ダンガンスクール[5] 舞園さやか(2)
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【ダンガンロンパIfストーリー・ダンガンスクール】

【希望ヶ峰学園デノ生活】

【第5話・舞園さやか】

【超高校級のアイドル】

 

 

【シガツ・ジュウハチニチ】

 

 

 【超高校級の幸運】、苗木誠が【超高校級のアイドル】、舞園さやかの2人と一緒に下校を始めてからもうすぐ1週間が経とうかと言う頃。苗木は希望ヶ峰学園の下駄箱前にて舞園を待っていた。どうも希望ヶ峰学園側と舞園さやかが所属するアイドル側との間で何かトラブルがあったみたいなようなので、舞園さやかがそれの説明に行っているらしいとの事だ。

 

 

『苗木君、先に帰らないでくださいね? 帰っていたら怒りますからね?』

 

 

 舞園はそう言って、苗木に口が酸っぱくなるくらい言って学園長室に行っていた。苗木はその帰り待ちである。

 

 

「あら、苗木君」

 

 

 と、そんな苗木に声がかかられる。

 紫色をベースとした色白で銀髪、淡い瞳の美少女。 今待ち合わせをしている舞園さやかとは対称的なクールな美貌の持ち主。ぱっつんのロングヘアー、左側頭部だけリボンで三つ編みにしている特徴的な髪型。 なおいつも両手にはめている手袋は滅多に外さない。

 【超高校級の???】、霧切響子。事前に「希望ヶ峰学園新入生スレ」で情報をチェックしていた苗木も知らなかった生徒である。

 何かと苗木に気をかけてくれる心優しい生徒だと、苗木は思っている。

 

 

「霧切さん。今、帰り?」

 

 

「えぇ、私は十神君達を待っているの。どうも、私と家でじっくりと話したいんだって」

 

 

「そ、そうなんだ……。十神クンを待ってるんだ」

 

 

 と、苗木は言う。

 多分、十神は単純に霧切と話したいだけで、色恋と言う物とは全く関係ないんだろうなと苗木は思っていた。

 

 

「苗木君は?」

 

 

「僕も人待ちかな。舞園さんが来るまで待ってるんだよ」

 

 

「舞園さんを? そう」

 

 

 そう言うと、霧切は考え込む。何か熟考しているようなので、苗木はその邪魔にならないようにと黙っている。

 

 

(うぅ……気まずい。早く来てくれ、舞園さん!)

 

 

 そう願っていると、後ろから「苗木くーん!」と呼ぶ声がする。

 

 

「お待たせしました、苗木君。さぁ、帰りましょう」

 

 

「すまんな、霧切。この女を振り切るのに戸惑ってしまって」

 

 

 舞園と共に、霧切の待っていた相手である【超高校級の御曹司】、十神白夜も出て来る。その横に【超高校級の文学少女】である腐川冬子を連れてだが。

 

 

「な、苗木くん? 苗木くんも今から帰るの?」

 

 

「あぁ、うん。そうだよ、腐川さん」

 

 

 「そうなの」と腐川さんは苗木に対して言う。あまり興味を持っていない様子である。まぁ、苗木自身も腐川とあまり喋っていないのであまり仲良くなれていないんだろうなとは思っていたが。

 

 

「おい、霧切。行くぞ。この女が付いてくるのは既に諦めたが、例の件については続行だ。さっさと行くぞ」

 

 

 と、十神はさっさと帰るように急かす。それに対して霧切は結論が出たみたいで顔を上げる。

 

 

「ごめんね、十神君。今日は苗木君達と一緒に帰る事にするわ」

 

 

「……どういう事だ、説明しろ。霧切」

 

 

 十神君はどうも納得出来ていない様子で、説明を求める。それに対して霧切は説明をする。

 

 

「十神君には悪いけれども、私は今日は苗木君と一緒に帰りたい気分なの。だから、十神君とは一緒には帰れないわ」

 

 

「……仕方ない。では、あの話はまた今度だな。おい、帰るぞ。腐川」

 

 

 と勝手に1人でずんずんと帰って行く十神。

 

 

「ま、待ってよ、十神君!」

 

 

 と、急いで十神を追いかける腐川。

 残されたのは、苗木、舞園、霧切の3人。

 

 

「じゃ、じゃあ、僕達も帰ろうか。舞園さん、霧切さん」

 

 

「そうですね、霧切さんの事を考えても仕方ないですし。

 私はエスパーですし、それに苗木君の助手ですし。アドバンテージは霧切さんよりも高いですから」

 

 

「何か勘違いしているようですが、私は舞園さんと張り合おうとは思っていないわ。それに恋愛の勝者は最後に選ばれた者が勝者なのよ」

 

 

 舞園と霧切の2人はお互いに警戒しているようだが、苗木は困惑するばかりである。

 

 

 そして舞園と霧切と一緒に、苗木は下校をしていた。

 

 

「それよりも、舞園さん」

 

 

「えぇ、呼び出されたのは事務所の給料の話でしたので。本人同意欄の場所に印鑑を押すだけでしたので、特に困ってないですよ?

 でも、苗木君が心配するような事は無いですよ?」

 

 

「苗木君はまだ全部を話し終っていなかったのに、どうして苗木君が聞きたい事が分かったの?」

 

 

「私はエスパーですから」

 

 

 と、霧切の質問に舞園はいつもの言葉を返す。

 苗木は「どうして2人に僕の心が読まれているんだろう?」と違う意味で戸惑っていたけれども。

説明
 ダンガンロンパIfストーリー。
 もしも、彼ら彼女らが普通に学園生活を送っていたらどう言う生活を送っていたのか?
 第5話、【超高校級のアイドル】舞園さやかの話。
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ダンガンロンパ 苗木誠 舞園さやか 霧切響子 十神白夜 腐川冬子 舞苗霧 超高校級の修羅場 

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