武器の御遣い
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陶謙・旧董卓軍連合を何とか撃退した一刀達は、敵として戦った迦楼羅を初めとする旧董卓軍の武将達を仲間にする事に成功した

 

 

戦いに勝利した一刀達とは逆に陶謙は死亡。迦楼羅達旧董卓軍の武将達が月を救ってくれた事と飯の礼に二刻余で片付けたのだ

 

 

そして、徐州の州牧の住む城の玉座

 

 

桃香「え〜っと、迦楼羅さん以外は初めましてですよね?劉元徳です」

 

 

玉座に桃香と一刀の二人が座り(王座は二つある)その近くに愛紗・鈴々・星・孔明・鳳統・戦姫が控え、王座の向かいに迦楼羅・((菖蒲|しゃうほ))・恋・音々音・霞・緑・桜・神楽が立っている

 

 

『…ん、はじめましても居るから改めて。俺は馬謖、字は((幼常|よーじょー))。真名、迦楼羅』

菖蒲「初めまして。僕は馬季常、真名は菖蒲だよ」

恋「恋は呂布、字は((奉先|ほーせん))。真名、恋」

音々音「ねねは陳宮なのです。真名は音三つで音々音なのです。言いにくかったらねねで良いのです」

霞「ウチは張文遠。真名は霞や」

桜「…徐公明。真名、桜」

緑「太史慈史義。真名を緑と申します」

神楽「僕は姜維だよ!真名は神楽ね!」

 

 

旧董卓軍の武将達が真名を劉備軍武将達に預けると劉備がまず預け、ついで関羽、張飛と真名を交換して行った

 

 

桃香「それでは、これからよろしくお願いしますね♪」

『………………ん、分かった』

 

 

迦楼羅は桃香のテンションの高さにちょっと引け越しだった

 

 

こうして一刀達は数こそ劣るものの、質では曹操、孫策を凌ぐ軍になった

 

 

一刀「しかし、迦楼羅は更に顔を隠してるな」

『……ん。心境の変化』

 

 

一刀が言うように、現在迦楼羅はずっと着けていた『不忍』の仮面に加え、黒い鼻まで覆うタイプのマスク(戦国BASARA3宴の天海が付けている奴)と鬼の口の様なマスク(刀語で般若丸が付けていた奴)を付けており、顔の露出が殆ど無くなっている

 

 

一刀「息し辛くないか?」

『……ん。そうでもない』

一刀「なら良いんだが」

『……大将』

一刀「た、大将!? 俺の事か?」

『(コクン)……北郷殿や一刀殿は呼び難い。だから大将』

一刀「そうか……」

 

 

数日後。一刀達の元に、北方に放っていた細作の一人が緊急事態を携えて城に戻ってきた

 

 

緊急事態の内容は袁紹と公孫賛の滅亡と袁術の出奔

 

 

迦楼羅達が陶謙を攻めていたころ、大陸の北方では曹操と袁紹・公孫賛連合が雌雄を決していた

 

 

その後、戦いに敗れた麗羽達は、猪々子・斗詩・白蓮の三人と共に徐州内をうろうろしていたところを鈴々と愛紗が警邏中に見つけ保護する事となった。袁紹・公孫賛連合の兵達も2万程が4人を追いかけて劉備軍に帰順した

 

 

袁術は南陽における彼女の全権を孫策に譲り渡し、腹心の張勲と共に南洋を出たらしい

 

 

その報告の数日後、徐州の城の大通りにて空腹で倒れていたのを警邏していた一刀と桃香が発見して保護する事に成った。食べ物が尽きて知り合い(迦楼羅と菖蒲)が居るのを耳にして着たは良いが途中で力尽きたらしい。そして袁術を追いかけて1万弱の兵士達も劉備軍に加わった

 

 

こうして一刀達の勢力は大陸内でも指折りのものとなっていた

 

 

一刀「あ、迦楼羅。一つ聞くけど、登山は好き?」

『……あんまり好きじゃない』

一刀「そうか」

 

 

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あくる日、国境を守っていた兵士が傷だらけに成って駈け込んで来た

 

 

兵士「も、申し上げます! 北方の国境に突如、大軍団が出現! 関所を突破し、徐州に雪崩れ込んできております!」

桃香「ええっ!? 大軍団って一体どこのっ!?」

 

 

慌てた様子の桃香に星が

 

 

星「桃香様、それは愚問だ。北方に最早勢力は一つしか有りますまい」

桃香「あっ、そっか」

 

 

桃香はそう言いながら手をポンッと合わせる。何気に鈴々・神楽・猪々子も同じ動作をしている。現時刻は既に申の刻(夜の9時ごろ)も近い為、迦楼羅・恋はうつらうつらと立ったまま舟を漕いでいる

 

 

一刀「曹操。動き出したか……」

愛紗「ぬぅ……。曹操の治安維持の手腕は認めるが、何故我々を攻めるのだ」

朱里「はわわ!覇王として大陸を統一し、己の理想を現実の物とするためだとおもいましゅ!」

雛里「あわわ、あの人が本腰を入れて動き出せば、大陸は再び戦乱の渦に巻き込まれてしまいましゅ……」

緑「攻められている以上、応戦するしかないだろう」

白蓮「緑の言う通りだな。で?敵の兵数は?」

兵士「はっ、それが……」

 

 

兵士は言いにくそうに口籠る

 

 

愛紗「んっ? どうかしたのか?」

兵士「……はい。敵の兵力はおよそ100万ほどかと」

 

 

兵士の報告を聞いた瞬間、その場に居る一同(一部除く)の顔が驚きの色に染まる

 

 

愛紗「100万だと!?」

一刀「100万か……」

朱里「我が軍の規模は、先日加わった元董卓・袁紹・公孫賛・袁術軍を合わせても約10万。義勇兵を募るなどすれば何とか12万には届きますけど……」

星「……勝負にならんぞ、これは」

 

 

そう言う星は苦々しい表情をしていた

 

 

雛里「敵よりも多くの兵を準備するのが、兵法の基本でしゅ……」

桃香「……あ! 迦楼羅さん! ほら!虎牢関の時の!」

菖蒲「無理です。確かに師匠と恋さんが頑張れば100万位倒せますが、敵には夏候元譲・夏侯妙才・夏候仲権・許仲康・典韋・楽文謙・于文則・李曼成・曹子孝・曹子廉と言った名だたる武将に荀文若・郭奉公・程仲徳・荀公達・郭伯済・諸葛公休といった高名な軍師が揃ってます。如何に二人でも難しいでしょう。恐らく、勝てたとしても二人は帰らぬ人に成るかと」

桃香「う!それは嫌!…………う〜ん。……………じゃあ逃げちゃおっか♪」

 

 

桃香のそんな発言に(迦楼羅と恋除く)一同口をあんぐりと開け、飛び出そうな位眼を見開いていた。顔文字で例えるなら( ゚д゚)←こんな感じである

 

 

愛紗「な、何をトンチンカンな事を仰いますか!? そんな事をしたら徐州の民はどうなると思っているのですか!?」

一刀「いや、俺は桃香の案に賛成だ」

星「私もだ。と、言うより。愛紗よ、お主は先ほど曹操の治安維持の手腕は認めるが。と、申して居たではないか」

愛紗「そ、それはそうだが………」

桃香「うん!なら決まり!」

一刀「逃げるなら………益州かな。あそこは州牧の劉璋が悪政の限りを尽くしていて、荒れてるから」

桃香「分かったよ御主人様! 朱里ちゃんと雛里ちゃんは私と一緒に街の人達への説明。愛紗ちゃんと星ちゃんは物資を纏めて。迦楼羅さんと霞さん、華雄さんは兵と騎馬を纏めておいて。御主人様と詠ちゃん、月ちゃん、菖蒲ちゃんは書類を直ぐに持ち出せるように纏めておいて。桜ちゃんと緑ちゃんと神楽ちゃんは迦楼羅さん達の手伝い。恋ちゃんとねねちゃんはお家に居る動物達のお引っ越しの準備」

麗羽「桃香さん。((私|わたくし))達は何をすれば良いのでしょうか?」

桃香「美羽ちゃんと七乃さんのお守!」

白蓮「………まあ、駄々っ子じゃ無いし。分かった」

桃香「じゃあ皆!各自仕事に取り掛かって!」

全員「「「「「「「「「「ハッ!(御意!)(分りましたわ)(分りました)(分かった)」」」」」」」」」」

 

 

返事をすると各自与えられた仕事を遂行するべく散り散りに成って仕事を始める。この素早い決断の御蔭で、曹操軍が徐州に入る頃には既に一刀達は徐州を脱出し、益州――蜀を目指していた

 

 

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徐州軍後方。ここには菖蒲・音々音、二人に起こされた迦楼羅・恋。そして殿の筈なのに何故か主君である一刀が仁王立ちしていた

 

 

因みに立ち位置は

 

 

兵林|迦楼羅  恋|林兵

兵兵|      |兵兵

兵林|  一刀  |林兵

兵兵|      |兵兵

兵林|音々音 菖蒲|林兵

 

 

と成っている

 

 

『………何で大将が此処に居る?』

一刀「こっそり抜け出してきた」

菖蒲「そんな事したら後が怖いよ?僕知〜らない」

迦楼羅・恋『「……同じく」』

一刀「マジか。ヤバ、考えたら鳥肌立ってきた」

迦楼羅・恋・菖蒲『「「(……)自業自得」」』

音々音「はいはい、ふざけてないで気を引き締めるです。約一名違いますが、ねね達は曹操軍の勢いを少しでも削ぐ役割を担っているのです。間違っても四人で突撃して全滅させようなんて思わないでくださいですよ?んな事したら何のためにねねが付いて来たのか分からないのです。どの面下げて桃香殿達の元に戻ればいいのですか。お願いですから合図出したら直ぐに戻ってくださいね」

迦楼羅・恋・菖蒲・一刀『「「「(……)分かった」」」』

 

 

そんな事を話していると

 

 

兵士「申し上げます!」

一刀「城が落とされた?」

兵士「はい……」

一刀「残った民の様子は?」

兵士「はっ。曹操は民に手を出す事は無く、特に問題は無いようです」

一刀「ありがと。下がって休んでていいよ」

兵士「はっ!………………ってなんで御遣い様が此処に居やがりますか!?」

一刀「ありゃ。ばれちゃったか」

兵士「ばれちゃったか。ではありません!!馬謖様!呂布様!陳宮様!馬良様!何で止めないのですか!?」

菖蒲「いや、気付いたら居たし。黙って来たらしいし、関羽将軍達に怒られるの覚悟の上らしいから」

一刀「………ゑ?」

兵士「そ、そうですか。では自分達は手筈通りに?」

菖蒲「頼みますよ」

兵士「ハッ!」

 

 

兵士は拱手すると直ぐ傍の茂みの中に入って行った

 

 

菖蒲「まあ、取敢えず桃香殿と愛紗、朱里んに雛里ん、星、白蓮、麗羽、斗詩、猪々子からのO☆HA☆NA☆SIかO☆SE☆KKYO☆Uが有るでしょうから。覚悟はしておいた方が良いですよ?」

『……菖蒲、大将真っ白』

 

 

迦楼羅の言う通り、一刀は服や髪まで何処ぞのボクサーの如く真っ白に成って佇んでいた

 

 

菖蒲「……これは、気絶してますね。仕方ありません。隠れている兵達に頼んで逃げる際に運んでもらいましょう」

 

 

菖蒲がそう言うと迦楼羅は一刀を茂みの中に引き摺って行き、隠れている兵達に逃げる際に運ぶように頼むと茂みから出て元居た場所に戻り、仁王立ちをする

 

 

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一刀を茂みに隠して少しすると四人の目に砂塵が映った

 

 

『……来た』

菖蒲「意外と早かったですね。じゃあ、小手調べと行きますか」

 

 

菖蒲がそう言うと迦楼羅は右手に陽神八咫烏を。恋・菖蒲・音々音は矢手甲を右手に付けて矢を番え、隠れている兵達は一斉に弓矢を構える。そして

 

 

菖蒲「放て!!」

 

 

菖蒲の号令と共に数百本の矢の雨が曹操軍に降り注いだ

 

 

ドス ドス ドス と最前列を進んでいた兵達に矢が刺さり、バタバタと曹操軍の兵達は倒れて行く

 

 

音々音「む、矢が尽きたのです。お前達!退くのです!」

兵達「「「「「「「「「「ハッ!」」」」」」」」」」

『………菖蒲達も退く。銀狼、頼む』

恋「……恋も残る」

『(フルフル)……ここは狭い。だから、俺一人で残る』

恋「…でも」

『……俺は大丈夫。少ししたら直ぐに退く』

恋「…………………分かった。でも、絶対帰って来なきゃダメ」

『……ん。ねね、しゃう。行こう』

音々音「……分かったのです。迦楼羅!絶対戻って来るですよ!」

菖蒲「戻ってこないと怒るよ!」

『……ん。 銀狼、行け!』

 

 

迦楼羅は3人が銀狼に乗ったのを確認すると銀狼の左後ろ脚をポンポンと叩く。それを合図に銀狼は桃香達の居る本隊に戻る為に其処らの馬なんかより速い速度で走り去って行く

 

 

銀狼が走り去って直ぐに迦楼羅の前に10人程の将が現れる

 

 

『……馬幼常』

春蘭「夏侯惇だ」

秋蘭「ふむ。お前が馬謖か、私は夏侯淵だ」

琳華「曹仁だ。あんた以外には誰も居らんのか?」

『(コクン)……何か問題でも?』

夏蘭「ええ〜。それじゃあ関羽も張飛も趙雲もいないってこと!?」

『……(コクリ)』

夏蘭「そんな〜。こんな奴相手じゃ盛り上がらないよね。惇姉、淵姉」

秋蘭「……油断するな夏蘭。奴は反董卓連合が組まれた際、私や姉者を初めとする20人以上の将と一人で渡り合った、飛将軍と並び評される轟将軍だ」

夏蘭「えぇ!こんなヘンテコ仮面が!?」

『………お喋りは此処まで』

 

 

迦楼羅はそう言うと神夜良比を付け、右手に天龍牙刀、左手に無間を持ち、背後に雷光飛龍剣を5本と巨大な数珠、天照を8個浮遊させ、構える

 

 

琳璃「……お前、妖術使いか?」

『(フルフル)……氣で浮かしてるだけ』

夏蘭「えぇい!妖術だろうが何だろうがお前を倒して劉備達を追わせてもらう!!」

 

 

そう言って北斗餓狼を振り下ながら突撃してくる夏蘭こと夏候仲権。それに続く七星餓狼を持った春蘭こと夏候元譲、滅を持った琳華こと曹子孝、殲を持った琳璃こと曹子廉、閻王を付けた凪こと楽文謙、二天を持つ沙和こと于文則、螺旋槍を持つ真桜こと李曼成、岩打武反魔を持つ季衣こと許仲康、伝磁葉々を持つ流琉こと典韋

 

 

対するは轟将軍、迦楼羅こと馬幼常

 

 

『……大将達が蜀に入るまでの時間稼ぎだ。遊んでもらう』

 

 

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後書き

 

 

オリキャラ3人は設定に記入

 

 

 

 

矢手甲

無双OROCHI2の毛利元就の希少武器。小さな弩

腕の立つ鍛冶屋と朱里の知恵と一刀の知識で少ないが複製された

 

 

雷光飛龍剣

無双OROCHI2の鍾会の第四武器。五本一対の浮かぶ剣

 

 

天照

無双OROCHIの卑弥呼の第四武器。浮く銅鐸型鬼道砲

 

 

北斗餓狼

夏蘭こと夏候覇の武器。春蘭のもつ七星餓狼の姉妹剣

 

 

琳璃こと曹洪の持つ武器。華琳の絶・琳華の滅の姉妹鎌

 

 

琳華こと曹仁の持つ武器。華琳の絶・琳璃の殲の姉妹鎌

 

 

 

説明
第拾伍話


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真・恋姫†無双 チート 転生 駄文 

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