真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #91
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〜 第91話 †嵐の前の思惑2† 〜

 

 

『水関』(しすいかん)の方から叫び声が聞こえた頃

俺は連合軍が集まっている場所に来ていた袁紹(えんしょう)軍の鎧を着て

まぁ一番最初に集まったのが奴らだったからな

夜にこっそりと忍び込み、その辺で警備していた奴の頂戴したわけだ

金ぴかなのが非常に嫌なのだがそれは我慢だ・・・他の事に金使えよ

 

俺が忍び込んで2〜3日と経ってくると

続々と袁紹の檄文に応じた諸侯達が集まってきた

袁術(えんじゅつ)が袁紹の次にやってきて

曹操(そうそう)公孫賛(こうそんさん)劉備(りゅうび)馬騰(ばとう)と

他にも多くの諸侯達が居たが、要注意なのはこの辺だろう

しかし、皇牙(こうが:馬騰真名)のおっさんはちゃんと対策してきたのかね

ホウ徳(とく)を解雇してなかったら両陣営に馬騰軍が居ることになるぞ・・・

後で戻った時に分かるからいいか

 

しかしなぁ・・・数多すぎるだろ

俺が思ってた以上に戦力が大きいな、パッと見てこっちの3〜4倍?

特に袁紹と袁術が頑張ったみたいだな

幸いにして関がある守備側だからなんとかなるけど野戦なら数の暴力で速攻負けるな

質に関しては曹操の所が圧倒的か?

何か攻城兵器っぽいのも持ってきてるし、兵器開発が大好きっぽいのが一人入ってたからなぁ

螺旋槍(らせんそう)とかドリルだったから、あの子で間違いないだろう

孫策(そんさく)の所は着いてすぐに何人か偵察に出してけど無事に帰ってくるといいな

劉備の所は公孫賛と一緒にのんびりしてるけど

一刀(かずと)が行動を起こしてるけど、何をする気なのやら

 

 

檄文に応じた諸侯達が全て揃ったのが確認されると

袁紹が一際大きい天幕に代表が集まるように指示をだした

あ〜ようやくか・・・さて、どんな会議になるんだろうな

俺は流石に天幕の中に入ってはいけないので各諸侯達の天幕を周る事にした

 

 

 

━━━天幕の中━━━

 

 

「お〜ほっほっほ!皆様わ・た・し・が袁家の袁紹ですわっ!!」

 

「うはははは〜!妾が正式な袁家の袁術じゃ!!」

 

「私は袁術の所で客将している孫策よ」

 

「私は曹操よ」

 

「北の幽州の遼西(りょうせい)太守のしている公孫賛だよろしく頼む」

 

「ぎ、義勇軍を指揮している劉備です!」

 

「劉備と共に義勇軍を指揮している北郷だ」

 

などなど、自己紹介から入り

各諸侯の兵士数などの意見交換に始まり

そして・・・

 

 

「み・な・さ・ん!そろそろ誰を総大将するか決めたほうがよろしいのではなくて?

 私が思うに相応の家格が必要だと思いますのよ

 そして、次に能力・・・

 気高く、誇り高く、優雅に敵を殲滅できる素晴らしい能力をもった人材が相応しいと思いますの

 さ・い・ご・に

 天に愛されてるような美しさに、誰しもが嘆息を漏らすほどの可憐さを併せ持つ人物

 そのような人物がこの大連合を率いるに足る総大将だと思うのですが、如何でしょう?」

 

 

この発言にその場に居た者が思ったのは

ああ・・・とうとうきたかと溜息ともう自分で答え言ってるじゃないかという呆れだった

その後も袁紹は自ら名乗り出ることは無かったが

誰も袁紹を指名する者も居なかった、何故なら指名した結果

あの堅牢な『水関』攻略に回されたくないからだ

誰も好き好んで被害を受けたいわけじゃない、あくまで被害を最小限で『名声』が欲しいのだから

それに業を煮やしたのが・・・

 

 

「それなら袁紹さんが俺達の中で一番総大将に相応しいと思うんだけど、どうかな?」

 

「あら?中々に見所がある者がいたみたいね?北郷さんだったかしら?」

 

「ああ、北郷だ」

 

「皆さんも他に意見はありませんね?」

 

「ここはわら・・・もごもご・・・「お嬢様はだまっててくださいねー」」

 

「それなら不肖ながらこの袁本初が盟主をやらせていただきますわ!お〜ほっほっほ!!」

 

「それじゃ作戦が決まったら陣まで持ってきて頂戴」

 

「そうね〜私も自陣で準備してるから決まったら教えて頂戴」

 

 

そういって曹操と孫策は天幕を出て行くが袁紹がそれを止める

 

 

「お待ちなさい!作戦はもうすでに決まってありますわ・・・」

 

 

【雄雄しく!勇ましく!!華麗に進軍ですわ!!!】

 

 

ですわ!ですわ!!ですわ!!!

と周囲に華麗にやまびこが響き渡ったのである

 

 

 

そして、俺はこの時

各諸侯の状態を軽く確認し、劉備軍の軍師がやっぱりあの二人だと確認して

『水関』に夜中になって戻り、正座しながら向こうの状況を皆に教えたのだった

最後に向こうの作戦を伝えると、皆ポカーンとしていたが

綾音(あやね:華雄真名)が一人、なるほど・・・私たちも真似をとか言ってたので

何故こうも残念な頭に育ってるのか悲しくなりつつ、決戦に向けて準備を進めていった

 

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〜あとがきっぽいもの〜

 

 

白ちゃんのスパイ日記!ではなく向こう陣営でのお話です

最初細かく天幕での会話を書こうと思ったのですが

色々と矛盾しそうな点が出てきそうだったので大まかにしました

やっぱり麗羽さんは麗羽さんでした

あのゲーム内の台詞を聞いた時は本当にポカーンとしましたが

あれはあれですごく印象に残る言葉だったので麗羽様恐ろしい!と思いました

 

こんなご都合主義ばっかりの駄文ですが次回もよろしく御願いしますm(_ _)m

 

8月はのんびり月間にしたいです・・・更新増やせるといいなorz

説明
この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください
多分1週間に1回投稿です

連合側に忍び込んだ話です
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コメント
観珪さん>駄目家ですけどきっと良い所が!あるといいなぁ・・・一刀君は今ちょっと暗黒期かもしれないです・・・(tokkey)
zistさん>た、確かに・・・一番年上男性で大人なのでどうしても自分を犠牲にしてでも周りを助けたいのです・・・(tokkey)
joinさん>潜入捜査はスネークさんばりだと思います!(tokkey)
アルヤさん>一長一短で治るようなものじゃなかったようです・・・(tokkey)
駄名家はどこまでいっても駄名家ww しかし原作とは違い、こちらでは一刀くんが口火を切りましたね。 一刀くんは何を考えているのやら(神余 雛)
あまり黄巾のときのようにはならないでほしいです。ただでさえ自己犠牲のシーンがおおすぎると思うので。(zist )
白くんまた一人で潜入したのかw(join)
綾音ェ・・・・・・猪突猛進は直らなかったか・・・・・・(アルヤ)
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