくる

しかし亞莎の視力は勉強の度に悪化の一途を辿り、普通の視力があれば高低さがあるだけで、ハッキリと確認できるほどの距離なのだが・・・

はっきりと確認が出来なかったため、自身の近くに瑠璃を呼び寄せるとともに、眉と目を細めて懸命に見極めようとしていた亞莎であった

 

「何? 亞莎」

と急に呼ばれた瑠璃は怪訝そうな表情を亞莎に向ける

 

「作業を中断させてごめんなさい 瑠璃ちょっとあそこ辺りを詳細に見て、私に教えて欲しいのです!

 目が悪いので、私にはぼんやりとしか確認できなくて・・・」

 

亞莎が指差す方向へと眉を寄せ、眼を細めて視線を向ける瑠璃

 

「わかった ん〜 軍勢が船から一杯下りて来てる 先頭に赤い馬さんに乗った・・・あれは洛陽で会った呂布がいる」

との瑠璃の言葉に、亞莎の表情はみるみる強張り、にわかには信じ難い瑠璃の言葉を聞いた

 

「ええっ! 董卓軍なのですか!? たしかあそこは・・・地理的に・・・マズイです!

 このままでは・・・ 完全に私達の背後から奇襲される!」

 

洛陽からの帰り際、ここで地形を下調べしていたのが、ここで功を奏した格好であるが

安心できる程の余裕がある訳でもなかった この状況を一刻も早く本陣へとお伝えしないと手酷い損害を被りかねない

 

「瑠璃! ここは私に任せて、至急この事を一刀様達へと伝えて!」

「ん! わかった・・・任せる」

 

瑠璃にも亞莎が叫んだ言葉の事の重大さに気付いたのであろう

先程駆け上がってきた崖を、今度は殆ど重力に任せた落下方法で、昇ってきた時より速く崖下へと消えていった

 

「呂布殿の突撃に間に合えばいいのですが・・・」

と本陣を気にする亞莎であったが、まずは自身に与えられた仕事を完遂することと思考を切り替える亞莎

 

「呂蒙様 焼却処分完了致しました 最終検分の程 よろしくお願い致します」

「判りました 完了していれば私達もすぐに本陣に合流します それでは私の後に着いて来て下さい」

「ハッ」

と承知した兵士達は亞莎の後ろに控え、亞莎が片眼鏡で懸命に覗き込んで

機密部分が処分できているかを、一つ一つ詳しく検分していったのである

 

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「医療班! すぐに焼酎と包帯、血を拭く布の用意を大至急! 」

 

と指示を飛ばしつつ、緋蓮の治療を開始する一刀

「紅さん 楓さん 後は任せました」 

 

「任せておいて!」

「任せなさい!」

と紅と楓は一刀へ頷き返事をする 

 

紅は素早く動けず転がっている華雄を、手馴れたもので素早く縄で縛り上げてしまう

楓は周囲の兵達に向けて、方円陣を敷くように檄を飛ばしている

 

その様子を視線で見届けた一刀は、緋蓮の服をゆっくりと脱がせ、眼を光らせ患部をサーチする一刀

 

患部のサーチを終え、静かに氣を練り慎重に針へと氣を込めるものの、一刀には少し気がかりな事があった

気がかりな点とは一体!? ・・・というのも、華陀に教えられたあのセリフ吐くのやだなぁ・・・

カッコ悪いし誰も聞き耳を立てないでくれよ・・・なんて小さい事を気にしている一刀だったりする

 

上手く鍼に氣を充満させる事ができた一刀は叫ぶ

「我が金鍼に全ての力 賦して相成るこの一撃 輝けぇぇっ! 賦相成・五斗米道ォォォォ! 病魔覆滅!」

叫び終えた一刀は、緋蓮の患部に向かっておもむろに鍼を打った

 

すると、ちゅどぉぉぉーんという凄まじいまでの爆音と衝撃波を轟かせ、周囲を護っていた皆を驚かせ視線を一身に浴びるのであった

 

やはり修行期間の短い一刀では、華陀のように上手く針だけに氣を漲らせるように調節することが出来ず

止血する応急処置は出来たが、全身をくまなく通う氣脈が安定せず

華陀から譲ってもらった予備諸共、緋蓮と華雄の治療に金鍼以外の全ての針をダメにしてしまった

これ以上一刀に出来る事もなく、緋蓮の躯は未だに予断を許さぬ状況に変わりなかった

 

そこへ桃香からの伝令と称した愛紗と共に瑠璃が飛び込んでくる

「お久しぶりです 一刀さま! ちょっとお疲れ気味に見えますが? 大丈夫ですか?」

と手紙同様の細やかな愛紗気遣いに、感謝の念を伝える一刀

 

「愛紗 久しぶりだな 細やかなる気遣いに感謝する それに以前同様元気そうで何よりだ

 いやなに母の治療で疲れているだけさ それより・・・愛紗自ら我が軍へと何か用が?」

 

「はい 桃香さまから言伝を頼まれましたので、一刀さまと面識もある私が遣わされました

 星と鈴々・・・張飛の二名を孫策殿がいる最前線の補佐へ

 桃香さまと私率いる全部隊を右翼から一時離脱し、孫呉軍の護衛へと回る所存です

 

 後に白蓮殿ともご一緒することとなっており、この事はすでに、右翼を統括する陶謙様からも了承を得ております

 それで何処を守ればよろしいですか?」

 

 白蓮と桃香の軍が来てくれているのか? それはありがたい

 それじゃ方円陣を敷く左右どちらでも良いので、就いてくれるようお願いする

 それと申し訳ないんだが、白蓮殿をここへと呼んできてはくれないだろうか? それではよろしく頼みます」

 

「承知しました 今桃香様と共に来ている筈ですので、お伝えしておきますね

 また戦が終りましたなら・・・ごにょごにょ・・・ゆるりとお話でも・・・ごほん! いえ何も!」

 

愛紗の語尾が聞き取れず首を傾げる一刀に、頬を赤らめごまかす愛紗

語尾をちゃんと聞き取った瑠璃は、愛紗へつめた〜い視線を向けて追い出す

 

 

愛紗を見送った一刀は、瑠璃から衝撃の報告を受ける

瑠璃は亞莎の推測を思い出しながら、ゆっくり噛まないように語ってゆく

 

「何!? 恋が率いた軍が・・・河から上陸し、我らの後方に間もなく出現するだとっ!? マズイな・・・

 またもや賈駆殿の一連の仕業か・・・ 忙しい時に次から次へと・・・ 嫌らしい策を披露してくれる!

 

 むぅ 愛紗を返してしまったのは失敗だったな・・・ 瑠璃! 面倒だが桃香と白蓮へ急ぎ伝令を頼む

 後方から敵が襲来するが”手出しせずに駆けるに任せよ”と、下手に手出しすると手酷い被害を被るので注意されたしと」

 

「わかっ・・・イタ いってきましゅ・・・」

 

瑠璃は短文で舌を噛んでしまった事に、恥ずかしくて顔が真っ赤になる

一刀に見られるのを避けるように、早々とその場から逃げるように立ち去ってしまった・・・

かわいいのになぁ〜と瑠璃の噛み噛みに少し癒された処で、また新たな来訪者が訪れる

 

「北郷様! 右翼を統括されております陶謙様の使者糜竺様がいらっしゃっていますが・・・」

 

「陶謙殿から? 一体何だろうか? 丁重にここへお通してくれ」

「承知致しました」

 

「おお 北郷殿 我が陣へと来て頂いた去り際に少しお会いしたのですが・・・覚えておいででしょうか?

 あの時は挨拶もロクにできず、申し訳ありませんでした 此度は主、陶謙の使いで参りました 糜竺と申します

 

「あ〜 陳登殿との別れ際にすこし・・・覚えております」

 

「それは良かった 時間もないのでさっそく本題に・・・

 我が主は必要とあらばなんなりと遠慮なく申してくださいとお伝えするようにと託かって参りました」

 

「おお! それは有難い! これから後方より敵軍が参ります おそらくその一軍は、関まで一直線上に駆け抜けてくると予想してまして」

 先程の一騎討ちにて負傷致しました母・孫堅を一時避難させておきたいと思うのですが いかがでしょうか?

 

「なんですと!? たしかに理に適っておりますな 我が右翼を駆け抜けて関に向かうより、最短距離でしょうからな

 しかと承りました 母君・孫堅様をお預かり致しましょう」

 

傷ついた緋蓮と医療班を乗せた車に、糜竺が乗り込み無事引渡しが完了し見送る一刀

 

 

-4ページ-

 

 

「私をどうするつもりだ? 早く殺すがいい! ぐっ・・・」

と囚われの身の上であるが、威勢良い華雄である

 

「大丈夫かい? 応急手当は君にも施したけれど、完治してないんだ あまり大声は出さない方がいいよ?」

と一言忠告する一刀であったが

 

「うるさい! 私に構うな! それよりさっさと私の質問に答えろ!」

とこちらの身体を慮った忠言に、耳を貸すつもりはないらしい

「俺達は袁紹殿と昨日、水関での先陣を賜る際にある一つの”約定”を交したんだ

 捕まえた将の”生殺与奪”を自由にしても良いという権利をね 得たんだよ

 ただ、このまま君が生きたまま、董卓軍へと帰ってもらうのは、非常にこちらにとって困るんだよ

 董卓殿達を救う為にも・・・ね」

 

「なんだとっ! お前が月様をお救いするだと!? 私が帰ったら邪魔になるだと!? 

 それにおまえ・・・孫堅を痛めつけた敵である私を、殺さなくても良いというのか・・・にわかには信じられん」

と一刀の言葉に信用出来ないで唸る華雄であった

 

「母さんと互角に戦った相手に敬意を表すれど、今すぐ殺したいとは思わないさ

 これから詳細を君に話そうと思うが、決して他言無用にしてくれ でないと君を殺さなければならなくなる

 それと交渉が終れば縄を解いてあげるさ」

と一刀の出来る限りの範囲内で、華雄へ胸襟を開き誠意をみせる

 

「孫堅との死闘を経た今、命など惜しくない ただ月様の今後は気にかかっている

 話してみろ 私が月様から離れなければいけないという、お前のその交渉内容次第でこちらも協力しようじゃないか」

と一刀の誠意を渋々ではあるが受け入れ、交渉内容の続きを一刀に促す

 

「ならば話をしよう 今邪魔な勢力は、漢王朝でも董卓殿でも董卓軍でもない 十常侍を排したいんだよ

 だが連合軍では十常侍を排するより、董卓殿を排除したい意思が大きい

 これでは董卓殿を救えないし、董卓殿が存命中は、きっと奴らは利用し続けるだろう 

 

 賈駆殿は十常侍を利用しているつもりでいるのであろうが、利用されていたのが明白だ

 この反董卓連合という茶番劇をみても判るとおり、十常侍による悪政を董卓殿の悪政とすり替えられている

 

 洛陽という街をみれば、董卓殿の統治の優秀さが直に判る筈なんだけど

 情報の正確さが伴わない地方では、きっと董卓殿が悪政を敷いているという情報だけが独り歩きし

 十常侍により第二、第三の董卓殿を作り出してしまう危険性すらあるんだ これではこの世も良くならないし董卓殿も救われない

 

 だから・・・董卓殿には死んでもらう」

 

「なんだとっ!  話が違うではないか!」

華雄は眼をカッと見開き、こいつの話を聞いた私が馬鹿だったと続けようとした時、さっと華雄を手で制す仕草をし言葉を続ける一刀

 

「すまない 言い方が悪かったな・・・ 董卓殿の身代わりを立て死んだことにし、董卓殿には歴史の表舞台から一度降りてもらう

 ただし、その際にはしっかりと病の元である十常侍の面々を排除すると今、君に誓おう

 

 隠し通し続ける為には、周囲に出来るだけ信頼のおける少数の者達だけで構成し、董卓殿の周囲を固める事ができるのかにかかっている

 もちろん孫呉で匿うことを前提で動いてはいるのだが・・・ 

 精鋭を選抜する必要性がある訳なのだけれども、少々君は母さんとの死闘であまりにも目立ちすぎている

 

 無理して君や董卓殿を含めた将、全員を孫呉に入れようとすれば

 袁紹に認めさせた”生殺与奪”の権利を乱発せざる負えなくなる、無理を通せば今後一緒に行動出来なくもないが・・・

 

 権利を乱発すると、袁紹に権利を剥奪される懸念と、再び董卓殿を口実とした連合が組まれる恐れがあるからだ

 

 なので表面上では董卓殿は死んだ事にし、仮に董卓殿を見知った者がいたとしても

 袁紹から与えられた”生殺与奪の権利”を楯にして、事実を知った者達の口を封じたい思惑があるんだ

 

 少人数の候補として俺は、董卓殿と賈駆殿の二人を孫呉で守るべき候補に入れている」

 

「長すぎて途中・・・判らんところもあるが・・・いいだろう 時間もないのだろう? お前の言う事を信じてやる

 私を含めて霞や恋は優秀な武将だ どんな苦境に陥ろうとも生き残る術はある

 しかし月様は・・・この戦乱の世では余りに儚すぎる 

 

 我らの力のみでお救いしたかったのだが・・・

 事ここに至ってしまっては、敗北した私が望むには過ぎたる願いと言えるだろう 月様の助命 よろしく頼む!」

 

「ああ 君の代わりに俺の命を賭して、必ずや救い出して見せるさ

 それと君の今後の処遇について提案したいのだが?

 

 君も生きて董卓殿が生き残る姿を一目でも見たいいだろう?」

 

「フッ 愚問だな」

一刀の問いかけに対し、ようやく華雄から笑みがこぼれる

 

「俺に近しい人物で、前々から優秀な人材を欲しがっている人がいてな 

 孫呉へ去ると会えなくなる期間も長いだろうから、連合の解散時にでも董卓殿との面会の場を設けてもいいとさえ考えている

 ある程度の自由も保障されるよう、俺からも頼んでみるがどうだろうか?」

 

「う〜む そうだな〜 相手見てからでいいか?

 それと月様を助けてくれる恩も含めて・・・華雄だ 真名はない 以後好きに呼ぶがいい」

 

「もちろん それで構わない すぐに引き合わせれるように、呼んでおいたので間もなく現れよう

 俺も真名がないんだ 北郷でも一刀でも好きに呼んでくれ華雄」

 

一刀と華雄が遅い自己紹介を終え、次なる主となる人物に関する事項と注意事項をちょうど終えた時に

瑠璃と共に入り口に現れ、こちらへとやってくる白蓮

 

「北郷 それで私に用があるとか・・・」

と傍に縄目にされて唸っている華雄を気にする事もなく、一刀に声をかける白蓮

 

「白蓮 優秀な人物欲しがってたでしょ? そこに転がっている武将欲しくないか?」

と華雄へ視線を向ける一刀に倣って視線を向ける白蓮

 

「・・・・・・えええぇぇぇぇぇぇぇぇ−−−−−−−!

 孫堅殿と互角の戦いをしていた華雄を本当にもらえるのか!?」

 

「少し条件付きではあるけど?」

 

「ごっくん・・・で北郷 その条件とは!?」

 

「まず一つ目、連合軍で行動している間、華雄を最前線に立たせるという事なく、目立てさせないで欲しい

          ただ白蓮での軍である程度の自由も保障してやってほしいんだ

 

    二つ目、俺達、孫呉から華雄を譲り渡されたと絶対口外しないでもらいたい 

         孫呉から逃げ出した華雄を雇ったという事にしてもらいたいかな

 

         口外されたくない理由があるんだが、今は深く聞かないでもらいたい

         連合解散してから、ゆっくりと彼女(華雄)にでも聞いて欲しい

 

 以上の二つだけだよ 俺からは・・・どうかな? 白蓮」

 

「私としては、その二つの条件で華雄という優秀な人物を得られるならば安いものだよ 否は無い」

白蓮としては、華雄ほどの猛将を得られるならば、自由など当然の事で、より厚遇した処で何の問題もなかった

 

白蓮の注意点としては、一刀、あるいは孫呉から譲り受けたという事が問題なのだろう 

そこを押さえていれば全然良いだけなので、実質条件はこの一つだけと言えた

 

「少し聞きたい 私が行ったとして活躍の場を与えてくれるのであろうな?」

と華雄が新しい主となるに相応しいのかと白蓮に質問を投げかけてくる

 

華雄の質問に対し、白蓮はというと・・・

「活躍の場? そんなのいくらだってあるぞ? 私の領土は異民族である烏桓が隣に位置しているしな

 華雄一人では足りないくらいじゃないか?」

との白蓮の答えに気を良くしたのだろう 華雄のキッと引き締まり表情が凛々しくなる

 

「そうか! そうか! そういうことならば決めた お世話になろう 私は華雄 真名は・・・その・・・ないんだ」

 

「そうなのか・・・いや、そう気に病むことはないさ 

 私の姓は公孫 名は賛 字は伯珪 真名は白蓮というんだ 

 

 これから主従となる間柄な訳だけど、華雄は我が友として遇したい

 それと出来れば気軽に白蓮と呼んで欲しい ダメ・・・だろうか?」

 

「いや! そう言って頂けるとはありがたい こちらこそよろしく ぱっ・・・ぱいれん!」

「ああ! こちらこそ よろしく頼むよ 華雄」

二人の間に新たなる主従関係が生まれたようで、ほっと一息つき二人を見守る一刀であった

 

-5ページ-

 

一方その頃、関から出てきた董卓軍と衝突した最前線では

 

「邪魔や! どきぃーていうてるやろぉーがぁ!」

飛龍偃月刀を手にした霞の行く手を阻もうとする、蓮華を一撃のもとに屠ろうと襲い掛かっていた

 

「ぐっ 後ろへは辿りつかせる訳には行きません!」

霞は手綱を引き方向転換した瞬間を狙い、飛龍偃月刀の一撃をさらに蓮華に浴びせる

蓮華は身体を引きながら、手前に剣を引き一撃を受けることで、

危うく難は逃れたものの・・・その後の霞の押さえ込みに苦慮することになる

 

「捕まえた華雄を、すんなり貴方達へ返す訳にはいかないのぉーーよ!っと

 蓮華こっちは任せなさい あなたは常に張遼の後ろから追い詰めなさい!」 

とそこへすぐ様、姉の雪蓮が蓮華へと指示を飛ばし、南海覇王の一撃を繰り出しながら、再度霞の押さえ込みにかかる

 

「はい! 姉様!」

と自慢の姉に頼られた事に嬉しさを滲ませつつ、姉の指示に従い冷静に手綱を上手く捌き、霞の後方より追い込んでいく

 

「ええい! 時間もないんや! 邪魔すんなや! ボケども!」

雪蓮、蓮華の押さえ込みに、二人を倒す事も出来ず、華雄との距離がここにきて中々縮まらず焦れる霞

 

そこへ救出に向かう霞をどん底へと叩き込む敵方の援軍が現れてしまった

 

「孫策殿 助力に参った! 劉備家臣・趙子龍 見参!」

「同じく張翼徳 見参なのだ!」

 

「あ〜 うっとおしいやっちゃーーーー! こっちは忙しいちゅ〜のに! こう纏わりつかれても困るちゅ〜ねん!」

 

雪蓮と蓮華の二人の包囲時には、馬術の腕前の差もあり、少しでも前へと詰める事が出来ていた霞であったが

星と鈴々が加わって4人に包囲されてからは、勢いは完全に削がれ、その場から完全に動けなくなっていた

 

あかん・・・このままでは・・・時間が無駄に浪費されるだけや・・・どうすりゃ・・・あそこまでたどり着けるんや・・・くそっ!

いかん左翼から関に迫っとる 夏侯の旗・・・曹操軍か!? マズい! このままやったら・・・帰るところすら失くなってまう・・・

華雄のいうとった通り、諦めるしかないんやろか・・・ここまで出張ってきたっちゅーのに! 状況は悪化の一途を辿っとる・・・

 

状況を打開出来ない自信の不甲斐なさに、血が滲む程強く唇を噛み締めて悔しがる霞

 

その時、包囲していた雪蓮が蓮華、星、鈴々へ向かって大声を張り上げる

「皆 早く張遼を抑えこむわよ! なんか嫌な予感がする・・・」

先程までと違い、雪蓮に余裕がなくなっている事に気付く蓮華、星、鈴々の三人

三人は雪蓮の指示に従い、徐々に包囲の幅を狭めていく

 

                  ・

                  ・

                  ・

 

曹操軍が関へと攻城を開始し軍勢を押し出す中

 

それとほぼ同時に連合軍後方からドヨメキが周囲へと走る

赤い馬に乗った人物が先導する軍団が、水関へと迫る連合軍の後方に忽然と姿をみせる

 

「いく!」

「はいなのです! 皆の者 恋殿に続くのです!」

 

「オオォォォーーーーーーー!」 

 

ねねは深紅の呂旗をサッと翻し、恋の後を追う

 

突然、連合軍の後方に現れた謎の軍隊

その正体とは、深紅の呂旗を翻し、連合軍最後尾に位置している袁術軍へと、牙を剥き襲いかかろうとしていた

 

水関の戦いの戦局は、未だ連合軍が優勢で動かぬものの・・・

終盤にきて恋の登場により、混沌とした新たな展開をみせ始めようとしていた

 

-6ページ-

 

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程c(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

 (背丈は朱里や雛里と同じくらい) 真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが、一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で

  徐々に頭角を現し、後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

 

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為、未熟であった一刀の補佐に転属させられる 

  初期には転属させられた事に不満であったが

  一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に((蟠|わだかま))りも消え、一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

-7ページ-

 

【あとがき】

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつもお世話になっております

 

え〜 まずはこの度、謎の軍団の活躍まで収録したかったのですが・・・

前回挿入しようと試みた各勢力を細かに追う分量で、かなりの長文だったのでこの度も断念しました

 

今思い返してみますと、この度UPした分を含めた”二話分”を前回一気に詰め込もうとしてたんですね

・・・あまりに無茶が過ぎました ・・・反省(滝汗

 

それと謎の軍団・・・の正体バラしちゃったし、もういいかw 

恋さんの活躍を期待されていました皆様、もう『一週』お待たせさせてしまう事になります

申し訳ありません<(_ _)>

 

前話での●は恋、■は詠、▲▲▲はねねに当てはめて読んで戴けましたらという会話でした

お気付きの皆様も多かったとは思いますが、念の為解説を交えておきます

 

次に”弩弓砲”の解説ですが、これは朱里も作中申していた通り、連弩のパクリ技術です

ただこれに火薬を実験的に使用している点が大きな違いです 

ロケット花火の矢有り版と捉えて頂けたら、判りやすいかと思います

当然の事ながら、現時点では連射不可能です

 

後に亞莎から簡単にではございますが、使用報告書として成果を纏めますので

それまでお待ち戴いてもよろしいかと思います

 

そして先陣を賜る際に麗羽へと飲ませた条件とは、捕らえた将の”生殺与奪”の権利を得たいというものでした

作中で述べました通り、これにてこの度、月と詠を助ける理由付けと致しました

 

現在の注目の的であります華雄さんの今後についてですが

多くの皆様からコメントを戴きましたし、興味がおありだった事と思われます

華雄さんは、一刀を介して秘密裏に”白蓮さん”の元へとお移り戴きました

 

制作初期構想段階におきまして、華雄さんの今後は、美羽さんの元へと移って頂き、以後護衛担当の予定だったのですが・・・

美羽さんには、既に紀霊さんという護衛を出してしまいましたので、白蓮さんの下へと移って戴きましたという経緯だったりします

 

白蓮の下へと移った経緯を未だ知らない、華雄を奪い返すべく関を飛び出し奮戦する霞の行く手を

完全に阻み押さえ込んだ雪蓮、蓮華、星、鈴々の4人

今後の展開はどうなるのか?

 

そして連合軍を後方から急襲する恋に対し

亞莎、瑠璃の報告を受け存在を知る一刀との過日の約束の一騎討ちをこの水関で行うのか? 否か?

水関の戦いは終盤を迎え、私の初期段階での構想を木っ端微塵に破壊し、遥かに”凌駕”した展開を見せております

 

今後の展開にも、皆様のご期待を良い意味で裏切っていけたらと思っております

それでは次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ〜♪

説明
常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

緋蓮と華雄の決着後の行方は!?
それでは心の赴くままに・・・ごゆっくり堪能くださいませ
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コメント
>いつも皆様 詳細にお読み戴きコメントを戴きまして、本当に感謝しております&lt;(_ _)&gt; そしてコレクション・支援・ツイートしてくださる皆様、誠にありがとうございます 以後も皆様からのコメントお待ちしております お気軽にカキコくださいませ〜(雪月)
>猫又様 初コメありがとうございます 以後よろしくお願い致します そうですね 華北は白蓮さん、麗羽さん、華琳さんと三つ巴となりそうなので、今後の展開は複雑怪奇となりそうです  今後ともお気軽にコメントを残して戴けると嬉しく存じます(雪月)
初米です〜、ようやく追いつきました、続きを楽しみにしています! 華雄さんがハムさんのところって、今後の河北争いも見逃せなくなりそうですね!(猫又)
>いつも皆様 詳細にお読み戴きコメントを戴きまして、本当に感謝しております&lt;(_ _)&gt; そしてコレクション・支援・ツイートしてくださる皆様、誠にありがとうございます 以後も皆様からのコメントお待ちしております お気軽にカキコくださいませ〜 (雪月)
>Alice.Magic様 華雄さんのMORE DEBANを作るべく奔走いたします!(奔走は嘘ですが・・・ 私の物語での出番は、原作より増量する事は確実な情勢デス! 華琳さんの出番は次回以降となるので、このまま狙わないとは言い切れない情勢であります 今後の動向をお楽しみに!(雪月)
>西湘カモメ様 ふっふっふ 白蓮さんの普通を舐めちゃイケマセンヨ? あれ?白蓮さんから苦情が・・・(そっと揉み消し 一刀さんと言えども、あの台詞を照れ無く叫ぶのは酷というものです!(雪月)
>バズズ様 ふっふっふ〜 ちゃんとスポットライト浴びせますので、華雄さんの「武人」モードが炸裂・・・するとオモイマスヨ? 今後・・・に期待デスヨ・・・たぶん・・・きっと(汗(雪月)
>naku様 肉食系(華雄さん)と草食系(白蓮さん)?のコンビが北方でどう活躍するのか 皆様にお披露目するのはまだまだ先の事と思いますが、その際にはご期待に添えますよう制作したいと思っております(雪月)
>観珪様 でしょうね 華雄さんの活躍も今後、制作するつもりですのでご期待に添えればと思います そして美羽さんへの『鋭い』突っ込みありがとうございます 次回更新までお待ちくださいませ(雪月)
>さすらいのハリマエ様 口調などでなんとなく読めたのかなと推測致しますが恐れ入りました これ以上の混乱はあるのでしょうかねぇ? ご期待に添えますかどうか・・・ガンバリマスと言いつつ、もう書き終わってたりするのですが・・・(滝汗 (雪月)
>さすらいのハリマエ様 観珪様 naku様 バズズ様 西湘カモメ様 Alice.Magic様 いつも貴重なコメントを戴きまして誠に感謝致します&lt;(_ _)&gt;(雪月)
華雄の姉さんが普通さんの元へ!出番増えるといいねwそれと華琳様がしあたんを狙わないの、珍しいな。(Alice.Magic)
華雄姐さんが加入したことで、白蓮が普通から脱却する・・・・・のかな?五斗米道の治療には掛け声は必要だと思う。要は照れなきゃ良いのさ。(西湘カモメ)
華雄ねーさんに活躍の場が! やったね華雄ねーさん! これで彼女にもスポットライトが当たる日が・・・ 来るのか?(バズズ)
華雄ねーさんに更なる活躍の場が! これで烏桓も侵攻することが難しくなることは間違いなしですねww そして美羽ちゃん、早く起きないとヤバいぞ(神余 雛)
前回の隠れた名前はなんとなく予想できました。しかし序盤から奇襲とはトンでも展開になりましたナぁ次回は混乱の中で起こる更なる混乱を期待してます(黄昏☆ハリマエ)
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