名家一番! 第十六席・後篇
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 折り目正しく拝礼する男に対し、玉座に深く腰掛けた袁紹が、怪訝そうに尋ねる。

 

「……聞きたいこと?」

「はい。北郷殿を登用なさることには、私も賛成でございます。彼のような知恵者が陣営に加わるのは、大変心強いですからな」

「おぉ! おめぇ、よくわかってんじゃねぇか」

 

 他の者から賛同を得られ猪々子は上機嫌だったが、俺の胸中では嫌な予感が鎌首をもたげていた。猪々子に賛同するだけなら、わざわざ話に割って入ってくる必要はないはず。

 なにより不信感をかき立てるのが、俺に関することで具申しているのに、一度も顔をこちらに向けないことだった。

 

「前置きはいいから、要点をおっしゃい」

「はっ、これは失礼しました。年をとるとどうも、話が長くなりがちでイカンですなぁ。そうそう、この前も――」

 

 自戒している側から、堂々と横道に逸れる態度に苛立ち始める袁紹。男もそのことに気付いたのか“失礼しました”と頭を下げているが、声音は先程と変わりがない。

 袁紹にあれだけ睨まれて、全く動じない肝の太さは凄いな。

 

「聞きたいこととは、北郷殿を如何なる役職にお就けなさるのか、ということです」

 

 もったいぶったわりに、質問が些末だったからなのか、袁紹は鼻で嘲笑う。

 

「あなた、話を聞いていたの? 北郷さんは猪々子の下に就きたい言い、私はその望みを聞き入れると、言ったのよ」

「もちろん、聞いておりました。しかし、いかに優秀な者とはいえ、全く無名の者を将軍補佐にいきなりつけては、その人事をよく思わない者が出かねません」

「そのようなことで、反感をもつと?」

「皆が皆、袁紹様のように懐が広いわけではありませんからなぁ。自分を差し置いて他人が評価されれば、大なり小なり不平不満を持ってしまうのが、人情でしょう。

 国を支える臣下の間に軋轢が起こるのは、由々しき事態。上の者が少々苦心してやれば、避けられるなら苦労を惜しむべきではない、と私は考えますが?」

 

 よくぞ我々の心中を代弁してくれたと、多くの臣下達が首を縦に振る。

 

(まずいな……)

 

 男の言うことは筋が通っている上に、ほとんどの人間が、俺に対し不信感を抱いている。ここから覆すだけの反証材料が、見つからない。このままだと、お情けで登用してもらえたとしても、一兵卒からのスタートになりかねないぞ。

 

「――しかし、先程も申し上げたように、北郷殿は“優秀”です。貴重な人材をただの一兵卒として使い潰すなど、全く理にかないません」

 

(え?)

 

 先程は俺を叙任させることを反対しておきながら、即座に手のひらを返す。この男は一体、俺をどうしたいのだろうか?

 満足気に頷いていた臣下達も俺と同じように困惑顔になり始めている。

 

「ならば、どこに就けるのが最善か模索するために、北郷殿にいくつか質問したいのですが、よろしいですか?」

「い、良いでしょう」

 

 特に反対する理由も無いため、袁紹も了承せざるを得なかったが、場の主役を男に奪われたことに釈然としない面持ちだった。

 

「北郷殿もよろしいですかな?」

「はい」

 

 ようやくこちらに顔を向けた。中肉中背、髪に少し白いものが混じっている。年は50代半ばといったところか。目尻の横に刻まれた深い笑い皺が、目を引く。

 一体、何を聞かれるのかと、俺が身構えているのに気付いたのか、緊張をほぐそうと男は破顔する。

 

「別に取って食うわけではないので、そう硬くならずとも結構ですよ?」

 

 冗談めかした口調に周囲からも笑いが起こるが、こんな大仰な聞き出し方をされたら、引きつった笑いを返すので精一杯だった。

 

「北郷殿が得意とされているものは、何でしょうか?」

 

 鬼が出るか蛇が出るかと警戒していれば、バイトの面接のような質問に拍子抜けする。

 

「おや、随分と意外そうな顔をなされる。適性を見るのに、得手不得手を知るのは当然だと思いますが?」

「そ、そうですね。私の得意なものですか……」

 

 この場合、軍で働く上で役立つ技能をアピールせよ、ということだろう。これまでの人生で、役立てそうなものがないか、急いで探る。

 記憶の新しい所では、こちらの世界で小間使いの仕事に就き、家事全般のスキルが向上したが、今それを言っても失笑を買うだけだろう。文字の読み書きを習ったが、実用レベルにはまだ達していない。

 こちらで身につけたことでは、どれも役立たないか熟練度が低すぎる。元の世界では、どうだろう? 俺が一番時間を割いてきたことは、なんだ――?

 

「――算術です。算術が得意です」

 

 元の世界で、一日の大半を過ごした場所は、学校だ。そこで学んだことで、活かせる知識はないかと思い起こした時、浮かんだのが算数だった。

 足し算や引き算といった計算の基礎ができるだけでも、この世界では重宝されている。お世辞にも真面目な生徒とはいえなかったが、ここでなら重用されるだけの教養を得ているのは、間違いないだろう。ビバ! 義務教育。

 

「得意とおっしゃいますが、どの程度のものですかな?」

「加算、減算、乗算、除算。計算の基礎は全て網羅していますし、専用の道具を使えば、計算速度を飛躍的に上げることもできます」

 

 男は感嘆の息を漏らす。俺に対し、良い感情を持っていないと思い込んでいたので、素直に感心するその様は、意外だった。

 

「なるほど。しかし、専用の道具というのは?」

「私の国で使われていた計算機です。それを製作すれば、という話になってしまうのですが……」

 

 親に強制されたとはいえ、子供の頃そろばん塾に通っていたのが、幸いした。だがこちらには、そろばんが存在しないようなので、一から作る必要がある。上の級の人は、そろばんを使わずとも同じ速度で計算できるが、俺はその域に達する前にドロップアウトしてしまった。

 

「その計算機は、簡単に作れるのでしょうか?」

「複雑な機構ではないので、おそらく可能かと」

「なるほど、なるほど……」

 

 男は俺が言ったことを咀嚼するように、何度も頷いている。その様子を見る限り、悪くない感触だと思……いたい。

 

「では、次の質問です」

 

 自己PRの次はなんだろう? 普通の面接だったら、志望動機あたりがくるのだろうが。

 

「北郷殿も加わりました、此度の南皮・防衛戦。そこで捕えた黄巾兵の処遇について、北郷殿はどうすべきだと思われますか?」

 

 いきなり質問の質が変わったな。俺の政治手腕をはかる試験といったところか? だとすれば、ここでの答えが分水嶺になる可能性は、高い。心してかからないと。

 

「そうですね……」

 

 罪を犯した者には、牢に入れるといった罰則を科すのが常道だろう。だが、あえて質問したということは、通常の裁き方では答えとして、不十分なのだろう。

 う〜む、設問者が求めるものを読み取るには、もう少し情報が欲しい。

 

「質問に答えるために、聞きたいことがあるのですが?」

「私で答えられる範囲でならば」

 

 男に礼を言い、問うてみる。

 

「虜囚の数は、いかほどですか?」

「約二万と聞いております」

「二万、ですか……」

 

 それだけの人数を牢に入れるとなれば、監視するのにもかなりの人手と金がかかるに違いない。そもそも、そんな大人数を収容しておける場所があるのだろうか? 留置所の確保からとなれば、さらに膨大な費用が掛かってしまうだろう。

 この事案、囚人の数が多過ぎるということが、ネックだな。

 

(じゃあ、こう考えてみたらどうだ?)

 

 “二万の人間を抱えてしまった”ではなく“二万もの人手を確保した”と。

 これだけの頭数があれば、かなり大きなことができる。しかも、労働力となるのは賃金をかける必要がない囚人だ。格安の人件費で大規模な公共事業ができるじゃないか。

 良い考えが、湧き水のように湧いてくる。だが同時に、何かが引っかかるような違和感もある。

 

(――記憶がかなり色褪せてしまっているが、これと似た記述をどこかで見たような? 随分昔のことなのに何故、思い出せたんだ?)

 

 いや、違う。関連する何かをつい最近、耳にしたからだ。その何かが、この思考に俺を導いた。

一体、何だ?

 

「――あっ!」

「おや。なにか妙案でも、閃きましたかな?」

 

 “何か”の正体を思い出したことで、全体像しか描けていなかった構想の細部が、瞬時に固まる。この案、自信を持っていいただろう。なにしろ、歴史が証明しているのだから。

 だが、自信を確信に変えるために、聞かなければならないことがある。

 

「もう一つ質問しても、よろしいでしょうか?」

 

 男が“どうぞ”と、促す。

 

「黄巾兵達のほとんどが、土地を持つことができない農家の次男・三男だと聞いておりますが?」

「そのようですね。そのような境遇の者達だから、黄巾党の謳う“太平の世”という理念に感化されたのでしょうな」

 

 よし。この辺も同じだ。

 

「ありがとうございます。これで考えがまとまりました」

「では、お聞かせ願いましょう」

「はい。以前より計画が挙がっていました、森林の開拓作業を捕えた虜囚に行わせ、開墾できた地を与えては、いかがでしょうか?」

 

 男の眉がかすかに反応する。

 

「無償労働に従事させるというのはわかりますが、この地から財を掠め取ろうとした罪人どもに土地を与えよと?」

「罰則を科すだけでは、刑期を終えた彼らを郷里に帰しても、耕す土地がなければ、再び野盗に身をやつす可能性が、高いのではないでしょうか?」

 

 俺の言いたいことに得心がいったのか、男は頷く。

 

「確かに開拓地を田畑にして与えれば、彼らも略奪行為を行う必要性がなくなり、治安と税収の向上にも繋がるでしょう。

 しかし、森から耕したばかりで、収穫に時間のかかる田畑に住みたいと思う者が、どれほどいますかな?」

「その懸念がありますので“収穫の安定しない最初の一年間は年貢を取らない”旨をふれ回れば、希望者も増えると考えます。

 また、袁紹軍のような精兵には破れこそしましたが、大陸各地で戦闘を重ねた彼らを併呑すれば、軍事力の向上にも繋がるでしょう」

 

 先程から一言も発していなかった袁紹が、唐突に口を挟んだ。

 

「ちょっと! 賊だった者どもを、わたくしの気高く美しい軍に組み込む気ですの!? そんなことをされては、袁紹軍の気品が下がってしまうじゃない!」

 

 名門・袁家ともなると末端の兵士にも品格が問われるらしい。そうなると、罪人を徴用する俺の案は、意にそぐわないだろう。

 切り口をどう変えて意見を通すかと、答えに窮していたところに助け舟が現れた。

 

「麗羽さま、お忘れではないですか?」

 

 斗詩、だった。驚いている俺を他所に彼女は、話を続ける。

 

「私も文醜も元は賊の類だったんですよ? ですが、厳しい調練に耐え、誇り高い袁紹軍の軍規を叩きこまれたお陰で、ふたりとも今では将軍職を任されています。

 ならば、彼らも鍛え上げれば、我々のように袁紹軍の一員になれる可能性を十分に秘めているのでは、ないでしょうか?」

「あなた達は素直でしたから、わたくしを支える忠臣にまで成長しましたけど、他の者もそうとは限らないのでは、ありませんこと?

 我が軍の兵士が盗みを働いた、なんて報告わたくし聞きたくありませんわよ」

 

 斗詩のお陰で不満はだいぶ収まったようだが、数が数だけに不安が残るようだ。

 

「安心しなって姫! あたい達にかかれば、どんな悪党でも一流の袁紹軍の兵士にしてみせるからさ」

 

 猪々子まで説得に加わり、とうとう袁紹は、諦めのため息をつく。

 

「わかりましたわよ! そこまで言ったからには、きっちり仕上げてもらいますからね。半端な出来でしたら、ただじゃおきませんわよ!」

「「はい!」」

 

 斗詩と猪々子のお陰で、渋々といった様子ではあるが袁紹も納得てくれた。

 今すぐ二人の元に駆け寄りたい衝動をぐっと堪え、視線だけを送ると、二人はそれだけで察してくれたのか、微かな頷きを返す。

 

「咎人をただ断罪するのは、容易いでしょう。ですが彼らは、結果的ではありますが、民の命も財も奪っておりません。その者達を死罪に処しては、将来に禍根を残すのではないでしょうか?

 困難でも人を活かす道を探り、国の益を生み出すことこそが、政には肝要と思い、この案を提示させていただきました」

 

 二人の助力に報いるのならば、ここで一気にたたみかけ、より高い地位に就くために自分の能力を喧伝すべきだ。

 

「首尾よく運べば、治安・経済・軍事で多くの利益を生むこの案、いかがでございましょう?」

 

 静黙とした本殿に、男の称賛の拍手が響く。

 

「正直、ここまでの答を出しくれるとは、思いませんでした。まさか、高祖・光武帝の屯田制に倣うとは。軍屯ならぬ民屯といったところですか」

 

「え? えぇ、そうですね。そんな感じです……」

 

 光武帝については、後漢王朝の初代皇帝という事ぐらいしか知らず、曖昧な返事しかできなかったが、男が疑念を抱くようなそぶりは見えなかった。

 俺が参考にしたのは光武帝ではなく、曹操だ。ここ数日、曹操の噂を幾度も耳にしたことで、記憶の片隅に追いやられていた“屯田制”と“青州兵”というキーワードを質問の答えに結びつけることができたのだろう。

 

「しかし、北郷殿がどのように答えるのかを拝見したかったのに、将軍達が助けを出されては、困りますなぁ。

 それに、北郷殿の案で進めるように捉えておいでのようですが、あくまで考えのひとつとして聞いたのであって、実際にどの案で執り行うかは、正式な話し合いの場を設けませんと」

「す、すいません。けど、とてもよい考えでしたので、埋もれさせるのはもったいないと思ったら、つい口がでちゃいました」

「そのお気持ちは、よくわかりますがね」

 

 斗詩と猪々子の介入に苦笑しつつ、男はこちらに振り向いた。

 

「北郷殿」

「はい」

「次が最後です」

 

 浅く息を吐き、心を落ち着かせて最後の質問に備える。

 

「なぜ袁家に仕えたいのか、その理由をお聞きしたい」

 

目を閉じ、今の質問を頭の中で反覆させると、頭の芯がスッと冷えていく。

 

「……こちらに来たばかりの折、賊に襲われあわやというところで、私を救ってくれた人物がいました。文将軍と顔将軍です。お二人は命を救ってくれただけでなく、行くあてのない私を保護してくれるよう、袁紹様に嘆願してくれました。

 ご寛大な袁紹様は、素性の知れない私を快く受け入れただけでなく、小間使いの御役目までも与えて下さいました」

 

 袁紹、猪々子、斗詩。三人と出会ってからの出来事が、泡沫のように浮かんでは弾ける。

 

「小間使いの仕事も皆様を陰でお支えする御役目でしょう。しかし、陰からのご奉公だけで返しきれるとは、とうてい思えないだけの大恩を頂いております。

 授かった恩に少しでも報いるため、側仕えに取り立てて頂きたいと、大望を申した次第です」

 

 俺の答えを聞いた男の顔が、若干苦くなった気がした。

 

「あの、何かおかしなことを申したでしょうか?」

「いえ、気を悪くされたのなら申し訳ない。名家だから、などという希薄な動機でなくて安心していたのですよ」

 

 背後で誰かが、身じろぐ気配を感じた。

 

「袁紹さま!」

「なーんですのぉ?」

 

 ふてくされた声。蚊帳の外に置かれていたことが、よほど気に入らなかったらしい。男もそのことに気づいているはずなのに、弾んだ声の調子で続ける。

 

「北郷殿を“御伽衆”に就けてみては、いかがでしょう?」

 

 一兵卒でないのは、間違いなさそうだが“おとぎしゅう”というのが、何をする役職かわからないので、素直に喜んでいいのだろうか? 周りの反応から推測しようと試みるが、騒ぎ立てているだけで情報を読み取れそうにはない。

 

「御伽衆ぅ〜? またずいぶんと、古めかしいのを出してきましたわね」

 

 “古めかしい”って? 意外な単語が出てきて、ますます想像がつかなくなってきた。

 

「ははっ、これはずいぶんと、語弊のあるおっしゃいようですな。確かに御伽衆物は、ここ何年も不在でしたが、それは政治や軍事の相談だけでなく、聞く者の興味を惹かせる勧語ができる人物が、いなかっただけのこと」

 

 今言われたことから察するに、会社における会長職のようなもの……なのか? そうだとしたら、名誉ある役職じゃないか。なのに、ニタニタと薄ら笑いを浮べている人が多いのは、どういうことなの?

 

「その点北郷殿は、黄巾軍を策で破った知勇。より良い結果を出するためならば、困難な道でも歩むことを厭わない覚悟。それらは、政を行う上で必要な能力です。

 また計算機ひとつとっても北郷殿の郷里の話は大変興味深く、先の能力と併せれば“御伽衆”こそが、北郷殿の力を存分に発揮できる役職では、ないでしょうか?

 そしてなにより、先程みせてくれた忠誠心は、袁紹様達の側に仕えるのに信用足る人物と、判断した次第でございます」

 

 俺を御伽衆に推す理由を述懐し終え、男が拝礼する。

 男の提案を承諾するか退けるか、袁紹は口元に手を添え、暫しの間黙考する。

 

「……理には適っていますわね。それなら最初に申した、猪々子の補佐につける、という約束を違えることにも、なりませんし」

 

 玉座から立ち上がり、外套を翻す。堂に入ったその一連の所作に、思わず見入る。

 

「わたくしは奏上を聴き入れ、北郷一刀を御伽衆に任ずようと思います。これに異議のある者は、いるかしら?」

 

 王と重臣に異を唱える者など、当然いるはずもなく、賛同を意味する沈黙が広がる。

 

「いないようですわね。北郷一刀、あなたを御伽衆に任じます」

「はっ、有難き幸せ!」

 

 伏礼し、床につけた手の甲に目をやれば、粟が立っていた。紆余曲折を経たが、ついに俺も袁家の正式な家臣となったのだ。念願の役職就きで。

 この喜びを雄叫びにして、吐き出してやりたいが、なんとか抑えこむ。後で穴を掘って、声が枯れるぐらい叫んでやろう。

 

(……けど、なんだろ?)

 

 この採用面接、どこか本気でやっていない感じがしたんだよな。理由は、なんとなくは想像つくが。

 

「正式にわたくしの家臣となったからには、あなたの一挙手一投足が、口にする((言葉|ことのは)) の一言一言が、わたくしの“益”となるよう、心がけなさい」

「はっ! 心得ました」

 

 袁紹と相対した男のほとんどが、その美貌に見惚れるだろう(彼女の本質を知った後でも、同じ態度を取るかはわからないが)。だが、今俺を見下ろすその表情は、普段の眩さを感じさせる美しさとは、異質だった。まるで、自ら進んで((傅|かしず))きたくなるような、蠱惑的な色香を漂わせている。

 

「“麗羽”」

 

 一瞬、何を言われたのか、理解できなかった。

 

「我が真名を呼ぶことを許しましょう」

 

 そこまで言われてようやく、酩酊しかけていた意識が醒める。周囲では、今日一番のどよめきが起こった。

 

「ちょっと! この上ない栄誉を授かったのに、ずいぶんと反応が薄いんじゃ、ありませんこと!?」

 

 周りの反応とは対照的に言葉を発せず、鯉の様に口をパクつかせていた俺の態度が、癇に障ったらしい。

 

「よ、喜びのあまり言葉を失っておりました。申し訳ございません」

「あぁ、なるほど。まぁ? それも仕方ありませんわよね。なにしろ、わたくしの真名を呼ぶことができる殿方は、大陸広しといえど数えるほどしかおりませんもの。おーっほっほっほ!」

 

 言葉を詰らせていたのは、喜び打ち震えていたからだと、信じてくれたようだ。まるっきり嘘ではないが、驚きと疑問の方がはるかに大きかった。

 

「しかし、そのような身に余る光栄、私などが受けてもよろしいのでしょうか?」

「あなたは、それだけの功績を残したのですから、素直に受け取りなさい」

 

 不意打ち、だった。先程の妖艶さとは正反対の、暖かく柔らかな笑みを向けられ、顔が熱くなる。気恥ずかしくて、視線を猪々子と斗詩の方に逸らすと、二人とも笑顔で頷いていた。

 

「まさかとは思いますけど、わたくしを真名で呼びたくないから、そんなこと言ってるんじゃ、ないでしょうね?」

 

 降り注いでいた天女の慈光は、癇癪が巻き上げた分厚い雲に、瞬く間に遮られてしまった。瞼に焼きつけるチャンスを逃してしまったのが、実に悔やまれる。

 

「と、とんでもございません! 真名を呼ぶ許しを頂き、ありがとうございます――“麗羽”さま」

 

 真名で呼んだことでようやく納得してくれたのか、フンと満足気に鼻を鳴らす。

 

「では、会議もこれで終わりね。猪々子と斗詩は、後でわたくしの部屋に来るように。あぁ、それと――」

 

俺を指さす。

 

「――望みの屋敷は、用意させるのに少し時間がかかりますから、それまでは今まで使っていた部屋で、我慢してくださるかしら?」

「はい、構いません」

「御役目ですが、ひとまず斗詩と猪々子の下に就けます。そこで、基本的なことを学びなさい」

「重ね重ねのお心遣い、痛み入ります」

 

 優しかった声音に凄みが急に増し、何を言われるのかと体が強張る。何か失礼を働いてしまったか?

 

「今日中に受け持っている仕事の引継ぎと、役職が変わる旨を伝えること。もし、明日からの仕事に支障をきたしたら、ただじゃおきませんわよ“一刀”さん」

 

 え? いま……。

 

「返事は!?」

「わ、わかりました。直ちに行います」

 

 伏礼し、口元を手でそっと覆う。自然とニヤてしまう顔を見られないようにするためだ。

猪々子達が、真名の神聖さを説いたことがあったが、ようやく理解した。

 “麗羽”と口にしたときの胸の高なり。“一刀”と呼んでくれたときの高揚感。自身が経験して初めて、名前の持つ神秘性を感じ取ることができたわけだ。

 

(あ〜ダメだ。顔あげらんねぇ)

 

 暫く頭を下げたままの態勢で、どこかくすぐったい幸せを噛み締めていた。

 

 ○  ○  ○

 

 麗羽さま達が本殿を後にし、他の家臣も引き上げると思ったが、その場に残って歓談している者が多かった。かくいう俺も、用があって残っているひとりなのだが。

 人の隙間を縫ってゆくと、探していた人物を発見する。他の臣下と喋っていたようだが、タイミングよく相手が帰るところだった。

 

「あの、今よろしいでしょうか?」

 

 後ろから遠慮がちに声をかけると、俺を御伽衆に推した人物が、こちらに振り向く。声をかけた人物が俺とわかると、笑みを浮かべた。

 

「あぁ、北郷殿。ちょうど私も、話をしたいと思っていたところです。

 まずは、任官おめでとうございます」

「ありがとうございます。重役に就くことができたのも、あなたに推挙して頂いたお陰です」

 

 礼を言ったのだが、何故か男は済まなさそうな顔をし、

 

「重役、ですか……」

 

 と、小さく声を漏らした。

 

「あの?」

「いや、北郷殿にいくつか謝らねばならぬことがあるので、今感謝をされるのは、心苦しいものがありまして」

「と、いいますと?」

 

 ひょっとして、御伽衆は俺の思っているような単なる相談役ではないのだろうか?

 

「先程の茶番のことですよ。北郷殿がどのような人物かを皆に説明するとはいえ、うんざりされたでしょう?」

「いえ、必要な演出だったと理解していますので」

 

 あの問答が、どこか上辺だけのように感じたのは、他の臣下の不満を代弁し、俺の資質を知らしめるパフォーマンスだったからだ。ただ、単なるパフォーマンスだったのなら、新たな疑問が生まれる。

 

「そう言って頂けると、救われます」

 

 男は胸を撫で下ろすと、意味ありげにニヤリと笑う。それは歳不相応な、どこか幼さを残した笑みだった。

 

「実は私、若い頃は役人より役者になりたかったんですよ。しかし今日、その道に進まずによかったと、心底痛感しました。私には演じる才能もなければ、違う自分を演じ続ける辛抱もないようだ」

「そうですか? 私の目には、自然に振る舞っているようにしか、見えませんでしたよ?」

「お戯れを。あまりおだてられると、この齢で役者を目指しかねない。世辞も、ほどほどにしておいて下され」

 

 雰囲気が和やかになってきたところで頃合いと思い、気になっていた疑問をぶつけてみる。

 

「しかし、他の方々のわだかまりを解消させるだけなら、“私が優秀と思っていた”などと、嘘をつく必要はなかったのでは?」

 

 猪々子の顔を立てるためとはいえ、あの言い切りようが、どうにも腑に落ちなかった。

 

「……やはり私は、役者に向かないようだ」

 

 自嘲するようなため息の後、男はゆっくりと口を開いた。

 

「言い訳がましく聞こえるかもしれませんが、全くの嘘というわけではありませんよ? 北郷殿は二枚看板だけでなく、あの袁紹様までもが入れ込む人物ですから、何かあると期待していましたから」

「若輩の身である私にそこまで期待をかけて頂き、感謝の念に堪えません。

 しかし、私が優秀でないと証明されたら、あなたの面目も危うかったあの場面、期待だけであの言い切りようは、不自然に感じたものですから」

 

 少し踏み込み過ぎたかとも思ったが、男の声の抑揚は変わらなかった。

 

「そうでもありませんよ。期待通り優秀性が証明されれば、北郷殿を推した私の評価が上がるし、有能なあなたの働きは南皮を潤す。

 逆に優秀でないと証明されたなら、他の者の望みである生意気な新参者を排除できる大義名分が得られるのですから、私に傷がつくどころか、周りから感謝されたのではないでしょうか?」

 

 どちらに転ぼうが、自分が損になることはない。己の腹の((中|うち))を躊躇なくさらけ出すこの男に戦慄する。“役者に向かない”なんてとんでもない。とんだ狸だった。

 こうなると、俺にかけていた期待というのも、どこまで本当なのか怪しいものだ。

 

「……なるほど。決して不益になる手は取らない。勉強になりました」

「そう言ってもらった直後に申し訳ないですが、私が推挙した“御伽衆”について、北郷殿はどの程度存じていますかな?」

 

 話が御伽衆に変わったことに、少し緊張しつつも、自分の見解を述べる。

 

「政治や軍事の相談又は助言役、そのように認識しています」

「概ねその通りです。それに加え、武辺咄や自身の経験談、他国の動静についての話を披露する役職……というのが、本来定められている御伽衆の御役目です」

「本来、ということは……?」

「えぇ、殆どの者にとって御伽衆は、道化と同じ程度の認識なのですよ」

 

 道化、つまりはピエロ。滑稽なしぐさや話で人を笑わす職業。俺が御伽衆に推挙されたとき、周囲の人間が薄ら笑いを浮かべていた理由が、ようやくわかった。重役に就くことができると信じ、浮かれていた俺の姿はさぞ滑稽に映ったろう。

 

「言葉巧みに君主に取り入る道化と姿を重ねて、御伽衆を忌み嫌う者も多いのですよ」

「ひょっとして、御伽衆に就く人間が長年いなかった、本当の理由って……」

「えぇ、それが原因です」

 

 苦労を重ね、誉れ高い名門・袁家に仕えることができて、道化と揶揄される役職に就きたがる人間は、そりゃあいないだろう。

 

「他の家臣達を納得させるためとはいえ、そのような役職に推挙してしまって、その――」

「大丈夫です」

 

 男の謝罪の言葉を遮る。

 

「陰で何と言われようが、俺は大丈夫ですから」

「しかし、北郷殿」

「別に強がっているわけじゃないですよ? 道化と違って御伽衆なら、国を動かせる可能性があるんですから」

 

 反乱の意志ありと、捉えられかねない発言。だが男は、“ほぉ”と感嘆の息を漏らした。

 

「私が北郷殿と話をしたかった理由は、そこなのですよ。

 再び言い訳になってしまいますが、君主の側に仕える御伽衆は、上奏するのに格好の立ち位置ですからね」

 

 これは、上下関係が明確な身分社会で、反則と思えるような特権だ。本来ならば、君主に具申できるのは、一定以上の地位に就いている人物だけ。その者でさえ、事前に申告し会議等の限られた機会でしか行えない。それらの面倒を一切合切すっとばし、いつ何時でも君主の耳に自分の言葉を入れることができる御伽衆は間違いなく、特権階級といえるだろう。

 

「御伽衆の本質を伝え、御役目に励むよう伝えるつもりでしたが、いらぬ世話だったようですね」

「とんでもない。周りがどう思っているのかを知って、俄然やる気が出てきましたから」

 

 俺の覚悟がすでに固まっていたことに、男は安堵した表情を見せる。

 

「心強い言葉を聞けて、安心しました。

 しかし、自由に主張できるとはいえ、耳に入れてくれるかどうかは、北郷殿の話術次第。特に我らが主は、人一倍耳の遠い方ですから、苦労は免れませんぞ」

 

「それも、覚悟していますよ」

 

 斗詩が、散々泣かされているのを見てるからなっ!

 

「では改めて、よろしくお願いします。共に南皮の地を盛り立てていきましょう」

「こちらこそ。未熟者ではありますが、よろしくお願いします」

 

 男はいずれ自分の執務室にきて、自分の受け持っている政務について、忌憚ない意見を聞かせて欲しい言い残し、引き上げていった。

 明日から御伽衆に就くことを侍従長に報告するため、俺も本殿を後にする。その途中、幾人かから声をかけられるたが、皮肉のこもった祝福が殆どだった。だが、俺が仕官できたことを純粋に祝ってくれ人もいて、明日からの仕事への不安を和らげてくれた。

 

「猪々子と斗詩のところにも顔を出して、明日からのことを話し合わないとな……」

 

 やるべきことは、多い。俺は歩を早めた。

 

 ○  ○  ○

 

 侍女が用意した茶と菓子に手を付けているのは、猪々子だけだった。

会議等の集まりがあった後は、麗羽の部屋に集まり、評議会という名のお茶会を行うのが三人の通例だったが、今回は少し様相が違うようだ。

 自分の分だけでは満足できなかった猪々子は、斗詩の菓子まで頬張りつつ、先程の会議で気に掛かっていたことを尋ねた。

 

「麗羽さま、本当に一刀を御伽衆にしてよかったんすか?」

「なんですの、そのおっしゃいよう? 誰かさん達が、一刀さんに恩賞を与えろだの、自分の補佐につけろと言うから、望みどおりにしてあげたんじゃない。

 “理想の主といえば、誰?”という題目で調査すれば、間違いなくわたくしが、首位をぶっちぎりますわね」

 

 覚えがない要求に、猪々子は首を傾げる。

 

「あれ? あたい、一刀を補佐につけてくれなんて、言いましたっけ?」

「自分が何を言ったかぐらい、覚えときなさいよ。あなたじゃ、ありませんわ」

「うわぁ、麗羽さまに言われた……」

 

 斗詩が遠慮がちに、小さく手を挙げる。

 

「一刀さんを補佐につけて欲しいって言ったの、私なの文ちゃん」

「斗詩が、なんで一刀を? ……はっ! まさか、あたいの知らないところで一刀と逢引を!?

 隠れて会うだけじゃ我慢できなくなった二人は、上司と部下の関係を利用して政務室で、あんなことやこんなことしようとっ……!」

「違うってば!」

 

 妄想街道をひた走ろうとする猪々子を引き止める。

 

「一刀さんがいた――」

 

 麗羽の視線を感じて、寸前の所まで出かけた“未来”という言葉を飲み込む

 

「――天の国の知識を政務に活かすことができないかなって、前から思ってたの。一刀さんの読み書きの練習を麗羽さまに手伝ってもらっていたのも、実はそのためで……」

「まったく主君を利用するなんて、とんでもない家臣もいたものですわ。まぁ、暇つぶしにはなりましたけど?」

 

 言葉だけ聞けば刺々しいが、麗羽の照れくさそうな顔を見て、斗詩も顔をほころばせる。二人共、教師と生徒の関係だった、あの頃を思い出しているのだろう。

 

「それにしても、あの男の何が、あなた達にそうまでさせるのか、わたくしにはさっぱりわかりませんわ」

「またまたぁ。麗羽さまだって、真名を呼ぶことを許したじゃないですか」

 

 猪々子の冷やかすような言い方にムッとしつつも答える。

 

「わたくしには、あなた達と違って、真名を許す明確な理由がありますもの」

「その明確な理由って、なんですか?」

 

 待ってましたとばかりに、わざとらしい咳払いで厳かさを演出する。

 

「――それは“天からの贈り物だから”ですわっ!」

 

 声高く誇らしげにお披露目するが、猪々子と斗詩の反応は、

 

「「はい?」」

 

 冷たかった。

 

「なんですの、その反応は!? もっと驚いたり、拍手喝采したりしなさいよ! 褒め称えなさいよっ!」

「いや、ちょっと何を言ってるか、わからなくって」

「反応に困っちゃいました」

「……ふたりとも、そこに正座なさい」

 

 麗羽の理不尽な説教は長く、痺れで二人の足の感覚がなくなり始めた頃にようやく、どういう意図があったのかを話し始めたが、その説明がこれまた長かった。

 

 今まで数多くの男たちが、名門・袁家の当主である麗羽に取り入ろうと近づいてきた。袁家の後ろ盾を得れば、財力や人脈、この国でのし上がるために必要な力を手に入れることができるからだ。

 麗羽は、見え透いた下心で自分に近づく輩には、無理難題をふっかけたりと、その扱いに慣れていたが、本意の見えない要求をしてくる者の扱いには、慣れていない。さらに言えば、金でも地位でもなく文字の読み書きという“知識”を求めてきた人物は、一刀が初めてであった。

 奇妙な願いに対し、怒りや呆れよりも己の心を占める、感情の正体を確かめるため麗羽は教鞭を取る。だが、無欲だと思っていた一刀が一転、地位を求めてきたことで、混乱をさらに極めることになった。

 自分の心をかき乱し続ける一刀に対し、苛立ちが募る麗羽。なぜ自分が、こんな目に遭わねばならないのか? そう疑問に思ったが、すぐに答えは出た。

 

「だって、わたくしは“袁本初”なんですものっ!」

「へーそうですか。けどあたいは、今とても足が痛いです」

 

 猪々子の恨み言を無視、というより自分の声以外は聞こえていないのか、麗羽は恍惚としたまま話を進める。

 

「このわたくしの人生ですもの。ある日何かが起きるようにできていて、当然ですわ! 一刀さんもそう! わたくしの人生を盛り上げるための天からの贈り物! いわば、人生の調味料っ!」

「塩に真名を許したんです――ギャーーッ!?」

 

 猪々子の煽りに対し、痺れた足にかかとを乗せることで応える麗羽。

 

「いわばこれは、天がわたくしのためだけに設けた真剣勝負。勝負となれば、同じ条件で闘うのが相手への礼儀というもの。お互い真名を預けて、舞台は整いましたわ。

 みていなさい、北郷一刀! 必ずやあなたを打ち倒し、このわたくしが、天命を勝ち取ってみせますわっ! おーっほっほっほ! おーっほっほっほ!」

 

 ひとり闘志をみなぎらせる麗羽に対し、猪々子と斗詩は冷めた気持ちで、その光景を眺めていた。

 

「なぁ、斗詩? 何がどうなったら、勝負になるんだ?」

「さぁ? 麗羽さまお得意の、壮大な勘違いじゃない? けど、はっきりしていることもあるよ」

「それって、何?」

「一刀さんが可哀想、ってこと……」

「……だな」

 

 廊下にまで響き渡る麗羽の高笑いが、一方的な宣戦布告を告げていた。

 

 ○  ○  ○

 

「どうしたんだい? 急にそんな青い顔して」

「いや、なんか背中に悪寒が走ったというか、脱力感みたいのが……」

 

 侍従長に役職が御伽衆に変わる旨と、今までお世話になった礼を言いにきたのだが、不意な寒気に身震いする。

 

「そんなんで、明日から大丈夫なのかい?」

 

 訝しむ侍従長の目。体力には自信あったんだけどなぁ……。

 

「よっしゃ! 今日は北郷ちゃんの出世祝いも兼ねて、精の付くものをオバチャンが作ってあげよ!」

「本当ですか!? ありがとうございます!」

「ははっ! 現金だねぇ。急に元気になったよ、この子は」

 

 侍従長に一旦別れを告げ、歩き出す。

 

(明日から環境が変わるから、ちょっとナーバスになってるのかな?)

 

 けど、そのおかげでご馳走にありつけるんだから、良しとしよう。

 食卓にどんな料理が並ぶかを想像し、俺は胸を高鳴らせていた。

 

-2ページ-

あとがき。

 

一刀くん、就職おめでとう。

“御伽衆”という役職は、私の好きな漫画で初めて知りました。

調べてみると、実際にあった役職で、恋姫における一刀にピッタリじゃん! という思いと、

“おとぎしゅう”という音の響きに惹かれて、本作で使わせて頂きました。

この時代の中国に、そんな役職ねーよ、というツッコミもあるでしょうけど、勘弁してつかーさい。

 

ようやく、黄巾編終わった。次から○○討伐連合編になりますけど、実際に戦いが始まるのは、まだまだ先になりそうです……。

 

ここまで読んで頂き、多謝

 

 

説明
『ChuSinGura46+1』面白いですね。
私はロリコンではないですが、
小夜がお気に入りです。
ロリコンではないですが。
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コメント
御伽衆というと戦国時代によく出てくる身分だが…まぁ、アレも元は立派だった人が家が滅んだりした後任命される捨て身分だから、ピエロみたいなもの、というのは間違ってない。今回でてきた重臣が田豊なのか、とかモブに勝手に名前を想像して呼んでます。(PON)
>>禁なる玉さん 中世ヨーロッパのピエロはそんなことしてたんですね。(濡れタオル)
かずとはヤクショクを得たピエロに為った。中世ヨーロッパならマダム達とウハウハチ〇ポ総立ちで浣腸ゲフン間諜しまくりですね、まァ浣腸も嫌いじゃないけどwww(禁玉⇒金球)
>>nakuさん 一旦、“夜伽”から離れようか(濡れタオル)
>>naku 一文字違うだけで大違い! 呉√の一刀だったら、夜伽衆といわれても違和感なかったですねw(濡れタオル)
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真・恋姫†無双 名家一番! 北郷一刀 麗羽 猪々子 斗詩 

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