次元の騎士 テッカマンブレード
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第3話「白き騎士」

 

「・・うっ、やはり・・ボルテッカを使うべきではなかった・・・・。」

 

とある場所では血に染まった服を着た傷だらけの少年が草原にて、よこだわっていた。

 

「そろそろ、行かなければ!」

 

そして、青年は立ち上がる。

それと同時に、傷口が塞がる。

 

青年は空を見上げる。

 

(あいつは今も元気だろうか・・・・・まあ、俺の予測では、あいつは良いお嫁さんにでもなってると思うがな・・・・)

 

「まずはここがどこの世界なのか、情報収集だ。」

 

そして、どこかへと向かおうとしたその時ある場所から爆発音が聞こえ始める。

 

「な、何だ!まさか、ここにもラダムが!」

 

青年は直ぐにその爆発音がした方向へと向かって行った。

 

 

 

「アクセルシューター!シュート!」

 

ミッドチルダ西エリア25にては、なのはが蟲と戦闘を行っていた。

 

「バインド!」

 

なのはの合図と共に、魔力の鎖が蟲達の動きを封じる。

 

「ディバイン・・・」

 

なのはのインテリジェントデバイス「レイジングハート」の先端に魔力が集中していく。

 

「バスタアアアアアアアア!」

 

そして、なのはの掛け声と共に、蟲に向け、巨大な魔力弾が発射される。

 

「ギャオオオオオオオオオオ!」

 

蟲達は魔力弾の餌食となり、骨一つ残らず、消える。

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・・・にゃはは・・・・もう私も歳だね・・・・・。」

 

疲れたのか、なのははその場で、膝をつく。

 

「なのはママ!」

 

それと同時に、バリアジャケットを着たヴィヴィオあなのはの元に来る。

 

「ヴィヴィオ、何でこんな所に?」

 

「私達の学校も変な蟲に襲われてて、だから、アインハルトちゃんと別々にその変な虫を倒してたら、いつの間にか、ここに・・・・」

 

「そうなんだ、でももう、大丈夫。全部倒しちゃったから。」

 

それと同時に、電子ディスプレイがなのはの目の前に現れる。

 

「なのはちゃん!大丈夫!」

 

「うん、大丈夫だよ、はやてちゃん。」

 

「よかった・・・・それじゃあ、うちは先に帰還するで」

 

そして、電子ディスプレイが消える。

 

「それじゃあ、私達も・・・・・」

 

なのはがヴィヴィオを連れ、帰ろうとしたその時、腹部に違和感を感じるため、腹部を見る、そこには矢の刃が出ていた。

 

「うっ・・・・・。」

 

そして、倒れる。

 

「なのはママ!」

 

ヴィヴィオは後ろにて、なのはが倒れたのを感じ、直ぐに駆け寄る。

 

「ママ!ママ!しっかりして!」

 

ヴィヴィオは直ぐに、ゆっくりと突き刺さった矢を抜き、治療魔法を使う。

 

(傷が深すぎる!これじゃあ、なのはママが!)

 

その時、一本の矢がヴィヴィオに向かって飛んでくる。

 

「っ!」

 

ヴィヴィオはとっさにジャンプし、後ろに下がり、避ける。

 

ヴィヴィオは矢が飛んできた方向を見る。そこには、弓を構えた灰色の戦士が立っていた。

 

「ほう、この至近距離攻撃を避けるとはな。」

 

「貴方は・・・誰!ママも貴方がやったの!」

 

「我の名はテッカマンダガー、ママ?ほう、お前の横にいるのが、ママとはな、ハハッ、笑える。実に笑えるぞ!」

 

そして、弓をハルバード状にする。

 

「お前はテッカマンの素体に等しい!その者を助けたければ、我と来るのだな」

 

「誰が貴方なんかと!」

 

ヴィヴィオは直ぐに断る。

 

「ほう、良いのか?お前の親が目の前で死んでいくのだぞ?」

 

「・・・・・・。」

 

ヴィヴィオはなのはを見る。なのはは今でも死にそうな、顔をしていた。そして、純白のバリアジャケットも血の色に染まっていく。そして、周りには蟲達が包囲していた。

 

「・・・・・わかった。」

 

「だ・・・め・・・・なの!付いて行っちゃだめ!」

 

なのははヴィヴィオの足にしがみ付く。

 

「・・・・・・わかった。」

 

「ヴィヴィオ!」

 

「ほう、それでは付いて来い!」

 

そして、ヴィヴィオをダガーが連れて行こうとしたその時、ダガーの紅い瞳に何かが、突き刺さる。

 

「ぐはっ!」

 

(今だ!)

 

ヴィヴィオはダガーを殴り飛ばす。

 

「俺を殴るなど、100年速い!」

 

ダガーは逆にヴィヴィオを殴り飛ばす。

 

「ああっ!」

 

ヴィヴィオの変身魔法が解け、なのはの横に倒れる。

 

「ほう、子供だったのか〜。これは良い素体だな。」

 

そして、ハルバードを持ち、どんどんなのはとヴィヴィオに近づいて行く。

 

(ここまで・・・なのかな・・・・でも、なのはママと一緒に死ねるのなら・・・・・)

 

ヴィヴィオが諦めかけたその時、

 

「させるかああああああああああああああああ!!!」

 

「何!」

 

青年の声と共に、蟲達が爆発していく。

 

そして、煙が収まると、そこには、巨大なバズーカを持った青年が立っていた。

 

「ブレード!」

 

灰色の戦士は驚く。

 

(ブレード?あの人の名前なのかな?)

 

ヴィヴィオはバズーカを持った青年を見る。

 

青年はどこからか、緑色のクリスタルを取り出す。

 

(あっ!あれってなのはママの持ってた銀色のクリスタルと同じ形をしてる!)

 

「テックセッタアアアアアアアアアアアアアア!」

 

青年は緑色のクリスタルに体を包まれる。

 

そして、額が赤く光り、体全体に、紅い線が浮かび上がり、胸の横部分から何らかの物体が出現する。

そして、粒子を放出すると同時に、体に沿ってアーマーが装着されていく。

 

そして、クリスタルが割れる。

 

その後、ショルダーアーマーの砲口のような部分から、剣らしき物を取り出し、柄部分を連結させる。

 

「テッカマンブレード!」

 

そう、ここに白き騎士「テッカマンブレード」が降り立った。

説明
時はJS事件から8年後、
ミッドチルダは謎の生命体「ラダム」からの攻撃を受ける。時空管理局は抵抗するが、兵器や魔法は効き目はなく、更に管理局のエース達は負傷しながら次々と倒れて行った。その時、謎の白き騎士が現れる。

この小説はPIXIVにても投稿しています。
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