インフィニットストラトス 受け継がれる光の絆 Episode.7 異生獣 −スペースビースト−
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「負けて・・・しまいましたね・・・」

クラス代表決定戦の後、セシリアは部屋へと戻りシャワーを浴びていた

今日の試合、自分は一夏に負けてしまった

自分は彼より上だと思っていたが彼は自分より強かった

あの技術、まるで空を飛んだかのような動きだった

 

家に婿入りいた父。母は女性ながらも多くの会社を経営し、成功を収めた人だった。

セシリアにとって理想の強い女性だった。そんな母の機嫌をとるべく父の態度は弱々しいものだった。ISが開発され世界が女尊男卑になってもっと酷くなった。そんな父親を見て幼いながらも

『将来は情けない男とは結婚しない』と思っていた。

その両親はとある越境鉄道の横転事故で死んだ。手元に残った莫大な遺産。

それを守るためにあらゆる勉強をした。その一環で受けたIS適正テストでA+を取った。

政府から国籍保持のために様々な好条件が出された。両親の遺産を守るため、即断した。

第三世代装備ブルー・ティアーズの第一次運用試験者に選抜され。

稼動データと戦闘経験値を得るため日本にやってきた。

 

そして出会った。自分には無い強さを持つ男性に

 

「織斑・・・一夏・・」

 

彼の瞳には恐怖と言う物がなかった。常にまっすぐ、その先を見てるかのように

 

 

 

 

 

翌日、朝のホームルームは山田先生で始まった。

「では、一年一組の代表は織斑一夏君に決定です。あ、一繋がりでいい感じですね!」

山田先生がそう言うとクラスの女子は大いに盛り上がった

「まぁ、こるなるよな、ふつう」

一夏が当たり前のような事を言った

「クラス代表は織斑一夏。異存はないな!」

『は〜い!』

 

 

「あの、ちょっとよろしいでしょうか」

「何だオルコット?」

休み時間、セシリアが一夏の所にやって来た

「セシリアでいいですわ」

「じゃあセシリア何なんだ」

「あの時はすみませんでした」

「別にいいよ」

「いいえ、あなたを馬鹿にした私が悪かったです。あなたと戦って分かりました、自分の実力が

何なのかを」

「そうか」

一夏はそう答えた。そして

 

 カシャ

 

「え?」

一夏はセシリアにカメラを向け写真を撮った

「今の顔、いいよ」

「そ、そうですか・・・」

セシリアは恥ずかしそうに指で髪をクルクルしていた

「あ!オルコットさんばかりずるい!」

「織斑君、私も撮って!」

「私も!」

それを見た女子達が集まってきた

「静かにしろ!」

そこに織斑先生がやって来た

「授業を始めるから席に着け」

 

 

 

 

人気の無い森、そこに大量のペドレオンが集まっていた

「キイイィィ」

それが一箇所に集まり合体し大きくなっていた

 

 

 

場所は変わって寮の食堂。今は夕食を食べる生徒達で賑わっていた

「ほんとここの料理って美味いよな」

一夏が日替わり定食を食べながらそう言った

「まぁ、健康が考えられてるからな」

「そうですわ」

箒とセシリアが答えるかのように言った

「ん?」

一夏が水の入ったコップを見た。中の水が大きく揺れているのだ。その時

 

 ズドオオオオォォォォォ

 

『!!!』

突然の揺れに生徒達が驚いた

「皆さん!今すぐシェルターに避難してください!」

山田先生がやってきて先生達が生徒を誘導する

 

 

 

「山田先生!状況は!?」

千冬がモニタールームに入ってきた

「まだ生徒の避難が終わってません!」

山田先生がそう言った。モニターを切り替えてそこに映ったのは

 

 巨大な生物である

 

コレが無数のペドレオンが合体した姿、ペドレオン・グロースである

「教員達が交戦してますが、まったく効いてません!」

モニターには教員達がISを装着してペドレオンと戦っていた。しかしペドレオンには

攻撃が効いてない様子だった

 

 

シェルター

「箒さん、一夏さんは?」

「あいつ何処に行ったんだ?」

箒とセシリアはシェルターを見渡したが一夏の姿は無かった

 

 

 

校舎の屋上、そこに一つの影があった

 

 一夏である

 

一夏は屋上からペドレオンを見ていた。そして手のエボルトラスターが光っていた

「・・・・」

一夏はエボルトラスターの鞘を抜き、自分の前にかざした。そして一度腰に戻し勢いよく天にかざした

「オオオオオ!」

一夏は光に包まれ

 

 

「ダメだ!全く効かない!」

「ISが通用しないなんて・・・」

「どうやって倒せば・・・」

教員達が諦めてる時、ペドレオンは火球を放った

「うわあああ!!」

教員達に火球が当たろうとしたその瞬間

 

 ズドオオオン

 

一つの光がそれを防いだ

 

「な、なんだ!?」

「なんなんですの!?」

シェルターのモニターで見ていた箒やセシリア、生徒達が突然の光に目を瞑った

 

「な、なんですか!?」

「何が起きたんだ!?」

モニタールームで見ていた千冬と真耶も目を瞑った。そして光が晴れそこにいたのは

「あれは・・・」

 

 

光が晴れそこに立っていたのは―――銀色の巨人だった

腕に刃のような物がついており、胸に赤いY字のマークがあった

彼が適合者《デュナミスト》、織斑 一夏が変身した姿―――ウルトラマンネクサスである

 

「シュア!」

 

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インフィニット・ストラトス ウルトラマンネクサス 

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