真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三??†無双』 其の三十五
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第二章  『三??†無双』 其の三十五

 

 

本城 謁見の間(現在は宴会場)          (時報:桂花七人目 妊娠一ヶ月)

【璃々turn】

 

「初めまして!わたしは紫苑の娘で((黄敍|こうじょ))、真名は璃々って言います!よろしくね♪」

 

 これがわたしの二刃ちゃんへの第一声だった。

「崔莉です!」

「露柴です!」

 双子の妹もご主人さまの妹の二刃ちゃんに興味津津といった感じ。

「は、はじめまして・・・」

 あれ?二刃ちゃんが少し引きつってる様な・・・。

 それに視線の先がわたし、ご主人さま、お母さん、崔莉、露柴とグルグル回ってる・・・・・。

 あ!もしかして!

「「「どうした、二刃?」」」

「あの・・・璃々ちゃんって・・・」

「あ!わたしはご主人さまの実の子じゃないよ♪」

 気にしてるのはここだよね。

 二つしか離れてなかった自分のお兄さんの子供が、自分と同い年くらいだったりしたらさすがに戸惑うよ。

 

「「璃々おねえちゃんは??のおくさんになるんだって♪」」

 

 ご主人さまたちと二刃ちゃんの間の空気が固まった・・・・・。

「・・・・・・・・・・・兄さんたち。」

「「「・・・・・はい・・・」」」

「後でじっっっっっくり、話を聞かせてね。」

 

 これはわたしからもフォローしとかなくっちゃ。

 

 

 

 二刃ちゃんはみんなとの挨拶を終えて壁際の席に向かった。

 ようやくお話ができそうだね。

 

「お疲れ様、二刃ちゃん。」

 

 私は両手に盃と壺を持って、椅子に座る二刃ちゃんに声をかけた。

「あ、えっと・・・璃々ちゃん・・・だったよね?」

 いきなり百人以上の名前を覚えなきゃいけないんだから無理もないか。

「もう覚えてくれたんだ♪ありがとう♪」

 壺に入った蜂蜜水を盃に満たして二刃ちゃんに勧める。

 わたしとしては蜂蜜酒の方がいいんだけど、ご主人さまたちから二刃ちゃんにはお酒を呑ませないでって言われちゃったもんね。

 あれ?二刃ちゃんの広げてる書簡は何だろ?

「こんなに大勢だと覚えきれないでしょ。」

「あはは・・・・・だからこれで覚えてた所なんだ♪」

 そう言って見せてくれた書簡には媽媽達と子供達の姓名と真名が書いてあった。

 この文字はご主人さまだ。

「兄さん、ここまで用意しておいてくれるなんて・・・こんな処も変わってなくて安心した。いや、むしろ磨きが掛かったかな?」

「そうなの?」

「うん・・・そうだなぁ、さっきあたしの為に用意してくれた部屋に置いてあった物なんだけど。あたしがここでの生活に不便が無いように兄さんたちが選んでくれたって月さんから聞いたの。」

「ああ、確かにご主人さまたちはそういうの気を使ってくれるなぁ。あたしが着てるこの服もご主人さまが気を使ってデザインしてくれたし。」

 去年作ってくれたこの服も、大きさが合わなくなるとすぐに直してくれる♪

「兄さん・・・・・そこまでに・・・そう言えばメイド服も兄さんが考えたんだっけ・・・・・まあ、ここまでは良いんだけどっ!」

「え?な、なに?」

 急に怒った顔で迫られた。

 

「下着まで全部選んだって、有り得なくない!?実の妹の下着だよ!?」

 

「え、ええと・・・・・」

 わたしの持ってる下着もご主人さまのデザインしたのが結構有るんだけど・・・・・。

「しかもサイズがピッタリなのが余計に腹立つわ!」

 胸を手で隠して言うって事はブラの方か・・・ご主人さまたちにとっては十年くらい前の記憶なのによく覚えてたなぁ・・・・・ご主人さまたちだから覚えてるのか。

「璃々ちゃんって今、歳はいくつなの?」

「え?十五だけど・・・・・」

「わわっ!本当に同い年だったんだ・・・・・それにしてはその胸・・・・・」

 二刃ちゃんが立ち上がってわたしの胸を睨む様に顔を寄せた。

 これは対応に気を付けないと・・・・・桂花お姉ちゃん達の例があるから・・・。

「わ、わたしはほら!お母さんがあれでしょ!」

 月お姉ちゃん、音々さんと話をしながら遠目でこっちを見ているお母さんを指差す。

「遺伝かぁ・・・・・・こればっかりはしょうがないよねぇ・・・」

「そ、それよりもさ!わたし、同い年の知り合いって少ないから、二刃ちゃんが同い年で凄く嬉しい♪」

「ええ?そういえば周りは年上か子供達ばっかりだね・・・メイドさん達には何人かいるみたいだけど・・・」

「メイドさん達って私に遠慮しちゃうから・・・私も将軍だからさ・・・」

 いくらご主人さまたちが身分を気にしない人でも、この大陸の人達はそうじゃない。

 庶人出身のメイドの子はわたしとの間にどうしても身分の壁を作ってしまう。

「そっか・・・・・・・そうだ!あたしの事は『二刃』って呼び捨てにしてよ。あたしも『璃々』って呼び捨てにするからさ♪」

「わたしは嬉しいけど・・・・・いいの?」

「あたしって友達には必ずそう呼んでもらってるの♪通ってる学校は周りがお嬢様ばっかりでさ、あたしは下町育ちのガサツ者だからちょっとした反抗心もあったんだけど。それでもあたしは呼び捨ての方が距離が近く感じて好きなんだよね♪」

「わたしも『ちゃん付け』で呼ばれるのは子供っぽいって感じるから、呼び捨てで呼んでくれると嬉しいよ♪」

 一年くらい前からご主人さまたちに呼び捨てにしてもらったのも、これが理由だった。

 

「それじゃあ、璃々♪」

「うん、二刃♪」

 

 わたし達は笑って握手を交わした。

 

 

 

「わたしがご主人さまと初めて会ったのはこの房陵だったんだ。」

 二刃との会話の話題は自然とご主人さまのことが中心になっていた。

「わたしはまだ小さくて・・・ちょうど崔莉と露柴と同じ頃だなぁ・・・五胡の?と羌の大侵攻で漢中からここまで撤退してきたの。房陵のお城は今よりずっと小さくて・・・城壁の周りを敵に囲まれてスゴイ怖かった。でもその時に、緑のご主人さまが劉備軍を率いて援軍に駆けつけてくれた。」

 あの時の事は今でもはっきり思い出せる。

「敵を追い払った後、城壁の上で初めて会ったご主人さまは本当に格好良かった。白く輝く服とあの時の笑顔は絶対に忘れない・・・・・だって・・・わたしの初恋だもの♪」

 ちょっと照れくさいけど、二刃に微笑んで告げた。

 きっとわたしの顔は赤くなってるだろうな。

「兄さんってば・・・まるっきり白馬の王子様だね・・・・・でもさ、今の兄さんには幻滅してない?」

「え?なんで??ご主人さまは今も素敵だよ?」

「い、いや・・・その・・・こ、こんなに奥さんが居てさ・・・子供もたくさん居て・・・・・・好きになった人が・・・えっと・・・ゴニョゴニョ・・・・・・」

 あらら、二刃の方が真っ赤になって顔伏せちゃた。

 言わんとしてる事は分かるけどね。

 二刃ってこの辺は翠お姉ちゃんに似てる処あるなぁ。

「それは価値観の違いだね。世界の違いって言ってもいいかな?」

「世界の違い?」

「この大陸の女の人がみんな武将みたいに強いわけじゃない。朱里お姉ちゃんみたいに腕力では男の人よりずっと弱い人もたくさんいる。むしろそっちの方が多いくらい。だから兵になるのは男の人の方がずっと多いんだ。で、兵になるって事は戦に出るって事。」

 二刃はわたしの言った意味を理解したのか悲しい顔になった。

「男の人の数が少ないと女の人が共有しないと人口が増えないでしょ。一夫多妻制って、戦の絶えない国が人口を増やしたいっていう、為政者の思惑も含んだ現実的な制度なんだよ。」

「理屈は分かるけど・・・・・」

「ご主人さまの場合、生まれるのが女の子ばっかりだから国の人口比率の偏りに拍車をかけてる気がするけどね♪」

 わたしと二刃は子供達が固まっている卓の方を見た。

「兄さんはあの子達をお嫁に出せるのかな?見てるこっちが恥ずかしくなるくらい親バカだよね。」

「あ〜〜〜・・・・・二刃、ご主人さまの前で『嫁に出す』は禁句ね。」

「・・・・・・なに?そんなにヒドイの?」

「暴走したらね・・・・・いつか『男は全員、都から追放だ』とか言い出しそうでハラハラするよ・・・・・」

「・・・・・・なんか兄さんの方が董卓みたい・・・・・」

「は?・・・・・ああ、正史のね。ここでの『董卓』かと思った。」

「ごめんごめん!月さんと混乱しちゃうよね!」

「そうじゃなくて・・・この世界にはもう一人『董卓』がいるんだよね。」

「え?・・・・・・・もう一人?」

「劉備軍が討伐した『悪人の董卓』が♪」

「ああ!そういう事か♪」

「この話もご主人さまが庶人に人気のある要因になってるんだけど・・・聞きたい?」

「うん♪後学のために♪」

 わたしは城下で最近聞いた話を思い出し、子供達に聴かせる様に姿勢を正した。

 

「それじゃあ行くね・・・・・かつての都、洛陽に二頭の怪獣が現れました。

身の丈が二十丈で腕が十三本あって足が二十五本、三十一本の角と五本の尻尾が生えていて七本の首で炎と雷と呪いを吐き、空を飛び回る恐ろしい怪獣です。

一頭が『董卓』、もう一頭が『張角』といいました。

その怪獣を退治するため、三人の北郷一刀が天から光と共に現れました。その身の丈は二十丈。

北郷一刀は白く輝く衣をまとい胸には青く輝く宝石を身に着けていました。

董卓と張角に対し、果敢にも素手で戦いを挑む三人の北郷一刀!

しかし、二頭の怪獣からの炎と雷の攻撃で満身創痍となっていく!

更に、呪いによって胸の宝石が青から赤に変わり点滅を始めた!

この宝石が輝きを失ってしまうと北郷一刀は死んでしまうのだ!

三人の北郷一刀は両腕を交差させ、最後に残っていた氣を董卓と張角に放って見事に打ち倒しました!

しかし、神通力のほとんどを失った三人の北郷一刀は人と同じ姿となり天に帰ることもできなくなりました。

曹操、孫策、劉備が人となった北郷一刀を助け、夫として迎え大陸に平和をもたらして行くのでした。」

 

 語り終えて二刃の顔を見ると・・・・・・呆れ返っていた。

 そりゃそうだよね。

「・・・・・・もうどこにツッコミ入れていいか分かんないよ・・・」

「あはははは♪面白おかしく尾ひれが付きまくったからね。でもご主人さまたちが英雄なのは本当だよ。だからこそ、わたし達がご主人さまたちを暴走させないように支えてあげるの。」

「優しくすると付け上がるから、厳しくしてよね。」

「そこは心配いらないかなぁ。みんな容赦ないから♪その結果が今日は現れたし。」

「?・・・・・何かあったの?」

 二刃には分かりづらい言い回しだったかな?

「華琳お姉ちゃんと桂花お姉ちゃん♪」

「華琳さんと桂花さん・・・・・懐妊・・・・・支えるってまさか・・・・・」

「男の人を鎮めるには精を放たせるのが一番だってお母さん達が言ってるからね。実際そうだし♪」

「ちょ、ちょっと、やだ!・・・・・・そんな・・・」

「ごめんごめん、二刃ってこの手の話は苦手みたいだよね。これからは気を付ける・・・でも、この手の相談とかあったらいつでも言ってね♪」

「え!?もしかして璃々って・・・・・でもさっきは・・・・・」

 

「崔莉と露柴にはさすがにまだ話せないけど、わたしはもうご主人さまたちの奥さんの一人だよ。」

 

 二刃の顔がさっきより更に赤くなっちゃった。

 ホントに初心だなぁ♪ご主人さまの妹なのに大違いだね。

 だけど、華琳お姉ちゃんが二人目に桂花お姉ちゃんが七人目か・・・・・・。

 わたしも気合入れないと!

 ねねお姉ちゃんが音々さんとの親娘丼で懐妊したって話だし、やっぱりわたしもまたお母さんに協力してもらうかな?

 

 こっちには胸っていう武器もあるしね。

 

 

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ひと月後

本城 皇帝執務室

【緑一刀turn】

 二刃がやって来てひと月が経過した。

 季節は残暑から秋に移り、各地で豊饒を祝う秋祭りが催されていた。

 その祭りでは新たな天の御遣いの降臨も祝いの対象となっており、二刃は豊穣の女神の様にも扱われていた。

 豊穣の女神って普通は多産の神だから、祀るんなら桂花の方が良い様な気がするが・・・・・二人の胸を見る限り豊饒とは程遠いよな。

 そんな事を考えて窓の外の秋空を眺めていたら、ノックと来訪者を告げる兄ぃの声が聞こえた。

 

「北郷様。二刃様と黄敍将軍が見えられました。」

 

「「「二刃と璃々が?」」」

 はて?一体何だろう?

 二人は俺たちの期待通りに仲良くなってくれた。

 この間まで璃々が二刃に馬の乗り方を教えていて、乗れるようになったって言ってたな。

 この天気だし、遠乗りのお誘いにでも来たのかな?

 

「皇帝陛下。本日は報告の儀があり参上仕りました。」

 

 凛とした声と共に入室したのは璃々。

 宮廷での正装に身を固め、背筋を伸ばし、その目は俺たちをしっかりと捉えていた。

 事ここに至り、ようやく俺たちは璃々が何をしに来たのか理解する。

 気付くのが遅いって?

 自分でもそう思うがここは敢えて言い訳をさせて貰いたい。

 懐妊の報告が四年程前からひと月置きになり、近い所では美羽から音々さんの懐妊まで半年間が空き、音々さんから華琳、桂花までの間も半年だった。

 大喬と小喬以来の二人同時の懐妊だったのもあって、まさかこんなに早く次の懐妊報告があると思わなかったのだ。

 まあ・・・俺たちも以前に比べて衰えて来たのかな〜なんて少し心配になってたから、懐妊報告じゃ無かった時の落ち込みを回避する為、自然と考えない癖が付いてしまってたんだけど・・・。

 とにかく俺たちは席を立ち、部屋の中央へ進み出ると。入口で立っていた璃々が恭しく包拳礼をとる。

 

「わたくし、((黄敍晋栄|こうじょしんえい))が皇帝陛下のお子を授かった事をここに報告致します。」

 

 璃々のその姿は紫苑が崔莉と露柴を懐妊した時と重なって見えた。

 あの時はこの城の門で俺たちの帰りを待っての報告だったな・・・。

 紫苑の横に並んでいた璃々は、まるで出会ったばかりの頃の鈴々くらいだったのに・・・・・胸は既に越えてたけど・・・。

 この感慨は今が初めてという訳じゃないが、やはりこうして目の前に立たれると、改めて感じずにはいられない。

 いつそんな感慨に浸ったかは説明しないぞ。

 

「「「ありがとう、璃々。元気な子供を産んでくれ。」」」

 

 俺たちは紫苑に言ったのと同じ言葉で璃々に応えた。

 

「はい♪ご主人さま♪」

 

 璃々もあの時の紫苑と同じ言葉と笑顔で返事をしてくれた。

「「「二刃、そんな扉の陰で覗く様に見るなよ。中には入って来て大丈夫だから。」」」

「そんなこと言われても、あたし超お邪魔って感じなんですけど!」

 顔を赤くした二刃は扉にしがみついて動こうとしない・・・・・いや、動けないのかな?

 

「二刃。」

 

 璃々が振り向いて二刃に微笑みかけた。

 

「一緒に来てって言ったのはわたしだよ。わたしがご主人さまを愛して、ご主人さまたちがわたしも愛してくれた事を・・・・・二刃には覚えていて欲しいの・・・」

 

 二刃は気が付いただろうか?

 今の璃々の言葉の意味を・・・・・『わたしを』ではなく『わたしも』だ。

 俺たちはいつかこの外史から居なくなる・・・・・願わくは老衰で大往生が望みだが。

 そして俺たちは新たな外史に向かうだろう。

 その外史で俺は、今回みたいに記憶を取り戻せるとは限らない。

 だが・・・・・できる事なら・・・恋の様に出会った時に記憶を取り戻したい。

 例えその時、目の前に敵とし立ち塞がっていたとしても。

 それはきっと、璃々を始め、みんなが抱いてくれている想いと同じだ。

 だから璃々は二刃にも忘れないで欲しいんだ。

 俺と同じ運命を背負ってしまったであろう二刃にも・・・・・次の外史でも友達になりたいという願いを込めて・・・・・。

 

「璃々がそう言うなら・・・・・って!キスするなあ!!自分の兄と親友がキスしてる所なんて見たくないわよお!!」

 

 璃々の気持ちを考えれば、俺たちは璃々の求めに応じない訳にはいかない。

 しかし、俺たちが二刃の立場だったら・・・・・・二刃と華佗がキスしている所を見せられたらと思うと・・・・・・。

 

 二刃には後で土下座しておこう。

 

 

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八ヶ月後

本城 医務室前廊下

【璃々turn】

 

「璃々お姉ちゃん!男の子だよ!輝琳ちゃんが男の子だったの♪」

 

 眞琳ちゃんがわたしの所にもやって来て、凄いハシャギっぷりで教えてくれた。

 内容は眞琳ちゃんが医務室から飛び出して来た時から聞こえていたけど、目の前で言われてやっとその意味が頭に届いた。

 眞琳ちゃんは私の返事を待たずに、また走り出して行ってしまった。

 

「お母さん・・・二刃・・・」

 

 わたしは二人を振り返った。

「男の子・・・・・」

 お母さんがこんなに驚いている姿を見るのは初めてだ。

「やっと甥っ子ができたか♪」

 二刃は素直に喜んでる。

 

「ほら!璃々!紫苑さん!早く会わせてもらおうよ♪」

 

 二刃にとっては、こうして出産を待ったのが二度目だから、わたし達ほど衝撃を受けていないみたい・・・。

 

 

 

「うわぁ〜〜〜♪可愛いぃ〜〜〜〜〜♪」

「うふふ♪本当ねぇ♪」

 実際に会ってみたら、なんかどうでも良くなっちゃった♪

「ねえ・・・・・確認する為だって分かるんだけどさ・・・・・視線が輝琳ちゃんの股間にしか行ってない気がするんだけど・・・・・」

 あはは・・・・・いやぁ、ご主人さまのしか知らないからつい珍しくって♪

「華琳さん、大役お疲れ様でした♪」

「ふふふ♪ありがとう、紫苑。私も産まれて来たのが男の子で驚いたわ♪」

「「あっ!華琳媽媽!おめでとうございます!・・・す、すいません・・・」」

 わたしと二刃は慌ててお祝いを述べた。

「はいはい♪今の主役はこの子だから気にしないわよ♪どう?二刃。初めての甥っ子よ♪」

「そりゃあ可愛いですよ!・・・・・股間の話じゃないですよ!」

「可愛いばかりじゃなく、男の子なんだから強い子に育てたいの。協力してね♪」

「任せて下さい!門下生相手で男の子の扱いは慣れてますから♪」

 そういえば前にそんな事言ってたっけ。

「璃々、来月は貴女ね。初産だから大変だと思うけど頑張りなさい。」

「あ、ありがとう、華琳お姉ちゃん♪」

 そうだよ。次はわたしの番だった・・・・・この子も男の子の可能性があるんだなぁ・・・。

 真名・・・・・((牡丹|ぼたん))にしちゃったけど・・・・・大丈夫かな?

 

 

「兄さんたち。なんで部屋の隅に固まってるの?」

「「「いや・・・・・同じ男として輝琳が不憫で・・・・・」」」

 

 

 

一ヶ月後

本城 分娩室

【璃々turn】

「「「お疲れ様、璃々♪」」」

 ご主人さまたちが手を握ってくれていた。

 あはは・・・・・ホントにつかれた・・・・・。

 ご主人さまたちに返事がしたいけど声が出せないよ。

 お母さんが崔莉と露柴を産んだときってもっと大変だったんだろうなぁ・・・。

「はい、お待たせ。元気な女の子ですよ♪」

 産婆さんが産湯の終わった牡丹をわたしに見せてくれた。

 もう女の子でも男の子でも関係ないよ・・・とにかく無事産まれてくれて安心した・・・・・。

 

「あ・・・牡丹・・・・・なんだね・・・」

 

 目の前で元気に泣いている赤ちゃん・・・・・わたしが今産んだんだ・・・。

 ご主人さまたちにわたしが上体を起こすのを手伝ってもらい、牡丹を受け取り胸に抱いた。

 崔莉と露柴の時より小さく感じる・・・・・・あ、わたしが大きくなったのか。

 

「どう?璃々。母親になった感想は♪」

 

「お母さん・・・・・」

 そうだ、ご主人さまたちと一緒に立ち会ってくれてたんだっけ。

「えへへ・・・嬉しいとしか言い様がないよね♪他にどう表現していいか分かんないよ♪」

「うふふ♪あなたを産んだ時のお母さんも同じだったわよ♪」

 お母さんと心が重なっている気がして更に嬉しくなってくる。

 わたしも牡丹とこんな風に心を重ねる事ができたらいいな・・・・・。

 

「そういえば、お母さん。初孫だけど感想は?」

 

 城内では音々さんに続いて二番目だけど。

「勿論、嬉しいわよ♪これで音々さんと並んだわ・・・」

 お母さんが他人には見せられない様な顔で哂ってる・・・・・お母さんと音々さんって仲は良いんだけど、妙な対抗意識があるんだよね・・・・。

 

 

 

二日後

本城 医務室

【璃々turn】

「おはよう、璃々。」

「おはよう、璃々♪体調はどう?」

「おはよう、凪お姉ちゃん♪二刃♪もう大丈夫、武術の鍛錬だって始められるよ♪」

 今日も医務室の寝台で朝を迎えた。

 とは言っても夜中に二回と明け方に一回、オムツを取り替えたからあんまり寝てないんだけどね。

 戦場での夜襲に備える訓練をしていたおかげで寝不足にはなってないけど・・・これもある意味夜襲みたいなモンか♪

 日が長い時期で助かったなぁ。夜中にオムツの交換をするのは一苦労だからね。

 ここだとお母さん以外にもメイドの子達が手伝ってくれるから助かるけど、普通の家の媽媽は大変だろうな・・・・・。

 ちなみに今お母さんは汚れたオムツを洗いに行ってくれている。

「璃々、産褥を甘く見るな。ひと月は無理をしない事だ。」

「分かってるよ、凪お姉ちゃん。」

 怒られちゃった・・・・・凪お姉ちゃんは胎児恵光の習得だけじゃなく、今では華佗先生の助手もしてる。

 そして、二刃も助手見習いだ。

 今日、二刃がこの時間に来たのも、本当の理由はそっちだった。

「それじゃあ、二刃。初乳を牡丹にあげる所を見せるから、勉強した事をよく思い出してね。」

 わたしは胸元をはだけて牡丹を抱き上げた。

「う、うん・・・・・」

「いや・・・別に二刃が緊張する事じゃないよ・・・おっぱいあげるのわたしだし・・・」

 先月も華琳お姉ちゃんと桂花お姉ちゃんの初乳を見てるのに。

「緊張というより・・・・・圧倒されたって感じ・・・こんちくしょうめ!でかいおっぱいしやがって!」

「い、今は大きさ関係無いから・・・」

「璃々が紫苑様の娘だからと理解はしているが・・・・・」

「凪お姉ちゃんまで?と、とにかく飲ませるからね!」

 牡丹の口を右の乳首に持っていき含ませる。

 二刃に偉そうに言ってるけど、わたしだって自分のおっぱいを飲ませるのは初めてだ、

 わぁ♪一生懸命におっぱいを吸っている牡丹の姿に感動しちゃう♪

「う〜ん、少し吸いづらいみたいだな・・・ちょっと抱く位置をこの辺にしたほうがいいかも。」

 凪お姉ちゃんに言われた通りに少しずらしてみる。

「さすが凪おねえちゃん♪さっきより吸う力が強くっあだだだだだっ!!強い!強すぎ!!」

「その割には母乳が出てない様だな?」

「そうなんですか、凪さん?」

 

「そんな冷静に見てないで何とかしてええええっ!!」

 

 

 

「はあ・・・・・・・乳首が取れるかと思った・・・・・・」

 凪お姉ちゃんが牡丹を離してくれて何とか無事だったけど・・・。

「初乳はちゃんと出ているけど、やはりまだ出が悪いみたいだ。」

「うん、乳首にお乳が滲んでるね。」

「そんなにジロジロ見られると恥ずかしいよ・・・」

「何度も吸わせる内に出は良くなる。私の時もそうだったから、ここは痛みを堪えて頑張れ。」

「うぅ・・・・・母親になるって苦痛の連続なんだなぁ・・・・・」

 溜息を吐くわたしを見て、二刃が何かを思いついたらしくポンと手を打った。

「吸わせる前にもっとマッサージした方がいいんじゃない?」

「あ、そうか。」

 おっぱいマッサージって母乳を出やすくする為にやってたんだから。

「なんならあたしがやってあげようか♪」

 二刃が両手をワキワキさせて近付いてくる。

「じ、自分でやる・・・・・・」

 今の二刃がご主人さまと重なって見えた・・・・・・兄妹なんだなぁ。

 

 

 

 おっぱいをあげ終わった所で、華琳お姉ちゃんと桂花お姉ちゃんがやって来た。

「おはよう、璃々。二刃。凪。」

「おはようございます、華琳お姉ちゃん♪桂花お姉ちゃんもおはよう♪」

「おはよう、璃々。牡丹の様子はどう?」

 今では赤ちゃんを育てる事では大ベテランの桂花お姉ちゃん。

 頼りにしてます♪

「たった今、初乳を終わった所だよ。元気が良すぎて痛いくらい乳首吸われちゃった。」

「そんなに元気なら安心ね♪」

 微笑む桂花お姉ちゃんの腕の中には先月産まれた((柊|しゅう))ちゃんが抱かれている。

 そして、華琳お姉ちゃんは聖刀ちゃんを抱いていた。

 わたしもそうだけど、みんなが真名の『輝琳』ではなく『聖刀』と呼んでいる。

 その方が男の子っぽいと言うか、ご主人さまの息子って感じがするから♪

 

「聖刀、あなたの二人目の妹よ♪」

 

 華琳お姉ちゃんが聖刀ちゃんに牡丹を見せている。

 生後ひと月じゃまだ物がよく見えない筈だけど、聖刀ちゃんが牡丹を見て微笑んだ気がした。

 

「ただいま、璃々・・・あら、おはようございます、華琳さん♪二刃ちゃん♪桂花ちゃん♪凪ちゃん♪もうお集まりだったんですね♪」

 

 お母さんが戻ってきた。

 後は・・・・・。

 

「「「おはよう・・・って、もう集まってたの?」」」

 

 ご主人さまたちが来てくれて、これで揃ったわ。

 実はこれからオムツ替えの講習会をするのだ。

 まずは二刃に女の子の時の替え方を教えて、その後は全員で男の子の替え方を教わる。

 女の子のオムツ替えの講師は桂花お姉ちゃん。

 

「それじゃあ早速始めるわよ。よく見るのよ、二刃。」

 

 桂花お姉ちゃんが柊ちゃんを寝かせ、オムツを外す。

 さすがに手馴れていて、優しい上に無駄のない手際だ。

 二刃に教えるからゆっくりやっているけど、普段はかなり素早い。

 

「赤ん坊のうんちは柔らかいからどうしても広がってしまうわ。かぶれの原因になるから拭き残しが無いように気を付ける事。」

「はい!」

 

 二刃が真剣な表情でメモをとっていく。

 

「まずはここを前から後ろに向かって優しく拭いて。うんちがここに入ったら病気になる可能性があるわ。次はおしりの穴のまわりを汚れの外側から内側に拭くの。

そこが終わったらもう一度ここよ。外側からひだのまわりを撫でるようにね。

太ももの付け根も汚れが溜まりやすいからしっかりね。

最後に腰を浮かせておしりの下を拭く。

これで拭くのは終わりだけど、オムツをする前によく乾かす事。

更にこの天花粉を塗布しておけば完璧よ♪」

「「「ちなみにこの天花粉は華佗のオリジナルで、ベビーパウダーとは成分が違うからな。」」」

「わあっ!兄さんたちは見ちゃダメっ!!」

「「「何を今更・・・・・俺たちだって眞琳から始まって六十人全員に同じ事してきたんだぞ。」」」

 二刃って気にしすぎじゃないかな・・・・・。

 

 

「それでは次に男の子のオムツの替え方よ。」

 

 今度は華琳お姉ちゃんが聖刀ちゃんで実践してくれる。

 わたしの為にわざわざここまで来てくれたんだから、しっかり覚えないと。

 

「男の子の場合は先におしりの方を綺麗にしてしまうの。それから太ももの付け根を拭く。

それからタマタマの両ワキと裏側。

そしておちんちんの裏側を拭いてあげて。」

 

 何度見てもカワイイ♪

 このカワイイのがご主人さまたちみたいな暴れん棒になっちゃうのかなぁ・・・・・。

 

「最後にこう持ってゆっくり下ろして・・・」

「「「待て待て!華琳!そこまでやる必要あるのかっ!?」」」

「尿道口付近が汚れていると病魔が入りやすいって。」

「「「華佗が言ったのか?」」」

「貂蝉と卑弥呼が言っていたわよ。」

「「「間違っていないけど、凄く間違っている気がするぞっ!!」」」

 ご主人さまたちの気持ちは分からないでもないけど、わたしも聖刀ちゃんを隅々までキレイにしてあげたいもんね♪

「ご主人さま、これはあくまでも聖刀ちゃんの衛生のためだよ。」 

「「「だから、それは解るんだけど・・・・・」」」

 

「それでは、ご主人様方が聖刀ちゃんの代役をしてくださいますか?」

 

 さすがお母さん。そう切り返したか。

 

「「「・・・・・・・・・・・・っは!いかん!思わず新たな世界への門をくぐる所だった・・・」」」

 

 この後、ご主人さまを納得させて、聖刀ちゃんのオムツを替える練習を全員がやりました♪

 

 

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おまけ壱

北郷二刃降臨当日

本城 謁見の間(現在は宴会場)          (時報:桂花七人目 妊娠一ヶ月)

【追っかけturn】

 

「「「「「「初めまして!北郷二刃様!」」」」」」

 

 俺ら北郷親衛隊は揃って北郷様の妹君にご挨拶をしたっス。

「「こいつらは俺たち直属の親衛隊の中でも、最も信頼のおける最精鋭だ!」」

 北郷様にそこまで言っていただけるなんて感無量っス・・・。

 

「はじめまして、兄たちがお世話になってます。」

 

 可愛い子っスねぇ・・・・・本当に北郷様と血が繋がっているんスかねぇ?

 それを言ったら曹沖様をはじめ、姫様全員も同じ事言えるっスけど。

「お世話になっているのは我らの方です。何しろ嫁探しまでしていただいたのですから。」

 董の兄ぃが代表で返事をしたっス。

「へえ、兄さんたちがそこまでしたんだ。まあ、美女を五十人以上抱え込んでるんだから、それぐらいしないとバチが当たるよね。」

 うぅ・・・・・正しく理解してくれるいい子でマジ嬉しいっス!

「「俺たちって云うより月の方が積極的だったからなぁ。俺たちはその協力をしただけだよ。」」

「いえ!そんな事はありません!!北郷様は我々を正しく理解して下さっておいでです!」

 兄ぃの言う事も間違いないっス。

 兄ぃのお嫁さんはメイド隊にいた子っスが、実家は新城の名家でいわゆる『いいとこのお嬢様』。董卓様に雰囲気が似てたっス。

 尻好きのお嫁さんもメイド隊にいた子っス。当然いいお尻をした子っス。

 袁家の兄者と弟者のお嫁さんは後宮警備隊にいた姉妹で、どっちも巨乳っス。

 俺の嫁さんは丞相室で郭嘉様の補佐として働いているっス。名前は((楊阜義山|ようふぎざん))といって知的でメガネの似合う、俺にはもったいないくらい素敵な女性っス♪彼女も数え役満シスターズのファンだから、二人してライブに行ってるっスよ♪今日はシスターズもここに来てるからこの後で義山を呼んでこようと思ってるっス♪真名は内緒っスよ。

 唯一結婚してないのはインテリっスが・・・・・こいつは姫様方と居るだけで幸せそうっス・・・・・・早く何とかしないと・・・・・・。

 

「これからは兄さんたち共々、よろしくお願いしますね♪」

 

 物思いに耽ってる間に挨拶が終わってしまったっス!

「「「「「「御意っ!」」」」」」

 何とか遅れずに返答ができたっス。

 二刃様が休む為に壁際の席に向かわれた後、緑北郷様と赤北郷様が改まって話をしてきたっス。

「「実はみんなに伝えておく事がある。」」

「何でしょう、北郷様。」

「「さっき月と紫苑から言われたんだが・・・・・・・二刃と華佗をいずれ結婚させたいそうだ。」」

 

『ええっ!?』

 

 お、驚きっス・・・・・いろんな意味で・・・・・。

 俺達は頭を寄せ合い、声を潜めたっス。

「(お嬢様と黄忠将軍ですか・・・・・我々も嫁を世話して頂いたので反論は言えませんが・・・)」

「「(兄ぃの言いたい事は解る。あの華佗にアタックした女の子が今までどれだけ玉砕したことか・・・・・だけど月が脈アリと判断した以上、俺たちには止める手立てが無い。)」」

 董夫人(董卓様の事っス)は、この手の話の最終決定権を握ってるっスからねぇ・・・・・。

 兄ぃはそうじゃなくても、董夫人に逆らえる筈が無いっスけど。

「(華佗先生の気を引くとなると二刃様は大変なご苦労をされると思いますが・・・・・北郷様もよろしいのですか?)」

「(そうっスよ。北郷様も十年ぶりに会った妹をその日の内に・・・・・・いや、これ以上は言わないっス・・・・・北郷様の心中をお察しするっス・・・・・・)」

 みんな口にはしないけど、気持ちは一緒っス・・・・・・・・『嫁さんは怖い』と・・・。

「(そうなりますと、我々は二刃様の邪魔をせず、且つできる限り協力すれば良いのですね。)」

 インテリ一人が涼しいカオで対応してやがるっス。

 いつかお前にも同じ思いを味わわせてやるっス・・・・・・。

「「(うん・・・まあそうなんだけど・・・・・みんなには更なる協力が求められている。)」」

 

『ご勘弁下さい!』

 

 こっから先の展開はもう読めてるっスよ!

「「(そう言わずに頼むよ!華佗と二刃が会っている間、貂蝉と卑弥呼の相手をしてくれるだけでいいんだ!)」」

「(だけっていう問題じゃないっスよっ!!!それが元で家庭が崩壊したらどうするんっスか!?)」

「「(いや!だから・・・)」」

 北郷様たちがそこまで言った所で、いきなり頭を弾かれた様に吹っ飛んだっス・・・・・。

 あたりを見回すと件の貂蝉様と卑弥呼様が両手を広げて唇を突き出してたっス。

 

 原因はやっぱりアレっスよね・・・・・・・・。

 

 

-5ページ-

 

 

おまけ弐

璃々の長女 ((黄慮|こうりょ)) 真名:((牡丹|ぼたん))

五歳

本城 後宮中庭

【緑一刀turn】

 珍しく俺一人だけ暇になった昼下がり。

 昔を思い出して一人で城内をぶらつこうと歩き出したが、自然と足は後宮へと向かってしまった。

 やっぱり子供達を見るのが一番の癒しだな♪

 だが、後宮に着くといきなり桂花から

 

「聖刀さまと柊と牡丹が中庭で遊んでいるの。あんた、どうせ暇なんだから遊び相手になってあげて頂戴。」

 

 と言われた。

 暇なのは本当だし、子供達と遊ぶのも楽しい。

 それよりも、桂花の頼み方が昔に比べ丸くなった事にしみじみと感じ入ってしまった。

 あれ?・・・・・そういえば、聖刀と柊と牡丹は学園にいる時間じゃないか?

 三人で抜け出して来たんだな。

 まずはその事を叱ってから遊んでやろう。

 俺はそう心に決め、庭の中を搜索に出発した・・・・・・・のだが・・・。

 

「どこに居るんだ?」

 

 この城には住んで十年以上になる。城内の事は隅々まで把握しているつもりだが、この後宮の中庭は広すぎる上に物陰が多い。こりゃ簡単に見つけられないぞ。

 思春か明命、または烈夏、藍華が居てくれればすぐに見つけてくれたんだろうけど、居ない者はしょうがない。

 ここは自力で探すとしよう。

 目星をつけてそこに向かうか?それとも一度小山の上の東屋に行って庭全体を見回してみるか?

 まあ、ここは急がば回れだ。

 東屋に行ってみよう。

 目的地を目指し小山を登って行くと東屋に人の気配を感じた。

 なんだ、ここにいたのか。

 なるほど、下から見上げると東屋の塀や植え込みが邪魔して、子供達を隠していたってわけだ。

 耳に意識を集中すると、聖刀、柊、牡丹の声が聞こえてきた。

 

「おにいちゃん、これなぁに?」

「ぼたん!つっついちゃだめだよ!」

「おにいちゃんいいなぁ。しゅうもこれほしいー。」

「ひっぱっちゃダメー!」

 

 なんだ・・・・・・この会話は・・・・・?

 

「いい?ここをこうすると・・・」

「「わ!うごいた!!」」

 

 う、動く?聖刀、おまえその年でそんな高等技術を?

 

「ここおすと・・・」

「きゃん!おかおにとんできたぁ!」

「ぼたんちゃんだいじょうぶ?」

 

 俺は慌てて東屋に飛び込んだ!

 

「あ、??だ♪」

「??、おにいちゃんひどいんだよ!ぼたんにコレぶつけるの!」

「ワタがついてるからいたくないだろ!ろけっとぱんちかえしてよ!」

「ロケットパンチ?」

 卓の上には『カラクリ夏侯惇将軍(改)低年齢版』が堂々と仁王立ちしていた。

 左手が無いのは聖刀が飛ばしたからで、今牡丹の持っている物がその左手だ。

「なんだ・・・そうだったのか・・・安心した・・・・・」

 むしろ心配なのは俺の頭だな。

 何でもかんでもエロ変換するのは考えものだ。

 大体、五歳の聖刀が飛ばせる筈ないじゃん!

 

「「「??っ!」」」

 

 おっと!三人がそれぞれ自己主張してくるが、まずは叱ってやらないと!

 

「聖刀!柊!牡丹!お前達学園に行ってる時間だろう!!何でここに居るんだ!?」

 

 俺に怒鳴られて三人は自分の状況を思い出したらしくシュンと小さくなってしまった。

 その姿に心が痛むが・・・・・・耐えろ俺!これも可愛い子供の為だ!

「「「おひるねのじかんにねむれなかったから・・・・・」」」

「麗羽先生と白蓮先生に言ったのか!?行ってきますって!?」

「「「・・・・・・いってない・・・」」」

「それじゃあ後で先生にごめんなさいって謝る事!いいな!」

「「「・・・・・はぁい・・・」」」

「ん?待てよ?桂花は普通にお前達がここで遊んでるの知ってたぞ?」

「桂花媽媽はきをつけてあそびなさいって、おかしもくれたよ。」

 桂花・・・・・お前、聖刀に甘すぎだ・・・・・あの桂花がここまで変わるとは・・・。

 華琳にこの事が知れればまたお仕置きされるのに・・・・・・まさかそれも見越した上でのコトじゃないだろうな!

「まあ、それはいい・・・・・だが、聖刀!お前にはもう一つ叱っておく事がある!」

「えっ!?」

「ロケットパンチは人に向かって飛ばしちゃダメだ!綿が付けてあるのは間違って人に飛んでいった時に危なくない様に付けてあるんだ。人を狙っても良い様ににじゃない!」

「・・・はぁい・・・ごめんなさい・・・・・もうしないよ、??・・・」

「素直に謝って約束までする処は偉いぞ♪」

「うん♪」

 よしよし♪さすが我が子だ!

「お説教はここまで!せっかくだから??も一緒に遊ぶぞ♪」

「「「ホント♪」」」

 はは♪現金なもんだ。

「勿論!あ、そういえばこの『カラクリ夏侯惇将軍』はどうしたんだ?」

「真桜媽媽がくれたよ。しさくひんができたからあそんでみて、いいかわるいかおしえてって。」

 そういや低年齢版を作るからって、安全に遊べる工夫の相談受けてたの俺たちじゃん!

 ロケットパンチに綿を付けるのもその時のアイディアだし。

 ロケットパンチで思い出したが聖刀に言うべき事がもう一つ有った。

「聖刀、よく聞きなさい。」

「うん。なに?」

 

「女の子に飛ばすのは大人になってからにするんだ。」

 

「?・・・おとなになったら女の子にとばしていいの?」

「それはだな・・・」

 言いかけた所で目の前を右から左に風切り音と共に何かが通り抜け、東屋の柱に突き立った・・・。

 

 この矢の羽の模様は紫苑か・・・・・。

 

「こ、こんなふうに、人に向かって矢を飛ばすのも危険だぞ・・・・・」

 

「???・・・・・・う、うん・・・?」

 

 いつか聖刀には俺たちが性教育をしてやらねば・・・・・・今の状況では、それが父親としての責務だと信じている。

 

 なんでみんなして邪魔するんだ?

 

 

 

-6ページ-

 

 

あとがき

 

 

一刀の最年少幼妻

年の差はほぼ一回りで設定しました・・・・・・・一刀シネ!

 

思わず本音が出てしまいました・・・・・。

さて、嫌なことは横に置いておいて

璃々と二刃の巨貧コンビ誕生ですw

璃々には二刃を煽って華陀に近付ける役をやってもらいましょう。

 

『董卓』と『張角』は進化しませんでしたが

一刀たちが大きく変身しましたw

 

璃々の姓名『黄敍』は正史にある黄忠の子です。

字はオリジナルで付けました。

 

紫苑は常に璃々を陰から支えている感じを出したかったのですが

もっと出番があっても良かったかなと少し後悔しています。

 

久々の三??名物(?)育児講座

初乳&オムツ替え編です。

初乳に関しては色々な方の体験談を元に

オムツ替えは正しい育児書を参考にしています。

但し、ベビーパウダーに関しましては

現在の病院ではあまり推奨されていません。

理由は毛穴に詰まって汗腺の発育に悪影響があるのと

気管支に粉が入るからだそうです。

紙オムツも高性能化し、冷暖房の発達した現代だから出来る事ですので

ここでは天花粉を使う事にしました。

華陀の特製ですから大丈夫でしょうw

(真面目な事をこうして書いておけばフォローになるかなぁ・・・・・)

 

 

そういえば貂蝉と卑弥呼も聖刀のオムツを替えているのかも・・・・・。

 

 

 

今回からリクエストの募集の小変更と追加をいたします。

まず、メインヒロインのお話を二刃降臨までの前期とそれ以降の後期に分けます。

前期全員を終了後、後期を始めます。

そしておまけでのメイン(キャラ視点)を募集します。

対象は子供達です。

リクエストの書き方は今までと同じで大丈夫です。

以上の三点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、

よろしくお願いいたします。

今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

 

 

《次回のお話》

 

☆春蘭   56票

 

という事で、次回は春蘭に決定しました。

おまけで春蘭と二刃の会話、聖刀への反応も書く予定です。

 

《現在の得票数》

 

【前期】

二喬   53票

猪々子  48票

真桜   48票

沙和   48票

霞    47票

斗詩   44票

音々   38票

穏    37票

稟    37票

季衣   35票

※「大喬と小喬」は一つの話となりますのでセットとさせて頂きます。

 

【後期】

桂花A  25票

思春A  22票

紫苑A  19票

鈴々A  15票

翠A   12票

小蓮A  10票

ニャン蛮A9票

音々音A 8票

冥琳A  6票

雪蓮A  5票

風A   5票

璃々A  5票

月A   3票

菅輅   3票

華琳B  2票

凪A   1票

星A   1票

詠A   1票

※Aは二回目を表します。

 

【おまけ】

聖刀   1票

 

 

リクエスト参戦順番→ 猪々子 穏 斗詩 二喬 春蘭 稟 真桜 季衣 冥琳A 霞 沙和 思春A 紫苑A 鈴々A 桂花A 風A 雪蓮A 凪A 音々 小蓮A 翠A ニャン蛮族A 音々音A 月A 星A 璃々A 菅輅 華琳B 詠A

 

おまけリクエスト参戦順番→ 聖刀

 

過去にメインになったキャラ

【魏】華琳 風 桂花 凪 数え役満☆シスターズ 秋蘭 流琉

【呉】雪蓮 冥琳 祭 思春 美羽 蓮華 七乃 小蓮 亞莎 明命

【蜀】桃香 鈴々 愛紗 恋 紫苑 翠 蒲公英 麗羽 桔梗 白蓮 月 朱里 雛里 詠 焔耶 ニャン蛮族 音々音 星 華雄 璃々

 

子供達一覧

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか)

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)

7)桂花の長女 荀ツ(じゅんうん)金桂(きんけい)

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん)

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん)

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)

12)紫苑の次女 ?仁(こうじん) 露柴(ろぜ)

13)紫苑の三女 ?信(こうしん) 崔莉(ちぇり)

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)

18)凪の長女 楽?(がくりん) 濤(なみ)

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八?(やや)

20)天和の長女 張甲(ちょうこう) 九蓮(ちゅうれん)

21)地和の長女 張大(ちょうだい) 四喜(すーしー)

22)人和の長女 張吉(ちょうきつ) 一色(いーそー)

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)

25)秋蘭の長女 夏侯衡(かこうこう) 鈴蘭(すずらん)

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

27)美以の長女 孟節(もうせつ) 花鬘(かまん)

28)トラの長女 ベンガル

29)ミケの長女 マンクス

30)シャムの長女 ペルシャ

31)桂花の次女 荀?(じゅんぐ) 銀桂 

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)

33)雛里の長女 ?宏(ほうこう)藍里(あいり)

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)

36)春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん)

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)

38)大喬の長女 愛喬(あいきょう)

39)小喬の長女 華喬(かきょう)

40)亞莎の長女 呂j(りょそう) 茜(ちぇん)

41)明命の長女 周邵(しゅうしょう) 藍華(らんふぁ)

42)華雄の長女 華剛(かごう) ?莓(しゅうめい)

43)桂花の三女 荀?(じゅんしん) 丹桂(たんけい) 

44〜51)

桂花の四女 荀(じゅんぎ) 連翹(れんぎょう)

猪々子の長女  48票

真桜の長女   48票

沙和の長女   48票

霞の長女    47票

斗詩の長女   44票

穏の長女    37票

稟の長女    37票

52)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)

53)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)

54)桂花の五女 荀粲(じゅんさん) 黄梅(おうめい)

55)小蓮の長女 孫仁(そんじん) 蕾蓮(らいれん)

56)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん)

57)季衣の長女 許儀(きょぎ) 華衣(かい)

58)美羽の長女 袁燿(えんよう) 優羽(ゆう)

59)桂花の六女 荀淑(じゅんしゅく) 來羅(らいら)

60)音々の次女

61)華琳の長男 北郷聖刀(まさと) 輝琳(きりん)

62)桂花の七女 荀倹(じゅんけん) 柊(しゅう)

63)璃々の長女 黄慮(こうりょ) 牡丹(ぼたん)

※44〜51の順番は今後のリクエスト次第です

 

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。

誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw

 

 

今回のマヌケ晒しw

 

 今の璃々の言葉の意味を・・・・・『わたしを』ではなく『わ【ら】しも』だ。

 

「「「俺たちって云うより月の方が積極的だったからなぁ。俺たちはその協力をしただけだよ。」」」

 

「「(兄ぃの言いたい事は解る。あの華佗にアタックした女の子が今までどれだけ玉砕したことか・・・・・だけど月が脈アリと判断した以上、俺たちには止める手立てが無い。)」

 

「「(うん・・・まあそうなんだけど・・・・・みんなには更なる協力が求められている。)」

 

「「(そう言わずに頼むよ!華佗と二刃が会っている間、貂蝉と卑弥呼の相手をしてくれるだけでいいんだ!)」

 

「「(いや!だから・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

説明

得票数47の璃々のお話です。
今回も二刃降臨の日から。
璃々と二刃のコンビ結成(?)。
そしておまけ壱は変態達、おまけ弐は聖刀が出ます。

今回からリクエストの募集の小変更と追加をいたします。
まず、メインヒロインのお話を二刃降臨までの前期とそれ以降の後期に分けます。
前期全員を終了後、後期を始めます。
そしておまけでのメイン(キャラ視点)を募集します。
対象は子供達です。
リクエストの書き方は今までと同じで大丈夫です。
以上の三点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、
よろしくお願いいたします。
今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。
何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。
誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw


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コメント
ロードスネーク様  ありがとうございます(*´ω`*) 穏・真桜・稟・沙和に追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
咲美様  ありがとうございます♪ 霞に追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
メガネオオカミ様  無印の時は麗羽達に拐われたりと本筋に絡んだ出番がありましたねぇ(´-ω-`) インテリが漢女に喰われる!・・・・・ならまだしも、インテリが漢女の洗脳でロリコンからショタコンにジョブチェンジしたら被害者は聖刀にwww 猪々子・霞・斗詩・思春A・烈夏に追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
神木ヒカリ様  コンセプトは「ふたりはプリキュア」・・・・・基本的な性格がどっちもキュアブラックのような・・・・・今後は二人の話し方をもっと差別化しようと思います。 いつもの+聖刀で追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
終の竜様  真桜・沙和・猪々子・斗詩・霞に追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ 「思春・烈夏、明命・藍華親子対他でマンハント訓練」こちらを『親子合同マンハント』として登録致します___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
終の竜様  このコンビを今後も熟成させて行きたいですね。 聖刀の性教育は相当カオスになるでしょうねw一番問題なのが実の両親のような気もしますがwww(雷起)
殴って退場様  二刃に関しては次回から華佗とのラブコメをおまけで本格始動させます。ですけど!二刃と特定のキャラ(例:朱里と雛里とか)の会話を指定して頂く形で募集致しますw次回から募集欄に追加しておきますね。(雷起)
殴って退場様  雷起も紫苑がショックを受けるのを最初考えたもですが、思い出してみたら母娘丼を言い出したのって紫苑だったんですよねwそれでこんな展開になりました。璃々がオヤジ化したのって紫苑の影響ですよねww 斗詩・稟・霞・紫苑A・翠A・璃々Aに追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
牛乳魔人様  いつもありがとうございます(^^;今回はまた大量にやらかしましたね。『わらしも』って、確かに一刀は『童も』愛してる・・・。そして一刀たちは瞬間移動を身に付けたか!?セリフの途中で居なくなるのはマズイですねw 二喬・音々さん・斗詩に追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
今回も面白かったです。穏、真桜、稟、沙和でお願いします。(ロードスネーク)
お疲れ様でした♪いつも通り霞でお願いします(咲実)
あの璃々ちゃんが母親かー……。鈴々の時もそうでしたが感慨深いものですね。(シミジミ) そしてインテリはもうダメかもしれませんね〜w いい対処法は……はっ!? インテリ一人に貂蝉と卑弥呼を押し付けて漢女√に突入させれば……!?(←オイ) リクは猪々子、霞、斗詩、思春A、烈夏でお願いします!(メガネオオカミ)
二刃と璃々のコンビが素敵です。 リクはいつもの+聖刀でお願いします。(神木ヒカリ)
璃々と二刃のコンビが思った以上にはまっていて面白かったです。 聖刀への性教育はかなりの難題になるかもしれませんね。非常識は人ばっかりなんでwww リクは真桜、沙和、猪々子、斗詩、霞で、オマケは思春・烈夏、明命・藍華親子対他でマンハント訓練みたいなのはどうでしょうか。(具体的過ぎますが・・)(終の竜)
成程、璃々と二刃を同年齢コンビとなりましたかw。対照的な二人で親父系(巨乳)の璃々に純粋系?(貧乳)の二刃で面白いコンビになりそう。意外だったのが紫苑で「お婆ちゃん」と言われたらショックを受けると思っていたがwwリクは斗詩・稟・霞・紫苑A・翠A・璃々Aですが、二刃が主役というのも可能ですかね。(殴って退場)
「『わたしを』ではなく『わらしも』だ。」→わたしも?おまけ壱で一刀のセリフの括弧が多かったり少なかったり。『「「「俺たちって云うより月の方が積極的だったからなぁ。俺たちはその協力をしただけだよ。」」」』→赤と緑の二人だけじゃ?この後の一刀と親衛隊と内緒話で『」』が抜けてる。リクは二喬・音々さん・斗詩でお願いします(牛乳魔人)
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